JP3005824B2 - 表面仕上げのされた抄造製品並びにその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

表面仕上げのされた抄造製品並びにその製造方法並びにその製造装置

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JP3005824B2 JP3263325A JP26332591A JP3005824B2 JP 3005824 B2 JP3005824 B2 JP 3005824B2 JP 3263325 A JP3263325 A JP 3263325A JP 26332591 A JP26332591 A JP 26332591A JP 3005824 B2 JP3005824 B2 JP 3005824B2
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21JFIBREBOARD; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM CELLULOSIC FIBROUS SUSPENSIONS OR FROM PAPIER-MACHE
    • D21J7/00Manufacture of hollow articles from fibre suspensions or papier-mâché by deposition of fibres in or on a wire-net mould

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は例えば各種包装における
緩衝支持材あるいは各種容器等に用いることのできる主
としてパルプ原料から成る抄造製品並びにその製造方法
並びにその製造装置に関するものであって、特に製品の
おもて面、うら面を共に平滑ないしは希望する状態に仕
上げることのできる技術に係るものである。
【0002】
【発明の背景】例えば家電製品、精密機器部品その他易
損品等を梱包する際に内容物の保護のため外箱のほかに
緩衝支持材が組み合わされて用いられているものであっ
て、一般的には支持すべき内容物の形状にほぼ合わせた
発泡スチロールブロックやパルプ原料等を一定形状に抄
造したもの等が用いられている。
【0003】このうち抄造手法によって得られる製品
は、製品の一方の面はキャリヤネットで支持されるか
ら、キャリヤネットのメッシュがあらわれるものの比較
的平滑に仕上げられるが、他方の面はこのような規制が
全くなく、原料液から原料成分が抄き出された状態のま
ま凹凸が不規則に形成されてしまっていた。このため包
装材としては見栄えが悪く商品価値が充分に得られなか
った。
【0004】このようなことからこの種の製品において
キャリヤネットに接する側と反対側の面においても平滑
な仕上がり等を要求される場合には更に他の工程によっ
てその仕上げを行わねばならず、具体的には抄造後、別
途プレスヘッドによって平滑にすべき面を何度かに分け
て押圧する工程を必要としていた。これは抄き出されて
ウエブ状になっている原料成分aに対し平滑に表面が仕
上げられた適宜の押圧部材をいきなり強く作用させる
と、ウエブ状の原料成分aの層がずれて垂直ないしはそ
れに近い傾斜部分が薄くなったり、あるいは製品の破れ
が発生してしまうのである。
【0005】従ってこれを順次緩やかに進めるために表
面仕上げの押圧に寄与する装置を何段階かに設けなけれ
ばならないのである。勿論、ウエブ状の原料成分aを充
分乾燥させた後であれば適宜の押圧部材によって押圧す
ることができるが、乾燥後ではすでに製品となるべき原
料成分aはある程度の保形性を保ってしまい平滑性も充
分に得られないし、結果的には高密度の製品が得られな
い。このため当然ながら生産能率の向上には限界があ
り、それに伴い製品コストも低下させることが難しかっ
た。
【0006】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、抄造工程において一挙
に製品表面の仕上げのできる手法の開発を試みたもので
ある。
【0007】
【発明の構成】
【目的達成の手段】本出願に係る第一の発明たる表面仕
上げのされた抄造製品は、原料液から原料成分を抄き取
って形成された製品において、前記製品の一方の面は抄
造時において所定形状のキャリヤネットで支持され、他
方の面は高伸展性の押さえシートによって押さえられて
成るものである。
【0008】また本出願に係る第二の発明たる表面仕上
