JPH06316164A - 感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法 - Google Patents

感熱転写記録材料及び感熱転写記録方法

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JPH06316164A
JPH06316164A JP5106738A JP10673893A JPH06316164A JP H06316164 A JPH06316164 A JP H06316164A JP 5106738 A JP5106738 A JP 5106738A JP 10673893 A JP10673893 A JP 10673893A JP H06316164 A JPH06316164 A JP H06316164A
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heat
image
dye
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group
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JP5106738A
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Katsunori Kato
勝徳 加藤
Tatsuo Tanaka
達夫 田中
Tawara Komamura
大和良 駒村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高濃度で画像安定性の良好なシアン色画像が
得られ、かつインクシートの保存性にも優れた感熱転写
記録材料及び、該記録材料を用いた効率の良い感熱転写
記録方法を提供する。 【構成】 本発明の目的は下記の構成により達成され
る。 1.含窒素複素環アゾ基で置換されたナフトール系色素
を含む感熱転写層を支持体上に有する感熱転写記録材
料、及び該記録材料に受像材料を重ねて画像情報に応じ
て加熱し、前記色素と金属イオン含有化合物との反応に
より形成されるキレート色素によってシアン画像を得る
感熱転写記録方法。 2.含窒素複素環アゾ基で置換されたフェノール系色素
を含む感熱転写層を支持体上に有する感熱転写記録材
料、及び該記録材料に受像材料を重ねて画像情報に応じ
て加熱し、前記色素と金属イオン含有化合物との反応に
より形成されるキレート色素によってシアン画像を得る
感熱転写記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録材料及び
感熱転写記録方法に関し、更に詳しくは高濃度で画像安
定性が良好なシアン画像を得るための画像記録材料、及
びこの感熱転写記録材料を用いて効率的にシアン画像を
記録することのできる感熱転写記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱転写記録方法は、操作や保守
が容易であること、装置の小型化、低コスト化が可能な
こと、更にランニングコストが安いこと等の利点から、
カラーハードコピーを得る方法として有用である。
【0003】しかし、熱転写方式の感熱転写記録におい
ては、感熱転写材料に用いられる色素が重要であり、従
来のものでは得られた画像の安定性、特に定着性や耐光
性が悪いという欠点を有している。
【0004】その点を改良するために、特開昭59−7889
3号、同59−109394号、同60−2398号等には、キレート
化可能な熱拡散性色素を用いて、受像材料上にキレート
化された色素によって画像を形成する画像形成方法が開
示されている。
【0005】これらの画像形成方法は、定着性や耐光性
を改良する方法としては優れた方法であるが、これらの
公知特許に開示された色素は感熱転写記録材料に用いら
れるキレート化可能な色素(以下、ポストキレート色素
という)に要求される以下の性能を必ずしも満足してい
ない。
【0006】1)キレート形成により良好な色調のキレ
ート色素画像を与えること 2)ポストキレート色素の熱拡散性が良好なこと 3)インクシートの保存時にポストキレート色素がイン
クシートの裏面等に移動しないこと 4)ポストキレート色素の溶剤溶解性(インク化適性)
が良好なこと 5)ポストキレート色素の反応性(金属イオン供給化合
物との反応性)が良好なこと 6)キレート色素画像の安定性(定着性、耐光性)が優
れていること。
【0007】従って、ポストキレート色素の上記の性能
