JP3001737B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3001737B2
JP3001737B2 JP4333009A JP33300992A JP3001737B2 JP 3001737 B2 JP3001737 B2 JP 3001737B2 JP 4333009 A JP4333009 A JP 4333009A JP 33300992 A JP33300992 A JP 33300992A JP 3001737 B2 JP3001737 B2 JP 3001737B2
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗剤自動供給装置を具え
た洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗濯機においては、洗剤自動供給
装置を具えたものが供されており、中でも、洗剤を貯留
部に貯留してモータにより回転駆動される送出部材によ
り送出し、この送出した洗剤を給水弁から供給される水
により流して洗濯槽内に供給するようにしたものは、洗
剤を合理的にしかも具合良く溶解させながら供給し得る
点で良いとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものは下記の欠点を有していた。 (1)給水水圧が低いと、洗剤を押し流す力が不足し
て、洗剤を流し切れず供給路上に残してしまう。 (2)設定給水水位が低く、それでいて給水水圧が高い
ときには、洗剤を送出し切る前に給水が終了してしまう
ことがあり、洗剤を供給し切れない。なお、この場合、
給水を延長して行なうようにしたものもあるが、このも
のでは水を余分に必要とし、水位も設定水位以上に上が
ってしまう。 (3)風呂水を供給するなどで、洗剤を送出する前に洗
濯槽内に水が入っている状況があり、このようなとき、
洗剤の送出を普通に行なうことによって、給水も長く行
なわれ、上述同様、水を余分に必要とすると共に、水位
が設定水位以上に上がってしまう。 (4)コンパクト洗剤は一般洗剤に比して供給量が少な
いが、溶けにくいという性質があり、普通に給水で押し
流す程度のことでは溶かし切れない。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、洗剤を、給水水圧が低いと
きにも残さず流し切ることができ、又、設定給水水位が
低くて給水水圧が高いときや、洗剤を送出する前に洗濯
槽内に水が入っているときには、水を極力余分に必要と
することなく供給し切ることができ、更に、コンパクト
洗剤であっても充分に溶解して供給することのできる優
れた洗濯機を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機においては、給水水位を設定する水
位設定手段と、給水水圧を検知する水圧検知手段とを具
備し、その設定された給水水位及び検知された給水水圧
に応じて洗剤の貯留部からの送出速度を変化させる制御
をするようにしたことを特徴とする。
【0006】この場合、更に、洗濯槽内の水の有無を検
知する洗濯水検知手段を具備し、制御手段が洗剤の送出
前に洗濯槽内に水が有ると検知されたときには洗剤の貯
留部からの送出速度を速める制御をするようにすると良
い。
【0007】又、洗剤の種類を指示する洗剤指示手段を
具備し、制御手段がその指示された洗剤の種類に応じて
洗剤の貯留部からの送出速度を変化させる制御をするよ
うにしても良い。
【0008】
【作用】給水水圧が低いとき、洗剤の送出速度を遅める
ことによって、洗剤を少しずつ送出するようにし、もっ
て、低い水圧でも充分に押し流し得るようにできる。
又、設定給水水位が低くて給水水圧が高いときには、洗
剤の送出速度を速めることによって、短い給水時間内に
洗剤の送出を終えるようにできる。
【0009】更に、洗剤を送出する前に洗濯槽内に水が
入っているときには、同様に洗剤の送出速度を速めるこ
とによって、短時間で洗剤の送出を終え、給水を長く行
なうことを避けるようにできる。
【0010】加えて、洗剤がコンパクト洗剤であれば、
洗剤の送出速度を遅めることによって、洗剤を少しずつ
送出し、洗剤に充分な水圧がかかるようにできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
して説明する。まず図2には洗濯機全体の外箱1を示し
ており、水受槽である外槽2、及び洗濯槽であり脱水槽
でもある内槽3を内設していて、内槽3内には底部に洗
濯用の撹拌体4を配設している。又、外槽2の外下方部
には、排水弁5及び排水ホース6を配設すると共に、モ
ータ7を主体とする駆動機構8を配設しており、この駆
動機構8によって、上記撹拌体4と内槽3とを洗濯時と
脱水時とで選択的に回転駆動するようにしている。
【0012】一方、外箱1上にはトップカバー9を装着
しており、このトップカバー9の後上部に洗剤自動供給
装置10を設けている。この洗剤自動供給装置10は、
