JP3002796B2 - 印刷製品の針金とじ装置 - Google Patents

印刷製品の針金とじ装置

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JP3002796B2
JP3002796B2 JP3219215A JP21921591A JP3002796B2 JP 3002796 B2 JP3002796 B2 JP 3002796B2 JP 3219215 A JP3219215 A JP 3219215A JP 21921591 A JP21921591 A JP 21921591A JP 3002796 B2 JP3002796 B2 JP 3002796B2
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    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42BPERMANENTLY ATTACHING TOGETHER SHEETS, QUIRES OR SIGNATURES OR PERMANENTLY ATTACHING OBJECTS THERETO
    • B42B4/00Permanently attaching together sheets, quires or signatures by discontinuous stitching with filamentary material, e.g. wire

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数部の印刷製品、特
に、新聞,雑誌,パンフレット等を綴じる針金とじ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許第 3203376号(および対応す
る米国特許明細書第 4,315,588号)には、相互に協働す
るクリップセット要素とクリップ曲げ要素との間にとじ
るべき製品を通過させる形式のとじ装置が開示されてい
る。
【0003】クリップセット要素およびクリップ曲げ要
素は、それぞれ、製品の移動方向に平行にかつ製品の移
動路に隣接して延びる循環路を含み、循環駆動されるエ
ンドレスチェーンに固定されている。とじ操作中、クリ
ップセット要素と、とじ操作中にこの要素に対向するク
リップ曲げ要素とは、製品と同期して走行する。
【0004】循環駆動されるエンドレスチェーンにはセ
ットすべきクリップを形成するためのポンチを取付けた
別の循環装置が設けられている。上記ポンチを有する循
環装置には、通過するポンチに真直なワイヤ片を供給す
るワイヤ片供給機を備える。針金片は、ポンチに到達す
ると、メス型としてのクリップセット要素によって湾曲
され、U字クリップを形成し、次いで、クリップセット
要素からとじ範囲に送られ、製品に圧入される。
【0005】このとじ装置も構造が比較的複雑であり、
更に、3つの循環装置、即ち、真直な針金片の供給を受
けるポンチの循環装置、上記ポンチと協働してクリップ
を形成し製品にクリップを圧入するクリップセット要素
の循環装置およびクリップ曲げ要素の循環装置が必要で
ある。更に、クリップのセットは、製品の移動方向へ延
びる方向に限られる。
【0006】さて、米国特許明細書第 4,792,077号に
は、上述の装置の簡単な実施例、即ち、2つのチェーン
循環装置のみを設けた実施例が記載されている。循環装
置のチェーンは、方向変更ホイルを介して案内され、方
向変更ホイルの間にあるチェーン部分に対向配置されて
いる。1つの循環装置のチェーンは、針金片供給ユニッ
トを通過し、この際、若干のチェーンリンクに、チェー
ンの循環方向へ延びる真直な針金片が移行される。積層
すべき製品は、コンベヤによって、双方のコンベアチェ
ーンに供給され、双方のコンベヤチェーンの対向する双
方の部分の間に導入される。次いで、双方のチェーン循
環装置のチェーンリンクの間に固定して製品を更に移送
する。従って、上記循環装置は、二重の役割、即ち、針
金クリップのセットおよび送りの役割を果す。
【0007】とじるべき製品は、折り線が製品送り方向
へ延びるように供給され、チェーン循環装置によって更
に移送されるので、針金クリップのセットは、折り線に
沿って製品の縦方向へ行う。製品に2つのクリップを設
ける場合は、製品の針金クリップのセットは、それぞ
れ、時間的に順次に行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、本発明の課題
