JPS6340119B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、洗濯物を脱水するためのタクト方式
で作動するプレス機であつて、単位量の洗濯物に
向かつて押圧可能なラムを有しており、このラム
が、単位量の洗濯物の上にかぶせはめ可能であつ
て閉鎖ダイヤフラムを備えた釣り鐘形のダイヤフ
ラム保持体として構成されており、単位量の洗濯
物がプレス多孔底部の上に載せられている場合
に、前記ダイヤフラム保持体の中空室が貯蔵容器
から圧力媒体で負荷されるようになつている形式
のものに関する。

少なくとも下方の範囲に孔を形成されていて、
かつ孔を開けられたプレス底部の上に取り付けら
れているフレーム状の圧力容器内に湿気を含んだ
洗濯物がおろされ、次いで圧力容器内へ進入する
ピストンによつてプレスされるタクト式プレス機
は公知である。プレス過程の後に圧力容器が開け
られ若しくは持ち上げられ単位量の洗濯物が先へ
搬送される。

このようなプレス機は、材料分布が不均一であ
る単位量の洗濯物が不均一にプレスされるという
全ピストンプレスの通常の欠点を有している。さ
らに洗濯物がしばしば圧力容器とプレスピストン
との間にはさみ込まれ損傷せしめられる。

さらに、プレス工具が釣り鐘状に構成されてい
て閉鎖ダイヤフラムを有しており、この閉鎖ダイ
ヤフラムが、圧力媒体で負荷され得る釣り鐘形プ
レス工具の中空室内に湾曲せしめられている形式
のタクト式プレス機は公知である。洗濯物が搬送
枠内に満たされ、この搬送枠内でプレス工具の下
へもたらされる。搬送枠を除去した後にプレス工
程に際して閉鎖ダイヤフラムが単位量の洗濯物の
上にかぶせられ、この閉鎖ダイヤフラムが圧力負
荷によつて洗濯物塊の輪郭に合わせてこの洗濯物
塊に押し付けられる。

この場合にも、搬送枠を除去した後に洗濯物の
種類に応じて多かれ少なかれほぐれ崩れる洗濯物
塊がダイヤフラム縁部とプレス底部との間にはさ
み込まれ損傷せしめられる。このような損傷は、
特に合成繊維の割合が大きい布他の場合に湿つた
状態の前プレスした後の周知の弾性的な特性に基
づき生じる。

本発明の目的は、前述の欠点を取り除くことに
ある。

この目的を達成するために本発明の構成では、
ダイヤフラム保持体によつてプレス底部内へ降下
可能な充填枠が設けられている。

充填枠が、連続した垂直方向の壁と、上方縁部
にシールフランジとを有していると有利である。

充填枠がダイヤフラム保持体と一緒に錠止可能
であつてかつ戻し調節装置を有していると有利で
ある。

さらにダイヤフラム保持体のための錠止機構が
設けられており、この錠止機構が下方の終端位置
で作用するようになつている。この錠止部材が作
業シリンダより成つている。

本発明の有利な実施例によれば、充填枠の駆動
装置が、機械架台の上方のフレームに互いに対角
線上に位置するように配置された作業シリンダよ
り成つている。

ダイヤフラム保持体の駆動装置が、機械架台の
下方部分に互いに対角線上に位置するように配置
された作業シリンダより成つていると有利であ
る。

本発明の別の実施態様によれば、貯蔵容器の上
方縁部が、閉鎖ダイヤフラムの縁部の下方の終端
位置平面の下側に配置されている。

さらに本発明の実施態様によれば、プレス底部
の上に、単位量の洗濯物のための押出装置が配置
されている。押出装置が、旋回レバーとして構成
されており、この旋回レバーの輪郭が単位量の洗
濯物の外側輪郭に相応していると有利である。

さらに本発明の別の有利な実施態様によれば、
タクト方式で作動するプレス機が、少なくとも錠
止機構範囲で連続した側壁を備える門形プレス機
として構成されており、この場合に錠止部材及び
錠止ストツパがほぼ側壁の全長にわたつて延びて
いる。

この場合に、錠止ストツパが錠止レールとして
構成されており、薄く形成された側壁が補強条片
と、端縁部の範囲にダイヤフラム保持体用のロー
ル案内装置若しくは類似のものとを有している。

次に図面を用いて本発明の実施例を具体的に説
明する。

タクト方式で作動するプレス機は底部枠１、側
壁２及びカバープレート３より成つているケーシ
ングを有している。底部枠１の上には、貫通孔５
を有しているプレス底部４が取り付けられてい
る。

