JP3005819B2 - 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法 - Google Patents

感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法

Info

Publication number
JP3005819B2
JP3005819B2 JP3028719A JP2871991A JP3005819B2 JP 3005819 B2 JP3005819 B2 JP 3005819B2 JP 3028719 A JP3028719 A JP 3028719A JP 2871991 A JP2871991 A JP 2871991A JP 3005819 B2 JP3005819 B2 JP 3005819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
thermal transfer
dye
transfer recording
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3028719A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04267194A (ja
Inventor
憲卓 中山
大和良 駒村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=12256254&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3005819(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP3028719A priority Critical patent/JP3005819B2/ja
Publication of JPH04267194A publication Critical patent/JPH04267194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3005819B2 publication Critical patent/JP3005819B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写記録材料及び感
熱転写記録方法に関し、更に詳しくは高濃度で画像安定
性が良好なシアン画像を得るための画像記録材料、及び
この感熱転写記録材料を用いて効率的にシアン画像を記
録することができる感熱転写記録方法に関する。
【0002】
【発明の背景】感熱転写記録方法は、操作や保守が容易
であること、装置の小型化、低コスト化が可能なこと、
更にランニングコストが安いこと等の利点から、カラー
ハードコピーを得る方法として有用である。
【0003】しかし、熱転写方式の感熱転写記録におい
ては、感熱転写材料に用いられる色素が重要であり、従
来のものでは得られた画像の安定性、特に定着性や耐光
性が悪いという欠点を有している。
【0004】その点を改良するために、特開昭59−7889
3号、同59−109349号、同60−2398号等には、キレ−ト
化可能な熱拡散性色素を用いて、受像材料上にキレ−ト
化された色素によって画像を形成する画像形成方法が開
示されている。
【0005】これらの画像形成方法は、定着性や耐光性
を改良する方法としては優れた方法であるが、これらの
公知の特許に開示された色素は感熱転写記録材料に用い
られるキレ−ト化可能な色素(以下、ポストキレ−ト色
素という)に要求される以下の性能を必ずしも満足して
いない。
【0006】1)キレ−ト形成により良好な色調のキレ
−ト色素画像を与えること 2)ポストキレ−ト色素の熱拡散性が良好なこと 3)インクシ−トの保存時にポストキレート色素がイン
クシ−トの裏面等に移動しないこと 4)ポスト色素の溶剤溶解性(インク化適性)が良好な
こと 5)ポストキレ−ト色素の反応性(金属イオン供給化合
物との反応性)が良好なこと 6)キレ−ト色素画像の安定性(定着性、耐光性)が優
れていること 従って、ポストキレ−ト色素の上記の性能に関し、更な
る改良が望まれていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は上記の事情に鑑み為されたもの
であり、その目的とする所は、キレ−ト化によりシアン
としての良好な色調を与えることができるポストキレー
ト色素を用いた感熱転写記録材料及び、この記録材料を
用いた感熱転写記録方法の提供にある。
【0008】別の目的はインク化適性、熱拡散性及びキ
レ−ト反応性が良好であり、高濃度で保存性の良好な画
像を与えることのでき、かつインクシ−トの保存性も良
好である、ポストキレ−ト色素を用いた感熱転写記録材
料及び、この記録材料を用いた感熱転写記録方法の提供
にある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は以下の構成によって
達成された。即ち、(a)支持体上に少なくとも下記一般
式(1)で表される色素を含有してなる感熱転写層を有
する感熱転写記録材料。
【0010】
【化2】
【0011】式中、R1及びR2は各々ベンゼン環に置換
可能な基を表し、m及びnは各々0〜3の整数を表す。
