JP3000879U - ハブ調心可能なフィルム巻取り装置 - Google Patents

ハブ調心可能なフィルム巻取り装置

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  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブを半径方向及び軸方向に正確に調心しつ
つ保持し、以てフィルムの高速巻取りを可能にするチャ
ックを備えたフィルム巻取り装置を提供する。 【構成】 ハブ10は、チャック20の外周面22に装
着される。巻取りの間、チャック20は軸6の周りを回
転し、ハブ10はチャック20上で、軸6に対し回り止
め26によって半径方向及び軸方向に調心される。回り
止め26は、外側傾斜面28と、隅線30と、底部32
と、ピストン34とを備える。底部32には、第1の側
耳38と、第1の側耳38からハブ10の幅より小さい
距離だけ離間した第2の側耳39とが連結される。側耳
38,39は、ハブ10の内周面16が回り止め26の
底部32に接触する前にハブ10に係合する。ハブ10
の内周面16に対して回り止め26を押付けるために、
ピストン34の端面36に気圧が加えられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、磁気記録テープをハブに巻取るための回転チャックに関する。さら に詳しくは、本考案は、テープ巻取りハブを回転チャックの回転軸に対して心合 わせ(調心)するための調心装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール上へのフィルムのウェブの巻取りは、産業上の重要な作業である。磁気 記録テープ等の一般に使用される多くのフィルム材料は、それらをロール形態で 保管かつ運搬できない場合、実用的ではなくなるからである。ロール形態でのテ ープ保管による固有の利点を完全に利用するためには、一定のテープ巻取り状態 が得られることが必要である。巻取り作業の間、ロールに巻取られた磁気記録テ ープの各一巻き(すなわちストランド)は、先に巻取られたストランドに正確に 重なるように正確に位置合わせされなければならない。ストランドの位置合わせ がずれると、その一方の縁部がロール全体の縁部から突出し、その結果ストラン ドは保護されず、取扱い中に損傷を被ることになる。また、位置のずれたストラ ンドを有するテープロールは、ストランドの不揃いな縁部によって形成されるロ ール側面の凹凸のせいで、醜い外観を呈する。さらに、振動はストランドを不揃 いにするので、巻取り速度を十分に低くしてロールの過度の振動を防ぐ必要があ る。このことは、生産性に著しい制約を及ぼす。生産性向上には高速度の巻取り が不可欠なのである。したがって、高い巻取り速度においてロール振動を減少さ せる方法が求められている。
【0003】 高速巻取り中のテープロール振動の2つの主要因は、偏心とハブがたつきとで ある。ハブがたつきは、巻取りの回転軸に対するテープロールの軸方向の心合わ せ(調心)(axial alignment )のずれ(すなわち傾斜)によって生じる。テー プロールが軸方向に調心されていると、ロールは巻取り回転軸に直交する面内で 回転し、このときロールの外周部は軸方向へ全く移動しない。偏心は、巻取られ たテープロールの軸が、巻取り回転軸に対し平行ではあっても一致しない場合に 生じる。テープロールの幾何学的軸と巻取り回転軸とを一致させることを、半径 方向の調心(radial alignment)と称する。
【0004】 磁気記録テープは、典型的には円形コア(すなわちハブ)に巻取られ、このハ ブが、典型的に回転チャックと称する保持装置を用いて回転マンドレルに装着さ れる。磁気テープの巻取りに適した典型的なハブは、米国特許3,632,05 3号及び米国特許4,923,137号に開示される。テープロールの軸方向及 び半径方向の調心を達成するためには、テープが巻取られるハブを軸方向及び半 径方向に調心することが必要である。
【0005】 固定面に平行で偏心やがたつきのない回転を確保可能な、半径方向及び軸方向 調心式の回転部材は周知である。しかしながら周知の調心装置は、時間のかかる 調節を行なうことなく回転部材を迅速に装着かつ調心しなければならないような 製造状況に、容易には適応できない。例えば、回転部材が磁気テープを担持する ハブである場合、製造工はハブを半径方向及び軸方向に調心された状態で迅速に 装着できなければならない。