プレス底部４の上には充填枠６が配置されてお
り、この充填枠の形状及び寸法がプレス底部４に
対応している。プレス底部４はリング状のプレー
ト７によつて取り囲まれており、したがつてプレ
ス底部とプレートとの間にリング間隙８が形成さ
れており、このリング間隙が充填枠６の垂直方向
の壁９を受容することができる。充填枠６はフオ
ーク１０によつて互いに直径方向で向き合つてい
る２つの支柱１１に案内されている。充填枠は、
カバープレート３に取り付けられかつピストン棒
をこの充填枠６に結合されている作業シリンダ１
２によつて高さ移動可能である。

充填枠６の垂直方向の壁９はその上方の端部に
おいて漏斗状のシールフランジ１３に移行してお
り、このシールフランジの下側には水平方向の支
持面１４が設けられている。充填枠６はさらに位
置決め部材１５を有しており、この位置決め部材
が、ダイヤフラム保持体１７のストツパ１６と協
働して、単位量の洗濯物のための受容位置におけ
る充填枠６の位置決めを行なう。

プレス工具を形成している釣り鐘形のダイヤフ
ラム保持体１７は下側を閉鎖ダイヤフラム１８に
よつて閉じられており、この閉鎖ダイヤフラムが
その中央部分にダイヤフラム保持体の中空室２０
内へ湾入した湾入部１９を有している。前記中空
室２０が貫通孔２１を有しており、この貫通孔の
上部側に閉鎖フランジ２２が設けられている。ダ
イヤフラム保持体１７も、フオーク２３によつ
て、底部枠１の角範囲に配置された４つの支柱１
１に案内されている。このダイヤフラム保持体の
駆動装置は、底部枠１に固定されていてかつピス
トン棒２５をダイヤフラム保持体に結合されてい
る作業シリンダ２４より成つている。ダイヤフラ
ム保持体１７のカバープレート２６の上には別の
作業シリンダ２７が取り付けられており、この作
業シリンダのピストン棒２８が、側壁２に設けら
れた錠止レール３０間に押し込まれ得る錠止部材
２９に結合されている。

さらにタクト方式で作動するプレス機は、旋回
レバー３１より成る押出装置を有しており、前記
旋回レバーがアイ３２によつて支柱３３に取り付
けられており、旋回レバーの短い方のレバーアー
ムが、側壁２に枢着されている調節シリンダ３５
のピストン棒３４に結合されている。

プレス油圧装置が導管３６を有しており、この
導管によつて圧力媒体のための貯蔵容器３７がダ
イヤフラム保持体１７の中空室２０に接続されて
いる。導管３６は貯蔵容器３７内に３ポートコツ
ク３８を有しており、この３ポートコツクによつ
て導管が貯蔵容器３７内への流出口３９から図示
されていないポンプの圧力導管４０に切換えられ
る。圧力導管４０にはさらに圧力逃し弁４１が配
置されている。

プレス架台を、角支柱によつて結合された上方
及び下方のフレームの代りに底部枠１、側壁２及
びカバープレート３より成るケーシングとして構
成したことによつて、特に側壁及びカバープレー
トが比較的に薄い材料より成つていてよい門形プ
レスが形成され、この場合に、側壁の下方部分が
錠止レール３０の範囲まで補強条片４２によつて
補強されてよい。この場合には錠止レール３０が
側壁２の大部分にわたつて延びる長さを有してい
てよく、かつ側壁が、角範囲に設けられていてダ
イヤフラム保持体１７及び充填枠６の案内に役立
つ支柱１１によつてさらに補強されている。この
場合には垂直方向の力が申し分なく分布せしめら
れる。側壁は、下方縁部と錠止機構との間ではお
もに引張力だけを受ける。錠止機構に生じる曲げ
モーメントがわずかに保たれ得る。というのは支
持面の幅は、与えられた長さにおいては比較的に
狭いからである。側壁のたわみが、側壁を結合し
ているカバープレートによつて補償される。

さらに支柱１１には、フオーク１０に取り付け
られているロール４３及び４４が接触していてよ
い。

本発明による装置は次のように作動する： 充填枠６は出発位置にあり、ダイヤフラム保持
体１７は上方の終端位置にある。今、充填枠６が
作業シリンダ１２内の圧力を低下させることによ
つてプレス底部４まで降下せしめられる。この位
置では充填枠は位置決め部材１５のストツパによ
つてストツパ１６に固定される。