m及びnが各々2以上の時、複数のR1及びR2はそれぞ
れ同一であっても異なっていてもよく、又、それぞれ互
いに結合して環を形成してもよい。Yは電子供与性の置
換基を表し、Zは5〜6員の複素環を形成するに必要な
原子群を表す。及び(b)、(a)に記載の一般式(1)で表
される色素を含む感熱転写層を支持体上に有する感熱転
写記録材料に受像材料を重ね、画像情報に応じて加熱
し、前記色素と金属イオン供給化合物(以下、メタルソ
ースという)との反応により形成されるキレ−ト色素に
よって画像を形成する感熱転写記録方法。
【0012】本発明の一般式(1)で表される色素(以
下、本発明の色素という)について更に詳しく説明す
る。
【0013】R1及びR2で表されるベンゼン環に置換可
能な基としては、ハロゲン原子(例えば塩素、弗素
等)、アルキル基(例えばメチル、エチル、i-プロピ
ル、ブチル等)、シクロアルキル基(例えばシクロペン
チル、シクロヘキシル等)、アリール基(例えばフェニ
ル)、アルケニル基(例えば2-プロペニル基)、アラル
キル基(例えばベンジル、2-フェネチル基等)、アルコ
キシ基(例えばメトキシ、エトキシ、i-プロポキシ、ブ
トキシ等)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、
アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、プロピオニル
アミノ等)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホン
アミド、ベンゼンスルホンアミド等)、ウレイド基(例
えば3-メチルウレイド、3,3-ジメチルウレイド等)、カ
ルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカル
バモイル、ジメチルカルバモイル等)、スルファモイル
基(例えばエチルスルファモイル、ジメチルスルファモ
イル等)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル等)、アリールオキシカ
ルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、アシル基
(例えばアセチル、プロパノイル、ブチロイル等)、ア
ミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、ジメチル
アミノ等)等が挙げられる。
【0014】なお、これらR1及びR2で表される基(置
換基を有する場合は置換基も含む)は、いずれも炭素数
15以下が好ましく、特に好ましくは10以下である。
【0015】次に、Yで表される電子供与性の置換基と
しては、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、i-
プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、2-エチルヘキ
シルオキシ等)、アリールオキシ基(例えばフェノキ
シ)、アミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、
ジメチルアミノ、ピペリジノ等)等が挙げられ、特に好
ましくは炭素数8以下のアルコキシ基が挙げられる。
【0016】前記一般式(1)で表される色素のうち、
更に好ましくは下記一般式(2)で表される色素が挙げ
られる。
【0017】
【化3】
【0018】式中、R1,R2,Y,m及びnは、それぞれ
一般式(1)におけるR1,R2,Y,m及びnと同義であ
り、R3及びkは、それぞれ一般式(1)におけるR2
びnと同義である。
【0019】本発明に用いられる一般式(1)で表され
る色素は、例えば下記一般式(3)で表される化合物
を、Chemical Reviews,Vol.75,241(1975)に記載の方法
に準じてジアゾ化し、下記一般式(4)で表される化合
物とのカップリング反応により合成することができる。
【0020】
【化4】
【0021】次に本発明の化合物の代表的具体例を以下
に示すが、これらに限定されない。
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】本発明の感熱転写記録材料は、本発明の色
素を含有する感熱転写層を支持体上に設けてなる。前記
感熱転写層における色素の含有量は、支持体1m2当たり
0.05〜10gが好ましい。
【0030】前記感熱転写層は、本発明の色素の1種又
は2種以上をバインダーと共に溶剤中に溶解することに
よって、或いは溶媒中に微粒子状に分散させることによ
って感熱転写層形成用インク液を調製し、該インクを支
持体上に塗布して適宜に乾燥することにより形成するこ
とができる。感熱転写層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μm
が好ましい。
【0031】前記バインダ−としてはアクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト、ポリ
スルホン、ポリエ−テルスルホン、ポリビニルブチラ−
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ニ
トロセルロース、エチルセルロース等の溶剤可溶性ポリ
