JP3001531B1 - たばこ香喫味改良剤およびこれを含有するたばこ製品 - Google Patents

たばこ香喫味改良剤およびこれを含有するたばこ製品

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JP3001531B1 JP27795598A JP27795598A JP3001531B1 JP 3001531 B1 JP3001531 B1 JP 3001531B1 JP 27795598 A JP27795598 A JP 27795598A JP 27795598 A JP27795598 A JP 27795598A JP 3001531 B1 JP3001531 B1 JP 3001531B1
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Abstract

【要約】 【課題】黄色種たばこ様の甘臭味を付与して黄色種葉た
ばこ様のたばこらしさを増強するたばこ香喫味改良剤を
提供する。 【解決手段】下記式(I)〜(II)で示される少なく
とも1種の化合物を有効成分として含有するたばこ香喫
味改良剤。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ香喫味改良
剤およびこれを含有するたばこ製品に係り、特には、甘
臭味をたばこに付与し、さらに黄色種葉たばこ様のたば
こらしさを増強し得るたばこ香喫味改良剤およびこれを
含有するたばこ製品に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレット等のたばこ製品は、たばこ本
来の香喫味に加え、各種香料を添加することにより、各
銘柄の特徴付けを行っている。近年、嗜好の多様化か
ら、これに見合った香喫味料が要望されるようになって
いる。特に、黄色種葉たばこは、良質の香喫味を発揮す
るが、高価であるため、甘臭味を付与し、さらに黄色種
葉たばこ様のたばこらしさを増強し得る香喫味改良剤が
要望されている。
【0003】従来の甘臭味を付与する目的で使用されて
いる香料として、メイラード反応による糖とアミノ酸の
反応生成物(特開昭61−19975号公報)やシクロ
ペンテノン誘導体(特開平1−566423号公報)が
知られている。しかしながら、これらの香料は、黄色た
ばこ様のたばこらしさを付与するものでない。またこれ
ら従来の香料は、たばこ製造の工程において、揮散しや
すく、また分解や変性を受けやすく、香料設計が困難で
あるとともに、その合成反応が複雑なものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、た
ばこ製品に甘臭味を付与し、さらに黄色種様のたばこら
しさを増強し得るたばこ香喫味改良剤およびこれを含有
するシガレットを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意研究した結果、ある一群の化合物
が、たばこ製品に黄色種葉たばこの甘臭味を付与し、黄
色種様のたばこらしさを増強し得ることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明によれば、下記一般式
(I)ないし(II)で示される少なくとも1種の化合
物を有効成分として含有するたばこ香喫味改良剤が提供
される。
【0007】
【化3】
【0008】(一般式(I)中、R11は、水素、水酸基
またはメトキシ基、R12は、水素、メチル基または糖残
基、R13は、−CH2 OHまたは3−グルコシルオキシ
−5−ヒドロキシフェニル基;ただし、コニフェリルア
ルコールを除く
【化4】 (一般式(II)中、R21は、水素または水酸基、R22
は、水素、水酸基またはメトキシ基、R23は糖残基)
【0009】(一般式(II)中、R21は、水素または
水酸基、R22は、水素、水酸基またはメトキシ基、R23
は糖残基)
【0010】また、本発明によれば、本発明のたばこ香
喫味改良剤を添加した、たばこ刻み等のたばこ材を含む
シガレットが提供される。
【0011】本発明において、たばこ香喫味改良剤の有
効成分は、コニフェリン、p−グルコクマリルアルコー
ル、p−クマリルアルコール、ラポンチン、ホモバニリ
ルアルコール β−D−グルコピラノシド、2−(4−
ヒドロキシフェニル)エチルβ−D−グルコピラノシ
ド、および2−(3−ヒドロキシフェニル)エチルβ−
D−グルコピラノシドからなる群の中から選ばれる少な
くとも1種の化合物であることが好ましい。
【0012】また、本発明のシガレットにおいて、たば
こ香喫味改良剤の有効成分は、たばこ刻み等のたばこ材
に対して、0.001ないし1000重量ppmの割合
で含有されることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳しく説明す
る。
【0014】本発明のたばこ香喫味改良剤は、前記一般
式(I)ないし(II)で示される化合物またはそれら
の混合物を有効成分とするものである。
【0015】一般式(I)において、R11は、水素、水
酸基またはメトキシ基、R12は、水素、メチル基または
糖残基、R13は、−CH2 OHまたは3−グルコシルオ
キシ−5−ヒドロキシフェニル基である。
【0016】好ましくは、一般式(I)で示される化合
