JP2960058B1 - 弾性ロ−ラの芯体 - Google Patents
弾性ロ−ラの芯体Info
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Abstract
【要約】
【課題】合成樹脂材からなる芯体はスリ−ブの内周面が
経時により変形することなく真円を確実に維持する形状
構造を有し、しかも、ゴム又は樹脂材料からなるロ−ラ
を、接着剤を使用することなしに、芯体に一体化させて
設置させる形状構造を備え、経時による変形を完全に解
消した弾性ロ−ラの芯体を提供する。 【解決手段】スリ−ブを有し、該スリ−ブの外周に該ス
リ−ブの両縁から同一間隔を置いた位置に左右段部を備
えて台部を一体に周設設置し、該台部の円周の赤道線上
に鍔部を一体に周設突設し、前記鍔部を境にする前記台
部の一方側の円周に子午線方向の円弧溝を一定間隔を置
いて複数設け、前記鍔部には複数の前記円弧溝にそれぞ
れ一部が一致連通する複数の透孔を設け、前記台部の左
右段部の下端に前記スリ−ブの外周面に沿ってそれぞれ
環状に横溝を穿設してなる。
経時により変形することなく真円を確実に維持する形状
構造を有し、しかも、ゴム又は樹脂材料からなるロ−ラ
を、接着剤を使用することなしに、芯体に一体化させて
設置させる形状構造を備え、経時による変形を完全に解
消した弾性ロ−ラの芯体を提供する。 【解決手段】スリ−ブを有し、該スリ−ブの外周に該ス
リ−ブの両縁から同一間隔を置いた位置に左右段部を備
えて台部を一体に周設設置し、該台部の円周の赤道線上
に鍔部を一体に周設突設し、前記鍔部を境にする前記台
部の一方側の円周に子午線方向の円弧溝を一定間隔を置
いて複数設け、前記鍔部には複数の前記円弧溝にそれぞ
れ一部が一致連通する複数の透孔を設け、前記台部の左
右段部の下端に前記スリ−ブの外周面に沿ってそれぞれ
環状に横溝を穿設してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状材料、例えば
ワイヤ−の走行を案内支持するロ−ラ、特に、高速走行
するワイヤ−のブレを防止するために使用するゴム又は
樹脂からなる弾性ロ−ラに備えさせる新規な弾性ロ−ラ
の芯体に関するものである。
ワイヤ−の走行を案内支持するロ−ラ、特に、高速走行
するワイヤ−のブレを防止するために使用するゴム又は
樹脂からなる弾性ロ−ラに備えさせる新規な弾性ロ−ラ
の芯体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤ−を駆動伝達手段としてい
る装置、又は、ワイヤ−の巻取り装置等にあっては、ワ
イヤ−の走路にロ−ラを設けて、ワイヤ−に所定の緊張
を与えて走行中のブレを防止するように案内支持されて
おり、該ロ−ラはワイヤ−の損傷を防止するためにゴム
又は樹脂等からなる弾性ロ−ラを使用している。そし
て、弾性ロ−ラの円周には1条又は2条の案内溝が設け
られている。そして、2条の案内溝を備えたロ−ラの場
合、該ロ−ラを一方の片面から取付軸に装着して最初の
1条の案内溝にワイヤを支持し、該案内溝が損耗したり
消耗した後に、取付軸からロ−ラを外し、そしてこのロ
−ラを反転させてロ−ラの反対面から取付軸に再び装着
して他の1条の案内溝にワイヤ−を支持し、ロ−ラを片
面ごとに取付軸に装着して両面を交換することにより2
条の案内溝を交換使用していることは良く知られてい
る。
る装置、又は、ワイヤ−の巻取り装置等にあっては、ワ
イヤ−の走路にロ−ラを設けて、ワイヤ−に所定の緊張
を与えて走行中のブレを防止するように案内支持されて
おり、該ロ−ラはワイヤ−の損傷を防止するためにゴム
又は樹脂等からなる弾性ロ−ラを使用している。そし
て、弾性ロ−ラの円周には1条又は2条の案内溝が設け
られている。そして、2条の案内溝を備えたロ−ラの場
合、該ロ−ラを一方の片面から取付軸に装着して最初の
1条の案内溝にワイヤを支持し、該案内溝が損耗したり
消耗した後に、取付軸からロ−ラを外し、そしてこのロ
−ラを反転させてロ−ラの反対面から取付軸に再び装着
して他の1条の案内溝にワイヤ−を支持し、ロ−ラを片
面ごとに取付軸に装着して両面を交換することにより2
条の案内溝を交換使用していることは良く知られてい
る。
【0003】上記ロ−ラにはゴム又は樹脂材から弾性体
のみで形成されたもの、又は、図7に示すように、ゴム
又は樹脂材からなるロ−ラ(イ)の軸穴(ロ)に近い位
置にアルミ材からなるリング状の芯体(ハ)を軸穴
(ロ)と同心円に内蔵させたものが一般に提供されてい
る。
のみで形成されたもの、又は、図7に示すように、ゴム
又は樹脂材からなるロ−ラ(イ)の軸穴(ロ)に近い位
置にアルミ材からなるリング状の芯体(ハ)を軸穴
(ロ)と同心円に内蔵させたものが一般に提供されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術で述べ
たもののうち、前者のゴム又は樹脂材のみからなるロ−
ラ−は、経時による変形を生じ易く、その結果、使用中
或は保管中に中心の軸穴が変形して真円を保てず、装置
の取付軸に挿着したときに回転ブレを生じたりして、使
用不可能なものになってしまっている。また、2条の案
内溝を有するロ−ラは、案内溝を高速走行するワイヤ−
によって生じる熱等の影響を受けて変形したりするの
で、最初の案内溝の使用後に他の案内溝を使用するため
に、装置の取付軸から一旦外して反対面を使用としたと
きに軸穴が変形して機械の取付軸に挿着できなくなって
しまったり、挿着できたとしても回転ブレを起こして使
用不可能なものになってしまったりする等の課題があっ
た。
たもののうち、前者のゴム又は樹脂材のみからなるロ−
ラ−は、経時による変形を生じ易く、その結果、使用中
或は保管中に中心の軸穴が変形して真円を保てず、装置
の取付軸に挿着したときに回転ブレを生じたりして、使
用不可能なものになってしまっている。また、2条の案
内溝を有するロ−ラは、案内溝を高速走行するワイヤ−
によって生じる熱等の影響を受けて変形したりするの
で、最初の案内溝の使用後に他の案内溝を使用するため
に、装置の取付軸から一旦外して反対面を使用としたと
きに軸穴が変形して機械の取付軸に挿着できなくなって
しまったり、挿着できたとしても回転ブレを起こして使
用不可能なものになってしまったりする等の課題があっ
た。
【0005】後者のアルミ材からなるリング状の芯体を
内蔵したものにあっては、ゴム材等の弾性材のみからな
るものに比べて経時による変形を多少解消することがで
きるとしても、経時による変形を完全に解消したと云う
には程遠いもので、特に、芯体(ハ)はロ−ラ(イ)を
形成する弾性材の中に埋め込まれているので、中心の軸
穴(ロ)の周面、即ち、ロ−ラの内周面(ハ)はゴム材
等の弾性材で覆うように形成されるので、内周面を覆う
ゴム材等の弾性材が経時による変形を生じ易く、或は、
案内溝を高速走行するワイヤ−によって生じる熱等の影
響を受けて変形し、軸穴(ロ)の内周面(ニ)を真円状
態に維持できない。それ故に、一方の片面を使用後に反
対面を使用とする際に、軸孔(ロ)の内周面(ニ)が変
形していて、装置の取付軸に挿着できなかったり、仮に
挿着できたとしても軸孔(ロ)の内周面(ニ)と取付軸
との密着作用が希薄で回転ブレを生じてワイヤ−の支持
ロ−ラとしての機能を十分に果たし得ない等の課題があ
った。
内蔵したものにあっては、ゴム材等の弾性材のみからな
るものに比べて経時による変形を多少解消することがで
きるとしても、経時による変形を完全に解消したと云う
には程遠いもので、特に、芯体(ハ)はロ−ラ(イ)を
形成する弾性材の中に埋め込まれているので、中心の軸
穴(ロ)の周面、即ち、ロ−ラの内周面(ハ)はゴム材
等の弾性材で覆うように形成されるので、内周面を覆う
ゴム材等の弾性材が経時による変形を生じ易く、或は、
案内溝を高速走行するワイヤ−によって生じる熱等の影
響を受けて変形し、軸穴(ロ)の内周面(ニ)を真円状
態に維持できない。それ故に、一方の片面を使用後に反
対面を使用とする際に、軸孔(ロ)の内周面(ニ)が変
形していて、装置の取付軸に挿着できなかったり、仮に
挿着できたとしても軸孔(ロ)の内周面(ニ)と取付軸
との密着作用が希薄で回転ブレを生じてワイヤ−の支持
ロ−ラとしての機能を十分に果たし得ない等の課題があ
った。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、芯体にスリ−ブ
を一体に備えさせると共にスリ−ブの内周面が経時によ
り変形することなく真円を確実に維持する形状構造を有
して形成し、しかも、該芯体は接着剤を使用することな
しにゴム又は樹脂材料からなるロ−ラを一体化させて設
置させる形状構造を備えさせることにより、接着剤を使
用することによる種々の弊害を取り除いて、経時による
変形を完全に解消した弾性ロ−ラの芯体を提供すること
にある。
のであって、その目的とするところは、芯体にスリ−ブ
を一体に備えさせると共にスリ−ブの内周面が経時によ
り変形することなく真円を確実に維持する形状構造を有
して形成し、しかも、該芯体は接着剤を使用することな
しにゴム又は樹脂材料からなるロ−ラを一体化させて設
置させる形状構造を備えさせることにより、接着剤を使
用することによる種々の弊害を取り除いて、経時による
変形を完全に解消した弾性ロ−ラの芯体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる弾性ロ−ラの芯体は、スリ−ブを有
し、該スリ−ブの外周に該スリ−ブの両縁から同一間隔
を置いた位置に左右段部を備えて台部を一体に周設設置
し、該台部の円周の赤道線上に鍔部を一体に周設突設
し、前記鍔部を境にする前記台部の一方側の円周に子午
線方向の円弧溝を一定間隔を置いて複数設け、前記鍔部
には複数の前記円弧溝にそれぞれ一部が一致連通する複
数の透孔を設け、前記台部の左右段部の下端に前記スリ
−ブの外周面に沿ってそれぞれ環状に横溝を穿設してな
る。
に、本発明にかかる弾性ロ−ラの芯体は、スリ−ブを有
し、該スリ−ブの外周に該スリ−ブの両縁から同一間隔
を置いた位置に左右段部を備えて台部を一体に周設設置
し、該台部の円周の赤道線上に鍔部を一体に周設突設
し、前記鍔部を境にする前記台部の一方側の円周に子午
線方向の円弧溝を一定間隔を置いて複数設け、前記鍔部
には複数の前記円弧溝にそれぞれ一部が一致連通する複
数の透孔を設け、前記台部の左右段部の下端に前記スリ
−ブの外周面に沿ってそれぞれ環状に横溝を穿設してな
る。
【0008】前記透孔は円弧溝の中心軸を共有して、透
孔の一方側で透孔の一部が円弧溝に一致して連通するよ
うにし、透孔の反対側は透孔の一部が台部で塞がれるよ
うに設けられるのが好ましい。
孔の一方側で透孔の一部が円弧溝に一致して連通するよ
うにし、透孔の反対側は透孔の一部が台部で塞がれるよ
うに設けられるのが好ましい。
【0009】前記芯体1は、線膨張率が1.8〜2.3
の合成樹脂であるのが好ましいが、線膨張率2.1の合
成樹脂を用いるのが最も好ましい。また、芯体に設ける
ロ−ラのゴム又は樹脂材料は、加工温度が220℃近傍
以下であれば材料をいとはない。
の合成樹脂であるのが好ましいが、線膨張率2.1の合
成樹脂を用いるのが最も好ましい。また、芯体に設ける
ロ−ラのゴム又は樹脂材料は、加工温度が220℃近傍
以下であれば材料をいとはない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する
と、図1は斜視図、図2は正面図、図3は縦断正面図、
図4は右側面図、図5は左側面図、図6はロ−ラを設置
して示す縱断面図をそれぞれ示し、本発明において、芯
体1は、スリ−ブ2を有し、該スリ−ブ2の外周には該
スリ−ブ2の両縁から同一間隔を置いた位置に左右段部
3、4を備えて所定直径の台部5を環状に一体に周設設
置し、該台部5の円周の赤道線上に所定直径の鍔部6を
環状に一体に周設突設し、前記鍔部6を境にする前記台
部5の一方側の円周のみに、台部5の縁部から鍔部6に
突き当たる子午線方向へ直長する円弧溝7を一定間隔を
置いて複数設け、前記鍔部6には前記台部5の一方の円
周に設けた円弧溝7と同一中心をもち且つ一部が円弧溝
7に一致して連通する複数の透孔8を設け、該透孔8の
反対側の一部を前記台部5で塞がれて設けられ、前記台
部5の左右段部3、4の下端に前記スリ−ブ2の外周面
に沿ってそれぞれ所定深さに環状に周設する横溝9、1
0を穿設して構成する。
と、図1は斜視図、図2は正面図、図3は縦断正面図、
図4は右側面図、図5は左側面図、図6はロ−ラを設置
して示す縱断面図をそれぞれ示し、本発明において、芯
体1は、スリ−ブ2を有し、該スリ−ブ2の外周には該
スリ−ブ2の両縁から同一間隔を置いた位置に左右段部
3、4を備えて所定直径の台部5を環状に一体に周設設
置し、該台部5の円周の赤道線上に所定直径の鍔部6を
環状に一体に周設突設し、前記鍔部6を境にする前記台
部5の一方側の円周のみに、台部5の縁部から鍔部6に
突き当たる子午線方向へ直長する円弧溝7を一定間隔を
置いて複数設け、前記鍔部6には前記台部5の一方の円
周に設けた円弧溝7と同一中心をもち且つ一部が円弧溝
7に一致して連通する複数の透孔8を設け、該透孔8の
反対側の一部を前記台部5で塞がれて設けられ、前記台
部5の左右段部3、4の下端に前記スリ−ブ2の外周面
に沿ってそれぞれ所定深さに環状に周設する横溝9、1
0を穿設して構成する。
【0011】本発明に係る芯体1は合成樹脂からなり、
該スリ−ブ2にはスリ−ブ2と同一幅でスリ−ブ2の外
周上に鍔部6より大きい直径のゴム又は樹脂材からなる
ロ−ラ11が環状に周設設置され、該ロ−ラの円周に所
定間隔を置いて2条の案内溝12、13を赤道線方向へ
周設設置して弾性ロ−ラRを形成する。
該スリ−ブ2にはスリ−ブ2と同一幅でスリ−ブ2の外
周上に鍔部6より大きい直径のゴム又は樹脂材からなる
ロ−ラ11が環状に周設設置され、該ロ−ラの円周に所