マーが好ましい。これらのバインダーは、1種又は2種
以上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテック
ス分散の形で使用してもよい。バインダーの使用量とし
ては、支持体1m2当たり0.1〜20gが好ましい。前記有
機溶媒としては、アルコ−ル類(例えばエタノール、プ
ロパノール)、セロソルブ類(例えばメチルセロソル
ブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン)、エステ
ル類(例えば酢酸エステル)、ケトン類(例えばアセト
ン、メチルエチルケトン)、エ−テル類(例えばテトラ
ヒドロフラン、ジオキサン)等が挙げられる。
【0032】前記支持体としては、寸法安定性がよく、
記録の際感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであればよい
が、コンデンサ−紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリアミド、ポリカーボネー
トのような耐熱性のプラスチックフィルムが好ましく用
いられる。支持体の厚さは、2〜30μmが好ましく、
又、支持体にはバインダ−との接着性の改良や色素の支
持体への転写、染着を防止する目的で選択されたポリマ
−からなる下引き層を有することが好ましい。更に支持
体の裏面(感熱転写層と反対側)には、ヘッドが支持体
に粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有して
もよい。
【0033】本発明の感熱転写記録材料は、後述する受
像材料に普通紙の如く受像層を特に設けていないものを
用いる目的で、感熱転写層上に特開昭59−106997号に記
載されているような熱溶融性化合物を含有する熱溶融性
層を有していてもよい。この熱溶融性化合物としては、
65〜150℃の温度で溶融する無色又は白色の化合物が好
ましく用いられ、例えばカルナバ蝋、蜜蝋、カンデリン
ワックス等のワックス類が挙げられる。なお、これらの
熱溶融性層には、例えばポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルブチラ−ル、ポリエステル、酢酸ビニル等のポリマ
ーが含有されていてもよい。
【0034】本発明の感熱転写記録材料をフルカラー画
像記録が可能な感熱転写記録材料に適用するには、本発
明の色素を含有するシアン感熱転写層、マゼンタ画像を
形成することができる熱拡散性色素を含有するマゼンタ
感熱転写層、イエロー画像を形成することができる熱拡
散性色素を含有するイエロー感熱転写層の合計3層を支
持体上の同一表面上に順次繰り返して塗設することが好
ましい。又、必要に応じて他に黒色画像形成物質を含む
感熱転写層の合計4層が同一表面上に順次に繰り返して
塗設されていてもよい。
【0035】本発明の感熱転写記録方法においては、前
記感熱転写記録材料の感熱転写層と受像材料とを重ね合
わせてから、画像情報に応じた熱を感熱転写記録材料に
与え、メタルソ−スと本発明の色素との反応により形成
されるキレート色素による画像を受像材料上に形成させ
る。この場合、本発明では色素として前記一般式(1)
で表される色素を用いるので、高濃度で画像安定性に富
み、かつ色再現上好ましいシアン画像を効率的に得るこ
とができる。メタルソースは受像材料中に存在させても
よいし、感熱転写層上に設けた熱溶融性層中に存在させ
てもよい。上記感熱転写記録方法を図面で説明すると、
第1図において、支持体1と受像層2からなる受像材料
3の受像層中にメタルソースを存在させたとき、支持体
4と感熱転写層5からなる感熱転写材料6の感熱転写層
中の前記色素は、例えばサーマルヘッド7の発熱抵抗体
8からの熱によって受像材料3に拡散移行し、受像層2
においてメタルソースと反応してキレート色素画像を形
成する。
【0036】又、第2図において、感熱転写層5上に設
けた熱溶融性層9中にメタルソースを存在させたとき、
支持体4と感熱転写層5と熱溶融性層9とからなる感熱
転写記録材料10の感熱転写層5中の色素は、例えばサー
マルヘッド7の発熱抵抗体8からの熱によって熱溶融性
層9に拡散移行し、そこでメタルソースと反応してキレ
ート色素を形成し、このキレート色素を含む熱溶融性層
が凝集破壊もしくは界面剥離によって受像材料3に移行
して画像が形成される。
【0037】前記メタルソースは金属イオンの無機又は
有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及
び錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第1〜8
族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中でも
Al,Co,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Mo,Ni,Sn,Ti及びZnが
好ましく、特にNi,Cu,Cr,Co及びZnが好ましい。メタ
ルソースの具体例としては、Ni2+,Cu2+,Cr2+,Co2+
びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族の塩、或いは安
