JPH0141281Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、合成樹脂製サンダル中底に関する
ものである。

従来技術とその問題点 従来、合成樹脂で一体成形せられた中底が知ら
れているが、このような中底を使用したサンダル
をはくと、中底自体の素材の関係上、硬い感触が
して必ずしもはき心地がよいとはいえなかつた。

この考案の目的は、合成樹脂製であるにもかか
わらずはき心地のよいサンダルの中底を提供する
ことにある。

問題点を解決するための手段 この考案による合成樹脂製サンダル中底は、上
記の目的を達成するために、合成樹脂製中底本体
のかかと部分に盛上り状膨出部が設けられるとと
もに、その裏面にくぼみが形成せられ、くぼみに
緩衝部材が入れられて裏面に固着せられており、
盛上り状膨出部の表面には、多数の針状突起が密
に中底本体と一体に設けられているものである。

作 用 この考案によるサンダル中底は、合成樹脂製中
底本体のかかと部分に盛上り状膨出部が設けら
れ、その表面に多数の針状突起が密に中底本体と
一体に設けられているので、この中底を使用した
サンダルを履いたさい足裏に心地よい刺激をやわ
らかく与える。そして、盛上り状膨出部の裏面に
緩衝部材が固着されているので、緩衝効果が充分
に発揮せられる。この緩衝部材は膨出部の裏面に
形成せられたくぼみに入れられているので、中底
をサンダルの中物心と結合するさい、緩衝部材の
存在がこの結合の障害になることもない。そして
中底本体は合成樹脂製であるから、盛上り状膨出
部、その裏面のくぼみおよびその上面の多数の針
状突起が金型により一挙に成形することができ
る。

実施例 この考案の実施例を、以下図面を参照して説明
する。

第１図ないし第３図は、サンダルの中底を示す
もので、中底本体１は、塩化ビニル製であり、か
かと部分に縦長楕円形の盛上り状膨出部２が設け
られるとともに、その裏面にくぼみ３が形成せら
れ、くぼみ３に大小２つの楕円形板状スポンジ製
緩衝部材４，５が後者を上側にして重ねて入れら
れ、裏面に接着剤で固着せられており、盛上り状
膨出部２の表面には、多数の針状突起６が密に中
底本体１と一体に設けられている。中底本体１の
前側にも同様の多数の針状突起７が全体として楕
円形になるように密に中底本体１と一体に設けら
れている。そして、両針状突起６，７群の間に
は、多数のいぼ状突起８が粗く設けられている。
なお、小さい方の緩衝部材４の裏面には、基布９
が存在している。

第４図は、この考案による中底を使用したサン
ダルを示す。図面から明らかなように、緩衝部材
４，５は中物心１０と中底本体１との間に挾ま
れ、若干圧縮せしめられている。

上記実施例では、緩衝部材が２つ重ねて使用さ
れているが、１つでもよいし、場合によつては３
つ以上重ねて使用することも可能であるし、素材
もスポンジに限られない。

考案の効果 この考案のサンダル中底によれば、かかと部分
の盛上り状膨出部、その表面に存在する多数の針
状突起および膨出部の裏面に形成せられたくぼみ
内にある緩衝部材の三者が相俟つて、この中底を
使用したサンダルを履いたさい、中底が合成樹脂
製であるにもかかわらずきわめてよいはき心地を
与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、この考案の実施例を示
すもので、第１図は第２図の−線にそう断面
図、第２図は下側の緩衝部材および上側の緩衝部
材の基布を順次切欠いた底面図、第３図は平面
図、第４図はこの考案による中底を使用したサン
ダルの一部を切欠いた側面図である。 １……中底本体、２……膨出部、３……くぼ
み、４，５……緩衝部材、６……針状突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製中底本体１のかかと部分に盛上り状
   膨出部２が設けられるとともに、その裏面にくぼ
   み３が形成せられ、くぼみ３に緩衝部材４が入れ
   られて裏面に固着せられており、盛上り状膨出部
   ２の表面には、多数の針状突起６が密に中底本体
   １と一体に設けられている合成樹脂製サンダル中
   底。