JP2665833B2 - リミッタ回路 - Google Patents

リミッタ回路

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JP2665833B2
JP2665833B2 JP3027352A JP2735291A JP2665833B2 JP 2665833 B2 JP2665833 B2 JP 2665833B2 JP 3027352 A JP3027352 A JP 3027352A JP 2735291 A JP2735291 A JP 2735291A JP 2665833 B2 JP2665833 B2 JP 2665833B2
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浩二 柏本
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はNPNトランジスタの
みで構成できるリミッタ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のリミッタ回路の回路図であ
り、図においては1は差動増幅器の入力端子、Q2は差
動増幅器を構成するNPNトランジスタ、3は前記差動
増幅器の能動負荷及び出力回路、Q4は能動負荷回路3
を構成するPNPトランジスタ、Q5は能動負荷回路3
を構成するNPNトランジスタ、6は差動増幅器の出力
をリミットするダイオード、7はリミット出力レベルを
調節する第1の抵抗(抵抗値R7 )、8は同様にリミッ
ト出力レベルを調節する第2の抵抗(抵抗値R8 )、9
はリミッタ回路の出力エミッタホロア回路、10は出力
端子、11は基準電圧回路、12は第1の定電流源、1
3は第2の定電流源である。
【0003】次に動作について説明する。差動増幅器の
入力端子1より入力された電圧Vinにより差動のNPN
トランジスタQ2のコレクタには、定電流源12の電流
値を2Iとすると、例えば I1 =I+ΔI , I2 =I−ΔI の電流が流れる。上記電流I1 ,及びI2 が差動増幅器
の能動負荷回路3においてトランジスタQ4,Q5で構
成されるカレントミラー回路を介して流れることによ
り、リミット用ダイオード6及び抵抗7,8から流れ出
す電流I3 は次の数1で示される値となる。
【0004】
【数1】
【0005】入力電圧Vinが小さくΔIが小さい場合
は、リミット用ダイオード6の順方向電圧VBEをV
BE(Q6 )として次の数2の関係が成立する間は、ダイ
オード6に電流は流れない。このとき、基準電圧回路1
1の出力電圧をVREF とすると、A点の電圧VA は次の
数3で示される値となる。
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】入力電圧Vinが大きくなり、次の数4の関
係が成立すると、ダイオード6が導通を始め、この時点
でリミッティング作用が始まる。このときのA点の電圧
A1は、入力電圧Vinによらず、次の数5で示される値
をとり、リミッタ回路として動作する。
【0009】
【数4】
【0010】
【数5】
【0011】前記入力信号Vinが反転した時、すなわち
差動増幅器に流れる電流I1 ,I2 がI1 =I−ΔI,
2 =I+ΔIになったときも前述の説明と同様にリミ
ッティング作用が始まると、A点の電圧VA2は、次の数
6で示される値をとり、リミットがかかる。
【0012】
【数6】
【0013】したがって出力端子10から得られるリミ
ッタ電圧Vout のピーク・ピーク値は、出力エミッタホ
ロア回路9を介して、次の数7で示された値をとり、リ
ミッタ回路として動作する。
【0014】
【数7】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のリミッタ回路
は、以上のように構成されており、入力の差動増幅器の
能動負荷回路3をPNPトランジスタQ4を用いて構成
しているため、PNPトランジスタの寄生容量と出力負
荷抵抗R7 ,R8 により周波数特性(カットオフ周波
数)を高周波まで延ばすのが難しく、位相遅れも大きい
といった問題点があった。
【0016】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので周波数特性(カットオフ周波
数)が高くできるとともに、回路による信号の位相遅れ
も低減できるリミッタ回路を得ることを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリミッタ
回路は、エミッタが共通接続されベースに入力信号を受
ける一対のトランジスタで形成した差動増幅器と、前記
一対のトランジスタのコレクタに接続された一対の抵抗
と、該一対の抵抗からの差動出力を電圧・電流変換する
一対の電圧・電流変換回路と、該一対の電圧・電流変換
回路より電流を取り出す一対のカレントミラー回路と、
該一対のカレントミラー回路の出力電流経路上に各々介
挿された抵抗と、前記一対のカレントミラー回路の出力
間に逆極性に並列接続された第1,第2のダイオードと
を備えて構成されている。
【0018】
【作用】この発明におけるリミッタ回路は、回路構成素
子としてNPNトランジスタと抵抗を用いて形成できる
ため、寄生容量をPNPトランジスタを使用した回路に
比べて小さくすることができ、周波数特性を高周波まで
延ばすことができ、位相遅れも小さくすることができ
る。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において1は入力端子、Q2は差動増幅器を
構成するNPNトランジスタ、12は該差動増幅器に定
電流を供給する第1の定電流源、14は該差動増幅器の
負荷抵抗(抵抗値R14)、Q15,16,Q17はB点
の出力電圧を電流に変換するトランジスタ及び抵抗(抵
抗値R16)、同様にQ18,19,Q20はC点の出力
電圧を電流に変換するトランジスタ及び抵抗(抵抗値R
19)、21a,21bはカレントミラー回路、6はリミ
ット用ダイオード、22は入力リミットレベル調整用抵
抗(抵抗値R22)、23,24は入力リミットレベル調
整及び出力レベル調整用抵抗(抵抗値R23,R24)、9
は出力エミッタホロア回路、13は第2の定電流源、1
0は出力端子である。なおR 16 =R 19 ,R 22 =R 23 +R