物には、 コニフェリン(Coniferin:一般式(I)において、R
11=メトキシ基、R12=グルコース、R13=−CH2
H); p−グルコクマリルアルコール(p-Glucocoumaryl alco
hol:一般式(I)において、R11=H、R12=グルコ
ース、R13=−CH2 OH); p−クマリルアルコール(p-Coumaryl alcohol:一般式
(I)において、R11=メトシキ基、R12=H、R13
−CH2 OH); ラポンチン(Rhapontin:一般式(I)において、R11
=水酸基、R12=メチル基、R13=3−グルコシルオキ
シ−5−ヒドロキシフェニル基が含まれる。
【0017】一般式(II)において、 R21は、水素
または水酸基、R22は、水素、水酸基またはメトキシ
基、 R23は糖残基である。
【0018】好ましくは、一般式(II)で示される化
合物には、 ホモバニリルアルコール β−D−グルコピラノシド
(Homovanillylalcohol β-D-glucopyranoside、2−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)エチル−β
−D−グルコピラノシド:一般式(III)において、
21=メトキシ基、R22=水酸基、R23=グルコー
ス); 2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル β−D−グル
コピラノシド(2−(4-hydroxyphenyl)ethyl β-D-glu
copyranoside:一般式(II)において、R21=H、R
22=水酸基、R23=グルコース); 2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル β−D−グル
コピラノシド(3-(4-hydroxyphenyl)ethyl β-D-gluco
pyranoside:一般式(II)において、R21=水酸基、
22=H、R23=グルコース)が含まれる。
【0019】これら化合物は、その多くが種々の植物に
含まれていることが報告されており、そのほとんどがC
AS登録もされている。例えば、コニフェリン(CAS
No.531−29−3)は、例えば、柑橘類の果皮
(Foods Food Ingredients J. Jpn, 169, 37-44(1996)
)、その他多数の植物から抽出されたことが報告され
ている。
【0020】p−グルコクマリルアルコール(CASN
o.120442−73−1)は、ドイツトウヒ(Pice
a abies )(Z. Naturforsch. C: Biosci., 52 (5/6),
308-312(1997) )、その他4種の植物から抽出されたこ
とが報告されている。
【0021】
【0022】p−クマリルアルコール(CASNo.3
690−05−9)は、多数の植物中に普遍的に含まれ
ている成分であり、最近では、シアモプシス・テトラゴ
ノロバス・タウブ(Cyamopsis tetragonolobus Taub )
からの抽出が報告されている(Plant Biochem. J., 197
8, 5 (2), 140-5 )。
【0023】ラポンチン(CASNo.155−58−
8)は、例えば生薬の一種である大黄(Rhubarb )から
の抽出が報告されている( J. Drug Res. (1974), 6
(1), 47-54 )。
【0024】ホモバニリルアルコール−β−D−グルコ
ピラノシド(CASNo.120464−30−4)
は、植物からの単離例は報告されていない。
【0025】2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル
β−D−グルコピラノシドは、トウネズミモチの果皮
(Biomed. Chormatogr., 12(1), 27-30(1998) )、その
他多くの植物からの抽出が報告されている。
【0026】2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル
β−D−グルコピラノシドは、ある種たばこ成分(配糖
体)を加水分解してアグリコン部分を検出したとの報告
がある(Res. Adv. Tob. Sci., 7, 107-153(1981) )。
【0027】また、上記化合物のうち、コニフェリン
は、例えば、N.テラシマらによる文献(Holzforschun
g, 50, 151-155(1995))に従って合成することができ
る。その合成スキームを合成スキーム1として図1(図
1においてAcはアセチル基を表す)に示す。すなわち、
バニリン2aとテトラ−O−アセチル−α−D−グルコ
ピラノシルブロマイド3とを有機溶媒に溶解し、酸化銀
の存在下に、反応させる。得られた化合物4aをマロン
酸モノエチルと反応させる。この反応により得られた化
合物5aにジイソブチルアルミニウムハイドレートを作
用させてコニフェリン1aを得ることができる。
【0028】また、図1に示すように、p−グルコクマ
リルアルコール1bは、上記コニフェリンの製造方法に
おいて、バニリン2aの代わりにp−ヒドロキシベンズ
アルデヒド2bを用いることにより、化合物3b、化合
物4bを経由して製造することができる。
【0029】p−クマリルアルコールは、例えば、J.
