JP3002498B2 - 火災感知器、並びに該火災感知器に用いられる重付け値を設定するための重付け値設定用機器 - Google Patents

火災感知器、並びに該火災感知器に用いられる重付け値を設定するための重付け値設定用機器

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JP3002498B2 JP2094946A JP9494690A JP3002498B2 JP 3002498 B2 JP3002498 B2 JP 3002498B2 JP 2094946 A JP2094946 A JP 2094946A JP 9494690 A JP9494690 A JP 9494690A JP 3002498 B2 JP3002498 B2 JP 3002498B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災現象に基づく熱、煙、あるいはガス等
の複数の物理量を検出し、それら物理量の総合判断によ
り火災監視を行う火災感知器に関し、また、該火災感知
器に用いられる重付け値を設定するための重付け値設定
用機器に関するものである。
[従来の技術] 複数の、あるいは種類の異なる複数の火災感知器から
のデータを総合的に判断して火災判定を行う方法、もし
くは1つの火災感知器内に熱、煙、あるいはガス等の多
要素のセンサ部を含んだ多要素火災感知器において各セ
ンサ部のすべてのデータを総合的に判断して火災判定を
行う方法は、現在まで数多く提案されている。例えば、
各要素のセンサ出力の積算値、もしくは掛け算値が一定
値を超えると火災と判定する装置等がある。また、各セ
ンサの出力値を特定の関数に代入して一定値以上になる
と火災判定するものもある。また、入力と出力の関係を
テーブルで定義して、各センサ出力からテーブルをサー
チして一致するところの値を取り出して、その後その値
が一定値を超えているか否かで火災判定する方法もあ
る。
以上の各方法では次のような欠点がある。
(a)各センサの積算または掛け算による方法 原理的には簡単であるが、火災現象を扱うには単純す
ぎ、信頼性に欠ける欠点がある。
(b)関数による方法 火災現象の燻焼火災から発炎火災までを全体的に監視
するには1つの関数では無理があり、複数の関数を使う
必要があり、どれかのセンサ出力で関数の切り替えを行
うため、不連続な最終出力となる。また、関数の出力は
1つの結果しか出力できないため、例えば火災確度、危
険度等、複数の結果を得たい場合には結果の数だけの関
数が必要となる。また、入出力の定義を変更もしくは追
加したい場合にすぐ望ましい関数を得るのが大変困難で
ある。
(c)テーブル法 各センサの入力値と結果をROM等を使用して定義する
ため、入力条件がすべて一致している場合は良いが、一
部のセンサしか条件を満足しない場合は、部分パターン
・マッチング法等で、定義テーブルにないスキ間を補間
する必要がある。しかし、センサ入力数が多いと、この
補間法は大変複雑になる。また、テーブル自体、ち密に
定義する必要がある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するため、本発明によれば、1つ以
上の火災現象検出手段から及び/または受信手段を介し
て1つ以上の他の火災感知器から入力される複数の火災
現象検出情報を演算処理して1つ以上の火災情報を得る
信号処理手段を有し、 該信号処理手段は、 前記複数の火災現象検出情報が入力されたときに、前
記火災情報に寄与する程度に応じて各入力された火災現
象検出情報に対応の重付けを行い、該重付けされた火災
現象検出情報に基づいて、前記火災情報を演算するよう
に構成されたニューラルネット信号処理網と、 該ニューラルネット信号処理網に複数の火災現象検出
情報の特定のパターンを与えたときに演算される火災情
報を、前記特定のパターンによって得られるえべき所望
の火災情報に近似させるように設定されてなる重付け値
を記憶する記憶手段と、を備え、 前記ニューラルネット信号処理網は、前記記憶手段に
記憶されている重付け値を用いて前記入力される火災現
象検出情報に対応の重付けを行うようにしたことを特徴
とする火災感知器が提供される。
また、本発明によれば、上記火災感知器で用いる重付
け値を設定するために、 複数の火災現象検出情報の特定のパターンと該特定の
パターンが与えられたときに得られるべき火災情報との
組を格納したテーブルと、 前記複数の火災現象検出情報が入力されたときに、前
記火災情報に寄与する程度に応じて各入力された火災現
象検出情報に対応の重付けを行い、該重付けされた火災
現象検出情報に基づいて、前記火災情報を演算するよう
に構成されたニューラルネット信号処理網と、 前記テーブル内の前記複数の火災現象検出情報の特定
のパターンを前記ニューラルネット信号処理網に与えた
ときに演算される火災情報を、前記テーブル内の前記火