【0006】 米国特許3,934,833号では、ハブ支持装置は肩部を備え、この肩部に ハブが押付けられて調心が改善される。あいにく、これらの調心肩部は引込み不 能であり、ロール交換時には、完成したロールを外して新しいハブを装着するた めに、マンドレル組体の全体を事実上分解しなければならない。また、ハブをチ ャックの肩部に定着する手段がないので、調心肩部が大径のテープロールに対し 適切な調心を行えるかどうかは分からない。さらに、ハブとチャックとの間には 、適切なハブ調心をもたらすのに適したいかなる係合基準面も特定されない。
【0007】 使用可能なハブ調心装置の形式に関する他の制約は、しばしば1つのマンドレ ルに複数のハブを装着する必要があることにある。米国特許4,332,356 号は、1つのチャック上に複数のハブを保持する装置を開示するが、それは調心 装置を備えない。この種の巻取り装置は、磁気記録テープの製造工程で一般に行 なわれるように、幅広のウェブを幅の狭いテープに細長く裁断する場合に通常は 使用される。この種の巻取り装置の重要な特徴は、全てのハブがマンドレルに滑 らせて取着でき、完成した巻取り材料のロールを最小限の機械的分解によってマ ンドレルから迅速に取外せることである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このように、回転チャックにおいては、フィルム巻取りハブを回転マンドレル に対して半径方向及び軸方向の正確な調心の下に保持し、以て偏心の影響やハブ がたつきのない高速巻取りを可能にすることが要望されている。また、テープ巻 取りハブを半径方向及び軸方向の正確な調心の下に保持する回転チャックにおい て、複数のテープを同時に巻取る目的で複数のチャックを1つのマンドレルに装 着でき、大規模製造工程に好適に使用できることが要求されている。さらにその ような回転チャックにおいて、自動調心を行いつつハブをチャックに迅速かつ容 易に取付けられるとともに、巻取りが完了したロールをチャックから迅速かつ容 易に取外せるようにすることが求められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、フィルムを巻取り用のハブに巻取るた めの装置であって、軸の回りを回転可能であり、ハブの内周面に係合可能な外周 面を備えたチャックと、チャックの外周面に配置される半径方向へ移動可能な少 なくとも1つの調心回り止めを含んで備え、ハブをチャックに対し回転方向へ固 定する回転固定手段と、調心回り止めとハブとの係合中に、ハブとチャックとの 間に相対運動を生じさせる手段とを具備する装置を提供する。
【0010】 このように本考案による装置では、チャックが、ハブをチャックに対して正確 に位置決めするための半径方向及び軸方向調心可能な調心回り止めを備える。こ のチャックは、ハブをチャックに対して回転方向へ掛止する作動止めを備えるこ ともできる。チャックは、ハブを調心回り止めに係合した(衝き合わせた)状態 で正確に着座する。この作用は、調心の間にハブをチャックに対して様々に相対 運動させることによって促進される。
【0011】
【実施例】
高速テープ巻取りにおける半径方向及び軸方向調心の重要性は、予め認識され ていなかったようである。巻取り中の偏心及びハブがたつきに起因するテープロ ールの振動は、適度な巻取り速度でさえもストランドの不揃いを生じ、高速巻取 りではテープをロールに巻取ることが完全にできなくなることが分かっている。 その場合、テープは絡み合ったかたまりになり、しばしば完全な失敗と見なされ る。
【0012】 図1は、半径方向及び軸方向の調心が回り止めによって達成される回転チャッ クを示す。ハブ10は、側面12と、側面12に隣接する傾斜側面14と、内周 面16と、外周面18とを備える。ハブ10は、チャック20の外周面22に取 付けられる。巻取りの間、チャック20は軸6の周りを回転し、テープ8をハブ 10の外周面18に巻取る。チャック20は典型的に、チャック20の内周面2 4に係合する回転マンドレル(図示せず)に支持される。