げのされた抄造製品の製造方法は、抄造製品の外形形状
を規制すべく構成されたキャリヤネットに原料液を注入
し、液体成分のみを流下させて原料成分を前記キャリヤ
ネット上に残留させて一定形状の製品を抄造する方法に
おいて、前記キャリヤネットと反対側の製品面はキャリ
ヤネット上に原料成分が残留した状態において、高伸展
性の押さえシートにより押さえられることを特徴として
成るものである。
【0009】更にまた本出願に係る第三の発明たる表面
仕上げのされた抄造製品の製造方法は、前記押さえシー
トによるキャリヤネット上の原料成分の押さえ操作はキ
ャリヤネット側から真空吸引することによってなされる
ことを特徴として成るものである。
【0010】更にまた本出願に係る第四の発明たる表面
仕上げのされた抄造製品の製造装置は、キャリヤネット
を支持する成形カップ上方に高伸展性の押さえシートを
臨ませ、前記成形カップ下方から真空吸引し、または前
記押さえシート上方から加圧媒体を作用させ、キャリヤ
ネット上に残留する原料成分に押さえシート表面を接触
させるように構成したことを特徴として成るものであ
る。このような構成により前記目的を達成しようとする
ものである。
【0011】
【発明の作用】本発明たる抄造製品にあっては、製品の
表裏両面が仕上げられた状態となっているから、そのま
ま美観を要求される製品として使用できるし、更にまた
その後の表面処理例えば印刷、樹脂含滲、ラミネート等
の加工の適用も行い易くなり、広範な用途が開発し得
る。
【0012】また本発明の方法並びに装置にあっては、
高伸展性を有する押さえシートが作用して抄き出されて
キャリヤネット上に残留する原料成分に接し、これを例
えば平滑な状態に仕上げる。
【0013】
【実施例】まず本発明の対象物である表面仕上げのされ
た抄造製品Aについて説明する。図1に示す抄造製品A
は一例としてスピーカーの駆動用マグネット等の部品P
を梱包するときの緩衝支持材としての仕様を有する。具
体的には全体として円盤状を成す本体1に対し、その一
方の面の中央を窪ませて収納部2とするとともに、収納
部開放端面3の周端からは一体にスカート状に収納部2
を囲むように側周縁部4を前記収納部2の深さと同じ高
さに形成する。そしてこの実施例では収納部2が設けら
れている側の面が後述するキャリヤネット18により支
持される。尚このキャリヤネット18に支持される側の
面を以下下面とし、一方その反対側の面を上面とする。
更にこの上面は後述するように抄造時においてキャリヤ
ネット18に原料成分aが残留した状態において抄造装
置10における押さえシート25による押圧を受けるか
ら、図2に示すように平滑な仕上げが得られる。
【0014】因みに従来手法で抄造したときには図3に
示すように原料液Lから液体成分lが除去されて原料成
分aが残った状態では本体1′における上面側には随所
に不規則な凹凸が形成される。尚この従来例の部材の符
号は先の図1、2に示す本発明の抄造製品Aにおける符
号に対応して、これに「′」(ダッシュ)を付して表示
する。勿論、本発明はこのような形状のものに限られ
ず、例えぼブリスターパックのカバー紙等の複雑な形状
のものやカップ状、トレー状等として容器等に用いられ
る種々の形状のものに応用し得る。
【0015】次にこのような抄造製品Aの製造方法並び
に製造装置について述べる。まず以下の説明では製造装
置について述べ、その作動態様を説明しながら併せ抄造
方法について説明する。符号10は抄造装置であって、
このものは成形カップ11を具え、このものが作業の進
捗に伴い原料液Lを注入する注液カップ12と組み合わ
され、ないしはその後において原料液Lから液体成分l
が除去されて原料成分aのみが抄き出された状態におい
て、押さえシート25と組み合わされて抄造製品の上面
の仕上げを行うものである。抄造装置10とは、これら
成形カップ11と他の装置が組み合わされるにせよ、抄
造作用を実質的に行う装置を総合して指称するものであ
る。
【0016】まず成形カップ11と注液カップ12とが
組み合わされる態様について説明する。これは抄造装置
10における成形カップ11に注液ゾーン10Aにおい
て組み合わされた態様である。成形カップ11は個々に
適宜のフレームに支持されていてもよいが、詳細な説明
は省略するが、概ね例えばターンテーブルTに支持さ
れ、このターンテーブルTの旋回に従い注液ゾーン10
Aから押さえシート25が作用する仕上ゾーン10Bに
移行し、更に取出ゾーン10Cに移行するなどして順次
所定の工程を進める。勿論、後述するようにいわゆる横
送りタイプにするなどレイアウトについては適宜とるこ
