JP3003561U - 塗装用マスキング部材 - Google Patents

塗装用マスキング部材

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JP3003561U JP1994000158U JP15894U JP3003561U JP 3003561 U JP3003561 U JP 3003561U JP 1994000158 U JP1994000158 U JP 1994000158U JP 15894 U JP15894 U JP 15894U JP 3003561 U JP3003561 U JP 3003561U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品取付け穴等の貫通穴が設けられた非塗装
部を有する被塗装体に対して非塗装部を確実に被覆する
取り扱いが簡便で廉価なマスキング部材を提供する。 【構成】 貫通穴25が穿設された被塗装体20に塗装
を施す際に用いられる弾性材料によって形成されたマス
キング部材35であって、貫通穴25に圧入される圧入
部35Aと、この圧入部35Aの一端部に周回りに一体
に形成され圧入部35Aを貫通穴25に圧入した状態に
おいて被塗装体20の表面に密着して貫通穴25の周辺
部を非塗装部となすフランジ部35Bとから構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、塗装面等の一部に非塗装部を有する非塗装体に塗装処理を施す際に 用いられる塗装用マスキング部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電気機器等においては、外観の保持或いは防錆等を目的として筐体に 塗装処理が施されるが、この塗装筐体にアース端子を付設したり、他の電気部品 等を取り付けたりする場合には、これら部品の取り付けに支障を来さぬように、 取付け部の表面は非塗装面として構成される。筐体等の塗装は、一般に量産性を 保持するため吹付け塗装法、静電塗装法、粉体静電塗装法或いは電着塗装法等の 塗装方法が採用され、この場合、非塗装部には予め吹き付けられた塗料が付着さ れないようにマスキング処理が施こされる。
【0003】 従来のマスキング方法としては、図7に示すように、塗装が施される筐体1の 部品取付け部2に対応してカッティングしたマスキングテープ3を貼着すること によって行っていた。したがって、塗料を吹き付け、乾燥した後に、貼着した前 記マスキングテープ3を剥離することによって、塗装面4の一部には非塗装部で ある部品取付け部2が構成される。また、前記部品取付け部2に部品取付け穴5 が穿設されている場合、吹き付けた塗料が筐体1の裏面に回り込んで部品取付け 穴5の内部に付着しないように、同図(b)に示すように、部品取付け穴3の開 口部を閉塞するマスキングテープ6が貼着される。
【0004】 ところで、特に部品取付け部2が非塗装部として構成される必要が無い筐体1 の塗装処理に際しては、例えば、図8に示すように、筐体1の部品取付け穴5に はマスキング部材7が圧入される。部品取付け穴5に圧入されたマスキング部材 7の自由端部は、同図(b)に示すように、筐体1の裏面に貫通することによっ て、裏面側から回り込んだ塗料が部品取付け穴5の内部に付着することは無い。 このマスキング部材7は、シリコンゴム等の弾性材料によって円錐台状に形成さ れ、塗料の吹き付け後、部品取付け穴5から引き抜かれる。このマスキング部材 7は、繰り返し使用が可能である。
【0005】 また、図8に示したマスキング部材8は、筐体1の部品取付け穴5に嵌入する 軸部9と、この軸部9の一端部に圧入固定されたマグネット部10とからなる。 このマスキング部材8は、軸部9を部品取付け穴5に嵌入することによって、マ グネット部10が部品取付け穴5の周囲を閉塞するようにしてその磁力で筐体1 に接合固定される。したがって、筐体1に吹き付けられた塗料は、マグネット部 10によって部品取付け穴5への進入が阻止される。また、このマスキング部材 8は、塗装処理後は取り外され、再度使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のマスキング方法において、図7に示したマスキングテープ3、 6を筐体1に貼着する方法は、非塗装部に対応してマスキングテープをその都度 カッティングして貼着しなければならず面倒であり、非塗装部が多数箇所にある 筐体の塗装には作業性が極めて悪いといった問題点があった。また、プレス部品 等のように、塗装面に潤滑油が付着していたり、この潤滑油を除去する洗浄液が 付着している場合には、テープ3、6の筐体1への貼着が困難となり、或いは塗 装中に剥離してしまうといった問題点があった。さらに、非塗装部が部品取付け 穴5のみの場合にも、貼着部分を保持するために、部品取付け穴5の周囲に非塗 装部が形成されてしまうといった問題点があった。
