JP3003832U - 魚釣用リ−ルの制動装置 - Google Patents

魚釣用リ−ルの制動装置

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JP3003832U
JP3003832U JP1994002374U JP237494U JP3003832U JP 3003832 U JP3003832 U JP 3003832U JP 1994002374 U JP1994002374 U JP 1994002374U JP 237494 U JP237494 U JP 237494U JP 3003832 U JP3003832 U JP 3003832U
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tubular portion
braking device
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fishing reel
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JP1994002374U
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真一 浅野
建夫 宮崎
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ダイワ精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドルと調節体との間のハンドル軸螺子部
を被覆して異物の付着を防止する魚釣用リ−ルの制動装
置。 【構成】 ハンドル軸3に螺合してドラグ制動力を回動
調節する調節体4に筒部1を一体的に延設し、ハンドル
軸の外端部に回り止めされるハンドル5に筒部を嵌入す
る環状凹部2を形成して、ハンドルと調節体の間のハン
ドル軸螺子部6を筒部によって被覆するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、魚釣用リ−ルのスプ−ルに制動力を付与する制動装置の改良に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来の魚釣用リ−ルは、ハンドル軸に摩擦結合する駆動歯車の制動力を、ハン ドル軸に螺合する調節体により制動部材を押圧して調節し、スプ−ルに制動力を 付与するようにした制動装置を備えたものが、実開平5−10612号や実開平 3−114964号、に見られるように従来より知られている。
【0003】 図6は従来の魚釣用両軸受型リ−ルの要部断面平面図である。 図6に示す両軸受型リ−ルは、複数の支柱等で連結一体に形成される支持板6 1、70の外側に、外側板62と71が夫々固定され、両支持板61、70間に はスプ−ル72がスプ−ル軸63で回転自在に配設されている。スプ−ル軸63 は支持板61の軸受73と外側板71の軸受とで回転自在に軸承され、スプ−ル 軸63の−側にピニオン64が摺動自在に嵌合されて、スプ−ル軸63との間に 設けられたクラッチ63a、64aで係脱自在に配されている。
【0004】 ピニオン64に噛合するドライブギヤ74は、ハンドル軸65の外周に嵌合さ れると共に、ドライブギヤ74外側のハンドル軸65には、ドラグ機構の摩擦板 75と回り止め押圧板76と、ドラグ力調整用板バネ77、78とバネ受板79 と軸受80とカラ−受板等の制動部材が順次嵌合され、その外側にカラ−が回り 止め嵌合されて、ハンドル軸65に螺合されたドラグ調整ハンドル67により、 上記のドラグ機構を押圧することによってトラグ制動が調整できるようになって いる。
【0005】 ハンドル軸65は、外周両側を支持板61の凹部に嵌められた軸受82と、外 側板62に固定した円筒部83の孔に嵌められた軸受け80で軸承され、ハンド ル軸65のドラグ調整ハンドル67の螺合側の外側には、ハンドル84が嵌合さ れてビス85で抜け止めされている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の魚釣用リ−ルでは、ハンドル軸65に螺合された ドラグ調整ハンドル(又は調節体)67を回転させ、軸方向に移動してドラグ機 構を押圧すると、ハンドル84とドラグ調整ハンドル(調節体)67との間に隙 間Bが生じる。 実際の魚釣りでは、海水、ゴミ、砂等が侵入しやすい厳しい環境下で使用され るため、この隙間Bからハンドル軸65の螺子部87に海水、ゴミ、砂等が侵入 付着しやすく、それらによってドラグ調整ハンドル(調節体)67の回転性に支 障を来し、円滑な制動力の調節操作ができなくなると共に、リ−ルとしての外観 上も見苦しいものになってしまうという問題がある。
