JP3002308U - フロアパネルの固定装置 - Google Patents

フロアパネルの固定装置

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JP3002308U
JP3002308U JP1994002636U JP263694U JP3002308U JP 3002308 U JP3002308 U JP 3002308U JP 1994002636 U JP1994002636 U JP 1994002636U JP 263694 U JP263694 U JP 263694U JP 3002308 U JP3002308 U JP 3002308U
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panel
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floor
retainer
fixing device
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JP1994002636U
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徳三 小林
満 福島
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オーエム機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロアパネルの変形や隣立する支持脚相互の
支持脚上面のレベル差により、固定部分で支持脚上面パ
ネル受部から大きく浮いたパネルが発生するが、これを
固定装置だけで簡単に調節する。 【構成】 パネルをその下方から支持する支持脚に設け
たパネル受部1と、パネル角部をその上方から締結固定
するパネル押え2と、該パネル押えと係合する留め具3
とからなり、パネル押え2にはフランジ部21とその下方
の柱状挿入部22側面に沿った螺旋状の傾斜溝23及びそれ
に続く縦溝24を設け、留め具3には前記パネル押え2の
柱状挿入部22外径に近い内径を有する嵌合穴31を形成
し、その上部の一箇所に前記傾斜溝23と係合する係合突
起32を突設して設け、留め具3はその下面から突出した
雄ねじ35によりパネル受部1の上面11に螺合してなるこ
とを特徴とするフロアパネルの固定装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フリーアクセスフロアを構成するフロアパネルの浮き上がりや振動 によるずれやガタツキを防ぐためのフロアパネル固定装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来用いられてきたパネル押えは、ワッシャとボルトまたは鍔付きボルトが多 く見られる。一例として実開昭61-90934号の第1図に支持脚上面の受け部と別部 品であって床支持ボルトに螺合で取り付けられた4角錐体(本考案の留め具に相 当)の内面の雌ねじに圧締部材(パネル押え)の雄ねじ部をねじ込み固定する方式 のものが、また、第3図、第4図には支持脚上面の受け部と別部品である床支持 ボルトに直接圧締部材(パネル押え)の雌ねじ部をねじ込み固定する方式のものが 開示されている。
【0003】 このようなネジで固定する方式はパネル厚がある程度増しても、パネルに多少 の変形があっても固定が可能ではある。また、変形等で浮き上がったパネルであ っても敷込んだ後で、上からの作業だけでパネル固定ができる。しかし、パネル の着脱の際にパネル押えの着脱は、パネル押えを何回も回転させる必要があるた めに作業が非常に手間がかかる。
【0004】 これとは別の方式として、実開昭55-97033号の第4図には、支持脚に傾斜案内 部を形成し、パネル押えに突設したピンが前記傾斜案内部に沿って下方へ引き寄 せられることにより1回転弱でパネルを固定できるネジの変形とも言える傾斜溝 を利用したワンタッチ固定方式のものがある。
【0005】 この場合、方形パネルの角部の切欠き寸法は強度面からできるだけ小さくした いことと、支持脚ボルトの径は12〜20mm程度が使われることから、前記の突設し たピンの長さおよび傾斜案内部の径は12〜20mm程度以下になる。このために1回 転弱のワンタッチでパネル固定できる傾斜カムの締め代は2mm程度となる。
