JP3248703B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP3248703B2
JP3248703B2 JP34028493A JP34028493A JP3248703B2 JP 3248703 B2 JP3248703 B2 JP 3248703B2 JP 34028493 A JP34028493 A JP 34028493A JP 34028493 A JP34028493 A JP 34028493A JP 3248703 B2 JP3248703 B2 JP 3248703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、特
に発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】無色または淡色の発色性物質と該発色性
物質を熱時発色させうる顕色性物質を利用した感熱記録
材料は特公昭43−4160号、特公昭45ー1403
9号等に発表され広く実用化されている。一般に、感熱
記録材料はロイコ染料とフェノール性物質等の顕色剤を
それぞれ別個に微粒子状に分散化した後、両者を混合
し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を
添加して塗液となし、紙、フィルム、合成紙等の支持体
に塗布したもので加熱により、ロイコ染料と顕色剤の一
方または両者が溶融、接触して起こる化学反応により発
色記録を得るものであり通常シート状の感熱記録材料が
調整される。このような感熱記録シートの発色のために
はサーマルヘッドを内臓したサーマルプリンター等が用
いられる。この感熱記録方法は他の記録方法に比較し
て、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像定着等の
必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)
機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ
分野、コンピューターのアウトプット、電卓等のプリン
ター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分
野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
【0003】これらの利用分野の中でも小売店、スーパ
ーマーケットなどのPOSシステムの拡大に伴うラベル
類、駅務の自動化システムの乗車券等に使用が増加して
いる。しかしながらそれらの使用法においてはプラスチ
ックシート類との接触や水濡れ等によって発色画像が消
えてしまったり退色してしまうという点が大きな欠点に
なっている。
【0004】かかる欠点を解消する方法として感熱記録
層上に耐薬品性のある樹脂の水性エマルジョンを塗布す
る方法(特開昭54ー128347)、ポリビニルアル
コール等の水溶性高分子化合物を塗布する方法(実開昭
50ー125354)、又耐水性や発色画像の保存性を
高める目的でビスフェノール誘導体を使用する方法(特
開昭57ー195691、特開昭57ー20519
1)、ノボラックエポキシ樹脂を使用する方法(特開平
2−289378)等が提案されているが、充分満足の
いく効果は得られていない。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は前記し
たような従来技術の欠点を解決することにある。即ち、
発色画像の水濡れやプラスチックフィルム類等との接触
による消色や退色が起こりにくく、高温高湿条件下での
地肌カブリが少なく、高耐水性、高可塑剤性の感熱記録
材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち、本発明は、(1)支持体上に、無
色または淡色の発色性化合物と該発色性化合物を発色さ
せうる顕色性化合物を含有する発色層を設けた感熱記録
材料において、該顕色性化合物としてテルペンジo−ク
レゾールとビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有する
ことを特徴とする感熱記録材料、に関するものである。
【0007】本発明において使用される顕色性化合物の
テルペンジo−クレゾールは、リモネンの還元で生じる
1−p−メンテンにo−クレゾール2モルをフリーデル
クラフト型触媒の存在下で反応せしめて得られるもの
で、約352の分子量、約89℃の融点を有すものであ
る。その構造は十分解明されていないが、次の式で示さ
れる化合物を主要成分とするものと考えられる。
【0008】
【化1】
【0009】本発明で用いられるビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂は、下記式(2)で表されるビスフェノール
Aとエピクロルヒドリンとをカセイソーダの存在下に反
応させて得られるもので、下記式(1)で表されるもの
と考えられ、エピクロルヒドリン/ビスフェノールA/
カセイソーダのモル比を調節して反応させることによ
り、所望のnのものを製造することが出来る。
【0010】
【化2】
【0011】また別の方法としては、式(1)で表され
るエポキシ樹脂においてnが1未満の低分子量エポキシ
樹脂と式(2)で表されるビスフェノールAとを、低分
子量エポキシ樹脂/ビスフェノールAのモル比を調節し
て反応させることにより、所望のnのものを製造するこ
とが出来る。
【0012】このビスフェノールA型エポキシ樹脂は、
感熱記録紙の白色度や保存性改良効果という観点から、
好ましくは60〜150℃、とくに好ましくは80〜1
20℃に軟化点を有するものがよい。具体的には式
(1)におけるnが1から25の数を有するものが好ま
しく、そのエポキシ樹脂を単独で、または2種以上混合
して、所望の軟化点を有するものが得られる。
【0013】本発明の感熱記録材料の感熱発色層におい
て、発色性化合物と、顕色性化合物のテルペンジo−ク
レゾールの割合は、重量比で2:1〜1:10の範囲、
好ましくは1:1〜1:5である。又、式(1)で表さ
れるエポキシ樹脂は、支持体を除く感熱記録材料中に1
〜50重量%、好ましくは2〜30重量%含有せしめら
れ、通常感熱発色層中に含有せしめる。又、支持体と感
熱発色層との間に中間層を設けた場合や感熱発色層上に
保護層を設けた場合は、それらの層中のみに若しくはそ
れらの層と感熱発色層との双方に式(1)で表されるエ
ポキシ樹脂を含有させることも可能である。これにより
耐可塑剤性、耐油性が改善され、しかも地肌カブリを生
じない感熱記録紙が得られる。
【0014】テルペンジo−クレゾールは他の顕色性化
合物との併用が可能である。併用可能な顕色性化合物と
しては感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているもので
あれば特に制限されない。具体例としては、α−ナフト
ール、β−ナフトール、p−オクチルフェノール、4−
t−オクチルフェノール、p−t−ブチルフェノール、
p−フェニルフェノール、1,1’−ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、2,2’
−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、1、1’−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,
4’−チオビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリ
デンジフェノール、4,4’−スルホニルジフェノー
ル、4,4’−スルホニル−ビス(2−アリルフェノー