【0007】 依って本考案は使用環境の厳しい魚釣りにおいても、海水、ゴミ、砂等の侵入 付着を簡単な構成により防止して、円滑な制動力の調節操作を常時可能にする魚 釣用リ−ルの制動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて請求項1に係る考案は、リ−ル本体に回転可能に支持され外 端部にハンドルが取り付けられるハンドル軸に制動部材で摩擦結合された駆動歯 車により前記リ−ル本体に回転自在に支持したスプ−ルを巻取り回転可能とし、 前記ハンドル軸に螺合した調節体で前記制動部材を押圧して前記駆動歯車の制動 力を調節可能とした魚釣用リ−ルの制動装置において、前記ハンドルと調節体の いずれか一方に筒部を軸方向に一体的に延設し、他方に該筒部を嵌入する環状凹 部を形成して前記ハンドルと調節体との間の前記ハンドル軸の外周面が露出しな いように被覆したことを要旨とするものである。 請求項2に係る考案は、前記筒部を調節体にそして前記環状凹部を前記ハンド ルに形成したことを要旨とするものである。 請求項3に係る考案は、前記筒部をハンドルにそして前記環状凹部を前記調節 体に形成したことを要旨とするものである。 請求項4に係る考案は、前記筒部に置換して本体が筒部と同形状を有する別体 の筒状部材を前記ハンドルに固着し、前記環状凹部を前記調節体に形成したこと を要旨とするものである。
【0009】
【作用】
請求項1に係る魚釣用リ−ルの制動装置によれば、ハンドル軸の外端部に取り 付けられたハンドル又はハンドル軸に螺合した調節体のいずれか一方に筒部を軸 方向に一体的に延設し、一方に環状凹部を形成して該筒部を嵌入するので、ハン ドルと調節体との間のハンドル軸外周面の露出部分を筒部により完全に被覆する ことができる。 請求項2に係る魚釣用リ−ルの制動装置によれば、筒部を調節体にそして環状 凹部をハンドルに形成し筒部を環状凹部に嵌入するので、ハンドルと調節体との 間のハンドル軸外周面の露出部分を筒部により完全に被覆することができる。 請求項3に係る魚釣用リ−ルの制動装置によれば、筒部をハンドルにそして環 状凹部を調節体に形成し筒部を環状凹部に嵌入するので、調節体とハンドルの間 のハンドル軸外周面の露出部分を筒部により完全に被覆することができる。 請求項4に係る魚釣用リ−ルの制動装置によれば、別体の筒状部材をハンドル に固着し環状凹部を調節体に形成して筒状部材を環状凹部に嵌入するので、ハン ドル軸外周面の露出部分を完全に筒状部材により被覆できると共に、成型部品を 削減することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を添付図面に基づいて説明する。 図1、図2および図4は、魚釣用リ−ルの制動装置につき本考案の第1実施例 を示している。 図1は本考案の第1実施例に係る要部断面平面図である。 図2は図1に示す実施例の要部拡大断面平面図である。 図4は図2のA−A線断面正面図である。
【0011】 スプ−ル9はスプ−ル軸10により回転自在にリ−ル本体12に配設されてい る。スプ−ル軸10にはピニオン11が摺動自在に嵌合され、ピニオン11に噛 合する駆動歯車7はハンドル軸3の外周に嵌合されると共に、駆動歯車7外側の ハンドル軸3にはドラグ機構の制動部材8が嵌合されて、ハンドル軸3に螺合さ れた調節体4によって制動部材8を押圧することによりドラグ制動を調節できる ようになっている。
【0012】 さらに調節体4には筒部1がハンドル5側の軸方向に一体的に延設され、ハン ドル軸3の調節体4の螺合側の外側に嵌合ナット13により抜け止めされるハン ドル5に形成した環状凹部2と、調節体4の筒部1が図4にも示すような形状で 回動可能に嵌入される。
【0013】 本考案の一実施例はこのように構成されているので、ハンドル5が回転操作さ れるとハンドル軸3が一体に同一方向に回転すると共に、制動部材8と摩擦結合 された駆動歯車7も同一方向に回転し、その回転がピニオン11、スプ−ル軸1 0等を介してスプ−ル9に伝達され、釣糸がスプ−ル9に巻き取られる。 また、調節体4を制動部材8を押圧する方向か又は緩める方向に回転操作すれ ば、摩擦結合の制動部材8と駆動歯車7の接触圧を変化させ、制動力を調整でき る。
【0014】 この時、ハンドル5と調節体4との間の螺子部6が露出する隙間Bは、調節体 4を制動部材8を押圧する方向に回転操作した場合さらに大きくなるが、本実施 例では調節体4の筒部1が、ハンドル5の環状凹部2に回動可能に嵌入密接して いるので螺子部6が露出することはない。
