JPH031239Y2 - - Google Patents

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JPH031239Y2
JPH031239Y2 JP5987386U JP5987386U JPH031239Y2 JP H031239 Y2 JPH031239 Y2 JP H031239Y2 JP 5987386 U JP5987386 U JP 5987386U JP 5987386 U JP5987386 U JP 5987386U JP H031239 Y2 JPH031239 Y2 JP H031239Y2
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mold
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、アンダーカツト部を有する成形品
を射出成形する金型に関する。
(従来の技術) アンダーカツト部を有する射出成形品の例とし
て、第5図、第6図に示す樹脂製の樋継手50が
ある。この樋継手50は、軒樋と竪樋とを連結す
るためのものであり、漏斗形状の基部51と、こ
の基部51から下方に突出する筒状の竪樋連結部
52と、基部51の上端から水平方向に張り出す
一対の張り出し部53と、上方に延びる起立壁5
4,55とを有している。起立壁54,55の少
なくとも両側部には上方に向かつて広がるように
傾斜している。
この起立壁54,55の両側部は張り出し部5
3に連なつている。起立壁54,55の上端部の
両側には、それぞれアンダーカツト部56,57
が形成されている。これらアンダーカツト部5
6,57は水平の張り出し部56a,57aと起
立部56b,57bと水平の舌部56c,57c
とをそれぞれ有してコ字形をなしており、この舌
片56c,57cの端縁には下方に突出する突条
56d,57dが形成されている。上記アンダー
カツト部56,57の張り出し部56a,57a
と起立部56b,57bとは、起立壁54,55
のL字形をなす上端部と連なつている。
第6図に示すように、上記舌部56cは、張り
出し部56aの基端より内方に突出している。こ
の突出量を図中Pで示す。アンダーカツト部57
もアンダーカツト部56と同様である。
起立壁53,54の両側部および張り出し部5
3には一対のゴム製の受材58が設けられてい
る。この受材58には、受材58の長手方向に延
びる複数の突条58aが形成されている。
上記の樋継手50には、1本の竪樋と2本の軒
樋が連結される。なお、軒樋は、一端部の上部を
アンダーカツト部56,57にはめ込み、側面お
よび下面を受材58に当てて、樋継手50に連結
される。
上記の樋継手50を射出成形する従来の金型に
おいて、例えば上記アンダーカツト部56を成形
する部位は、第7図、第8図に示すように構成さ
れている。詳述すると、固定型10′(型半体)
は雌部13′を有しており、移動型20′(型半
体)は雄部23′を有している。雄部23′の下部
の両側には凹部23a′が形成され、この凹部23
a′にはスライドコア25′が水平方向(紙面と直
交する方向)にスライド可能に収容されている。
雄部23′には上記受材58を成形するための溝
23b′が形成されている。
そして、型締め時に、固定型10′と移動型2
0′との間に形成されたキヤビテイ30′に溶融樹
脂を充填することにより、上記樋継手50が成形
される。上記アンダーカツト部56はスライドコ
ア25′の周囲に成形される。射出充填の際、こ
の溝23b′は図示しないスライドカバーによつて
被覆されている。樹脂固化後に、スライドカバー
を後退させ、別のスプルー、ゲートから溶融され
たゴムを射出して上記溝23b′に充填する。この
ゴムが固化して受材58が成形された後に、移動
型20′を移動させて型開きを行ない、スライド
コア25′をスライドさせてアンダーカツト部5
6から後退させる。この後、突き出しピン等の手
段で、成形された樋継手50を移動型20′から
離型させる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記構成の金型では、離型の際に、アンダーカ
ツト部56の舌部56cの先端が、スライドコア
25′に隣接する雄部23′の肩部26′に当たり、
この状態で無理に離型するため、アンダーカツト
部56が割れたり変形する欠点があつた。
この欠点の解消のためには、肩部26′を雄部
23′の他の部位と分離してスライドコア25′と
一体にし、上記アンダーカツト部56の移動軌跡
から逃がすことが考えられるが、この樋継手50
のように受材58を一体成形したものでは、この
受材58の突条58aが支障となつてこの肩部2
6′をスライドコア25と同方向にスライドさせ
ることができないため、上記欠点を受容せざるを
得なかつた。
(問題点を解決するための手段) この考案は上記問題点を解消するためになされ
たもので、その要旨は、一対の型半体を備え、一
方の型半体は雌部を有し、他方の型半体は、上記
雌部に対向して設けられた雄部と、雄部に形成さ
れた凹部と、この凹部に隣合う雄部の肩部と、凹
部に収容されたアンダーカツト部成形用のスライ
ドコアとを有し、離型方向に沿つてアンダーカツ
ト部が移動した場合にその移動軌跡上に上記肩部