に関し更なる改良が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑み為されたものであり、その第1の目的は、キレート
化によりシアンとしての良好な色調を与えることができ
るポストキレート色素を用いた感熱転写記録材料及び、
この記録材料を用いた感熱転写記録方法の提供にある。
【0009】第2の目的はインク化適性、熱拡散性及び
キレート反応性が良好であり、高濃度で保存性の良好な
画像を与えることができ、かつインクシートの保存性も
良好である、ポストキレート色素を用いた感熱転写記録
材料及びこの記録材料を用いた感熱転写記録方法の提供
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成によって達成される。
【0011】1.支持体上に少なくとも下記一般式
(1)で表される色素を含む感熱転写層を有することを
特徴とする感熱転写記録材料。
【0012】
【化3】
【0013】[式中、Rは置換又は無置換のアルキル基
又はシクロアルキル基を、Aはアゾ基に結合している炭
素原子及び炭素原子に結合している窒素原子と共に5員
又は6員の含窒素複素環を形成する原子群を表わし、該
複素環は置換基を有していてもよく、9員又は10員の
縮合環を形成してもよい。] 2.前記1記載の一般式(1)で表される色素を含む感
熱転写層を支持体上に有する感熱転写材料と受像材料を
重ね、画像情報に応じて加熱し、前記色素と金属イオン
との反応により形成されるキレート色素によって画像を
形成することを特徴とする感熱転写記録方法。 3.支持体上に少なくとも下記一般式(1)〃で表され
る色素を含む感熱転写層を有することを特徴とする感熱
転写記録材料。
【0014】
【化4】
【0015】[式中、R及びR2は水素原子又は置換
基を、Aはアゾ基に結合している炭素原子及びヒドロキ
シ基が結合している炭素原子と共に6員の含窒素複素環
を形成する原子群を表わし、該複素環は置換基を有して
いてもよく、更に縮合環を形成してもよい。] 4.前記3記載の一般式(1)〃で表される色素を含む
感熱転写層を支持体上に有する感熱転写材料と受像材料
を重ね、画像情報に応じて加熱し、前記色素と金属イオ
ンとの反応により形成されるキレート色素によって画像
を形成することを特徴とする感熱転写記録方法。
【0016】次に一般式(1)及び一般式(1)〃を詳
述する。
【0017】Rで示されるアルキル基としては好ましく
は炭素原子数1から10の直鎖又は分岐のアルキル基
を、シクロアルキル基としては好ましくはシクロヘキシ
ル基を、窒素原子と共にAで示される含窒素複素環とし
ては好ましくはチアゾール環、ベンゾチアゾール環ピリ
ジン環を表わす。A及びRに置換される基としては特に
限定されず、例えば、アルキル基、アリール基、ハロゲ
ン原子、アミノ基、エステル基、カルボキシ基、シアノ
基、ニトロ基等の各基が挙げられ、更に置換基を有して
いてもよい。
【0018】上記一般式(1)で表わされる色素(以
下、本発明の色素という)について更に詳しく説明す
る。
【0019】一般式(1)で表わされる色素のうち更に
好ましくは一般式(2)又は(3)で表わされる色素で
ある。
【0020】
【化5】
【0021】式中、Rは前記一般式(1)で表わされた
Rと同義である。Bはベンゼン環を表わしnは0又は1
の整数を表わす。
【0022】
【化6】
【0023】式中、Rは前記一般式(1)で表わされた
Rと同義である。
【0024】一般式(2)で表わされる色素は、従来公
知のカップリング反応に従って製造することができる。
又、一般式(3)で表わされる色素は下記ルートで合成
できる。
【0025】
【化7】
【0026】式中、Rは前記一般式(1)で表わされた
Rと同義である。
【0027】次に一般式(1)〃について詳述する。
【0028】式中のR1及びR2は水素原子又は置換基を
表わすが、置換基としてはアルキル基、アリール基、ハ
ロゲン原子、アミノ基、エステル基、カルボキシ基、シ
アノ基、ニトロ基等の各基が挙げられ、アルキル基とし
ては好ましくは炭素原子数1から10の直鎖又は分岐の
アルキル基を、アリール基としてはフェニル基、ハロゲ
ン原子としてはフッソ原子、クロル原子、臭素原子を、
アミノ基としてはアミノ基、アルキルアミノ基、ジアル
キルアミノ基を、エステル基としてはアルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基が挙げられる。炭
素原子及びヒドロキシ基が結合している炭素原子と共に
6員の含窒素複素環を形成するAで示される含窒素複素
環としては好ましくはピリジン環、イソキノリン環を表
