JP3008236U - 重ね止め部を有する靴用成形型 - Google Patents

重ね止め部を有する靴用成形型

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JP3008236U
JP3008236U JP1994010552U JP1055294U JP3008236U JP 3008236 U JP3008236 U JP 3008236U JP 1994010552 U JP1994010552 U JP 1994010552U JP 1055294 U JP1055294 U JP 1055294U JP 3008236 U JP3008236 U JP 3008236U
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豊彦 西辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重ね止め部を一体的に有する靴を成形する。 【構成】 重ね止め部を一体に有する靴用成形型は、靴
の重ね止め部を成形するための入れ子8と、入れ子8が
取付けられる第1金型2と、靴の他側半部外面に対応す
る形状の成形凹面3を有する第2金型4と、靴の接地底
に対応する形状の成形凹面5を有する第3金型6と、靴
の内面に対応する形状の中子7を備えている。靴の重ね
止め部の形状に対応するキャビティ12a は入れ子8の外
面と第1金型2の対向面11により形成され、入れ子8の
内面が靴の一側半部外面に対応する形状の成形凹面1の
一部を構成面9となされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、レインシューズや防寒靴などの重ね止め部を有する靴の製造に用い る成形型に関する。 この明細書中、重ね止め部を有する靴において、「靴の本体」とは、重ね止め 部を除いた部分をいい、「靴の主体部」とは、靴の本体から靴底部を除いた部分 をいうものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来、重ね止め部を一体に有する靴を製造しうる成形型は存在しなかった。し たがって、従来は、靴本体を成形型により成形し、靴本体とは別に重ね止め片を つくり、図10に示す靴(D)のように、重ね止め片(51)を靴本体(52)の所定位 置に縫い付けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のように靴本体(52)を成形型で成形した場合、靴本体(52)に対して重ね止 め片(51)を正確に位置決めした上その基端部を縫い付けなければならず、この作 業に手間を要するという問題があった。 本考案の目的は、靴本体に重ね止め部を一体的に設けることができる成形型を 提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による重ね止め部を有する靴用成形型は、靴の重ね止め部を成形するた めの入れ子と、入れ子が取付けられて靴の一側半部外面に対応する形状の成形凹 面および重ね止め部の形状に対応するキャビティが形成される第1金型と、靴の 他側半部外面に対応する形状の成形凹面を有する第2金型と、靴の接地底に対応 する形状の成形凹面を有する第3金型と、靴の内面に対応する形状の中子を備え ており、靴の重ね止め部の形状に対応するキャビティは、入れ子の外面とこれに 対向する第1金型の対向面との間に形成されており、入れ子の内面は、靴の一側 半部外面に対応する形状の成形凹面の一部構成面となされ、入れ子の内面一側縁 部には、中子と当接する堤防部が形成され、堤防部と隣り合ってキャビティの入 口が設けられており、入れ子の内面他側縁部には、第2金型に対する当接面が設 けられており、入れ子は、内方へ移動自在となされているものである。
【0005】
【作用】
本考案の重ね止め部を有する靴用成形型は、上記の構成を有するので、入れ子 が取付けられた第1金型、第2金型、第3金型および中子により、靴主体部成形 用キャビティ、重ね止め部成形用キャビティおよび靴底部成形用キャビティが形 成され、これらキャビティに樹脂を注入するだけで、重ね止め部を靴本体に一体 的に成形することができる。また、第1金型における入れ子が内方へ移動自在と なされているので、成形後の靴における重ね止め部の脱型が容易に行える。
【0006】
【実施例】