は、構造が簡単であり、単一製品および連続シートとし
ての印刷製品を製品送り方向に直角に確実かつ完全にと
じることができる多数部印刷製品の針金とじ装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明にも
とづき、とじ範囲を介して移動路に沿ってとじるべき印
刷製品をその折り線が送り方向に直交するように移送す
るコンベヤ装置と、循環方向へ間隔を置いて順次に配置
され、とじ範囲では製品の移動路に平行な部分に沿って
延びる閉じた循環路に沿って製品の移動速度で循環し、
折り線に沿って針金クリップをセットする一群のとじヘ
ッドからなる少くとも1つのとじヘッド装置と、セット
された針金クリップを閉じる閉じ装置を備え、とじ範囲
でとじヘッドと協働し、とじ範囲では製品の移動路に関
してとじヘッドの循環路に対応し製品の移動路に平行に
延びる閉じた循環路に沿ってとじヘッドと同期して循環
する一群の対向受部を備える少くとも1つのクリップ閉
じ装置と、とじヘッドの循環路に不動に設けられ、通過
するとじヘッドに針金片を供給する針金片供給ユニット
とを含んでいる特徴部分によって解決される。
【0010】
【作用】上記構成によれば、とじヘッド装置とクリップ
閉じ装置との間を印刷製品が通過すると同時に、とじヘ
ッド装置の一群のとじヘッドが閉じた循環路に沿って循
環駆動され、かつクリップ閉じ装置の循環路の一群の対
向受部も同じく印刷製品の移動路に平行に延びる部分を
有する閉じた循環路に沿って移動する。各対向受部はと
じ範囲でとじヘッドと協働し、セットされたクリップを
閉じてとじ作業を実行する。こうして、とじ範囲におい
て、とじヘッドにより形成された針金クリップはとじる
べき積層印刷製品に圧入され、針金クリップの脚は同時
に走行する対向受部12によって折曲げられる。とじ操作
中、とじヘッドおよび対向受部は印刷製品と同期して移
動するので、とじ操作を可能にする時間的余裕が生じて
確実なとじ操作を可能にする。
【0011】
【実施例】図面を参照して以下に本発明の実施例を詳細
に説明する。図1および図2は、本発明の第1実施例で
ある針金とじ装置の2形式を側面図で示している。図1
は、連続シートの形で供給される印刷製品をとじるのに
使用され、一方、図2は、個々に供給された印刷製品を
とじるのに使用される。
【0012】双方の装置ともに、とじヘッド装置1およ
びこれに協働するクリップ閉じ装置2とを備え、これら
の装置1,2間には、とじるべき印刷製品4(例えば、
新聞,雑誌,パンフレット等)の真直な移動路3が延び
ている。図1において、単一の印刷製品4は連続シート
Wの部分であり、とじた後、切断ライン5に沿って相互
に分離される。図2において印刷製品4は、個々にとじ
ヘッド装置1とクリップ閉じ装置2との間の移動路3に
沿って案内される。連続シートW(図1)を矢印A方向
へ移動するため、図1にコンベヤロール対として示した
コンベヤ手段6が設けてある。
【0013】とじヘッド装置1は、2つの方向変更ホイ
ール9,10を介して案内され、矢印B方向へ循環駆動さ
れるエンドレスチェーン8に離間して取付けられたとじ
ヘッド7を備える。印刷製品4の移動路3に向くチェー
ン部分8aは、連続シートWの移動方向にほぼ平行に延び
る。即ち、とじヘッド7の循環路Uは、印刷製品4の移
動路3に平行に延びる線路を有する。とじヘッド7の循
環路7には、通過する各とじヘッド7に真直な針金片を
供給する共通の針金片供給ユニット11を設けており、こ
の針金片は、とじヘッド7以降の移動中に、以下に説明
する如く湾曲されてU字クリップを形成する。
【0014】印刷製品4の移動路3の下方に設けたクリ
ップ閉じ装置2は、針金クリップの脚を折曲げる閉じ装
置(詳細には示してない)を備えた一群の対向受部12を
有する。対向受部12は、同じく、方向変更ホイール14,
15を介して案内されたチェーン13に固定されている。チ
ェーン13および対向受部12は、矢印C方向へ循環駆動さ
れる。印刷製品4の移動路3に向くチェーン線路13a
は、移動路3にほぼ平行に延びる。即ち、対向受部12の
循環路Uも同様に印刷製品4の移動路3に平行に延びる
チェーン線路を有する。
【0015】とじヘッド7および対向受部12は、とじ範
囲においてとじヘッド7が対向受部12と協働するように
配置されており、この場合、とじヘッド7および対向受
部12の循環速度は連続シートWの移動速度に対応してい
る。 とじ範囲において、とじヘッド7により形成され