ラルフらによる文献(J. Agric. Food Chem., 40, 1108
-1110(1992))に従って合成することができる。
【0030】また、ホモバニリルアルコール β−D−
グルコピラノシド、2−(4−ヒドロキシフェニル)エ
チル β−D−グルコピラノシド、および2−(3−ヒ
ドロキシフェニル)エチル β−D−グルコピラノシド
は、例えば、H.クワジマらによる文献(Chem. Pharm. B
ull., 46, 581-586(1998) )に従って合成することがで
きる。その合成スキームを合成スキーム2として図2
(図2においてAcはアセチル基を表す)に示す。その
詳細は、以下の実施例で説明する。
【0031】なお、上記化合物のうち、p−クマリルア
ルコールおよびラポンチンは、市販されている。
【0032】ところで、本発明者らは、上記化合物のう
ち、コニフェリン、ホモバニリルアルコール β−D−
グルコピラノシド(以下、「ホモバニリルグルコシド」
とも表示する。)、2−(4−ヒドロキシフェニル)エ
チル−β−D−グルコシド(以下、「4−ヒドロキシフ
ェネチルグルコシド」とも表示する。)および2−(3
−ヒドロキシフェニル)エチル−β−D−グルコシド
(以下、「3−ヒドロキシフェネチルグルコシド」とも
表示する。)が黄色種葉たばこに含まれており、黄色種
葉たばこから抽出し得ることを初めて見いだした。この
抽出は、図3および図4に示すスキームにより行うこと
ができる。図3を参照すると黄色種葉たばこをエタノー
ルにより抽出し、その濃縮物からヘキサン可溶部を除去
し、塩基性物質を除去して黄色種葉たばこ粗抽出物を得
る。この粗抽出物からメタノール不溶の成分を除き、こ
の凍結乾燥物を、酢酸エチル/エタノール/水(体積比
1/2/1)の割合で混合し静置した後に得られる上相
液に溶解すると、2相に分かれる。この上相から溶媒を
留去した後、酢酸エチル可溶部を除去し、凍結乾燥して
黄色種葉たばこの溶媒抽出物を得る。
【0033】ついで、図4に示すように、黄色種葉たば
こ溶媒抽出物を逆相系カラムクロマトグラフィーに供
し、水/アセトニトリルが体積比で85/15付近で溶
出する画分(黄色種葉たばこ逆相カラムクロマトグラフ
ィー分画物)を回収し、減圧濃縮する。この逆相カラム
クロマトグラフィー分画物を陽イオン交換固相抽出に供
して塩基性成分を除去した後、さらに、ゲル濾過カラム
クロマトグラフィーに供し、水で順次溶出する。その2
2〜34mLで溶出された画分を減圧濃縮後、水/アセ
トニトリル(体積比92/8)を溶出溶媒とする逆相シ
リカゲルの高速液体クロマトグラフィーにより精製す
る。その保持(溶出)時間7.4分の化合物が4−ヒド
ロキシフェネチルグルコシドであり、保持(溶出)時間
9.2分の化合物がコニフェリンであり、保持(溶出)
時間9.5分の化合物が、ホモバニリルグルコシドであ
り、保持(溶出)時間10.2分の化合物が、3−ヒド
ロキシフェネチルグルコシドである。
【0034】本発明は、一般式(I)ないし(II)で
示される化合物が、たばこ製品に甘臭味を付与し、黄色
種葉たばこ様のたばこらしさを増強させ得ることを初め
て見いだした。従来、これら化合物がそのようなたばこ
香喫味改良作用を有することは全く知られていなかっ
た。
【0035】本発明の化合物は、いずれも、通常のたば
こ製品の各製造工程および保存中の温度で不揮発性で化
学的に安定であり、たばこ製品の喫煙時に初めて香気を
放散する。従って、本発明の化合物は、香料設計が容易
であるという利点を有する。
【0036】また、本発明の化合物は、水やエタノール
等のたばこ加香の際に使用される通常の香料溶媒に容易
に溶け、そのような溶媒中の溶液としても所期のたばこ
香喫味改良剤として作用する。
【0037】本発明の香喫味改良剤は、通常たばこに香
料を添加するいずれの工程においてもたばこに添加する
ことができる。すなわち、本発明の香喫味改良剤は、刻
み処理する前のたばこ原料に添加(いわゆる、一香添
加)することもできるし、たばこ原料を刻み処理した後
の刻みに添加(いわゆる、二香添加)することもでき
る。
【0038】本発明の香喫味改良剤は、いずれの濃度で
最終たばこ製品のたばこ材に添加されていてもよいが、
好ましくは、たばこ材に対して0.001〜1000重
量ppmの割合で、より好ましくは、たばこ材に対して
0.01〜10重量ppmの割合で添加される。たばこ
材としては、葉たばこ(黄色種、バーレー種、オリエン
ト種等)、シートたばこ等いずれたばこ材を用いること
ができ、通常、これらたばこ材は、刻みの形態でたばこ
製品に使用される。刻みは、膨化された形態にあっても
よい。
【0039】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はそれらに限定されるものではない。
【0040】実施例1:合成スキーム1によるコニフェ
リン(1a)の合成 バニリン(2a)(761mg)とテトラ−O−アセチ
ル−α−D−グルコピラノシルブロマイド(3)(2.