【0013】 マンドレルとチャック20との間の回転継手は、マンドレルとチャック20と の間に生じる速度差を許容することが好ましい。それにより、1つのマンドレル 上で複数のチャック20を、マンドレルによって巻取られる複数のテープ8の各 々に所定水準の張力を維持しつつ作動することができる。適切な回転継手は、米 国特許3,934,833号に開示される種類の磁気ヒステリシスクラッチであ る。米国特許4,978,083号に開示される摩擦継手も使用できる。
【0014】 図3に明示するように、ハブ10はチャック20上で、少なくとも1つの調心 回り止め26によって軸6に対し半径方向及び軸方向に調心される。回り止め2 6は、外側傾斜面28と、隅線30と、底部32とを備える。回り止め26はさ らにピストン34を備える。ピストン34は端面36を有し、回り止め26の底 部32に固定される。底部32には、第1の側耳38と、第1の側耳38からハ ブ10の幅より小さい距離だけ離間した第2の側耳39とが連結される。各側耳 38,39の内面40は、回り止め26の内側隅線30に沿って底部32に隣接 する。側耳38,39は、互いに十分に接近して離間配置され、ハブ10の内周 面16が回り止め26の底部32に接触する前にハブ10に係合する。これによ り、ハブ10の内周面16と回り止め26の底部32との間に隙間が形成され、 以て軸方向調心が提供される。ピストン34にはOリング50が装着される。
【0015】 ピストン34は、チャック20に設けた穴42に、穴42を包囲する凹部44 に底部32及び側耳38,39が十分に嵌入される深さまで挿入できる。これに より、側耳38,39の先端はチャック20の外周面22よりも低く沈むことが でき、以てハブ10を回り止め26に妨害されることなく外周面22上に滑り入 れることができる。
【0016】 チャック20にハブが装着されないとき、回り止め26は、ばね46又は他の 適当な付勢手段によって外周面22の上方位置に付勢される。回り止め26は、 例えばピンや他のキー装置(図示せず)によって、穴42から完全には押し出さ れないようにすることができる。この場合、ピンや他のキー装置は、ピストン3 4を横断する大寸穴(図示せず)と、チャック20の内周面24に設けた密嵌穴 とに挿入される。このようにして回り止め26は、引込み可能な調心装置を構成 する。すなわち回り止め26は、ハブ10をチャック20に滑らせて取付けると きに、ハブ10の傾斜側面14と回り止め26の外側傾斜面28との係合によっ て半径方向内方へ押し込まれる。
【0017】 ハブ10をチャック20の外周面22に取付けた後、回り止め26の側耳38 ,39の内面40は、ばね46の外向き付勢の下で、ハブ10の内周面16と傾 斜側面14とによって共有される円形縁部(基準円48と称する)に係合する。 基準円48と回り止め26の側耳38,39の内面40との係合は、回転軸6に 対してハブ10を軸方向調心された状態に付勢する。回り止め26の底部32の 幅は、ハブ10の内周面16の幅よりも僅かに小さい。したがって内面40が基 準円48に係合すると、回り止め26の底部32とハブ10の内周面16との間 に隙間ができ、回り止め26とハブ10とは基準円48に沿ってのみ接触する( 図3参照)。
【0018】 回り止め26の内面40と基準円48との係合を可能にするために、底部32 と内面40との間の角度は、ハブ10の内周面16と傾斜側面14との間の角度 より大きいことが必要である(角度の固有値は重要ではない)。また、図1に示 すハブは磁気記録テープの巻取りに一般に使用される標準形式のものであるが、 ハブとの係合(衝き合わせ)が可能なように回り止め26を変形すれば、他の形 状寸法を有するハブの使用も可能である。例えば、ハブ10の内周面16に対す る傾斜側面14の角度は約45°で図示されるが、他の角度を採用することもで きる。
【0019】 回り止め26の内面40とハブ10の基準円48との係合は、全ての内面40 と基準円48との完全な係合が得られたときにハブ10をチャック20に対して 軸方向へ調心するが、実際はそのような完全な面の係合を達成することは容易で ない。また、ハブ10をチャック20に装着する間に内面40と基準円48との 完全な係合が得られて軸方向調心が達成されたとしても、ハブ10はチャック2 0に対してまだ半径方向へ調心されていない可能性がある。ハブ10の回転軸が 軸6と平行であっても、それが軸6と一致しているとは限らない。したがって、 ハブ10を軸6に対して半径方向へ調心するための付加的装置が必要である。
