JP3005613U - 感熱記録型粘着ラベル - Google Patents

感熱記録型粘着ラベル

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JP3005613U
JP3005613U JP1994003353U JP335394U JP3005613U JP 3005613 U JP3005613 U JP 3005613U JP 1994003353 U JP1994003353 U JP 1994003353U JP 335394 U JP335394 U JP 335394U JP 3005613 U JP3005613 U JP 3005613U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】保護層、感熱記録層、支持体、粘着層の順に構
成される感熱記録型粘着ラベルにおいて、支持体がポリ
スチレン製(好ましくは、表面の濡れ張力が40dyn
/cm以上)である感熱記録型粘着ラベル。 【効果】保存安定性と発色感度に優れ且つ、ポリスチレ
ン製容器類の回収、再資源化を行う上で貼付された異質
の支持体を用いたラベルの分別、洗浄作業を省略し費用
節減に多大の効果をもたらす感熱記録型粘着ラベルが得
られた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バーコード等の情報が感熱記録方式によって記録され、ポリステレ ン製の容器、ラップフィルム、収納袋等で納められた商品の容器類に貼付されて 使用される感熱記録型粘着ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
支持体表面に加熱により発色する感熱記録層を有し、該支持体裏面に粘着剤層 を設けた感熱記録型粘着ラベル(以下感熱ラベルと略す)は特開昭57−690 91等によって知られている。感熱ラベルは近年、商品の販売、在庫管理等にか かわるPOSシステムのバーコード表示に優れた記録特性を発揮して多量に使用 されている。更にバーコード以外でも、商品名、価格表示、品質表示、PR表示 等のために広く使用されている。
【0003】 なかでも小売店、スーパーマーケットなどのPOSシステムの普及に伴うラベ ル類の使用、特に生鮮食品や弁当等の生もの商品の計量、価格表示に欠かせない 記録材料となっている。日常、よく見かける例として、食品類が納められた発泡 ポリスチレン(ポリスチロール)製のトレー、どんぶり、弁当容器等に直接ある いはラップフィルム上に紙あるいは合成紙のラベルが貼付されている。 ところで、環境問題が地球規模で深刻化している今、有限の資源を大切に使用 し、廃棄物を最小限に抑える事がますます強く求められているなか、上記の食品 容器の回収、再資源化が既にスーパーマーケット、大型小売店で始まっている。 この発泡ポリスチレン製食品容器はPSP容器とも呼ばれ、ポリスチレン原料 を10〜15倍に発泡させてつくるので紙等に比べて非常に軽くて丈夫、断熱性 に富み、水にも強く、又、トレー1枚当りの燃焼エネルギー及び燃焼時の炭酸ガ スや水等の発生量が少ない等の特性から広く使われている。しかし、このような 容器には商品名や価格等を表示した(合成)紙製のラベルは貼付されるが、これ を回収して再使用をはかる場合には貼付された紙あるいは合成紙のラベルの除去 が問題になっている。
【0004】
【考案が解決しょうとする課題】
本考案の目的は、上記のような問題がなく、従来通りの記録、表示のできる感 熱ラベルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、 (1)保護層、感熱記録層、支持体、粘着層の順に構成される感熱記録型粘着ラ ベルにおいて、支持体がポリスチレン製である感熱記録型粘着ラベル、 (2)粘着層面に剥離シートが貼付された(1)の感熱記録型粘着ラベル、 (3)ポリスチレン製の支持体の、感熱記録層に接する面の濡れ張力が40dy n/cm以上である(1)または(2)の感熱記録型粘着ラベル、 (1)感熱記録層が無色又は淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色さ せうる顕色性化合物、結合剤を含有し、該結合剤がスチレン系重合体である(1 )ないし(3)の感熱記録型粘着ラベル、 に関する。 詳しくは、食品容器等に使用されるPSP容器、ポリスチレン製の包装材に同 質の支持体の感熱記録型粘着ラベルを貼付することにより、現在、異質の支持体 を使用したラベル使用時に生じている分別、洗浄作業を省略し、ポリスチレン製 容器類の回収、再資源化を行う上での費用節減に多大の効果をもたらすものであ る。
【0006】 本考案において用いられるポリスチレン製の支持体はポリスチレンまたはポリ スチレンを主成分とするもので、ポリスチレン製の容器やラップフィルムと同じ 材質のものが好ましい。その形状には、特に制限はないが、フィルム等のシート 状のものが好ましい。ポリスチレンフィルムは、ポリスチレン樹脂又は無機顔料 含有のポリスチレン樹脂等の延伸フィルムベ−スのものが好ましい。その厚さは 10μm−500μm程度がよい。またポリスチレン製の支持体は、感熱発色層 を設ける必要性から、表面の濡れ張力が40dyn/cm以上のもの、好ましく は44dyn/cm以上のものがよい。普通のポリスチレン製の支持体の表面の 濡れ張力は37dyn/cm以下であり、これをコロナ処理あるいは界面活性剤 の塗布等、好ましくはコロナ処理により上記の濡れ張力を有するものが得られる 。
【0007】 本考案の感熱記録型粘着ラベルにおける感熱記録層は、熱によって地肌と異な る色の文字、図形等が記録されるものであれば何でもよい。通常の分類に従えば 、ワックスタイプ、顔料系、染料系、ジアゾ感熱等の様々なタイプのものが感熱 記録層に適用可能である。このうち、最も代表的なものが染料系である。 この染料系の感熱記録層は、通常無色又は淡色の発色性化合物、該発色性化合 物を熱時発色させうる顕色性化合物、結合剤及び必要に応じて充填剤、熱可融性 化合物、その他滑剤、界面活性剤等からなる。この感熱記録層は支持体上に上記 材料からなる塗布液を乾燥時の重量で1〜40g/m2 好ましくは5〜15g/ m2 になるよう塗布、乾燥することにより形成される。該感熱記録層の成分比は 発色性化合物は1〜50重量%、顕色性化合物は5〜80重量%、結合剤は1〜 90重量%、充填剤及び熱可融性化合物は各々0〜80重量%、その他滑剤、界 面活性剤等は各々任意の割合で用いられる。
【0008】 発色性化合物の例としては、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられている ものであればよく、特に制限されない。具体例としては、例えばフルオラン系化 合物、トリアリールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合 物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物等が挙げられる 。