【0015】 また、調節体4の回転操作によるハンドル軸3上での移動量に対して、環状凹 部2の深さは充分カバ−するように設定されているので、リ−ル使用中は常時、 螺子部6が露出することは無く完全に被覆される。このように簡単な構成により 海水、ゴミ、砂等の異物の侵入付着を防止し、円滑な制動力の調節操作を保証す ることができる。
【0016】 図3は本考案の第2実施例に係る要部拡大平面図である。 図3に示す第2実施例は、前実施例とは逆にハンドル5に筒部1を一体に延設 し、対する環状凹部2を調節体4に形成したものである。
【0017】 この場合も、筒部1の環状凹部2への嵌入状態は図4に示した前実施例と同様 な嵌入状態となり、リ−ル使用中も常時、螺子部6が被覆されて隙間Bから、海 水、ゴミ、砂等の異物が侵入、付着することは無い。
【0018】 図5は本考案に係る第3実施例を示す。 図5(a)は要部拡大平面図である。 図5(b)は筒状部材の斜視図である。 前実施例ではハンドル5に筒体1を一体的に延設したのに対し、第3実施例は 本体が筒体1と同形状で固着用の突起部分15を有する別体の筒状部材14を、 ハンドル5に設けた筒状部材固着孔16に突起部分15を挿入し、カシメ又は接 着等により一体的に固着して、調節体4に環状凹部2を形成したものである。
【0019】 ハンドル5の筒状部材14の調節体4の環状凹部2への嵌入状態は、前実施例 と同様であり螺子部6の被覆効果も同様である。 この場合は、被覆用の筒状部材14のみ成型して、従来のハンドルと調節体を そのまま加工使用することも可能になる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1乃至3の考案によれば、ハンドルが外端部に取 り付けられるハンドル軸に螺合する調節体と、ハンドルのいずれか一方に筒部を 軸方向に一体的に延設し、他方に該筒部を嵌入する環状凹部を形成して、ハンド ルと調節体との間のハンドル軸の螺子部が露出しないように被覆したので、使用 環境の厳しい魚釣りにおいても、海水、ゴミ、砂等の付着を簡単な構成で防止で き、円滑な制動力の調節操作が常時行えるという効果が得られる。 請求項4の考案によれば、別体の筒状部材をハンドルに固着し筒状部材を嵌入 する環状凹部を調節体に形成したので、海水、ゴミ、砂等の付着を防止すると共 に、成型部品の点数を削減して製品コストを下げる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る魚釣用リ−ルの制動装
置の要部断面平面図である。
【図2】図1に示す実施例の要部拡大断面平面図であ
る。
【図3】本考案の第2実施例に係る魚釣用リ−ルの制動
装置の要部拡大平面図である。
【図4】図2に示す実施例のA−A線断面正面図であ
る。
【図5】本考案の魚釣用リ−ルの制動装置に係る第3実
施例を示す図である。
【図6】従来の魚釣用両軸受型リ−ルの要部断面平面図
である。
【符号の説明】
1 筒部 2 環状凹部 3 ハンドル軸 4 調節体 5 ハンドル 6 螺子部 7 駆動歯車 8 制動部材 9 スプ−ル 10 スプ−ル軸 11 ピニオン 14 筒状部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リ−ル本体に回転可能に支持され外端部
    にハンドルが取り付けられるハンドル軸に制動部材で摩
    擦結合された駆動歯車により前記リ−ル本体に回転自在
    に支持したスプ−ルを巻取回転可能とし、前記ハンドル
    軸に螺合した調節体で前記制動部材を押圧して前記駆動
    歯車の制動力を調節可能とした魚釣用リ−ルの制動装置
    において、 前記ハンドルと調節体のいずれか一方に筒部を軸方向に
    一体的に延設し、他方に該筒部を嵌入する環状凹部を形
    成して前記ハンドルと調節体との間の前記ハンドル軸の
    外周面が露出しないように被覆したことを特徴とする魚
    釣用リ−ルの制動装置。
  2. 【請求項2】 前記筒部を調節体にそして前記環状凹部
    を前記ハンドルに形成したことを特徴とする請求項1記
    載の魚釣用リ−ルの制動装置。
  3. 【請求項3】 前記筒部をハンドルにそして前記環状凹
    部を前記調節体に形成したことを特徴とする請求項1記
    載の魚釣用リ−ルの制動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の魚釣用リ−ルの制動装置
    において、前記筒部に置換して本体が筒部と同形状を有
    する別体の筒状部材を前記ハンドルに固着し、前記環状
    凹部を前記調節体に形成したことを特徴とする魚釣用リ
    −ルの制動装置。
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