JPH1077468A - 蛍光体 - Google Patents
蛍光体Info
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- JPH1077468A JPH1077468A JP23031996A JP23031996A JPH1077468A JP H1077468 A JPH1077468 A JP H1077468A JP 23031996 A JP23031996 A JP 23031996A JP 23031996 A JP23031996 A JP 23031996A JP H1077468 A JPH1077468 A JP H1077468A
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- quaternary ammonium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光膜を形成するときの蛍光体充填密度を向
上させ、かつ、カブリ現象を防止できる蛍光体を提供し
ようとするものである。 【解決手段】 蛍光体表面に、粒子径80〜300mμ
のノニオン性又はアニオン性化合物粒子、及び、第4級
アンモニウム塩含有化合物を被覆させてなることを特徴
とする蛍光体である。
上させ、かつ、カブリ現象を防止できる蛍光体を提供し
ようとするものである。 【解決手段】 蛍光体表面に、粒子径80〜300mμ
のノニオン性又はアニオン性化合物粒子、及び、第4級
アンモニウム塩含有化合物を被覆させてなることを特徴
とする蛍光体である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線、紫外線等
で励起して高効率に発光する、ブラウン管等の表示装置
に適した蛍光体に関し、特に、スラリー塗布法、ペース
ト塗布法等により塗布された蛍光膜中の蛍光体充填密度
を良好にし、蛍光体の分散性が良好で、緻密な蛍光膜の
形成を可能にし、蛍光膜の高輝度化を可能とし、かつ色
純度及びコントラストの良好な画像を形成することがで
きる蛍光体に関する。
で励起して高効率に発光する、ブラウン管等の表示装置
に適した蛍光体に関し、特に、スラリー塗布法、ペース
ト塗布法等により塗布された蛍光膜中の蛍光体充填密度
を良好にし、蛍光体の分散性が良好で、緻密な蛍光膜の
形成を可能にし、蛍光膜の高輝度化を可能とし、かつ色
純度及びコントラストの良好な画像を形成することがで
きる蛍光体に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置、例えば、カラーブラウン管の
蛍光面は、まず、コントラストを良好にするために、フ
ェースプレート(ガラス製パネル)の内面に黒色非発光
物質からなるブラックマトリックス(以下、BMとい
う)を設け、フェースプレートと蛍光体スラリーを良く
馴染ませるために、BMの上にポリビニルアルコール
(PVA)等からなるプレコート層を形成する。その
後、G(緑)、B(青)、R(赤)からなる3色の蛍光
体スラリーを各色毎に順次塗布し、光印刷法(露光・現
像)で蛍光膜を形成する。
蛍光面は、まず、コントラストを良好にするために、フ
ェースプレート(ガラス製パネル)の内面に黒色非発光
物質からなるブラックマトリックス(以下、BMとい
う)を設け、フェースプレートと蛍光体スラリーを良く
馴染ませるために、BMの上にポリビニルアルコール
(PVA)等からなるプレコート層を形成する。その
後、G(緑)、B(青)、R(赤)からなる3色の蛍光
体スラリーを各色毎に順次塗布し、光印刷法(露光・現
像)で蛍光膜を形成する。
【0003】この蛍光膜形成工程において発生する「カ
ブリ」は、蛍光面の色純度やコントラストを悪化させ
る。上記のカブリを分類すると次のとおりである。 (1) 「BMカブリ」:BMに蛍光体が残留、付着してコ
ントラストを悪くする現象。 (2) 「ガラス面カブリ」:先に塗布する蛍光体が、後か
ら塗布される蛍光体粒子の付着位置に残留、付着し、そ
の後に形成される蛍光膜の色純度を悪くする現象。 (3) 「他色面カブリ」:先に塗布した蛍光膜の上に、後
から塗布する蛍光体粒子が残留、付着して先に形成され
た蛍光膜の色純度を悪くする現象。例えば、B/Gカブ
リとはGの蛍光面へのBのカブリをいい、R/Gカブリ
とはGの蛍光面へのRのカブリをいう。
ブリ」は、蛍光面の色純度やコントラストを悪化させ
る。上記のカブリを分類すると次のとおりである。 (1) 「BMカブリ」:BMに蛍光体が残留、付着してコ
ントラストを悪くする現象。 (2) 「ガラス面カブリ」:先に塗布する蛍光体が、後か
ら塗布される蛍光体粒子の付着位置に残留、付着し、そ
の後に形成される蛍光膜の色純度を悪くする現象。 (3) 「他色面カブリ」:先に塗布した蛍光膜の上に、後
から塗布する蛍光体粒子が残留、付着して先に形成され
た蛍光膜の色純度を悪くする現象。例えば、B/Gカブ
リとはGの蛍光面へのBのカブリをいい、R/Gカブリ
とはGの蛍光面へのRのカブリをいう。
【0004】そこで、これらの「カブリ」を少なくし
て、色純度やコントラストを向上させ、かつ、蛍光体充
填密度を良好にして蛍光膜の輝度の向上を図るために、
蛍光体粒子の改良が要望されている。
て、色純度やコントラストを向上させ、かつ、蛍光体充
填密度を良好にして蛍光膜の輝度の向上を図るために、
蛍光体粒子の改良が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記蛍
光膜の蛍光体充填度及びカブリ現象の問題を解消するた
めに、蛍光体表面を種々の表面処理物質で化学処理して
検討したところ、表面処理した蛍光体表面のゼータ電位
の等電点、及び、PVAで被覆されたビーズとの接触時
に生ずるブローオフチャージ(電荷)と蛍光体充填密度
やカブリ現象との間に相関があることを見出した。本発
明は、蛍光体表面に特定物質で表面処理し、蛍光膜を形
成するときの蛍光体充填密度を向上させ、かつ、カブリ
現象を防止できる蛍光体を提供しようとするものであ
る。
光膜の蛍光体充填度及びカブリ現象の問題を解消するた
めに、蛍光体表面を種々の表面処理物質で化学処理して
検討したところ、表面処理した蛍光体表面のゼータ電位
の等電点、及び、PVAで被覆されたビーズとの接触時
に生ずるブローオフチャージ(電荷)と蛍光体充填密度
やカブリ現象との間に相関があることを見出した。本発
明は、蛍光体表面に特定物質で表面処理し、蛍光膜を形