次いで一乃至複数単位量の洗濯物が過剰水を含
んだ状態で従来の形式によつて洗濯機から充填枠
内に投入される（第３ａ図）。次いでダイヤフラ
ム保持体１７が充填枠６に向かつて移動してシー
ルフランジ１３に当接する。このことも、圧縮空
気式若しくは油圧式で相応する圧力媒体を用いて
作業シリンダ２４を負荷することによつて行われ
る（第３ｂ図）。

充填枠６及びダイヤフラム保持体１７を引き続
き降下させる場合には、両方の部分が互いに伝力
結合的に接続されている（第３ｃ図）。しかしな
がら両方の部分が機械的に錠止されてもよい。

ダイヤフラム保持体をプレス底部に向けて移動
させる場合に、閉鎖ダイヤフラム１８が単位量の
洗濯物の上に当接してかつこの洗濯物によつてさ
らに中空室２０内に押し込まれ、この場合閉鎖ダ
イヤフラムは上方に湾曲せしめられる（第３ｄ
図）。中空室２０内に存在する水は導管３６を介
して貯蔵容器３７に逃される。充填枠６の支持面
１４がリング状のプレート７の上に十分に当接し
てかつこの場合にダイヤフラム保持体１７が下方
の終端位置に達した場合に、このダイヤフラム保
持体が、作業シリンダ２７を作動させて錠止部材
２９を錠止レール３０間に押し込むことによつて
錠止される。次いで本来のプレス過程が開始され
得る。

脱水するためには、まず中空室２０内に圧力媒
体が、所定の最大プレス圧力（約25バール）に達
するまで供給される。次いでこの最大プレス圧力
が所定の時間（約30秒）一定に保たれる（第３ｅ
図）。したがつて脱水行程が終わる。

脱水した後に中空室２０内の圧力媒体が短時間
に弛緩せしめられ、錠止機構が解除される。次い
でダイヤフラム保持体１７及び充填枠６が上方へ
終端位置へ移動する。プレス底部４の上に自由に
位置しているプレス脱水された洗濯物が搬送装置
へ押し出される。押出装置が戻された後に出発位
置が得られる。押出工程は、旋回レバー３１を旋
回させる調節シリンダ３５の負荷によつて行われ
る（第４ａ及び４ｂ図）。

プレス過程を終えるために比較的わずかな圧力
媒体の供給が必要である。貯蔵容器３７は、その
上方の縁部がリング状のプレート７の高さにある
ように配置されているので、ダイヤフラム保持体
１７はその下方の終端位置においても貯蔵容器の
上部に存在している。このことによつて圧力媒体
が、圧力を弛緩する際に自動的にタンクに戻る。
したがつて閉鎖ダイヤフラム１８が圧力媒体の静
的な圧力差によつて上方に保たれ、しかも中空室
２０内へわずかに吸引される。したがつてダイヤ
フラム保持体１７がどの位置にあつても導管３６
が遮断される必要はない。プレス圧力を得るため
には、もつぱら導管３６が３ポートコツク３８の
切換によつて圧力導管４０を介してポンプに接続
される。

圧力媒体の体積差が、中空ラムの戻り運動中に
圧力媒体の戻り流を制動することによつて付加的
に減少せしめられ得る。圧力調節可能な絞り弁を
使用することによつて、洗濯物への初圧力が高め
られ得る。さらに充填及びプレス行程を短縮する
ために、体積差の大部分が生じる下方の範囲に付
加的にウオータジエツトポンプが中間接続されて
よい。

