JP3004674B2 - 蛍光体 - Google Patents

蛍光体

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JP3004674B2
JP3004674B2 JP2071822A JP7182290A JP3004674B2 JP 3004674 B2 JP3004674 B2 JP 3004674B2 JP 2071822 A JP2071822 A JP 2071822A JP 7182290 A JP7182290 A JP 7182290A JP 3004674 B2 JP3004674 B2 JP 3004674B2
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polyvinyl alcohol
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fluorescent film
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哲治 岩間
地人 舩山
修作 柿田
紘一 梅野
徹 田川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カラー受像管用の高精細度を有する陰極線
管の蛍光面に使用することのできる蛍光体に関する。
(従来の技術) カラー受像管に蛍光膜を形成する方法として、一般的
には「内面露光法」が適用され、例えば、ポリビニルア
ルコール(PVA)、重クロム酸アンモニウム(ADC)及び
界面活性剤(SAA)を含む水溶液に蛍光体を分散させて
スラリーを調合し、予め表面を調整したブラウン管フェ
ースプレート(ガラスパネル)上に回転塗布(スピンコ
ート)してスラリー膜を形成し、加熱乾燥する。次い
で、フォトレジスト法により、蛍光膜に対してシャドウ
マスクを介して所定のパターン(ドット又はストライ
プ)に紫外線を照射(露光)し、照射された部位のポリ
ビニルアルコールを重クロム酸アンモニウム中のクロム
で架橋して耐水不溶化する。そして、非露光部の水溶性
の蛍光膜を水洗で除去(現像)して所定のパターンを得
る。この操作を3回繰り返して緑色、青色、赤色の各蛍
光膜を形成する。
一方、特開昭60−119055号公報記載の「外面露光法」
があり、この方法は反転能力に差のある2種類の感光剤
を用いることにより、隣接するストライプ間の混色を防
止しようとするものである。まず、カーボン・ストライ
プを形成したガラスパネル上に、過酸化水素水で反転
(溶解除去)することのできる第1の感光剤を用いてレ
ジスト層を形成し、次いで、過酸化水素水で反転(溶解
除去)されない第2の感光剤に蛍光体を分散させた蛍光
体スラリーを所定の順序にしたがって塗布硬化(フェー
スプレート外面への紫外線照射による硬化)することに
より、緑色、青色、赤色の各蛍光膜を形成する。
(発明が解決しようとする課題) このように形成される蛍光体には、次のような特性が
要求される。
蛍光膜を形成するガラスパネル面との接着力が大きい
こと、 所定の寸法精度に仕上がり、ピンホールやつぶ(凝集
粒子)が少なく、緻密に蛍光体が詰まったドットやスト
ライプを形成できること、 蛍光現像工程で、蛍光体が他の発光成分に混入しない
こと、 露光しない部分の蛍光体を現像で完全に除去すること
ができず、別の蛍光体がその上に付着する、いわゆるガ
ラス面かぶりを防止すること、 レジスト層の反転を過酸化水素水で繰り返し行う場
合、ストライプ中の蛍光体が過酸化水素水と反応して色
純度や輝度を低下させないこと、 ポリビニルアルコール・スチルバゾリウム系感光樹脂
等のカチオン性の感光剤スラリーへの分散が良好なこ
と、 顔料付き蛍光体の回収再生工程で、顔料粒子が蛍光体
表面から剥離しないこと。
しかし、従来の蛍光体は、次の点で特に問題があっ
た。
回収再生工程や反転現像工程で使用される酸化剤、塩
基性物質により、顔料が褪色したり、蛍光体から剥離す
ること、及び、蛍光体自体の表面が反応溶解して色純度
や輝度を低下させること、 感光剤スラリー中で凝集し易く、つぶやピンホールを
発生して蛍光膜への蛍光体の充填密度を低下させ、形状
不良を発生させること、特に、ゼラチン、アラビアゴ
ム、アクリルエマルジョン等のバインダーを用いて顔料
を付着するときには、蛍光体の製造工程で蛍光体が凝集
すること。
そこで、本発明は、上記の問題を解消し、蛍光体表面
の溶解性を抑え、顔料の剥離を防止し、蛍光体スラリー
への分散性が良好で、製造工程で蛍光体が相互に付着凝
集することのない蛍光体を提供しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、蛍光体の表面にカチオン変性されたポリビ
ニルアルコールを付着させたことを特徴とする蛍光体で
ある。
なお、本発明の蛍光体とは、顔料、表面処理物質等を
付着したものも含む。
カチオン変性されたポリビニルアルコールの付着量
は、蛍光体表面に対し0.01〜30mg/m2、好ましくは0.5〜
15mg/m2、より好ましくは2〜10mg/m2である。付着量が
少ないと、蛍光体素地の溶解による輝度低下と顔料の剥
離、褪色があり、かつ、感光剤スラリー中で蛍光体が凝
集し易く、蛍光膜への充填度が低下する。また、付着量
が多すぎると、蛍光体製造時に蛍光体粒子同志が凝集し
易く、蛍光膜への充填度を低下させる。
また、本発明は、特に、硫化亜鉛を主成分とする蛍光
体においては、表面動電位的吸着性の点から、より有効
である。さらに、顔料付き蛍光体としては、アルミン酸
コバルト、群青、鉄の酸化物、緑色系のCo,Ti,Ni含有複