24 と設定しておく。
【0020】前記のように構成されたリミッタ回路にお
いては、入力端子1より入力された電圧Vinにより、差
動増幅器を構成するNPNトランジスタQ2のコレクタ
には、定電流源12の電流値を2Iとすると、例えば I1 =I+ΔI , I2 =I−ΔI の電流が各々流れる。この時、B点及びC点の電位をそ
れぞれVB ,VC とすると、VB は次の数8、VC は次
の数9で表される。ただしVCCは電源電圧である。
【0021】
【数8】
【0022】
【数9】
【0023】電位VB はトランジスタQ15,抵抗16,
トランジスタQ17により電流I4 に、電位VC はトラン
ジスタQ18,抵抗19,トランジスタQ20により電流I
5 に変換される。トランジスタQ15,Q17,Q18,Q20
のベース・エミッタ間電圧VBE(Q15),V
BE(Q17),VBE(Q18),VBE(Q20)は全てほぼ等
しくVBEであるとすると、R16=R19と設定してあるこ
とより、電流I4 は次の数10で、電流I5 は次の数1
1で与えられる。
【0024】
【数10】
【0025】
【数11】
【0026】カレントミラー回路21a,21bより電
流I4 ,I5 はそれぞれE点、D点にも流れる。ここで
抵抗値R22,R23,R24は次の数12の関係で設定して
おく。
【0027】
【数12】
【0028】このときD点,E点の電圧V,VE
各々、数13,数14で与えられる。
【0029】
【数13】
【0030】
【数14】
【0031】そして、D点とE点間の電圧VD-E がリミ
ットダイオード6の順方向電圧VBE(Q6 )になるとリ
ミットがかかかり始める。すなわち、数10,数11,
数12,数13,数14の各式より、次の数15の関係
が成立した時点でリミットがかかり始める。
【0032】
【数15】
【0033】ここで入力電圧Vinがさらに大きくなると
リミット用ダイオード6に電流iが流れリミットがかか
った状態となる。この時D点の電圧VD を基準として、
次の数16が成り立つ。
【0034】
【数16】
【0035】この数16をVBE(Q6 )について解い
て、次の数17を得る。
【0036】
【数17】
【0037】ここで、VBE(Q6 )は一般に(KT/
q)ln (i/IS )と表されるので、次の数18が成
立する。ただしKはボルツマン定数、Tは接合絶対温
度、qは電子電荷(1.6×10-16 )、IS は飽和電
流である。
【0038】
【数18】
【0039】一方、入力の差動増幅器の利得Gはおよそ
14/re と等しいことが知られている。ただしre
トランジスタQ2のエミッタ抵抗で、re =(KT)/
(qIE )と表される。ここでIE はエミッタ電流であ
る。したがって、次の数19が成り立つ。
【0040】
【数19】
【0041】ここで、上記のre =(KT)/(q
E )の関係を用い、さらにIE がIとほぼ等しいこと
を利用して、数19をΔIについて解くと、次の数20
を得る。
【0042】
【数20】
【0043】よって、数18、数20より次の数21が
導かれる。
【0044】
【数21】
【0045】数21は解析的には解けないため、電流i
は数21より追い込んで求めることとなる。
【0046】ここでF点(出力エミッタホロア回路9内
のミッタホロアトランジスタのベース)の電圧VF は次
の数22で与えられ、また差動の入力が逆相になった場
合の電圧VF ′も、同様に次の数23で与えられる。
【0047】
【数22】
【0048】
【数23】
【0049】よって出力端子10よりエミッタホロア回
路9を通って出力されるリミットのかかった振幅値V
out は次の数24に示される値をとる。
【0050】
【数24】
【0051】上記数24に数28を適用すると次の数2
5を得、これを簡単にすると次の数26,数27を得
る。
【0052】
【数25】
【0053】
【数26】
【0054】
【数27】
【0055】すなわち、出力振幅VOUT は入力振幅Vin
によらず、抵抗値R22とR23の比とリミット用ダイオー
ド6の順方向電圧VBEにより決まり、リミッタ回路とし
て動作する。
【0056】上記実施例では、出力段を差動増幅器の負
荷で形成せず、カレントミラー回路とリミット用ダイオ
ードと負荷抵抗で構成したため、低電源電圧、すなわち
約3VBE(2.5v)でも動作させることができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、リミ
ッタ回路を抵抗とNPNトランジスタのみで構成するこ
とができるので、回路の寄生容量を小さくすることがで
き、周波数特性の高い、また位相遅れの小さいリミッタ
回路を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるリミッタ回路の一実施例を示す
回路図である。
【図2】従来のリミッタ回路を示す回路図である。
【符号の説明】
Q2 差動増幅器用トランジスタ 6 リミット用ダイオード 14,22,23,24 負荷抵抗 16,19 電圧電流変換用抵抗 21a,21b カレントミラー回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタが共通接続されベースに入力信
    号を受ける一対のトランジスタで形成した差動増幅器
    と、前記一対のトランジスタのコレクタに接続された一
    対の抵抗と、該一対の抵抗からの差動出力を電圧・電流
    変換する一対の電圧・電流変換回路と、該一対の電圧・
    電流変換回路より電流を取り出す一対のカレントミラー
    回路と、該一対のカレントミラー回路の出力電流経路上
    に各々介挿された抵抗と、前記一対のカレントミラー回
    路の出力間に逆極性に並列接続された第1,第2のダイ
    オードとを備えるリミッタ回路。
JP3027352A 1991-02-21 1991-02-21 リミッタ回路 Expired - Lifetime JP2665833B2 (ja)

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JPH04266208A JPH04266208A (ja) 1992-09-22
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