本考案の実施例を図面に従って説明する。なお、本実施例の成形型は、レイン シューズ用のものである。 本実施例の重ね止め部を有する靴用成形型は、靴(A) の重ね止め部(B) を成形 するための入れ子(8) と、入れ子(8) が取付けられて靴の一側半部外面に対応す る形状の成形凹面(1) および重ね止め部(B) の形状に対応するキャビティ(12a) が形成される第1金型(2) と、靴(A) の他側半部外面に対応する形状の成形凹面 (3) を有する第2金型(4) と、靴(A) の接地底に対応する形状の成形凹面(5) を 有する第3金型(6) と、靴(A) の内面に対応する形状の中子(7) を備えており、 靴(A) の重ね止め部(B) の形状に対応するキャビティ(12a) は、入れ子(8) の外 面とこれに対向する第1金型(2) の対向面(11)との間に形成されており、入れ子 (8) の内面は、靴(A) の一側半部外面に対応する形状の成形凹面(1) の一部構成 面(9) となされ、入れ子(8) の内面一側縁部には、中子(7) と当接する堤防部(8 a)が形成され、堤防部(8a)と隣り合ってキャビティ(12a) の入口(12b) が設けら れており、入れ子(8) の内面他側縁部には、第2金型(4) に対する当接面(8b)が 設けられており、入れ子(8) は、内方へ移動自在となされているものである。
【0007】 第1金型(2) は、図1に示すように、入れ子(8) が嵌込み可能な略方形の嵌込 み部(15)を備えており、嵌込み部(15)の底の一側部分には、重ね止め部(B) に対 応する形状の窪み(16)が形成されている。また、嵌込み部(15)における上部およ び窪み(16)と反対側部分には、入れ子(8) の外面に設けられた位置決め用突起(2 3)の嵌まる穴(17)およびねじ穴(18)が設けられている。そして、嵌込み部(15)の 奥まで入れ子(8) を嵌込んでこれを3本のボルト(19)で取付けることにより、図 2に示すように、靴(A) の一側半部外面に対応する成形凹面(1) が形成され、ま た、入れ子(8) の外面(裏面)と、第1金型(2) における重ね止め部(B) に対応 する形状の窪み(16)とにより、重ね止め部成形用キャビティ(12a) が形成される 。そして、中子(7) が入れ子(8) の堤防部(8a)と当接し、これにより、靴(A) に 足を挿入するための割れ目が形成せられるとともに、重ね止め部(B) が靴主体部 の外側へ伸びるように成形されるのである。
【0008】 図3および図4に示すように、ボルト(19)の頭(19a) は、入れ子(8) に設けら れた凹所(24)内にあり、凹所(24)の底との間に一定の間隔が設定されており、こ れにより、入れ子(8) は第1金型(2) に対し、一定の遊びを持たせて取付けられ 、入れ子(8) がボルト頭(19a) に当たるまで、内方へ若干移動しうるようになさ れ、重ね止め部成形用キャビティ(12a) の幅が広がるようになされている。入れ 子(8) の当接面(8b)は、入れ子(8) が第1金型(2) の嵌込み部(15)に完全に嵌ま った状態において、第1金型(2) の第2金型(4) に対する当接面(2a)と面一にな る。
【0009】 なお、この重ね止め部成形用キャビティ(12a) は、本実施例とは逆に、入れ子 (8) の外面(裏面)に重ね止め部(B) に対応する形状の窪みを設けることにより 形成しても良い。
【0010】 第1金型(2) および第2金型(4) の上部から一側部にかけて、中子(7) の位置 決め安定用横L形部(25)が嵌込まれる横L字形凹部(20)が設けられている。
【0011】 図5は成形型の全体構成を示しており、同図から分かるように、可動第1金型 (2) 、固定第2金型(4) および昇降第3金型(6) により割り型が構成され、第1 金型(2) と第2金型(4) の中間に中子(7) が介在されている。(13)は靴底の形状 に対応するキャビティ、(14)は靴主体部の形状に対応するキャビティであり、こ のキャビティ(14)に重ね止め部成形用キャビティ(12a) が連通している。重ね止 め部成形用キャビティ(12a) は、靴主体部成形用キャビティ(14)に対し、成形せ られた重ね止め部(B) の脱型を容易にするために、水平断面において斜め向きに なっている。
【0012】 上記成形型によりレインシューズを射出成形する場合、図5に示すように、各 金型(2)(4)(6) 同士を当接させ、形成された2つのキャビティ(13)(14)に溶融状 態の塩化ビニル樹脂を注入して成形を行う。この際、靴主体部成形用キャビティ (14)に連通する重ね止め部成形用キャビティ(12a) にも必然的に溶融樹脂が注入 されて靴主体部と一体に重ね止め部(B) が成形される。
【0013】 射出成形後においては、図6および図7に示すように、中子位置決め安定用横 L形部(25)を貫通しているガイドバー(21)の案内により第1金型(2) を第2金型 (4) より離すとともに、第3金型(6) を下降させる。この際、第1金型(2) の入 れ子(8) は、中子(7) に嵌まった状態で残っている成形された靴主体部と一体の 重ね止め部(B) に引掛かって内方へ移動するため、重ね止め部(B) は、第1金型 (2) の開放移動にともなって自然に幅の広がった重ね止め部成形用キャビティ(1 2a) より抜ける。
