JPH0737809Y2 - 玉摺機のレンズ吸着治具 - Google Patents

玉摺機のレンズ吸着治具

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JPH0737809Y2
JPH0737809Y2 JP1982089U JP1982089U JPH0737809Y2 JP H0737809 Y2 JPH0737809 Y2 JP H0737809Y2 JP 1982089 U JP1982089 U JP 1982089U JP 1982089 U JP1982089 U JP 1982089U JP H0737809 Y2 JPH0737809 Y2 JP H0737809Y2
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lens
suction
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elastic
rotation shaft
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和 原
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、被加工レンズを玉摺機により加工する際
に、被加工レンズを吸着保持するために玉摺機のレンズ
回転軸に取り付けられたカップ吸着体を有するレンズ吸
着治具に関するものである。
[従来の技術] 従来から、レンズ吸着治具は、玉摺機の砥石により未加
工の被研削レンズをメガネレンズ枠の形状に合わせて研
削加工する場合に、被研削レンズを保持するために玉摺
機のレンズ回転軸に固定されるものであり、第4図に示
すようなものが知られている。
このレンズ吸着治具1は、被加工レンズ(図示せず)を
吸着保持するゴム製のカップ状吸着体2と、回転防止用
の溝3が形成された金属製の円柱状基部4とを有してお
り、カップ状吸着体2の基端が円柱状基部4を介してレ
ンズ回転軸(図示せず)に固着されている。
カップ状吸着体2は、レンズ回転軸と同軸の軸線(図示
状態において左右中央に位置して上下に延びる)を中心
として回転すると共に、先端に開口し且つこの開口端に
向けて拡開する弾性吸着部5を有している。
この弾性吸着部5は、全て等しい材質から形成されると
共に一定の厚みを有する薄肉状に形成されている。すな
わち、弾性吸着部5は、開口を被加工レンズで閉成する
と共にこの閉成時に弾性吸着部5を弾性に抗して撓ませ
てさらに拡開させることにより被加工レンズを真空状態
で吸着保持するため、この吸着保持し易いように薄肉化
することが望ましく、通常、2〜3mm位の厚さ(以下、
『標準厚さ』と称する。)に形成されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、被加工レンズをカップ状吸着体2により
保持した状態でレンズ回転軸を回転させる研削加工中に
あっては、被加工レンズは回転する砥石に押しつけられ
た状態にあることから、同時に、砥石からの反力及び砥
石の回転力を受けることとなり、被加工レンズを吸着保
持する弾性吸着部には、その軸線を中心としてレンズ回
転軸の回転方向と逆向に捻れが発生する弾性吸着部の捻
れにより軸ずれ(最大2°位)が発生し、研削ずれを生
じさせるという問題点があった。
この軸ずれの発生は、特に乱視用のレンズを加工する場
合に大きな影響を与える。つまり、乱視用のレンズにあ
っては、乱視矯正用の円柱軸角度をメガネフレームのレ
ンズ枠に対して処方箋通りに設定することが不可欠であ
るが、レンズ研削状態に無関係な軸ずれの矯正が困難で
あった。
この考案は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、加工時の弾性吸着部の捻れを
防止し得て、軸ずれの発生防止を可能とすることができ
るレンズ吸着治具を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この考案は上記の目的を達成させるため、玉摺機のレン
ズ回転軸と同軸の軸線を中心として回転するように基端
が前記レンズ回転軸に固定され、先端に開口し且つこの
開口端に向けて前記軸線を中心に拡開する弾性吸着部が
形成され、前記開口を被加工レンズで閉成すると共にこ
の閉成時に前記弾性吸着部を弾性に抗して撓ませてさら
に拡開させることにより前記被加工レンズを真空状態で
吸着保持して前記レンズ回転軸と一体に被加工レンズを
回転させるカップ状吸着体を有する玉摺機のレンズ吸着
治具において、 前記被加工レンズを前記カップ状吸着体により保持した
状態で前記レンズ回転軸を回転させる際に前記被加工レ
ンズからの抵抗により前記軸線を中心として前記レンズ
回転軸の回転方向と逆向に発生する前記弾性吸着部の捻
れを防止する捻れ防止手段を前記弾性吸着部に設けたこ
