JP3008038U - コンクリート側溝樋 - Google Patents

コンクリート側溝樋

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JP3008038U
JP3008038U JP1994006041U JP604194U JP3008038U JP 3008038 U JP3008038 U JP 3008038U JP 1994006041 U JP1994006041 U JP 1994006041U JP 604194 U JP604194 U JP 604194U JP 3008038 U JP3008038 U JP 3008038U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 底面を開放状態としたコンクリート側溝樋で
あって、両側壁頂部間に連結梁12を一体に配設成形す
ると共にそれら連結梁12,12間に施された蓋4に対
する係止段3を底部に対設した開口部2を形成したもの
において、前記係止段部分の開口部側壁に縦孔14を凹
入形成し、しかも上記係止段に該縦孔に連結して側溝内
に水を落し込む傾斜溝13を形成する。 【効果】 施工現場において適当な流水勾配を底面に形
成することができ、製作が容易な道路側溝樋として降雨
時や融雪時の有効な集水排出作用を好ましい誘導条件下
で実現でき、且つ適切な強度性その他の特性を具備して
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンクリート側溝樋の考案に係り、底面が開放状態とされ、施工現場 において所要の流水勾配を採った底面を形成することのできる道路側溝樋におい て路面からの集水を的確化せしめ、しかも製作容易で強度的にも安定したコンク リート側溝樋を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
道路などにおける雨水や融雪水を集水して排出処理するための集水側溝につい ては従来から広く採用されて来たところであり、近年においてはコンクリートブ ロックを用いて的確で耐用性の高い側溝を設定することが一般化している。即ち 所謂U字溝ブロックまたは施工現場において適切な流水勾配を形成することので きる門型溝ブロックを用いて側溝を形成するものであって、その上面開放部分に コンクリート製などの蓋を施し、この蓋の長さ方向端部に設けられた蓋装脱操作 のための手掛け用孔部を集水孔として路面からの水を溝内に受け入れることが一 般的である。
【0003】 なお一部に上記したようなU字溝側溝ブロックにおいて、コンクリート製蓋の 幅方向両側面に前記したような蓋装脱操作のための手掛け用孔部を対設し、この 蓋幅方向における両側の手掛け用孔部を集水孔として路面水を溝内に導入するこ とも行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
コンクリート側溝の頂面開放部に施された蓋の長さ方向端部に形成された手掛 け孔を利用して集水するものにおいては路面からの集水作用が充分に得られない 不利がある。即ち前記のような長さ方向端部の手掛け孔は側溝の長さ方向におい て占める孔幅が短小であり、路面勾配によって側溝上に流れ込んだ雨水等の流れ 方向は側溝長さ方向に対し直角方向となることから集水幅が小さいものとならざ るを得ず、即ち一般的に長さが50cm程度である側溝蓋において集水幅2cm前後 の集水孔となるから充分な雨水の落し込みないし集排水を確保し難い。
【0005】 上記のような従来一般のものに対して、側溝蓋の長さ方向両側に形成された手 掛け用孔を利用して集水するものにおいては該手掛け用孔の長さ方向が路面勾配 によって流れ込む水の流れ方向と直交することとなるから15〜20cm程度の集 水幅を採ることが可能であり、集水効果を高め得るが、コンクリート蓋は該手掛 け用孔の両側における10〜15cm程度の係止部分のみで側溝上に係止すること となり、曲げ強度(あるいは引張り強度)に劣ったコンクリート蓋がその上を走 行する大型車輌の荷重(コンクリート蓋1枚当り7〜12トンにも達する)を受 けた場合において蓋中央に応力集中部を発生し折損の可能性が急激に高まる。特 に集水孔を兼ねた前記手掛け用孔は水を側溝内に落し込む通孔を形成しなければ ならないのでブロック本体の係止段より完全に深い凹入孔となっていてブロック 本体の係止段に係止していないから走行車輌の全重量が作用し欠損の可能性が高 い。