【0020】 また、許容し得る水準の半径方向及び軸方向調心が上記の装置によって達成さ れるとしても、巻取り作業の間、この調心状態を維持することは困難である。そ の理由の1つは、ハブ10をチャック20に取付ける際に回り止め26を凹部4 4に押し込めるようにする一方で、回り止め26に適切な調心力を付与するに十 分なほど堅くは、ばね46を形成できないことにある。したがって、ハブ10を チャック20に取付けた後に、ハブ10の内周面16に対して回り止め26を押 付けるための付加的な外向きの力が付与される。
【0021】 回り止め26に付加的な外向きの力を付与するための適切な手段は、ピストン 34の端面36に気圧を加えることである。それにより、回り止め26はハブ1 0に対抗して外向きに付勢され、回り止め26の側耳38,39の内面40がハ ブ10の基準円48に対してさらに強く押付けられて、さらに積極的な調心が達 成される。ピストン34と穴42との間の空気洩れは、弾性Oリング50等のシ ールによって排除される。加圧空気は、チャック20に設けた複数の内部通路を 介して穴42に供給される。それらの内部通路は穴52に連通され、支持マンド レルの内部通路から穴52に加圧空気が供給される。或いはまた、ばね46を用 いないで、ピストン34に気圧を付与することもできる。
【0022】 図5に示すように、ハブ10の内周面16に、任意に設けられる作動止め56 を受容するための作動ノッチ54を形成することができる。作動止め56は、巻 取りの間にハブ10をチャック20に対して回転方向へ掛止する。しかしながら 、ハブ10の内周面16に対する回り止め26の摩擦力は、普通はハブ10とチ ャック20との間の相応の回転継手を確保するに十分である。
【0023】 ピストン34の端面36に気圧を加えたとしても、回り止め26の内面40と ハブ10の基準円48との完全な係合は、常に容易に生じるものではない。した がって、気圧を加えた後でも、ハブ10はチャック20に対して僅かに傾斜し続 けることがある。傾斜を排除してハブ10をチャック20に係合させることは、 気圧を回り止め26に加える間にハブ10をチャック20に対して相対運動可能 な状態に維持することによって、著しく改善される。それによりハブ10は、高 度な軸方向調心の下にチャック20に取付けられることになる。
【0024】 ハブ調心を改善する相対運動の1つの形式は、気圧を回り止め26に加えなが らハブ10をチャック20に対して軸6の周りで回転させることである。このよ うな相対運動は、例えばチャックが回転している間及び気圧を回り止め26に加 えている間に、ハブ10を静止保持することによって実現することができる。テ ープをハブ10に固着すれば、テープに張力が生じ、それが接線方向の力を付与 して相対回転を引き起こす。或いはまた、チャック20を静止保持し、かつ気圧 を回り止め26に加えながらハブ10をチャック20に対して軸6の周りで回転 させてもよい。作動止め56を使用した場合は、この操作の間に作動止め56に よる掛止を解除しなければならない。
【0025】 図2に示す本考案の第2実施例では、異なる2つの形式の回り止めが、ハブ1 0の内周面16に沿った交互の位置に接触し、チャック20上でハブ10を調心 する。調心回り止め26は軸方向調心回り止めとして作用し、軸方向調心用の主 装置を構成する。また、半径方向調心回り止め60は半径方向調心用の主装置で ある。この実施例では、調心時の相対運動は、半径方向調心回り止め60の側耳 によって付与される。これらの側耳は、それが接触するハブ10の各部位に軸方 向移動を付与するのである。4つの軸方向調心回り止め26と4つの半径方向調 心回り止め60とを、チャック20の外周面22に沿って交互に等間隔で離間配 置することができる。或いは、それ以上又はそれ以下の個数の回り止め26,6 0を使用することもできる。
【0026】 各形式の回り止め26,60はそれぞれの主機能を有するが、ハブ10をその 調心済の位置に移動する過程において、各調心回り止めによってハブ10に付与 される多様な運動によって、軸方向調心回り止め26と半径方向調心回り止め6 0との間に相互作用が生じる。すなわち、半径方向調心回り止め60によってハ ブ10が半径方向に調心された位置に移動すると、同時に軸方向調心の達成が促 進される。また、軸方向調心回り止め26によってハブ10が軸方向に調心され た位置に移動すると、半径方向調心の達成が促進される。このような相互作用運 動の結果、ハブ10は、周知の回転チャックによって従来達成された調心よりも 、軸6に対して半径方向及び軸方向へさらに正確に調心される。
