JP3005323B2 - ポリプロピレン組成物 - Google Patents
ポリプロピレン組成物Info
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Description
び耐ブロッキング性を有するフィルムを形成するのに適
したポリプロピレン組成物に関する。
の優れた機械的性質、及び光学的性質等のために食品を
はじめとする包装分野に広く利用されている。
は、そのフィルム表面が平滑なため、フィルム同士が密
着(ブロッキング)しやすく、袋にした場合は開口性が
悪くなり作業性を損なうという欠点があった。
常、二酸化ケイ素粉末等の耐ブロッキング剤をポリプロ
ピレンに添加してフィルム表面に突起を形成させること
が行われている。
有機アルミニウム化合物に代表される触媒の存在下でプ
ロピレンまたはプロピレンと他のオレフィンとを重合し
て得られる。これまで工業的に使用されてきた触媒は、
重合活性が低く、得られたポリプロピレンは平均粒径が
小さく、微粉含有量の多い粉粒状であり、粒度分布も広
いものであった。
体規則性の高いポリプロピレンを与える高活性触媒が工
業的に使用されるようになった。この高活性触媒で得ら
れるポリプロピレンは平均粒径が大きく、粒度分布が狭
く、微粉含有量が著しく少ない。
耐ブロッキング剤をポリプロピレンに添加してフィルム
を製造しようとする場合、ポリプロピレンの平均粒径が
小さく、微粉含有量の多い粉粒状のものであれば、耐ブ
ロッキング剤の凝集が少なく比較的分散性の良好なフィ
ルムが得られる。しかし、使用するポリプロピレンの平
均粒径が大きく微粉含有量の著しく少ない粒状のもので
あると、耐ブロッキング剤が凝集し、均一な分散状態を
得ることができず、得られるフィルムは透明性および外
観の悪いものとなる。
について研究した結果、ポリプロピレン粒状体の製造工
程において使用される多くの溶媒、例えば、触媒の希釈
用溶媒、懸濁用溶媒、アタクチックポリプロピレンの洗
浄用溶媒、触媒不活性化溶媒等が得られるポリプロピレ
ン粒状体中に含浸され、この溶媒が原因で耐ブロッキン
グ剤が凝集することを見いだし、本発明を完成するに至
った。
0μm以下の粒子が1.5重量%以下であるポリプロピ
レン粒状体 100重量部 (2)耐ブロッキング剤 0.
1〜1.0重量部を含んでなるポリプロピレン組成物で
ある。
熱減量は、70℃で4時間、真空度760mmHgでの
真空乾燥を行い、その前後の重量を測定して次式により
求めた値である。
る溶媒であり、具体的にはプロパン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、へプタン、キシレン、トルエン等の触媒
の希釈用溶媒、懸濁用溶媒、アタクチックポリプロピレ
ンの洗浄用溶媒であり、また水、メタノール、エタノー
ル、プロピレンオキサイド等の触媒不活性化溶媒であ
る。
0ppm以下でなければならない。加熱減量が400p
pmを越える場合には、ポリプロピレン粒状体と耐ブロ
ッキング剤との混練中に耐ブロッキング剤が凝集し、透
明性、外観および耐ブロッキング性の優れたフィルムを
得ることができない。上記の加熱減量は好適には350
ppm以下であることが好ましい。
体は、粒子径100μm以下の粒子が1.5重量%以下
である。粒子径100μm以下の粒子が1.5重量%を
越えるポリプロピレンの場合には、本発明によらなくて
も耐ブロッキング剤の分散性が良好であるため、本発明
の効果が十分に発揮されない。本発明においては、粒子
径100μm以下の粒子が1.0重量%以下であるポリ
プロピレン粒状体を使用した場合に本発明の効果が顕著
であるために特に好適である。
ピレン粒状体は、下記式で示される粒度分布を有するも
のである。
e)n} (但し、Dpは、ポリプロピレン粒子の直径(μm)を
示し、R(Dp)は、積算ふるい残(重量%)、即ち、
Dpより大きい粒子の割合を示し、Deは、粒度特性数
で、R(Dp)=36.8重量%のときの粒子径を示
し、それぞれ、100≦Dp≦1200、R(Dp)=
0〜100、100≦De≦800およびn≧2.5で
ある。)で表される粒度分布を有し、粒子径100μm
以下の粒子が1.5重量%以下であり、且つ粒子径12
00μm以上の粒子が1重量%以下であるポリプロピレ
ン粒状体である。
プロピレンの単独重合体;エチレン、ブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1
などのα−オレフィンを共重合成分として40重量%以
下、好ましくは20重量%以下含有するプロピレンとα
−オレフィンの二元以上のブロックまたはランダム共重
合体;及び、これらの重合体同士またはこれらの重合体
とポリエチレン等の他のオレフィン重合体との混合物を
用いることができる。
従来より耐ブロッキング剤として用いられてきた公知の
化合物が何等制限なく採用できる。一般には、二酸化ケ
イ素;タルク;チョウ石、ウンモ、カオリン、ゼオライ
ト等のアルミノシリケート等の無機化合物粉末をあげる
ことができる。
粒径が0.5〜10μmの範囲、好ましくは0.3〜5
μmの範囲であることが、本発明のポリプロピレン組成
物から得られるフィルムの透明性、外観及び耐ブロッキ
ング性を勘案すると好適である。
ピレン粒状体への配合量は、ポリプロピレン粒状体10