【0006】 またブロック本体とコンクリート蓋との接合設定が上記のような関係を形成す ることから車輌走行時におけるガタツキが大きく、騒音の発生も大きいことにな り、設定関係も安定しない。
【0007】 更に近時における荷役機器の発展普及に伴いブロック本体の長さは2m前後と なることが一般化し、一方作業者の労力によって操作すべきコンクリート蓋の長 さは50cm程度が限度であることから夫々のブロック本体に施用されるコンクリ ート蓋は4枚の如き多数枚に達するところ、それらコンクリート蓋の間にはそれ なりのクリヤランスが不可欠で、そうした隙間が集積されることからブロック本 体の通孔とコンクリート蓋の引掛け用孔との間に位置ずれによる誤差が不可避で あって、このことからしても所期するような集水能力を求め難くなり不利である 。
【0008】 なおこれらの不利を避けるために一部に防錆処理した鋼製または合成樹脂製の スリット状矩形枠をコンクリート蓋に埋設して補強すると共に集水を図るような ことも提案されているがそれらのスリット状矩形枠とコンクリート蓋との結着が 的確に得られないことから該スリット状矩形枠部分における応力集中、欠損の可 能性が高いことは上記同様で、しかもそのようなコンクリート蓋の製造に異常な 工数を必要とし、また高価な材料を必要とすることからコストアップは不可避で ある。
【0009】 一方鋼製蓋であるグレーチングを採用することによって集水能力を充分に高め 得ることは明かであるが、このものはコンクリート蓋の5〜6倍にも達する高額 なものとなり、側溝自体を異常にコストアップする。しかもこのような鋼製グレ ーチングはコンクリート製側溝本体とは異質であるから、このものを採用するに はコンクリート製側溝本体においてもその支持段部などにおいて特別な工作が要 請される。従ってこのグレーチングを採用するとしても集中豪雨のような場合に 備えて20〜50mの側溝に1カ所程度とするのが普通であって全般に採用する ことができず、この程度では設計施工を煩雑化するのみならず、激しい豪雨に対 応できない不利がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記したような従来技術における課題を解消することについて検討を 重ね、集水側溝を形成するコンクリートブロック本体だけにおける若干の加工の みによって前記したような不利を有効に解決した集水甲側溝ブロックないし道路 などにおけるコンクリート側溝樋を得ることに成功したものであって、以下の如 くである。
【0011】 (1) 底面が開放状態とされ、両側壁頂部間に連結梁を一体に配設成形すると共 にそれら連結梁間に施された蓋体に対する係止座を底部に対設した開口部を形成 したものにおいて、前記係止座部分の開口部側壁に縦孔を凹入形成し、しかも上 記係止座に該縦孔に連結して側溝内に水を落し込む傾斜溝を形成したことを特徴 としたコンクリート側溝樋。
【0012】 (2) 連結梁の表面に角形突出模様を配設したことを特徴とする前記(1) に記載 のコンクリート側溝樋。
【0013】 (3) 連結梁の表面と共に側溝樋の表面と開口部に施される蓋の表面に角形突出 模様を列設したことを特徴とする前記(2) に記載のコンクリート側溝樋。
【0014】 (4) 開口部側壁に凹入形成された縦孔の側溝樋頂面周側に角形突出模様頂面よ り凹入した溝部を環設したことを特徴とした前記(3) に記載のコンクリート側溝 樋。
【0015】 (5) 側溝両端部における頂面に分割された開口部を形成し、道路側溝形成時に 隣接側溝樋との間に蓋体の施される開口部を形成するようにしたことを特徴とす る前記(1) から(4) に記載のコンクリート側溝樋。
【0016】 (6) 連結梁の表面に開口部に水を誘導する溝を形成したことを特徴とする前記 (1) から(5) に記載のコンクリート側溝樋。
【0017】 (7) 底面が開放状態とされ、両側壁頂部間に連結梁を一体に配設形成すると共 にそれら連結梁間に施された蓋体に対する係止座を底部に対設した開口部を形成 したものにおいて、該側溝樋本体の端面に側溝樋内に通ずる縦孔を形成し、しか も側溝樋頂面に該縦孔を通ずる誘導溝を形成したことを特徴とするコンクリート 側溝樋。
【0018】 (8) 連結梁と側壁との連結部における表面側に開口部へ水を導くための誘導溝 を形成したことを特徴とする前記(1) に記載のコンクリート側溝樋。
【0019】 (9) 係止座部分の開口部側壁における縦孔間または縦孔と開口部端面間の仕切 壁における頂縁を縦孔部分を低位とする傾斜縁としたことを特徴とする前記(1) から(8) に記載のコンクリート側溝樋。