合酸化物等の顔料を付着させた蛍光体に有効である。
(作用) 本発明は、蛍光体の表面にカチオン変性されたポリビ
ニルアルコールを付着させたことを特徴とするものであ
るが、この付着により蛍光体表面の等電点は高PH側にシ
フトされ、かつ、高分子化合物が水溶性であることによ
り、例えば、特開昭54−67582号公報や特開昭52−10948
8号公報に記載のカチオン性エマルジョンラテックス
(等電点を高PH側にシフトする機能はない)と比較して
少量で蛍光体表面を被覆することができ、製造工程の乾
燥等において蛍光体粒子同志の付着が抑制され、良好な
分散性を有する蛍光体を得ることができる。また、カチ
オン変性されたポリビニルアルコールで被覆された蛍光
体は安定化するため、例えば、メチロールメラミン等の
架橋剤で架橋処理を行うことも可能になる。
(実施例1) 平均粒径7μmのカラーブラウン管用硫化亜鉛蛍光体
200g及びコバルトブルー2.8gを1の水に混合分散さ
せ、カチオン化ポリビニルアルコール(日本合成(株)
製K−200)を0.2g添加して撹拌することにより、顔料
付けを行った。そして、濾過水洗後、120℃で乾燥し
た。
得られた蛍光体へのポリビニルアルコールの付着量
は、熱分解ガスクロマトグラフを用いて測定したとこ
ろ、蛍光体表面について約1mg/m2であった。
また、蛍光膜特性の接着力は、フォトレジスト法に基
づく最小ストライプ幅(小さいほど接着力良好)の測定
により評価し、充填度は、可視光透過法により評価し、
つぶは、目視により評価し、その結果はいずれも良好で
あった。
さらに、耐薬品性の中で顔料の剥離については、蛍光
体を75℃の1%苛性ソーダ水溶液に1時間撹拌浸漬し、
水洗した蛍光体について、顔料の剥離の有無を調べた。
また、蛍光体の輝度は、40℃の10%過酸化水素水溶液中
で1時間撹拌した蛍光体について、輝度の低下を調べ
た。そして、顔料の剥離及び輝度の低下についてもいず
れも良好であった。
(実施例2) 実施例1において、カチオン化ポリビニルアルコール
の添加量を3倍の0.6gとし、顔料付け後、メチロールメ
ラミン(住友化学(株)製スミマールM−50W)を0.06g
添加し、液中において架橋を実施した以外は総て実施例
1と同様にして蛍光体を作成した。
得られた蛍光体のカチオン化ポリビニルアルコールの
付着量を同様に測定すると、約5mg/m2であり、蛍光膜特
性及び耐薬品性については、いずれも良好であった。
(実施例3) 実施例2において、カチオン化ポリビニルアルコール
による顔料付け後、チタニアゾル(日産化学(株)製酸
化チタンゾル)を0.02g付着した以外は総て実施例2と
同様にして蛍光体を作成した。
得られた蛍光体のカチオン化ポリビニルアルコールの
付着量を同様に測定すると、約5mg/m2であり、蛍光膜特
性及び耐薬品性については、いずれも良好であった。
(比較例1) 実施例1において、カチオン化ポリビニルアルコール
の代わりにアクリルエマルジョン(日本アクリル(株)
製AC−61)を0.6g付着させた以外は実施例1と同様にし
て蛍光体を作成した。
得られた蛍光体は、アクリルエマルジョンの付着量が
5mg/m2であり、蛍光膜の接着力は良好なものの、充填度
は不良であり、つぶは相当に発生し、顔料の剥離も多量
で、蛍光体の輝度低下が顕著であった。
(比較例2) 実施例1において、カチオン化ポリビニルアルコール
の代わりにカチオン変性していないポリビニルアルコー
ル(日本合成(株)製L−5407)を0.2g付着させた以外
は実施例1と同様にして蛍光体を作成した。
得られた蛍光体は、アクリルエマルジョンの付着量が
5mg/m2であり、蛍光膜の接着力は良好で、つぶは発生し
ないものの、充填度は不良であり、顔料の剥離も多量で
あった。なお、蛍光体の輝度低下は少なかった。
(発明の効果) 本発明は、上記の構成を採用することにより、蛍光膜
の接着力及び充填度が良好で、つぶが発生せず、かつ、
顔料り剥離及び輝度の低下も少ない耐薬品性に優れた蛍
光体を得ることができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿田 修作 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オ プトニクス株式会社内 (72)発明者 梅野 紘一 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オ プトニクス株式会社内 (72)発明者 田川 徹 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 11/00 - 11/89

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光体の表面にカチオン変性されたポリビ
    ニルアルコールを付着させたことを特徴とする蛍光体。
JP2071822A 1990-03-23 1990-03-23 蛍光体 Expired - Lifetime JP3004674B2 (ja)

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KR20140113736A (ko) * 2009-09-29 2014-09-24 히타치가세이가부시끼가이샤 파장 변환용 형광 재료, 이것을 포함하는 파장 변환용 수지 조성물, 이들을 사용한 태양전지 모듈, 파장 변환용 수지 조성물의 제조 방법 및 태양전지 모듈의 제조 방법

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