JPH0638047Y2 - 魚釣用リールの制動装置 - Google Patents

魚釣用リールの制動装置

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JPH0638047Y2
JPH0638047Y2 JP1990021299U JP2129990U JPH0638047Y2 JP H0638047 Y2 JPH0638047 Y2 JP H0638047Y2 JP 1990021299 U JP1990021299 U JP 1990021299U JP 2129990 U JP2129990 U JP 2129990U JP H0638047 Y2 JPH0638047 Y2 JP H0638047Y2
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JP1990021299U
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Inventor
京市 金子
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ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、駆動歯車内を防水した魚釣用リールの制動
装置に関する。
〔従来技術〕
従来、両軸受型リールのハンドル回転軸外周に嵌合され
た駆動歯車と、駆動歯車の凹部内に設けられて駆動歯車
の回転に制動を掛ける制動板、摩擦板は防水構造になっ
ていない。
〔考案が解決すべき問題点〕
前記のように防水構造になっていないと、リール側板内
に侵入した水が制動板と摩擦板に付着し、摩擦抵抗値が
変化して制動力が低下したり、制動ムラが発生する。
又、分解でハンドル回転軸から駆動歯車を外すと、歯車
に塗布した油が制動板と摩擦板に付着する欠点がある。
前記前者の欠点を解決する提案が特開昭63-167730号公
報でなされている。
前記公報にはスプールの回転に直接制動を掛ける制動部
材の防水構造と、スプール軸の回転に制動を掛ける制
動部材の防水構造と、駆動歯車の回転に制動を掛ける
制動部材の防水構造が示されている。
本考案と対比される防水構造では、マスターギヤと逆
転防止ギヤ、マスターギヤとカバー体の間にシール材が
設けられているが、歯車と軸の嵌合面に防水構造が施さ
れていないので、防水構造が不完全であると共に、分解
で駆動軸からマスターギヤを外すと、マスターギヤとカ
バー体の中で制動板と摩擦板が移動して露出されるの
で、歯車に塗布した油が制動板と摩擦板に付着する欠点
がある。
前記防水構造については、スプール及びカバー体に対
してドラックディスクを固定した伝動体をシール材を挟
んで支持しているから、伝動体を逆転防止ギヤと逆転防
止爪の係合状態で不動とし、ドラッグレバーを制動操作
しない時には、スプールの高速逆回転で速度差が大きく
なるのでシール材で受け止められず、耐久性に欠け、防
水効果が劣り、実用的でない。
前記防水構造においては、カバー体またはスプール軸
の何れか一方に固定したシール材で回転を受けているの
で、前記防水構造同様に速度差が大きくなり耐久性に
欠け、防水効果が劣り、実用的でない。
更に補助シール材を省略した時には軸受から浸水する欠
点がある。
本考案の目的は前記欠点に鑑み、駆動歯車の筒部内をド
ラグ軸筒とリング状押圧体をシール材を介して密閉嵌合
して防水ユニット化して、制動部材の冠水や油による性
能低下を防止した魚釣用リールの制動装置を提供するこ
とである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記問題点を解決するための構成として、スプ
ール軸のピニオンに噛合する駆動歯車の筒部内をドラグ
軸筒とリング状押圧体で密閉するように駆動歯車にドラ
グ軸筒とリング状押圧体をシール材を介して密閉嵌合す
ると共に前記筒部内に制動部材を収容して前記ドラグ軸
筒と駆動歯車を摩擦結合した駆動歯車の防水ユニットを
形成し、該駆動歯車の防水ユニットをリール本体に回転
可能に設けたハンドル回転軸に嵌合すると共に前記ドラ
グ軸筒をハンドル回転軸に回り止め嵌合し、前記リング
状押圧体をハンドル回転軸に螺合した制動調節ハンドル
で押圧可能としたことを要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、図示の一実施例によって本考案を説明すると、第
1図で魚釣用リールはリール本体が構成される左右両側