【0020】 (10) 係止座部分の開口部側壁における縦孔間または縦孔と開口部端面間の仕 切壁の上縁を開口部内を低位とする傾斜縁としたことを特徴とする前記(1) から (9) に記載のコンクリート側溝樋。
【0021】
【作用】
底面が開放状態とされ、両側壁頂部間に連結梁を一体に配設成形すると共にそ れら連結梁間に施された蓋体に対する係止座を底部に対設した開口部を形成した ものにおいて、前記係止座部分の開口部側壁に縦孔を凹入形成し、しかも上記係 止座に該縦孔に連結して側溝内に水を落し込む傾斜溝を形成したことによって夫 々の施工現場において側溝内に落し込まれた水を適切に流し且つ道路面からの集 水、落し込みを円滑化して効率的で有効な排水を図らしめる。
【0022】 連結梁の表面に角形突出模様を列設したことにより側溝部分における路面感覚 に変化を与え、側溝部分における路面の美化を図ると共に辷り止め作用をなし、 しかも雨水などが角形突出模様間に誘導されて開口部における縦孔および該縦孔 に連結形成された傾斜溝による集水作用を適切に得しめる。
【0023】 連結梁の表面と共に側溝樋の表面と開口部に施される蓋の表面に角形突出模様 を列設したことにより側溝樋の上面全般において美観性向上およびすべり止め作 用を図り、また好ましい集水流出作用を確保する。
【0024】 開口部側壁に凹入形成された縦孔の側溝樋頂面周側に角形突出模様頂面より凹 入した溝部を環設したことにより角形突出模様による好ましい美観向上及びすべ り止め条件下において縦孔部分の周囲における集水の落し込みを円滑化する。
【0025】 側溝両端部に分割された開口部を形成し、道路側溝形成時に隣接側溝樋との間 に蓋体の施される開口部を形成するようにしたことによって連結された複数の側 溝樋に股って開口部を形成せしめ、比較的大型の集水落し込み用開口部を形成し て集水落し込みを容易とする。
【0026】 連結梁の表面に開口部に水を誘導する溝を形成したことにより側溝における両 側壁の連結梁による強固安定した連結一体化を確保すると共に該連結梁部分にお ける集水誘導を図って側溝樋全域における集水落し込みを可能とする。
【0027】 底面が開放状態とされ、両側壁頂部間に連結梁を一体に配設形成すると共にそ れら連結梁間に施された蓋体に対する係止座を底部に対設した開口部を形成した ものにおいて、該側溝樋本体の端面に側溝樋内に通ずる縦孔を形成し、しかも側 溝樋頂面に該縦孔を通ずる誘導溝を形成したことにより開口部における集水落し 込みと共に相互に突き合わせて連結設定される側溝樋の接合端面間においても集 水落し込みを図らしめ、底面開放形側溝の長さ方向における実質的全域における 集水排出を円滑に達成する。
【0028】 連結梁と側壁との連結部における表面側に開口部に水を導くための誘導溝を形 成したことによって連結梁の側壁に対する連結部分においても集水の誘導落し込 みを得しめ、側溝桶長さ方向の実質的全域において集水を図らしめる。
【0029】 係止座部分の開口部側壁における縦孔間または縦孔と開口部端面間の仕切壁に おける頂縁を縦孔部分を低位とする傾斜縁としたことにより仕切壁部分における 側圧などに対する係止座を介した強度性を確保しながら集水の縦孔部分に対する 誘導落し込みを適切に図らしめる。
【0030】 係止座部分の開口部側壁における縦孔間または縦孔と開口部端面間の仕切壁の 上縁を開口部内を低位とする傾斜縁としたことにより仕切壁部分の係止蓋を介し た対側圧強度性を確保せしめつつ縦孔に対するる集水の誘導落し込みを適切に得 しめる。
【0031】
【実施例】
上記したような本考案によるものの具体的な実施例を添附図面に示すものにつ いて説明すると、本考案においては図1として示すような底面開放型の側溝ブロ ック1において、その両側壁11,11を連結一体化した連結梁12,12間に 開口部2が形成され、該開口部2は施工時における底面形成コンクリートの落し 込みあるいは作業者の出入目的に利用されるものであって一般的には図1におい て併せて示すような蓋4が2枚1組として落し込み式に施され、開口部2の両側 に対設された係止段3に係止されて蓋4の上面が連結梁12および両側壁11, 11の上面と面一状となるようにされている。
【0032】 本考案においては上記したような開口部2の周壁に縦孔14を凹入して形成し 、また係止段3に対しては該縦孔14と連結して側溝樋1内に集水を落し込む傾 斜溝13を形成して、蓋4の施された状態で側溝本体1上の水をそうした縦孔1 4,傾斜溝13を介し側壁11,11間の溝部内に落し込むようにしたものであ る。
