JP3002300B2 - 球面滑り軸受及びその製造方法 - Google Patents

球面滑り軸受及びその製造方法

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    • B21K1/76Making machine elements elements not mentioned in one of the preceding groups
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C2326/05Vehicle suspensions, e.g. bearings, pivots or connecting rods used therein

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のトランスミッ
ションやステアリング部、各種自動機のリンクモーショ
ン機構等に用いられる球面滑り軸受に関し、特に無給油
式球面滑り軸受及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の球面滑り軸受としては、
特公昭51−42569号公報に開示されているものが
ある。これを図8乃至図10に示す。図8において、内
輪50は外周面が球状に成形され、この内輪50は内周
面が球状に成形された外輪51に摺動自在に嵌合されて
いる。また、内輪50と外輪51との間にはふっ素樹脂
等からなるライナー(自己潤滑性薄板)52を介在させ
ることにより無給油式球面滑り軸受が構成されている。
【0003】この球面滑り軸受は、図9に示すように内
輪50の球面に低摩擦高分子材料よりなるライナー52
を被覆し、これを外輪51の外形と合致する鋳型53内
に中子の如く収容し、その間の空洞内に低融点合金を鋳
込んで外輪51を形成する。これと同時に組立を完了さ
せて内輪50の外表面と、鋳造外輪51に固着された上
記ライナー52との間に摺動面が形成される。
【0004】そして、冷却硬化時に外輪51が鋳縮を生
じて縮径し、内輪50上のライナー52を鋳肌で圧縮す
るため、内輪50の自由な回転が妨げられるので、鋳造
後に図10に示すように外輪51を軸方向に圧縮して外
輪51を縦断面中折く字状に僅かに塑性変形させてライ
ナー52と内輪50との間に所要の僅小間隔を形成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
球面滑り軸受は、以下に示すような欠点がある。即ち、
【0006】ライナー52と外輪51との接合は、鋳
造時に溶融金属と接触するライナー52の表面をその熱
によって融解させて外輪51の内表面に融着させている
が、一般に樹脂と金属はなじみが悪く、単に融着するだ
けでは接合強度が弱く、使用時に接合面に作用するせん
断力によって剥離し、ライナー52の位置がずれる恐れ
がある。このライナー52の位置がずれると、外輪51
の金属地肌が露出して金属部分が内輪50と直接接触す
るので摺動抵抗が増大すると共に摺動面が偏摩耗してが
たつきが発生する。
【0007】ライナー52は樹脂だけで成形されてい
るので、圧縮強度が低く、内輪50から加えられる圧縮
荷重が大きくなると破損若しくはこの破損が起こらない
場合でもクリップ変形を生じて大荷重を負荷することが
できない。また、このライナー52に使用されるふっ素
系樹脂は熱伝導度が小さいため、使用時に内輪50との
摩擦によって発生する熱を効率よく逃がすことができ
ず、摺動面部が過熱して焼付きが発生するという欠点が
ある。
【0008】また、ライナー52は内輪50の表面に
被覆されるが、外輪51の鋳造時に溶融金属が内輪50
側に回り込まないようにする必要がある。これは、溶融
金属がライナー52と内輪50との間に入り込むと、溶
融金属が硬化してライナー52と内輪50の間に金属の
異物が侵入し、この異物が使用時に内輪50の表面の摩
耗の原因となると共にこの摩耗粉によってライナー52
も傷付き軸受持性が失われる欠点がある。
【0009】また、従来、図10に示すように、鋳縮
した外輪51に軸方向の外力を加えることによりライナ
ー52と内輪50との間に僅小間隔が形成される。この
方法では、外輪51は外力によってくの字状に曲がり、
ラジアル内部すきまは外輪51の内周面中央部において
大きく、エッジ部51a,51aにおいて小さくなる。
したがって、内輪50の摺動抵抗が不均一となり内輪5
0の滑らかな動きが阻害される欠点がある。また、隙間
が不均一なので、負荷時にライナー52がそのエッジ部
51a,51aにおいて内輪50の外表面に部分的に接
触することになり、ライナー52と内輪50間の接触面
積は挟小化されエッジ部51a,51a付近に集中荷重
がかかり高荷重の負荷ができなくなる。しかも、このエ
ッジ部51a,51aにおいて偏摩耗を生じガタつきが
発生する等の欠点がある。それ故、このエッジ部51