息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げ
られる。
【0038】又、下記一般式で表される錯体は特に好ま
しく用いることができる。
【0039】[M(Q1)q(Q2)r(Q3)sP+P(L-) ただし、上記式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+
Cu2+,Cr2+,Co2+,Zn2+を表す。Q1,Q2,Q3は各々
Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を
表し、互いに同じであっても異なっていてもよい。これ
らの配位化合物としては、例えばキレ−ト科学(5)
(南江堂)に記載されている配位化合物から選択するこ
とができる。L-は有機アニオン基を表し、具体的には
テトラフェニル硼素アニオンやアルキルベンゼンスルホ
ン酸アニオン等が挙げられる。qは1、2又は3の整数
を表し、rは1、2又は0を表し、sは1又は0を表す
が、これらは前記一般式(1)で表される錯体が4座配
位か、6座配位かによって決定されるか、或いはQ1
2,Q3の配位子の数によって決定される。pは1又は
2を表す。
【0040】メタルソースの添加量は、通常、受像材料
又は熱溶融性層に対し、0.5〜20g/m2が好ましく、1
〜15g/m2がより好ましい。
【0041】なお、本発明で用いられる前記受像材料
は、一般に紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラス
チックフィルム複合体を支持体として、その上に受像層
としてポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニルと他のモノマー(例えば酢酸ビニル等)との共重合
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、
ポリカーボネート等の1種又は2種以上のポリマー層を
形成してなる。又、上記支持体そのものを受像材料にす
ることもある。
【0042】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらに限定されるものではな
い。
【0043】実施例1 (インクの調製)下記の原料を混合して本発明に係る熱
拡散性色素を含有する均一な溶液のインクを得た。
【0044】 熱拡散性色素C−1(例示化合物)・・・・・・・・・・・・ 5g ポリビニルブチラール樹脂(BL−1,積水化学工業製)・・ 5g メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200ml (感熱転写記録材料の作成)上記インクを、厚さ4.5μm
のポリエチレンテレフタレートベース上にワイヤーバー
を用いて乾燥後の塗布量が0.8g/m2になるように塗布
乾燥し、ポリエチレンフタレートフィルム上に感熱転写
層を形成してなる感熱転写記録材料−1を作成した。な
お、上記ポリエチレンテレフタレートベースの裏面に
は、スティッキング防止層としてシリコン変性ウレタン
樹脂(SP−2105,大日精化製)を含むニトロセルロー
ス層が設けられている。
【0045】(受像材料の作成)紙の両面にポリエチレ
ンをラミネートをラミネートした支持体(片側のポリエ
チレン層に白色顔料(TiO2)と青味剤を含む)の上に、
受像層としてエステル変性シリコン及び下記メタルソー
ス(付量3.5g/m2) を含むポリ塩化ビニル樹脂を、付
量がそれぞれ0.15g/m2、5g/m2になるように塗布し、
受像材料を得た。 メタルソース:[Ni2+(NH2CH2CONH2)3]2[(C6H5)4B-] (感熱転写記録方法)前記感熱転写記録材料と受像材料
とを重ね、感熱ヘッドを感熱転写記録材料の裏面から当
てて、下記の記録条件で画像記録を行ったところ、階調
性の優れたシアン画像が得られた。
【0046】 (記録条件)主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm 記録電力:0.6W/ドット 加熱時間:20msec〜0.2msecの間で段階的に加熱時間を
調整 得られたシアン画像の性能評価(最大濃度、キレート化
反応性、定着性、耐光性)及びインクシ−ト(感熱転写
記録材料)保存性の評価を下記の方法で行った。結果を
第1表に示す。
【0047】<最大濃度の評価>X-rite310TRによ
り画像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部分)
を測定した。
【0048】<キレート化反応性> ○:ほぼ十分にキレート色素画像を形成 △:キレート色素の形成不十分 ×:一部の色素のみキレート色素を形成 <定着性の評価>得られた画像の受像層表面と、厚さ18
0μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚さ5
μmのニトロセルロ−ス層を塗設してなるシートの塗布
面とを重ね、140℃で2分間加熱し、受像層から上記ニ
トロセルロース層への色素の転写の程度を目視により評
価した。色素の再転写の少ないもの程、定着性が優れて
いる。 ○:再転写が認められない △:再転写が僅かに認められる ×:再転写が顕著である <耐光性の評価>画像をキセノンフェードメーターで72
時間光照射し、照射前の濃度をD0,照射後の濃度をD