が位置する射出成形用金型において、上記スライ
ドコアに、傾斜したガイド面を有する案内部材を
直線状に連設し、この案内部材を上記凹部に収容
し、スライドコアをスライドさせてアンダーカツ
ト部から後退させることにより、案内部材をスラ
イドコアの代わりに上記肩部とアンダーカツト部
との間に位置させ、離型時に、アンダーカツト部
を案内部材のガイド面により肩部の型面へと導く
ように構成したことを特徴とする射出成形用金型
にある。
(作用) 成形後に、スライドコアを後退させてアンダー
カツト部から抜く。これにより、スライドコアに
連設された案内部材が、スライドコアの代わりに
上記アンダーカツト部と肩部との間に位置され
る。この状態で成形品の離型を行なうと、アンダ
ーカツト部が案内部材のガイド面により弾性変形
しながら案内されて肩部の型面へ導かれ、この結
果、アンダーカツト部が肩部に衝突せず、その塑
性変形や割れを防止することができる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を説明する。第1図
〜第4図は、前述した樋継手50を成形するため
の射出成形用金型を示す。第1図〜第4図ではア
ンダーカツト部56を成形する部位のみ示してい
るが、他のアンダーカツト部57を成形する部位
も同様である。この金型は、固定型10(型半
体)と、この固定型10に対して水平移動して型
締め、型開きを行なう移動型20(型半体)によ
つて構成されている。これら固定型10と移動型
20のパーテイング面11,21は、垂直になつ
ている。
固定型10は雌部13を有している。移動型2
0は、基部22と、この基部22から突出して上
記雌部13にはまり込む雄部23を有している。
雄部23の上下部の両側の計4箇所には、凹部
23a(下部のみ図示する)が形成されており、
この凹部23aには肩部26が隣り合つている。
凹部23aにはスライドコア25の上部が収容さ
れている。スライドコア25は、パーテイング面
21と平行でかつ水平(第1図、第2図中紙面と
直行する方向)にスライドされるものであり、ス
ライドコア25のスライド方向の先端には案内部
材27が直線状に一体に連設されている。案内部
材27は、下側に湾曲傾斜したガイド面27aを
有しており、肩部26に近い部位には溝27bが
形成されている。ガイド面27aは、一端が上記
スライドコア25の溝25bより上に位置し、他
端が肩部26の下側の型面26aとほぼ等しい高
さにある。
基部22には、凹部23aに隣接して閉塞部材
28が固定されている。この閉塞部材28は、ス
ライドコア25の断面形状から、案内部材27の
断面形状を除いた断面形状を有しており、湾曲面
28aと突条28bとを有している。そして、突
条28bが凹部23a内に入りこんで、凹部23
aの奥部を閉塞している。
上記スライドコア25は基部22に接してお
り、この接触面には上記スライド方向と平行に延
びる溝25bが形成されている。基部22にはこ
の溝25bに連なる凹部22bが形成されてい
る。
上記雄部23の両側部の面には、上記受材58
の断面形状と等しい断面形状を有する溝23bが
形成されている。
上記構成において、第1図、第3図に示す型締
め時には、固定型10と移動型20との間にキヤ
ビテイ30が形成される。この状態で、スライド
コア25は凹部23の端側に収容され、案内部材
27は閉塞部材28によつて閉塞された凹部23
aの奥部に収容されている。
この型締め状態で、射出機から溶融樹脂をキヤ
ビテイ30へ射出する。この際、上記雄部23の
溝23bは、図示しないスライドカバーによつて
覆われていて樹脂が充填されない。また、案内部
材27の溝27bと閉塞部材28の突条28bの
接合面は、肩部26の下側の型面26aからずら
しているので、案内部材27と閉塞部材28との
間に樹脂が侵入してバリが生じるのを防止でき
る。
上記キヤビテイ30内の樹脂が固化して、樋継
手50が成形される。すなわち、雄部23と雌部
13との間で基部51と竪樋連結部52と張り出
し部53と、起立壁54,55が成形される。な
お、起立壁54の両側部は、肩部26と雌部13
との間で成形される。起立壁54の一部は、閉塞
部材28と雌部13との間で成形される。
また、スライドコア25の周囲でアンダーカツ
ト部56が成形される。なお、アンダーカツト部
56の張り出し部56aおよび起立部56bは、
スライドコア25と雌部13との間で成形され、
舌部56cは基部22に形成された凹部22bで
成形され、突条56dはスライドコア25の溝2
5bで成形される。
次に、上記スライドカバーを後退させ、樹脂射
出用のスプルーとは別に固定型10に形成された
スプルー、ゲートへ、溶融ゴムを射出する。する
と、スプルーに連通された溝23bに溶融ゴムが
充填され、この硬化により受材58が上記樋継手
50と一体に成形される。
次に、移動型20を移動させて型開きを行なう
とともに、この移動の過程でスライドコア25を
水平にスライドさせてアンダーカツト部56から
後退させる。この時、スライドコア25に連設さ
れた案内部材27が、スライドコア25の代わり
に肩部28とアンダーカツト部56との間に配置
される。
次に、突き出しピン等の手段により、樋継手5
0を移動型20から離型させる。ところで、アン