a,51aにおけるライナー52と内輪50との片当り
を防止するためにラジアル内部すきまを大きく取らなけ
ればならず、衝撃荷重に対して弱く、またあそびが大き
くなって、たとえばリンク機構等における力の伝達遅れ
の原因ともなるという欠点もある。
【0010】本発明は、上記のような従来技術の欠点に
鑑みてなされたものであって、ライナーと外輪との接合
強度を高めると共にライナー自体の強度をも高め、成形
が容易で熱伝導性がよく、しかも長寿命で、外輪鋳造時
における溶融金属の内輪側への回り込みを防止できると
共にライナーと内輪との微小間隙を均一に成形すること
のできる球面滑り軸受及びその製造方法を提供すること
を目的とすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る球面滑り軸受は、外輪内周にライナー
を介して内輪を摺動自在に嵌合した球面滑り軸受におい
て、前記ライナーは、樹脂製のライナー本体と金属製外
環とで構成され、該金属製外環の外周面に凹凸面を形成
することによって該外環の凹凸面部に溶融金属の鋳込み
により前記外輪内周面部を部分的に食い込ませて該外環
を外輪に接合するように構成されている。また、本発明
に係る球面滑り軸受の製造方法は、外周面に凹凸面が形
成された金属製外環の内周面に接着剤を塗布して樹脂製
の繊維ベース織物を接着した後、該繊維ベース織物を加
熱・加圧して前記金属製外環の内周面に圧着し、これを
内輪外表面に被覆し、その後該内輪を鋳型内に配置し、
前記金属製外環の外周面に溶融金属を鋳込むことによっ
て外輪を形成すると同時に該金属製外環外周の凹凸面に
溶融金属を充填して外輪に接合し、次に冷却硬化後鋳型
から取出した成形品の外輪に半径方向内方に向う外力を
加えて外輪を内輪外表面側に押圧して展伸させ、前記金
属製外環内周面に圧着された繊維ベース織物と内輪外表
面との間に微小間隔を形成している。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る球面滑り軸受の実施例に
ついて説明する。図1乃至図7には本発明の一実施例に
係る球面滑り軸受及びその製造方法が示されている。
【0013】図1において、内輪1は、その外表面が球
面に成形されている。この内輪1はライナー2を介して
外輪3の内周に摺動自在に嵌合されている。この内輪1
の外周面は、球帯形状で、その中心軸方向に軸取付用の
貫通孔4が形成されている。
【0014】外輪3は、図1及び図2に示すように、外
表面が偏平な円筒形状で、その内周面が前記内輪1より
やや大径の球面形状で形成されている。
【0015】前記内輪1と外輪3との間に挿入されるラ
イナー2は、ライナー本体2aと金属製外環2bとで構
成されている。このライナー本体2aは、樹脂製でシー
ト状に形成されている。このライナー本体2aに用いら
れる樹脂としては、摩擦係数が低くかつ耐摩耗性、耐熱
性に優れ、耐荷重性が高く熱伝導性も大きく、しかも熱
膨張率が小さいポリ四ふっ化エチレン(PTFE)など
のふっ素樹脂が用いられる。本実施例では、テフロン
(三井・デュポンフロロケミカル株式会社の商品名)が
用いられており、しかもこのライナー本体2aは、ポリ
エステル又はガラス繊維と前記テフロン繊維とを編んで
形成される。したがって、このようにして形成されたラ
イナー本体2aは、強靭な繊維ベース織物となる。
【0016】また、金属製外環2bは、熱伝導性の高い
銅合金等の金属材料でシート状のものを絞り加工により
円筒状に成形する。そして、この金属製外環2bの外周
面には、ローレット加工又は凹凸面の形成されたプレス
治具等により凹凸面が形成される。
【0017】上記ライナー本体2aは、金属製外環2b
の内周面に接着剤を塗布して加熱・加圧により圧着され
た後、これによって成形されたライナー2を内輪1の外
周に巻きつけ曲率をつけて成形し金属製外環2bの凹凸
面2bn 部に溶融金属を鋳込みにより前記外輪3内周面
部を部分的に食い込ませることによってライナー2と外
輪3の内表面とが接合される。
【0018】上記ライナー2は、金属製外環2bの凹凸
面2bn が外輪3の内表面と接合されているので、外輪
3との結合強度を強くすることができ、しかも熱伝導性
の高い金属材料で成形されているので軸受面で発生する
熱を速やかに発散させる特性を有する。また、金属製外
環2bに高荷重(4,000kgf/cm2程度)がかか
っても金属製外環2bの内周面のライナー本体2aをし
っかり拘束、保持して変形や流動を防止する。加えて、
ライナー本体2aは、ポリエステル又はガラス繊維とテ
フロン繊維とを編んで形成されているので、従来のよう
な自己潤滑性薄板に比べて強靭であり、耐摩耗性等に優
れている。
【0019】次に、上記構成よりなる球面滑り軸受の製
造方法について図面を用いて説明する。
【0020】まず、図1に示す内輪1は、焼入れ後研削
仕上げを行い球面部1aをラップ仕上げして製作され
る。