【0006】 よって、パネルの変形や基礎床面の不陸により支持脚上面の受け部よりパネル コーナー部が浮き上がっていた場合、パネル押えに突設したピンが前記傾斜案内 部に届かず係止できないこととなる。特に、支持脚の受け部のレベル出し調整を 省略し、床スラブ(の不陸)に沿わせて敷込む置き敷工法のフリーアクセスフロア の場合は、前記パネルコーナー部の浮き上がり箇所が多く、また浮き上がりの程 度も激しいために問題である。
【0007】 特開昭63-261054号には、実開昭55-97033号の第4図と同様の、支持脚に傾斜 案内部を形成し、パネル押えの係合突起が前記傾斜案内部に沿って下方へ引き寄 せられることにより1回転弱でパネルを固定できるネジの変形とも言える傾斜溝 を利用したワンタッチ方式と呼ばれるものと同様の方式のものが見られ、実開昭 61-90934号の第1図と同様に支持脚上面のパネル全体のパネル受台とパネル押え に係合する受け部を別部品にしたものである。このような構造にした意図は、パ ネル底面を支持するパネル受台とパネル角部を上方から押圧固定するパネル押え を下方から受ける受け部材との間にライナーを挿入し、パネル厚のバラツキと変 形に対応する寸法関係にセットしようとするものである。
【0008】 このものは、前記実開昭55-97033号で述べたように方形パネルの角部の切欠き 寸法は強度面からできるだけ小さくしたいことと、支持脚ボルトの径は12〜20mm 程度が使われることから、前記の2個設けられた突起の外寸および傾斜案内部の 径は12〜20mm程度以下になる。このために、1/2回転弱のワンタッチでパネル固 定できる傾斜カムの締め代は2〜3mmの1/2、すなわち1〜1.5mm程度となる。
【0009】 よって、パネルの変形や基礎床面の不陸により支持脚上面のパネル受台よりパ ネルコーナー部がこの締め代より僅かでも大きく浮き上がっていた場合は、パネ ル押えの係合突起が前記傾斜案内部に届かず係止できないこととなる。
【0010】 そのため、ライナーによって締め付け位置(厚み方向)を変えて係合可能にしよ うとするものであるが、締め代は変わらないため効果は極めて些少である。特に 支持脚のパネル受台のレベル出し調整を省略し(調整の出来ない固定脚を使用)、 床スラブ(の不陸)に沿わせて敷込む置き敷工法のOAフロアの場合は前記パネル コーナー部の浮き上がり箇所が多く、また浮き上がりの程度も激しいために問題 である。
【0011】 更に、パネル厚に合わせて予め工場でライナーをセットする場合は別として、 製作誤差によるパネル厚のバラツキや浮き上がりに対応するためには、施工現場 で一旦パネルを敷き込んだ後にチェックし、係止不可能なものに対してパネルを 取り外したうえでライナー調整しなければならない。このこと、即ちパネルを敷 き込んだ後で上から作業出来ないことは前例のねじ込み方式に比べても弱点であ る。加えて、パネル厚のバラツキに応じて数種の厚さのライナーを用意し、選択 使用する必要があるといった、施工上大変に煩雑な作業となる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこれら従来のフロアパネルの固定装置にみられる種々の欠点を解消し ようとするものである。すなわち、まず、フロアパネルの変形や隣立する支持脚 相互の支持脚上面のレベル差は床スラブの仕上げが悪い場合に、いわゆる不陸が 大、凹凸が大の場合に大きく発生する。この大きなレベル差により固定部分、す なわち4枚のパネルの交点(方形パネルの角部)で支持脚上面パネル受部から大き く(例えば3〜5mm程度以上)浮いたパネルが発生し、(たとえ一枚だけ浮いたも のがあっても)パネルの敷込みの際にパネルを取り外すことなく固定操作をする ことが困難である点を解消し、固定装置だけの調節で、上から簡単にできるよう にすることにある。
【0013】 次いで、支持脚上面のパネル受部にフロアパネルを完全に密着状態で強力に固 着させること、といった性能のものが望まれるのである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
これら性能を持たせるために、本考案では、次の手段を採用した。 すなわち、フロアパネルを床スラブ上に一定間隔浮かせた状態で支持脚に取り 付けるパネルの固定装置であって、パネルをその下方から支持する支持脚に設け たパネル受部1と、パネル角部をその上方から締結固定するパネル押え2と、こ のパネル押えと係合する留め具3とからなり、パネル押え2にはフランジ部21と その下方の柱状挿入部22側面に沿った螺旋状の傾斜溝23及びそれに続く縦溝24を 設け、留め具3には前記パネル押え2の柱状挿入部22外径に近い内径を有する嵌 合穴31を形成し、その上部の一箇所に前記傾斜溝23と係合する係合突起32を突設 して設け、留め具3はその下面から突出した雄ねじ35によりパネル受部1の上面 11に螺合してなることを特徴とする。