【0007】 また、図8に示した弾性材料によって形成したマスキング部材7を部品取付け 穴5に圧入するマスキング方法においては、この部品取付け穴5部分のみを非塗 装部として構成する場合には有効であるが、筐体1の表面に跨がって非塗装部を 構成することができないといった問題点があった。また、塗装後、部品取付け穴 5に圧入したマスキング部材7を取り外す場合、マスキング部材7の外周部に固 化した塗料によって取り外しが困難であるといった問題点もあった。
【0008】 さらに、図9に示したマグネット部10を有するマスキング部材8においては 、着脱が容易であるといった利点を有するが、例えば吹き付けた塗料を塗装面に 焼き付けて安定化するようにした電着塗装法、粉体塗装法等の場合のように、加 熱条件下で使用されるとフェライトによって構成されるマグネット部10の磁力 が低下するといった問題点があった。さらに、このマスキング部材8は、軸部9 とマグネット部10の2部品によって構成されるため、比較的高価であるといっ た問題点があった。
【0009】 したがって、本考案は、部品取付け穴等の貫通穴が設けられた非塗装部を有す る被塗装体に対して前記非塗装部を確実に被覆する取り扱いが簡便でかつ廉価な マスキング部材を提供することを目的に提案されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成した本考案に係る塗装用マスキング部材は、貫通穴が穿設され た被塗装体に塗装を施す際に用いられる弾性材料によって形成されたマスキング 部材であって、前記貫通穴に圧入される圧入部と、この圧入部の一端部に周回り に一体に形成され圧入部を貫通穴に圧入した状態において被塗装体の表面に密着 して貫通穴の周辺部を非塗装部となすフランジ部とから構成される。
【0011】 また、本考案に係る塗装用マスキング部材は、フランジ部を被塗装体の非塗装 部となす領域に対応した形状に形成してなる。
【0012】 さらに、本考案に係る塗装用マスキング部材は、フランジ部の被塗装体の表面 との当接面に弾性変形部を一体に形成してなる。
【0013】 さらにまた、本考案に係る塗装用マスキング部材は、フランジ部の被塗装体の 表面との当接面を圧入部の基端部分から外縁部分に向かって次第に厚み寸法を大 としたテーパ面として構成してなる。
【0014】
【作用】
以上のように構成された本考案に係る塗装用マスキング部材によれば、圧入部 を被塗装体に穿設した貫通穴に圧入することによって、被塗装体に取り付けられ る。貫通穴に取り付けられたマスキング部材は、フランジ部が貫通穴の周囲の被 塗装体の表面に密着して塗料の付着を阻止することにより、被塗装体の表面に非 塗装部が形成される。マスキング部材は、塗装終了後、貫通穴から抜き出すこと によって、再使用が可能とされる。また、フランジ部の形状によって所望の形状 の非塗装部が、貫通穴の周囲に形成される。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。実施例は、 電気機器に組み込まれる金属製のシールド筐体20を被塗装体としたもので、こ のシールド筐体20は、金属板材料を略コ字状に折曲加工したのち、内外表面に 絶縁性塗料によって防錆、外飾塗装が施こされる。このシールド筐体20には、 天井面21の内面部に部品取付け用の内周ねじ穴が形成されたスタッド22が立 設されるとともに、天井面21の長手方向の一側部に形成した天井折曲げ部23 にはアース端子24を取り付けるためのアース端子取付け穴25が穿設され、さ らに両側面部26、27に形成した側面折曲げ部28、29には、例えばこのシ ールド筐体21と機器本体との絶縁を保持するクッション材30、31を取り付 けるためのクッション材取付け穴32、33が穿設されている。
【0016】 以上のように構成されたシールド筐体20は、電着塗装法或いは吹付け塗装法 等の適宜の塗装法によって絶縁性塗料が内外表面に塗装される。この場合、図1 において点線で示した領域の、上述したスタッド22の内周ねじ穴、アース端子 取付け穴25及びその周辺部、クッション材取付け穴32、33及びその周辺部 は、塗料が付着されない非塗装部として構成される。
【0017】 したがって、塗装工程に先行して、これら各部にはマスキング部材34乃至3 7が取り付けられる。これらマスキング部材34乃至37は、いずれもやや可撓 性を有するとともに、耐磨耗性、耐油性、耐薬品性、耐熱性に優れた合成樹脂材 料、例えばウレタンゴムによって一体に形成され、内周ねじ穴或いは各取り付け 穴に圧入される圧入軸部と、この圧入軸部の一端部に周回りに突出形成されるフ ランジ部とから構成されている。
