JPH0547070Y2 - - Google Patents

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JPH0547070Y2
JPH0547070Y2 JP1987128982U JP12898287U JPH0547070Y2 JP H0547070 Y2 JPH0547070 Y2 JP H0547070Y2 JP 1987128982 U JP1987128982 U JP 1987128982U JP 12898287 U JP12898287 U JP 12898287U JP H0547070 Y2 JPH0547070 Y2 JP H0547070Y2
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ribs
reinforcing
diagonal
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rib
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、全体を合成樹脂等の剛性を有する素
材により一体に形成されてなるパレツトに関する
ものである。
[従来の技術およびその問題点] 近年、荷受用のパレツトとして、合成樹脂等の
剛性を有する板状物により全体を一体成形し、中
空の脚部を受載面より下方へ突出させたものが出
現しており、特に受載面の左右両端部とその間の
中央部とに前後方向に連続して下方に突出した脚
部を有し、前後2方向からリフトトラツクのフオ
ークを差し込めるようにした所謂3本脚タイプの
パレツトも存する。
このような一体成形によるパレツトの場合、軽
量化のために全体の肉厚を薄くすることが望まれ
るが、肉厚を薄くすればするほど強度が低下し、
荷役作業上において撓曲等の変形が生じ易くな
り、パレツト全体の保形性が保てなくなるので、
通常これを補強する凸条あるいは凹条の補強リブ
が設けられている。
例えば、3本脚タイプのパレツトの場合、各脚
部間の受載面において、脚部長手方向の線を軸と
する曲げモーメントに対して特に弱くなる。これ
を補強する目的で、受載面および脚部底面に、脚
部長手方向に対して直交する方向の補強リブを所
要間隔毎に多数並列して配設したものが既に提案
されている(例えば実公昭55−1045号公報)。
しかし前記のように脚部長手方向に対し直交方
向の補強リブを配設した場合、脚部長手方向を軸
線とする曲げモーメントに対しては充分な強度を
保有できるものの、前記補強リブと同方向の線を
軸とする曲げモーメントに対してはかえつて強度
が低下する傾向となる。
そこで、上記の直交方向の補強リブに加え、こ
れと交叉する斜め方向のリブを配設して、前記の
欠点を防止せんとしたものである。この場合、斜
め方向のリブを例えば前記補強リブと同高さにし
て、補強リブをそのまま残すような形で形成した
ものであると、前記補強リブと同方向の線を軸と
する曲げモーメントに対して、補強リブ間では前
記斜め方向のリブによつて補強作用を果すもの
の、補強リブの線上では斜め方向のリブによる補
強作用が得られないことになる。また曲げ作用に
対する補強リブによる効果も斜め方向のリブに沿
つた線上で弱くなり易くなる。
本考案は、上記に鑑み、一体形成による3本脚
タイプのパレツトとして、脚部長手方向およびこ
れと直交する方向の線を軸とするいずれの方向の
曲げモーメントに対しても充分な補強効果を発揮
でき、撓曲変形等のおそれがない充分な強度を有
するパレツトを提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の問題点を解決する本考案のパレツトは、
剛性を有する素材により一体に形成され、受載面
域の左右両端部とその間の中央部とに前後方向に
連続して受載面より下方に突出した中空の脚部を
有するパレツトにおいて、受載面域内の少なくと
も各脚部間の受載面には略全面に渡つて脚部長手
方向と直交する方向の補強リブが所要間隔毎に並
列して配設されるとともに、前記の補強リブと交
叉する斜め方向の補強リブが配設され、前記斜め
方向のリブは前記補強リブに対し段差を有し、こ
の斜め方向のリブにより補強リブが分断されてな
ることを特徴とするものである。
[作用] 上記の構成よりなる本考案のパレツトによれ
ば、3本脚タイプのパレツトの少なくとも受載面
上において、脚部長手方向に対し直交する方向の
補強用リブにより、脚部長手方向の線を軸とする
曲げモーメントに対して充分な補強作用を発揮す
る。
殊に本考案の場合、前記の補強リブと交叉して
設けられた斜め方向の補強用リブが補強リブに対
し段差を有して該補強リブが分断された形態をな
しているため、前記の補強リブに沿う線を軸とす
る曲げモーメントに対して、各補強リブ間におい
て斜め方向のリブによつて補強できるは勿論、補
強リブの線上においても、これと交叉する斜め方
向のリブによる分断個所の存在によつて曲げ作用
に対して強くなる。しかも前記長手方向のリブが
補強リブに対して段差を有しているため、前記斜
め方向のリブに沿う線上を想定した場合に、前記
補強リブによる補強効果がほとんど減衰されず、
脚部長手方向の線を軸とする曲げ作用に対して本
来の補強作用を保持する。
したがつて平面的にみて前後方向および左右方
向のいずれの方向を想定しても、リフトトラツク
による荷役作業において作用するいずれの方向の
曲げモーメントに対しても充分な補強作用を果し
得る。