わす。A、R1及びR2に置換される基としては特に限定
されず、前記置換基が挙げられこれらの各基は更に置換
基を有していてもよく、R1及びR2は同じであっても異
なっていてもよい。
【0029】一般式(1)〃で表わされる色素のうち更
に好ましくは一般式(2)〃又は(3)〃で表わされる
色素である。
【0030】
【化8】
【0031】式中、R1、R2、R3は前記一般式(1)
〃で表わされたRと同義である。
【0032】
【化9】
【0033】式中、R1及びR2は前記一般式(1)〃で
表わされたRと同義である。
【0034】一般式(2)〃又は(3)〃で表わされる
色素は、従来公知のカップリング反応に従って製造する
ことができる。
【0035】次に本発明の色素の代表的具体例を以下に
示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】本発明の感熱転写記録材料は、本発明の色
素を含有する感熱転写層を支持体上に設けてなる。前記
感熱転写層における色素の含有量は、支持体1m2当り
0.05〜10gが好ましい。
【0041】前記感熱転写層は、本発明の色素の1種ま
たは2種以上をバインダーと共に溶剤中に溶解すること
によって、或は溶媒中に微粒子状に分散させることによ
って感熱転写層形成用インク液を調製し、該インクを支
持体上に塗布して適宜に乾燥することにより形成するこ
とができる。感熱転写層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μ
mが好ましい。
【0042】前記バインダーとしてはアクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチル
セルロース等の溶剤可溶性ポリマーが好ましい。これら
のバインダーは、1種または2種以上を有機溶媒に溶解
して用いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用して
もよい。バインダーの使用量としては、支持体1m2
り0.1〜20gが好ましい。
【0043】前記有機溶媒としては、アルコール類(例
えばエタノール、プロパノール)、セロソルブ類(例え
ばメチルセルソルブ)、芳香族類(例えばトルエン、キ
シレン)、エステル類(例えば酢酸エチル)、ケトン類
(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、エーテル類
(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン)等が挙げら
れる。
【0044】前記支持体としては、寸法安定性がよく、
記録の際に感熱ヘッドの熱に耐えるものであればよい
が、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネー
トのような耐熱性のプラスチックフィルムが好ましく用
いられる。支持体の厚さは、2〜30μmが好ましく、ま
た支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持
体側への転写、染着を防止する目的で選択されたポリマ
ーからなる下引き層を有することが好ましい。更に支持
体の裏面(感熱転写層と反対側)には、ヘッドが支持体
に粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有して
いてもよい。
【0045】本発明の感熱転写記録材料は、後述する受
像材料に普通紙の如く受像層を特に設けていないものを
用いる目的で、感熱転写層上に特開昭59−106997号公報
に記載されているような熱溶融性化合物を含有する熱溶
融性層を有していてもよい。この熱溶融性化合物として
は、65〜150℃の融点を有する無色または白色の化合物
が好ましく用いられ、例えばカルナバロウ、蜜ロウ、カ
ンデリンワックス等が挙げられる。なお、これらの熱溶
融性層には、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニル
ブチラール、酢酸ビニル等のポリマーが含有されていて
もよい。
【0046】本発明の感熱転写記録材料をフルカラー画
像記録が可能な感熱転写記録材料に適用するには、本発
明の色素を含有するシアン感熱転写層、マゼンタ画像を
形成することができる熱拡散性色素を含有するマゼンタ
感熱転写層、イエロー画像を形成することができる熱拡
散性色素を含有するイエロー感熱転写層の合計3層を支
持体上の同一平面上に順次に繰り返して塗設することが
好ましい。また必要に応じて他に黒色画像形成物質を含