とができる。
【0017】まず成形カップ11について詳細に述べる
と、このものはその内部を液抜室13とした容器状を成
すものであって、その下方に排液管14を具えるととも
に、その排液管14に対し合流するように支持液注入管
15が接続される。尚、排液管14はその下方に適宜の
バルブVを具え、液の自然流下と強制的な真空吸引と
が切り替えできるように接続される。一方、支持液注入
管15に対してはバルブVが設けられ、支持液Wの注
入操作が行い得るように構成される。
【0018】そして成形カップ11の上方には抄造製品
Aの形状にほぼなじんだいわば型となるサポータ16が
サポータ受部17によって支持される状態に取り付けら
れる。このサポータ16に対してはその上面にほぼ密に
嵌まり合うような同様形状のキャリヤネット18を支持
させる。尚、サポータ16は原料液Lから液体成分lを
抜き取ることができるように液抜口16aを多数有す
る。
【0019】このような成形カップ11に対し注液ゾー
ン10Aにおいて組み合わされる注液カップ12は次の
ように組み合わされる。即ちこのものは下方が開口した
筒状容器であって、その内部を注液室20とするととも
に、その上方に注液口21が開口する。尚、注液カップ
12の下端のフランジ部22には成形カップ11との密
着を確実にするためのシールリング23を設ける。
【0020】一方、仕上ゾーン10Bにおいて成形カッ
プ11と組み合わせる部材は押さえシート25であっ
て、このものはシート保持リング26に張設された例え
ばゴムシート等の充分な高伸展性を有する材料によって
構成される。勿論ゴムシート単枚であってもよいし、更
にこれに充分な高伸展性を有するいわゆるメリヤス編状
の織布等を組み合わせてもよい。また押さえシート25
それ自体は表面が平滑なものであれば、後述する製造工
程において抄造製品Aの上面は平滑なものとなるが、例
えば裏面がキャリヤネット18のメッシュ模様が出るこ
とに因み、織布等を作用させれば同様の形状の模様付け
ができる。勿論、押さえシート25を構成しているゴム
シート自体の表面に適宜の模様を構成して積極的に模様
付けするような処理も可能である。
【0021】尚、一般的にはこのような抄造を行うにあ
たって、注液カップ12と押さえシート25とがそれぞ
れ抄造装置10における注液ゾーン10Aと仕上ゾーン
10Bとに待機しており、下方の成形カップ11がター
ンテーブルTの旋回に伴って移動してゆくが、要は両者
が相対的に位置を切り替えて注液及び仕上げの作業がで
きればよいのであり、この組み合わせは適宜設計仕様に
応じて変更することが可能である。
【0022】更に取出ゾーン10Cはキャリヤネット1
8上に抄き出されて仕上げの完了した半完成状態の抄造
製品Aを取り出すものであり、上方から適宜の吸引口3
0aを具えた取出ヘッド30によって抄造製品Aを吸い
取り、更に必要に応じて下方から空気を供給してキャリ
ヤネット18上の半ば抄造された抄造製品Aの原料成分
aを浮き上がらせるようにして取り出すものである。
尚、これらについてはこの種の抄造製品についてすでに
採用されている手法であり、詳細な説明を省略する。
【0023】次にこのような構成を有する抄造装置10
によって抄造製品Aを製造する手法を説明し、実質的に
本発明の抄造方法について述べる。 i)支持液の供給 抄造状態では注液ゾーン10Aにおいて成形カップ11
上に注液カップ12を臨ませ、これを充分に降下させ
て、成形カップ11と注液カップ12とを密着させる。
この状態においてまずバルブVを開口させて支持液注
入管15から支持液Wを注入し、液抜室13に支持液W
を充填する。即ちこれは原料液Lを注入したときに直ち
にこれが抜け出ることのないようにするための措置であ
る。
【0024】ii)原料液の注入及び抄き出し このように支持液Wが液抜室13に充填された後、原料
液Lを所定量注液口21から注液カップ12内の注液室
20内に注入する。このような状態で適宜排液管14に
おけるバルブVを操作して支持液Wと原料液Lとが共
に流下するように操作する。勿論この流下操作は完全な
自然流下であってもよいし、強制的な吸引による強制流
下であってもよいし、更には自然流下と強制流下を組み
合わせる態様、例えば液抜当初の段階で何秒間か自然流
下を図り、その次に強制吸引をする等の手法であっても
よい。このようにするときには原料液L内の液体成分l
が適宜流下し、キャリヤネット18上には原料成分aが
残留する。勿論この原料成分aは完全な紙製品の場合、
パルプ、セルロース分等を主体とするが、目的に応じて
適宜の機能材料例えば樹脂成分その他機械特性を向上さ