災情報に近似させるように前記重付けを調整する調整手
段と、 該調整手段により調整された重付け値を記憶手段に格
納するための書込手段と、 を備えた重付け値設定用機器が提供される。
ニューラルネット信号処理網は、入力された検出情報
から火災情報を直接演算するのではなく、検出情報から
一旦、中間情報を演算し、該中間情報から火災情報を演
算するというように演算を階層的に行うようにするのが
好ましい。階層は複数段階にすることができ、各中間階
層において演算されるべき中間情報の数は任意に設定さ
れる。例えば、階層を入力−中間並びに中間−出力の二
段階にする場合、最初に、入力情報すなわち検出情報の
各々に対して個々の第1の重付けを行って各中間情報が
演算され、次に、中間情報の各々に対して個々の第2の
重付けを行って出力情報すなわち火災情報が演算され
る。
最初に重付け値設定用機器を用い、ニューラルネット
信号処理網(以下、単に「信号処理網」ともいう)の入
力情報と出力情報との関係が定義テーブルの内容に近似
するように調整手段で第1及び第2の重付け値を調整
し、書込手段で記憶手段に書込むことにより、重付け値
を格納した記憶手段が作成される。
このように作成された記憶手段は火災感知器に移設さ
れ、火災感知器は、該記憶手段に格納された重付け値を
用いて以後の火災監視動作における判断を行う。
[作用] 最初に、重付け値設定用機器を用いて、定義テーブル
に示される入出力値に対して一番誤差が少なくなるよう
に調整した重付け値を記憶手段に格納することにより、
定義テーブルの内容を記憶手段に教え込ませる。
このようにして一度、重付け値の記憶手段が形成され
ると、該記憶手段の内容を用いて信号処理を行う信号処
理網は、すべての入力値に対して望ましい出力値を出力
することができるようになるため、定義テーブルに定義
されていない入力値の組合わせに対しても対応でき、望
んでいる出力値に近い値が示されるので、この記憶手段
を火災感知器に移設して火災監視動作を行わせる。
重付け値設定用機器内の定義テーブルで入出力の関係
を定義する場合、すべての組合わせを定義する必要はな
く、各重要な点について定義を行えば良い。また、特
に、入力値のわずかなズレによって出力値が大きく変化
する特異点、もしくは極小点、極大点の付近を詳細に記
述する必要があれば、その周囲を詳細に定義し、その他
の部分に対してはおおざっぱに定義することができる。
また、入力と出力の関係を変えたい場合、今まで定義
されていた入力値に対して違う出力値を定義する場合
と、今まで未定義の領域に対して定義を行う場合とがあ
るが、重付け値設定用機器内の調整手段(ネット構造作
成プログラム)を走らせることにより新たな重付け値を
格納した記憶手段を容易に作成することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は、本発明による火災感知器が、火災受信機や
中継器等の受信手段にN個接続されている場合を示すブ
ロック回路図であり、各火災感知器は、収集した火災現
象に基づくアナログ物理量のセンサ・レベルから火災情
報を得、該火災情報から火災判断を行って、その結果だ
けを受信手段に送出する、いわゆるオン・オフ式の火災
感知器の場合を示している。なお、各火災感知器は、セ
ンサ・レベルから得られた火災情報をそのまま受信手段
に送出し、火災判断は、送出された火災情報に基づいて
受信手段側で行うようにすることもできるのはもちろん
である。
第1図において、REは受信手段としての火災受信機、
DE1〜DENは、例えば一対の電源兼信号線のような伝送ラ
インLを介して火災受信機REに接続されるN個の多要素
火災感知器であり、その1つ火災感知器DE1についての
み内部回路を詳細に示している。なお、N個の火災感知
器すべてが多要素火災感知器である必要はなく、複数種
類の火災感知器から成る組が1つの多要素火災感知器に
対応するものとしても良い。従って、以後n番火災感知
器(n=1〜N)と言う場合は、それが1個の多要素火
災感知器を指す場合と、複数種類の単要素火災感知器で
構成された組を指す場合との両方を意味することとす
る。
多要素火災感知器DE1において、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、本発明の動作に関係した後述するプログラ
ムを格納したプログラム記憶領域、 ROM12は、火災判別基準等の各種定数を格納するため
の各種定数の記憶領域、 ROM13は、後述する重付け値を格納した重付け値の記
憶領域、 ROM14は、当該火災感知器DE1アドレスを格納した自己
アドレス記憶領域、 RAM1は、作業用領域、 FSは火災現象検出手段であり、例えば散乱光式であっ
て良い煙センサ部FS1、例えばサーミスタを有するもの
あって良い温度センサ部FS2、及びガス検出素子を有す
るガス・センサ部FS3等のセンサ部から成っている。各
センサ部FS1、FS2及びFS3は、図示しないが、増幅器、