とし、(D/D0)×100(%)を色素の残存率として耐
光性を評価した。
【0049】<インクシート保存性の評価>インクシー
トのインク面とインクシートの裏面(スティッキング防
止層面)とを重ね合わせ、55℃で3日間放置し、スティ
ッキング防止層表面への色素の移行状態を目視により観
察し、インクシートの保存性を評価した。
【0050】○:裏移りが殆ど認められない △:裏移りが認められる ×:裏移りが激しい 実施例2〜10 実施例1における色素C−1をC−4,C−6,C−8,
C−14,C−15,C−18,C−36,C−37,C−39に代えた
以外は実施例1と同様にして9種の感熱転写記録材料−
2〜10を作成し、同様の条件で画像記録を行い、いずれ
も階調性の優れたシアン画像を得た。
【0051】これらの画像及びインクシートについて実
施例1と同様の評価を行った。結果を第1表に示す。
【0052】比較例1,2 実施例1において、色素を比較色素A,B,Cに代えた以
外は、実施例1と同様にして2種の比較感熱転写記録材
料を作成し、同様の記録条件で画像記録を行った。得ら
れた画像及びインクシートについて実施例1と同様の評
価を行った。結果を第1表に示す。
【0053】 第 1 表 感熱転写 色 素 Dmax キレ−ト 定着性 耐光性 保存性 記録材料 化反応性 実施例1 C−1 1.74 ○ ○ 81 ○ 実施例2 C−4 1.95 ○ ○ 90 ○ 実施例3 C−6 1.88 ○ ○ 81 ○ 実施例4 C−8 1.97 ○ ○ 88 ○ 実施例5 C−14 1.70 ○ ○ 80 ○ 実施例6 C−15 1.83 ○ ○ 82 ○ 実施例7 C−18 1.81 ○ ○ 78 ○ 実施例8 C−24 1.84 ○ ○ 80 ○ 実施例9 C−36 1.94 ○ ○ 87 ○ 実施例10 C−39 1.92 ○ ○ 88 ○ 比較例1 比較A 1.45 △ × 72 × 比較例2 比較B 1.43 △ △ 73 △
【0054】
【化12】
【0055】第1表から解るように、本発明の感熱転写
記録材料では、キレ−ト化反応性に優れ、高濃度で画像
の定着性、耐光性に優れたシアン画像が得られ、しかも
インクシ−トの保存性も良好である。
【0056】実施例11 実施例1で支持体として用いたポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、イエロー画像形成用色素(付量0.5
g/m2)を含む感熱転写層、マゼンタ色素(付量0.5g
/m2)を含む感熱転写層、本発明のシアン画像形成用色
素C−2(付量0.4g/m2)を含む感熱転写層を順次塗
設して感熱転写記録材料−11を作成した。なお、各感熱
転写層のバインダーは実施例1と同じもの(付量は各層
共0.4g/m2)を用いた。
【0057】次に、上記感熱転写記録材料−11及び実施
例1と同じ受像材料とを用いてニコン(株)製フルカラ
ープリンターCP3000によりフルカラー画像を作成した
ところ、良好な色再現性を示すフルカラー画像が得られ
た。又、この画像の安定性(定着性、耐光性)は良好で
あった。
【0058】実施例12 実施例11の感熱転写記録材料−11上に中間層としてp-ト
ルアミドのボールミル分散物5g、ポリビニルピロリド
ン7g及びゼラチン3g、硬膜剤 0.3gを含む水溶液10
0mlをp-トルアミドの付量が0.5g/m2となるよう塗設し
た。
【0059】更に中間層上に、熱溶融性層として実施例
1で示したメタルソース(付量1.0g/m2)、紫外線防
止剤(付量0.1g/m2)、酸化防止剤(付量0.1g/m2
及びエチレン-酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニルの含量2
0%、付量0.2g/m2)を含むカルナバ蝋(付量 2.0g/
m2)をホットメルト塗布により塗設して、感熱転写記録
材料−12を得た。
【0060】この感熱転写記録材料−12と受像材料とを
用いて、実施例11と同様にフルカラープリンターにより
フルカラーの画像記録を行った。なお、受像材料は白色
の普通紙を用いた。得られたフルカラー画像は色再現
性、階調性、画像安定性共良好であった。又、感熱転写
記録材料−12の保存性も良好であった。
【0061】
【化13】
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、熱拡散性、キレート反
応性に優れた色素を用いることにより、高濃度で安定性
に富むシアン画像が得られ、かつ保存性も良好な感熱転
写記録材料と、それを用いて効率的に記録することがで
きる感熱転写記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は、本発明の感熱転写記録方法の説明
図である。
【符号の説明】
1・・・支持体、2・・・受像層、3・・・受像材料、
4・・・支持体、5・・・感熱転写層、6・・・感熱転
写記録材料、7・・・サーマルヘッド、8・・・発熱抵
抗体、9・・・熱溶融性層、10・・・感熱転写記録材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも下記一般式(1)
    で表される色素を含む感熱転写層を有することを特徴と
    する感熱転写記録材料。 【化1】 〔式中、R1及びR2は各々ベンゼン環に置換可能な基を