【0027】 図4に示すように、半径方向調心回り止め60は軸方向調心回り止め26に類 似した構造を有する。半径方向調心回り止め60は、外側傾斜面62と隅線64 とを備える。回り止め60はさらにピストン66を備える。ピストン66は、回 り止め60の底部70に固定され、端面68を備える。底部70には側耳72が 連結される。側耳72の内面74は、回り止めの内側隅線64に沿って底部70 に隣接する。全ての回り止めの側耳72が、チャック20の同一側に配置される ことが好ましい。また第2の側耳76を、ハブ10がチャック20上にあるとき に側耳76がハブ10から所定距離だけ離れて位置するように、第1の側耳72 から離間して配置することができる。これは特に、使用中の耐摩耗性を改善する ため製造後に回り止め60に熱処理を施す場合に有益である。高度な対称性を有 した回り止めは、熱処理工程の間に歪むことがほとんどないからである。ピスト ン66にはOリング78が装着される。
【0028】 半径方向調心回り止め60は、軸方向調心回り止め26と同様に、穴42内に 挿入できる。また同様に、チャック20に圧縮空気を供給することにより、回り 止め60はハブ10の内周面16に向けて外方へ付勢される。Oリング78は、 ピストン66と穴42の壁との間をシールして、圧縮空気の過度の損失を防止す る。半径方向調心回り止め60は、軸方向調心回り止め26に関して説明したよ うに、ピストン66に設けた横穴を貫通するピンによって穴42内に保持するこ とができる。
【0029】 半径方向調心回り止め60は、軸方向調心回り止め26に類似した構造を有す る。しかしながら半径方向調心回り止め60では、軸方向調心回り止め26にお ける2つの側耳38,39とは異なり、作用するのは一方の側耳72だけである 。また、半径方向調心回り止め60の底部70は、気圧をチャック20に供給し たときに、ハブ10の内周面16に接触する。軸方向調心回り止め26は、内面 40のみがハブ10に接触する。その結果、半径方向調心は主に半径方向調心回 り止め60によって行なわれ、かつ軸方向調心は主に軸方向調心回り止め26に よって行なわれる。このとき、ハブ10の着座が半径方向調心回り止め60の側 耳72によって促進される。
【0030】 4つの半径方向調心回り止め60を4つの軸方向調心回り止め26の間に等間 隔で配置し、ハブ10を回り止め26の側耳38,39の間に嵌まるようにチャ ック20に取付けるたとき、取付け時のチャック20に対するハブ10の僅かな 傾斜は、回り止め26のみに気圧を加えることによっては排除されないかもしれ ない。また、ハブ10と半径方向調心回り止め60との間の摩擦及び結合は、チ ャック20に対するハブ10の完全な調心及び着座を妨害するかもしれない。し かしながら、チャック20を囲んで等間隔に配置される軸方向調心回り止め26 によれば、ハブ10のある部分は傾斜によって回り止め26の側耳38,39の 一方に他方よりも接近することになる。したがって、気圧をピストン端面36に 加えた結果として軸方向調心回り止め26が半径方向外方へ移動するにつれて、 回り止め26の側耳38,39の一方は、他の回り止めが完全に接触する前にハ ブ10に接触する。その結果、ハブ10は傾斜位置から移動する。回り止め60 が1つの側耳のみを有する場合、ハブ10は、その初期位置を通り過ぎて自由に 移動するが、結局は1つ以上の軸方向調心回り止め26の側耳に接触して、回り 止め26によってさらに中心位置に付勢される。このように、力の不均衡は、ハ ブ10が側耳72から滑り外れた後に排除され、それにより、ハブとチャックと のいかなる相対運動もない静釣合い構造が形成される。
【0031】 半径方向回り止め60がハブ10に接触する1つの側耳72のみを有する場合 、底部70はハブ10の内周面16に接触してハブ10をさらに半径方向調心さ れた位置に移動することができる。これによりハブ10が半径方向へ調心される だけでなく、その結果生じたチャック20に対するハブ10の移動は、軸方向調 心回り止め26に対するハブ10の着座の改善を促進する。このような運動の組 合せと回り止め26,60のピストン34,66への気圧付与との結果、ハブ1 0は半径方向及び軸方向に調心された位置に移動する。