【0018】 すなわち、スタッド用マスキング部材34は、先端部の外径がスタッド22の 内周ねじ穴の内径とほぼ等しくされるとともに基端部側に向かって次第に太径の テーパが付された圧入軸部34Aと、この軸部34Aの基端部分に周回りに突出 形成され外径がスタッド22の外径よりも大とされた円盤状フランジ部34Bと から構成されている。このように構成されたスタッド用マスキング部材34は、 圧入軸部34Aをスタッド22の内周ねじ穴に圧入することによって取り付けら れ、このように取り付け状態において、フランジ部34Bが内周ねじ穴の開口部 を閉塞して吹き付けられた塗料をこの内周ねじ穴に進入して付着することを防止 する。これによって、塗料によって内周ねじ穴が埋められることが防止され、部 品組立て時等に際して、部品を止める止めねじをねじ込むことが可能となる。
【0019】 上述したスタッド用マスキング部材34と同一材料によって形成されたアース 端子部用マスキング部材35は、先端部の外径がアース端子取付け穴25の内径 とほぼ等しく基端部に向かって次第に太径のテーパが付された圧入軸部35Aと 、この圧入軸部35Aの基端部分に周回りに突出形成され外径がアース端子24 の外径とほぼ等しい円盤状フランジ部35Bとから構成されている。フランジ部 35Bは、圧入軸部35Aが突出された一方の主面が、図3に示すように、中心 から外周に向かって次第にその厚み寸法を大とすることによって角度xが付され たテーパ面として構成されている。このように構成されたアース端子部用マスキ ング部材35は、圧入軸部35Aをアース端子取付け穴25に圧入することによ ってシールド筐体20に取り付けられる。
【0020】 したがって、アース端子部用マスキング部材35は、圧入軸部35Aによって アース端子取付け穴25を閉塞するとともにフランジ部35Bがアース端子取付 け穴25の開口周辺部に密着して吹き付けられた塗料がこのアース端子取付け穴 25及びその開口周辺部に付着することを防止する。換言すれば、シールド筐体 20には、取り付けられたアース端子部用マスキング部材35のフランジ部35 Bによって、アース端子取付け穴25の周辺部のアース端子取付け領域にアース 端子24と同形の非塗装部が形成される。
【0021】 クッション材取付け部用マスキング部材36、37もまた、上述した各マスキ ング部材と同一の材料によって、左右対象の形状に形成されている。これらマス キング部材36、37は、先端部の外径がクッション材取付け穴32、33の内 径とほぼ等しく基端部に向かって次第に太径のテーパが付された圧入軸部36A 、37Aと、これら圧入軸部36A、37Aの先端部分に周回りに突出形成され たフランジ部36B、37Bとからなる。フランジ部36B、37Bは、クッシ ョン材30、31の外形とほぼ等しい略矩形とされるとともに、長手方向の一側 部には直角方向に折曲されて側面フランジ部36C、37Cが一体に形成されて いる。このように構成されたクッション材取付け部用マスキング部材36、37 は、軸部36A、37Aをクッション材取付け穴32、33にそれぞれ圧入する ことによってシールド筐体20に取り付けられる。
【0022】 したがって、クッション材取付け部用マスキング部材36、37は、圧入軸部 36A、37Aによってクッション材取付け穴32、33をそれぞれ閉塞すると ともに、フランジ部36B、37Bがクッション材取付け穴32、33の開口周 辺部にしっかりと密着して吹き付けられた塗料がこのクッション材取付け穴32 、33の内部へと進入することを阻止するとともにその開口周辺部のクッション 材取付け領域に付着することを防止する。また、側面フランジ部36C、37C は、側面折曲げ部28、29の側縁に延在して吹き付けられた塗料がクッション 材取付け領域に対応する側縁部に付着することを防止する。このように、シール ド筐体20には、取り付けられたクッション材取付け部用マスキング部材36、 37のフランジ部36B、37B及び側面フランジ部36C、37Cとによって 、クッション材取付け穴32、33の周辺部のクッション材取付け領域にクッシ ョン材30、31と同形の非塗装部が形成される。