た針金クリップは、とじるべき積層印刷製品4に圧入さ
れ、この場合針金クリップの脚は同時に走行する対向受
部12によって折曲げられる。とじ操作中、とじヘッド7
および対向受部12は印刷製品4と同期して移動するの
で、とじ操作を可能にする時間的余裕が生じて確実なと
じ操作ができる。
【0016】針金クリップは、印刷製品4の移動方向A
に直交する既存のまたは以後の折り線16の方向へセット
される。一般に、折り線16に沿って少くとも2つのクリ
ップをセットする。即ち、図示と同様の第2とじヘッド
装置および第2クリップ閉じ装置(図1には示してな
い)を設ける。
【0017】以下に、図10〜図17を参照してとじヘッド
装置1およびクリップ閉じ装置2の可能な構造を説明す
る。
【0018】図2は、単一製品4の供給のためベルトコ
ンベヤ17を設けている点で図1と異なる。ベルトコンベ
ヤ17の上方には、とじステーションの前に印刷製品4の
上面に載るコンベヤベルト18を設けている。
【0019】図3および図4に示す第2実施例は、図
1,2の第1実施例とクリップ閉じ装置2の構造を異に
する。図3,図4の場合、閉じ装置を備えた対向受部12
は、矢印C方向へ循環駆動されるロータ19の周面に設け
てある。連続シート4(図3)または単一製品4(図
4)は、ロータ19によって湾曲した移動路3に沿って案
内される。とじヘッド7を担持するチェーン8は、印刷
製品4の移動路3の方向に向くチェーン線路8aが湾曲す
るように案内されており、従って、とじヘッド7の循環
路Uの関連部分は、とじ範囲Zにおいて、印刷製品4の
移動路に対して再びほぼ平行に延び、即ち、ロータ19の
回転軸線19a に対して同軸上に延びる。即ち、とじヘッ
ド7は、ほぼ腎臓形状の循環路Uに沿って移動され、一
方、対向受部12の循環路Vは円形である。
【0020】図3,図4におけるとじ操作はとじ範囲Z
において図1,図2の場合と同様にし行われる。図4で
は、方向変更ロール22およびロータ19を介して案内され
るコンベヤベルト20,21が単一の印刷製品4を案内する
ために設けられている点において、連続シートWをとじ
るための図3の形態とは異なる。
【0021】印刷製品4は、矢印A′方向へ循環するコ
ンベヤベルト20,22によって保持され、移動路3に沿っ
て矢印A方向へ送られる。図3,図4においても、2つ
の同一のとじヘッド装置1および2つのクリップ閉じ装
置2が設けられている。。この場合、双方のクリップ閉
じ装置2の対向受部12は1つのロータ19上に設けること
ができる。
【0022】図5,6および図7,8に、針金とじ装置
の第3実施例を示す。この場合、図5,図6では、とじ
るべき印刷製品4からなる連続シートWを処理する。一
方、図7,図8では、針金とじ装置は個々に供給される
印刷製品4をとじるのに使用する。その他の点について
は、これら双方の形式に十分に対応する。
【0023】図5〜図8では、2つのとじヘッド装置
1,1'および2つのクリップ閉じ装置2,2′が印刷製
品4の移動方向に直交する方向へ相互に離間して設けて
ある(図6,図8参照)。この場合、クリップ閉じ装置
2,2′は、図3,図4に示すものと同一に構成されて
いる。即ち、対向受部12は、矢印Cの方向へ回転駆動さ
れるロータ19に固定され、即ち、円形循環路Vに沿って
移動される。
【0024】しかしながら、とじヘッド装置1,1'は、
図3,図4に示すとじヘッド装置とは異なる。とじヘッ
ド7は、ロータ19のまわりに循環路Uに沿って移動され
る。この場合、循環路Uのうちとじ範囲にある線路は、
ロータ19の回転軸線19a に対して同軸である。
【0025】図6,図8に示すように、各とじヘッド7
は、ロータ19の軸方向へ可動となるようにホルダ24,2
4′に軸支された支持アーム23,23′に固定されてい
る。ホルダ24,24′は、ロータ19のシャフト19b に取付
けられ、ロータ19と同期して共転する。
【0026】とじ操作中、支持アーム23は、とじ範囲Z
において、とじヘッド7が関連する対向受部12に対向す
る送入位置にある。この作業位置において、とじヘッド
7は、とじ操作の実施のため、例えば制御レバーまたは
連結機構によって矢印D方向へ移動される。とじヘッド
7はとじ範囲を出たのち再び引離される。更に支持アー
ム23,23′が矢印E方向へ戻されるので、とじヘッド7
はとじられた印刷物の移動路外に置かれ、従って、とじ
ヘッドの運動はロータ19によって妨げられない。
【0027】この引込み状態において、とじヘッド7は
針金片供給ユニット11,11′を通過し、真直な針金片を