05g)をキノリン(5mL)に溶解し、激しく攪拌し
ながら酸化銀(0.69g)を少量ずつ加えた。20分
間攪拌後、酢酸(5mL)を加えて反応を停止させた。
水(200mL)を加えて生成する沈殿をろ過し、沈殿
を水で洗浄後、熱エタノールで3回抽出し、抽出物から
溶媒を除いた。この濃縮物を酢酸エチルに溶解してシリ
カゲルの短いカラムに通して着色重合物等を除き、溶媒
を除去して化合物(4a)(1.771g)を得た。
【0041】化合物(4a)(974mg)とマロン酸
モノエチル(290mg)をピリジン(0.8mL)に
溶解し、この溶液にピペリジン(0.03mL)を加え
て100℃で1.5時間加熱した。この反応混合物に、
攪拌しながら水を加え、生成する沈殿をろ過回収し、エ
タノールから再結晶して化合物(5a)(705mg)
を得た。
【0042】アルゴン雰囲気下、化合物(5a)(50
0mg)を乾燥トルエン(50mL)に溶かし、0℃に
冷却した後、攪拌しながら1.0モル濃度のジイソブチ
ルアルミニウムハイドレートのトルエン溶液(11.4
mL)を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに1時
間攪拌した後、冷却下に攪拌しながら注意深くエタノー
ル(5mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物か
ら溶媒を除いた後、水を加え、生成する懸濁液を沸騰湯
浴上で加熱し、ろ過した。この熱水抽出を2回行い、抽
出物を合一して減圧濃縮し、生じた結晶をろ過回収した
(290mg、収率93%)。この結晶250mgを熱
水から再結晶して純粋なコニフェリン(1a)(134
mg)を得た。
【0043】得られたコニフェリンの物性データは以下
に示す通りであった。
【0044】<融点>182.0〜184.3℃(文献
値:183〜185℃) <プロトン核磁気共鳴スペクトル(300MHz,ジメ
チルスルホキシド−d6)> δ(ppm):3.1-3.4(m, 4H), 3.4(m, 1H), 3.6(m, 1
H),3.78(s,3H), 4.1 (t, J=5.3 Hz, 2H), 4.89(d, J=
7.3Hz),6.28(dt, J=15.9, 5.0 Hz, 1H), 6.47(d, J=15.