【0033】 また本考案においては上記したような側溝樋1の表面、即ち連結梁12と側壁 11の上端面に方形突出模様5を列設し、それら方形突出模様間の溝部が前記し たような縦孔14部に通ずるように成っており、縦孔14の上端部周側には方形 突出模様5の形成されない該方形突出模様頂面より凹入した溝部15を環設して ある。
【0034】 前記したような方形突出模様5は場合によっては図2に示すように歩行者が主 として通行する連結梁12の中央部分にのみ形成したものとして模様に変化を与 えると共に縦孔14を両側に配設し、また張出し部16を側壁11の上下に対設 し、図2に併せて示したような蓋4を2枚1組として開口部2に施し、更に側壁 11の下端部内側に係合段17aを対設してプレキヤストブロック板と係合した 底面を形成し、あるいは現場打コンクリートとの係合を強固化して安定な設定を 得しめるうよにすることができる。
【0035】 また本考案によるものは図3に示すように開口部2の側面において縦孔14の 配設数を多くすることにより開口部2の実質的に側面全般に集水落し込みを図る ことができ、更に図4に示すように連結梁12を側溝本体1の頂面中央部に形成 し、両端側に分割された開口部2aを形成して現場における施工連結によって開 口部2a、2aを連結一体化させたものとすることができる。
【0036】 前記した図4と共に図5においては両側壁11、11の外面に額縁状の凹部1 7が形成されている構成が示され、図5においては該凹部17が2個配設された 場合であり、側溝本体1がそれなりに長いものであることから開口部2はその中 央と共に両端に分割開口部2aを形成したものであって、連結梁12は凹部17 の中間に位置した状態に配置されている。
【0037】 図5と共に図6のものは側溝本体1が図1〜図4に示したものの2倍程度の長 さを有する場合であって開口部2は2個配設されているが、更に図7のものは側 溝本体1がより長大とされた場合を示しており、即ち図1〜図4のものの3倍程 度の長さとされたものであって、開口部2が3個設けられている。なお開口部2 の間および両端に形成された連結梁12の表面には該部分の水を開口部2に導く ための溝18が形成されており、このような溝18によって連結梁12部分の水 を開口部2へ導入するようにされている。
【0038】 図8と図9のものは土留と兼用させたもので、側溝本体1を道路の下部に安定 状として設定するために一方の側壁11の底部から外側方向へ支持盤6を突設し た場合であるが、図9のものにおいては路面からの水が流れ落ちることを防止す るための突条部7を頂面の一側に形成した場合を示すものであって、その他の構 成は既述したところと同様である。
【0039】 更に図10のものは本考案によるものを車道の路肩部に図11に示す如く境界 ブロック32と組み合わせて使用するようにしたものを示すものであるが、側溝 本体1の端面部分においても集水するようにした場合を示し、連結梁12の上面 は境界ブロック32と組み合わせたときにL型形状を呈するように適当な傾斜を 採って形成されていることは図10および図11の如くであり、その端面部分に 側溝樋1内に通ずる端面縦孔8を形成し、しかも側溝樋1の頂面には車輛走行に よる連結梁12の強度に影響を与えないよう外縁部に前記端面縦孔8に通ずる誘 導孔9を端面に対し直交した方向に形成して連結梁12部分からの水を該端面縦 孔8に導くように構成されている。
【0040】 図12には歩道部等に使用する場合に側溝樋全般で集水できるように前記した ような端面縦孔8に対する誘導孔9として連結梁12の幅方向(側溝樋の長さ方 向)全般に亘って形成したものを示す。また、このような側壁11部分に縦孔1 4と傾斜孔13が併せて形成されている。即ち、連結梁12部分、延いては両端 部連結梁12,12内の側溝樋1における長さ方向全域の集水落し込みを端面縦 孔8を利用して適切に得しめる。
【0041】 また図13に示したものは端面縦孔8が連結梁12の内外面に形成された場合 を示し、対称誘導溝10、10が連結梁12と側壁11との境界部分に形成され ていて該連結梁12部分の水を側溝本体1の端面側と開口部2とに分配して落し 込むように構成されており、この場合においても端面縦孔8,8と対象誘導溝1 0,10が側溝樋1の両端に対設されていて、側溝樋1の全般における集水を適 切に達成するようになっている。