サンプルホールド回路、アナログ・ディジタル変換器等
を有している。
TRX1は、直・並列変換器や並・直列変換器等で構成さ
れる信号送受信部、 IF11、IF12、IF13及びIF14には、インターフェース、 である。
なお、第1図において点線のインタフェースIF15を介
して接続された、同じく点線で示されたディップ・スイ
ッチDIPは、自己アドレスの設定用及び/またはROM12に
記憶されている定数の選択用等に使用されるディップ・
スイッチであり、ディップ・スイッチDIPを設けた場合
には該ディップ・スイッチDIPで設定された設定値を記
憶するためのRAMが別に設けられ、ROM14は省略される。
また、第1図では、1番の多要素火災感知器DE1は火
災現象検出手段として3つのセンサ部を内部に有する場
合を示しているが、センサ部の数及び種類はこれに限定
されるものではなく、多要素火災感知器ごとにセンサ部
の数及び種類を変えることができ、さらに、複数の火災
感知器を用いる組の場合には、組内の火災感知器の数及
び種類を種々に変えることができる。この場合、火災感
知器DE1に内蔵するセンサ部を1つとし、残りの1つ以
上のセンサ部を別体として該火災感知器DE1に接続する
ようにしても良く、または残りの1つ以上のセンサ部を
他の火災感知器のセンサ部として該他の火災感知器のセ
ンサ部の火災現象の検出出力を貰うようにすることもで
きる。別体もしくは他の火災感知器のセンサ部の検出出
力を貰う場合、別体もしくは他の火災感知器のセンサ部
の検出出力は、第1図のインタフェースIF1やIF2を介し
て受信するようにしても良く、また、信号線Lを介して
受信するようにしても良い。
後で一層詳細に説明されるように、本発明では、各セ
ンサ部で検出された検出出力もしくはセンサ・レベルに
対し、得られるべき火災情報に寄与する程度に応じて重
付けを課し、重付けされたセンサ・レベルに基づいて実
際の火災情報を得るようにしているが、EP−ROM等で構
成される第1図の記憶領域ROM13には、各センサ・レベ
ルに対して課すべき重付け値が格納されている。重付け
値は、工場等で重付け値設定用機器を用いて学習用デー
タから計算され、得られた重付け値が第1図のEP−ROM
等で構成される記憶領域ROM13に記憶されて用いられる
が、第2図には、その工場等に用意される重付け値設定
用機器のブロック回路図が示されている。
第2図の重付け値設定用機器において、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、本発明の動作に関係した重付け値を設定す
るための後述するプログラムを格納したプログラム記憶
領域、 ROM22は、重付け値を設定する際の各種定数を格納す
るための各種定数の記憶領域、 RAM21は、作業用領域、 RAM22は、入力情報すなわちセンサ・レベルの値と、
出力情報すなわち火災情報の値との間の関係を学習デー
タとして定義した定義テーブルの記憶領域、 RAM23は、重付け値を一時的に格納するための重付け
値一次記憶領域、 DPは、CRT等の表示器、 KYは、後述する学習データ入力用テンキー、 RWは、重付け値一次記憶領域RAM23内の重付け値を、
第1図の記憶領域ROM13に書込むための書込器、 IF21、IF22及びIF23は、インターフェース、 である。
追って、本発明の一実施例による動作が具体的に説明
されるが、それに先立って最初に作用について説明す
る。
本発明は、火災現象に基づくそれぞれ異なった種類の
物理量を検出する複数のセンサ部(もしくは組の場合に
は複数の火災感知器)からの信号に基づいて火災判断や
危険度のような各種の判断を迅速かつ正しく行おうとす
るものであり、第2図の重付け値設定用機器により行わ
れる、火災判断を行うに必要な重付け値の設定方法を、
最初に第3図及び第4図を用いて説明する。
一例として第1のセンサ部として煙センサ部と、第2
のセンサ部として温度センサ部と、第3のセンサ部とし
てガス・センサ部との3つのセンサ部を用いた場合に、
各センサ部のセンサ・レベルに応じて火災確度、危険
度、燻焼火災の確度の3つの火災情報を求める場合につ
いて説明する。
第3図は、そのような3つのセンサ部の12通りのセン
サ・レベルに対する、真実のもしくはかなり精度の高い
3つの火災判断値すなわち火災情報のテーブルを表わす
ものであり、このようなテーブルは、火災感知器もしく
は組内の特性(センサ部の数や種類等を含む)、設置場
所等ごとに、実験等により正確に作成することができ
る。しかし、3つのセンサ・レベルの数通り(例えば12
通り)についてだけはでなく、すべての値についてこの
ようなテーブルを実験等により作成することは実際上不
可能である。以後説明する本発明の作用によれば、すべ
てのセンサ・レベルの値に対する正確な火災情報すなわ
ち火災判断値を求めることができる。
第3図において、左側の3つの欄にはそれぞれ煙セン
サ部、温度センサ部及びガス・センサ部のセンサ・レベ