せるための成分等を混合し得る。
【0025】iii)表面仕上げ このように原料成分aがキャリヤネット18上に抄き出
された状態となった後は、例えばターンテーブルTを旋
回させて成形カップ11を仕上ゾーン10Bに旋回移動
させる。勿論これに先立って注液カップ12はその移動
が可能となるように上方に退去させておく。このように
押さえシート25の設けられている仕上ゾーン10Bに
至ると、例えば前記排液管14におけるバルブVを操
作して更に真空吸引を図る。このようにするときには押
さえシート25が真空吸引に伴ってキャリヤネット18
上に付き出されている原料成分aの形状になじみなが
ら、これを上方から押さえ付けるように変形する。この
ような変形状態を一定時間保持した後、吸引を解除すれ
ばキャリヤネット18上に抄き出されていた原料成分a
の上面は充分に平滑に仕上げられるのである。
【0026】iv)取り出し このような仕上げが完了した後には更に成形カップ11
は仕上ゾーン10Bから更に取出ゾーン10Cに至り、
取出ヘッド30等による吸引動作を受けて仕上げられた
抄造製品Aを上方に取り出すようにする。勿論この取り
出しにおいて抄造製品Aの形状が複雑であり、充分な形
状維持が難しい場合にはキャリヤネット18を伴い、あ
るいはこれとサポータ16を伴ったまま取り出すように
してもよい。
【0027】v)その他改変例 また以上述べた説明では成形カップ11がそのままサポ
ータ16を伴ってキャリヤネット18ごと移動してゆく
が、例えばサポータ16とキャリヤネット18の組み合
わせのみをターンテーブルTに取り付け、成形カップ1
1自体は別途注液ゾーン10Aにおいてのみ昇降自在に
取り付けられていてもよい。この場合、例えば仕上ゾー
ン10Bにおいては単なる吸引のための部材を下方から
あてがうようにする。
【0028】また仕上ゾーン10Bにおいて、この実施
例では最も合理的な下方からの吸引によって押さえシー
ト25をキャリヤネット18上の原料成分aに押し付け
るようにしているが、逆に上方から圧力をかけて押さえ
シート25によって原料成分aの上面を押さえ付けるよ
うにすることももとより差し支えない。例えば押さえシ
ート25の上方から空気圧をかけたり、あるいは水圧、
あるいは機械的に多数のピン状の押圧体等を作用させて
押し込むことが可能である。
【0029】更に本発明の技術思想の下で次のような実
施例をとることが可能である。即ちこの実施例は図9に
骨格的に示すものであって、いわば抄き出しの工程を行
った位置で表面仕上げの工程をも行うようにしたもので
ある。具体的には原料液タンク40内に成形カップ11
を設け、このものをシリンダ41によって昇降自在に移
動し得るように設置する。一方、これに対応してその直
上部には同様にシリンダ44によって昇降シフトされる
仕上ヘッド45を設けておき、この仕上ヘッド45の下
面に押さえシート25を設けるようにしたものである。
【0030】この実施例における製造工程は、まず原料
液タンク40内に原料液Lを充分充填し、この原料液L
内に没入する状態に成形カップ11を沈ませておく。次
いでシリンダ41における摺動子41aを伸張させるこ
とによって成形カップ11を原料液Lの上面に浮き出さ
せ、成形カップ11内に原料液Lをすくい取るような状
態にするのである。因みにこのような作用から成形カッ
プ11は、すでに述べた実施例における注液カップ12
があたかも一体となったような形状を有し充分な原料液
Lをすくい取ることができるだけの容積を確保している
ものである。このため結果的にキャリヤネット18は成
形カップ11の下方底部寄りに設けられた状態となる。
尚、関連する液抜機構あるいはサポータ16等の機構に
ついては基本的にすでに述べた実施例を踏襲するもので
あり、参照符号も同一の符号を付するものである。
【0031】そしてこのように原料液Lをすくい取った
後、直ちに原料液L中の液体成分lを排液管14から引
き出し、キャリヤネット18上に原料成分aを残留させ
る。しかる後、シリンダ44を作動させ、仕上ヘッド4
5を降下させて上死点にとどまっている成形カップ11
内に押さえシート25を侵入させ、その状態で真空吸引
して押さえシート25によって原料成分aの上面を押さ
えるように図るのである。因みにこのような状態から仕
上工程が行われた半ば製造途中の抄造製品Aはトラバー
サ状にその位置まで移動し得る取出ヘッド30によって
吸い出され、適宜脱水位置あるいはその後の乾燥位置等
に移動させられる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、抄造製品Aの表裏両面を平滑、その他希望