【0009】 フルオラン系化合物としては、例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−7− アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ ン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリ ノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7 −アニリノフルオラン、3−イソブチルエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ ノフルオラン、3−[N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミノ]−6 −メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ) −6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル− 7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチ ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリルアミ ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル −7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル− 7−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−(p−トルイジノエチルアミノ )−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル− 7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロア ニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオ ラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3 −ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルア ミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル −7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエ チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ ラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6− クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7 −フェニルフルオラン、3−(p−トルイジノエチルアミノ)−6−メチル−7 −フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0010】 トリアリールメタン系化合物としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルア ミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレット ラクトン又はCVL)、3,3ービス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド 、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインド ール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2− メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル) −3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2 −ジメチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビ ス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、 3,3−ビス)9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタ リド、3,3−(2−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフ タリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イ ル)−6−ジメチルアミノフタリド等が挙げられる。
【0011】 スピロ系化合物としては、例えば3ーメチルスピロジナフトピラン,3−エチ ルスピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−ベン ジルシピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフ ト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニト ロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフ ェニルメタン系化合物としては、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、 4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N− 2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等が、チアジン系化合物とし ては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメ チレンブルー等が、ラクタム系化合物としては、例えばローダミンBアニリノラ クタム、ローダミンB−p−クロルアニリノラクタム等が、フルオレン系化合物 としては、例えば3、6ービス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’ )−6−’ジメチルアミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ ンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、3−ジメチルアミノ−6− ジエチルアミノフルオレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が 挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは2つ以上混合して用いられる 。