詳細には図3に示すように、洗剤11を貯留部であるホ
ッパ12内に貯留し、この貯留した洗剤11を、出口部
の蓋13を開放させた状態で、ホッパ12外のモータ1
4によりギヤ減速機構15を介して回転駆動されるこの
場合コイル状を成す送出部材16により送出するもの
で、更に、その送出した洗剤11をシュート17で受け
て、該シュート17上に給水弁18から供給される水に
より流し、前記内槽3内に供給するようになっている。
【0013】なお、シュート17は、図4に示すモータ
19によりクランク20及びリンク21を介し駆動され
て、洗剤供給時に下降され、洗剤供給終了後には上昇さ
れるようになっている。又、このシュート17には蓋1
3が突片22により連動し、洗剤供給時に開放、洗剤供
給終了後には閉鎖されるようになっている。
【0014】そして、そのほか、トップカバー9には図
5に示す蓋スイッチ23や、槽異常揺動検出装置24、
操作入力部25、洗濯物量検出装置26、水位センサ2
7、水圧センサ28、及びマイクロコンピュータ29を
配設している。
【0015】このうち、特に操作入力部25は、トップ
カバー9の例えば前部上面に設けた操作パネル(図示せ
ず)の各種操作スイッチから成るもので、洗剤の種類を
指示する洗剤指示手段として機能するスイッチを含んで
いる。
【0016】又、洗濯物量検出装置26は、洗濯物が入
れられた内槽3内に少量の水を供給した状態で撹拌体4
を回転させたときのモータ7に流れる電流と印加電圧と
の位相差、又は洗濯物が入れられた内槽3を水を入れず
に回転させたときの回転数等から洗濯物の量を検出する
ようになっている。
【0017】更に、水位センサ27は内槽3内に貯留さ
れた水の水位を検知するもので、洗濯槽内の水の有無を
検知する洗濯水検知手段としても機能するようになって
おり、水圧センサ28は前記給水弁18からシュート1
7までの給水経路に設けられて、その給水水圧を検知す
る水圧検知手段として機能するようになっている。
【0018】そして、マイクロコンピュータ29は、後
述のごとく、給水水位を設定する水位設定手段並びに制
御手段として機能するもので、上記蓋スイッチ23、槽
異常揺動検出装置24、操作入力部25、洗濯物量検出
装置26、水位センサ27、及び水圧センサ28からそ
れぞれスイッチ信号や検知信号が入力されるようになっ
ている。
【0019】しかして、マイクロコンピュータ29は、
それらの入力並びにあらかじめ記憶された制御プログラ
ムに基づき、各種表示器から成る表示部30とブザー3
1とに作動信号を与えると共に、前記洗剤自動供給装置
10の送出部材16回転用のモータ14を駆動する駆動
回路32に駆動制御信号を与え、更に、前記駆動機構8
のモータ7、給水弁18、洗剤自動供給装置10のシュ
ート17昇降用のモータ19及び排水弁5を駆動する駆
動回路33に駆動制御信号を与えるようになっている。
なお、この場合、上記洗剤自動供給装置10の送出部材
16回転用のモータ14には直流モータを使用してお
り、駆動回路32はそれに図6に示すV1 ,V2,V3
の異なる電圧を印加するように機能して、洗剤11の送
出についての回転速度制御をするようになっている。
【0020】そこで、以下には上記マイクロコンピュー
タ29の機能に基づく作用について述べる。すなわち、
マイクロコンピュータ29は、洗剤自動供給装置10に
よる洗剤11の供給を行なう前に、まず洗濯物量検出装
置26による洗濯物量の検出を行ない、その検出結果か
ら給水水位を設定する。そしてそのほか、マイクロコン
ピュータ29は、水圧センサ28による給水水圧の検知
と、水位センサ27による内槽3内の水の有無の検知、
並びに操作入力部25からの信号による洗剤の種類の判
断をも行なう。
【0021】そして、それらの結果から、洗剤自動供給
装置10のモータ14による洗剤11の送出速度(モー
タ14の回転速度)の設定を行なう。図1は、このよう
に設定される洗剤11の送出速度を表わしており、特
に、給水水圧が低いときには、洗剤11の送出速度は
「低」に設定して、その速度を遅める。
【0022】又、設定給水水位が例えば「少量水位」で
低く、それでいて給水水圧が高いときには、洗剤11の
送出速度は「高」に設定して、その速度を速める。
【0023】更に、洗剤11を送出する前に洗濯槽内に
水が入っているときで、給水水圧が高いときには、同様
に洗剤11の送出速度は「高」に設定して、その速度を
速める。
【0024】加えて、洗剤11の種類がコンパクト洗剤
であるときには、洗剤11の送出速度は上記各ケースの
70[%]に設定して、その速度を遅める。
【0025】このように本構成のものでは、給水水圧が
低いときには、洗剤11の送出速度を遅めるもので、そ
れにより洗剤を少しずつ送出できるようになるから、低
い水圧でも充分に押し流し得るようにでき、もって、シ
ュート17上に残さず流し切ることができる。
【0026】又、設定給水水位が低くて給水水圧が高い
ときには、洗剤11の送出速度を速めるようにしている
から、短い給水時間内に洗剤11の送出を終えることが
でき、よって、給水を延長する必要がなく、すなわち、