9 Hz, 1H),6.89(dd, J=8.4, 1.8 Hz, 1H), 7.02(d, J=
8.4 Hz, 1H),7.06(d, J=1.8Hz, 1H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(体積比9
2/8))> λmax :212,257,292nm <質量分析(LC/MS,ESI法)> m/z:365.1[M+Na]+ ,706.8[2M
+Na]+ MS/MS(365.1→):346.9[M−H2
+Na]+ 334.0[M−MeO+Na]+ 203.1[M−162(Glc−H2 O)+Na]+ 184.9[Glc−H2 O+Na]+
【0045】実施例2:合成スキーム1によるp−グル
コクマリルアルコール(1b)の合成 バニリン( 2a) の代わりにp−ヒドロキシベンズアル
デヒド(2b)を用いた以外は実施例1と同様の方法に
より、p−グルコクマリルアルコール(1b)を合成し
た。
【0046】得られたp−グルコクマリルアルコールの
物性データは以下の通りであった。
【0047】<融点> 177.8〜182.2℃(文献値:177〜179
℃) <プロトン核磁気共鳴スペクトル(300MHz,ジメ
チルスルホキシド−d6)> δ(ppm):3.1-3.4(m, 4H), 3.5(m, 1H), 3.7(m, 1
H),4.1(t, J=5.2 Hz, 2H), 4.84(d, J=7.3 Hz),6.24(d
t, J=15.9, 5.2 Hz, 1H), 6.49(d, J=15.9 Hz, 1H),6.9
8(d, J=8.7 Hz, 2H), 7.35(d, J=8.7 Hz, 2H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(体積比9
2/8))> λmax :204,256nm <質量分析(LC/MS,ESI法)> m/z:335.0[M+Na]+ ,646.9[2M
+Na]+
【0048】実施例3:合成スキーム2による4−ヒド
ロキシフェネチルグルコシド(6a)の合成 市販の2−(4−ヒドロキシフェニル)−エタノール
(7a)(1g)を1規定水酸化ナトリウム水溶液7m
Lに溶解し、1−アセチル−1H−トリアゾロ[4,5
−b]ピリジン(1g)のテトラヒドロフラン溶液(2
9mL)を撹拌しながら滴下し、室温で1時間撹拌し
た。反応終了後、氷冷下2規定塩酸で中和し、ジエチル
エーテルで抽出した。エーテル相を水洗後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧濃縮した。これをシリカゲルフ
ラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル
(2:1))に供し、純粋な2−(4−アセトキシフェ
ニル)−エタノール(8a)(1.1g;収率85%)
を得た。
【0049】化合物(8a)(500mg)をアルゴン
雰囲気下、乾燥ジエチルエーテル14.3mLに溶解
し、炭酸銀1.5g及びドライエライト(無水硫酸カル
シウム)4gを加えて、室温で10分間撹拌した。これ
に2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
ルコピラノシルブロマイド2.29g及びヨウ素81m
gを加えて、暗黒下室温で14時間撹拌した。反応終了
後、不溶物をセライトでろ過し、ジエチルエーテルで洗
浄した。濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィ(ベンゼン:ジエチルエーテル
(3:1))に供し、純粋な2−(4−アセトキシフェ
ニル)−エチル2,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−β−D−グルコピラノシド(9a)(752mg、収
率53%)を得た。
【0050】化合物(9a)(400mg)の乾燥メタ
ノール溶液(4mL)に、0.1規定ナトリウムメトキ
シド(4.2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反
応終了後、陽イオン交換樹脂(ダウエックス50W(H
+ ))を加えて中和し、樹脂をろ過、洗浄後、濾液と洗
液を合わせて減圧濃縮すると結晶(230mg、収率9
8%)が得られた。これをエタノールから再結晶して、
純粋な4−ヒドロキシフェネチルグルコシド(6a)を
得た。
【0051】得られた4−ヒドロキシフェネチルグルコ
シド(6a)の物性データは以下に示す通りであった。
【0052】<融点> 161.0−161.7°C (文献値)163−1
65.5°C <プロトン核磁気共鳴スペクトル(300 MHz, メタノ
ール−d4)> δ(ppm) :2.83(br. t, J=7.5 Hz, 2H),3.19(dd, J=8.
9, 7.8 Hz, 1H), 3.2-3.4(m, 3H),3.6-3.7(m, 2H), 3.8
6(dd, J=11.6, 2.0 Hz, 1H),4.02(m, 1H), 4.28(d, J=
7.8 Hz, 1H),6.68(AABB パターン, J=8.8, 2H),7.06(AA
BB パターン,J=8.8, 2H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(92/
8)> λmax :192, 221, 276 nm <質量分析(LC/MS, ESI法)> m/z :323.0[M+Na]+ ,622.8[2M+
Na]+
【0053】実施例4:合成スキーム2による3−ヒド
ロキシフェネチルグルコシド(6b)、およびホモバニ
リルアルコール- β−D−グルコピラノシド(6c)の
合成 反応させるアルコールを2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−エタノール(7b)もしくは2−(3−ヒドロキ
シフェニル)−エタノール(7c)とする以外は実施例
3と全く同様な合成法により、それぞれ3−ヒドロキシ
フェネチルグルコシド(6b)、及びホモバニリルグル
コシド(6c)を得た。
【0054】得られた3−ヒドロキシフェネチルグルコ
シド(6b)合成品のスペクトルデータを以下に示す。
【0055】<融点> 油状物 <プロトン核磁気共鳴スペクトル(300MHz,メタ
ノール−d4)> δ(ppm) :2.86(br.t, J=7.3 Hz, 2H),3.18(dd, J=8.6,
8.0 Hz, 1H), 3.2-3.4 (m, 3H),3.6-3.8(m, 2H), 3.86
(dd, J=12.0, 1.9 Hz, 1H),4.06(dt, J=9.5, 7.3 Hz, 1
H), 4.29(d, J=7.8 Hz, 1H),6.60(br. dd, J=7.4, 1.4
Hz, 1H), 6.69(d, J=1.4 Hz, 1H),6.71(br. d, J=7.4 H
z, 1H), 7.07(t, J=7.4 Hz, 1H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(92/
8))> λmax :194, 212(sh), 272 nm <質量分析(LC/MS, ESI法)> m/z:323.0[M+Na]+ ,622.5[2M
+Na]+
【0056】得られたホモバニリルグルコシド(6c)
合成品のスペクトルデータを以下に示す。
【0057】<融点> 油状物 <プロトン核磁気共鳴スペクトル(300MHz, メタ
ノール−d4)> δ(ppm) :2.84(br. t, J=7.2 Hz, 2H),3.19(dd, J=8.