ルが示されており、右側の3つの欄には、3つのセンサ
部による左側の枠内に示されたセンサ・レベルに応じ
た、火災確度T1、危険度T2及び燻焼火災の確度T3が0〜
1で示されている。左側の3つの欄に示される各センサ
部のセンサ・レベルも0〜1の値に変換されており、こ
の場合、一例として、煙センサ部の0〜1は、煙センサ
部により検出された煙濃度0〜20%/mに対応しており、
温度センサ部の0〜1は、温度センサ部により検出され
た温度上昇率0〜10℃/分に対応しており、そしてガス
・センサ部の0〜1は、ガス・センサ部により検出され
た一酸化炭素COの濃度0〜100ppmに対応しているものと
している。
今、本発明による作用を説明するために第4図に示す
ようなネット構造を仮定する。このネット構造の目的
は、入力層に各センサ部のセンサ・レベルを与えて、出
力層から正確な各火災判断値を得ようとするものであ
り、各火災感知器内に存在すると仮定されるものであ
る。第4図のネット構造において左側の3つのIN1、IN2
及びIN3を入力層と呼ぶことにすると、これら入力層に
は本実施例では、それぞれ0〜1に変換された煙センサ
からの信号と、温度センサからの信号と、ガス・センサ
からの信号とが入力される。また、右側のOT1、OT2及び
OT3を出力層と呼ぶこととすると、これら出力層からは
本実施例では、それぞれ0〜1で表わされた火災確度
と、危険度と、燻焼火災の確度とが出力される。一例と
して5つが示されているIM1〜IM5を中間層と呼ぶことと
すると、各中間層IM1〜IM5は入力層IN1〜IN3からの信号
を受けると共に、出力層OT1〜OT3に対して信号を出力す
るものとしている。信号は必ず入力層から出力層の方に
向かって進むものとし、逆方向もしくは同じ層間での信
号の結合は無いものとし、さらに入力層から出力層への
直接の信号の結合は無いものとしている。従って、第4
図に示されるように入力層から中間層に対して15本の信
号線が有り、また、中間層から出力層に対しても同様に
15本の信号線が有る。
第4図に示されるこれら信号線は、各入力層から入力
される信号に応じて出力層から出力されるべき値によ
り、その重付け値もしくは結合度が変化され、重付け値
が大きいほど信号線における信号の通りが良くなる。入
力層−中間層の間及び中間層−出力層の間の各15本の信
号線の重付け値は、第2図に示された重付け値設定用機
器を用いて最初に設定される。
具体的には、第2図の重付け値設定用機器で行われる
後述のネット作成プログラムにより、第3図のテーブル
の左側の3欄の煙センサ部、温度センサ部、ガス・セン
サ部の入力をそれぞれ入力層IN1、IN2、IN3に与え、そ
れら入力に基づいて出力層OT1、OT2、OT3から出力され
る値を、第3図の右側の3欄に示される教師信号もしく
は学習データとしての火災確度T1、危険度T2、燻焼火災
の確度T3の値とそれぞれ比較し、それら誤差が最小とな
るように各信号線の重付け値を変えていく。このように
して、12点でしか示されていない第3図のテーブルの関
数の全体に非常に近似したものを第4図のネット構造に
教えこませることが可能である。
今、入力層INiと中間層IMjとの間の重付け値を と表わし、中間層IMjと出力層OTkとの間の重付け値を と表わすこととし(i=1〜3、j=1〜5、k=1〜
3)、重付け値 及び はそれぞれ正、ゼロ、負の値をとるものとすると、入力
層INiにおける入力値をINiで表わせば、中間層IMjに対
する入力の総和NET1(j)は と表わされ、この値NET1(j)を、例えばシグモイド
(sigmoid)関数により0〜1の値に変換し、それをIMj
で表わすこととすると、 となる。同様に出力層OTkに対する入力の総和NET
2(k)は と表わされ、この値NET2(k)を同じくシグモイド関数
により0〜1の値に変換し、それをOTkで表わすことと
すると、 となる。このように、第4図のネット構造における、入
力値IN1、IN2、IN3と、出力値OT1、OT2、OT3との関係
は、重付け値を用いて式1〜式4のように表わされる。
ここに、γ及びγはシグモイド曲線の調整係数であ
り、本実施例ではγ=1.0、γ=1.2に適当に選択さ
れている。
ネット作成プログラムにおいては、まず、第3図の定
義テーブルRAM22に12通りが示されている煙センサ部入
力IN1、温度センサ部入力IN2、ガス・センサ部入力IN3
の組合わせのうちの1つが入力層に与えられたときに、
上述の式1〜式4で計算されて出力層から出力される実
際の出力OT1、OT2、OT3が、第3図の右側に示される教
師信号出力T1、T2、T3とそれぞれ比較され、そのときの
各出力層におけるそれぞれの誤差の和Em(m=1〜12)
を下記の式で表わす。
ここに、OTkは前述の式4で求められた値である。誤
差の和Emを第3図のテーブルの12通りの組合わせすべて
について合計した値Eは となる。
最後に、式6における値Eが最小となるように信号線