【0032】 第1の実験は、図3に示す形式の軸方向調心回り止め26のみを使用して、気 圧を加える間にハブ10を回転させないで実施した。このとき、外径114mmの ハブ10は傾斜を生じ、ハブ10の外径部で測定された軸方向のふれaは0.5 mmであった。図6において、距離aは、ハブ10の外周面18上の1点の軸6に 平行な方向への移動総量であり、チャック20を軸6の回りで完全に1回転させ た結果生じたものである。
【0033】 第2の実験は、軸方向調心回り止め26と半径方向調心回り止め60とを使用 して、同じハブを第2実施例による回転チャックに取付けて実施した。その結果 、軸方向のふれaは0.05mm以下であった。この程度の軸方向のふれは、高速 かつ高性能のテープ巻取りに目立った悪影響を及ぼさないので、無視できると認 められた。偏心も無視できるものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による調心回り止めを備えたチ
ャックの斜視図である。
【図2】半径方向及び軸方向の各調心回り止めを備えた
本考案の他の実施例によるチャックの斜視図である。
【図3】本考案に係るチャックの軸方向調心回り止めの
断面図である。
【図4】本考案に係るチャックの半径方向調心回り止め
の断面図である。
【図5】引込み可能な作動止めを備えた本考案に係るチ
ャックの断面図である。
【図6】傾斜量を軸方向のふれの総量で示すチャックの
断面図である。
【符号の説明】
10…ハブ 16…内周面 20…チャック 22…外周面 26,60…回り止め 28,62…外側傾斜面 30,64…隅線 32,70…底部 34,66…ピストン 36,68…端面 38,39,72,76…側耳 40,74…内面 42…穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 トーマス エドワード ラーセン アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし) (72)考案者 マーク アレン シースル アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし) (72)考案者 ブルース エドワード タイト アメリカ合衆国,ミネソタ 55144−1000, セント ポール,スリーエム センター (番地なし)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム(8)を巻取り用のハブ(1
    0)に巻取るための装置であって、 軸の回りを回転可能であり、前記ハブ(10)の内周面
    (16)に係合可能な外周面(22)を備えたチャック
    (20)と、 前記チャック(20)の外周面(22)に配置される半
    径方向へ移動可能な少なくとも1つの調心回り止め(2
    6,60)を含んで備え、前記ハブ(10)を該チャッ
    ク(20)に対し回転方向へ固定する回転固定手段と、 前記調心回り止め(26,60)と前記ハブ(10)と
    の係合中に、該ハブ(10)と前記チャック(20)と
    の間に相対運動を生じさせる手段、 とを具備する装置。
  2. 【請求項2】 前記調心回り止め(26,60)は、外
    側傾斜面(28,62)と、隅線(30,64)と、底
    部(32,70)と、端面(36,68)を有して該底
    部(32,70)に固定されるピストン(34,66)
    と、該隅線(30,64)に沿って該底部(32,7
    0)に隣接する内面(40,74)を有して該底部に連
    結される少なくとも1つの側耳(38,72)とを具備
    し、前記チャック(20)は該チャックを半径方向へ貫
    通する穴(42)を備え、前記調心回り止め(26,6
    0)が該チャックの該穴に挿入可能であり、前記ハブ
    (10)を該チャック上の所定位置に保持するために該
    調心回り止め(26,60)を該ハブの内周面に向けて