む感熱転写層の合計4層が同一平面上に順次繰り返して
塗設されていてもよい。
【0047】本発明の感熱転写記録方法においては、前
記感熱転写記録材料の感熱転写層と受像材料とを重ね合
わせてから、画像情報に応じた熱を感熱転写記録材料に
与え、金属供与物質(以下メタルソースと呼ぶ)と本発
明の色素との反応により形成されるキレート色素による
画像を受像材料上に形成させる。この場合、本発明では
色素として前記一般式(1)又は一般式(1)〃で表わ
される色素を用いるので、高濃度で画像安定性に富み、
かつ色再現上好ましいシアン画像を効率的に得ることが
できる。メタルソースは、受像材料中に存在させてもよ
いし、感熱転写層上に設けた熱溶融性層中に存在させて
もよい。上記画像形成方法を図面で説明すると、図1
(a)において、支持体1と受像層2からなる受像材料
3の受像層中にメタルソースを存在させたとき、支持体
4と感熱転写層5からなる感熱転写記録材料6の感熱転
写層中の前記色素は、例えばサーマルヘッド7の発熱抵
抗体8からの熱によって受像材料3に拡散移行し、その
受像層2においてメタルソースと反応してキレート色素
を形成する。
【0048】また、図1(b)において、感熱転写層5
上に設けた熱溶融性層9中にメタルソースを存在させた
とき、支持体4と感熱転写層5と熱溶融性層9とからな
る感熱転写記録材料10の感熱転写層5中の色素は、例え
ばサーマルヘッド7の発熱抵抗体8からの熱によって熱
溶融性層9に拡散移行し、そこでメタルソースと反応し
てキレート色素を形成し、このキレート色素を含む熱溶
融性層が凝集破壊もしくは界面剥離によって受像材料3
に移行して画像が形成される。
【0049】前記メタルソースは金属イオンの無機又は
有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及
び錯体が好ましい。金属としては、周期律表の第 〜
族に属する1価及び多価の金属が挙げられるが、中でも
Al、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、Ti及びZnが
好ましく、特にNi、Cu、Cr、Co及びZnが好ましい。メタ
ルソースの具体例としては、Ni2+、Cu2+、Cr2+、Co2+
びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族の塩、或いは安
息香酸、サルチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙げ
られる。
【0050】また、下記一般式で表される錯体は特に好
ましく用いることができる。
【0051】
【化14】
【0052】ただし、上記式中、Mは金属イオン、好ま
しくはNi2+、Cu2+、Cr2+、Co2+、Zn2+を表わす。
【0053】Xは2価の金属イオンと錯体を形成できる
化合物を表わし、下記一般式で表わされる化合物が特に
好ましい。
【0054】
【化15】
【0055】但し、式中R5及びR6はアルキル基又はア
リール基を、Zは水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基を表わし、R1とZ又
はR2とZが結合して環を形成してもよい。
【0056】メタルソースの添加量は、通常、受像材料
又は熱溶融性層に対し、0.5〜20g/m2が好ましく、1
〜15g/m2がより好ましい。
【0057】なお、本発明で用いられる前記受像材料
は、一般に紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラス
チックフィルム複合体を支持体としてその上に受像層と
してポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ルと他のモノマー(例えば酢酸ビニル等)との共重合樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リカーボネート等の一種又は二種以上のポリマー層を形
成してなる。また、上記支持体そのものを受像材料にす
ることもある。
【0058】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0059】実施例1 (インクの調整)下記の原料を混合して本発明に係る熱
拡散性色素を含有する均一な溶液のインクを得た。
【0060】 熱拡散性色素(例示C−3) 5g ポリビニルブチラール樹脂(BL−1、積水化学工業製) 5g メチルエチルケトン 200ml (感熱転写記録材料の作成)上記インクを、厚さ4.5μ