[実施例] 次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図〜第3図において、Aはポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂およびポリ塩化ビニル樹
脂等の比較的硬質の合成樹脂または金属等の剛性
を有する素材により、例えば前記素材の板状物か
らのプレス成形や真空成形あるいは射出成形等に
より全体的に略均一な板厚で一体形成された本考
案に係る平面略方形のパレツトを示している。
このパレツトAは、受載面域1の四周に所要高
さの立上り壁2が設けられ、さらに前記受載面域
1の左右両端部およびその間の中央部にはそれぞ
れ側面が若干テーパ状をなす中空の脚部3a,3
aおよび3aが受載面1aより下方に突出形成さ
れており、前記両端部の脚部3a,3aと中央部
の脚部3bとの間にリフトトラツクのフオークを
前後方向から差し込めるようになつている。
受載面域1の各脚部3a,3a,3b間の受載
面1a,1aおよび各脚部3a,3a,3bの底
面には、略全面に渡つて脚部長手方向と直交する
方向の凸条による補強リブ4が前後方向つまり脚
部長手方向の所要間隔毎に多数並列して配設され
ている。さらに各脚部3a,3a,3bの長手方
向側面にも、前記補強リブ4に連続する線上に上
下方向の補強リブ4aが設けられて、補強リブ4
がこの補強リブ4aに連続しており、これによつ
て受載面1a,1aの各脚部3a,3a,3bと
の折曲境界部分を補強するとともに、脚部の耐圧
強度を高めている。前記上下方向の補強リブ4a
は必ずしも補強リブ4と同間隔に配して連続させ
る必要はない。
また各脚部3a,3a,3bの底面および各受
載面1a,1aには、前記補強リブ4と交叉する
斜め方向の補強用リブ5が配設されている。特に
この斜め方向のリブ5は、第3図に示すように前
後方向補強リブ4に対し、これよりやや低い例え
ば略1/2程度の高さの凸条にして段差を持たせ、
この斜め方向のリブ5によつて前記補強リブ4を
分断するように形成されている。この斜め方向の
リブ5は、受載面1a,1aおよび脚部3a,3
a,3b毎にそれぞれ一方向の斜状をなすものを
配することもできるが、図の場合には、各受載面
1a,1aおよび中央部の脚部3bの底面におい
ては、脚部長手方向の中央を通る左右方向の中心
線を境にしてその前後部において、それぞれX字
状に交叉するとともに、そのリブ端同士が受載面
と脚部の境界部分で交わるように形成され、全体
として平面よりみてトラス状模様を呈するように
配設されている。また両端部の脚部3a,4aの
底面においては、斜め方向のリブ5が平面よりみ
てジグザグ状に配設されている。これらの斜め方
向のリブ5の補強リブ4に対する角度、数、間隔
等は、任意に設定できる。
上記のような構成よりなるパレツトにあつて
は、各脚部間の受載面1a,1aおよび脚部3
a,3a,3bの底面において、脚部長手方向の
線を軸とする曲げモーメントに対して、脚部長手
方向に対し直交方向の補強リブ4によつて充分な
強度を保有できる。特に前記補強リブ4に対し交
叉しかつ段差を有する補強用リブ5によつて補強
リブ4が分断された形態をなすため、補強リブ4
に沿う方向の線を軸とする曲げモーメントに対し
て、補強リブ間では斜め方向のリブによつて補強
されるとともに、補強リブ4の線上においても、
前後方向斜め方向のリブ5による分断個所の存在
により曲げ作用に対して充分な強度を保有する。
また前記斜め方向のリブ5が補強リブ4に対して
段差を有しているため、前記斜め方向のリブ5に
沿う線上を想定した場合に、該補強リブ4による
補強効果がそれほど弱くならず、脚部長手方向の
線を軸とする曲げ作用に対して本来の補強作用を
保持する。
それゆえ上記パレツトは、平面的にみて前後方
向および左右方向のいずれの方向を想定しても、
リフトトラツクによる荷役作業において作用する
いずれの方向の曲げモーメントに対しても充分な
補強作用を果し、荷役作業等の使用において撓曲
や凹み等の変形が生じず、肉厚をそれほど大きく
しなくても充分な保形強度を具有し得ることにな
る。
なお、補強リブ4としては、図示のように基準
となる板面aより上方に膨出した凸条リブのほ
か、下方に膨出した凹条リブにすることができ、
この場合も斜め方向のリブ5も凹条リブにして、
その深さを補強リブ4より浅くすることにより段
差を付け、補強リブ4を分断した形態にして実施
することにより、上記と同様の補強作用を果し得
る。
また、前記の斜め方向のリブ5としては、これ
が脚部長手方向の両端部にまで達するものである
と、この斜め方向のリブ5に沿う線を線を軸とす
る斜めの曲げ作用に対して弱くなるおそれがあ
る。これを防止するため、斜め方向の補強リブ5
は、図示する実施例のように、脚部長手方向の両
端部の領域を除いて該領域より内方に形成し、リ
ブ端が前記端部領域に達しない形態に形成してお
くのが望ましい。斜め方向のリブ5をこのように
形成しておくことにより、前記の問題が生じず、
該リブ5によるよる補強効果を効果的に果すこと
ができる。
図において、各7は各脚部3a,3a,3bの
パレツト外周に沿つた側面において内方に突出し
た荷受け用の凸部であつて、上下方向の補強リブ
4aがこの凸部7の個所にも設けられており、脚
部3a,3a,3bの補強も兼ねている。9はパ
レツトの四隅部において脚部内方に膨出した積み
重ね時の位置決め用の嵌合部であり、例えば荷物
を載置し蓋(図示せず)を被せて重ねた場合に蓋