【0015】 以上の説明から明らかなように、従来の固定装置とは逆に、パネル押え2に傾 斜溝23を、留め具3に係合突起32を1個のみ設けてなる係合とし、300度程度の 回転で2〜3mm程度の締め代を無理なく形成している。更に、パネル押え2に設 けた傾斜溝23にはその入口から上方に延び、留め具3に設けた係合突起が通過可 能な幅の縦溝24を設けている。この留め具3は支持脚に螺合させ、留め具3のみ の回転操作はもとより、パネル押え2の回転操作によりパネル押え2と共に留め 具3の上下移動を可能にした。すなわち、留め具3を上方へ移動(緩める)させる ときは、係合突起32と縦溝24の側壁が当接した状態でパネル押え2を回転させる ことにより、留め具3が回転し、上方へ移動する。
【0016】 更に、留め具3については、その外径をパネル角部の切欠き孔より小さくし、 その切欠き孔から留め具3が上方に突出可能な構造にした。このことにより、4 枚のパネルの内1枚だけが浮き上がっている場合、他のパネルの切欠き孔(切欠 部)から留め具3を突出させ、浮いたパネルの面まで留め具を持ち上げて、パネ ル押え2との係合を容易にする。
【0017】
【作用】 本考案のフロアパネルの固定装置は、パネル押え2側に傾斜溝23を1本だけ設 けたので、ほぼ1回転近くの溝長となり高さの調節代が大きく、2本設けたもの のほぼ2倍すなわち2〜3mm程度は十分とれるので不陸の大きいフロアパネルの 歪の大きい場合でも固定可能となる。柱状挿入部22の耐折強度も傾斜溝23のない 部分の存在で十分に得られる。プラスチック等の成形型も係合穴の内面に溝を設 けるものに比べて容易に得られる。
【0018】 留め具3は雄ねじ35が一体であり、雄ねじ35の上面にプラス溝36があって、留 め具3のパネル受部1への取付や高さ調節が極めて容易であり、かつ上記パネル 押え2を留め具3へ嵌めた状態で、すなわち、係合突起32と傾斜溝23の係合状態 で傾斜溝23の両端に突き当てて両者一体に回転させることができ、フロアパネル の最終固定が容易にできる。留め具3の成形型も嵌合穴31内には溝でなく係合突 起32のみを設ければよいので、簡単である。
【0019】 不陸の大小でのフロアパネルの固定操作は次のようで、上記作用によりそれぞ れ好適にできる。
【0020】 A 床スラブの状態が粗悪な、不陸が大きい場合、 留め具3を浮きの無い正常なパネル上面より僅かに(その現場の状況に合わせ 極力少なめが良いが)突出させた状態を標準のセット状態とする。これにより、 フロアパネルの変形や隣立する支持脚相互の支持脚上面のレベル差(床スラブの 仕上げが悪い場合すなわち不陸が大、凹凸が大の場合に大きく発生)などにより 固定部分すなわち、4枚のパネルの交点となる方形パネルの角部で、支持脚上面 パネル受部1から大きく、例えば締め代より更に2〜3mm程度以上浮いたパネル であっても、あるいは、たとえ一枚だけ浮いたものであっても、留め具3に対し パネル押え2の係合噛み合いが可能になるのである。この場合、パネルの固定に は突出量に見合っただけ、締めつけ回転数は増えるが、従来例に比較すると極め て簡単である。
【0021】 B 床スラブの状態が良好な場合(通常の場合)、 パネル押え2を固定方向に回した時に支持脚上面パネル受部1とフロアパネル 4が密着状態になる寸法関係にある高さの留め具3を用い、支持脚のパネル受部 の上面11に完全に締めつけた状態にセットし、フロアパネル4の浮き上がりが大 きく、留め具3に対しパネル押え2の係合噛み合いが不可能な場合のみ、係合突 起32と縦溝24の側壁が当接した状態でパネル押えを逆転させることにより、留め 具3が回転し、上方へ移動し、留め具3に対しパネル押えの係合噛み合いが可能 になる。フロアパネル4の製作誤差によるパネル厚のバラツキが大きかったり、 厚みの違うパネルの併用の場合はパネル上面のレベルを合わす必要からパネル下 面と支持脚上面のパネル受部1間にシムを噛ませて調整するが、この場合も前記 作用効果は同じである。
【0022】 以上のように、床スラブの状態が良好な場合においても、フロアパネル4の変 形があると、1〜1.5mm程度であるワンタッチ方式の通常のパネル押えの締め代 だけでは、かなり(10〜20%程度)の係合噛み合わせ不能箇所がでる。しかし、本 考案は傾斜溝のピッチを2mm程度に設定することにより、何回も回転しなくても 固定ができ、通常の床スラブの場合大部分はワンタッチでパネルを押さえ込むこ とが可能であるし、前述の床スラブの状態が粗悪な場合で留め具を突出させてセ ットしておく場合でも、留め具と支持脚の螺合ピッチを大きく(例えば2mm)する 事により僅か1から2回転増の手間でパネルを押さえ込むことが可能となり、広 範囲に適用可能となっている。
