JPH08312655A - 軸に組込まれる部材の固定構造 - Google Patents

軸に組込まれる部材の固定構造

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JPH08312655A
JPH08312655A JP7144080A JP14408095A JPH08312655A JP H08312655 A JPH08312655 A JP H08312655A JP 7144080 A JP7144080 A JP 7144080A JP 14408095 A JP14408095 A JP 14408095A JP H08312655 A JPH08312655 A JP H08312655A
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    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/02Shafts; Axles

Abstract

(57)【要約】 【目的】 わずかなスペースで装着でき、高速回転でも
外れることがなく、構造および着脱が簡単な軸に組込ま
れる部材の固定構造を提供すること。 【構成】 軸16に組込むインナレース12に凹溝13
を形成し、この凹溝13に端面14および外周面から連
通する止め輪押え溝15を円周方向に複数形成する。軸
16には、止め輪用溝18を形成してその深さを止め輪
19を押さえて収納できるようにする。軸16の止め輪
用溝18に止め輪19を装着した状態で、インナレース
12を押し込んで止め輪19が凹溝13に入るようにし
て互いを固定する。また、止め輪押え溝15で止め輪1
9を押さえて押し込み、インナレース12を取り外す。
これにより、軸外周への組込みでも内周側に止め輪を装
着でき、わずかなスペースで着脱ができ、止め輪の外周
を押さえて遠心力による拡がりを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸に組込まれる部材
の固定構造に関し、特にボールやころなどの転がり軸受
のインナレースを軸の外周面に固定する場合に、固定ス
ペースが小さくて済み、高速回転による遠心力が加わっ
ても固定状態を維持できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】通常の機械部分においては、円柱状や円
筒状の軸の外周や内周に部材を組み込んで軸方向に固定
したり、位置決めしなければならない場合も多い。
【0003】例えば、軸を回転可能に支持するため転が
り軸受を用いる場合には、転がり軸受のインナレースを
軸の外周に組み込んでその軸方向の移動を規制するよう
固定する必要がある。
【0004】このような転がり軸受のインナレースの固
定方法としては、軸の外周に形成した環状の突起にイン
ナレースの一端面を当るとともに、インナレースの他端
面の外側に位置する軸の外周に雄ねじを形成し、この雄
ねじにロックナットをねじこんでインナレースの他端面
を押さえて固定することが行われている。
【0005】また、ロックナットに代え、止め輪(reta
ining rings )を用い、インナレースの他端面の外側に
位置する軸の外周に溝を形成し、この溝に止め輪を押し
拡げて装着し、その側面でインナレースの他端面を押さ
えて固定することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロックナッ
トを用いる場合には、軸方向や径方向にロックナットを
回転するための工具を装着したり、操作して締付けるた
めのスペース的な余裕が必要となるという問題がある。
【0007】また、止め輪を用いて固定する場合には、
軸が高速回転すると止め輪に大きな遠心力が作用して拡
張してしまうという問題がある。
【0008】このため、例えば航空機エンジン(ガスタ
ービンやジェットエンジン)のギヤボックスから外部に
動力を取り出して補機を駆動するための補機駆動軸の中
間部を支持する転がり軸受の場合には、ケースとの間の
スペースが非常に小さく、しかも高速回転することか
ら、上記のロックナットや止め輪のいずれの使用もでき
ない。
【0009】この発明はかかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、わずかなスペースで装着することが
でき、高速回転によっても外れることがなく、構造およ
び着脱が簡単な軸に組込まれる部材の固定構造を提供し
ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めこの発明の請求項1記載の軸に組込まれる部材の固定
構造は、軸に組込まれる部材の内周面に凹溝を形成する
とともに、この部材の端面および外周面から前記凹溝に
連通して外側から止め輪を押さえることができる止め輪
押え溝を当該部材の円周方向に複数形成する一方、前記
部材が組み込まれる軸の外周に止め輪が装着されるとと
もに、装着された止め輪を押さえて収納し得る止め輪用
溝を形成し、この止め輪用溝に内周部が位置するととも
に外周部が前記部材の凹溝に位置して互いを固定する止
め輪を備えてなることを特徴とするものである。
【0011】また、この発明の請求項2記載の軸に組込
まれる部材の固定構造は、前記請求項1記載の前記軸が
回転軸であるとともに、前記軸に組込まれる部材を転が
り軸受のインナレースとしたことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】この請求項1記載の軸に組込まれる部材の固定
構造によれば、軸に組込まれる部材の内周面に凹溝を形
成するとともに、この凹溝に端面および外周面から連通
する止め輪押え溝を円周方向に複数形成し、この部材の
凹溝と対向する軸には、止め輪用溝を形成してその深さ
を止め輪を押さえて収納できるようにしており、軸の止
め輪用溝に止め輪を装着した状態で、部材を押し込んで
止め輪が凹溝に入るようにして互いを固定するようにす
るとともに、止め輪押え溝を利用して止め輪を押さえる
ことで止め輪を止め輪用溝内に押し込んで部材を取り外
すことができるようにしている。
【0013】これにより、軸外周への部材の組み込みで
あっても内周側に止め輪を装着して固定でき、しかもわ
