JP3169265B2 - フロアパネルの支持装置 - Google Patents

フロアパネルの支持装置

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JP3169265B2 JP14182892A JP14182892A JP3169265B2 JP 3169265 B2 JP3169265 B2 JP 3169265B2 JP 14182892 A JP14182892 A JP 14182892A JP 14182892 A JP14182892 A JP 14182892A JP 3169265 B2 JP3169265 B2 JP 3169265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロアパネルの支持装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロアパネルの支持装置の従来例を図7
に示す。この従来例において、フロアパネルの支持装置
は、床基部1上に立設される支柱ボルト2と、フロアパ
ネル4の四隅裏面を支承するパネル受け3と、フロアパ
ネル4の衝合部に装着されて該フロアパネル4を押え付
けるパネル押え12とからなる。
【0003】各支持装置の床基部1からの高さが均一に
調整することができるように、パネル受け3の裏面中央
部には、支柱ボルト2に螺入するナット13が溶接され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例において、パネル受け3の製造に際しては、ナット1
3の溶接が必要なために製造が面倒な上に、ナット13
によるパネル受け3裏面の受け面積が小さなために、フ
ロアパネル4に大きな荷重が負荷された際の強度的な不
安があるという欠点を有するものであった。
【0005】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たものであって、製造が容易で、かつ、強度の高いフロ
アパネルの支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、実施例に対応する図1に示すように、床基部1上に
立設される支柱ボルト2にパネル受け3を装着してな
り、パネル受け3によりフロアパネル4の四隅部裏面を
支承するフロアパネルの支持装置であって、前記パネル
受け3は、皿状のパネル受け本体5と、パネル受け本体
5の裏面に添えられる補強板6と、補強板6を共締めし
てパネル受け本体5の底面にカシメ固定され、前記支柱
ボルト2に螺入されるカシメナット7とからなり、パネ
ル受け本体5は、固定座金8を介してパネル受け本体5
を上方から締め付けるナット9により床基部1上の適宜
高さに保持されるフロアパネルの支持装置を提供するこ
とにより達成される。
【0007】
【作用】支柱ボルト2に装着されるパネル受け3は、支
柱ボルト2に螺入されるカシメナット7をパネル受け本
体5にカシメ固定して形成され、カシメナット7とパネ
ル受け本体5との間には、パネル受け本体5の裏面に添
えられる補強板6が共締めされる。
【0008】カシメナット7を使用したパネル受け3の
組立には、溶接等の作業を要せず、しかも、パネル受け
3の荷重点に配置される補強板6は、大きさ、厚みを任
意に決定することができるので、必要な強度が確実に得
られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。本発明に係る支持装置により
形成された二重床を図1、および図2に示す。この実施
例において、支持装置は、床基部1に立設される支柱1
4と、該支柱14に装着されるパネル受け3とを有し、
パネル受け3により四隅部裏面を支承されて複数のフロ
アパネル4、4・・が格子状に配設される。
【0010】支柱14は、床基部1に接着、固定される
固定座15と支柱ボルト2とを有し、固定座15の各側
縁の中心には、設置位置を位置決めするためのノッチ1
6が切り欠かれている。なお、図2において17は接着
剤フロー用の孔を示す。
【0011】パネル受け3は、図3、図4に示すよう
に、金属材料により形成され、中心部にカシメナット7
が固定されたパネル受け本体5の上面にカバー部材18
を装着して形成される。カシメナット7は、図5に詳細
を示すように、中心に雌ネジ19aを刻設したナット部
19からカシメ用筒体20を一体に延設して形成され、
該カシメ用筒体20をパネル受け本体5の孔21に裏面
側から挿通させた後、パネル受け本体5からの突出部2
2をカシメて固定される。
【0012】また、上記カシメナット7のナット部19
とパネル受け本体5との間には、補強板6が介装され
る。補強板6は、パネル受け3にフロアパネル4からの
荷重が負荷された際のパネル受け本体5の変形を防止す
るために設けられる金属製のリング状部材であり、補強
のための十分な径、および厚みをもって形成され、カシ
メナット7のカシメ時に共締めされる。
【0013】一方、カバー部材18は、中央部に矩形の
膨隆部23を備えるとともに、パネル受け本体5の周縁
を覆うことができるように周縁に垂下壁24を備えてお
り、垂下壁24から下方に突設されるフック部25をパ
ネル受け本体5の周縁に弾発係止させるとともに、膨隆
部23の天井部から裏面に垂下される連結フック26を
パネル受け本体5の係止孔27に係止させて装着され
る。
【0014】後述するように、パネル受け3は、上面に
カバー部材18をサブアッセンブリした状態で支柱14
に装着されるもので、支柱14への装着時におけるぐら
つき等を防止するために、パネル受け本体5の上面には
固定座金8が配置され、パネル受け3のサブアッセンブ
リ状態における固定座金8の位置決めを行なうために、
パネル受け本体5には、位置決め用の膨隆突部28が形
成されるとともに、カバー部材18には、固定座金8を
上方から押さえ付ける押え片29が形成される。なお、
固定座金8は、カシメナット7のカシメ代との干渉を防
止するために、中央部が上方にやや膨隆されている。
【0015】さらに、膨隆部23の壁面は、上方に行く
に従って中心部に向かう傾斜面とされ、後述するフロア
パネル4の位置決め用面取部30の移動を規制する。こ
の膨隆部23は、裾部に円弧状受け面31を備え、該円
弧状受け面31においてフロアパネル4の裏面を支承す
るために、その外方は一段低い面とされており、段部3
2から上方に向けて、ガイド突起(突部11)が突設さ
れる。さらに、上記膨隆部23の天井部には、放射状に
四本の矩形穴33aが延設された嵌合穴33が開設さ
れ、後述するパネル押え12を受容する。なお、嵌合穴
33の裏面周縁には、カム面33bが形成されている。
【0016】したがってこの実施例において、先ずパネ
ル受け本体5の中央部に固定座金8を装着した後、カバ
ー部材18を弾発的に装着してサブアッセンブリされ
る。この状態において、パネル受け本体5の上面部、す
なわち、フロアパネル4との当接部は、すべて合成樹脂
製のカバー部材18により覆われることとなり、フロア
パネル4のメタルコンタクトが防止されるとともに、該
パネル受け本体5の周縁は垂下壁24により覆われて切
断端面からの錆の発生が防止され、かつ、切断端面によ
るケーブルの受傷が防止される。この後、カバー部材1
8が装着された状態のパネル受け本体5を支柱ボルト2
に螺合させた後、支柱14を床基部1に固定し、さら
に、設置高さを調整した後、パネル受け3の上方からナ
ット9を仮締めしてパネル受け3が床基部1上の所定高
さに保持される。
【0017】一方、フロアパネル4は、図6に詳細を示
すように、上面パネル34aと、上面パネル34aの周
縁部において接合される裏面パネル34bとからなり、
上面パネル34aと裏面パネル34bとの間の中空部に
無機質充填材34cを充填させて形成される。
【0018】裏面パネル34bにより形成される裏面膨
隆部35は、四隅部に位置決め用面取部30を備える。
この位置決め用面取部30は、パネル受け3の膨隆部2
3に形成された傾斜部と合致する傾斜壁面を備える。ま
た、傾斜壁面の下端部はパネル受け3の円弧状受け面3
1に合致する円弧状面38とされる。
【0019】さらに、フロアパネル4は、四隅部におい
て四分円形状に窪ませられており、該窪み部36の先端
は、衝合時に円形穴となる切欠37が設けられている。
したがってこの実施例において、まず、支柱14にパネ
ル受け3をアッセンブリした状態で床基部1上に支柱1
4を立設し、次いで、パネル受け3を支柱ボルト2回り
に回転させてパネル受け3の上面のレベル出しを行う。
この後、フロアパネル4のガイド孔10をパネル受け3
のガイド突起11に嵌め込むようにしてフロアパネル4
をパネル受け3上に敷設すると、各フロアパネル4は、
位置決め用面取部30がパネル受け3側の膨隆部23の
傾斜面に沿って落としこまれて位置決めされ、その後の
横方向への移動が規制される。さらに、フロアパネル4
の載置によりパネル受け3は、支柱14との間で空転が
阻止された状態となるので、フロアパネル4の衝合隅部
に形成される円形穴から工具を挿入してナット9を締め
付け、パネル受け3の固定を行う。ナット9の締め付け
により、パネル受け本体5は、補強板6と固定座金8に
表裏面が挟みつけられた状態で所定高さに固定され、ぐ
らつき等が完全に防止される。
【0020】以上のようにして敷設されたフロアパネル
4の衝合部位には、パネル押え12が装着される。パネ
ル押え12は、各フロアパネル4の窪み部36により形
成される凹部内に収納される頭部38と、該頭部38か
ら突出され、円形穴に挿通する軸部39とからなり、軸
部39の下端には、パネル押え12の膨隆部23の矩形
穴33aに挿通する係止突部40が放射状に突設されて
いる。
【0021】しかして、フロアパネル4を敷設した後、
軸部39をパネル受け3の嵌合穴33に挿通させ、頭部
38を治具等を使用して略45°回転させると、膨隆部
23が撓みながら係止突部40がカム面33bにより下
方に引き込まれ、頭部38が各フロアパネル4の窪み部
36を押圧してフロアパネル4の浮き上り、あるいはず
れが防止される。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、フロアパネルを支承するパネル受けには、カ
シメナットが使用されるために、溶接等の作業を要する
ことなくパネル受けを製造することができる。
【0023】また、カシメナットの装着時にパネル受け
の裏面に補強板が共締めされ、該補強板の大きさ、厚み
を必要な強度に応じて適宜選択することができるので、
容易にフロアパネルの支持強度を確保することができ
る。
【0024】さらに、パネル受けは、適宜距離隔てて配
置される固定座金と補強板とにより挟みつけられるため
に、パネル受けのぐらつき、あるいはがたつきを完全に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】パネル受けを示す説明図であり、(a)は平面
図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【図5】パネル本体の裏面分解斜視図である。
【図6】フロアパネルの裏面斜視図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床基部 2 支柱ボルト 3 パネル受け 4 フロアパネル 5 パネル受け本体 6 補強板 7 カシメナット 8 固定座金 9 ナット 10 孔部 11 突部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/024 601 - 606 E04F 15/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床基部上に立設される支柱ボルトにパネル
    受けを装着してなり、パネル受けによりフロアパネルの
    四隅部裏面を支承するフロアパネルの支持装置であっ
    て、 前記パネル受けは、皿状のパネル受け本体と、 パネル受け本体の裏面に添えられる補強板と、 補強板を共締めしてパネル受け本体の底面にカシメ固定
    され、前記支柱ボルトに螺入されるカシメナットとから
    なり、 パネル受け本体は、固定座金を介してパネル受け本体を
    上方から締め付けるナットにより床基部上の適宜高さに
    保持されるフロアパネルの支持装置。
  2. 【請求項2】前記パネル受けは、フロアパネルに穿孔さ
    れた孔部に挿入されてナット締め付け時の空転を防止す
    る突部を備える請求項1記載のフロアパネルの支持装
    置。
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