JP3640032B2 - キャリアテープの製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、電子部品,精密機械部品等の微細部品を凹部に収納して搬送するのに用いられるキャリアテープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、キャリアテープには電子部品等を収納できる凹部が形成されており、この凹部21は、例えば図4の要部斜視図で示すように、キャリアテープ20に列状で形成されるものであり、キャリアテープ20はプレス機を用いて成形されており、即ち、プレス機に設置された上型と下型間に、加熱した熱可塑性樹脂シートを導入し、プレス機のクランクを回転させ、上型を下降させて下型に整合させ熱可塑性樹脂シートに凹部を形成させており、従来においては、凹部21を設計どおりの寸法形状にするために、下型に対し上型を下死点で一時停止させて冷却させることによりキャリアテープ20を製造している。即ち、製造時にはプレス機のクランクを下死点で一時停止させる必要があり、そのためプレス機を連続運転することができず、成形の1サイクルの時間が長くなり、生産性が悪いという問題点があった。また、上型を下型に押し付けて熱可塑性樹脂シートを押圧成形する際に、型に熱可塑性樹脂シートがなじまず、得られた製品の表面にデコボコの凹凸が生じやすいという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、プレス機を一時停止させることなく連続的に回転させて高能率でキャリアテープを製造でき、また、デコボコの生じない良好な製品を得ることのできるキャリアテープの製造方法を提供せんことを目的とし、その要旨は、加熱された熱可塑性樹脂シートをプレス機の上下両金型間に導入し、上型を下降させて前記熱可塑性樹脂シートに凹部を形成することにより得られる多数の凹部が列設されたキャリアテープの製造方法において、前記上型の下降時に、該上型を下死点前後の所定範囲に亘り下型に当接させて型閉じ状態を所定時間維持させることのできる下死点前後で伸縮するコイルスプリングを設けるとともに、前記型閉じ状態の間、上型側及び下型側より同時に型内部に加圧エアを吹き込み内部を加圧することである。
【0004】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図4の斜視図で示すようなキャリアテープ20に収納凹部21,21,21を列状に形成させるに際し、図1のようなプレス型1が用いられており、この図1の概略図で示すプレス型1は、上型2と下型3で構成されており、この上型2と下型3間に、水平方向に加熱された熱可塑性樹脂シート4が導入配置されるものであり、本例における上型2はプレス機の図示しないクランクに連結されて、クランクの回転により上下動する昇降基板5の下面に複数のコイルスプリング6が垂設されており、この各コイルスプリング6の下端に上面板7が吊り下げ状に連結されており、上面板7の下面に方形枠状の垂下枠体8が一体状に垂設されたものとなっている。
【0005】
また、一方、前記下型3は、プレス機の図示しないダイベース上に固定される下面板10の中央部に一体状に上方に突出して方形状の突枠体11が形成されており、本例の下型3は図2の斜視図で示すように、方形状に突出する突枠体11内の中央部に、さらに方形ブロック状の内装体12が立設固定されたものとなっており、この内装体12の外周と前記突枠体11の内周間に、上下方向に貫通するエア通路13が形成されたものとなっている。また、前記上型2の上面板7にも外部からエアを導入できるエア通路9が形成されている。
【0006】
なお、上型2の垂下枠体8の上下寸法aよりも、前記下型3の突枠体11の上下寸法bは小寸法に形成されており、下型3と上型2が整合されて型が閉じられた時に、前記上面板7の下面と突枠体11の上面間には隙間が形成されるように設定されている。なお、前記エア通路9及び13にはそれぞれ外部からエアホース等を介し加圧エアが供給されるものであり、例えば供給されるエア圧は5kg/cm2程度に設定されている。
【0007】
このような構造において、図3の作用説明図で示すように、プレス機のクランクが上死点0°の状態では下型3の上方に上型2が配置されて、両型2,3間に加熱された熱可塑性樹脂シート4が導入されるのであるが、この状態でプレス機のクランクが上死点0°から下死点180°に向かって回転する際に、本例のプレス型1においては図3における下死点手前の140°程度のクランク角度となった状態で、前記下型3の下面板10に上型2の垂下枠体8の下面が当接して下型3と上型2が整合状態となり、型が閉じられるように設定されており、140°のクランク角度で型閉じ状態となり、この状態でさらにクランクが下死点180°に向かって下降する方向に回転されることにより、前記昇降基板5は連続的に下降を続け、これによりコイルスプリング6が徐々に圧縮されて、下死点180°の位置ではコイルスプリング6の上下寸法が最も短くなるように圧縮され、上型2は下型3にコイルスプリング6の付勢力で押し付けられて、上型2と下型3は型閉じ状態を維持することとなる。この型閉じ状態はクランクが図3の220°の角度に回転するまで維持され、さらにクランクが220°の角度を超えて回転すると、昇降基板5の上昇に伴い上型2は下型3から離反されることとなる。
【0008】