mのポリエチレンテレフタレートベース上にワイヤーバ
ーを用いて乾燥後の塗布量が0.8g/m2になるように塗
布乾燥し、ポリエチレンフタレートフィルム上に感熱転
写層を形成してなる感熱転写記録材料−1を作成した。
なお、上記ポリエチレンテレフタレートベースの裏面に
は、スティッキング防止層としてシリコン変性ウレタン
樹脂(SP-2105、大日精化製)を含むニトロセルロース
層が設けられている。
【0061】(受像材料の作成)紙の両面にポリエチレ
ンをラミネートした支持体(片側のポリエチレン層に白
色顔料(TiO2)と青味剤を含む)の上に、受像層として
エステル変性シリコン及び下記メタルソース(付量3.5
g/m2) を含むポリ塩化ビニル樹脂を、付量がそれぞ
れ0.15g/m2、5g/m2)になるように塗布し、受像
材料を得た。
【0062】メタルソース:
【0063】
【化16】
【0064】(感熱転写記録方法)前記感熱転写記録材
料と受像材料とを重ね、感熱ヘッドを感熱転写記録材料
の裏面から当てて、下記の記録条件で画像記録を行なっ
たところ、階調性の優れたシアン画像が得られた。
【0065】(記録条件) 主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm 記録電力:0.6W/ドット 加熱時間:20msecから0.2msecの間で段階的に加熱時間
を調整。
【0066】得られたシアン画像の評価(最大濃度、キ
レート化反応性、定着性、耐光性)及び感熱転写材料
(インクシート)の保存性の評価を下記の方法で行なっ
た。得られた評価結果は表1に示す。
【0067】<最大濃度の評価>X-rite310TRにより画
像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部分)を測
定した。
【0068】<キレート化反応性> ○:ほぼ十分にキレート色素画像を形成 △:キレート色素の形成不十分 ×:一部の色素のみキレート色素を形成 <定着性の評価>得られた画像の受像層表面と、厚さ18
0μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に厚さ
5μmのニトロセルロース層を塗設してなるシートの塗
布面とを重ね、140℃で2分間加熱し、受像層から上記
ニトロセルロース層への色素の転写の程度を目視により
評価した。色素の再転写の少ないもの程定着性が優れて
いる。
【0069】○:再転写が認められない △:再転写がわずかに認められる ×:再転写が顕著である <耐光性の評価>画像をキセノンフェードメーターで72
時間光照射し、照射前の濃度をD0、照射後の濃度をD
とし、(D/D0)×100(%)を色素の残存率として耐
光性を評価した。
【0070】<インクシートの保存性の評価>インクシ
ートのインク面とインクシートの裏面(スティッキング
防止層面)とを重ね合わせ55℃で3日間放置し、スティ
ッキング防止層表面への色素の移行状態を目視により観
察し、インクシートの保存性を評価した。
【0071】○:裏移りが殆ど認められない △:裏移りが認められる ×:裏移りが激しい 実施例2〜6〃 実施例1における色素C−3をC−6、C−8、C−1
1、C−14、C−19、C−2〃、C−4〃、C−5
〃、C−12〃、C−13〃及びC−17〃に代えた以
外は実施例1と同様にして11種の感熱転写記録材料−
2〜6〃を作成し、同様の条件で画像記録を行ない、こ
れらの画像及びインクシートについて実施例1と同様の
評価を行なった。結果を表1及び表2に示す。
【0072】比較例1、2 実施例1において、色素を以下に示す比較色素A、Bに
代えたこと以外は、実施例1と同様にして2種の比較感
熱転写記録材料を作成し、同様の記録条件で画像記録を
行なった。得られた画像及びインクシートについて実施
例1と同様の評価を行なった。結果を以下にしめす。
【0073】
【化17】
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】表1及び表2から解るように、本発明の感
熱転写記録材料では、キレート化反応性に優れ且つ、高
濃度で画像の定着性、耐光性及び階調性に優れたシアン
画像が得られ、しかもインクシートの保存性も良好であ
る。
【0077】実施例7 実施例1で支持体として用いたポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、イエロー画像形成用色素Y−1(付
き量は0.5g/m2)を含む感熱転写層、マゼンタ画像形
成用色素M−1(付き量0.5g/m2)を含む感熱転写