【0021】次に、金属製外環2bは、シート状のもの
を絞り加工により円筒状に予め輪切り成形され、その外
周面はローレット加工又は図4に示すプレス型6に凹凸
の形成された治具等により凹凸面が形成される。また、
ライナー本体2aは、ポリエステル又はガラス繊維とテ
フロン繊維とを編んで形成される。このようにして成形
されたライナー本体2aを規定の寸法に適宜切断して前
記金属製外環2bの内周面に接着剤を塗布し加熱・加圧
によって圧着させる。
【0022】図3に示すように、規定の寸法に定寸され
たライナー本体2aを金属製外環2bの内周面に接着剤
を塗布して接着した後、該外環2b内周面に接着された
ライナー本体2aの径よりもやや小なる径を有するアル
ミニウム棒5を挿入する。そして、このアルミニウム棒
5を所定の温度まで加熱させると、該アルミニウム棒5
が熱膨張すると同時に温度差によってライナー本体2a
が金属製外環2bの内周面に加熱・加圧されて確実に圧
着される。その後、アルミニウム棒5が冷却されると加
熱前の径に戻るのでライナー2から容易に離脱させるこ
とができる。このライナー2は、後に内輪1の球面部1
aの外表面に被着されるので図4に示すように内輪1の
球面部1aの中央部とほぼ同じ径をもって成形される必
要がある。
【0023】次に、図4及び図5に示すライナー2の被
覆工程に移る。図4及び図5に示すように、ライナー2
が破線で示す状態で内輪1の外表面に被着された後、プ
レス型6及び7を矢印方向に押圧移動させてライナー2
の両端部分(実線部分)を口絞りしてライナー2を内輪
1の外表面に対して全周にわたって密着させる。
【0024】更に、内輪1を図6に示すように鋳型8内
に挿入配置してダイキャスト鋳造を行う。この鋳型8
は、内輪1の中心を通り、2分割された分割型で、鋳型
8内には、内輪1周りに、外輪3形成用の環状の空室9
が形成されており、この空室9に連通する鋳道10から
溶融金属を注湯することにより外輪3が成形される。こ
の外輪3の成形材料としては、亜鉛(融点約420
℃)、アルミニウム(融点約660℃)等が用いられ
る。この注湯された溶融金属は、金属製外環2bの外周
面に形成された凹凸面内に流れ込んで凝固し、外輪3の
内周面に強固に接合されてクリープを防止する。この
時、金属製外環2bとライナー本体2aとは、圧着され
ており、しかもこのライナー本体2aは、内輪1の外表
面に密接しているので、鋳造時に溶融金属が金属製外環
2bの端部から内輪1側への回り込みを完全に阻止す
る。
【0025】次に、内部の溶融材料が冷却硬化した後、
型開きして成形品を取り出し、更に鋳型8から鋳造品を
取り出した後、鋳縮した外輪3を図7に示すように外周
半径方向内方に向って外力を加え、この外力によって外
輪3の内面が内輪1の外表面に押圧され内輪1の外周球
面に倣って展伸され、この展伸された分だけ外輪3内周
面に接合されたライナーは拡がり、ライナー2と内輪1
の外表面との間には、全周にわたって均一な幅の微小間
隙sが形成される。そして、外輪3の外周面及び両端面
を切削加工してばり等を除去し、表面仕上げをして加工
が終了する。
【0026】このようにして成形された球面滑り軸受に
あっては、外輪3用の溶融金属が金属製外環2bの凹凸
面2bn に食い込んで結合されると共に、この金属製外
環2bが内輪1側への回り込みを防ぐので、ライナー本
体2aが圧湯の圧力や流動によってずれたり又は融けた
りするようなことはなく、ライナー2が外輪3の所定位
置に精度よく形成される。しかも、ライナー2が強固に
接合されるので、高荷重・高速で使用した際に接合部に
作用するせん断力によってライナー2が外輪3に対して
ずれたり、脱落したりするおそれはない。
【0027】また、使用時に軸受面に発生する摩擦熱は
金属製外環2bが熱伝導性のよい金属材料で成形されて
いるので、これを伝わって外輪3に逃がされ、摺動部が
効率的に冷却される。また、ライナー2と内輪1との隙
間sは外輪3を半径方向内方に向かって圧縮して内輪1
外周面に倣って展伸されて形成されているので、滑り面
全面にわたって均一な大きさになっている。したがっ
て、内輪1の滑らかな動きが保証されると共に接触面積
が広いことから高荷重の負荷が可能となり、耐負荷能力
が高い。また偏摩耗が生じず、偏摩耗に起因するガタつ
き等を防止することができる。
【0028】なお、本実施例においては球面滑り軸受の
外輪円筒状のものについて説明したが、従来のようなロ
ッドエンド軸受についても同様に適用可能である。
【0029】
【発明の効果】上記構成よりなる本発明によれば、以下
のような効果がある。すなわち、 本発明によれば、金属製外環の凹凸面に外輪周面部を
埋め込むことによりライナーを外輪に結合したので、従
来のように外輪に樹脂製の薄板を直接融着する場合に比
べてはるかに結合強度を強くすることができ、信頼性を
高めることができる。 また、本発明によれば、ライナー本体が金属製外環に
よって補強されているので、その強度が高く耐負荷能力