の重付け値を1本1本調整する動作がとられ、調整動作
が取られるごとに、記憶領域RAM23内の各火災感知器用
領域に格納されている重付け値は、これら調整された新
たな重付け値でもって更新され、最終的に値Eが最小と
なる重付け値が得られる。このようにして得られた重付
け値は書込器RWにより記憶領域ROM13に書込まれる。
第4図に概念的に示したネット構造に対する第3図の
テーブルの教育が終了し、すなわち1本1本の重付け値
の調整が終了して、書込器RWにより記憶領域ROM13に書
込まれると、該記憶領域ROM13は、第1図に示された火
災感知器に移設されて火災監視に具される。実際の火災
監視時には、各火災感知器で行われる後述するネット計
算プログラムにより、各センサ部FS1、FS2、FS3からの
入力値をネット構造に与え、上述の式1〜式4を用いて
各出力層から得られる値を計算により求め、それら計算
値を、それぞれ火災確度、危険度、燻焼火災の確度の基
準値と比較することにより火災判断が行われる。
第5図及び第6図は、第2図の重付け値設定用機器の
記憶領域ROM21に格納されているプログラムによる重付
け値の設定動作を説明するためのフローチャートであ
る。
第5図において、1番火災感知器DE1のための重付け
値の記憶領域ROM13を作成する方法を説明すると、ま
ず、第3図で説明した1番火災感知器DE1用の定義テー
ブルが入力操作部すなわち学習データ入力用テンキーKY
から教師用入力もしくは学習用入力として与えられる
(ステップ404)。定義テーブルは、火災感知ごとに多
要素センサ部の数や種類、設置環境、もしくは火災感知
器自体の個々の特性が異なっているので、各多要素の火
災感知器ごともしくは複数種類の火災感知器ら成る組ご
とに用意されている。
1番火災感知器用の定義テーブルの内容がテンキーKY
から定義テーブルの記憶領域RAM22に格納されると(ス
テップ403のY)、第6図にも示されるネット構造の作
成プログラム600の実行に移る。
最初に、記憶領域RAM23に格納されている、第4図で
説明した入力層−中間層間、並びに中間層−出力層間の
30本の信号線の重付け値 が一定に設定される(ステップ601)。次に、一定に設
定された重付け値に基づいて前述の式1〜式6に従っ
て、第3図の定義テーブルの12通りの組合わせすべてに
ついての実際の出力値OTと教師出力値Tとの誤差の二乗
の合計値(式6のE)を求めそれをE0とする(ステップ
602)。
次に、同じ定義テーブルの入力を与えたときに該誤差
の合計値E0が最小となるように、まず、中間層と出力層
との間の15本の信号線の重付け値を1本1本調整する動
作が取られる(ステップ603のN)。中間層と出力層と
の間のみの重付け値の調整なので、前述の式1及び式2
までの値には変化は無い。まず、最初の1本の信号線の
重付け値 を重付け値 に変化させて(ステップ604)、式3〜式6の同様の計
算を行い、式6により求められる最終的な誤差の合計値
EをESとする(ステップ605)。そして該ESを、重付け
値を変える前の誤差の合計値E0と比較する。
もしES≦E0ならば(ステップ606のN)、該ESを新た
なE0として設定すると共に(ステップ609)、記憶領域R
AM23に前回格納されている重付け値 を、変更された重付け値 でもって更新する。
また、もしES>E0ならば(ステップ606のY)、重付
け値を変える方向が誤りであるため、元の重付け値 を基準として反対側に重付け値を変え、重付け値 の値を用いて前述と同様に式3〜式6に基づいてESを計
算し(ステップ607、608)、この計算されたESの値を新
たなE0として設定すると共に(ステップ609)、変更さ
れた重付け値 でもって、記憶領域RAM23内の前回の重付け値 を更新する。
ここに、βは|ES−E0|に比例した係数である。
ステップ604〜609で、 についての変更調整が終了すると、次に、15本の信号線
の重付は値 についての変更調整がステップ604〜609で同様に順次行
われていく。
このようにして、中間層−出力層間のすべての信号線
の重付け値 が調整されてしまうと(ステップ603のY)、次に、入
力層−中間層間の信号線の重付け値 についてもステップ610〜616で、今度は式1〜式6すべ
てに基づいて同様に誤差を少なくするように調整が行わ
れていく。
すべての信号線の重付け値が調整されてしまうと(ス
テップ610のY)、このようにして小さくされてきたE0
が所定の値Cと比較され、もし該Cより未だ大きいなら
ば(ステップ617のN)、さらに誤差を少なくするため
にステップ603に戻り、ステップ604〜609での中間層−
出力層間の重付け値の調整からの上述の過程が再び繰り
返される。繰り返し調整を行いE0所定の値C以下となる
と(ステップ617のY)、第5図に戻り、再学習の必要
が無いと判定されれば(ステップ408のN)、変更調整
されて記憶領域RAM23に格納されている30本の信号線の
各重付け値 を、記憶領域ROM13に格納する動作が取られる。