受取る。次いで、針金片は図1で説明したように、U字
針金クリップに湾曲される。更に、とじ操作は上述の実
施例と同様に行われる。図6,図8において、セット済
みのクリップを25で示す。
【0028】図9は、本発明に係る針金とじ装置を備え
た輪転機の折畳排出部を模式的に示している。この折畳
排出部28は公知の構造であり、以下では簡単に説明す
る。
【0029】連続の印刷製品からなる折畳んだ連続シー
トW(ライン)は、引張ロール対29によって引張られ
て、連続シートWに横孔を設ける2つの穿孔ロール30の
間を通過する。次いで、連続シートWはカッタシリンダ
31と捕集シリンダ32との間を通過し、このとき横方向へ
切断される。切断された印刷製品4は、捕集シリンダ32
に設けた保持装置33(ニードル系またはグリッパ系)に
よって固定される。
【0030】次いで、捕集シリンダ32の周面に載る印刷
製品4は折畳シリンダ34に送られ、このとき新たに折畳
まれる。この場合、捕集シリンダ32に設けた折曲げ刃35
が、折畳シリンダ34の部分をなす折畳ボード36と連動す
る。折畳まれた印刷製品4は折畳シリンダから方向変更
ホイール37を介して配列ホイール38の区域に達し、次い
で排出ベルト39上にずれ重なり形成で置かれる。折畳排
出部28は、この限りにおいて公知の構造である。そし
て、折畳排出部28には、図7,図8に示す形式の本発明
に係る針金とじ装置を装備できる。
【0031】クリップ閉じ装置2は、捕集シリンダ32に
組込む。この場合、対向受部12は、折曲げ刃35の範囲に
あり、円形循環路Vに沿って移動される。対向受部12
は、例えば静的に作用する折曲げ機構(イギリス特許第
740,079号参照)であってもよい。更に、制御された折
曲げ機構を対向受部12に設けることも考えられる。これ
については、更に図10を参照して説明する。
【0032】とじヘッド装置1のとじヘッド7は、捕集
シリンダ32の周囲の閉循環路Uに沿って捕集シリンダ32
または対向受部12と同期して循環する。循環路Uには、
図1ないし図8を参照して説明したように針金片供給ユ
ニット11が設けられ、とじヘッド7は、ユニット11を通
過し、この際真直な針金片を受け取る。針金片は、とじ
ヘッド7がとじ範囲Zへ移動する間に湾曲されてU字ク
リップを形成する。図6,図8を参照して説明したよう
に、とじヘッド7は捕集シリンダ32の軸線32a の方向へ
移動可能である。とじ範囲Zにおいて、とじヘッド7は
対向受部12に対向する位置に送入される。とじ範囲Z
は、とじ範囲Zから離れた後、印刷製品4の移動路外に
ある外側終点位置に戻される。
【0033】とじ操作は図1で説明したようにとじ範囲
Z内で行われる。とじ範囲では、とじヘッド7および関
連の対向受部12はとじるべき印刷製品と同期して同時に
走行するので、とじ操作は、公知の方法(例えば、既述
の英国特許第 740,079合、ヨーロッパ特許第205144号お
よび対応する米国特許第 4,750,661号)の場合よりも長
い時間が与えられる。
【0034】もちろん、図7,図8で説明したように、
印刷製品4の折り線の方向へ2つの(またはより多数
の)針金クリップをセットするため関連のクリップ閉じ
装置2を含む2つの(またはより多数の)とじヘッド装
置1を設けることができる。印刷製品が折畳シリンダ34
に引渡される前に捕集シリンダ32が印刷製品の捕集のた
め2回転したとき、これに対応してとじヘッドは最初の
回転中に作動しないように制御される。
【0035】図9の方法における変形として、連続シー
トWの切断前、即ちカッタシリンダ31の前で、図1,3
または図5,6で説明したように連続シートW(ウイ
ン)をとじることもできる。換言すれば、この場合カッ
タシリンダ31および捕集シリンダ32の前に、図1,3ま
たは図5,6に示したようにとじ装置を設ける。
【0036】図9の方法の別の可能な形式として、捕集
シリンダ32と折畳ユニットとの間に、図2,4または図
7,8のとじ装置を設けることができる。この場合、単
一製品は捕集シリンダから離れてとじ装置を介して案内
され、とじた後折畳まれる。さて、図1と関連して針金
とじ装置(特に、とじヘッドおよびクリップ閉じ装置)
の可能な構造について説明する。この針金とじ装置は、
もちろん場合により修正され図示の別の実施例にも使用
できる。
【0037】図10,11から明らかな如く、双方のとじヘ
ッド7,7′は支持部材41,42を介してとじバネ43にそ
れぞれ各端を支持した、矢印F方向へ昇降自在な横梁40