【0012】 顕色性化合物についても一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているもの が使用出来、特に制限されない。具体例としては、α−ナフトール、β−ナフト ール、p−オクチルフェノール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブチル フェノール、p−フェニルフェノール、1,1’−ビス(p−ヒドロキシフェニ ル)プロパン、2,2’−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビ スフェノールA又はBPA)、2,2’−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタ ン、1、1’−ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−チ オビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、2,2’−( 2,5−ジブロム−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピ リデンビス−(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス−(4− クロロフェノール)、4,4’−スルホニルジフェノール、4,4’−スルホニ ル−ビス−(2−アリルフェノール)、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェ ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒド ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブ トキシジフェニリスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス (4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸 ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒド ロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフ タル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5−ジ−t−ブチル サリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸 誘導体、芳香族カルボン酸又はその金属塩等が挙げられる。
【0013】 感熱発色層に含有せしめる結合剤はスチレン系重合体が好ましく、その例とし ては、スチレン/無水マレイン酸共重合体及びそのアルカリ塩、ポリスチレン、 スチレン/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/アクリルニトリル共重合体 、スチレン/ブタジエン共重合体、カルボキシル化スチレン/ブタジエン共重合 体、スチレン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体及びそのアルカリ塩、コロイ ダルシリカとスチレン共重合体組成物等の疎水性高分子エマルジョンが挙げられ る。 更に必要に応じて、セルロース、メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒ ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキ シメチルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシ基変性ポリ ビニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ ドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイ ン、ゼラチン、水溶液イソプレンゴム、イソ(又はジイソ)ブチレン/無水マレ イン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル /酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン、コロイダルシ リカとアクリル樹脂組成物等の疎水性高分子エマルジョン等が用いられる。 加えて、グリオキザール、ジアルデヒドデンプン、N−メチロール尿素、N− メチロールメラミン、ほう砂、炭酸ジルコニルアンモニウム等の例で挙げられる 耐水化剤又は架橋剤の併用が可能である。
【0014】 用いうる充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マ グネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マ グネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチ レン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂等がある。
【0015】 用いうる熱可融性化合物としては、例えば動植物性ワックス、ポリエチレンワ ックス、合成ワックス等のワックス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂 肪酸金属塩、芳香族アミンのアセチル化物、芳香族エーテル化合物、芳香族スル ホン酸エステル、ビフェニル誘導体等、常温で固体であり約80℃以上の融点を 有するものを使用することができる。
【0016】 これらの熱可融性化合物の具体例としては、カプロン酸アミド、カプリン酸ア ミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルシン 酸アミド、リノール酸アミド、N−メチルステアリン酸アミド、ステアリン酸ア ニリド、N−メチルオレイン酸アミド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、 N−エチルカピリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミド、N−オクタデシル アセトアミド、N−オレインアセトアミド、N−オレインベンズアミド、N−ス テアリルシクロヘキシルアミド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸アミド、 メチロールステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビ スステアリン酸アミド、p−アセトトルイジド、ポリエチレングリコール、1− ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナ フトエ酸、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4− メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタ ン、1−フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ− 2−(4−メトキシフェニキシ)エタン、1−(2−メチルフェノキシ)−2− (4−メトキシフェノキシ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュウ 酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベン ジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェ ニル、1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサ−ペンタン、1, 4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−ビフェニル−p−トリル エーテル、ベンジル−p−メチルチオフェノール、フェニルメシチレンスルホナ ート、4−メチルフェニルメシチレンスルホナート等の化合物が例示される。
【0017】 その他ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ ム等の滑剤、各種の界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が必要に応じて加えら れる。
【0018】 本考案の感熱記録型粘着ラベルにおける保護層に使用される保護剤としては、 例えば、前記の結合剤として例示されたものがあげられ、さらに必要に応じて充 填剤、滑剤として例示されたものや各種の界面活性剤、紫外線吸収剤等の中から 適宜選択併用され、乾燥時の重量で6g/m2 以下の範囲で設けられる。更に感 熱記録層と支持体の間に中間層を保護層と同じ形成材料及び条件で設けることも 出来る。
【0019】 本考案の感熱記録型粘着ラベルにおける粘着層に用いる粘着剤は、天然ゴム、 合成ゴム又は合成樹脂等をベースとして必要に応じて粘着付与剤、可塑剤を混合 したものが用いられる。合成ゴム又は合成樹脂としては、スチレン・ブタジエン 共重合体系、ポリイソブチレン系、クロロプレンゴム系、ブタジエン・アクリロ ニトリル共重合体系、ポリビニルエーテル共重合体系、ポリアクリル酸エステル 系等が挙げられる。粘着付与剤としては、ポリテルペン、ガムロジン、ロジン及 びロジン誘導体、クマロン・インデン樹脂、石油系炭化水素等が挙げられる。可 塑剤としては、フタル酸エステル、リン酸エステル、塩化パラフィン等が挙げら れる。 本考案で使用される剥離シートは、例えば紙等の基剤表面に、直接あるいはポ リオレフィン、パラフィン樹脂化合物等で表面処理後、例えばシリコーン樹脂を 主成分とする離型剤層を設けたもので、前記の粘着層を保護し、ラベルの貼付時 に剥離、除去されるものである。 本考案のラベルの形状や大きさは使用目的に応じて適宜決定されるが、形状は 丸型、楕円型、正方形型、菱形型、長方形型、ハート型等が例示され、大きさは 一辺(長径または直径)が約3cm−約20cm、他の辺(短径)が約2cm− 約15cm程度が例示される。
【0020】 前記材料を用いて例えば次のような方法によって本考案の感熱ラベルが調製さ れる。即ち、常法によりまず発色性化合物、顕色性化合物、それぞれ別々に結合 剤あるいは必要に応じてその他の添加剤と共にボールミル、アトライター、サン ドミルなどの分散機にて粉砕、分散(湿式分散の場合、通常水を媒体として固形 成分の割合が重量比10−50%になるように調製して行われる)した後、各成 分を混合、場合により添加剤を添加して感熱記録層塗布液を調製し、粘着剤層を 剥離シートで覆ったポリスチレン製の支持体からなる粘着ラベル上に通常乾燥時 の重量で1〜40g/m2 になるようにバーコーター,プレードコーター等によ り塗布(発色性化合物と顕色性化合物の比は通常乾燥重量比で2:1〜1:10 である)、乾燥し感熱記録層を形成する。更に、該感熱記録層上にPVA水溶液 を感熱記録層塗布と同様な手段により乾燥時の重量で6g/m2 以下の範囲で塗 布、乾燥して保護層を形成し、必要があれば所望の形状や大きさに切断して、本 考案の感熱記録型粘着ラベルを得る。
【0021】 本考案の感熱記録型粘着ラベルは、PSP容器及びポリスチレン収納袋等のポ リスチレン製の容器に貼付使用されることにより、従来の(合成)紙ラベルの使 用されたPSP容器及びポリスチレン収納袋等の回収、再資源化を行う上で異物 となる紙あるいは合成紙ラベルの分別、洗浄作業を省略し費用節減に効果が多大 である。もちろんポリスチレン製以外の容器に貼付しての使用も可能である。
【0022】
【実施例】
本考案を実施例により更に詳細に説明するが本考案がこれらの例に限定される ものではない。なお、実施例中「部」は重量部を示す。
【0023】 実施例1 (剥離シート及び支持体の作製) 坪量80g/m2 の上質紙にポリエチレン15μmの目止め塗工を行い、その 上に常法によりシリコーン樹脂塗工を行い、剥離シートを得た。 予め片面にコロナ処理を行い表面の濡れ張力が50dyn/cmの透明ポリス チレンフィルム(商品名:OPSフィルム、厚さ50μm、旭化成工業(株)製 )の非処理面をエマルジョン系粘着剤(スチレン35部、ブタジエン45部、ア クリル酸ブチル20部からなり、固形分が45%の水分散液)で前記剥離シート に貼合し粘着ラベルを得た。
【0024】 (感熱記録層の形成) 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が2μm以下になる ように粉砕、分散化してしてそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製した 。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:ビスフェノールA 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [C]液:メチロールステアリン酸アミド 20部 25%PVA水溶液 20部 水 60部
【0025】 次いで各調製液を下記の割合で混合して感熱発色層水性塗布液を調製し、前記 の粘着ラベル上に乾燥時の重量で約13g/m2 となるように塗布、乾燥して感 熱記録層を形成した。 [A]液 6部 [B]液 24部 [C]液 22部 50%炭酸カルシウム分散液 20部 カルボキシル基変性PVAの20%水溶液 15部
【0026】 (保護層の形成) 更に、下記の割合からなる塗布液を前記の感熱記録層上に乾燥時の重量で約2 g/m2 となるように塗布、乾燥して本考案の感熱記録型粘着ラベルを得た。 カルボキシル基変性PVAの20%水溶液 75部 50%炭酸カルシウム分散液 6部 水 20部