すなわち、書込器RWに記憶領域ROM13をセットし(ス
テップ410のY)、記憶領域RAM23に重付け値の内容をイ
ンタフェースIF23を介して書込器RWに送り(ステップ41
2)、これにより、変更調整された重付け値 は記憶領域ROM13に格納される。変更調整された重付け
値が格納されてしまうと、該記憶領域ROM13は書込器RW
から取り出され、第1図に示すように1番火災感知器に
取付けられて火災監視に用いられる。もし、同じ重付け
値を必要とする同様の環境の現場が有れば(ステップ41
4のY)、もう1つの記憶領域ROM13を書込器RWにセット
して(ステップ410のY)、記憶領域RAM23内の同じ重付
け値の内容を格納したもう1つの記憶領域ROM13が作ら
れる(ステップ412)。必要数の記憶領域ROM13が作成さ
れてしまえば(ステップ414のN)、第3図の定義テー
ブルのための重付け値の設定は終了する(ステップ41
6)。
次に、別に用意された定義テーブルの入出力関係を、
入力操作部KYから記憶領域RAM22に格納することにより
(ステップ404)、他の火災感知器のための重付け値の
設定に移る。このようにして、第1図に示されるN個の
火災感知器のすべてに対して記憶領域ROM13が用意され
て取付けられる。
以上の重付け値の設定動作において、S、α、β、C
等の値は各種定数テーブルの記憶領域ROM22に格納され
ている。
なお、E0の最終的な誤差は0とはならないので、適当
なところで信号線の重付け値の調整は打ち切られること
となるが、ステップ617に示すように所定の値C以下と
なったときに調整を終了するようにする他に、重付け値
の調整回数を予め定めておいてその回数に達したときに
自動的に打ち切るようにしても良い。
第9図は、ステップ603〜616の調整を183回繰り返し
た場合の、煙センサ部、温度差センサ部、ガス・センサ
部の三要素センサ部に対する火災確度、危険度、及び燻
焼火災の確度の実測値の一例を示している。各パターン
番号は第3図の定義テーブルのパターン番号に一致して
おり、各パターン番号における一番上の行のデータはそ
れぞれ第3図の煙センサIN1、温度差センサIN2、ガス・
センサIN3の値に対応しており、真ん中の行のデータは
それぞれ第3図の教師信号出力としての火災確度T1、危
険度T2、燻焼火災の確度T3の値に対応しており、そして
一番下の行のデータはそれぞれ火災確度、危険度、燻焼
火災の確度の実測値OT1、OT2、OT3である。また、右下
に前述の式6の値の計算値が示されている。第9図の実
測値を得たときの各重付け値が第10図に示されている。
第11図〜第13図は、ガス・センサの出力Gを0.2で一
定とし、X軸に煙センサの出力、Y軸に温度差センサの
出力をとった場合に、Z軸にそれぞれ火災確度OT1、危
険度OT2、及び燻焼火災確度OT3を示す図である。
このように、3つのセンサ部の出力の値と火災確度、
危険度、燻焼火災の確度を12個のパターンとして定義す
ることにより、そのセンサ出力の組合わせが定義テーブ
ルに無くてもその間をネット構造は埋めて、最適な出力
を答えとして出力する。本実施例ではネット構造への入
出力数は3個ずつの場合を示したが、センサ入力数を増
減させたり、また出力数を増減させたりすることは任意
に可能であるのは当業者には容易に理解されよう。出力
としては非火災である確率、見通し距離、歩行速度、消
化可能の確率等、種々の組合わせが可能である。
第7図及び第8図は、第2図の重付け値設定用機器に
より作成された記憶領域ROM13が、第1図に示されるN
個の火災感知器すべてに対して設置された後、第1図の
各火災感知器の記憶領域ROM11に格納されたプログラム
により行われる火災監視動作を説明するためのフローチ
ャートである。
第1図に示される1番火災感知器DE1の火災監視動作
について説明すると、まず、火災受信機REから信号線L
を介して当該1番火災感知器DE1に対してデータ返送命
令が送出されたか否か、すなわち当該火災感知器に対し
て呼出しが有ったか否か(ステップ702)、並びに図示
しない内蔵のタイマによりデータの読込時刻になったか
否か(ステップ706)を監視している。
データの読込時刻になったことが判定されると(ステ
ップ706のY)、1番の多要素火災感知器DE1に組込まれ
ているセンサ部FS1、FS2、FS3からそれぞれ火災現象に
関する煙、熱、ガスの物理量に基づくセンサ・レベルが
読込まれて、作業用領域RAM1に一時格納される。
なお、多要素火災感知器ではなく、複数の火災感知器
からなる組である場合、もしくは別体のセンサ部からの
センサ・レベルを読込む場合には、組内の複数の火災感
知器もしくは別体のセンサ部から、インターフェースIF
12、IF13または信号線L等を介してセンサ・レベルが収
集され、それら収集されたセンサ・レベルは同じく作業
用領域RAM1に一時格納される。
作業用領域RAM1に一時格納されたセンサ・レベルは0