を向上させることができると共に使用時の軸受面に発生
する熱が外輪に速やかに伝熱され、軸受の冷却効率を高
めることができる。 更に本発明によれば、外輪鋳造前に内輪の球面表面に
ライナーを密接状態で被着させたので、外輪鋳造時にお
ける溶融金属の内輪側への回り込みを完全に防止でき、
ライナーと内輪との間のすべり面を保護することがで
き、製品の信頼性を向上させることができる。 本発明によれば、外輪に半径方向内方に向って外力を
かけることにより、ライナーと内輪との間に形成される
微小隙間を均一に形成することができるので、内輪の滑
らかな動きを保証することができる。 本発明によれば、内輪がライナーに対して片当りしな
いので、接触面積を大きくとることができ耐負荷能力を
高めることができると共に、偏摩耗も生じさせず、微小
間隙も均一にできることから、その間隙の大きさを可及
的に小さくすることができ、耐衝撃性が向上すると共
に、内輪とライナーとの間のあそびも小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る球面滑り軸受の縦断面図
である。
【図2】図2は、図1に示す球面滑り軸受の概略斜視図
である。
【図3】図3は、図1に示す金属製外環内周面にライナ
ー本体を圧着する工程を示す図である。
【図4】図4は、内輪に被覆したライナーの口絞り工程
を示す縦断面図である。
【図5】図5は、内輪に被覆したライナーの口絞り工程
を示す縦断面図である。
【図6】図6は、鋳造工程の鋳型の概略縦断面図であ
る。
【図7】図7は、鋳造後の軸受の隙間形成工程の概略縦
断面図である。
【図8】図8は、従来の球面滑り軸受の縦断面図であ
る。
【図9】図9は、図8に示す軸受の外輪鋳造工程の鋳型
の縦断面図である。
【図10】図10は、図9の外輪鋳造後の微小隙間形成
工程を示す説明図である。
【符合の説明】
1 内輪 2 ライナー 2a ライナー本体 2b 金属製外環 3 外輪 4 貫通孔 5 アルミニウム棒 6,7 プレス型 8 鋳型 9 空室 10 鋳道

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪内周にライナーを介して内輪を摺動
    自在に嵌合した球面滑り軸受において、 前記ライナーは、樹脂製のライナー本体と金属製外環と
    で構成され、該金属製外環の外周面に凹凸面を形成する
    ことによって該外環の凹凸面部に溶融金属の鋳込みによ
    り前記外輪内周面部を部分的に食い込ませて該外環を外
    輪に接合するようにしたことを特徴とする球面滑り軸
    受。
  2. 【請求項2】 前記ライナー本体は、樹脂製の繊維ベー
    ス織物であることを特徴とする請求項1記載の球面滑り
    軸受。
  3. 【請求項3】 前記繊維ベース織物は、ポリエステル又
    はガラス繊維とふっ素樹脂繊維とを編んで形成したこと
    を特徴とする請求項2記載の球面滑り軸受。
  4. 【請求項4】 外周面に凹凸面が形成された金属製外環
    の内周面に接着剤を塗布して樹脂製の繊維ベース織物を
    接着した後、該繊維ベース織物を加熱・加圧して前記金
    属製外環の内周面に圧着し、これを内輪外表面に被覆
    し、その後該内輪を鋳型内に配置し、前記金属製外環の
    外周面に溶融金属を鋳込むことによって外輪を形成する
    と同時に該金属製外環外周の凹凸面に溶融金属を充填し
    て外輪に接合し、次に冷却硬化後鋳型から取出した成形
    品の外輪に半径方向内方に向う外力を加えて外輪を内輪
    外表面側に押圧して展伸させ、前記金属製外環内周面に
    圧着された繊維ベース織物と内輪外表面との間に微小間
    隔を形成することを特徴とする球面滑り軸受の製造方
    法。
JP3197300A 1991-07-12 1991-07-12 球面滑り軸受及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3002300B2 (ja)

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US07/910,940 US5328273A (en) 1991-07-12 1992-07-09 Spherically sliding bearing unit having a multi-layer liner and its manufacturing method
DE4222803A DE4222803C2 (de) 1991-07-12 1992-07-10 Kugelgelenklagereinheit mit mehrschichtiger Gleitbüchse und Verfahren zu ihrer Herstellung

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