成するときの蛍光体充填密度を向上させ、かつ、カブリ
現象を防止できる蛍光体を提供しようとするものであ
る。
【0006】上記の問題点を解消する目的で、蛍光体表
面に特定の有機化合物及び/又は無機化合物を添加して
表面改質することが提案されているが(特公昭63−6
6876号公報、特開昭63−284290号公報、特
開平3−273088号公報、特公平7−116428
号公報、特開平1−284583号公報、特開平5−2
8967号公報、特公昭44−11769号公報参
照)、本発明者等による追試では蛍光膜の蛍光体充填密
度を十分に上げ、かつ、カブリ現象を確実になくすこと
はできなかった。
面に特定の有機化合物及び/又は無機化合物を添加して
表面改質することが提案されているが(特公昭63−6
6876号公報、特開昭63−284290号公報、特
開平3−273088号公報、特公平7−116428
号公報、特開平1−284583号公報、特開平5−2
8967号公報、特公昭44−11769号公報参
照)、本発明者等による追試では蛍光膜の蛍光体充填密
度を十分に上げ、かつ、カブリ現象を確実になくすこと
はできなかった。
【0007】即ち、特公昭63−66876号公報に記
載のアニオン性化合物である二酸化ケイ素、アクリル樹
脂等の負に帯電する物質、又は、特公昭64−5737
号公報に記載のノニオン性(非イオン性)化合物である
ポリスチレン樹脂を蛍光体の表面に均一に付着して表面
改質したところ、蛍光体のゼ−タ電位の等電点は約7以
下にすることができるが、ブローオフ電荷も同時に低く
なるため、カブリが発生した。
載のアニオン性化合物である二酸化ケイ素、アクリル樹
脂等の負に帯電する物質、又は、特公昭64−5737
号公報に記載のノニオン性(非イオン性)化合物である
ポリスチレン樹脂を蛍光体の表面に均一に付着して表面
改質したところ、蛍光体のゼ−タ電位の等電点は約7以
下にすることができるが、ブローオフ電荷も同時に低く
なるため、カブリが発生した。
【0008】また、特公昭63−66876号公報や特
開平3─273088号公報では、アルカリ金属やアル
カリ土類金属の酸化物、アミノ基を有するカップリング
剤等の正に帯電する物質、即ち、カチオン性物質を蛍光
体の表面に付着して表面改質したところ、蛍光体のブロ
ーオフ電荷を約5μC/g以上にすることはできるが、
ゼ−タ電位の等電点が約7より高くなるため、カブリ現
象は少なくなって、蛍光膜の色純度やコントラストが良
好になる反面、蛍光膜の蛍光体充填密度が低下して、所
望の発光輝度が得られないといった問題があった。な
お、本発明においてブロ−オフ電荷とは、PVAを表面
に被覆した粒子径200〜800μmのビーズとの接触
時に生じるブロ−オフ電荷をいう。
開平3─273088号公報では、アルカリ金属やアル
カリ土類金属の酸化物、アミノ基を有するカップリング
剤等の正に帯電する物質、即ち、カチオン性物質を蛍光
体の表面に付着して表面改質したところ、蛍光体のブロ
ーオフ電荷を約5μC/g以上にすることはできるが、
ゼ−タ電位の等電点が約7より高くなるため、カブリ現
象は少なくなって、蛍光膜の色純度やコントラストが良
好になる反面、蛍光膜の蛍光体充填密度が低下して、所
望の発光輝度が得られないといった問題があった。な
お、本発明においてブロ−オフ電荷とは、PVAを表面
に被覆した粒子径200〜800μmのビーズとの接触
時に生じるブロ−オフ電荷をいう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成を
採用することにより、上記の課題の解決に成功した。 (1) 蛍光体表面に、粒子径80〜300mμのノニオン
性又はアニオン性化合物粒子及びカチオン性である第4
級アンモニウム塩含有化合物を被覆させてなることを特
徴とする蛍光体。
採用することにより、上記の課題の解決に成功した。 (1) 蛍光体表面に、粒子径80〜300mμのノニオン
性又はアニオン性化合物粒子及びカチオン性である第4
級アンモニウム塩含有化合物を被覆させてなることを特
徴とする蛍光体。
【0010】(2) 前記アニオン性化合物がケイ素化合物
及び/又はカルボキシ変性されたアクリル樹脂であるこ
とを特徴とする前記(1) 記載の蛍光体。
及び/又はカルボキシ変性されたアクリル樹脂であるこ
とを特徴とする前記(1) 記載の蛍光体。
【0011】(3) 前記ノニオン性化合物がポリスチレン
樹脂であることを特徴とする前記(1) 記載の蛍光体。
樹脂であることを特徴とする前記(1) 記載の蛍光体。
【0012】(4) 前記蛍光体表面の動電位(ゼータ電
位)の等電点が7以下であり、かつ、ポリビニルアルコ
ールを表面に被覆した粒子径200〜800μmのビー
ズとの接触時に5μC/g以上のブローオフ電荷を帯電
することを特徴とする前記(1)〜(3) のいずれか1つに
記載の蛍光体。
位)の等電点が7以下であり、かつ、ポリビニルアルコ
ールを表面に被覆した粒子径200〜800μmのビー
ズとの接触時に5μC/g以上のブローオフ電荷を帯電
することを特徴とする前記(1)〜(3) のいずれか1つに
記載の蛍光体。
【0013】
【発明の実施の態様】本発明は、上記の構成を採用する
ことにより、蛍光体表面ゼータ電位の等電点の平均値が
7以下であり、ポリビニルアルコール被覆のビーズと接
触させたときに、5μC/g以上のブローオフ電荷を帯
電させている蛍光体を得ることができ、上記の課題が解
決できることが分かった。
ことにより、蛍光体表面ゼータ電位の等電点の平均値が
7以下であり、ポリビニルアルコール被覆のビーズと接
触させたときに、5μC/g以上のブローオフ電荷を帯
電させている蛍光体を得ることができ、上記の課題が解
決できることが分かった。
【0014】本発明で使用される蛍光体としては、例え
ば、カラーブラウン管用青色発光蛍光体のZnS:A
g,Al、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Znなど、赤
色発光蛍光体のY2 O3 :Eu、Y2 O2 S:Euな
ど、緑色発光蛍光体のZnS:Cu,Al、ZnS:C
u,Au,Alなどを挙げることができる。また、上記
以外にも、通常の表示装置の蛍光膜用として使用される
蛍光体も同様に使用することができる。
ば、カラーブラウン管用青色発光蛍光体のZnS:A
g,Al、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Znなど、赤
色発光蛍光体のY2 O3 :Eu、Y2 O2 S:Euな