従って、本例のプレス型1を用いる場合には、プレス機のクランクは連続回転されるものであり、クランクが連続的に回転される過程において、前述した如く、クランク角約140°〜220°の間は上型2と下型3は整合状態、即ち型閉じ状態に維持されることとなり、プレス機のクランクが連続回転していてもプレス型1は一定時間の間は型閉じ状態に維持される。なお、クランク角140°となり上型2と下型3が整合されて、熱可塑性樹脂シート4が前記突枠体11に押されて型内で凹部21が形成される時に、前記エア通路9及び13からそれぞれ同時に加圧エアが型内に供給され、この加圧エアは型閉じ状態の間連続して供給されるものである。即ち、前記図3におけるクランク角140°になった時に型が閉じられると同時に、エア通路9側及びエア通路13側から同時に5kg/cm2程度に加圧された加圧エアが型内に吹き込まれ、この吹き込まれるエアはクランク角220°になるまで続けられ、型が開かれると加圧エアの供給が停止される。
【0009】
このように型閉じ状態で内部に加圧エアが供給されることにより、加圧エアにより前記熱可塑性樹脂シート4は上下方向から加圧力を受け、加圧エアにより均一な圧力で押圧されて平滑な表面となり、特に突枠体11に密着状態に押し付けられることとなり、この時にはコイルスプリング6を介し上方から押圧力が加わっているために、突枠体11の外周形状に対応した正確な寸法に成形されるものである。従って本例では、プレス機のクランクは連続的に回転させることができるため、従来のようにクランクを一時停止させる必要がなく、連続運転により高速でキャリアテープの製造が可能となり、本例のプレス型1によれば、1分間140サイクル程度の速さでキャリアテープ20の成形が可能である。
【0010】
なお、本例では、クランク角度140°〜220°の間はコイルスプリング6が伸縮する範囲であり、従って、コイルスプリング6の長さを変更させることにより、製品に対応して型閉じ状態の時間を調節することが可能である。即ち、コイルスプリング6の長さを変えることにより型閉じ状態の保持時間を調節することができるものである。また、製品に対応して前記上下方向から型内に吹き込むエアの加圧力は調節することができ、上型2のエア通路9に供給されるエア圧と下型3のエア通路13に供給されるエア圧は適宜調節して、製品の形状等に対応が可能である。
【0011】
このように本例では、プレス機を連続回転させて高速でキャリアテープの製造ができ、しかも加圧エアを上下両側から吹き込むことにより製品のデコボコを除去できて、正確な寸法形状の凹部21を形成させることができるものである。なお、型内に吹き込まれる加圧エアを予め冷却しておけば、さらに型内での前記熱可塑性樹脂シート4の冷却を速めて、より高速生産が可能となる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、加熱された熱可塑性樹脂シートをプレス機の上下両金型間に導入し、上型を下降させて前記熱可塑性樹脂シートに凹部を形成することにより得られる多数の凹部が列設されたキャリアテープの製造方法において、前記上型の下降時に、該上型を下死点前後の所定範囲に亘り下型に当接させて型閉じ状態を所定時間維持させることのできる下死点前後で伸縮するコイルスプリングを設けるとともに、前記型閉じ状態の間、上型側及び下型側より同時に型内部に加圧エアを吹き込み内部を加圧することとしたため、プレス機のクランクを連続回転させてもコイルスプリングを介し上型と下型の型閉じ状態を所定時間維持させることができ、この間に熱可塑性樹脂シートを良好な形状寸法に型内で成形することができ、同時にこの型閉じ状態では上下方向より型内に加圧エアが吹き込まれるため、この加圧エアにより型内で型形状に対応して熱可塑性樹脂シートが密着し、デコボコのない正確な寸法形状のキャリアテープとすることができ、高速生産が可能でかつ製品精度を向上させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス型の概略構成図である。
【図2】下型の斜視構成図である。
【図3】プレス機のクランク回転と型閉じ範囲の説明図である。
【図4】製造されるキャリアテープの要部斜視構成図である。
【符号の説明】
1 プレス型
2 上型
3 下型
4 熱可塑性樹脂シート
5 昇降基板
6 コイルスプリング
7 上面板
8 垂下枠体
9 エア通路
10 下面板
11 突枠体
12 内装体
13 エア通路
20 キャリアテープ
21 凹部
Claims (1)
- 加熱された熱可塑性樹脂シートをプレス機の上下両金型間に導入し、上型を下降させて前記熱可塑性樹脂シートに凹部を形成することにより得られる多数の凹部が列設されたキャリアテープの製造方法において、前記上型の下降時に、該上型を下死点前後の所定範囲に亘り下型に当接させて型閉じ状態を所定時間維持させることのできる下死点前後で伸縮するコイルスプリングを設けるとともに、前記型閉じ状態の間、上型側及び下型側より同時に型内部に加圧エアを吹き込み内部を加圧することを特徴とするキャリアテープの製造方法。
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JP10632696A JP3640032B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | キャリアテープの製造方法 |
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JP10632696A Expired - Fee Related JP3640032B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | キャリアテープの製造方法 |
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