ダーカツト部56の舌部56cが肩部26の下端
より上方に突出(突出量P、第6図参照)してお
り、この舌部56cの離型方向に沿つた移動軌跡
上に上記肩部26が位置しているので、案内部材
27がないと、この舌部56cが肩部26に当た
つてしまう。しかし、本例では上記移動跡上に案
内部材27が配置されており、この案内部材27
のガイド面27aに舌部56cの先端の突条56
dが当たり、さらに、離型の進行に伴なつて第2
図に示すようにガイド面27a上を滑り、アンダ
ーカツト部57が徐々に開かれる。なお、この変
形は弾性範囲内で行なわれる。そして、案内部材
27の溝27bを越えて肩部26の下側の型面5
6aに至る。なお、溝27bは、突条56dを含
む舌部56cの先端部径より小さいので、突条5
6dは容易に溝を越えることができる。肩部26
の型面26aは、樋継手50の起立壁54の両側
部に対応して傾斜しているので、アンダーカツト
部56はこの型面26aに接しながら容易に移動
することができる。この結果、アンダーカツト部
56が離型の際に肩部26に衝突することがな
く、塑性変形したり割れたりする不都合を防止で
きる。
この考案は上記実施例に制約されず種々の態様
が可能である。上記実施例ではアンダーカツト部
がコ字状をなす構成であるが、種々の形状の成形
品、例えばアンダーカツト部が単に舌部のみによ
つて構成される成形品にも適用できる。
上記実施例では、受材58の突条58aによ
り、肩部をスライドコアと同方向にスライドでき
ない構成となつているため、本考案の工夫を必要
としたものであるが、成形品または金型の構成
上、肩部をスライドコアと同方向にスライドでき
ない他の態様にも本考案を適用することができ
る。
また、一方の型半体に雄部と雌部を設け、他方
の型半体にこれらとはまり合う雌部と雄部を設け
るようにした金型にも適用できる。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案では、離型の際
にアンダーカツト部が案内部材のガイド面に導か
れて弾性変形するため、雄部の肩部に衝突せず、
その塑性変形や割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までの図面はこの考案の一実
施例をなす金型を示すものであり、第1図は型締
め時の金型の要部断面図、第2図は型開きして成
形品を離型させた瞬間を示す要部断面図、第3図
は型締め時の金型の要部斜視図、第4図はスライ
ドコアの後退時の要部斜視図、第5図は本考案の
金型によつて成形される成形品の一例を示す全体
斜視図、第6図は成形品のアンダーカツト部の側
面図である。また、第7図、第8図は従来の金型
を示し、第7図は型締め時の金型の要部断面図、
第8図は型開きして成形品を離型させた瞬間を示
す要部断面図である。 10……固定型(型半体)、13……雌部、2
0……移動型(型半体)、23……雄部、23a
……凹部、25……スライドコア、26……雄部
の肩部、26a……肩部、27……案内部材、2
7a……ガイド面、30……キヤビテイ、50…
…樋継手(成形品)、56,57……アンダーカ
ツト部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の型半体を備え、一方の型半体は雌部を有
    し、他方の型半体は、上記雌部に対向して設けら
    れた雄部と、雄部に形成された凹部と、この凹部
    に隣合う雄部の肩部と、凹部に収容されたアンダ
    ーカツト部成形用のスライドコアとを有し、離型
    方向に沿つてアンダーカツト部が移動した場合に
    その移動軌跡上に上記肩部が位置する射出成形用
    金型において、上記スライドコアに、傾斜したガ
    イド面を有する案内部材を直線状に連設し、この
    案内部材を上記凹部に収容し、スライドコアをス
    ライドさせてアンダーカツト部から後退させるこ
    とにより、案内部材をスライドコアの代わりに上
    記肩部とアンダーカツト部との間に位置させ、離
    型時に、アンダーカツト部を案内部材のガイド面
    により肩部の型面へと導くように構成したことを
    特徴とする射出成形用金型。
JP5987386U 1986-04-21 1986-04-21 Expired JPH031239Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5987386U JPH031239Y2 (ja) 1986-04-21 1986-04-21

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JP5987386U JPH031239Y2 (ja) 1986-04-21 1986-04-21

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Publication Number Publication Date
JPS62172025U JPS62172025U (ja) 1987-10-31
JPH031239Y2 true JPH031239Y2 (ja) 1991-01-16

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