JP3007679U

JP3007679U - 履物

Info

Publication number: JP3007679U
Application number: JP1994010926U
Authority: JP
Inventors: 喜清小川
Original assignee: マルチウ産業株式会社
Priority date: 1994-08-10
Filing date: 1994-08-10
Publication date: 1995-02-21
Anticipated expiration: 2000-08-10

Abstract

(57)【要約】【目的】サンダルに足裏にあった窪みを形成して、滑
りにくく、脱げにくいものである。【構成】甲皮１の両端を逢着した表地２の裏面にスポ
ンジ体７および天心４を接着し、この天心の踵部分に踵
台５を接着すると共に、この踵台および前記天心に底板
６を接着した履物において、前記スポンジ体は周縁部を
残したリング状にした履物である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は室内、屋外において使用する履物、特に屋外で使用するサンダルとして好適な履物の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来におけるサンダルの一例を図９に示し、以下、このサンダルの構造について説明する。甲皮１の両端を、ゴムや合成樹脂等の比較的軟質材料の表地２に逢着し、この表地２の裏面にスポンジ体３を接着剤で接着固定し、さらに、このスポンジ体３の裏面にスポンジやボ−ル紙で出来た天心４を接着剤で接着固定する。次いで、この天心４の周縁裏面に前記表地２の糊代部分を接着剤で接着し一体化する。

【０００３】また、前記天心４の裏面の踵部分に、発泡樹脂板やゴム板等の弾性体により形成した踵台５を接着剤によって接着固定すると共に、天心４の裏面および踵台５の裏面に、底板６を接着剤によって接着固定することによりサンダルを構成したものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来のサンダルは、歩行する時、サンダルの足裏にあたる部分が平坦であるため、足裏に馴染みにくいので、滑りやすく、また脱げやすく、特に老人、幼児等にとっては歩行に危険が伴うと共に、滑らないよう、脱げないようにと足に意識がいき、歩きにくいといった問題があった。

【０００５】本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、前記したサンダルに足裏にあった窪みを形成して、滑りにくく、脱げにくい履物を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の履物は前記した問題点を解決するものとして、その手段は、甲皮の両端を逢着した表地の裏面にスポンジ体および天心を接着し、この天心の踵部分に踵台を接着すると共に、この踵台および前記天心に底板を接着した履物において、前記スポンジ体は周縁部を残したリング状としたものである。

【０００７】また、甲皮の両端を逢着した表地の裏面にスポンジ体および天心を接着し、この天心の踵部分に踵台を接着すると共に、この踵台および前記天心に底板を接着した履物において、前記スポンジ体は足裏の親指および他の４本指に対応する部分を打ち抜くと共に、土踏まずに対応する部分および周縁部を残して打ち抜いた形状としたものである。

【０００８】

【作用】

前記した如く構成した本考案の履物は、スポンジ体の周縁を残して打ち抜いたものであることから、履物の外周が隆起した状態となっており、従って、履いた状態において足の裏全体が包まれた状態となり、歩行時に前後方向、特に、左右横方向にずれ難くくなるので、履物が脱げにくくなるものである。

【０００９】また、足の指の部分と他の部分とが区画して打ち抜かれていると共に足の土踏まずの部分が残っていることから、足裏の出っ張り部分に窪みができてサンダルとの一体感を伴い、従って、滑りにくくなると共に、脱げやすさを防止でき、しかも、土踏まずの部分が隆起し適度に刺激するので、履き心地が良く、また健康にも良いものである。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案に係る履物の第１実施例を図１〜図４を参考に説明する。なお、前記した従来例と同一符号は同一部を示し説明は省略する。本考案の第１実施例と従来例との相違点は、スポンジ体の形状にある。すなわち、第１実施例のスポンジ体７は、従来例のスポンジ体３のように平板状ではなく、周縁部分を残して打ち抜きリング状としたものである。

【００１１】このような形状のスポンジ体７を組み込んだサンダルにあっては、周縁部分が隆起したものとなるので、履いた状態において、足裏の周縁部分が包まれた状態となるものである。

【００１２】次に、本考案に係る履物の第２実施例を図５〜図８を参考に説明する。この実施例のスポンジ体８も従来例のスポンジ体３のように平板状ではなく、足裏の親指に対応する部分８ａと、他の４本指に対応する部分８ｂを打ち抜くと共に、該指以外の足裏の部分は、土踏まずに対応する部分８ｃを残して打ち抜いたものである。

【００１３】このような形状のスポンジ体８を組み込んだサンダルにあっては、足指の部分と足指以外の部分が別個に包まれた状態となり、しかも、部分８ｃが土踏まずの部分に当接するものである。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は前記したように、スポンジ体の周縁を均一に残し、打ち抜くことによって、足裏に当たる周縁部が隆起し、また、その他の足裏部分に窪みが出来るため、歩行時にサンダルとの一体感があり、特に横ずれしにくいので、老人や幼児が安心して履けるものである。

【００１５】また、スポンジ体に、親指、他の指および土踏まず以外の部分を打ち抜くことによって、足裏が打ち抜かれた部分の窪みに、程良く嵌まり、滑りにくく、脱げにくい共に土踏まず部分が隆起するので、足裏を適度に刺激し、履き心地良さに加え、健康的でもあるという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る履物の第１実施例を示す斜視図で
ある。

【図２】同上の一部斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】第１実施例のスポンジ体の平面図である。

【図５】本考案に係る履物の第２実施例を示す斜視図で
ある。

【図６】同上の一部斜視図である。

【図７】図５のＢ−Ｂ線断面図である。

【図８】第２実施例のスポンジ体の平面図である。

【図９】従来の履物の一例を示す断面図である。

【符号の説明】

１甲皮２表地４天芯５踵台６底板７，８スポンジ体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】甲皮の両端を逢着した表地の裏面にスポ
ンジ体および天心を接着し、この天心の踵部分に踵台を
接着すると共に、この踵台および前記天心に底板を接着
した履物において、前記スポンジ体は周縁部を残したリ
ング状であることを特徴とする履物。
【請求項２】甲皮の両端を逢着した表地の裏面にスポ
ンジ体および天心を接着し、この天心の踵部分に踵台を
接着すると共に、この踵台および前記天心に底板を接着
した履物において、前記スポンジ体は足裏の親指および
他の４本指に対応する部分を打ち抜くと共に、土踏まず
に対応する部分および周縁部を残して打ち抜いた形状と
したことを特徴とする履物。