ど、緑色発光蛍光体のZnS:Cu,Al、ZnS:C
u,Au,Alなどを挙げることができる。また、上記
以外にも、通常の表示装置の蛍光膜用として使用される
蛍光体も同様に使用することができる。
【0015】蛍光体の粒子径は、通常、表示装置の蛍光
膜に要求される精細度に応じて、約1〜10ミクロンの
ものを用いることができる。カラーブラウン管以外の表
示装置の蛍光膜用についても、その蛍光膜作製時に現像
・露光法を適用する場合は同様の粒子径のものが使用さ
れる。
膜に要求される精細度に応じて、約1〜10ミクロンの
ものを用いることができる。カラーブラウン管以外の表
示装置の蛍光膜用についても、その蛍光膜作製時に現像
・露光法を適用する場合は同様の粒子径のものが使用さ
れる。
【0016】本発明で使用されるノニオン性又はアニオ
ン性化合物粒子は、該粒子表面のゼータ電位の等電点が
7以下の無機又は有機の物質であり、後述のカチオン性
の第4級アンモニウム塩を含有する化合物と適度に反応
して、蛍光体表面の電荷制御を可能とするもので、例え
ば、無機のシリカゾル、粉末シリカ、アルコキシドシリ
カを加水分解したもの等のケイ素系化合物粒子、又は、
有機のアニオン性のカルボキシ変性したアクリルエマル
ジョン、SBR粒子、アニオン性界面活性剤で乳化重合
したラテックス、及び、ノニオン性のポリスチレン粒子
等を挙げることができる。また、有機物粒子の場合は、
MFT(連続フィルムを形成するのに必要な最低温度)
を10℃以上にすることにより、蛍光膜形成工程におけ
る乾燥時の加熱による軟化に伴うカブリ現象を防止する
ことができる。
ン性化合物粒子は、該粒子表面のゼータ電位の等電点が
7以下の無機又は有機の物質であり、後述のカチオン性
の第4級アンモニウム塩を含有する化合物と適度に反応
して、蛍光体表面の電荷制御を可能とするもので、例え
ば、無機のシリカゾル、粉末シリカ、アルコキシドシリ
カを加水分解したもの等のケイ素系化合物粒子、又は、
有機のアニオン性のカルボキシ変性したアクリルエマル
ジョン、SBR粒子、アニオン性界面活性剤で乳化重合
したラテックス、及び、ノニオン性のポリスチレン粒子
等を挙げることができる。また、有機物粒子の場合は、
MFT(連続フィルムを形成するのに必要な最低温度)
を10℃以上にすることにより、蛍光膜形成工程におけ
る乾燥時の加熱による軟化に伴うカブリ現象を防止する
ことができる。
【0017】このとき用いるノニオン性又はアニオン性
化合物粒子の粒子径は80〜300mμの範囲のものが
適しており、粒子径が80mμより小さいものを使用す
ると、第4級アンモニウム塩含有化合物と共存させると
きに、蛍光体を凝集させやすくなり、蛍光膜の詰まりを
悪くする。また、300mμより大きなものは、蛍光体
表面との密着性が悪くなりやすく、第4級アンモニウム
塩含有化合物付着後のゼータ電位の等電点が7より大き
くなり易く、蛍光膜の詰まりを悪くする。なお、前記粒
子径のより好ましい範囲は、100〜200mμであ
る。この範囲は蛍光体の表面との密着性が良好であり、
かつ、カチオン性第4級アンモニウム塩含有化合物の共
存する系において、表面電荷の制御が容易になる。
化合物粒子の粒子径は80〜300mμの範囲のものが
適しており、粒子径が80mμより小さいものを使用す
ると、第4級アンモニウム塩含有化合物と共存させると
きに、蛍光体を凝集させやすくなり、蛍光膜の詰まりを
悪くする。また、300mμより大きなものは、蛍光体
表面との密着性が悪くなりやすく、第4級アンモニウム
塩含有化合物付着後のゼータ電位の等電点が7より大き
くなり易く、蛍光膜の詰まりを悪くする。なお、前記粒
子径のより好ましい範囲は、100〜200mμであ
る。この範囲は蛍光体の表面との密着性が良好であり、
かつ、カチオン性第4級アンモニウム塩含有化合物の共
存する系において、表面電荷の制御が容易になる。
【0018】本発明にかかる第4級アンモニウム塩含有
化合物は、ポリビニルアルコール、ポリジアリールに第
4級アンモニウム塩を付加したもの、第4級アンモニウ
ム塩が付加された界面活性剤、第4級アンモニウム塩が
付加されたシランカップリング剤等を使用することが好
ましい。その理由は、第4級アンモニウム塩含有化合物
のカチオン性が他のカチオン性を示すアミノ基を有する
化合物等と比べて強く、ブローオフ電荷を高くし易いか
らである。
化合物は、ポリビニルアルコール、ポリジアリールに第
4級アンモニウム塩を付加したもの、第4級アンモニウ
ム塩が付加された界面活性剤、第4級アンモニウム塩が
付加されたシランカップリング剤等を使用することが好
ましい。その理由は、第4級アンモニウム塩含有化合物
のカチオン性が他のカチオン性を示すアミノ基を有する
化合物等と比べて強く、ブローオフ電荷を高くし易いか
らである。
【0019】本発明の蛍光体の製造には、使用目的に応
じて、例えば、蛍光体の分散性を向上させるために、無
機のケイ酸塩等の分散剤や、蛍光体の発光色純度を向上
させるために、無機のフィルター粒子を、蛍光膜の感度
の向上や膜厚の調整のために亜鉛やアルミニウムの化合
物などの無機の表面処理剤を、顔料付着用のバインダー
として水溶性のアクリル樹脂、ゼラチン、アラビアガム
等を、また、蛍光体塗布スラリー中の蛍光体の分散性の
向上のために、水溶性の親水性高分子化合物であるアル
ギン酸ソーダ等の有機表面処理剤を用い、予め表面処理
して蛍光体粒子表面に適宜被覆させることができる。
じて、例えば、蛍光体の分散性を向上させるために、無
機のケイ酸塩等の分散剤や、蛍光体の発光色純度を向上
させるために、無機のフィルター粒子を、蛍光膜の感度
の向上や膜厚の調整のために亜鉛やアルミニウムの化合
物などの無機の表面処理剤を、顔料付着用のバインダー
として水溶性のアクリル樹脂、ゼラチン、アラビアガム
等を、また、蛍光体塗布スラリー中の蛍光体の分散性の
向上のために、水溶性の親水性高分子化合物であるアル
ギン酸ソーダ等の有機表面処理剤を用い、予め表面処理
して蛍光体粒子表面に適宜被覆させることができる。
【0020】そして、上記の無機化合物及び/又は水溶
性の有機化合物からなる表面処理剤を被覆した蛍光体を
液中に分散させた蛍光体スラリー中に、特定のノニオン
性又はアニオン性化合物、及び、カチオン性である第4
級アンモニウム塩含有化合物を投入して十分に攪拌し、
これらを蛍光体表面に被着することが好ましい。
性の有機化合物からなる表面処理剤を被覆した蛍光体を
液中に分散させた蛍光体スラリー中に、特定のノニオン