【0023】
【実施例】
以下図面に基づいて本考案のフロアパネルの固定装置を具体的に説明する。図 1はフロアパネル固定装置の分解斜視図であり、フロアパネル固定具はパネル受 部1とパネル押え2と留め具3とからなる。パネル受部1は高い支持脚の上面に あっても、後に図示するように、単なる伏椀状の低床用で支持脚と一体のもので あってもよい。形状も円形に限らず四角形、六角形等のものも使用できる。パネ ル受部1にはその中央に雄ねじの挿通穴12と裏面に固定ナット13を溶接して留め 具3の取付けに利用する。パネル受部1の上面には図6,7に示すようにフロア パネル4のコーナー凹部5又は穴に嵌合する位置決め凸部7を4ヵ所に設けたフ ロアパネル4の位置決め板6を貼着固定している。
【0024】 パネル押え2は図1に斜視図があり、図2及び図3でその詳細を示すが、これ には、フランジ部21とその下方の柱状挿入部22側面に沿って螺旋状に1本の傾斜 溝23及びそれに続く縦溝24を設け、広いフランジ部21の中央には長溝とこれに交 差する短溝からなるコイン溝25があって、コイン又はプラスドライバーのいずれ でも回転可能な形状にしている。図3から明らかなように、柱状挿入部22に設け た傾斜溝23は1回転弱の長さとして柱状挿入部22の上から下まで連続する部分を 残して傾斜溝23の溝奥面26によって細くなった柱状挿入部22の耐折強度を高めて いる。
【0025】 留め具3は、図1の斜視図と図4の平面図及びそのB−B断面図である図5か ら明らかなように、上記パネル押え2の柱状挿入部22外径とほぼ同じ内径を有す る嵌合穴31を形成し、その上部の一箇所に前記傾斜溝23と係合する係合突起32を 突設して設けたものである。更に、留め具3はその下面から突出した雄ねじ35に よりパネル受部1に螺合させるようにしている。雄ねじ35は六角形のボルト頭35 aがボルト頭埋込穴33の内部へカチ込み又は接着剤によって雄ねじ35が嵌合穴31 や係合突起32を形成する本体から抜けないように一体化されている。このボルト 頭35aにはプラス溝36がある。このプラス溝36を利用して工場出荷時に留め具3 をパネル受部1に組付けておく。
【0026】 以上のような構造のパネル押え2と留め具3とによってフロアパネル4をパネ ル受部1に固定する操作を以下に説明する。図6はフロアパネルの固定装置を示 す断面図である。図6に示すパネル受部1はそれ自体をコンクリート床面上へ載 置する低床式の脚を兼ねたものであるが、高床式の場合は支持脚の上へパネル受 部1が設けられている。
【0027】 フロアパネル4を敷設した場合には、パネルの製作精度、基礎床面の不陸、施 工精度といった要因によりパネル受部1上面でパネル下面との間に通常最大数mm 程度のガタツキが発生する。すなわち、フロアパネル4の変形や隣立する支持脚 相互のパネル受部上面11のレベル差(床スラブの仕上げが悪い場合に大きく発生) などにより、方形パネルの角部の固定部分で支持脚上面パネル受部1から大きく (例えば2〜3mm程度以上)浮いたパネルを発生させることになる。
【0028】 この状態すなわち図6の状態からパネル押え2の上面のコイン溝25を利用して フロアパネル4を上から押えながらパネル押え2を回転させる。傾斜溝23の傾斜 角度は約5°であって、回転角度270°で2mm程度のストロークとなっているの で、図7のように、パネル受部1から浮いていたフロアパネル4もコーナー凹部 5が位置決め板6の位置決め凸部7と完全に嵌合して安定に固定することができ るのである。
【0029】 図7は、パネル受部1及び留め具3の他の実施例の構造を示しており、この場 合は、パネル受部1の挿通穴12と固定ナット13の代わりに直接タッピング加工し たねじ穴14とし、留め具3は本体と雄ねじ35を一体のプラスチックやアルミ合金 等の成形体としたものである。
【0030】 上記のように、固定脚を粗悪な不陸が大きい基礎床面に使用する場合でも、留 め具3を浮きの無い正常なパネル上面より僅かに(その現場の状況に合わせ極力 少なめが良いが)突出させた状態を標準のセット状態とすることにより、留め具 3に対しパネル押え2の係合噛み合いが可能になる。但し、この場合パネルの固 定には突出量に見合っただけ、締めつけ回転数は増えるが、従来例に比較すると 極めて簡単となる。