閉鎖ダイヤフラム１８が充填枠６上に降下され
充填枠に互いにシール作用を用いて接続される際
に閉鎖ダイヤフラム１８の湾入部１９内に所定の
空気量が閉じ込められ、この空気量がプレス行程
時に補償用圧力クツシヨンとして作用して脱水過
程をも助成する。というのは洗濯物を通つて漏れ
出る空気が残留水分を吹き出すからである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、タクト方式で作動する本発明のプレ
ス機を部分的に断面して示す図、第２ａ図は、第
１図のプレス機をカバープレートを取りはずした
状態で示す平面図、第２ｂ図は、第１図のプレス
機をダイヤフラム保持体を取り除いた状態で示す
平面図、第３ａ図、第３ｂ図、第３ｃ図、第３ｄ
図、第３ｅ図及び第３ｆ図は、プレス過程を示す
図、第４ａ図及び第４ｂ図は、押出装置の機能を
示す図である。 １……底部枠、２……側壁、３……カバープレ
ート、４……プレス底部、５……貫通孔、６……
充填枠、７……プレート、８……リング間隙、９
……壁、１０……フオーク、１１……支柱、１２
……作業シリンダ、１３……シールフランジ、１
４……支持面、１５……位置決め部材、１６……
ストツパ、１７……ダイヤフラム保持体、１８…
…閉鎖ダイヤフラム、１９……湾入部、２０……
中空室、２１……貫通孔、２２……閉鎖フラン
ジ、２３……フオーク、２４……作業シリンダ、
２５……ピストン棒、２６……カバープレート、
２７……作業シリンダ、２８……ピストン棒、２
９……錠止部材、３０……錠止レール、３１……
旋回レバー、３２……アイ、３３……支柱、３４
……ピストン棒、３５……調節シリンダ、３６…
…導管、３７……貯蔵容器、３８……３ポートコ
ツク、３９……流出口、４０……圧力導管、４１
……圧力逃し弁、４２……補強条片、４３及び４
４……ロール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 洗濯物を脱水するためのタクト方式で作動す
   るプレス機であつて、単位量の洗濯物に向かつて
   押圧可能なラムを有しており、このラムが、単位
   量の洗濯物の上にかぶせはめ可能であつて閉鎖ダ
   イヤフラムを備えた釣り鐘形のダイヤフラム保持
   体として構成されており、単位量の洗濯物がプレ
   ス多孔底部の上に載せられている場合に、前記ダ
   イヤフラム保持体の中空室が貯蔵容器から圧力媒
   体で負荷されるようになつている形式のものにお
   いて、ダイヤフラム保持体１７によつてプレス底
   部４へ降下可能な充填枠６が設けられていること
   を特徴とする洗濯物を脱水するためのタクト方式
   で作動するプレス機。 ２ 充填枠６が、連続した垂直方向の壁９と、上
   方縁部にシールフランジ１３とを有している特許
   請求の範囲第１項記載のプレス機。 ３ 充填枠６が、ダイヤフラム保持体１７と一緒
   に錠止可能である特許請求の範囲第１項記載のプ
   レス機。 ４ 充填枠６が戻し調節装置を有している特許請
   求の範囲第１項記載のプレス機。 ５ ダイヤフラム保持体１７のための錠止機構が
   設けられており、この錠止機構が下方の終端位置
   で作用するようになつている特許請求の範囲第１
   項記載のプレス機。 ６ 錠止機構が作業シリンダ２７を有している特
   許請求の範囲第１項記載のプレス機。 ７ 充填枠６の駆動装置が、機械架台の上方のフ
   レームに互いに対角線上に位置するように配置さ
   れた作業シリンダ１２より成つている特許請求の
   範囲第１項記載のプレス機。 ８ ダイヤフラム保持体１７の駆動装置が、機械
   架台の下方部分に互いに対角線上に位置するよう
   に配置された作業シリンダ２４より成つている特
   許請求の範囲第１項記載のプレス機。 ９ 貯蔵容器３７の上方縁部が、閉鎖ダイヤフラ
   ム１８の縁部の下方の終端位置平面の下側に配置
   されている特許請求の範囲第１項記載のプレス
   機。 １０ プレス底部４の上に、単位量の洗濯物のた
   めの押出装置が配置されている特許請求の範囲第
   １項記載のプレス機。 １１ 押出装置が、旋回レバー３１として構成さ
   れており、この旋回レバーの輪郭が単位量の洗濯
   物の外側輪郭に相応している特許請求の範囲第１
   ０項記載のプレス機。 １２ タクト方式で作動するプレス機が、少なく
   とも錠止機構範囲で連続した側壁を備える門形プ
   レス機として構成されており、この場合に錠止部
   材２９及び錠止ストツパがほぼ側壁の全長にわた
   つて延びている特許請求の範囲第１項記載のプレ
   ス機。 １３ 錠止ストツパが錠止レール３０として構成
   されている特許請求の範囲第１２項記載のプレス
   機。 １４ 側壁２が補強条片４２を有している特許請
   求の範囲第１２項記載のプレス機。 １５ 側壁２が端縁部の範囲にダイヤフラム保持
   体１７のためのロール案内装置若しくは類似のも
   のを有している特許請求の範囲第１２項記載のプ
   レス機。