ル)、2,2’−ビス(2、5−ジブロム−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデン
ビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロロフェノール)、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル等のフェノール性化合物、p−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチ
ル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−
α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘
導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩等が挙げら
れる。
【0015】本発明の感熱記録材料において、感熱発色
層中のみに前記テルペンジo−クレゾール及び式(1)
で表されるエポキシ樹脂を含む場合の両者の含有割合
は、前者が5〜60重量%、後者が1〜50重量%程度
がよい。また、感熱発色層中にはさらに、発色性化合物
が1〜40重量%、結合剤が1〜90重量%、充填剤及
び熱可融性化合物が各々0〜80重量%、その他の滑
剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が各々任意の
割合で含有していてもよい。
【0016】発色性化合物の例としては、一般に感圧記
録紙や感熱記録紙に用いられているもので特に制限され
ない。具体例としては、例えばフルオラン系化合物、ト
リアリールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニ
ルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合
物、フルオレン系化合物等が挙げられる。
【0017】フルオラン系化合物としては、例えば3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−イソブチルエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N−エチ
ル−N−(3−エトキシプロピル)アミノ]−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−
ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−テトラヒドロフリルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−(p−フルオロアニリ
ノ)フルオラン、3−(p−トルイジノエチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,
4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシ
エチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ク
ロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロ
ロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニル
フルオラン、3−(p−トルイジノエチルアミノ)−6
−メチル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0018】トリアリールメタン系化合物としては、例
えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン又はCVL)、3、3ービス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−(2
−フェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミ
ノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルピロール−2−イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等が挙げられる。
【0019】スピロ系化合物としては、例えば3ーメチ
ルスピロジナフトピラン,3−エチルスピロジナフトピ
ラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラン、3−
ベンジルシピロジナフトピラン、3−プロピルスピロベ
ンゾピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベン
ゾ)スピロピラン、1,3,3−トリメチル−6−ニト
ロ−8’−メトキシスピロ(インドリン−2,2’−ベ
ンゾピラン)等が、ジフェニルメタン系化合物として
は、例えばN−ハロフェニル−ロイコオーラミン、4,
4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベン
ジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロ
イコオーラミン等が、チアジン系化合物としては、例え
ばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾ
イルロイコメチレンブルー等が、ラクタム系化合物とし
ては、例えばローダミン−B−アニリノラクタム、ロー
ダミンB−p−クロルアニリノラクタム等が、フルオレ
ン系化合物としては、例えば3、6ービス(ジメチルア
ミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6−’ジメチル
アミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フル
オレンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリ
ド、3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレ
ンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が
挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合
して用いられる。
【0020】用いうる結合剤としては、例えばメチルセ
ルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニルアル
コール(PVA)、カルボキシ基変性ポリビニルアルコ
ール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチン、水
溶液イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸共重合
体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/無水マ
レイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの或はポ
リ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリ
スチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン、ス
チレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボキシル化