8, 7.8 Hz, 1H), 3.2-3.4 (m, 3H),3.5-3.8(m, 2H), 3.
83(s, 3H), 3.86(dd, J=12.0, 1.8 Hz, 1H),4.05(dt, J
=9.5, 7.3 Hz, 1H), 4.30(d, J=7.7 Hz, 1H),6.66(dd,
J=8.2, 1.6 Hz, 1H), 6.70(d, J=8.2 Hz, 1H),6.85(d,
J=1.6H z, 1H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(92/
8))> λmax :198, 218(sh), 279nm <質量分析(LC/MS,ESI法)> m/z :353.1[M+Na]+ ,682.7[2M+
Na]+
【0058】実施例5:黄色種葉たばこからの抽出 黄色種葉たばこ(500g)をエタノールにより抽出
し、その濃縮物からヘキサン可溶部を除去し、塩基性物
質を除去して黄色種葉たばこ粗抽出物を得た(約65
g)。この粗抽出物からメタノール不溶の成分を除き、
この凍結乾燥物を、酢酸エチル/エタノール/水(体積
比1/2/1)の割合で混合し静置した後に得られる上
相液に溶解すると、2相に分かれ、この上相を回収し
た。回収液から溶媒を留去した後、酢酸エチル可溶部を
除去し、凍結乾燥して黄色種葉たばこの溶媒抽出物を得
た(約2g)。ついで、黄色種葉たばこ溶媒抽出物を逆
相カラムクロマトグラフィー(ダイアイオンSP20S
S)に供し、水/アセトニトリルが体積比で85/15
付近で溶出する画分(黄色種葉たばこ逆相カラムクロマ
トグラフィー分画物)を回収、減圧濃縮し、濃縮分画物
(約30mg)を得た。この濃縮分画物を、陽イオン交
換樹脂で処理して塩基性成分を除いた後、さらにゲル濾
過カラムクロマトグラフィー(セファデックスLH2
0)に供し、水で順次溶出し、1mLずつ分取した。そ
の22〜34mLで溶出された画分を減圧濃縮後、下記
条件で逆相高速液体クロマトグラフィーにより精製し
た。
【0059】<高速液体クロマトグラフィー条件> カラム:逆相シリカゲルカラム カラムオーブン:40℃ 溶媒:水/アセトニトリル(92/8) 流量:1mL/分 検出:フォトダイオードアレイ検出器(検出波長:21
0、254nm) 上記逆相高速液体シリカゲルカラムクロマトグラフィー
において、保持時間7.4分(4−ヒドロキシフェネチ
ルグルコシド)、保持時間9.2分(コニフェリン)、
保持時間9.5分(ホモバニリルグルコシド)、保持時
間10.2分(3−ヒドロキシフェネチルグルコシド)
の画分を集めた。
【0060】各単離精製物の物性データは、以下の通り
であった。
【0061】[コニフェリン] <プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MHz,D2
O)> δ(ppm):3.3-3.4(m, 1H), 3.5-3.6(m, 1H),3.6-
3.7(m, 2H), 3.8-3.9(m, 2H), 3.93(s, 3H),4.32(dd, J
=6.3, 1.2Hz, 2H), 5.20(d, J=7.6Hz, 1H),6.44(dt, J=
15.9, 6.0Hz, 1H), 6.70(t, J=16.0Hz, 1H),7.14(dd, J
=8.4, 1.8Hz, 1H), 7.21(d, J=8.4Hz, 1H),7.28(d, J=
1.8Hz, 1H). <紫外線吸収スペクトル(水/アセトニトリル(体積比
92/8)> λmax :212,258,292nm(標品と一致) <HPLC保持時間> 標品と一致(同時注入) <質量分析(LC/MSn ,ESI法> m/z:365.1[M+Na]+ ,706.8[2M
+Na]+ MS/MS m/z365.1→:347.0,33
4.0, 203.1,184.9(標品と一致)
【0062】[ホモバニリルグルコシド] <プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MHz,D2
O)> δ(ppm):2.95(t, J=6.9Hz, 2H), 3.2-3.4(m, 1
H),3.4-3.6(m, 3H), 3.76(dd, J=12.3, 6.0Hz, 1H),3.9
1(s, 3H), 3.9-4.0(m, 2H), 4.1-4.2(m, 1H),4.52(d, J
=8.0Hz, 1H), 6.8-7.0(m, 2H),7.06(dd, J=1.5Hz, 1H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(体積比9