定間隔を置いて2条の案内溝12、13を赤道線方向へ
周設設置して弾性ロ−ラRを形成する。
【0012】前記芯体1は、線膨張率が1.8〜2.3
の合成樹脂であるのが好ましいが、線膨張率2.1の合
成樹脂を用いるのが最も好ましい。また、芯体1に設け
るロ−ラ11のゴム又は樹脂材料は、加工温度が220
℃近傍以下であればどのようなゴム又は樹脂材料で形成
しても良い。
の合成樹脂であるのが好ましいが、線膨張率2.1の合
成樹脂を用いるのが最も好ましい。また、芯体1に設け
るロ−ラ11のゴム又は樹脂材料は、加工温度が220
℃近傍以下であればどのようなゴム又は樹脂材料で形成
しても良い。
【0013】従って本発明に係る芯体1は、合成樹脂か
らなるので、スリ−ブ2の内周を研磨機で研磨すること
を可能とし、それ故に、スリ−ブ2の内周、即ち、機械
工具の取付軸(図示せず)に装着するための軸穴14を
理想の真円に形成することが可能となり、しかも、本発
明の芯体1は、台部5と該台部5に周設する鍔部6がス
リ−ブ2の軸穴14の真円を確実に維持し、経時による
変形を生じることのない形状及び構造を有して形成され
ている。
らなるので、スリ−ブ2の内周を研磨機で研磨すること
を可能とし、それ故に、スリ−ブ2の内周、即ち、機械
工具の取付軸(図示せず)に装着するための軸穴14を
理想の真円に形成することが可能となり、しかも、本発
明の芯体1は、台部5と該台部5に周設する鍔部6がス
リ−ブ2の軸穴14の真円を確実に維持し、経時による
変形を生じることのない形状及び構造を有して形成され
ている。
【0014】また、前記芯体1に設けられたロ−ラ11
は、鍔部6に設けた透孔8及び台部5の子午線方向の円
弧溝7によりブリッジ作用が得られ、それ故に、弾性ロ
−ラ−が高速回転した場合でもロ−ラ11が芯体1から
移動したり離反したりすることもなく、しかも、ロ−ラ
11は台部5の左右段部3、4の横溝9、10に食い込
んで芯体1を掴えて堅固確実に保持する。このように、
本発明に係る芯体1は、接着剤を用いることなしに、ゴ
ム又は樹脂材からなるロ−ラ11を芯体1に完全に一体
化して設置することを可能にした形状及び構造を有して
形成されている。
は、鍔部6に設けた透孔8及び台部5の子午線方向の円
弧溝7によりブリッジ作用が得られ、それ故に、弾性ロ
−ラ−が高速回転した場合でもロ−ラ11が芯体1から
移動したり離反したりすることもなく、しかも、ロ−ラ
11は台部5の左右段部3、4の横溝9、10に食い込
んで芯体1を掴えて堅固確実に保持する。このように、
本発明に係る芯体1は、接着剤を用いることなしに、ゴ
ム又は樹脂材からなるロ−ラ11を芯体1に完全に一体
化して設置することを可能にした形状及び構造を有して
形成されている。
【0015】更に、芯体1に設けた鍔部6はスリ−ブ2
及び台部5の肉厚を極力薄くしても芯体1の強度を十分
に得ることができることは無論のこと、ロ−ラ11の肉
厚を十分に備えさせて案内溝12、13を所望の深さに
設けることを可能とし且つ案内溝12、13が摩耗して
も鍔部6がワイヤ−に接触してワイヤ−を損傷させるよ
うなことが全くない形状及び構造に形成される。
及び台部5の肉厚を極力薄くしても芯体1の強度を十分
に得ることができることは無論のこと、ロ−ラ11の肉
厚を十分に備えさせて案内溝12、13を所望の深さに
設けることを可能とし且つ案内溝12、13が摩耗して
も鍔部6がワイヤ−に接触してワイヤ−を損傷させるよ
うなことが全くない形状及び構造に形成される。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記のような構成になるので、
芯体のスリ−ブの内周、即ち、軸穴を制度の高い真円に
形成することが可能であり、しかも、芯体は経時による
変形を全く生じることなく、軸穴の真円を確実に保持す
ることが可能であり、また、ロ−ラは、接着剤を用いる
ことなく芯体に堅固確実に一体化されて設置され、接着
剤を用いた場合の薬品等の種々の悪影響を受けることな
くゴム又は樹脂材を用いた弾性ロ−ラの製造を極めて容
易にする。更には、芯体のスリ−ブの軸穴を理想の真円
に形成し且つ維持することができるので、ロ−ラの円周
に設けた2条のワイヤ案内溝の交換使用を確実に保証す
ることができる等の利点がある。
芯体のスリ−ブの内周、即ち、軸穴を制度の高い真円に
形成することが可能であり、しかも、芯体は経時による
変形を全く生じることなく、軸穴の真円を確実に保持す
ることが可能であり、また、ロ−ラは、接着剤を用いる
ことなく芯体に堅固確実に一体化されて設置され、接着
剤を用いた場合の薬品等の種々の悪影響を受けることな