に固定されている。バネ43はそれぞれガイド48,49に案
内されたチェーン46,47に固定した案内ブシュ44,45に
支持される。案内ブシュ44,45には、それぞれ一端で支
持部材41,42と協働し、別のバネ54に支持される調心要
素52,53を他端に取付けた可動のボルト50,51が貫通し
ている。
【0038】各支持部材41,42の上端には、連結部材5
7,58と協働する制御ローラ55,56が設けられている。
各とじヘッド7の可動部分は過負荷クラッチ61,62を介
して歯車63,64に結合されたシャフト59,60に取付けら
れている。歯車63,64は、支持部材41,42に回転自在に
支持された別の歯車65,66と噛合う。歯車65,66には、
別の連結部材69,70と協働する制御ローラ67,68が軸支
されている。歯車65,66には、支持部材41,42に他端を
結合した戻しバネ71が係合する。
【0039】対向受部12,12′はガイド76,77内を走行
するチェーン74,75に支持部材73を介して固定した共通
の受けレール72で構成される。クリップ閉じ装置2,
2′は対向受部12,12′または受けレール72に移動可能
に支持されており、作動部材80によってとじヘッド7に
対して上昇できるクリップ閉じ部材78,79(図10)を有
する。作動部材80の両端は、それぞれ旋回レバー81,82
に支持されている。旋回レバー82に作動レバー84に結合
された結合部材83が作用する。作動レバーの一端に連結
部材86と協働する制御ローラ85を取付けている。結合部
材83には、戻しバネ87が作用する。
【0040】図10〜図12に示す装置の機能を以下に説明
する。
【0041】制御ローラ55,56がとじ範囲Zに設けた制
御連結部材57,58上に載ると直ちに、横梁40は、とじヘ
ッド7とともに、同期走行する受けレール72まで矢印F
の方向へ下降される。この場合、調心要素52,53は受け
レール72の対応する調心部分と係合し、とじヘッド7お
よび対向受部12の調心が行われる。そして、横梁40が更
に移動すると、連結部材69,70が制御ローラ67,68に作
用し、歯車63,64,65,66を介してシャフト59,60が回
転される。
【0042】図13ないし図17を参照して、シャフト59,
60の回転時の現象を以下に説明する。
【0043】とじヘッド7および対向受部12がとじ範囲
Zを通過する間、クリップを印刷製品4にセットした
後、クリップ閉じ部材78,79を上昇し、公知の仕方で針
金クリップを折曲げる。クリップ閉じ部材78,79の上昇
は、制御ローラ85が連結部材86に載った場合に行われ、
旋回レバー81,82が逆時計方向へ旋回され、作動部材80
が上昇される。とじ操作が終了すると、制御ローラ55,
56;67,68,85が対応する連結部材57,58;69,70,86
から引離され、戻しバネ43,71,78による戻し操作が行
われる。
【0044】次に、図13〜17を参照してとじヘッド7′
に基づきとじヘッド7,7′の構造を説明する。図15〜
図17において、対応する機能説明に関連して重要な部材
にのみ参照記号を附した。とじヘッド7,7′の構造お
よび機能は、更に、スイス特許出願第 01963/89号によ
り詳細に記載されている。
【0045】図13,14において出発位置または休止位置
(図10参照)に示したとじヘッド7′は、相互に離間し
て設けられた相互に平行な側部受け部分90a, 90bを有
し、横梁40(図10〜12)に固定された支持部材90を有す
る(特に図14参照)。支持部材90の受け部分90a, 90bに
は、それぞれ受けスリーブ91,92が回転自在に軸支され
ている。シャフト59は受けスリーブ91,92を貫通し、受
けスリーブ91,92に関して自由に回転できる(図14)。
【0046】第14図において、シャフト59の回転軸線を
鎖線で示し、これを参照符号59a で示す。双方の受け部
分90a, 90bの間には、ポンチ95の相互に平行に延びるポ
ンチアーム93,94が受けスリーブ91,92と一体に構成さ
れて配置してある。双方のポンチアーム93,94は、ウエ
ブ96によって相互に結合されている(図13)。各ポンチ
アーム93,94の自由端には、駆動ノーズ97が設けてあ
り、針金片供給ユニット11から供給されて、例えば磁力
によりポンチ95に保持された真直な針金片98がノーズ97
に当接する。
【0047】ポンチアーム93,94の内面には、ポンチア
ーム93,94の全長にわたって延びる相互に開いたミゾ9