スチレン/ブタジエン(SB)共重合体,スチレン/ブ
タジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダルシリカと
アクリル樹脂の複合体粒子等の水溶性エマルジョン等が
挙げられる。
【0021】用いうる充填剤の例としては、例えば炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シ
リカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミ
ニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素−ホル
マリン樹脂等がある。
【0022】用いうる熱可融性化合物としては、例えば
動植物性ワックス、ポリエチレンワックス、合成ワック
スなどのワックス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、
高級脂肪酸金属塩、芳香族アミンのアセチル化物、芳香
族エーテル化合物、芳香族スルホン酸エステル、ビフェ
ニル誘導体等、常温で固体であり約80℃以上の融点を
有するものを使用することができる。
【0023】これらの熱可融性化合物の具体例として
は、カプロン酸アミド、カプリン酸アミド、パルミチン
酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エ
ルシン酸アミド、リノール酸アミド、N−メチルステア
リン酸アミド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレ
イン酸アミド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、
N−エチルカピリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸ア
ミド、N−オクタデシルアセトアミド、N−オレインア
セトアミド、N−オレインベンズアミド、N−ステアリ
ルシクロヘキシルアミド、エルカ酸アミド、メチロール
ベヘン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチ
レンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン
酸アミド、p−アセトトルイジド、ポリエチレングリコ
ール、1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオ
キシナフタレン、1−ヒドロキシナフトエ酸、1,2−
ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス
(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ビス
(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1−フェノキシ
−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェノキ
シ−2−(4−メトキシフェニキシ)エタン、1−(2
−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノキ
シ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュウ
酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジ
ル)エステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエ
ステル、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、
1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサ
−ペンタン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキ
シ)ベンゼン、p−ビフェニル−p−トリルエーテル、
ベンジル−p−メチルチオフェノール、フェニルメシチ
レンスルホナート、4−メチルフェニルメシチレンスル
ホナート等の化合物が例示される。
【0024】その他ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウム等の滑剤、各種の
界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が必要に応じて加
えられる。
【0025】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、テルペンジo−クレゾール、
式(1)で表される化合物をそれぞれ別々に結合剤ある
いは必要に応じてその他の添加剤と共にボールミル、ア
トライター、サンドミルなどの分散機にて粉砕、分散し
た後(式(1)の化合物は発色性化合物又は顕色性化合
物と予め混合して分散化をおこなってもよい。尚、湿式
で粉砕や分散をするときは、通常水が媒体として用いら
れる。)混合して感熱発色層塗布液を調製し紙、プラス
チックシート、合成紙等の支持体上に通常乾燥時の重量
で1〜20g/m2 になるようにバーコーター,プレー
ドコーター等により塗布(発色性化合物と顕色性化合物
の比は通常乾燥重量比で2:1〜1:10である)乾燥
して本発明の感熱記録材料を得る。
【0026】又、必要に応じて感熱発色層と支持体との
間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバーコート層
を設けてもよい。テルペンジo−クレゾールと式(1)
の化合物を含有する本発明の感熱記録材料は、従来公知
のものに比べ発色画像の保存性が優れている。
【0027】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明するが
本発明がこれらの例に限定されるものではない。尚、実
施例中「部」は重量部を示す。
【0028】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒
径が2μm以下になるように粉砕、分散化してしてそれ
ぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製した。 [A]液: 2−アニリノ−3−メチル−6− ジブチルアミノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液: テルペンジoクレゾール 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [C]液: エポキシ樹脂No1. 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 ここで使用したエポキシ樹脂No1.は式(1)の平均
のnが5.4、エポキシ当量が920、軟化点が98℃
のエポキシ樹脂である。
【0029】次いで各調製液を下記の割合で混合して感
熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2 の上質紙上
に乾燥時の重量が約13g/m2 となるように塗布、乾
燥して本発明の感熱記録材料を得た。 [A]液 6部 [B]液 24部 [C]液 20部 20%メチロールステアリン酸アミド分散液 15部 50%炭酸カルシウム分散液 20部 25%PVA水溶液 15部 水 15部
【0030】実施例2 実施例1の[C]液のエポキシ樹脂No.1の代わりに
エポキシ樹脂No.2を使用して実施例1と同様にして
本発明の感熱記録材料を得た。尚、エポキシ樹脂No.
