JP3002210U - 土 鍋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚介類・さつまいも等の野菜類等を、焦がさ
ずに、表面から中心部分まで一様に焼き調理できる土鍋
を提供する。 【構成】 概ね平坦な底８を有する耐熱性陶製の土鍋本
体２と、その土鍋本体２に覆着する蓋体３からなり、そ
の土鍋本体２の中空部４の中間に、底８と概ね平行する
餅焼き網状の載置部６を有する被加熱物用加熱棚５を、
出し入れ自在に配設し、載置部６の上に、魚介類等の被
加熱物９を載せて蓋体３を閉じ、土鍋本体２を空焼き加
熱することによって、被加熱物９を焼き調理する構造が
特徴である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、魚介類や野菜類等を焦がさずに焼き調理するのに用いる土鍋に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、魚介類・いも等の野菜等を食用できるように焼き調理するには、金網 や鉄板の上に、それ等を載せて焼く方法が行なわれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上の従来の焼き調理方法によると、魚介類等に焦げ部分の発生が避けられず 、多少の差異はあっても焼き焦げ状態となる。しかし、その焦げ部分は特有の風 味が存在することがあるものの、一般的には衛生上好ましくなく、発がん性があ るとされ、その上、焼くときの火加減によって、魚介類等の中心部分が焼き不足 となったり、表面部分が異常に焦げたりする焼き品質のむらが生じ易い不具合が ある。本考案は、以上の従来技術の不具合点を解消し、焦げ部分が発生せず、か つ、中心部分まで均一な焼き品質に調理できる土鍋を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上の技術課題を解決する本考案の土鍋は「概ね平坦形状の底部を有する耐熱 性陶製の土鍋本体と、該土鍋本体に覆着する陶製の蓋からなる土鍋において、前 記土鍋本体の中空部の中間に、載置部を有する被加熱物用加熱棚を設け、該載置 部を前記底部と概ね平行に配設し、前記加熱棚上の被加熱物を、前記土鍋本体の 空焼き加熱によって、焼き調理する構造」になっている。

【０００５】 そして、その土鍋本体の加熱棚の上に、魚介類等の被加熱物を入れて、土鍋本 体の中に水等の他のものを入れないで蓋で閉じ、その土鍋本体を、下から通常の 熱源を用いて加熱することによって、土鍋内の被加熱物を空焼きし、食用可能状 態に調理するようになっている。

【０００６】

【作用】

以上の構成の本考案の土鍋は、陶器にして熱容量が多く、土鍋周壁が高温に加 熱されると、その高温周壁が、土鍋内部へ向けて多量の輻射熱を放散するので、 その土鍋本体内の加熱棚に載置された被加熱物は、その輻射放熱を受けて、表面 から中心部分までの全体が一様に空焼きされ、表面に焦げを生ずることなく、高 品質焦げなし状態に調理できる。そして、その被加熱物用載置棚を土鍋本体に着 脱自在にしておくと、その載置棚を外して通常の土鍋として多機能多目的に使用 できる。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例に基づいて詳しく説明する。即ち、本考案一実施例の土鍋を示す 図１を参照して、概ね平坦な底８を有する陶製の土鍋本体２と、土鍋本体２に覆 着する蓋体３からなる土鍋１において、この土鍋１は、中空部に挿入載置する被 加熱用載置棚５との組合せになっている。

【０００８】 即ち、載置棚５は土鍋本体２の中空部４に着脱自在に挿着できる形状を有し、 餅焼き網状の網体をなす載置部６に、脚７が設けられ、この脚７を土鍋本体２の 底８に載せると、載置部６が底８と若干の距離を有して平行し、その載置部６の 上に、魚介類や「さつまいも」等の被加熱物９を載置して蓋体３を覆せると共に 、中空部４には水等を入れないで、土鍋本体２の底８の外側を、通常の炭火・電 気ヒーター・ガス火等によって加熱し、被加熱部９を空焼きして調理するように なっている。なお、土鍋本体２は、その空焼き加熱に耐え得る耐熱性に富む陶製 になっている。

【０００９】 以上の実施例の土鍋１は、前記の作用があり、外側から加熱されて高温となっ た土鍋本体２の周壁から中空部４内へ、その高温に基づく輻射熱が多量に放散さ れ、その輻射熱を被加熱物９の表面が一様に享受するので、魚類等の被加熱物９ は、表面に焦げを生ずることなく、中心部分まで充分にして一様に焼き調理され 、高品質美味の焼き魚等を得ることができる。

【００１０】 そして、その載置棚５を外すと、通常の土鍋として多目的に使用することがで きる。なお、前記実施例の土鍋１は、扁平底の和風スタイルの形状のため、最も 高温となる底８と載置部６との間に、前記の輻射熱を効率良く伝達し得る適量の 空間が存在するので、前記の焼き調理作用が一段と有効になる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の説明のとおり、本考案の土鍋は、魚介類・野菜類等の被加熱物を、焦げ を生ずることなく、表面から中心部分まで一様均一に焼き調理することができる ので、衛生的にして美観に優れ、かつ、美味にして食用し易い高品質焼き物料理 を提供し、広く一般の食生活の便宜向上を図る有用な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例の土鍋を示し、図中の（Ａ）は
その斜視図、図中の（Ｂ）はその使用状態の中央断面図

【符号の説明】

１ 土鍋 ２ 土鍋本体 ３ 蓋体 ４ 中空部 ５ 被加熱物用載置棚 ６ 載置部 ７ 脚 ８ 底 ９ 被加熱物

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【手続補正書】

【提出日】平成６年３月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 概ね平坦形状の底部を有する耐熱性陶製
   の土鍋本体と、該土鍋本体に覆着する陶製の蓋からなる
   土鍋において、前記土鍋本体の中空部の中間に、載置部
   を有する被加熱物用加熱棚を設け、該載置部を前記底部
   と概ね平行に配設し、前記加熱棚上の被加熱物を、前記
   土鍋本体の空焼き加熱によって、焼き調理する構造を特
   徴とする土鍋。