の四隅部に有する凸部が前記嵌合部の外側に嵌合
して位置決めできるようになつている。
なお本考案は、上記のように受載面1a,1a
と各脚部3a,3a,3bの底面とに、それぞれ
補強リブ4と斜め方向のリブ5とを配設する場合
のほか、3本脚タイプのパレツトの形態上最も撓
曲等の変形が生じ易い受載面1a,1aのみに補
強リブ4と斜め方向のリブ5を配設し、脚部3
a,3a,3bの底面については、補強リブ4か
斜め方向のリブ5の一方、あるいは他の補強リブ
を設けて実施することもできる。
また積載荷物が比較的小物品である場合は、中
央部の脚部b等の中空間を収納部としてそのスペ
ースを有効に利用でき、輸送効率を高めることも
できる。
[考案の効果] 上記したように本考案によれば、全体に略均一
な板厚で一体成形された3本脚タイプのパレツト
として、荷役作業上においても最も変形が生じ易
い受載面においては、脚部長手方向に対し直交す
る方向の補強リブによる補強作用と、これと交叉
する斜め方向のリブによる補強作用により、いず
れの方向を軸線とする曲げモーメントに対しても
充分な補強効果を発揮できる。
特に斜め方向のリブが補強リブに対して段差を
有して補強リブを分断した形態をなすことによ
り、補強リブ間はもとより補強リブ線上において
も十分な補強作用を果し、また補強リブによる効
果が減衰されることもないので、パレツトとして
の肉厚をそれほど大きくしなくても充分な保形強
度を具有し、荷役作業において曲げ、撓みや凹み
等が生じるのを防止できる。
従つて、この種パレツトの強度を低下させず
に、全体の肉厚化および軽量化を図ることが可能
となり、耐久性があつて使い易いパレツトを容易
にしてコスト安価に製造提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す平面図、第2図
は前図−線の拡大断面図、第3図は一部の拡
大斜視図、第4図は前図−線の断面図であ
る。 A……パレツト、1……受載面域、1a……受
載面、3a,3a……左右両端部の脚部、3b…
…中央部の脚部、4……脚部長手方向に対し直交
方向の補強リブ、4a……脚部側面の上下方向の
補強リブ、5……斜め方向の補強用リブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 剛性を有する素材により一体に形成され、受
    載面域の左右両端部とその間の中央部とに前後
    方向に連続して受載面より下方に突出した中空
    の脚部を有するパレツトにおいて、受載面域内
    の少なくとも各脚部間の受載面には略全面に渡
    つて脚部長手方向と直交する方向の補強リブが
    所要間隔毎に並列して配設されるとともに、前
    記の補強リブと交叉する斜め方向の補強リブが
    配設され、前記斜め方向のリブは前記補強リブ
    に対し段差を有し、この斜め方向のリブにより
    補強リブが分断されてなることを特徴とするパ
    レツト。 2 斜め方向のリブは、少なくとも受載面におい
    て平面的にみてトラス状模様を呈するように交
    叉して配設されてなる実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のパレツト。 3 斜め方向のリブは、受載面域の脚部長手方向
    の両端部の領域を除いて該領域より内方に形成
    されてなる実用新案登録請求の範囲第1項また
    は第2項記載のパレツト。 4 各脚部の長手方向側面には脚部長手方向に対
    し直交方向の補強リブに連続する線上に上下方
    向の補強リブが配設されてなる実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のパレツト。
JP1987128982U 1987-08-24 1987-08-24 Expired - Lifetime JPH0547070Y2 (ja)

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JPS6435831U JPS6435831U (ja) 1989-03-03
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7722010B2 (en) 2004-10-28 2010-05-25 Nitto Kohki Co., Ltd. Valve holding member

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS513557U (ja) * 1974-06-27 1976-01-12
JPS5413059A (en) * 1977-07-01 1979-01-31 Yasuhiko Tsunemi Wall construction of cold reserving*heat insulating vessel

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7722010B2 (en) 2004-10-28 2010-05-25 Nitto Kohki Co., Ltd. Valve holding member

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JPS6435831U (ja) 1989-03-03

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