【0023】 図4は、上述したシールド筐体20の塗装工程及び部品組立て工程の概略を説 明するため、アース端子部を代表して示した図である。シールド筐体20には、 同図(a)に示すように、アース端子取付け穴25が穿設されている。シールド 筐体20は、防錆、外飾等を目的として絶縁塗料が塗装されるが、導通を図るた めに前記アース端子取付け穴25にアース端子24が取り付けられる。したがっ て、アース端子取付け穴25とアース端子24が接合されるアース端子取付け部 41は、非塗装部に構成される必要があり、塗装工程に先立って同図(b)に示 すように、マスキング部材35が取り付けられる。上述したように、マスキング 部材35は、圧入軸部35Aをアース端子取付け穴25に圧入するが、この際フ ランジ部35Bの下面35bが外周部に向かって次第に厚み寸法を大としたテー パ面として形成されているため、外周部分が弾性変形してシールド筐体20の表 面に密着する。
【0024】 このようにマスキング部材35を取り付けた状態で、シールド筐体20は、塗 料の吹付け処理、焼付け処理が施される。しかる後、マスキング部材35が取り 外されると、シールド筐体20は、同図(c)に示すように、マスキング部材3 5の圧入軸部35A及びフランジ部35Bに覆われて塗料の進入が阻止されたア ース端子取付け穴25及びアース端子取付け部41とが非塗装部として構成され る。この塗装工程を経て、非塗装部として構成されたアース端子取付け部41に は、同図(d)に示すように、アース線39を接続したアース端子25が接合さ れるとともにアース端子取付け穴25にねじ込まれるアース端子ねじ38によっ てしっかりと固定される。
【0025】 このように、アース端子25は、非塗装部として構成されたアース端子取付け 部41上に接合固定されることによって、シールド筐体20との導通が確実に保 持される。また、アース端子ねじ38は、非塗装部として構成されたアース端子 取付け穴25にねじ込まれるため、ねじ部に塗料が付着してねじ込みが不能とな ったり強い力が必要となるといったことは無い。
【0026】 上述したアース端子部用マスキング部材35は、シールド筐体20の表面にフ ランジ部35Bを密着させるために下面をテーパ面として構成したが、本考案は かかる構成に限定されるものでは無い。例えば、図5に示したマスキング部材4 2は、取付け穴25に圧入される圧入軸部42Aと、この圧入軸部42Aの一端 部に周回りに突出形成されたフランジ部42Bとからなる全体の構成については 上記マスキング部材35と同一であるが、被塗装体であるシールド筐体20の表 面との密着性をより向上させる構成が採用されている。
【0027】 すなわち、フランジ部42Bには、その下面側の外周部分に位置して弾性変形 部42Cが環状に突出形成されている。この弾性変形部42Cは、フランジ部4 2Bの外周縁を頂点とする断面略三角形状を呈している。したがって、圧入軸部 42Aを取付け穴25に圧入すると、シールド筐体20の表面に当接するフラン ジ部42Bの下面に形成した弾性変形部42Cが弾性変形することにより、フラ ンジ部42Bとシールド筐体20の表面との密着性がより保持され、塗料の進入 が確実に阻止される。
【0028】 また、本考案に係るマスキング部材によれば、上述したアース端子部用マスキ ング部材35とクッション材取付け部用マスキング部材36、37のように、非 塗装部の形状によってフランジ部の形状が適宜選択される。図6に示したマスキ ング部材43は、被塗装体の直交する2側面部に非塗装部が構成される場合に用 いられるマスキング部材である。このマスキング部材43は、取付け穴に圧入さ れる圧入軸部43Aとこの圧入軸部43Aの一端部に周回りに突出形成される第 1のフランジ部43Bとこの第1のフランジ部43Bと直交する第2のフランジ 部とから構成される。塗料の吹き付け面である第1のフランジ部43Bには、そ の下面の長手方向の一側部に沿って断面三角形の弾性変形部43Cが一体に突出 形成されている。
【0029】 したがって、このように構成されたマスキング部材43は、圧入軸部43Aが 取付け穴に圧入されて被塗装体に取り付けられると、第1のフランジ部43Bと 第2のフランジ部43Cとが被塗装体の直交する2側面部に跨がって延在し、そ れぞれの表面に接合される。特に、塗料の吹き付け面である第1のフランジ部4 3Bは、下面部に一体に突出形成された弾性変形部43Cが弾性変形して被塗装 体の表面にしっかりと密着して接合される。これによって、吹き付けられた塗料 は、第1のフランジ部43Bと被塗装体の表面との間への進入が確実に防止され 、被塗装体の直交する2側面部に同時に非塗装面が構成される。
