JP2562992Y2 - クロスローラーベアリング - Google Patents

クロスローラーベアリング

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JP2562992Y2
JP2562992Y2 JP7780592U JP7780592U JP2562992Y2 JP 2562992 Y2 JP2562992 Y2 JP 2562992Y2 JP 7780592 U JP7780592 U JP 7780592U JP 7780592 U JP7780592 U JP 7780592U JP 2562992 Y2 JP2562992 Y2 JP 2562992Y2
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cross roller
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健彦 原
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Nippon Thompson Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクロスローラーベアリン
グに関し、特に外輪にそのV字状溝に対して交差する方
向の分割面が形成されたクロスローラーベアリングに関
する。
【0002】
【従来の技術】図5乃至図8に、この種のクロスローラ
ーベアリングの一例を示す。なお、当該クロスローラー
ベアリングは、例えば特開昭62−292919号公報
において開示されている。
【0003】図示のように、該クロスローラーベアリン
グは、各々環状に形成された外輪1及び内輪2を有して
いる。外輪1の内周面には内方に向って開口するV字状
溝1aが円周方向に沿って形成され、内輪2の外周面に
は外方に向って開口するV字状溝2aが円周方向に沿っ
て形成されている。そして、これら外輪1及び内輪2
を、該各V字状溝1a、2a間に複数のローラー3を介
装して組み付けて成る。
【0004】なお、各ローラー3は円筒ころ若しくは球
面ころからなり、図7から明らかなように、隣り合うロ
ーラー同士の回転軸が交差するように交互に配置されて
いる。また、該図に示すように、各ローラー3の間には
セパレータ4が介装されている。
【0005】図5及び図8に示すように、外輪1にはそ
のV字状溝1aに対して直交する方向の分割面1bが1
か所形成されている。この分割面1bは、図8において
矢印Dで示すようにこの部分にて外輪1を拡開し、内輪
2との間に形成された隙間内にローラー3及びセパレー
タ4を挿入するためのものである。
【0006】このように、外輪1をそのV字状溝1aに
対して直交する方向に1か所分割した構成のため、外輪
1のV字状溝1aを高い精度にて加工することができ、
それ故に、ローラー3を介して行われる内外輪の相対回
転運動が円滑かつ高精度にて行われるとされている。な
お、上記分割面1bは破断によって形成されたものであ
り、そのため、当該クロスローラーベアリングを機械の
旋回部等に組み込んだ際に分割面1b同士が完全に一致
し、真円度が確保されるとされている。また、このよう
な構成の外輪1は、一か所割外輪と称されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成のクロスローラーベアリングにおいては、上記分割
面1b同士の間に微細ながらも隙間が生じることとな
る。よって、負荷が大きくしかも回転数が高かったり、
使用が長期にわたる場合、この隙間がローラー3の摩耗
を早めたり、円滑な回転状態を少なからず阻害するとい
う欠点がある。そこで、本考案は、上記従来技術の欠点
に鑑みてなされたもので、外輪に形成した分割面による
影響を軽減して長寿命化を達成したクロスローラーベア
リングを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、内周面に内方
に向って開口するV字状溝が円周方向に沿って形成され
かつ前記V字状溝に対して交差する方向の分割面が設け
られた外輪と、外周面に外方に向って開口するV字状溝
が円周方向に沿って形成された内輪とを、前記V字状溝
間にローラーを介装して組み付けてなるクロスローラー
ベアリングにおいて、前記外輪の外周面に前記分割面に
対応して凹部を形成するように構成したものである。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例としてのクロスローラ
ーベアリングについて添付図面を参照しつつ説明する。
なお、本考案に係るクロスローラーベアリングは、以下
に説明する部分以外は図5乃至図8に示した従来のクロ
スローラーベアリングと同様に構成されている故、全体
としての説明は省略して要部のみについて説明する。ま
た、以下の説明において、該従来のクロスローラーベア
リングの構成部材と同一の構成部材については同じ参照
符号を用いている。
【0010】図1及び図2に示すように、当該クロスロ
ーラーベアリングにおいては、1ケ所割外輪(以下、単
に外輪と称する)1の外周面に、その分割面1bに対応
して凹部1cが形成されている。この凹部1cは詳しく
は、外輪1の外周面の幅方向略全域に、かつ分割面1b
を中心として円周方向所定範囲Rにわたって形成されて
いる。そして、該円周方向において分割面1bに向って
漸次深くなるように形成されている。
【0011】上記のように、分割面1bに対応した凹部
1cを形成したことによって、外輪1及び内輪2の間で
ローラー3(図6、図7参照)に加わる与圧がこの凹部
1cが形成された部分において他の部分に比して低減
し、該分割面1b同士の間に生ずる隙間に起因するロー
ラー3の摩耗が抑えられると共に、ローラー3が円滑に
転動し、ベアリングの寿命が長くなる。
【0012】ところで、上記外輪1の外周面には、分割
面1bにより分割された部分同士を互いに結合する結合
手段が設けられており、該結合手段は下記のように構成
されている。
【0013】図1及び図2に示すように、この結合手段
は、外輪1の外周面に分割面1bが環中心に位置するよ
うに形成された円環状の溝1eと、ばね綱等を素材とし
て円環状に形成されて該溝1e内に嵌合された結合部材
6とから成る。なお、結合部材6に関しては図示のよう
に断面円形のものに限らず断面矩形状のものなどを用い
てもよい他、市販の止め輪を使用してもよい。また、溝
1eに対する結合部材6の嵌合状態については、図示の