9,100 が設けてある。このミゾの一端は、針金片98の
範囲において開放している。ポンチアーム93,94の間に
は、押し棒101 が配置されており、この押し棒101 は、
押し捧ヘッド102 によってポンチ95のガイドに半径方向
へ可動に案内されて変位可能である。(図14)。押し捧
ヘッド102 は、ラック104 を構成した作動部材103 に結
合されている。ラック104 は、2つのポンチアーム93,9
4 の長手方向に対して平行に延び、回転可能な受けスリ
ーブ91,92の間に配置されかつシャフト59に対して空転
しないように固定されたピニオン105 とかみ合う。
【0048】押し捧101 には、押し棒ヘッド102 方向の
ラック104 延長線上に押し捧101 から両側へ突出し、受
け部分90a, 90bに構成された2つの同一の制御連結部材
107,108の1つに係合する案内ボルト106 が設けてあ
る。制御連結部材107, 108は、ほぼ 180°の角度にわた
ってシャフト59に同軸に延びる第1部分 108′(図13)
を有する。第1部分 108′は、クリップセット位置にあ
るポンチ95のミゾ99,100 に平行にシャフトから離れて
下方へ延びる真直な第2部分 108″に移行する(図16参
照)。
【0049】シャフト59には、双方の受け部分90a, 90b
以外に2つの旋回レバー109, 110が旋回自在に軸支され
ている。双方の旋回レバー109, 110は、自由端の範囲に
おいてクリップ案内部材111 によって相互に結合されて
いる。案内部材は双方の旋回レバー109, 110から突出す
るクリップ案内ノーズ112 を有する。クリップ案内部材
111 には、クリップ案内ノーズ112 の反対側に、曲げ揺
れ腕113 (ダイス)が形成されている。曲げ揺れ腕113
およびクリップ案内部材111 は、相互に平行な開口114,
115を有し(図14)、ポンチ95が休止位置からクリップ
セット位置に旋回された際、双方のポンチアーム93,94
の端部範囲は開口114, 115に入る。クリップ案内部材11
1 はクリップ案内ノーズ112 の範囲において双方へくさ
び状に細くなっている。くさび面を112′で示す。支持
部材90の受け部分90b には、1つの旋回レバー110 に作
用し、双方の旋回レバー109, 110、クリップ案内部材11
1 および曲げ揺れ腕113 を逆時計方向へ支持部材90に押
圧する板バネ116 が固定されている。
【0050】図13,14において、上述のようにポンチ95
は休止位置にある。ポンチ95は、図15において休止位置
に関して逆時計方向へ90°だけ旋回されており、一方、
図16,17では、 180°だけ旋回されたクリップセット位
置95′にある。図17において、押し棒101 は、真直な針
金片98から湾曲されたクリップ98′から押出されてとじ
るべき印刷製品に圧入される下部終点位置の範囲にあ
る。
【0051】さて、以下にとじヘッド7′の機能を説明
する。
【0052】ポンチ95は、図13,14に示す休止位置で針
金片供給ユニット11から真直な針金片98を受取る。針金
片98を曲げてクリップを形成するには図10〜図12で説明
したようにシャフト59を逆時計方向へ回転する。案内ボ
ルト106 が制御連結部材107,108の第1部分 108′内に
ある限り、押し棒101 は半径方向へ移動できない。ポン
チ95は、押し棒101 を介してシャフト59に結合され、従
って、共転される。逆時計方向へ90°回転されると、ポ
ンチ95は図15に示した位置に達し、針金片98が曲げ揺れ
腕113 上に載り始める。
【0053】ポンチ95を更に回転すると、針金片98は曲
げ揺れ腕113 によってU字クリップ98′に曲げられ、こ
の場合クリップ脚はポンチアーム93,94のミゾ99,100
に案内される。ポンチ95が 180°回転されて図16に示し
たクリップセット位置95′に達すると直ちに、シャフト
59とポンチ95との間に回転結合が断たれる。何故なら
ば、案内ボルト106 が、ポンチ95に平行に延びる制御連
結部材107, 108の第2部分 108″に入り始めるからであ
る。
【0054】そして、シャフト59を逆時計方向へ更に回
転すると、案内ボルト106 は制御連結部材107, 108の第
2部分 107″,108″に沿って案内され、かくして、シャ
フト59上に設けたピニオン105 がラック104 に沿って
転動し、従って、押し棒101は、シャフト59に対して
半径方向に移動する。この場合、押し棒101 は、クリッ
プ98′に当接し、上記クリップをポンチ95から半径方向