性又はアニオン性化合物、及び、カチオン性である第4
級アンモニウム塩含有化合物を投入して十分に攪拌し、
これらを蛍光体表面に被着することが好ましい。
【0021】本発明の蛍光体表面に付着させる前記のノ
ニオン性又はアニオン性化合物粒子の添加量は、用いら
れる蛍光体の種類、粒子径及び上記のアニオン系化合物
の粒子径、組成等によって、一義的に限定することはで
きないが、最表面に均一に被覆するためには、蛍光体に
対して1000〜8000ppm、好ましくは2000
〜5000ppmにすることが好ましい。
ニオン性又はアニオン性化合物粒子の添加量は、用いら
れる蛍光体の種類、粒子径及び上記のアニオン系化合物
の粒子径、組成等によって、一義的に限定することはで
きないが、最表面に均一に被覆するためには、蛍光体に
対して1000〜8000ppm、好ましくは2000
〜5000ppmにすることが好ましい。
【0022】即ち、前記のノニオン性又はアニオン性化
合物粒子の付着量が1000ppmより少ないと、得ら
れる蛍光体のゼータ電位の等電点が7より大きくなりや
すく、蛍光膜の詰まりを悪くする。また、8000pp
mより多くすると、蛍光体表面との密着性が悪くなり、
上記粒子が表面から剥離してPVAスラリー中で凝集し
やすくなり、かつ、ブローオフ帯電量が5μC/gより
小さくなるため、蛍光膜のカブリ特性が悪くなり、色純
度やコントラストを悪くする。
合物粒子の付着量が1000ppmより少ないと、得ら
れる蛍光体のゼータ電位の等電点が7より大きくなりや
すく、蛍光膜の詰まりを悪くする。また、8000pp
mより多くすると、蛍光体表面との密着性が悪くなり、
上記粒子が表面から剥離してPVAスラリー中で凝集し
やすくなり、かつ、ブローオフ帯電量が5μC/gより
小さくなるため、蛍光膜のカブリ特性が悪くなり、色純
度やコントラストを悪くする。
【0023】また、第4級アンモニウム塩を含有する化
合物の添加量は、処理対象の蛍光体の種類、蛍光体の粒
径、及び、ノニオン性又はアニオン性化合物粒子の粒
径、アニオン性の強さ等によって一義的には規定するこ
とはできないが、蛍光体の最表面に均一に被覆するため
には、処理対象の蛍光体に対して100〜3000pp
m、好ましくは300〜1000ppmの範囲が良い。
100ppmより少ないと、蛍光体のブローオフ帯電量
が5μC/gより小さくなるため、蛍光膜のカブリ特性
が悪くなる。また、3000ppmより多くすると、第
4級アンモニウム塩含有化合物の付着後の蛍光体のゼー
タ電位の等電点が7より大きくなり、蛍光膜の詰まりを
悪くする。
合物の添加量は、処理対象の蛍光体の種類、蛍光体の粒
径、及び、ノニオン性又はアニオン性化合物粒子の粒
径、アニオン性の強さ等によって一義的には規定するこ
とはできないが、蛍光体の最表面に均一に被覆するため
には、処理対象の蛍光体に対して100〜3000pp
m、好ましくは300〜1000ppmの範囲が良い。
100ppmより少ないと、蛍光体のブローオフ帯電量
が5μC/gより小さくなるため、蛍光膜のカブリ特性
が悪くなる。また、3000ppmより多くすると、第
4級アンモニウム塩含有化合物の付着後の蛍光体のゼー
タ電位の等電点が7より大きくなり、蛍光膜の詰まりを
悪くする。
【0024】本発明の蛍光体の製造において、蛍光体ス
ラリー中に上記アニオン性化合物粒子と第4級アンモニ
ウム塩含有化合物とを同時に添加してもよいが、上記ア
ニオン性化合物粒子と第4級アンモニウム塩含有化合物
を順次別々に添加して、蛍光体表面に付着させてもよ
い。
ラリー中に上記アニオン性化合物粒子と第4級アンモニ
ウム塩含有化合物とを同時に添加してもよいが、上記ア
ニオン性化合物粒子と第4級アンモニウム塩含有化合物
を順次別々に添加して、蛍光体表面に付着させてもよ
い。
【0025】また、第4級アンモニウム塩含有化合物を
ノニオン性又はアニオン性化合物粒子に被覆した後、該
粒子を蛍光体表面に被覆してもよい。そして、例えばア
ニオン性化合物粒子としてシリカ粒子を使用し、その表
面を第4級アンモニウム塩含有化合物で処理するときに
は、該処理済みのシリカ粒子を気流中で蛍光体表面に付
着させることもできる。
ノニオン性又はアニオン性化合物粒子に被覆した後、該
粒子を蛍光体表面に被覆してもよい。そして、例えばア
ニオン性化合物粒子としてシリカ粒子を使用し、その表
面を第4級アンモニウム塩含有化合物で処理するときに
は、該処理済みのシリカ粒子を気流中で蛍光体表面に付
着させることもできる。
【0026】
【実施例】以下、実施例において、本発明の蛍光体をカ
ラーブラウン管の蛍光膜用途に適用した例を示すが、本
発明の蛍光体は実施例に限定されず、カブリを少なくし
色純度並びにコントラストをより向上させ、かつ蛍光膜
中の蛍光体充填密度を良好にして、蛍光膜の発光輝度を
向上させることにより、良好な画像が得られる表示装置
(例えば、ブラウン管)の製造に広く適用できることは
言うまでもない。
ラーブラウン管の蛍光膜用途に適用した例を示すが、本
発明の蛍光体は実施例に限定されず、カブリを少なくし
色純度並びにコントラストをより向上させ、かつ蛍光膜
中の蛍光体充填密度を良好にして、蛍光膜の発光輝度を
向上させることにより、良好な画像が得られる表示装置
(例えば、ブラウン管)の製造に広く適用できることは
言うまでもない。
【0027】〔実施例1〕 (緑色蛍光体の処理)平均粒子径7.5μmのカラーブ
ラウン管用緑色蛍光体(ZnS:Cu、Al)の水分散
液中に平均粒子径7.5μmのゼラチン/アラビアガム
を蛍光体に対し、300ppm添加して攪拌し、脱水し
て蛍光体表面にゼラチン/アラビアガム皮膜を形成させ
た。この蛍光体を再度、水中に分散させてスラリーを調
製した後、平均粒子径80μmのアニオン性シリカゾル
(日産化学社製、ST−ZL)を蛍光体に対して300
0ppm添加し、さらに、硫酸亜鉛水溶液を添加してp
Hを調整することにより、蛍光体表面に前記シリカゾル
を付着させた。
ラウン管用緑色蛍光体(ZnS:Cu、Al)の水分散
液中に平均粒子径7.5μmのゼラチン/アラビアガム
を蛍光体に対し、300ppm添加して攪拌し、脱水し
て蛍光体表面にゼラチン/アラビアガム皮膜を形成させ
た。この蛍光体を再度、水中に分散させてスラリーを調
製した後、平均粒子径80μmのアニオン性シリカゾル
(日産化学社製、ST−ZL)を蛍光体に対して300
0ppm添加し、さらに、硫酸亜鉛水溶液を添加してp
Hを調整することにより、蛍光体表面に前記シリカゾル
を付着させた。