【0027】 実施例2 実施例1の透明ポリスチレンフィルムの代わりに予めコロナ処理を行い表面の 濡れ張力が45dyn/cmの白色ポリスチレンフィルム(商品名:オプチサイ ト、厚さ65μm、ポリスチレンに無機顔料を練り混んだもの、旭化成工業(株 )製)を用いた以外は実施例1と同様にして本考案の感熱記録型粘着ラベルを得 た。
【0028】 実施例3 実施例1の透明ポリスチレンフィルムの代わりに予めコロナ処理を行い表面の 濡れ張力が50dyn/cmの白色ポリスチレンフィルム(商品名:ピーチコー ト SG−115F、厚さ130μm、ポリスチレンフィルム表面に無機顔料層 を有するもの、日清紡績(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして本考案 の感熱記録型粘着ラベルを得た。
【0029】 実施例4 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が2μm以下になる ように粉砕、分散化してそれぞれ[D]液、[E]液を調製した。 [D]液:4,4’−スルホニル−ビス−(2−アリルフェノール)25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [E]液:メタ−ターフェニル 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 次いで各調製液を下記の割合で混合して感熱記録層塗布液を調製し、実施例1 と同じ粘着ラベル上に乾燥時の重量で約13g/m2 となるように塗布、乾燥し 感熱記録層を形成した。 [A]液(実施例1) 6部 [D]液 24部 [E]液 15部 50%炭酸カルシウム分散液 20部 カルボキシル基変性PVAの20%水溶液 15部 更に、実施例1と同様に保護層用塗液をオーバーコートして本考案の感熱記録 型粘着ラベルを得た。
【0030】 実施例5 実施例4の[A]液の代わりに実施例4と同様に粉砕、分散化して得た25% 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン分散液を使用して 実施例4と同様にして本考案の感熱記録型粘着ラベルを得た。
【0031】 実施例6 実施例4の[A]液の代わりに実施例4と同様に粉砕、分散化して得た25% 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメ チルアミノフタリド)分散液を使用して実施例4と同様にして本考案の感熱記録 型粘着ラベルを得た。
【0032】 以上の様にして得た本考案の感熱記録型粘着ラベルについて品質性能試験を実 施し、その結果を表1に示した。
【0033】
【表1】 表1 品質性能試験結果 実施例 1地肌 2発色濃度 3耐熱性 4耐水性 5耐可塑剤性 6接着性 1 0.06 1.43 90% 85% 85% ○/○ 2 0.04 1.46 95% 90% 83% ○/○ 3 0.04 1.46 95% 90% 83% ○/○ 4 0.06 1.48 100% 95% 99% ○/○ 5 0.05 1.46 98% 92% 98% ○/○ 6 0.05 1.65 97% 90% 89% ○/○
【0034】 1)地肌: 試料の未発色部をマクベス反射濃度計RD−914型で測定し た値(反射濃度)。 2)発色濃度: 石田衡器(株)製サーマルプリンター(D−805P)で印字 した画像部分のマクベス反射濃度。 3)耐熱性: 上記プリンターで発色させた試料を60℃の恒温器中に24時 間放置した後の画像部濃度の残存率(%)。 4)耐水性: 上記プリンターで発色させた試料を室温で水道水に24時間浸 漬後の画像部濃度の残存率(%)。 5)耐可塑剤性:上記プリンターで発色させた試料をPVCラップフィルムを両 面に合わせて30g/cm2 の加重下25℃で24時間放置し た後の画像部濃度の残存率(%)。 6)接着性: 試料を手でもんで感熱発色層の脱落とセロテープ接着、ひき剥 しによる感熱発色層の剥がれを観察(手もみ/セロテープ)し た。○/○=脱落なし/剥がれなし。
【0035】 表から明かなように本考案の感熱記録型粘着ラベルは耐熱性、耐水性、耐可塑 剤性等の保存安定性、発色濃度が大きい。
【0036】
【考案の効果】
保存安定性と発色感度に優れ且つ、ポリスチレン製容器類の回収、再資源化を 行う上で貼付された異質の支持体を用いたラベルの分別、洗浄作業を省略し費用 節減に多大の効果をもたらす感熱記録型粘着ラベルが得られた。 通常、紙の支持体に水性の感熱発色層塗液を塗布することによって感熱発色層 が形成されるが、支持体を単に疎水性のポリスチレン製のものに置き換えただけ では、ハジキやムラを起こし満足な感熱発色層は得られない場合があり、また支 持体と感熱発色層の接着性も悪い場合がある。この場合、ポリスチレン製の支持 体の表面を処理し、表面の濡れ張力を40dyn/cm以上にし、更にポリスチ レン製の支持体上に形成する感熱発色層にスチレン共重合体を含有させることに よりポリスチレン製の支持体を使用した場合に生じる上記欠点を解決できる。こ の結果、食品容器として使用されるPSP容器更にはポリスチレン製のラップフ ィルムあるいは収納袋に、支持フィルムがこれらの材質と同一のポリスチレンで ある感熱記録材料を、例えばラベルとして貼付する事により従来の回収時に異物 となる紙あるいは合成紙ラベルの分別、洗浄作業を省略することを可能とし、回 収、再資源化を行う上での手間や費用の節減に効果が多大である。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による感熱記録型粘着ラベルの一実施態
様の部分断面図である。
【符号の説明】
1.保護層 2.感熱記録層 3.ポリスチレン製の支持体 4.粘着層 5.剥離シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】保護層、感熱記録層、支持体、粘着層の順
    に構成される感熱記録型粘着ラベルにおいて、支持体が
    ポリスチレン製である感熱記録型粘着ラベル。
  2. 【請求項2】粘着層面に剥離シートが貼付された請求項
    1の感熱記録型粘着ラベル。
  3. 【請求項3】ポリスチレン製の支持体の、感熱記録層に
    接する面の濡れ張力が40dyn/cm以上である請求
    項1または請求項2の感熱記録型粘着ラベル。
  4. 【請求項4】感熱記録層が無色又は淡色の発色性化合
    物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物、
    結合剤を含有し、該結合剤がスチレン系重合体である請
    求項1ないし請求項3の感熱記録型粘着ラベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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