【0030】 なお、本考案に係る塗装用マスキング部材は、上述した各実施例マスキング部 材に限定されるものでは無く、さらに被塗装体の圧入箇所に対応するように色付 けすることによって取り付けの際に便ならしめることが可能とされる。また、上 述した各実施例マスキング部材においては、被塗装体の貫通穴に圧入される圧入 部をいずれも圧入軸部として形成したが、その形状は貫通穴の形状によって種々 変更され、軸形状に限定されるものでは無いことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本考案に係る塗装用マスキング部材によれば、塗 装工程に先立って被塗装体に穿設した貫通穴に圧入して取り付けるとともに塗装 終了後に取り出すといった極めて簡単な作業によって、被塗装体の表面に所望の 非塗装部を形成することができ、塗装工程が大幅に合理化され製造コストの低減 が図られる。また、マスキング部材は、繰返し使用が可能であるとともに廉価で あることから、部品コストの削減も図られる。さらに、フランジ部の形状を適宜 選択することによって、所望の形状の非塗装部を得ることができ、またこのフラ ンジ部は非塗装体の塗装表面に密着して吹き付けられた塗料の進入を確実に防止 して正確な非塗装部を形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】被塗装体であるシールド筐体に実施例マスキン
グ部材を取り付ける操作を説明する分解趣旨図である。
【図2】塗装処理を施したシールド筐体に各部品を組み
付ける状態を説明するための斜視図である。
【図3】上記シールド筐体の塗装処理に際して用いられ
るアース端子部用マスキング部材の縦断面図である。
【図4】シールド筐体に塗装処理を施し、アース端子を
取り付ける工程をアース端子部を例示して説明する工程
図である。
【図5】アース端子部用マスキング部材の他の実施例を
示す縦断面図である。
【図6】マスキング部材の他の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図7】マスクテープを用いてシールド筐体にマスキン
グを行う従来のマスキング方法を説明する図であり、同
図(a)は要部斜視図、同図(b)は要部縦断面図であ
る。
【図8】マスキング部材を用いてシールド筐体にマスキ
ングを行う従来のマスキング方法を説明する図であり、
同図(a)は要部斜視図、同図(b)は要部縦断面図で
ある。
【図9】マグネット型マスキング部材を用いてシールド
筐体にマスキングを行う従来のマスキング方法を説明す
る要部縦断面図である。
【符号の説明】
20 シールド筐体 24 アース端子 25 アース端子取付け穴 30、31 クッション材 32、33 クッション材取付け穴 34 スタッド用マスキング部材 34A 圧入軸部 34B フランジ部 35 アース端子用マスキング部材 35A 圧入軸部 35B フランジ部 36、37 クッション材取付け部用マスキング部材 36A、37A 圧入軸部 36B、36B フランジ部 42 マスキング部材 42A 圧入軸部 42B フランジ部 42C 弾性変形部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通穴が穿設された被塗装体に塗装を施
    す際に用いられる弾性材料によって形成されたマスキン
    グ部材であって、 前記貫通穴に圧入される圧入部と、この圧入部の一端部
    に周回りに一体に形成され圧入部を貫通穴に圧入した状
    態において被塗装体の表面に密着して貫通穴の周辺部を
    非塗装部となすフランジ部とから構成されたことを特徴
    とする塗装用マスキング部材。
  2. 【請求項2】 フランジ部は、被塗装体の非塗装部とな
    す領域に対応した形状に形成されたことを特徴とする請
    求項1記載の塗装用マスキング部材。
  3. 【請求項3】 フランジ部は、被塗装体の表面との当接
    面に、弾性変形部が一体に形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の塗装用マスキング部材。
  4. 【請求項4】 フランジ部は、被塗装体の表面との当接
    面が圧入部の基端部分から外縁部分に向かって次第に厚
    み寸法を大としたテーパ面として構成されたことを特徴
    とする請求項1乃至3記載の塗装用マスキング部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0542162U (ja) * 1991-10-31 1993-06-08 大和製罐株式会社 ヒンジキヤツプ
JP2013233491A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Lintec Corp マスキング材、マスキング方法、および部分的に塗膜が形成されていない塗装部材の製造方法
JP2018018660A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 株式会社豊田自動織機 電池パック及びその製造方法

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