【0028】次いで、第4級アンモニウム塩を含有する
化合物である、カチオン化ポリジアリール4級アンモニ
ウム塩(第一工業製薬社製、シャロールDC−902
P)を蛍光体に対して500ppm溶解した水溶液を調
製し、前記シリカゾルを付着した蛍光体のスラリー中に
前記水溶液を添加して蛍光体表面に第4級アンモニウム
塩含有化合物を付着させた。その後、脱水、乾燥して5
00メッシュのステンレス製の篩にかけ、凝集している
蛍光体をほぐして緑色蛍光体を得た。
化合物である、カチオン化ポリジアリール4級アンモニ
ウム塩(第一工業製薬社製、シャロールDC−902
P)を蛍光体に対して500ppm溶解した水溶液を調
製し、前記シリカゾルを付着した蛍光体のスラリー中に
前記水溶液を添加して蛍光体表面に第4級アンモニウム
塩含有化合物を付着させた。その後、脱水、乾燥して5
00メッシュのステンレス製の篩にかけ、凝集している
蛍光体をほぐして緑色蛍光体を得た。
【0029】(青色蛍光体の処理)平均粒子径7.5μ
mのカラーブラウン管用青色蛍光体(ZnS:Ag、C
l)の水分散液中に、蛍光体に対して、アルミン酸コバ
ルト顔料を1.2wt%、平均粒子径80μmのアクリ
ル樹脂粒子を分散したアニオン性アクリルエマルジョン
バインダー(日本アクリル社製、B−336)を100
0ppm、及びゼラチン/アラビアガムを2000pp
m添加して攪拌、脱水してアルミン酸コバルト顔料を前
記蛍光体に付着させた。この水スラリー中に、平均粒子
径80μmのアニオン性化合物粒子であるシリカゾル
(日産化学社製、ST−ZL)を蛍光体に対して300
0ppm、さらには、硫酸亜鉛水溶液を添加してpHを
調整して蛍光体表面にシリカゾルを付着させた。
mのカラーブラウン管用青色蛍光体(ZnS:Ag、C
l)の水分散液中に、蛍光体に対して、アルミン酸コバ
ルト顔料を1.2wt%、平均粒子径80μmのアクリ
ル樹脂粒子を分散したアニオン性アクリルエマルジョン
バインダー(日本アクリル社製、B−336)を100
0ppm、及びゼラチン/アラビアガムを2000pp
m添加して攪拌、脱水してアルミン酸コバルト顔料を前
記蛍光体に付着させた。この水スラリー中に、平均粒子
径80μmのアニオン性化合物粒子であるシリカゾル
(日産化学社製、ST−ZL)を蛍光体に対して300
0ppm、さらには、硫酸亜鉛水溶液を添加してpHを
調整して蛍光体表面にシリカゾルを付着させた。
【0030】次いで、第4級アンモニウム塩を含有する
化合物である、カチオン化ポリビニールアルコール(日
本合成社製、K−200)を蛍光体に対して500pp
m水に溶解して水溶液を調製し、前記アニオン性化合物
粒子であるアクリルエマルジョン及びシリカゾルを付着
した蛍光体の水スラリー中に前記水溶液を添加し、蛍光
体の最表面に第4級アンモニウム塩含有化合物を付着さ
せた。その後、脱水、乾燥して500メッシュのステン
レス製の篩にかけて、凝集している蛍光体をほぐし、青
色蛍光体を得た。
化合物である、カチオン化ポリビニールアルコール(日
本合成社製、K−200)を蛍光体に対して500pp
m水に溶解して水溶液を調製し、前記アニオン性化合物
粒子であるアクリルエマルジョン及びシリカゾルを付着
した蛍光体の水スラリー中に前記水溶液を添加し、蛍光
体の最表面に第4級アンモニウム塩含有化合物を付着さ
せた。その後、脱水、乾燥して500メッシュのステン
レス製の篩にかけて、凝集している蛍光体をほぐし、青
色蛍光体を得た。
【0031】(赤色蛍光体の処理)平均粒子径7.5μ
mのカラーブラウン管用赤色蛍光体(Y2 O2 S:E
u)の水分散液中に、蛍光体に対して弁柄赤色顔料を
0.08wt%、平均粒子径200mμのアニオン性ア
クリルエマルジョンバインダー(日本アクリル社製、L
C−40)を1000ppm、及び、ゼラチン/アラビ
アガムを500ppm添加、攪拌して蛍光体表面に弁柄
赤色顔料を付着させた後、この水スラリー中に、蛍光膜
作製時の現像感度を調整する目的で、硫酸亜鉛水溶液を
添加してpH調整し、蛍光体表面にアニオン性化合物を
付着させた。
mのカラーブラウン管用赤色蛍光体(Y2 O2 S:E
u)の水分散液中に、蛍光体に対して弁柄赤色顔料を
0.08wt%、平均粒子径200mμのアニオン性ア
クリルエマルジョンバインダー(日本アクリル社製、L
C−40)を1000ppm、及び、ゼラチン/アラビ
アガムを500ppm添加、攪拌して蛍光体表面に弁柄
赤色顔料を付着させた後、この水スラリー中に、蛍光膜
作製時の現像感度を調整する目的で、硫酸亜鉛水溶液を
添加してpH調整し、蛍光体表面にアニオン性化合物を
付着させた。
【0032】次いで、第4級アンモニウム塩を含有する
化合物である、界面活性剤のラウリルジメチルベンジル
アンモニウムクロライド(日本乳化剤社製、テキサノー
ルR−5)を蛍光体に対して300ppm溶解して水溶
液を調製し、前記アニオン性化合物を付着した蛍光体の
スラリー中にこの水溶液を添加して蛍光体表面に第4級
アンモニウム塩含有化合物を付着させた。その後、脱
水、乾燥して500メッシュのステンレス製の篩にかけ
て、凝集している蛍光体をほぐし、赤色蛍光体を得た。
化合物である、界面活性剤のラウリルジメチルベンジル
アンモニウムクロライド(日本乳化剤社製、テキサノー
ルR−5)を蛍光体に対して300ppm溶解して水溶
液を調製し、前記アニオン性化合物を付着した蛍光体の
スラリー中にこの水溶液を添加して蛍光体表面に第4級
アンモニウム塩含有化合物を付着させた。その後、脱
水、乾燥して500メッシュのステンレス製の篩にかけ
て、凝集している蛍光体をほぐし、赤色蛍光体を得た。
【0033】このようにして得た蛍光体をスラリー塗布
法でG,B,Rの三色の蛍光膜を作製し、その際の「詰
まり(蛍光膜中の蛍光体の充填密度)」及び他色面かぶ
り「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察した。
法でG,B,Rの三色の蛍光膜を作製し、その際の「詰
まり(蛍光膜中の蛍光体の充填密度)」及び他色面かぶ
り「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察した。
【0034】〔実施例2〕実施例1において、青色蛍光
体表面に付着させた第4級アンモニウム塩の量を500
ppmから200ppmに変更した以外は、実施例1と
同様にして得た各色の蛍光体を用いて、実施例1と同様
に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」及び他色面カブ