する形状に表面を仕上げることができる。従って製品と
してはその応用範囲、更には後加工等の余地が更に広が
り種々の製品用途が広がる。また製造にあたっては抄き
出された原料成分aをキャリヤネット上に在るうちに押
さえシート25によって押さえてその上面を平滑にして
しまうから、後に付加されるプレス乾燥工程も最少限の
もので済む。この結果、副次的にプレス乾燥工程関連諸
装置の小型化(従来のように何段にもプレスヘッドを設
ける必要がない)が達成でき、且つまた加熱に要するカ
ロリーも低く抑えられ、最終的に安価に抄造製品Aを提
供できる。また抄造製品Aそれ自体、抄き出された直後
に直接押圧を受けるから原料成分aが高密度の状態に加
工され、機械強度等も大なる抄造製品Aが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面仕上げのされた抄造製品の使用状
態を示す斜視図である。
【図2】同上天地反転して示す斜視図である。
【図3】従来の抄造製品を示す斜視図である。
【図4】本発明の抄造製品の製造方法の一連の工程を同
一平面上に示す説明図である。
【図5】同上支持液を供給する工程を示す縦断面図であ
る。
【図6】同上原料液を注入し、液体成分が流下する状態
を示す縦断面図である。
【図7】同上液体成分が流下し、キャリヤネット上に原
料成分が残留したものに対し表面仕上げを行おうとする
状態を示す縦断面図である。
【図8】同上表面仕上げを行っている状態を示す縦断面
図である。
【図9】本発明の抄造手法の他の実施例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 本体 2 収納部 3 収納部開放端面 4 側周縁部 10 抄造装置 10A 注液ゾーン 10B 仕上ゾーン 10C 取出ゾーン 11 成形カップ 12 注液カップ 13 液抜室 14 排液管 15 支持液注入管 16 サポータ 16a 液抜口 17 サポータ受部 18 キャリヤネット 20 注液室 21 注液口 22 フランジ部 23 シールリング 25 押さえシート 26 シート保持リング 30 取出ヘッド 30a 吸引口 40 原料液タンク 41 シリンダ 41a 摺動子 44 シリンダ 45 仕上ヘッド A 抄造製品 a 原料成分 L 原料液 l 液体成分 P 部品 T ターンテーブル V バルブ V ブルブ W 支持液

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料液から原料成分を抄き取って形成さ
    れた製品において、前記製品の一方の面は抄造時におい
    て所定形状のキャリヤネットで支持され、他方の面は高
    伸展性の押さえシートによって押さえられて成る表面仕
    上げのされた抄造製品。
  2. 【請求項2】 抄造製品の外形形状を規制すべく構成さ
    れたキャリヤネットに原料液を注入し、液体成分のみを
    流下させて原料成分を前記キャリヤネット上に残留させ
    て一定形状の製品を抄造する方法において、前記キャリ
    ヤネットと反対側の製品面はキャリヤネット上に原料成
    分が残留した状態において、高伸展性の押さえシートに
    より押さえられることを特徴とする表面仕上げのされた
    抄造製品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記押さえシートによるキャリヤネット上
    の原料成分の押さえ操作はキャリヤネット側から真空吸
    引することによってなされることを特徴とする請求項2
    記載の表面仕上げのされた抄造製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 キャリヤネットを支持する成形カップ上
    方に高伸展性の押さえシートを臨ませ、前記成形カップ
    下方から真空吸引し、または前記押さえシート上方から
    加圧媒体を作用させ、キャリヤネット上に残留する原料
    成分に押さえシート表面を接触させるように構成したこ
    とを特徴とする表面仕上げのされた抄造製品の製造装
    置。
JP3263325A 1991-07-05 1991-07-05 表面仕上げのされた抄造製品並びにその製造方法並びにその製造装置 Expired - Lifetime JP3005824B2 (ja)

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