【0014】 そして、第1金型(2) を更に第2金型(4) より離せば、中子(7) にねじ止めら れた長尺ボルト(22)の頭(22a) が第1金型(2) に係合するようになされており、 第1金型(2) の移動にともなって中子(7) が第2金型(4) から離れるのである。 第1金型(2) より突き出していた入れ子(8) は、次の靴を成形するに当り、第 1金型(2) が第2金型(4) と当接する際、第2金型(4) の当接面に押圧されて第 1金型(2) の嵌込み部(15)の奥まで押込まれ、入れ子(8) の当接面(8b)は第1金 型(2) の当接面(2a)と面一となる。
【0015】 上記実施例により、成形された靴(A) は、図8に示すように、重ね止め部(B) を一体に有するレインシューズ形態となる。本実施例では、重ね止め部(B) を靴 の側面に形成したが、これに限定されず、図9に示すように、女性用の靴(C) 等 では、前側に設けることもある。重ね止め部の形態およびその成形位置は、入れ 子の形態ならびに重ね止め部成形用キャビティの形態および同キャビティの位置 を変えることにより任意である。 また、本実施例では、成形材料として塩化ビニル樹脂を用いたが、他の軟質合 成樹脂を用いても良く、さらには軟質ゴムを使用することもある。
【0016】
【考案の効果】
本考案の成形型によれば、重ね止め部を一体的に有する靴を一挙にかつ円滑に 成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の成形型における入れ子を取付ける前の
状態を示す第1金型の正面図である。
【図2】入れ子を取付けた状態を示す第1金型の正面図
である。
【図3】靴主体部成形用キャビティおよび重ね止め部成
形用キャビティを示す第1金型および中子の一部の水平
断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図である。
【図5】本考案の成形型の垂直断面図である。
【図6】成形後、第1金型および第3金型を開放した状
態を示す垂直断面図である。
【図7】図6の状態から更に第2金型より中子を離した
状態を示す垂直断面図である。
【図8】本考案の成形型により成形された重ね止め部を
一体に有する靴の斜視図である。
【図9】同じく他の靴の斜視図である。
【図10】従来の靴の斜視図である。
【符号の説明】
(1) 第1金型の成形凹面 (2) 第1金型 (3) 第2金型の成形凹面 (4) 第2金型 (5) 第3金型の成形凹面 (6) 第3金型 (7) 中子 (8) 入れ子 (8a) 堤防部 (8b) 入れ子の第2金型に対する当接面 (9) 靴の一側半部外面に対応する形状の成形凹
面の一部構成面 (12a) キャビティ (12b) キャビティの入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/26 7158−4F 45/33 7158−4F 45/37 7158−4F // B29K 21:00 B29L 31:50

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴(A) の重ね止め部(B) を成形するため
    の入れ子(8) と、入れ子(8) が取付けられて靴の一側半
    部外面に対応する形状の成形凹面(1) および重ね止め部
    (B) の形状に対応するキャビティ(12a) が形成される第
    1金型(2) と、靴(A) の他側半部外面に対応する形状の
    成形凹面(3) を有する第2金型(4) と、靴(A) の接地底
    に対応する形状の成形凹面(5) を有する第3金型(6)
    と、靴(A) の内面に対応する形状の中子(7) を備えてお
    り、靴(A) の重ね止め部(B) の形状に対応するキャビテ
    ィ(12a) は、入れ子(8) の外面とこれに対向する第1金
    型(2) の対向面(11)との間に形成されており、入れ子
    (8) の内面は、靴(A) の一側半部外面に対応する形状の
    成形凹面(1) の一部構成面(9) となされ、入れ子(8)の
    内面一側縁部には、中子(7) と当接する堤防部(8a)が形
    成され、堤防部(8a)と隣り合ってキャビティ(12a) の入
    口(12b) が設けられており、入れ子(8) の内面他側縁部
    には、第2金型(4) に対する当接面(8b)が設けられてお
    り、入れ子(8)は、内方へ移動自在となされている重ね
    止め部を有する靴用成形型。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019516593A (ja) * 2016-05-24 2019-06-20 アディダス アーゲー 靴ソールを自動的に製造するための方法および装置

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