層、本発明に係わるシアン画像形成用色素C−3(付き
量0.5g/m2)及び、C−2〃(付き量0.5g/m2)を
含む感熱転写層を順次塗設して感熱転写記録材料−13
及び感熱転写記録材料−14を作成した。なお、各感熱
転写層のバインダーは実施例1と同じものを用いた。
【0078】次に、上記感熱転写記録材料及び実施例1
と同じ受像材料とを用いてニコン(株)製フルカラープ
リンターCP3000Dによりフルカラー画像を作成したとこ
ろ、良好な色再現性を示すフルカラー画像が得られた。
また、この画像の安定性(定着性、耐光性)は良好であ
った。
【0079】
【化18】
【0080】実施例8 実施例7の感熱転写記録材料−13及び感熱転写記録材
料−14上に中間層としてp-トルアミドのボールミル分
散物5g、ポリビニルピロリドン7g及びゼラチン3
g、硬膜剤H−10.3gを含む水溶液100mlをp-トルアミ
ドの付き量が0.5g/m2となるよう塗設した。
【0081】更に中間層上に、熱溶融性層として実施例
1で示したメタルソース(付き量1.0g/m2)、紫外線
防止剤UV−1(付き量0.1g/m2)、酸化防止剤AO
−1(付き量0.1g/m2)及びエチレン−酢酸ビニル共
重合体(酢酸ビニルの含量20%、付き量0.2g/m2)を
含むカルナバロウ(付き量 2.0g/m2)をホットメルト
塗布により塗設して、感熱転写記録材料−15及び感熱
転写記録材料−16を得た。
【0082】この感熱転写記録材料−15及び感熱転写
記録材料−16と受像材料とを用いて実施例7と同様に
フルカラープリンターによりフルカラーの画像記録を行
なった。なお、受像材料は白色の普通紙を用いた。得ら
れたフルカラー画像は色再現性、階調性、画像安定性と
も良好であった。また感熱転写記録材料−15及び感熱
転写記録材料−16の保存性も良好であった。
【0083】
【化19】
【0084】
【発明の効果】本発明による感熱転写記録方法は、熱拡
散性、キレート反応性に優れた色素を有しており、高濃
度で安定性に富むシアン画像が得られ、かつ階調性、保
存性も良好で有り、該色素を用いて効率的に記録するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写記録方法の説明図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 受像層 3 受像材料 4 支持体 5 感熱転写層 6 感熱転写記録材料 7 サーマルヘッド 8 発熱抵抗体 9 熱溶融性層 10 感熱転写記録材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも下記一般式(1)
    で表される色素を含む感熱転写層を有することを特徴と
    する感熱転写記録材料。 【化1】 [式中、Rは置換又は無置換のアルキル基又はシクロア
    ルキル基を、Aはアゾ基に結合している炭素原子及び炭
    素原子に結合している窒素原子と共に5員又は6員の含
    窒素複素環を形成する原子群を表わし、該複素環は置換
    基を有していてもよく、9員又は10員の縮合環を形成
    してもよい。]
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)で表される
    色素を含む感熱転写層を支持体上に有する感熱転写材料
    と受像材料を重ね、画像情報に応じて加熱し、前記色素
    と金属イオンとの反応により形成されるキレート色素に
    よって画像を形成することを特徴とする感熱転写記録方
    法。
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも下記一般式(1)
    〃で表される色素を含む感熱転写層を有することを特徴
    とする感熱転写記録材料。 【化2】 [式中、R1及びR2は水素原子又は置換基を、Aはアゾ
    基に結合している炭素原子及びヒドロキシ基が結合して
    いる炭素原子と共に6員の含窒素複素環を形成する原子
    群を表わし、該複素環は置換基を有していてもよく、更
    に縮合環を形成してもよい。]
  4. 【請求項4】 請求項3記載の一般式(1)〃で表され
    る色素を含む感熱転写層を支持体上に有する感熱転写材
    料と受像材料を重ね、画像情報に応じて加熱し、前記色
    素と金属イオンとの反応により形成されるキレート色素
    によって画像を形成することを特徴とする感熱転写記録
    方法。
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