リ「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察した。
体表面に付着させた第4級アンモニウム塩の量を500
ppmから200ppmに変更した以外は、実施例1と
同様にして得た各色の蛍光体を用いて、実施例1と同様
に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」及び他色面カブ
リ「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察した。
【0035】〔実施例3〕実施例1において、緑色蛍光
体表面に付着させた第4級アンモニウム塩の量を500
ppmから200ppmに変更した以外は、実施例1と
同様にして得た各色の蛍光体を用いて、実施例1と同様
に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」及び他色面カブ
リ「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察した。
体表面に付着させた第4級アンモニウム塩の量を500
ppmから200ppmに変更した以外は、実施例1と
同様にして得た各色の蛍光体を用いて、実施例1と同様
に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」及び他色面カブ
リ「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察した。
【0036】〔実施例4〕実施例3において、緑色蛍光
体表面に付着させたアニオン性化合物粒子として、粒子
径80mμのアニオン性シリカゾル(日産化学社製、S
T−ZL)と共に粒子径150mμのアニオン性化合物
粒子であるシリカゾル(触媒化成社製、スフェリカスラ
ー)を蛍光体に対して2000ppm付着させた以外
は、実施例3と同様にして得た各色の蛍光体を用いて、
実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」
及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/B」
を観察した。
体表面に付着させたアニオン性化合物粒子として、粒子
径80mμのアニオン性シリカゾル(日産化学社製、S
T−ZL)と共に粒子径150mμのアニオン性化合物
粒子であるシリカゾル(触媒化成社製、スフェリカスラ
ー)を蛍光体に対して2000ppm付着させた以外
は、実施例3と同様にして得た各色の蛍光体を用いて、
実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」
及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/B」
を観察した。
【0037】〔実施例5〕実施例4において、アニオン
性化合物粒子として、粒子径150mμのシリカゾルの
代わりに、粒子径270mμのシリカゾル(触媒化成社
製)を用いた以外は、実施例4と同様にして得た各色の
蛍光体を用いて、実施例1と同様に蛍光膜を作製し、そ
の際の「詰まり」及び他色面カブリ「B/G」、「R/
G」、「R/B」を観察した。
性化合物粒子として、粒子径150mμのシリカゾルの
代わりに、粒子径270mμのシリカゾル(触媒化成社
製)を用いた以外は、実施例4と同様にして得た各色の
蛍光体を用いて、実施例1と同様に蛍光膜を作製し、そ
の際の「詰まり」及び他色面カブリ「B/G」、「R/
G」、「R/B」を観察した。
【0038】〔実施例6〕実施例3において、緑色蛍光
体表面に付着させたアニオン性化合物粒子の粒子径80
mμのアニオン性シリカゾル(日産化学社製、ST−Z
L)と共にノニオン性化合物粒子である粒子径200m
μのポリスチレン(サイデン化学社製、サイビノール)
を蛍光体に対して1000ppm付着させた以外は、実
施例3と同様にして得た各色の蛍光体を用いて、実施例
1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」及び他
色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察
した。
体表面に付着させたアニオン性化合物粒子の粒子径80
mμのアニオン性シリカゾル(日産化学社製、ST−Z
L)と共にノニオン性化合物粒子である粒子径200m
μのポリスチレン(サイデン化学社製、サイビノール)
を蛍光体に対して1000ppm付着させた以外は、実
施例3と同様にして得た各色の蛍光体を用いて、実施例
1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰まり」及び他
色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/B」を観察
した。
【0039】〔比較例1〕実施例1において、緑色、青
色及び赤色蛍光体のそれぞれの表面に付着させた第4級
アンモニウム塩含有化合物を全て省略した以外は、実施
例1と同様にして各色の蛍光体を得た。これらの蛍光体
を用いて、実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の
「詰まり」及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、
「R/B」を観察した。
色及び赤色蛍光体のそれぞれの表面に付着させた第4級
アンモニウム塩含有化合物を全て省略した以外は、実施
例1と同様にして各色の蛍光体を得た。これらの蛍光体
を用いて、実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の
「詰まり」及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、
「R/B」を観察した。
【0040】〔比較例2〕実施例1において、緑色及び
赤色蛍光体のそれぞれの表面に付着させた第4級アンモ
ニウム塩含有化合物を全て省略した以外は、実施例1と
同様にして各色の蛍光体を得た。これらの蛍光体を用い
て、実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰ま
り」及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/
B」を観察した。