0重量部に対して0.1〜1.0重量部、好ましくは
0.2〜0.8重量部である。 耐ブロッキング剤の配
合量が上記の範囲外の場合には、ポリプロピレン組成物
から得られるフィルムの透明性及び耐ブロッキング性を
ともに満足させることができず、好ましくない。
末及びアルミノシリケート粉末に加えてステアリン酸金
属塩を配合することもフィルムの透明性を良くするうえ
で効果的である。ステアリン酸金属塩としては、ステア
リン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
ナトリウム、ステアリン酸カリウム等のステアリン酸金
属塩が使用しうるが、本発明においてはステアリン酸ア
ルミニウムを用いた場合に、ポリプロピレン組成物から
得られたフィルムの透明性の点で優れた効果が得られ
る。ステアリン酸金属塩の配合量は、ポリプロピレン粒
状体100重量部に対し、0.01〜0.1重量部の範
囲から選択するのが好適である。
よび耐ブロッキング剤の配合方法は、ポリプロピレンへ
の無機充填剤或いは各種添加剤を配合する公知の方法が
何等制限なく採用される。なお、本発明においては、上
記した各成分の他に熱安定剤、滑剤、塩素補捉剤等の各
種の添加剤を適宜配合することができる。
粒状体を用いた場合においても、耐ブロッキング剤の分
散性が良好である。このため、フィルムに成形した場合
に分散不良のために凝集した耐ブロッキング剤の凝集に
起因する外観不良及び透明性の低下がなく、しかも良好
な耐ブロッキング性が得られる。
れらの実施例によって何ら限定されるものではない。
定した。
準じ、ヘイズ(%)を測定した。
剤の凝集した粒子数の著しく多いものを1、少ないもの
を4とする4段階評価を行った(4が外観良好)。
mの短冊状とし2枚を長さ5cm重ね、70g/cm2
の荷重をかけ、40℃、24時間放置後、引張試験機で
剪断剥離するときの荷重を読み取って評価した。
(メルトインデックス8.0g/10分)100重量部
及びステアリン酸アルミニウム0.03重量部に、耐ブ
ロッキング剤として二酸化ケイ素およびアルミノシリケ
ートを配合し、ヘンシェルミキサーで混合した後、40
mmφ押出機にて混練してペレット化し、このペレット
を用いてインフレーションフィルム成形機(山口製作所
製50mmφ)にて樹脂温度210℃、冷却水温20℃
で厚さ30μmのインフレーションフィルムを成形し、
得られたフィルムの透明性、外観、ブロッキング性を評
価した。結果を表1に示した。
状体、二酸化ケイ素粉末及びアルミノシリケート粉末は
次のものである。
μm 粒子径100μm以下の粒子 0.05重量% 粒子径1200μm以上の粒子 0.1重量% De=460,n=5 二酸化ケイ素粉末:サイロイド72(商品名:富士デビ
ソン(株)製) 平均粒径 3μm アルミノシリケート粉末:シルトンAMT-08(商品名:水
沢化学(株)製) 平均粒径 0.85μm 粒子径10μm以下の粒子 100重量%
Claims (1)
- 【請求項1】(1)70℃で4時間、真空度760mm
Hgで真空乾燥を行ない、その前後の重量変化から、下
記式で求められる加熱減量が400ppm以下であり、
粒子径100μm以下の粒子が1.5重量%以下である
ポリプロピレン粒状体
100重量部 (2)耐ブロッキング剤 0.1〜1.0重量部 を含んでなるポリプロピレン組成物。 【数1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167071A JP3005323B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | ポリプロピレン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167071A JP3005323B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | ポリプロピレン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517638A JPH0517638A (ja) | 1993-01-26 |
JP3005323B2 true JP3005323B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=15842868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167071A Expired - Fee Related JP3005323B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | ポリプロピレン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3005323B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3167071A patent/JP3005323B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0517638A (ja) | 1993-01-26 |
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