ように結合部材6の内周部を該溝1eの内側壁面に当接
させてもよいし、結合部材6の外周部を溝1eの外側壁
面に当接させる構成や、結合部材6の内外両周部を溝の
内外両側壁面に緊密に当接させる構成を採用してもよ
い。更に、結合部材6の抜け止めのため、溝1eの内側
壁面あるいは外側壁面に該溝の半径方向に窪む環状溝
(図示せず)を形成し、結合部材6を弾性変形させて拡
径若しくは縮径した状態にて溝1e内に挿入した後に力
を取り去って元の径に復原させ、この環状溝に嵌め込む
構成としてもよい。
【0014】次に、前述した外輪1の凹部1cの形成工
程を含むベアリングの製造方法について説明する。
【0015】まず、夫々未研削のV字状溝1a、2aが
設けられた外輪1及び内輪2を用意し、各々の粗加工を
行った後に所定の熱処置を施す。なお、外輪1について
は、熱処理を行う前に図1及び図2に示す溝1eを形成
する。そして、外輪1の外周面及び内輪2の内周面並び
に上記V字状溝1a及び2aの研削加工を行い、外輪1
については分割面1bを形成する。但し、外輪1及び内
輪2は各々個別に研削する。この外輪1の外周面の研削
を行う際、図1に示すように、分割面1bに対応する部
位に内周側から外周側に向けて外力Fを加える。する
と、この部位は一点鎖線で示す通常の状態から膨らん
で、二点鎖線にて示す状態となり、他の部分に比して余
計に研削されることとなる。研削完了後にこの外力Fを
解除すれば図1及び図2に示す凹部1cが形成される。
【0016】上記のように研削が終了したら外輪1と内
輪2を組み合わせ、外輪1に外力を加えてその分割面1
bにて拡開してローラー3及びセパレータ4(図7参
照)の組み込みを行う。そして、この外力を解除して、
上記溝1eに結合部材6を嵌合させる。なお、ローラ3
及びセパレータ4の組み込みは、外輪1の分割部の外周
の溝1eに治具(図示せず)を引っかけて、外輪分割面
1bを開くことにより行う。
【0017】図3及び図4は、上記した構成のクロスロ
ーラーベアリングを装置に組み込んだ状態の具体例を夫
々示すものである。
【0018】図3に示した例においては、外周部にギア
部11aが一体に形成された回転部材11を中空状に形
成して、この回転部材11内にクロスローラーベアリン
グの外輪1を嵌入させている。なお、図において、参照
符号12は該ハウジング11からのクロスローラーベア
リングの抜け止めをなす止め輪を示す。
【0019】図4に示した他の具体例においては、ケー
シング14に対してフランジ部15aにてボルト16に
より締結されたハウジング15内にクロスローラーベア
リングが嵌着されている。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、外
輪の外周面に分割面に対応した凹部を形成したので、ロ
ーラーに加わる与圧がこの凹部が形成された部分におい
て低減し、該分割面同士の間に生ずる隙間に起因するロ
ーラーの摩耗が抑えられると共に円滑な回動状態が確保
され、長寿命化が達成されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の実施例としてのクロスローラ
ーベアリングの要部の、一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は、図1に示した要部の斜視図である。
【図3】図3は、本考案に係るクロスローラーベアリン
グを装置に組み込んだ状態を示す縦断面図である。
【図4】図4は、本考案に係るクロスローラーベアリン
グを装置に組み込んだ状態を示す縦断面図である。
【図5】図5は、従来のクロスローラーベアリングの正
面図である。
【図6】図6は、図5に示したクロスローラーベアリン
グの縦断面図である。
【図7】図7は、図5及び図6に示したクロスローラー
ベアリングが具備するローラー及びセパレータの斜視図
である。
【図8】図8は、図5及び図6に示したクロスローラー
ベアリングが有する外輪の斜視図である。
【符号の説明】
1 (1ケ所割)外輪 1a、2a V字状溝 1b 分割面 1c 凹部 2 内輪 3 ローラー 6 結合部材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に内方に向って開口するV字状溝
    が円周方向に沿って形成されかつ前記V字状溝に対して
    交差する方向の分割面が設けられた外輪と、外周面に外
    方に向って開口するV字状溝が円周方向に沿って形成さ
    れた内輪とを、前記V字状溝間にローラーを介装して組
    み付けてなるクロスローラーベアリングであって、前記
    外輪の外周面に前記分割面に対応して凹部が形成されて
    いることを特徴とするクロスローラーベアリング。
  2. 【請求項2】 前記凹部は前記外輪の外周面の幅方向略
    全域にかつ前記分割面を中心として円周方向所定範囲に
    わたって形成され、前記円周方向において前記分割面に
    向かって漸次深くなるように形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のクロスローラーベアリング。
  3. 【請求項3】 前記外輪の外周面に、前記分割面により
    分割された部分同士を互いに結合する結合手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    クロスローラーベアリング。
  4. 【請求項4】 前記結合手段は、前記外輪の外周面に前
    記分割面が略中心に位置するように形成された環状溝
    と、環状若しくは略環状に形成されて前記環状溝内に嵌
    合された結合部材から成ることを特徴とする請求項3記
    載のクロスローラーベアリング。
JP7780592U 1992-10-14 1992-10-14 クロスローラーベアリング Expired - Fee Related JP2562992Y2 (ja)

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US08/134,589 US5423615A (en) 1992-10-14 1993-10-12 Cross roller bearing

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JPH0635652U JPH0635652U (ja) 1994-05-13
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