へ押出す。また、押し棒ヘッド102 は、クリップ案内ノ
ーズ112 のくさび面 112′に当接し、板バネ116 の力に
抗してクリップ案内ノーズ111 および旋回レバー109, 1
10を押し棒101の範囲から時計方向へ旋回する。
【0055】クリップ98′の脚はクリップ98′がポンチ
95から排出される間、クリップ案内ノーズ112 によって
ポンチアーム93,94のミゾ99,100 に保持され、クリッ
プ98′は全排出操作の間で案内される。排出されたクリ
ップ98′は、上述のようにとじるべき印刷製品を介して
クリップ脚の折曲げを行う対向受部に押圧される。
【0056】ポンチ95の戻し操作は、図10〜図12で説明
したように、シャフト59を時計方向へ回転することによ
って行う。ポンチ95の戻し操作中に押し棒101 が半径方
向内方へ移動されると直ちに、クリップ案内部材111
は、板バネ116 によって図13,図14の休止位置に旋回さ
れる。
【0057】もちろん、図1〜図9の実施例において、
図10〜図17で説明したとじヘッドとは異なる構成のとじ
ヘッドを使用することもできる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、とじ操作中、とじヘッ
ドおよび対向受部は印刷製品と同期して走行するため、
とじ範囲が長くなってとじ動作時間に余裕が生じて確実
なとじ操作ができ、輪転機の折畳排出部において連続シ
ートまたは単一製品をとじるのに特に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、連続シートをとじるための針金とじ装
置の第1実施例の側面図である。
【図2】図2は、単一製品をとじるための針金とじ装置
の第1実施例の側面図である。
【図3】図3は、連続シートをとじるための針金とじ装
置の第2実施例の側面図である。
【図4】図4は、単一製品をとじるための針金とじ装置
の第2実施例の側面図である。
【図5】図5は、連続シートをとじるための針金とじ装
置の第3実施例の側面図である。
【図6】図6は、連続シートをとじるための針金とじ装
置の第3実施例の前面図である。
【図7】図7は、単一製品をとじるための針金とじ装置
の第3実施例の側面図である。
【図8】図8は、単一製品をとじるための針金とじ装置
の第3実施例の前面図である。
【図9】図9は、本発明に係る針金とじ装置を備えた輪
転機の折畳排出部の側面図である。
【図10】図10は、図1の線X−Xに沿う断面図でとじ
装置の可能な構造を示す図である。
【図11】図11は、図10に示した装置の平面図である。
【図12】図12は、図10の線 XII−XII に沿う断面図で
ある。
【図13】図13は、図10〜12の装置に使用したとじヘッ
ドの側面図である。
【図14】図14は、図13の線 XIV−XIV に沿う断面図で
ある。
【図15】図15は、図13,14のとじヘッドの作業サイク
ルの第1段階を示す図面である。
【図16】図16は、図13,14のとじヘッドの作業サイク
ルの第2段階を示す図面である。
【図17】図17は、図13,14のとじヘッドの作業サイク
ルの第3段階を示す図面である。
【符号の説明】
1 とじヘッド装置 2 クリップ閉じ装置 3 移動路 4 印刷製品 6 コンベヤ手段 7 とじヘッド 9,10,14,15 方向変更ホイール 11 針金片供給ユニット 12 対向受部 13 チェーン 16 折り線 19 ロータ 28 折畳排出部 32 補集シリンダ 34 折畳シリンダ 35 折曲げ刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42B 4/00 B42B 4/02

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続の多層シート(W)または単一製品
    (4)として形成される新聞,雑誌,パンフレット等の
    印刷製品の針金とじ装置において、 a) とじ範囲(Z)を介して移動路(3)に沿ってとじ
    るべき印刷製品(4)をその折り線(16)が送り方向
    (A)に直交するように移送するコンベヤ装置(6)
    と、 b) 循環方向(B)へ間隔を置いて順次に配置され、と
    じ範囲(Z)では製品(4)の移動路(3)に平行な部
    分に沿って延びる閉じた循環路(U)に沿って製品
    (4)の移動速度で循環し、折り線(16)に沿って針金
    クリップ(98′)をセットする一群のとじヘッド(7)