【0031】 次に、床スラブの状態が良好な場合においても、従来の最大調節高さが1〜2 mm程度であるワンタッチ方式のパネル押えの締め代だけでは、床パネルの変形等 によりかなり(10〜20%程度)の係合噛み合わせ不能箇所がでる。この場合、従来 は一旦取付けたボルトを取り外し、パネル押えの下面とパネル受部との間にスペ ーサを嵌めて再び取り付ける作業をしなくてはならなかったものである。
【0032】 本考案の場合は、パネル押えを固定方向に回した時に支持脚上面パネル受け部 とパネルが密着状態になる寸法関係にある高さの留め具を用い支持脚に完全に締 めつけた状態にセットし、浮き上がりが大きく留め具に対しパネル押さえの係合 噛み合いが不可能な場合のみ、突起と垂直溝の側壁が当接した状態でパネル押さ えを逆転させることにより、留め具が回転し、上方へ移動し、留め具に対しパネ ル押えの係合噛み合いが可能になる。
【0033】 本考案のパネル押え2は傾斜溝を1本のみにし、そのピッチを1回転弱で2mm 程度に設定することにより、パネル押え2を何回も回転しなくても固定ができ、 通常の床スラブの場合は、その大部分がワンタッチでパネルを押さえ込むことが 可能である。
【0034】 なお、製作誤差によるパネル厚のバラツキが大きかったり、厚みの違うパネル の併用の場合は、パネル受部上面11の位置決め板6のレベルを合わす必要からパ ネル下面と支持脚上面のパネル受部間にシムを噛ませて調整するが、この場合も 前記作用効果は同じである。
【0035】
【考案の効果】
本考案のフロアパネルの固定装置の効果は、以上のような構成及び作用から明 らかなように、成形の容易さから安価に製作でき、しかもコンクリート床施工面 の不陸の大小、フロアパネルの製作歪の大小があっても調節高さの大きいことか ら十分対応できるうえ、固定操作が容易で作業能率が著しく向上する点で優れた ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロアパネル固定装置の分解斜視図である。
【図2】パネル押えの側面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】留め具の平面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】フロアパネルの固定途中を示す縦断面図であ
る。
【図7】他の実施例の固定装置を用いたフロアパネルの
固定状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 パネル受部 2 パネル押え 3 留め具 4 フロアパネル 11 パネル受部上面 12 挿通穴 22 柱状挿入部 23 傾斜溝 24 縦溝 31 嵌合穴 32 係合突起 35 雄ねじ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルを床スラブ上に一定間隔浮
    かせた状態で支持脚に取り付けるパネルの固定装置であ
    って、パネルをその下方から支持する支持脚に設けたパ
    ネル受部1と、パネル角部をその上方から締結固定する
    パネル押え2と、該パネル押えと係合する留め具3とか
    らなり、パネル押え2にはフランジ部21とその下方の柱
    状挿入部22側面に沿った螺旋状の傾斜溝23及びそれに続
    く縦溝24を設け、留め具3には前記パネル押え2の柱状
    挿入部22外径に近い内径を有する嵌合穴31を形成し、そ
    の上部の一箇所に前記傾斜溝23と係合する係合突起32を
    突設して設け、留め具3はその下面から突出した雄ねじ
    35によりパネル受部1の上面11に螺合してなるフロアパ
    ネルの固定装置。
  2. 【請求項2】 留め具3の外径は突き合わせた4枚のパ
    ネル角部の切欠きにより形成される孔より小さくしてパ
    ネル上面より留め具3が上方に突出可能としてなる(こ
    とを特徴とする)請求項1記載のフロアパネルの固定装
    置。
JP1994002636U 1994-03-24 1994-03-24 フロアパネルの固定装置 Expired - Lifetime JP3002308U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08201663A (ja) * 1995-01-25 1996-08-09 Nec Corp 並列光信号伝送装置および位置合わせ方法

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