赤色蛍光体のそれぞれの表面に付着させた第4級アンモ
ニウム塩含有化合物を全て省略した以外は、実施例1と
同様にして各色の蛍光体を得た。これらの蛍光体を用い
て、実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰ま
り」及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/
B」を観察した。
【0041】〔比較例3〕実施例1において、緑色、青
色及び赤色蛍光体のそれぞれの表面に付着させた第4級
アンモニウム塩含有化合物の代わりに、カチオン性のア
ルミナゾルを蛍光体に対して1000ppm用い、硫酸
亜鉛水溶液を添加してpHを調整した以外は、実施例1
と同様にして各色の蛍光体を得た。これらの蛍光体を用
いて実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰ま
り」及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/
B」を観察した。
色及び赤色蛍光体のそれぞれの表面に付着させた第4級
アンモニウム塩含有化合物の代わりに、カチオン性のア
ルミナゾルを蛍光体に対して1000ppm用い、硫酸
亜鉛水溶液を添加してpHを調整した以外は、実施例1
と同様にして各色の蛍光体を得た。これらの蛍光体を用
いて実施例1と同様に蛍光膜を作製し、その際の「詰ま
り」及び他色面カブリ「B/G」、「R/G」、「R/
B」を観察した。
【0042】(評価)実施例1〜6及び比較例1〜3で
得た蛍光膜について、その表面電荷ゼ−タ電位の等電
点、ブロ−オフ電荷及び蛍光膜特性(蛍光膜中の蛍光体
充填度、他色面カブリ)を評価し、その結果を表1に示
した。なお、表1における各評価方法はそれぞれ下記の
通りである。
得た蛍光膜について、その表面電荷ゼ−タ電位の等電
点、ブロ−オフ電荷及び蛍光膜特性(蛍光膜中の蛍光体
充填度、他色面カブリ)を評価し、その結果を表1に示
した。なお、表1における各評価方法はそれぞれ下記の
通りである。
【0043】1)蛍光膜特性 (a)充填度 ポリビニルアルコ−ル(PVA)、重クロム酸アンモニ
ウム(ADC)及び界面活性剤を含む水溶液に各色蛍光
体をそれぞれ分散させ、蛍光体塗布スラリ−を調製した
後、先ず、陰極線管のフェ−スプレ−ト内面にBMを設
けた。その上にフェ−スプレ−トとスラリーをよくなじ
ませるために、PVAからなるプレコ−ト層を形成し
た。次いで、G(緑)、B(青)、R(赤)からなる蛍
光体塗布スラリ−を順次塗布して光印刷法(露光、現
像)で蛍光膜を形成してカラ−ブラウン管の蛍光面を作
成した。
ウム(ADC)及び界面活性剤を含む水溶液に各色蛍光
体をそれぞれ分散させ、蛍光体塗布スラリ−を調製した
後、先ず、陰極線管のフェ−スプレ−ト内面にBMを設
けた。その上にフェ−スプレ−トとスラリーをよくなじ
ませるために、PVAからなるプレコ−ト層を形成し
た。次いで、G(緑)、B(青)、R(赤)からなる蛍
光体塗布スラリ−を順次塗布して光印刷法(露光、現
像)で蛍光膜を形成してカラ−ブラウン管の蛍光面を作
成した。
【0044】得られた蛍光膜に光を照射して、蛍光膜中
の光透過に基づく画像の濃淡を画像解析した。光透過量
の少ない蛍光膜に対し、蛍光体充填度が良好であると評
価した。なお、表中の印は以下の意味を有する。 ◎印:充填度の非常に良好なもの ○印:充填度が普通のもの ×印:充填度が悪いもの
の光透過に基づく画像の濃淡を画像解析した。光透過量
の少ない蛍光膜に対し、蛍光体充填度が良好であると評
価した。なお、表中の印は以下の意味を有する。 ◎印:充填度の非常に良好なもの ○印:充填度が普通のもの ×印:充填度が悪いもの
【0045】(b)他色面カブリ 実施例及び比較例の蛍光膜形成時に、先に塗布した蛍光
膜の上に、後から塗布する蛍光体粒子が残留、付着し
て、先に形成した蛍光膜の色純度を悪くする程度を、実
体顕微鏡によって目視観察し、残留、付着している蛍光
体の個数を測定した。「B/G」とはG(緑)の蛍光膜
面へのB(青)のカブリ、「R/G」とはG(緑)の蛍
光膜面へのR(赤)のカブリ、「R/B」とはR(赤)
の蛍光膜面へのB(青)のカブリ。この時に、 ◎印:カブリがほとんど確認できなかったもの、 ○印:カブリは僅かであり、他色面カブリは普通のも
の、 ×印:カブリが多く、他色面カブリが顕著なもの。
膜の上に、後から塗布する蛍光体粒子が残留、付着し
て、先に形成した蛍光膜の色純度を悪くする程度を、実
体顕微鏡によって目視観察し、残留、付着している蛍光
体の個数を測定した。「B/G」とはG(緑)の蛍光膜
面へのB(青)のカブリ、「R/G」とはG(緑)の蛍
光膜面へのR(赤)のカブリ、「R/B」とはR(赤)
の蛍光膜面へのB(青)のカブリ。この時に、 ◎印:カブリがほとんど確認できなかったもの、 ○印:カブリは僅かであり、他色面カブリは普通のも
の、 ×印:カブリが多く、他色面カブリが顕著なもの。
【0046】2)表面電荷特性 (a)ゼ−タ電位の等電点 蛍光体のゼ−タ電位の等電点は、Malvern社製の
ZetasizerIICを用い、0.01NのKCl電
解水溶液中に、所定量の蛍光体を添加してスラリ−化し
た後、該スラリ−のpHをNaOH、HClで調整し、
pHゼ−タ電位曲線を求めて、その曲線のゼ−タ電位が
ゼロとなるpH値を等電点とした。
ZetasizerIICを用い、0.01NのKCl電
解水溶液中に、所定量の蛍光体を添加してスラリ−化し
た後、該スラリ−のpHをNaOH、HClで調整し、
pHゼ−タ電位曲線を求めて、その曲線のゼ−タ電位が
ゼロとなるpH値を等電点とした。
【0047】(b)ブロ−オフ電荷 蛍光体のブロ−オフ電荷は、所定の表面処理を施した
後、乾燥した蛍光体をステンレス500メッシュの篩に
かけた。その蛍光体と、PVAを表面に被覆した粒径2
00〜800μmのビ−ズとを広口瓶に入れて、振動を
与えて蛍光体とPVAを接触させた。そして、東芝ケミ
カル社製のブロ−オフ粉体帯電量測定装置(Model
TB−200)を用い、蛍光体とPVA被覆ビ−ズの
混合体を測定容器(ファラデ−ゲ−ジ)に入れ、これを
高圧窒素(N2 )ガスを所定の時間吹き付けて、被測定
蛍光体を吹き飛ばした(ブロ−オフした)後、ファラデ
−ゲ−ジの帯電量を求め、PVA粒子との接触時に発生
する電荷(μc/g)をブロ−オフ電荷量とした。
後、乾燥した蛍光体をステンレス500メッシュの篩に
かけた。その蛍光体と、PVAを表面に被覆した粒径2