枠10,11が複数本の支柱12とリール脚固定板13で平行に
保持されて左右両側枠10,11の外側には夫々リール側板1
4,15が取り付けられている。
両側枠10,11には軸受16,17が、リール側板14に軸受18が
設けられてスプール軸1が支持され、スプール軸1に固
定したスプール19が左右両側枠10,11間に回転可能に設
けられている。
スプール19の巻胴部外周には図示しない釣糸が捲回さ
れ、スプール軸1の左側の一端はスラスト受20に当てら
れ、他端は調整ツマミ21内のスラスト受22に当てられて
いる。
リール側板14内のスプール軸1には第1図、第2図のよ
うにピニオン2が摺動自在に嵌合され、スプール軸1の
係合部1aとピニオン2の係合部2aがクラッチレバー23で
係合・離脱されるように構成されている。
前記ピニオン2には駆動歯車3の歯車3aが噛合され、駆
動歯車3の中心小径内周3bはハンドル回転軸4に回動自
在に嵌合されている。
駆動歯車3の筒部3c内には第3図のドラグ軸筒5と制動
部材とリング状押圧体6とが組み込まれて第4図の駆動
歯車の防水ユニットAが構成されている。
駆動歯車3の中心段部内周3dには第1図から第3図のよ
うに、ドラグ軸筒5の左側外周5aが回動自在に嵌合さ
れ、ドラグ軸筒5の外周5aに形成された溝5bにシール材
24が嵌められて駆動歯車3にドラグ軸筒5が密閉嵌合さ
れている。
駆動歯車3の筒部3c内には複数枚の摩擦板25と複数枚の
制動板7と制動板8が嵌められて制動部材が構成される
と共に、夫々中心透孔にドラグ軸筒5が嵌められてい
る。
ドラグ軸筒5はハンドル回転軸4外周に回り止め嵌合さ
れている。
複数枚の制動板7の中心内周には第3図のように切欠部
7aが形成されてドラグ軸筒5の軸方向の凸部5cに嵌めら
れている。
制動板8の外周には凸部8aが形成されて駆動歯車3の筒
部3c内に形成された軸方向の溝3eに嵌められている。
駆動歯車3の筒部3c内の開口にはリング状押圧体6の外
周6aが摺動及び回動可能に嵌合され、リング状押圧体6
の内周6bにはドラグ軸筒5の右側外周5dが摺動及び回動
可能に嵌合されている。
リング状押圧体6の外周6aには溝6cが、内周6bには溝6d
が夫々形成されている。
溝6c、溝6dには第1図、第2図のように夫々シール材2
6、27が嵌められて筒部3cとドラグ軸筒5にリング状押
圧体6が密閉嵌合されている。
リング状押圧体6の外側側壁にはハンドル回転軸4の外
周に嵌合された押圧筒体9が当接され、押圧筒体9には
発条28を介してハンドル回転軸4に螺合した制動調節ハ
ンドル29が押圧可能に臨まされている。
ハンドル回転軸4の一端は側枠10に固定された軸受メタ
ル30に嵌合されると共にホーク状係止体31で抜け止めさ
れている。
ハンドル回転軸4に螺合された制動調節ハンドル29の外
周はリール側板14に取り付けられた軸受32に軸承されて
いる。
ハンドル回転軸4の他側外周には制動調節ハンドル29が
螺合される雄ネジが形成されると共に端部にハンドル33
が回り止め嵌合されてナツト34で抜け止めされている。
ハンドル回転軸4の一側には鍔部4aが形成されて鍔部4a
と駆動歯車3の間の外周には爪車35が回り止め嵌合され
ると共に摩擦板36が嵌合されている。
爪車35の外側にはバネ板37、37で挟まれた逆転防止爪38
が軸39で回動自在に軸承され、バネ板37、37は爪車35の
両側面を挟み込み、逆転防止爪38の先端は爪車35の外周
に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。
前記のように駆動歯車の防水ユニットAが構成される
と、第4図の防水ユニットAをハンドル回転軸4に嵌合
することで制動機構が組み込まれ、駆動歯車3の筒部3c
内にドラグ軸筒5と制動部材とリング状押圧体6が組み
込まれているから、防水ユニットAの製作工程及びリー
ルから駆動歯車3が分解される時には制動部材に油が付
着することが防止される。
又、駆動歯車3の中心小径内周3bはハンドル回転軸4
に回動自在に嵌合され、ドラグ軸筒5はハンドル回転
軸4に回り止め嵌合され、駆動歯車3の中心段部内周
3dにはドラグ軸筒5の左側外周5aが回動自在に嵌合さ
れ、ドラグ軸筒5の外周5aに形成された溝5bにシール
材24が嵌められて駆動歯車3にドラグ軸筒5が密閉嵌合
され、駆動歯車3の筒部3c内の開口にはリング状押圧
体6の外周6aが摺動及び回動可能に嵌合され、リング
状押圧体6の外周6aには溝6cが形成されて溝6cにはシー
ル材26が嵌められて筒部3cとリング状押圧体6が密閉嵌
合され、リング状押圧体6の内周6bとドラグ軸筒5の
右側外周5dが摺動及び回動可能に嵌合され、リング状
押圧体6の内周6bには溝6dが形成されて溝6dにはシール
材27が嵌められてドラグ軸筒5にリング状押圧体6が密
閉嵌合されている。
従ってリール側板14内に侵入した水及び駆動歯車3に塗
布された油が、筒部3c及びハンドル回転軸4に付着して
も、駆動歯車3の筒部3c内に侵入することがないと共
に、駆動歯車3とドラグ軸筒5、駆動歯車3とリング状
押圧体6、ドラグ軸筒5とリング状押圧体6が直接嵌合
されているので耐久性が向上される。
前記のように魚釣用リールが構成されて制動調節ハンド
ル29が締め付け方向に回動されると、発条28と押圧筒体
9を介して駆動歯車の防水ユニットA内のリング状押圧
体6と制動部材の複数枚の摩擦板25と複数枚の制動板7
と制動板8が押圧されて制動力が強く調整される。
ハンドル38が回転されると、駆動歯車3が回転されてピ
ニオン2、スプール軸1を介してスプールが回転され
る。
爪車35の係止歯に逆転防止爪38の先端が係合された状態
で、スプール19の巻胴部外周に捲回された釣糸が獲物の
引きで繰り出されると、スプール19の逆回転でスプール
軸1、ピニオン2を介して駆動歯車3が制動を掛けられ
た状態で回動される。
前記説明ではハンドル回転軸4の一端が側枠10に固定さ
れた軸受メタル30に嵌合された抜け止めされたが、ハン
ドル回転軸4を中空軸筒に形成して側枠10に固定された
支軸に嵌合してもよい。
〔考案の効果〕
本考案は前述のように構成されたから、防水ユニットを
ハンドル回転軸に嵌合することで制動機構が組み込ま
れ、駆動歯車の筒部内にドラグ軸筒と制動部材とリング
状押圧体が組み込まれているから、防水ユニットの製作
工程及びリールから駆動歯車が分解される時には制動部
材に油が付着することが防止される。更に駆動歯車とド
ラグ軸筒、駆動歯車とリング状押圧体、ドラグ軸筒とリ
ング状押圧体が直接嵌合されて耐久性が向上されると共
にシール材で密閉嵌合されているので、リール側板内に
侵入した水及び駆動歯車に塗布された油は、筒部及びハ
ンドル回転軸に付着しても、駆動歯車の筒部内に侵入す
ることがない等実用上優れた効果を奏する魚釣用リール
の制動装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例が示され、 第1図は魚釣用リールの要部断面平面図、 第2図は魚釣用リールの要部拡大断面平面図、 第3図は駆動歯車の防水ユニットの分解斜視図、 第4図は駆動歯車の防水ユニットの斜視図である。 1…スプール軸、2…ピニオン、3…駆動歯車、4…ハ
ンドル回転軸、5…ドラグ軸筒、6…リング状押圧体、
7,8,25…制動部材を構成する部品、10,11…リール本体
を構成する側枠、24,26,27…シール材、29…制動調節ハ
ンドル、A…駆動歯車の防水ユニット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプール軸のピニオンに噛合する駆動歯車
    の筒部内をドラグ軸筒とリング状押圧体で密閉するよう
    に駆動歯車にドラグ軸筒とリング状押圧体をシール材を
    介して密閉嵌合すると共に前記筒部内に制動部材を収容
    して前記ドラグ軸筒と駆動歯車を摩擦結合した駆動歯車
    の防水ユニットを形成し、該駆動歯車の防水ユニットを
    リール本体に回転可能に設けたハンドル回転軸に嵌合す
    ると共に前記ドラグ軸筒をハンドル回転軸に回り止め嵌
    合し、前記リング状押圧体をハンドル回転軸に螺合した
    制動調節ハンドルで押圧可能としたことを特徴とする魚
    釣用リールの制動装置。
JP1990021299U 1990-03-02 1990-03-02 魚釣用リールの制動装置 Expired - Lifetime JPH0638047Y2 (ja)

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JP5249067B2 (ja) * 2009-02-03 2013-07-31 グローブライド株式会社 魚釣用リール
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Effective date: 20040316

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