〜1の値INiに変換され(第1図に示された1番火災感
知器DE1の場合i=1〜3)、本実施例ではそれぞれ煙
センサ部の検出値IN1、温度センサ部の検出値IN2、ガス
・センサ部の検出値IN3として用いられる(ステップ708
〜714)。
INiの値が決定される(ステップ714のY)、第8図に
示されているネット構造計算プログラム800に行き、そ
こで前述の式1に従ってNET1(j)を計算して(ステッ
プ803)、それを式2に従ってIMjの値に変換する(ステ
ップ804)。IM1〜IM5までのすべてのIMjの値が決定され
ると(ステップ805のY)、次に、それらIMjの値を用い
前述の式3に従ってENT2(k)を計算し(ステップ80
8)、それを式4に従ってOTkの値に変換する(ステップ
809)。OT1〜OT3までのすべてのOTkの値が決定されると
(ステップ810のY)、第7図のフローチャートに戻
る。これらOT1〜OT3の値はそれぞれ火災確率、危険度、
燻焼火災の確度の実測値を表わすこととなる。
従って、第7図の各ステップではまず、火災確度OT1
が、各種定数記憶領域ROM12から読出された火災確率の
基準値Aと比較され(ステップ716)、OT1≧Aであれば
火災信号はセットされると共に(ステップ718)、OT1
Aでなければ火災信号はクリアされ(ステップ720)、
また危険度OT2が、同じく記憶領域ROM12から読出された
危険度の基準値Bと比較され(ステップ722)、OT2≧B
であれば危険信号がセットされ(ステップ724)、OT2
Bでなければ危険信号はクリアされ(ステップ726)、
そしてOT3の値が燻焼火災の確度情報としてセットされ
(ステップ728)、この状態で火災受信機REからの呼出
しを待機する。
その後、火災受信機REからの呼出しが有れば(ステッ
プ702のY)、セットされている火災信号、危険信号及
び燻焼確度情報がインタフェースIF14及び信号送受信部
TRX1を介して伝送ラインLに送出され(ステップ70
4)、火災受信機REまで送られる。
なお、上記では燻焼確度情報についてのみそのまま送
出し、火災確率及び危険度については異常とされる判断
結果のみを火災受信機REに対して送出するようにしたも
のを示したが、火災確率情報及び危険度情報についても
そのまま送出するようにしても良く、また、火災受信機
REから呼出しを受けたときでなく、火災感知器が火災も
しくは異常を判別したときに、火災信号、危険信号及び
燻焼火災の確度を送出するようにしても良い。
また、上記では群をなす複数の火災現象検出手段を異
なる種類のものとした場合について説明したが、複数の
火災現象検出手段を異なる場所(同じ部屋やゾーン)に
設けた同種のものとしても良く、また、定義テーブル
は、群をなす複数の火災現象検出手段ごとに設けず、同
様な場所に設置される各群に対しては共通のテーブルと
することができる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、重付け値設定用機器を用いて
作成された、複数のセンサ・ベルの各々に付与されるべ
き重付け値を格納した記憶手段を火災感知器に組込み、
火災感知器は、該記憶手段の内容(ニューラルネット信
号処理網に用いられる重付け値)を用いて火災判断を行
うようにしたので、与えられる任意のセンサ・レベルの
組合わせに対応した正確な火災情報を得ることができ、
従って精度の高い火災判断を行うことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による火災感知器を示すブ
ロック回路図、第2図は、第1図の記憶領域ROM13に格
納されるべき重付け値を設定するための重付け値設定用
機器を示すブロック回路図、第3図は、第2図の重付け
値設定用機器により重付け値を設定する際に用いられる
定義テーブルを示す図、第4図は、本発明の実施に用い
られる信号処理網を概念的に説明するための図、第5図
は、第2図の重付け値設定用機器により行われる重付け
値設定動作を説明するためのフローチャート、第6図
は、第5図に示されるネット構造作成プログラム(重付
け値の調整手段)を説明するためのフローチャート、第
7図は、本発明による火災感知器の動作を説明するため
のフローチャート、第8図は、第7図に示されるネット
構造計算プログラムを説明するためのフローチャート、
第9図は、第6図のネット構造作成プログラムで得られ
たネット構造の実際の出力データ値を示す図、第10図
は、第9図のデータ出力値を得たときの各重付け値を示
す図、第11図〜第13図は、ガス・センサ出力を一定にし
たときに煙センサ・レベル(X軸)及び温度差センサ・
レベル(Y軸)に対して、火災確度、危険度、及び燻焼
火災の確度をそれぞれZ軸に示す図、である。 図において、REは火災受信機、DE1〜DENは火災感知器、
ROM11はプログラムの記憶領域、ROM13は重付け値の記憶
領域、FSは火災現象検出手段、FS1は煙センサ部、FS2は
