JP3001600U - 金属パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトのフォーク操作を誤った場合
でも、フォークをフォーク挿入空間に円滑に導くことが
できる金属パレットを提供する。 【構成】 外端に位置する面板２の外側面を、フォーク
リフトのフォーク４をフォーク挿入空間５に導く傾斜面
６ａを有する形状に形成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フォークリフトを用いて搬送される金属パレットに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

複数本の桁材を平行に配し、これら桁材の面板取付面に、複数本の金属製面板 を桁材に直角方向に並列させた状態で固着してなる金属パレットは公知である。

【０００３】 そして実開平５−５８６３５号公報に開示されるように、桁材１１として軽金属 型材を、面板１２として中空軽金属型材を夫々採用し、軽量化を図った金属パレ ットが知られている（図５）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし従来の金属パレットの面板１２の側面は垂直面となっているので、フォ ークリフトの操作を誤った場合、フォークが外端の面板１２の外側面１２ａに撃 突することがあり、円滑なフォーク挿入操作が行えないばかりか、金属パレット がはね飛ばされたり、積載荷物が荷くずれして危険である、という問題がある。

【０００５】 又軽量化のために面板１２として中空金属型材が使用されていると、フォークの 撃突によって面板１２が変形、破損するという問題もあり、この場合その部分だ けを交換することは困難となり、パレット全体が使用不可となる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記問題点を解消するため、複数本の桁材を平行に配し、これら桁 材の面板取付面に、複数本の中空金属型材製面板を桁材に直角方向に並列させた 状態で固着してなる金属パレットにおいて、外端に位置する面板の外側面を、フ ォークリフトのフォークをフオーク挿入空間に導く傾斜面を有する形状に形成し たことを特徴とする。

【０００７】 前記傾斜面としては、図１に示すような直線状に傾斜するものを包むことは勿 論、図３に示すような彎曲状に傾斜するものをも含む。又図１に示すように面板 外側面の全体が傾斜面となっているものに限定されず、図４に示すように外側面 の桁材側の相当部分が傾斜面となっているものであってもよい。要は、前記傾斜 面が、フォークリフトのフォークをフォーク挿入空間に円滑に導くように構成さ れていればよい。

【０００８】

【作用】

本考案によれば、フォークリフトの操作を誤って、フォークが外端面板の傾斜 面に当接した場合にも、フォークが傾斜面に導かれてフォーク挿入空間側に滑り 、この空間内に円滑に挿入されることになる。このため、フォークリフトの操作 を多少誤っても、フォーク挿入操作を円滑に続行できると共に、従来例のように 金属パレットがはね飛ばされたり、荷くずれが起きるというような事故を防ぐこ とができる。又中空金属型材製面板にフォークが撃突することが避けられるので 、面板の変形（凹み、曲げ）、破損を防止できる。また面板が型材で構成されて いるので、前記傾斜面を備えた面板を大量に低コストで製造できる。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２に示す本考案の実施例は、Ｈ型アルミ型材からなる３本の桁材１ を平行に配し、これら桁材１の上下の面板取付面３に、中空アルミ型材からなる 上下各６本の面板２を溶接によって固着してなる金属パレットに関するものであ る。各面板２は、桁材１に直角方向に所定間隔を置いて並列された状態で固着さ れている。これら面板２の内、上下夫々の両外端Ｓに位置する４本の面板２の外 側面は、フォークリフトのフォーク４をフォーク挿入空間５に導く直線状の傾斜 面６ａとなっている。他の面板２は、中央に補強壁７ａを有する扁平矩形筒形状 に形成されている。又外端Ｓに位置する面板２も中央に補強壁７ｂを有する扁平 五角形筒形状に形成されている。

【００１０】 上記構成の金属パレットによれば、フォークリフトの操作を誤って、図１に示 すように、フォーク４が外端Ｓの面板２の外側面（傾斜面）６ａに当接した場合 でも、フォーク４が傾斜面６ａに導かれてフォーク挿入空間５に挿入されること になるので、フォーク挿入操作を円滑に続行できる。従って、従来例のようにフ ォーク４の撃突によって金属パレットがはね飛ばされたり、荷くずれが起きるこ とを防止できる。又図１に示すような中空金属型材製の面板２を使用している場 合でも、フォーク４の撃突を避けることができる結果、その変形や破損を防止で きる。

【００１１】 桁材１としては、Ｈ形アルミ型材の外、チャネル形型材や口形型材など種々の 型材を、単独あるいは他のものと組合わせて用いることができる。又桁材１の材 質はアルミなどの軽金属を用いると軽量化を図る上で有利であるが、他の材質の ものを用いてもよい。又面板２としては、図１及び図２に示す断面形状の型材を 用いる外、種々の断面形状の中空金属型材を用いることができる。更に面板２の 材質はアルミなどの軽金属を用いると軽量化を図る上で有利であるが、他の金属 材料を用いてもよい。

【００１２】 上記実施例では、外端Ｓに位置する面板２の外側面の全体が直線状の傾斜面６ ａとなっているが、図３に示すように、外側面を彎曲状の傾斜面６ｂに形成して もよく、又図４に示すように、外側面の一部に傾斜面６ｃを有する構成としても よい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、フォークリフトのフォーク操作を誤った場合でも、フォーク をフォーク挿入空間に円滑に導くことができて作業性が良く、金属パレットがは ね飛ばされるような事故を防ぐと共に、面板の変形・破損を防止しうる金属パレ ットを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の正面図。

【図２】その斜視図。

【図３】本考案の他の実施例を示す要部の断面図。

【図４】本考案の更に別の実施例を示す断面図。

【図５】従来例の斜視図。

【符号の説明】

１ 桁材 ２ 面板 ３ 面板取付面 ４ フォーク ５ フォーク挿入空間 ６ａ、６ｂ、６ｃ 傾斜面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数本の桁材を平行に配し、これら桁材
   の面板取付面に、複数本の中空金属型材製面板を桁材に
   直角方向に並列させた状態で固着してなる金属パレット
   において、外端に位置する面板の外側面を、フォークリ
   フトのフォークをフオーク挿入空間に導く傾斜面を有す
   る形状に形成したことを特徴とする金属パレット。