とを要旨とする。
[作用] 上記のような構成としたレンズ吸着治具により、被加工
レンズ研削時における弾性吸着部の軸線回りの捻れが防
止され、よって軸ずれの発生防止が可能となる。
[実施例] 以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第1図は、この考案に係る玉摺機のレンズ吸着治具の第
1実施例を示したものである。
このレンズ吸着治具10は、被加工レンズ(図示せず)を
吸着保持するゴム製のカップ状吸着体11と、回転防止用
の溝12が形成された金属製の円柱状基部13とを有してお
り、カップ状吸着体11の基端が円柱状基部13を介してレ
ンズ回転軸(図示せず)に固着されている。
カップ状吸着体11は、レンズ回転軸と同軸の軸線(図示
状態において左右中央に位置して上下に延びる)を中心
としてレンズ回転軸と一体に回転すると共に、先端に開
口し且つこの開口端に向けて拡開する弾性吸着部14を有
している。
この弾性吸着部14は、標準的な厚さの2倍程度である略
4〜6mmの厚さを有して形成されている。このため、弾
性吸着部14の剛性を高めることが可能となり、被加工レ
ンズをカップ状吸着体11により保持した状態でレンズ回
転軸を回転させる研削加工中においても、被加工レンズ
を吸着保持する弾性吸着部14の軸線を中心としたレンズ
回転軸の回転方向と逆向きの作用に絶え得ることができ
る。
従って、弾性吸着部14の加工中の捻れを防止し、玉摺機
のレンズ回転軸の被加工レンズの光学中心を一致させた
状態における軸角を常に等角に維持することが可能とな
る。
このような構成においては、玉摺機のレンズ回転軸と同
軸の軸線を中心としてカップ状吸着体11が回転するよう
に基端が円柱状基部13を介してレンズ回転軸に固定さ
れ、先端に開口し且つこの開口端に向けて軸線を中心に
拡開する弾性吸着部14がカップ状吸着体11に形成され、
開口を被加工レンズで閉成すると共にこの閉成時に弾性
吸着部14を弾性に抗して撓ませてさらに拡開させること
により被加工レンズが弾性吸着部14に真空状態で吸着保
持され、この状態でレンズ回転軸を回転させると、被加
工レンズがカップ状吸着体と一体に回転して所定形状に
被加工レンズが研削される。
この際、被加工レンズからの抵抗により軸線を中心とし
てレンズ回転軸の回転方向と逆向に発生する荷重は、弾
性吸着部の捻れを防止する捻れ防止手段としての弾性吸
着部14の肉厚により吸収される。
尚、弾性吸着部14の外表面14aに周方向へと延びる環状
の溝15を形成(例えば、2本)し、この溝15により弾性
吸着部14の撓み易さが増し、被加工レンズの吸着保持が
可能となる撓みを容易に得ることができる。
この溝15は、内表面14b、外表面14aと内表面14bとの両
方に形成してもよく、また、その本数も1本或は3本以
上形成してもよい。更に、環状に限らず渦巻状に形成し
てもよい。
次に、第2実施例を第2図に示す。
第2実施例は、レンズ吸着治具10を構成するゴム製のカ
ップ状吸着体11の弾性吸着部20の内部に、弾性吸着部20
の軸線と同軸の渦巻状のコイルスプリング21を弾性吸着
部20の全体に亘って埋設したもので、このコイルスプリ
ング21により弾性吸着部20の周方向の剛性を確保するこ
とができ、弾性吸着部20の撓みを許容したものでありな
がら加工時の荷重による捻れを防止することができる。
尚、コイルスプリング21の巻方向は、レンズ回転軸の回
転方向と逆向きである方がより捻れ防止効果を発揮する
ことができる。また、コイルスプリング21は弾性吸着部
20の外表面20aに固着してもよい。さらに、コイルスプ
リング21の代わりにリングを用い、このリングを一個或
は同心状に複数個を埋設する他、外表面20aに固着して
もよい。
次に、第3実施例を第3図に示す。
第3実施例は、レンズ吸着治具10を構成するゴム製のカ
ップ状吸着体11の弾性吸着部30を、環状軟質部31と環状
硬質部32により形成したものである。環状軟質部31と環
状硬質部32は、周縁部から中心部へと向かって交互に積
層固着されて、例えば、4層構造としたもので、この環
状軟質部31と環状硬質部32とにより弾性吸着部30の周方
向の剛性を確保することができ、弾性吸着部30の撓みを
許容したものでありながら加工時の荷重による捻れを防
止することができる。
以上、各実施例における弾性吸着部14,20,30は、従来の
軸線方向の撓み易さを備えると同時に、周方向の剛性を
向上させることができる。
[効果] 以上説明したように、この考案のレンズ吸着治具は、被
加工レンズをカップ状吸着体により保持した状態でレン
ズ回転軸を回転させる際に被加工レンズからの抵抗によ
り軸線を中心としてレンズ回転軸の回転方向と逆向に発
生する弾性吸着部の捻れを防止する捻れ防止手段を弾性
吸着部に設けたことにより、加工時の弾性吸着部の捻れ
を防止し得て、軸ずれの発生防止を可能とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る玉摺機のレンズ吸着治具の第1実
施例を示す一部断面図、第2図は第2実施例のレンズ吸
着治具を示す一部断面図、第3図は第3実施例のレンズ
吸着治具を示す一部断面図、第4図は従来のレンズ吸着
治具を示す一部断面図である。 10……レンズ吸着治具 11……カップ状吸着体 14……弾性吸着部 15……溝 20……弾性吸着部 21……コイルスプリング 30……弾性吸着部 31……環状軟質部 32……環状硬質部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】玉摺機のレンズ回転軸と同軸の軸線を中心
    として回転するように基端が前記レンズ回転軸に固定さ
    れ、先端に開口し且つこの開口端に向けて前記軸線を中
    心に拡開する弾性吸着部が形成され、前記開口を被加工
    レンズで閉成すると共にこの閉成時に前記弾性吸着部を
    弾性に抗して撓ませてさらに拡開させることにより前記
    被加工レンズを真空状態で吸着保持して前記レンズ回転
    軸と一体に被加工レンズを回転させるカップ状吸着体を
    有する玉摺機のレンズ吸着治具において、 前記被加工レンズを前記カップ状吸着体により保持した
    状態で前記レンズ回転軸を回転させる際に前記被加工レ
    ンズからの抵抗により前記軸線を中心として前記レンズ
    回転軸の回転方向と逆向に発生する前記弾性吸着部の捻
    れを防止する捻れ防止手段を前記弾性吸着部に設けたこ
    とを特徴とする玉摺機のレンズ吸着治具。
  2. 【請求項2】前記捻れ防止手段は、前記弾性吸着部に前
    記被加工レンズを保持するための撓みを維持したまま略
    4〜6mmの厚みとした前記弾性吸着部の肉厚であること
    を特徴とする請求項1に記載の玉摺機のレンズ吸着治
    具。
  3. 【請求項3】前記捻れ防止手段は、前記弾性吸着部に前
    記被加工レンズを保持するための撓みを維持したまま前
    記弾性吸着部の内壁面以外の部分に前記軸線と同軸に設
    けたコイルスプリング若しくはリング部材であることを
    特徴とする請求項1に記載の玉摺機のレンズ吸着治具。
  4. 【請求項4】前記捻れ防止手段は、前記弾性吸着部の前
    記被加工レンズを保持するための撓みを維持したまま交
    互に積層固着して前記弾性吸着部を構成した環状硬質部
    と環状軟質部とであることを特徴とする請求項1に記載
    の玉摺機のレンズ吸着治具。
  5. 【請求項5】前記弾性吸着部の外壁面に周方向へと延び
    る溝を形成したことを特徴とする請求項2に記載の玉摺
    機のレンズ吸着治具。
  6. 【請求項6】前記溝を環状或は渦巻き状に形成したこと
    を特徴とする請求項5に記載の玉摺機のレンズ吸着治
    具。
  7. 【請求項7】前記コイルスプリングの巻方向は前記レン
    ズ回転軸の回転方向と逆方向であることを特徴とする請
    求項3に記載の玉摺機のレンズ吸着治具。
JP1982089U 1989-02-22 1989-02-22 玉摺機のレンズ吸着治具 Expired - Lifetime JPH0737809Y2 (ja)

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JPH02110459U JPH02110459U (ja) 1990-09-04
JPH0737809Y2 true JPH0737809Y2 (ja) 1995-08-30

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ID=31235666

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JP (1) JPH0737809Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229818A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Hoya Corp レンズホルダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008229818A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Hoya Corp レンズホルダ

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Publication number Publication date
JPH02110459U (ja) 1990-09-04

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