    外方へ付勢する付勢手段をさらに具備する請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記回転固定手段は、半径方向へ移動可
    能な少なくとも2つの調心回り止め(26,60)を含
    んで備え、少なくとも1つの該調心回り止めが、半径方
    向調心回り止め(60)であるとともに、第1の前記側
    耳(72)から離れて配置される第2の側耳(76)を
    さらに具備し、該第2の側耳が、前記ハブ(10)が前
    記チャック(20)上にあるときに該ハブから所定距離
    だけ離れて配置される請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記回転固定手段は、半径方向へ移動可
    能な少なくとも2つの調心回り止め(26,60)を含
    んで備え、少なくとも1つの該調心回り止めが、軸方向
    調心回り止め(26)であるとともに、前記ハブ(1
    0)の幅よりも小さい距離だけ第1の前記側耳(38)
    から離れて配置される第2の側耳(39)をさらに具備
    し、それら側耳(38,39)の内面(40)が、相互
    に十分接近して離間配置され、該ハブの内周面(16)
    と該調心回り止めの底部(32)とが接触する前に該ハ
    ブに係合し、以て該ハブの内周面と該調心回り止めの底
    部との間に隙間が形成される請求項2に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段は、前記ピストン(34,
    66)の端面に気圧を加える手段を具備し、該手段が、
    前記調心回り止め(26,60)を前記ハブ(10)に
    対して外方へ付勢し、該調心回り止めの側耳(38,7
    2)の内面(40,74)を該ハブに対してさらに強く
    押付ける請求項2に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記調心回り止め(26,60)に気圧
    を加えている間に、前記ハブ(10)と前記チャック
    (20)との間に相対運動を生じさせる手段をさらに具
    備する請求項5に記載の装置。
JP1994000502U 1993-02-11 1994-02-09 ハブ調心可能なフィルム巻取り装置 Expired - Lifetime JP3000879U (ja)

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US08/016,503 US5375791A (en) 1993-02-11 1993-02-11 Hub aligning rotary chuck
US016503 1993-02-11

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JP1994000502U Expired - Lifetime JP3000879U (ja) 1993-02-11 1994-02-09 ハブ調心可能なフィルム巻取り装置

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KR (1) KR200152442Y1 (ja)
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DE (1) DE9402221U1 (ja)
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Publication number Publication date
GB2275260A (en) 1994-08-24
KR200152442Y1 (ko) 1999-07-15
CN1097078A (zh) 1995-01-04
US5375791A (en) 1994-12-27
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DE9402221U1 (de) 1994-06-09
KR940020634U (ko) 1994-09-17
GB9401030D0 (en) 1994-03-16

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