00〜800μmのビ−ズとを広口瓶に入れて、振動を
与えて蛍光体とPVAを接触させた。そして、東芝ケミ
カル社製のブロ−オフ粉体帯電量測定装置(Model
TB−200)を用い、蛍光体とPVA被覆ビ−ズの
混合体を測定容器(ファラデ−ゲ−ジ)に入れ、これを
高圧窒素(N2 )ガスを所定の時間吹き付けて、被測定
蛍光体を吹き飛ばした(ブロ−オフした)後、ファラデ
−ゲ−ジの帯電量を求め、PVA粒子との接触時に発生
する電荷(μc/g)をブロ−オフ電荷量とした。
【0048】
【表1】
【0049】表1より明らかなように、実施例1〜6に
おいて、ゼータ電位の等電点が5μC/g以上の蛍光体
は蛍光膜にした時の充填密度が良好で、かつ、他色面カ
ブリも良好である。
おいて、ゼータ電位の等電点が5μC/g以上の蛍光体
は蛍光膜にした時の充填密度が良好で、かつ、他色面カ
ブリも良好である。
【0050】一方、比較例1にみられるように、ブロー
オフ電荷が各色全て5μC/g以下のものは蛍光膜とし
た時の蛍光体充填密度は良好なものの、カブリ特性が悪
い。また、比較例2のように、青色の蛍光膜に隣接する
緑、赤色の蛍光体のブローオフ電荷が低い場合はカブリ
特性が変化し易く不安定である。さらに、比較例3のよ
うに、カチオン性のアルミナゾルを付着した場合は、第
4級アンモニウム塩含有化合物と比べてゼータ電位が高
く、蛍光体充填密度も悪くなる。
オフ電荷が各色全て5μC/g以下のものは蛍光膜とし
た時の蛍光体充填密度は良好なものの、カブリ特性が悪
い。また、比較例2のように、青色の蛍光膜に隣接する
緑、赤色の蛍光体のブローオフ電荷が低い場合はカブリ
特性が変化し易く不安定である。さらに、比較例3のよ
うに、カチオン性のアルミナゾルを付着した場合は、第
4級アンモニウム塩含有化合物と比べてゼータ電位が高
く、蛍光体充填密度も悪くなる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、適正な表面電荷(ゼータ電位の等電点やブローオ
フ電荷)を有する蛍光体を提供することができ、蛍光膜
を形成するときの蛍光体充填密度を向上させることがで
き、かつ、他色面カブリの防止を可能にした。
より、適正な表面電荷(ゼータ電位の等電点やブローオ
フ電荷)を有する蛍光体を提供することができ、蛍光膜
を形成するときの蛍光体充填密度を向上させることがで
き、かつ、他色面カブリの防止を可能にした。
Claims (4)
- 【請求項1】 蛍光体表面に、粒子径80〜300mμ
のノニオン性又はアニオン性化合物粒子及び第4級アン
モニウム塩含有化合物を被覆させてなることを特徴とす
る蛍光体。 - 【請求項2】 前記アニオン性化合物がケイ素化合物及
び/又はカルボキシ変性されたアクリル樹脂であること
を特徴とする請求項1記載の蛍光体。 - 【請求項3】 前記ノニオン性化合物がポリスチレン樹
脂であることを特徴とする請求項1記載の蛍光体。 - 【請求項4】 前記蛍光体表面の動電位(ゼータ電位)
の等電点が7以下であり、かつ、ポリビニルアルコール
を表面に被覆した粒子径200〜800μmのビーズと
の接触時に5μC/g以上のブローオフ電荷を帯電する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
蛍光体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23031996A JPH1077468A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 蛍光体 |
TW86113295A TW406126B (en) | 1996-04-26 | 1997-09-12 | A surface coated phosphor with a metal alkoxide |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23031996A JPH1077468A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 蛍光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1077468A true JPH1077468A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16905976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23031996A Pending JPH1077468A (ja) | 1996-04-26 | 1996-08-30 | 蛍光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1077468A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003021691A1 (en) * | 2001-09-03 | 2003-03-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device, light emitting apparatus and production method for semiconductor light emitting device |
WO2016132888A1 (ja) * | 2015-02-18 | 2016-08-25 | 日東電工株式会社 | 蛍光体セラミックスの製造方法 |
JP2022031320A (ja) * | 2017-09-20 | 2022-02-18 | マテリオン プレシジョン オプティクス (シャンハイ) リミテッド | 無機結合剤を伴う蛍光体ホイール |
JP2022069537A (ja) * | 2017-09-20 | 2022-05-11 | マテリオン プレシジョン オプティクス (シャンハイ) リミテッド | 改良された無機結合剤を伴う光変換デバイス |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP23031996A patent/JPH1077468A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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