温度センサ部、FS3はガス・センサ部、APは重付け値設
定用機器、RAM22は定義テーブルの記憶領域、RAM23は重
付け値の一時記憶領域、KYは学習データ入力用テンキ
ー、 及び は重付け値、IN1〜IN3は検出情報、OT1〜OT3は火災情
報、である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12 G08B 25/00 G06F 15/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象検出手段と、 他の火災感知器から出力される火災現象検出情報を受信
    する受信手段と、 前記火災現象検出手段から出力される火災現象検出情報
    と前記受信手段によって受信された火災現象検出情報と
    を演算処理して1つ以上の火災情報を得る信号処理手段
    と、 を有し、 前記信号処理手段は、 前記火災現象検出手段及び前記受信手段から複数の火災
    現象検出情報が入力されたときに、前記火災情報に寄与
    する程度に応じて各入力された火災現象検出情報に対応
    の重付けを行い、該重付けされた火災現象検出情報に基
    づいて、前記火災情報を演算するように構成されたニュ
    ーラルネット信号処理網と、 該ニューラルネット信号処理網に複数の火災現象検出情
    報の特定のパターンを与えたときに演算される火災情報
    を、前記特定のパターンによって得られるべき所望の火
    災情報に近似させるように設定されてなる重付け値を記
    憶する記憶手段と、を備え、 前記ニューラルネット信号処理網は、前記記憶手段に記
    憶されている重付け値を用いて前記入力される火災現象
    検出情報に対応の重付けを行うようにしたことを特徴と
    する火災感知器。
  2. 【請求項2】複数の火災現象検出手段と、 前記複数の火災現象検出手段からそれぞれ出力される火
    災現象検出情報を演算処理して1つ以上の火災情報を得
    る信号処理手段と、 を有し、 前記信号処理手段は、 前記複数の火災現象検出手段から火災現象検出情報が入
    力されたときに、前記火災情報に寄与する程度に応じて
    各入力された火災現象検出情報に対応の重付けを行い、
    該重付けされた火災現象検出情報に基づいて、前記火災
    情報を演算するように構成されたニューラルネット信号
    処理網と、 該ニューラルネット信号処理網に複数の火災現象検出情
    報の特定のパターンを与えたときに演算される火災情報
    を、前記特定のパターンによって得られるべき所望の火
    災情報に近似させるように設定されてなる重付け値を記
    憶する記憶手段と、を備え、 前記ニューラルネット信号処理網は、前記記憶手段に記
    憶されている重付け値を用いて前記入力される火災現象
    検出情報に対応の重付けを行うようにしたことを特徴と
    する火災感知器。
  3. 【請求項3】前記ニューラルネット信号処理網は、複数
    の火災現象検出情報が各別に入力される複数の入力部を
    有する入力層と、前記複数の入力部からの各出力を入力
    する複数の中間部を有し2つ以上の信号処理出力を生じ
    る中間層と、核中間層の2つ以上の出力を入力し1つ以
    上の火災情報を出力する出力層とを有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の火災感知
    器。
  4. 【請求項4】前記中間層は、複数の中間部が複数段設け
    られ、初段の複数の中間部に複数の入力部の各出力が入
    力され、後段の複数の中間部には前段の複数の中間部の
    各出力が入力されることを特徴とする特許請求の範囲第
    3項記載の火災感知器。
  5. 【請求項5】複数の火災現象検出情報の特定のパターン
    と該特定のパターンが与えられたときに得られるべき火
    災情報との組を格納したテーブルと、 前記複数の火災現象検出情報が入力されたときに、前記
    火災情報に寄与する程度に応じて各入力された火災現象
    検出情報に対応の重付けを行い、該重付けされた火災現
    象検出情報に基づいて、前記火災情報を演算するように
    構成された信号処理網と、 前記テーブル内の前記複数の火災現象検出情報の特定の
    パターンを前記信号処理網に与えたときに演算される火
    災情報を、前記テーブル内の前記火災情報に近似させる
    ように前記重付けを調整する調整手段と、 該調整手段により調整された重付け値を記憶手段に格納
    するための書込手段と、 を備えた特許請求の範囲第1項または第2項記載の火災
    感知器で用いられる重付け値を設定するための重付け値
    設定用機器。
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