    表し、m及びnは各々0〜3の整数を表す。m及びnが
    各々2以上の時、複数のR1及びR2はそれぞれ同一であ
    っても異なっていてもよく、又、それぞれ互いに結合し
    て環を形成してもよい。Yは電子供与性の置換基を表
    し、Zは5〜6員の複素環を形成するに必要な原子群を
    表す。〕
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(1)で表され
    る色素を含む感熱転写層を支持体上に有する感熱転写記
    録材料に受像材料を重ね、画像情報に応じて加熱し、前
    記色素と金属イオン供給化合物との反応により形成され
    るキレ−ト色素によって画像を形成することを特徴とす
    る感熱転写記録方法。
JP3028719A 1991-02-22 1991-02-22 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法 Expired - Fee Related JP3005819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3028719A JP3005819B2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3028719A JP3005819B2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04267194A JPH04267194A (ja) 1992-09-22
JP3005819B2 true JP3005819B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=12256254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3028719A Expired - Fee Related JP3005819B2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3005819B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04267194A (ja) 1992-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3005819B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3050649B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3125236B2 (ja) 感熱転写記録材料及び画像形成方法
JP3131651B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3005821B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3057242B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JPH0462094A (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3293003B2 (ja) 熱転写画像形成用金属イオン供給化合物を用いた記録材料および画像形成方法
JP3041725B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3146363B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP3044393B2 (ja) 感熱転写記録材料を用いた感熱転写記録方法
JP3041372B2 (ja) 感熱転写記録材料および該記録材料を用いた感熱転写記録方法
JP3032836B2 (ja) 感熱転写記録材料を用いた感熱転写記録方法
JP2949828B2 (ja) 感熱転写記録材料及び該記録材料を用いた画像形成方法
JP3023707B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP2947526B2 (ja) 感熱転写記録材料及び該記録材料を用いた画像形成方法
JPH0497894A (ja) 感熱転写記録材料および感熱転写記録方法
JP3006858B2 (ja) 感熱転写材料および画像形成方法
JP2971106B2 (ja) 感熱転写記録材料および感熱転写記録方法
JP3024779B2 (ja) 感熱転写記録材料及び画像形成方法
JP3293005B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JP2878797B2 (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JPH06312582A (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法
JPH04158092A (ja) 感熱転写記録方法
JPH06316164A (ja) 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees