JP3090537B2 - フロアパネルの支持装置 - Google Patents

フロアパネルの支持装置

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JP3090537B2
JP3090537B2 JP04172150A JP17215092A JP3090537B2 JP 3090537 B2 JP3090537 B2 JP 3090537B2 JP 04172150 A JP04172150 A JP 04172150A JP 17215092 A JP17215092 A JP 17215092A JP 3090537 B2 JP3090537 B2 JP 3090537B2
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辰夫 庄司
博之 増野
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Naka Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロアパネルの支持装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロアパネルの支持装置の従来例を図8
に示す。支持装置は、図示しない床基部1上に立設され
る支柱2と、該支柱2の上端に固定され、上面にフロア
パネル4を位置決めして支承するための突起9を備えた
パネル受け5からなる。パネル受け5は、中心部に支柱
2の上端が挿入される支柱嵌合穴10を備え、支柱2と
パネル受け5とは溶接により接合される。
【0003】なお、図8において11は支柱2の上端に
溶着されるパネル押え受けで、フロアパネル4の衝合部
を上方から押さえ付けるパネル押え12が螺入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例において、支柱2を構成するパイプ材、およびパネル
受け5側の支柱嵌合穴10は真円度、および径方向寸法
にバラ付きがあるために、パネル受け5を支柱2に対し
て正確に位置決めして固定することが困難であり、この
結果、フロアパネル4を敷設しようとする場合に、作業
に支障を来すという欠点を有するものであった。
【0005】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たものであって、パネル受けの設置位置を正確に位置出
しすることのできるフロアパネルの支持装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、実施例に対応する図1に示すように、床基部1上に
立設される支柱2と、裏面に支柱保持部3を備え、上面
においてフロアパネル4を支承するパネル受け5と、パ
ネル受け5の支柱保持部3に圧入され、かつ、支柱2上
端が圧入される合成樹脂製のジョイント部材6とを有
し、支柱2外周とパネル受け5とをジョイント部材6を
介して密着させたフロアパネルの支持装置を提供するこ
とにより達成される。
【0007】
【作用】フロアパネルの支持装置は、支柱2の上端にパ
ネル受け5を装着して形成される。パネル受け5は、支
柱保持部3を備えており、該支柱保持部3には支柱2上
端が圧入される合成樹脂製のジョイント部材6が圧入さ
れる。
【0008】この結果、支柱2上端とパネル受け5と
は、ジョイント部材6を介して密着することとなり、支
柱2に対するパネル受け5の固定位置が正確に決定さ
れ、支柱2を床基部1に対して正確に設置することによ
りパネル受け5の位置を正確に等ピッチで配置すること
が可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。支持装置は、図1に示すよう
に、床基部1上に立設される支柱2と、該支柱2の上端
に固定されるパネル受け5と、パネル受け5上に支承さ
れるフロアパネル4の衝合部を上方から押さえ付けるパ
ネル押え12とを備える。
【0010】支柱2は、床基部1上に接着固定される固
定板13と、固定板13に頭部14aを溶接して固定さ
れる調整ボルト14と、該調整ボルト14にねじ込まれ
る調整ブロック15と、調整ブロック15のナット部1
5a上に載置、保持されるパイプ部材16とからなり、
調整ブロック15によりパイプ部材16の上端高さを調
整した後、固定ネジ17を締め付けて高さ調整される。
また、上記パイプ部材16の上端近傍には、後述するカ
シメピン18が挿通する貫通孔16aが設けられてい
る。
【0011】一方、パネル受け5は、上面にフロアパネ
ル4の位置決め突起9を有する板状の受け板部7と、こ
の受け板部7の裏面にスポット溶接される補強部材8と
を備える。受け板部7は、図2、図3に詳細を示すよう
に、平面視矩形状に形成され、さらに、受け板部7の中
心には、平面視円形に打ち出されて引込部19が形成さ
れている。
【0012】補強部材8は、矩形枠状に形成され、各辺
の中心部に受け板部7の位置決め孔7aに嵌合する位置
決めボス8aを突設した取付部20と、中心部に挿通穴
21aを開設した椀状の膨隆部21を有して形成され、
取付部20において受け板部7に接合される。また、補
強部材8の膨隆部21の対向する一対の壁面には作業穴
22が開設されている。
【0013】さらに、パネル受け5は、パイプ受け3
と、ジョイント部材6とを備える。パイプ受け3は、上
記補強部材8の挿通穴21aと略同一の外径寸法を有す
る金属製のキャップ状部材であり、開放側端縁に補強部
材8の挿通穴21a周縁を支承するためのフランジ23
が設けられる。また、パイプ受け3の側壁面には、対向
する一対の貫通孔3a、3aが開設されており、後述す
るカシメピン18を受容する。
【0014】このパイプ受け3は、天井壁を受け板部7
の中心部裏面に当接させた状態で固定されるもので、受
け板部7に対する固定位置を正確に位置出しするため
に、天井壁には、受け板部7の位置決め孔7aに嵌め込
まれる位置決めボス3bが設けられるとともに、天井壁
裏面には、後述するパネル押えボルト24が螺合、溶接
されるナット25が溶着される。
【0015】なお、上記位置決めボス8aと、該位置決
めボス8aが嵌合する位置決め孔7aとを図3に示すよ
うに、三辺部に形成した場合には、受け板部7の補強部
材8の固着姿勢を一義的に決定させることができ、接合
された受け板部7、および補強部材8にパイプ受け3を
固定した際に貫通孔3aと作業穴22を正しい位置に正
対させることが可能となる。
【0016】ジョイント部材6は、パイプ部材16とパ
イプ受け3との間の隙間を発生を防止するためにパイプ
受け3内に挿入されて装着される合成樹脂製の射出成型
品であり、下端縁にパイプ受け3のフランジ23に対応
し、位置決め部26aを周縁に有するフランジ26を有
するとともに、天井壁と周縁壁との境界部には、パイプ
受け3の頭部における内周アールに合致するコーナアー
ル27が形成されている。
【0017】さらに、上記ジョイント部材6は、図4に
詳細を示すように、パイプ部材16への嵌合突部28を
備え、嵌合突部28と周縁壁との間に形成される収容溝
29にパイプ部材16を圧入してパイプ部材16に固定
される。パイプ部材16への装着状態において、パイプ
部材16の中心とジョイント部材6との中心とが正確に
合致するように、周縁壁の内周には複数の位置決めリブ
30、30・・が設けられる。
【0018】以上のように構成されるパネル受け5は、
予め受け板部7、補強部材8、パイプ受け3、ジョイン
ト部材6をサブアッセンブルした状態で使用され、パイ
プ部材16への装着は、ジョイント部材6の収容溝29
内にパイプ部材16を圧入した後、補強部材8の作業穴
22、パイプ受け3、ジョイント部材6、およびパイプ
部材16の貫通孔3a、6a、16aからカシメピン1
8を挿通させ、他端をカシメて抜け止めされる。
【0019】この状態において、固定板13を正確に位
置出しして固定することにより確保されたパイプ部材1
6の中心位置と、受け板部7の中心位置は、図5に示す
ように、各部のがたつきが防止されることから正確に一
致し、かつ、受け板部7に対して負荷されるフロアパネ
ル4からの荷重は、パイプ部材16とパイプ受け3がジ
ョイント部材6を介してぐらつきのない状態で接合され
ていることから、パイプ部材16の軸方向に伝達され、
全体の強度が向上する。なお、この実施例において、ジ
ョイント部材6の天井面には、切り屑排出用の開口31
が設けられており、パイプ部材16に圧入する際に削ら
れた切り屑を外部に排出することができるようにされて
いる(図4参照)。
【0020】一方、パネル押え12は、図6、図7に示
すように、パネル受け5の上端に螺合、溶接されるパネ
ル押えボルト24に係合されて装着される。パネル押え
ボルト24は、上端に平面視小判形状の係止部24aを
備えており、係止部24aの裏面に傾斜面24bが設け
られる。
【0021】また、パネル押え12は、フロアパネル4
の隅部に設けた段部32を押圧するための押圧部12a
と、中心部に上記パネル押えボルト24の係止部24a
を収納する円形凹部12bと、該円形凹部12bに開設
され、パネル押えボルト24の係止部24aが挿通可能
なように、該係止部24aと略同一形状とされる貫通穴
12cとを備え、以下のようにして装着される。
【0022】すなわち、先ず、パネル押えボルト24の
上方からパネル押え12を挿通させた後、パネル押え1
2を回動させる。この回動操作に伴い、パネル押えボル
ト24の傾斜面24bによりパネル押え12の円形凹部
12bの底壁は下方に引き込まれ、押圧部12aにおけ
る段部32の押圧がなされる。この時、図7において鎖
線で示すように、パイプ受け3の上端は、受け板部7の
引込部19に弾性変形しながら引き込まれることから、
パネル押えボルト24には、下方に向かう引張力が常に
負荷され、パネル受け5のがたつき、ゆるみ等が防止さ
れる。
【0023】さらに、この時、パネル押えボルト24と
パネル受け5aとは正確に芯出しされて配置されるため
に、パネル押え12の取付位置ずれが防止される。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、パネル受けの支柱保持部に合成樹脂製のジョ
イント部材を圧入し、該ジョイント部材を支柱の上端に
圧入するようにしたので、パネル受けと支柱とは、ジョ
イント部材を介して密着することとなり、金属材料同士
を溶接により接合するものに比して、相互位置の精度を
高くすることができる。
【0025】この結果、支柱に対するパネル受けの固定
位置を正確に決定することができるので、支柱を床基部
に対して正確に設置するだけで、パネル受けの位置を正
確に等ピッチで配置することが可能になり、施工効率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の分解断面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】ジョイント部材を示す斜視断面図である。
【図5】支柱への装着状態を示す断面図である。
【図6】パネル押えを示す図で、(a)は平面図、
(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図7】パネル押えの装着状態を示す説明図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床基部 2 支柱 3 支柱保持部 4 フロアパネル 5 パネル受け 6 ジョイント部材 7 受け板部 8 補強部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−176069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/024 603 E04F 15/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床基部上に立設される支柱と、 裏面に支柱保持部を備え、上面においてフロアパネルを
    支承するパネル受けと、 パネル受けの支柱保持部に圧入され、かつ、支柱上端が
    圧入される合成樹脂製のジョイント部材とを有し、 支柱外周とパネル受けとをジョイント部材を介して密着
    させたフロアパネルの支持装置。
  2. 【請求項2】前記パネル受けは、フロアパネルを支承す
    る受け板部と、受け板部の裏面中央部に接合され、支柱
    保持部を形成するキャップ形状のパイプ受けと、前記受
    け板部の裏面に接合され、中央部を裏面方向に膨隆させ
    るとともに、その下端がパイプ受けに外嵌する補強部材
    とからなる請求項1記載のフロアパネルの支持装置。
JP04172150A 1992-06-30 1992-06-30 フロアパネルの支持装置 Expired - Fee Related JP3090537B2 (ja)

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