2は式(1)の平均のnが2.1、エポキシ当量が47
5、軟化点が68℃のエポキシ樹脂である。
【0031】実施例3 実施例1の[C]液のエポキシ樹脂No1.の代わりに
エポキシ樹脂No.3を使用して実施例1と同様にして
本発明の感熱記録材料を得た。尚、エポキシ樹脂No.
3は式(1)の平均のnが3.4、エポキシ当量が65
0、軟化点が83℃のエポキシ樹脂である。
【0032】実施例4 実施例1の[C]液のエポキシ樹脂No.1の代わりに
エポキシ樹脂No.4を使用して実施例1と同様にして
本発明の感熱記録材料を得た。尚、エポキシ樹脂No.
4は式(1)の平均のnが3.7、エポキシ当量が70
0、軟化点が89℃のエポキシ樹脂である。
【0033】実施例5 実施例1の[C]液のエポキシ樹脂No.1の代わりに
エポキシ樹脂No.5を使用して実施例1と同様にして
本発明の感熱記録材料を得た。尚、エポキシ樹脂No.
5は式(1)の平均のnが12.6、エポキシ等量が2
000、軟化点が128℃のエポキシ樹脂である。
【0034】実施例6 実施例1の[A]液の代わりに同様に粉砕、分散化して
得た、25%2−(o−クロロアニリノ)−6−ジブチ
ルアミノフルオラン分散液を使用して実施例1と同様に
して本発明の感熱記録材料を得た。
【0035】実施例7 実施例1の[A]液の代わりに同様に粉砕、分散化して
得た、25%2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−イソペンチルアミノ)フルオラン分散液を使
用して実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得
た。
【0036】実施例8 実施例1の[A]液の代わりに同様に粉砕、分散化して
得た、25%2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン分散液を
使用して実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を
得た。
【0037】比較例1 実施例1において[C]液を使用しないで実施例1と同
様にして比較用の感熱記録材料を得た。
【0038】比較例2 実施例1の[B]液の代わりに同様に粉砕、分散化して
得た、25%2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)
プロパンを使用して実施例1と同様にして比較用の感熱
記録材料を得た。
【0039】以上の様にして得た本発明の感熱記録材料
並びに比較用の感熱記録材料を用いて下記の品質評価試
験を実施した。
【0040】
【表1】 表1 品質性能試験結果 発色濃度1)耐熱性2) 耐湿性3) 耐水性4) 耐可塑剤性5) 実施例1 1.33 100% 100% 100% 93% 実施例2 1.35 100% 100% 100% 90% 実施例3 1.34 100% 100% 100% 90% 実施例4 1.33 100% 100% 100% 91% 実施例5 1.31 100% 100% 100% 95% 実施例6 1.32 100% 100% 100% 88% 実施例7 1.38 100% 100% 100% 95% 実施例8 1.37 100% 100% 100% 93% 比較例1 1.35 100% 100% 100% 40% 比較例2 1.33 100% 100% 51% 96%
【0041】1)画像濃度 石田衡器(株)製サーマ
ルプリンター(D−805P)で試料を印字した時の濃
度をマクベス反射濃度計(RD−914型)で測定した
値。 2)耐熱性 上記サーマルプリンターで発色させた
試料を60℃の恒温器中に24時間放置後、マクベス反
射濃度計で測定した発色画像部の残存率(%)。 3)耐湿性 上記サーマルプリンターで発色させた
試料を40℃、相対湿度90%の恒湿器中に24時間放
置後、マクベス濃度反射計で測定した発色画像部の残存
率(%)。 4)耐水性 上記サーマルテストプリンターで発色
させた試料を室温で水道水に2時間浸漬後風乾して、上
記マクベス反射濃度計で測定した値。 5)耐可塑剤性 上記サーマルプリンターで印字した試
料をPVCラップフィルムで両面よりサンドイッチし3
0g/cm2 の荷重下25℃で24時間放置した後の印
字部を上記マクベス反射濃度計で測定した値。
【0042】表から明かなように本発明の感熱記録材料
は耐熱性、耐湿性、耐水性、耐可塑剤性等の発色画像の
保存性に優れている。
【0043】
【発明の効果】発色画像の保存安定性に優れた感熱記録
材料が得られた。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色または淡色の発色性化合
    物と該発色性化合物を発色させうる顕色性化合物を含有
    する発色層を設けた感熱記録材料において、該顕色性化
    合物としてテルペンジo−クレゾールとビスフェノール
    A型エポキシ樹脂を含有することを特徴とする感熱記録
    材料。
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