2/8)> λmax :198,(218),279nm (標品と一
致) <HPLC保持時間> 標品と一致(同時注入) <質量分析(LC/MSn ,ESI法)> m/z:353.1[M+Na]+ ,682.8[2M
+Na]+
【0063】[4−ヒドロキシフェネチルグルコシド] <プロトン核磁気共鳴スペクトル(500MHz,D2
O)> δ(ppm):2.94(t, J=7.1Hz, 2H),3.29(dd, J=9.3,
8.0Hz, 1H), 3.4-3.6(m, 3H),3.76(dd, J=12.3, 5.9H
z, 1H), 3.9-4.0(m, 2H),4.1-4.2(m, 1H), 4.52(d, J=
8.0Hz, 1H),6.89(d, J=8.6Hz, 2H), 7.27(d, J=8.6Hz,
2H). <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(体積比9
2/8)> λmax :192,221,276nm(標品と一致) <HPLC保持時間> 標品と一致(同時注入) <質量分析(LC/MSn ,ESI法)> m/z:323.1[M+Na]+ ,622.9[2M
+Na]+
【0064】[3−ヒドロキシフェネチルグルコシド] <紫外吸収スペクトル(水/アセトニトリル(体積比9
2/8)> λmax :194,(212),272nm(標品と一
致) <HPLC保持時間> 標品と一致(同時注入) <質量分析(LC/MSn ,ESI法)> m/z:323.1[M+Na]+ ,622.9[2M
+Na]+
【0065】実施例6:コニフェリンを有効成分とする
本発明の香喫味改良剤の評価 通常の方法に従って二香添加していないフロンティアラ
イト仕様のシガレット(以下フロンティアライト二香未
済とも表示する)を作成した。このシガレットの刻み部
分に、コニフェリンの水溶液を刻みに対してコニフェリ
ンがそれぞれ、0.01、0.1、1重量ppmの濃度
となるように添加した。対照品にはフロンティアライト
二香未済を用いた。
【0066】それぞれ作製したシガレットについて、た
ばこ香喫味について専門の訓練を積んだ8名のパネリス
トによりその香喫味を評価した。その結果、いずれの作
製シガレットにおいても、対照品に比べて、黄色種葉た
ばこ様のたばこらしい風味が出て、ワニラ様の甘臭味を
強く発現した。また、やや樹脂様のうまみととろみがあ
り、煙が柔らかいとの評価を得た。
【0067】実施例7:p−グルコクマリルアルコール
を有効成分とする本発明の香喫味改良剤の評価 コニフェリンの代わりにp−グルコクマリルアルコール
を用いた以外は実施例6と同様にしてシガレットを作製
した。
【0068】それぞれ作製したシガレットについて、実
施例6と同様に香喫味を評価したところ、いずれの作製
シガレットにおいても、対照品に比べて、香質に明るさ
があり、黄色種葉たばこ様のたばこらしい風味が出て、
ワニラ様の甘臭味が付与され、煙が柔らかくなるとの評
価を得た。
【0069】
【0070】それぞれ作製したシガレットについて、実
施例6と同様に香喫味を評価したところ、いずれの作製
シガレットにおいても、対照品に比べて、黄色種葉たば
こ感と明るさが出て、やや味に厚味が出た。ワニラ様の
甘臭味が若干あり、くせが少ないとの評価を得た。
【0071】実施例:p−クマリルアルコールを有効
成分とする本発明の香喫味改良剤の評価 コニフェリンの代わりにp−クマリルアルコールを用い
た以外は実施例6と同様にしてシガレットを作製した。
【0072】それぞれ作製したシガレットについて、実
施例6と同様に香喫味を評価したところ、いずれの作製
シガレットにおいても、対照品に比べて、黄色種葉たば
こ感が増強され、ワニラ様の甘臭味が付与され、吸いや
すいとの評価を得た。
【0073】実施例:ホモバニリルグルコシドを有効
成分とする本発明の香喫味改良剤の評価 コニフェリンの代わりにホモバニリルグルコシドを用い
た以外は実施例6と同様にしてシガレットを作製した。
【0074】それぞれ作製したシガレットについて、実
施例6と同様に香喫味を評価したところ、いずれの作製
シガレットにおいても、対照品に比べて、黄色種葉たば
こ感が増強され、ワニラ様甘臭味も付与され、煙量感が
出て、煙をなめらかにする効果が確認された。
【0075】実施例10:3−ヒドロキシフェネチルグ
ルコシドを有効成分とする本発明の香喫味改良剤の評価 コニフェリンの代わりに3−ヒドロキシフェネチルグル