【0042】 図14のものは連結梁12と側壁11との連結部における頂面側に開口部2に 水を導くための境界誘導溝19を形成したもので、また縦孔14、14間の仕切 壁20における頂縁21を縦孔14側を低位とした傾斜縁としたもので、集水は 振分けられて夫々の縦孔14落し込まれる。即ち仕切壁20は開口部20に落し 込まれる蓋8に接合して側圧ないし土圧に対し充分な耐圧強度を得しめ、しかも 境界誘導溝19や頂縁21および縦孔14を介して側溝樋1長さ方向の全領域の 水を側溝樋内に集水し適切に落し込ましめる。
【0043】 前記図14に示したものの道路に対する施工状態の1例は図15に示されてい る如くであって、基礎材31上に側溝樋1および境界ブロック32が設定されて 歩道33と車道34の如きが区分形成されることは図示の如くである。また、境 界誘導溝19が連結梁12の端部寄りに浅く形成されていることから、車輛走行 による強度に影響されないこととなり、図11の如く車道の路肩部に使用できる ことは明白である。
【0044】 図16には側溝樋1の長さ方向全域における集水を円滑に得しめるもう1つの 構成が示されており、前記した図13のものの境界誘導溝19における底面が平 坦状のものであるのに対し、この図15のものの境界誘導溝22は底面が側溝内 方向を低くした傾斜を採っており、仕切壁20の頂縁22aも同様の傾斜とされ たものであって側溝1内への集水が円滑に行われる。
【0045】 図17と図18には蓋4の若干例が示され、図17のものは全体が厚層として 形成されていて重車輌などの走行する可能性の高い車道などに利用されるに適し ている。これに対し図18のものは蓋4の中央部を比較的薄層部41とされたも のであって歩道域などにおいて用いられるに好ましいものであり、何れにしても 手掛部42が形成されていて装脱操作を容易とし、またこのような手掛部42か らも水を落し込むことができるものである。
【0046】 図19には前記した図16のものを用いた道路面に対する施工例が断面として 示されており、この図19の場合は境界ブロック32の両側における歩道33面 と車道34面が同一レベルとされた場合を示し、前記境界誘導溝22は歩道33 の外側に位置せしめられ、側溝全体で集水できるので図9の如く突条部7を形成 しないでも隣地への路面からの流水を阻止するように成っている。
【0047】 なお上記したような本考案によるものの構成について更に説明すると、係止段 3や側溝本体1の通水のための門型溝は勿論のこと、縦孔14、係合段15、境 界誘導溝22、傾斜孔13の如きの何れもが上面側が拡開ないし少くとも垂直状 のもので、張出し部16、16間は凹入していても該部分は起倒可能な側板によ って成形し得ることは一般的に知られている如くである。即ちこのような構成は 水路としての利用状態を反転した関係で型枠内にコンクリートを充填成形される この種コンクリート製品の成型に当って内型または外型の下部の如きに若干の加 工部(突出部)を形成することにより、平易に充填成形することができることを 理解させる。
【0048】 つまり、凹凸した複雑な構成であるように見えても、実際の充填成形は単に内 外型間にコンクリートを打設充填するだけで足りるので、製作についての単純性 、容易性は充分に確保されていることが明かである。しかも好ましい集水作用な いし、施された蓋4との強度的取合い関係を維持することは明かであって、特別 な部材ないし資材を必要とすることなしに上記したような作用を発揮せしめるも のであるから、充分な低コスト性を以て特別の機能を有する側溝樋が得られる。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したような本考案によるものは夫々の施工現場において適当な流水勾 配を底面に形成することができ、また製作が容易で適切な低コスト性を有してい ながら道路側溝樋として降雨時や融雪時などにおける有効な集水排出作用を好ま しい誘導条件下で実現せしめ、しかも適切な強度性その他の特性を具備し得るも のであるから工業的にその効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による道路側溝樋の1例を示した斜面図
であって、蓋を取り外しその1枚を側方に位置させた状
態を示すものである。
【図2】本考案によるもう1つの例を示した図1と同様
に蓋を取外し1枚を側方に位置させた側溝樋の斜面図で
ある。
【図3】更に別の本考案側溝樋の斜面図である。
【図4】本考案による更に他の構成を示した側溝樋の斜
面図である。
【図5】図4のものと同型式であるが更に別の構成を示
した斜面図である。
【図6】本考案における更に別の構成を示した斜面図で
ある。
【図7】同じく本考案による別の構成を示した斜面図で
ある。