    からなる少くとも1つのとじヘッド装置(1)と、 c) セットされた針金クリップ(98′)を閉じる閉じ装
    置を備え、とじ範囲(Z)でとじヘッド(7)と協働
    し、とじ範囲(Z)では製品(4)の移動路(3)に関
    してとじヘッド(7)の循環路(U)に対応し製品
    (4)の移動路(3)に平行に延びる閉じた循環路
    (V)に沿ってとじヘッド(7)と同期して循環する一
    群の対向受部(12)を備える少くとも1つのクリップ閉
    じ装置(2)と、 d) とじヘッド(7)の循環路(U)に不動に設けら
    れ、通過するとじヘッド(7)に針金片(98)を供給す
    る針金片供給ユニット(11)とを含んでいることを特徴
    とする装置。
  2. 【請求項2】 針金片供給ユニット(11)が、とじ範囲
    (Z)の外に設けられていることを特徴とする請求項1
    の装置。
  3. 【請求項3】 とじヘッド装置(1)が、コンベヤ装置
    (6)から分離されていることを特徴とする請求項1の
    装置。
  4. 【請求項4】 連続シート(W)または単一製品が、伸
    張状態でとじ範囲(Z)を介して案内されることを特徴
    とする請求項1の装置。
  5. 【請求項5】 第1クリップ閉じ装置(1)に対して製
    品(4)の移動方向(3)に直交する方向へずらした第
    2クリップ閉じ装置(2′)を備える第2とじヘッド装
    置(1′)を特徴とする請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 とじヘッド(7)が、方向変更機構
    (9,10)を介して案内され、とじ範囲(Z)では製品
    (4)の移動路(3)に平行に案内される引張装置
    (8)に固定されていることを特徴とする請求項1の装
    置。
  7. 【請求項7】 針金片供給ユニット(11)が、とじヘッ
    ド(7)の閉じた循環路(U)の内側に設けられている
    ことを特徴とする請求項6の装置。
  8. 【請求項8】 とじヘッド(7)が、対向受部(12)の
    循環路(V)を内側に含む円形循環路(U)に沿って循
    環することを特徴とする請求項1の装置。
  9. 【請求項9】 対向受部(12)が、方向変更機構(14,
    15)を介して案内され、とじ範囲(Z)では製品(4)
    の移動路(3)に平行に延びる引張機構(13)に固定さ
    れていることを特徴とする請求項1または6の装置。
  10. 【請求項10】 対向受部(12)が、とじ範囲(Z)に
    続く範囲に沿って製品(4)を案内するための回転ドラ
    ム(19)の周面に設けられていることを特徴とする請求
    項1,6,8のいずれか1つの装置。
  11. 【請求項11】 作業位置と引込位置との間でドラム
    (19)の軸線方向(19a)へとじヘッド(7)を移動す
    る制御装置を備えることを特徴とする請求項10の装置。
  12. 【請求項12】 対向受部(12)が、輪転機の折畳排出
    部(28)の捕集シリンダ(32)の周面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1,6,8のいずれか1つの装
    置。
  13. 【請求項13】 対向受部(12)が、折曲げ刃(35)の
    範囲内に設けられていることを特徴とする請求項12の装
    置。
  14. 【請求項14】 針金片供給ユニット(11)が、真直な
    針金片(98)をとじヘッド(11)に引渡し、前記真直な
    針金片(98)が、とじ範囲(Z)に移送する間に、U字
    状に曲げられることを特徴とする請求項1の装置。
  15. 【請求項15】 該装置が、輪転機の折畳排出部(28)
    の捕集シリンダ(32)または折畳シリンダ(34)の前に設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし11のいず
    れか1つの装置。
  16. 【請求項16】 該装置が、輪転機の折畳排出部(28)
    の捕集シリンダ(32)と折畳シリンダ(34)との間に設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし11の1つ
    に記載の装置。
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