コシドを用いた以外は実施例6と同様にしてシガレット
を作製した。
【0076】それぞれ作製したシガレットについて、実
施例6と同様に香喫味を評価したところ、いずれの作製
シガレットにおいても、対照品に比べて、黄色種葉たば
こ感が増強され、フローラルハネー様の甘臭味が付与さ
れ、煙を柔らかくする効果が確認された。
【0077】実施例11:4−ヒドロキシフェネチルグ
ルコシドを有効成分とする本発明の香喫味改良剤の評価 コニフェリンの代わりに4−ヒドロキシフェネチルグル
コシドを用いた以外は実施例6と同様にしてシガレット
を作製した。
【0078】それぞれ作製したシガレットについて、実
施例6と同様に香喫味を評価したところ、いずれの作製
シガレットにおいても、対照品に比べて、黄色種葉たば
こ感と明るさが出て、フローラルハネー様の甘臭味が付
与され、煙を柔らかくする効果が確認された。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、た
ばこ製品に黄色種葉たばこ様の甘臭味を付与し、黄色種
葉たばこ様のたばこらしさを増強させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コニフェリンとp−グルコクマリルアルコール
の合成スキームを示す図。
【図2】ホモバニリルアルコール−β−D−グルコピラ
ノシド、2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル−β−
D−グルコピラノシドおよび2−(3−ヒドロキシフェ
ニル)エチル−β−D−グルコピラノシドの合成スキー
ムを示す図。
【図3】黄色種葉たばこからの本発明の有効成分の抽出
の途中までの段階を示す図。
【図4】黄色種葉たばこからの本発明の有効成分の抽出
の図3に示す段階に引き続く段階を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 博司 神奈川県横浜市青葉区梅が丘6−2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 森 正隆 神奈川県横浜市青葉区梅が丘6−2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (56)参考文献 特開 昭61−19975(JP,A) 特開 平1−566423(JP,A) J.Agric.Food Che m.,28,p.427−432(1980) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24B 15/30 A24B 15/12 A24B 15/40 C11B 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)ないし(II)で示さ
    れる少なくとも1種の化合物を有効成分として含有する
    たばこ香喫味改良剤。 【化1】 (一般式(I)中、R11は、水素、水酸基またはメトキ
    シ基、R12は、水素、メチル基または糖残基、R13は、
    −CH2 OHまたは3−グルコシルオキシ−5−ヒドロ
    キシフェニル基;ただし、コニフェリルアルコールを除
    ) 【化2】 (一般式(II)中、R21は、水素または水酸基、R22
    は、水素、水酸基またはメトキシ基、R23は糖残基)
  2. 【請求項2】 有効成分が、コニフェリン、p−グルコ
    クマリルアルコール、p−クマリルアルコール、ラポン
    チン、ホモバニリルアルコールβ−D−グルコピラノシ
    ド、2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル β−D−
    グルコピラノシド、および2−(3−ヒドロキシフェニ
    ル)エチル β−D−グルコピラノシドからなる群の中
    から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1記
    載のたばこ香喫味改良剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のたばこ香喫味改
    良剤を添加したたばこ材を含むたばこ製品。
  4. 【請求項4】 有効成分をたばこ材に対して0.001
    ないし1000重量ppmの割合で含有する請求項3記
    載のたばこ製品。
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