【図8】支持板をも用いた本考案の構成を示す斜面図で
ある。
【図9】側縁部に突条を設けた本考案の構成を示した斜
面図である。
【図10】端面に縦孔を形成した本考案による構成の斜
面図である。
【図11】図10に示したものの施工例を示した断面図
である。
【図12】連結梁と側壁との連結部に誘導溝を形成した
本考案構成の斜面図である。
【図13】連結梁と側壁との連結部に誘導溝を形成した
別の本考案構成についての斜面図である。
【図14】連結梁と側壁との連結部と共に開口部側壁内
面の縦孔間仕切壁に誘導部を形成した本考案構成の斜面
図である。
【図15】本考案によるものの施工状態を示した断面図
である。
【図16】係止座部分の開口部側壁における縦孔間仕切
壁上縁を傾斜縁とした本考案構成の斜面図である。
【図17】本考案において用いる蓋の1例を示した斜面
図である。
【図18】本考案において用いる蓋の別の例を示した斜
面図である。
【図19】本考案による別の施工状態を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 側溝ブロック 2 開口部 3 係止段 4 蓋 5 方形突出模様 6 支持盤 7 突条部 8 端面縦孔 9 誘導溝 10 対称誘導溝 11 側壁 12 連結梁 13 傾斜孔 14 縦孔 15 縦孔の頂面周側に形成された凹入溝 16 張出し部 17 額縁状凹部 17a 係合段 18 溝 19 境界誘導溝 20 仕切壁 21 その頂縁 22 境界誘導溝 22a 仕切壁頂縁 31 基礎材 32 境界ブロック 33 歩道 34 車道 41 薄層部 42 手掛部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面が開放状態とされ、両側壁頂部間に
    連結梁を一体に配設成形すると共にそれら連結梁間に施
    された蓋体に対する係止座を底部に対設した開口部を形
    成したものにおいて、前記係止座部分の開口部側壁に縦
    孔を凹入形成し、しかも上記係止座に該縦孔に連結して
    側溝内に水を落し込む傾斜溝を形成したことを特徴とし
    たコンクリート側溝樋。
  2. 【請求項2】 連結梁の表面に角形突出模様を配設した
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート側溝
    樋。
  3. 【請求項3】 連結梁の表面と共に側溝樋の表面と開口
    部に施される蓋の表面に角形突出模様を列設したことを
    特徴とする請求項2に記載のコンクリート側溝樋。
  4. 【請求項4】 開口部側壁に凹入形成された縦孔の側溝
    樋頂面周側に角形突出模様頂面より凹入した溝部を環設
    したことを特徴とした請求項3に記載のコンクリート側
    溝樋。
  5. 【請求項5】 側溝両端部における頂面に分割された開
    口部を形成し、道路側溝形成時に隣接側溝樋との間に蓋
    体の施される開口部を形成するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜4に記載のコンクリート側溝樋。
  6. 【請求項6】 連結梁の表面に開口部に水を誘導する溝
    を形成したことを特徴とする請求項1〜5に記載のコン
    クリート側溝樋。
  7. 【請求項7】 底面が開放状態とされ、両側壁頂部間に
    連結梁を一体に配設形成すると共にそれら連結梁間に施
    された蓋体に対する係止座を底部に対設した開口部を形
    成したものにおいて、該側溝樋本体の端面に側溝樋内に
    通ずる縦孔を形成し、しかも側溝樋頂面に該縦孔を通ず
    る誘導溝を形成したことを特徴とするコンクリート側溝
    樋。
  8. 【請求項8】 連結梁と側壁との連結部における表面側
    に開口部に水を導くための誘導溝を形成したことを特徴
    とする請求項1に記載のコンクリート側溝樋。
  9. 【請求項9】 係止座部分の開口部側壁における縦孔間
    または縦孔と開口部端面間の仕切壁における頂縁を縦孔
    部分を低位とする傾斜縁としたことを特徴とする請求項
    1〜8に記載のコンクリート側溝樋。
  10. 【請求項10】 係止座部分の開口部側壁における縦孔
    間または縦孔と開口部端面間の仕切壁の上縁を開口部内
    を低位とする傾斜縁としたことを特徴とする請求項1〜
    9に記載のコンクリート側溝樋。
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