くゴム又は樹脂材を用いた弾性ロ−ラの製造を極めて容
易にする。更には、芯体のスリ−ブの軸穴を理想の真円
に形成し且つ維持することができるので、ロ−ラの円周
に設けた2条のワイヤ案内溝の交換使用を確実に保証す
ることができる等の利点がある。
【図1】本発明に係る弾性ロ−ラの芯体の斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明に係る弾性ロ−ラの芯体の正面図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る弾性ロ−ラの芯体の縦断正面図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係る弾性ロ−ラの芯体の右側面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る弾性ロ−ラの芯体の左側面図であ
る。
る。
【図6】本発明に係る弾性ロ−ラの芯体にロ−ラを設置
して示す断面図である。
して示す断面図である。
【図7】従来の弾性ロ−ラを一部切欠して示す斜視図で
ある。
ある。
R 弾性ロ−ラ 1 芯体 2 スリ−ブ 3,4 段部 5 台部 6 鍔部 7 円弧溝 8 透孔 9,10 横溝 11 ロ−ラ 12,13 案内溝 14 軸穴
Claims (1)
- 【請求項1】スリ−ブを有し、該スリ−ブの外周に該ス
リ−ブの両縁から同一間隔を置いた位置に左右段部を備
えて台部を一体に周設設置し、該台部の円周の赤道線上
に鍔部を一体に周設突設し、前記鍔部を境にする前記台
部の一方側の円周に子午線方向の円弧溝を一定間隔を置
いて複数設け、前記鍔部には複数の前記円弧溝にそれぞ
れ一部が一致連通する複数の透孔を設け、前記台部の左
右段部の下端に前記スリ−ブの外周面に沿ってそれぞれ
環状に横溝を穿設して構成したことを特徴とする弾性ロ
−ラの芯体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22648298A JP2960058B1 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 弾性ロ−ラの芯体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22648298A JP2960058B1 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 弾性ロ−ラの芯体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2960058B1 true JP2960058B1 (ja) | 1999-10-06 |
JP2000044123A JP2000044123A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16845803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22648298A Expired - Fee Related JP2960058B1 (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | 弾性ロ−ラの芯体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960058B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011086403A1 (en) * | 2010-01-18 | 2011-07-21 | Applied Materials, Inc. | Pulley tire, pulley wheel and pulley for a wire saw device, and method for assembling pulley |
JP7082897B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2022-06-09 | 株式会社フコク | ガイドローラ |
-
1998
- 1998-07-27 JP JP22648298A patent/JP2960058B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000044123A (ja) | 2000-02-15 |
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