余分に水を必要とすることがなくて、水位が設定水位以
上に上がってしまうことを避けることができる。
【0027】更に、洗剤11を送出する前に内槽3内に
水が入っているときには、同様に洗剤11の送出速度を
速めるようにしているから、短時間で洗剤11の送出を
終えることができ、給水を長く行なうことを避けるよう
にできて、余分に水を必要とすることがなく、水位が設
定水位以上に上がってしまうことも避けることができ
る。
【0028】加えて、洗剤11がコンパクト洗剤であれ
ば、洗剤11の送出速度を遅めるようにしているから、
洗剤11を少しずつ送出できて、洗剤11に充分な水圧
がかかるようにでき、もって、溶解しにくいコンパクト
洗剤であっても充分に溶解して供給することができる。
【0029】なお、本発明は上記し且つ図面に示した実
施例にのみ限定されるものではなく、例えば検知した給
水水圧から設定水位までの所要給水時間を予測して、そ
の予測時間一杯で洗剤11の送出が終わるようにその洗
剤11の送出速度を変化させ、送出洗剤11に水圧が極
力大きく作用するようにして溶解させやすくするなどの
ことも可能であり、そのほか、水位設定手段としてはマ
イクロコンピュータ29でなくマニュアル操作されるス
イッチ等であっても良いなど、要旨を逸脱しない範囲内
で適宜変更して実施し得る。
【0030】
【発明の効果】本発明の洗濯機は以上説明したとおりの
もので、下記の効果を奏する。請求項1の洗濯機におい
ては、洗剤を貯留部に貯留してモータにより回転駆動さ
れる送出部材により送出し、この送出した洗剤を給水弁
から供給される水により流して洗濯槽内に供給するよう
にしたものにおいて、給水水位を設定する水位設定手段
と、給水水圧を検知する水圧検知手段とを具備し、その
設定された給水水位及び検知された給水水圧に応じて洗
剤の貯留部からの送出速度を変化させる制御をするよう
にしたことにより、洗剤を、給水水圧が低いときにも残
さず流し切ることができ、又、設定給水水位が低くて給
水水圧が高いときにも、水を余分に必要とすることなく
供給し切ることができる。
【0031】請求項2の洗濯機においては、更に、洗濯
槽内の水の有無を検知する洗濯水検知手段を具備し、制
御手段が洗剤の送出前に洗濯槽内に水が有ると検知され
たときには洗剤の貯留部からの送出速度を速める制御を
するようにしたことにより、給水を長く行なうことを避
けるようにできて、水を極力余分に必要とすることがな
く、水位が設定水位以上に上がってしまうことも避ける
ことができる。
【0032】請求項3の洗濯機においては、洗剤の種類
を指示する洗剤指示手段を具備し、制御手段がその指示
された洗剤の種類に応じて洗剤の貯留部からの送出速度
を変化させる制御をするようにしたことにより、溶解し
にくいコンパクト洗剤であっても充分に溶解して供給す
ることができる、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す洗剤送出速度設定図
【図2】洗濯機全体の破断側面図
【図3】洗剤自動供給装置部分の縦断正面図
【図4】洗剤供給シュート及び蓋部分の斜視図
【図5】全体的概略電気構成図
【図6】洗剤供給用モータ部分の概略電気構成図
【符号の説明】
3は内槽(洗濯槽)、10は洗剤自動供給装置、11は
洗剤、12はホッパ(貯留部)、16は送出部材、18
は給水弁、25は操作入力部(洗剤指示手段)、27は
水位センサ(洗濯水検知手段)、28は水圧センサ(水
圧検知手段)、29はマイクロコンピュータ(水位設定
手段、制御手段)を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤を貯留部に貯留してモータにより回
    転駆動される送出部材により送出し、この送出した洗剤
    を給水弁から供給される水により流して洗濯槽内に供給
    するようにしたものにおいて、その給水水位を設定する
    水位設定手段と、給水水圧を検知する水圧検知手段とを
    具備すると共に、その設定された給水水位及び検知され
    た給水水圧に応じて前記洗剤の貯留部からの送出速度を
    変化させる制御をする制御手段を具備したことを特徴と
    する洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯槽内の水の有無を検知する洗濯水検
    知手段を具備し、制御手段が洗剤の送出前に洗濯槽内に
    水が有ると検知されたときには洗剤の貯留部からの送出
    速度を速める制御をすることを特徴とする請求項1記載
    の洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗剤の種類を指示する洗剤指示手段を具
    備し、制御手段がその指示された洗剤の種類に応じて洗
    剤の貯留部からの送出速度を変化させる制御をすること
    を特徴とする請求項1記載の洗濯機。
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