ずかなスペースで止め輪の着脱ができ、止め輪の外周を
部材の凹溝で押さえて遠心力による拡がりを防止して固
定状態の維持ができるようにしている。
【0014】また、請求項2記載の軸に組込まれる部材
の固定構造によれば、軸を回転軸とするとともに、部材
を転がり軸受のインナレースとしており、インナレース
をわずかなスペースしかない軸の外周に固定することが
でき、高速回転する場合の止め輪の拡がりも防止できる
ようになる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1および図2はこの発明の軸に組込ま
れる部材の固定構造の一実施例にかかり、図1は縦断面
図およびインナレースの固定状態の正面図、図2はこの
発明の適用対象の一例の補機駆動軸の縦断面図である。
【0016】この軸に組込まれる部材の固定構造(以
下、単に固定構造とする。)10では、軸に組込まれる
部材である転がり軸受11のインナレース12の一端部
の内周に環状の凹溝13が形成されるとともに、インナ
レース12の一端面14および外周面から凹溝13に連
通する止め輪押え溝15が円周方向等間隔に複数形成さ
れ、インナレース12の一端面に複数の切欠きが形成さ
れた状態になっている。そして、インナレース12の凹
溝13が形成された部分の外径が僅かに小径に形成して
ある。
【0017】一方、この転がり軸受11のインナレース
12が取付けられる軸16には、組み込まれるインナレ
ース12の他端面を当てて位置決めする環状の突起部1
7が形成され、インナレース12の高さよりわずかに低
く形成してある。
【0018】そして、軸16の突起部17にインナレー
ス12の他端面を当てた状態でインナレース12の凹溝
13と対向する軸16の外周に止め輪用溝18が環状に
形成され、その深さが止め輪19を押し込んだときに外
周面が突き出すことのない状態で収納できるように設定
してある。
【0019】また、この止め輪用溝18への止め輪19
の装着を容易とするため軸16の止め輪用溝18の外側
部分がなだらかな曲面にR加工が施してあり、この曲面
に沿って止め輪19を押し拡げながら止め輪用溝18に
装着できるようにしてある。
【0020】このようなインナレース12の凹溝13と
軸16の止め輪用溝18との間に装着される止め輪19
は、横断面が略矩形のC形止め輪が用いられ、その幅が
軸16の止め輪用溝18の幅とほぼ同一とされて嵌合さ
れるように設定され、外周の一端側の角部が僅かに円弧
状にR加工が施してある。
【0021】このように構成した固定構造10は、例え
ば図2に示す航空機エンジン(ガスタービンやジェット
エンジン)20の補機駆動軸21の中間部を支持する軸
受22のインナレース23の固定に用いられる。
【0022】この補機駆動軸21は、その一端部に航空
機エンジン20内の図示しないギヤボックの傘歯車と噛
み合う傘歯車24のスプライン25に連結されるスプラ
イン26が形成されて駆動力が伝達され、他端部に補機
に駆動力を伝達するためのスプライン27が形成されて
航空機エンジン20の半径方向に突き出して配置されて
おり、補機駆動軸21はその外周とわずかな隙間をあけ
て軸方向に分割されたケース28で覆われている。
【0023】次に、この固定構造10による転がり軸受
のインナレースの固定方法を図3に示す工程図により説
明する。
【0024】(a) 軸16の一端側から止め輪19を入
れ、軸16の止め輪用溝18の外側部分のなだらかな曲
面に沿って止め輪19を押し拡げながら止め輪用溝18
に装着する。
【0025】(b) 止め輪用溝18に装着した止め輪1
9の他端側の外周の幅の半分程度にバンド31を巻き付
けて押えることで止め輪19全体を止め輪用溝18内に
収納した状態にする。
【0026】(c) 円筒状のインナレース押込治具32
の先端内周にインナレース12を装着し、軸16の一端
から挿入して行く。
【0027】(d) インナレース押込治具32をさらに
挿入して、バンド31で押さえられた止め輪19の半分
まで被せるようにしたのち、バンド31を取り外す。
【0028】(e) さらに、インナレース押込治具32
を挿入してインナレース12が軸16の突起部17に当
たるまで押し込む。
【0029】すると、インナレース12の内周で押さえ
られていた止め輪19がその弾性力で拡がってインナレ
ース12の凹溝13に嵌まった状態になり、インナレー
ス12が軸16に固定される。
【0030】この後、インナレース押込治具32を引き
抜き、他の転がり軸受11の部品(ころおよびアウタレ
ース等)を装着して全ての取付作業が完了する(図1
(a) 参照)。
【0031】次に、この固定構造10による転がり軸受
のインナレースの取外方法を図4に示す工程図により説
明する。
【0032】(a) このインナレース12の取り外しに
は取外治具33が用いられる。
【0033】この取外治具33は、図4(a)に示すよ
うに、インナレース12の一端に形成した止め輪押え溝
15に対応した押え部34が円周上複数箇所に形成され
た円筒状であり、押え部34の内面が外側ほど内径が大
きい円すい面とされて押え部34の基端内径では止め輪
19を止め輪用溝18に収納できる大きさになってい
る。そして、取外治具33の円筒部の外径がインナレー
ス12の外径と同一にしてある。
【0034】転がり軸受11の取り外しに当たっては、
転がり軸受11のインナレース12以外の部品(ころや
アウタレース等)を取り外した後、取外治具33を軸1
6の一端から挿入して押え部34をインナレース12の
止め輪押え溝15にいれるように押し込む。
【0035】すると、取外治具33の押え部34の内側
の円すい面で止め輪19が止め輪用溝19内に押し込ま
れて外周が止め輪用溝18の外側と同一平面をなす状態
になり、インナレース12の止め輪19による固定状態
が解放される。
【0036】(b) この取外治具33を押し込んだ状態
のまま引抜き治具35を軸16の一端から挿入して取外
治具33及びインナレース12の外周を覆うように配置
するとともに、先端部の爪36をインナレース12の他
端面の外側に配置し、締め具37で締付けることで引抜
き治具35の爪36をインナレース12の他端面に係止
する。
【0037】(c) この状態で引抜き治具35を引き抜
くようにし、インナレース12および取外治具33を取
り外す。
【0038】(d) こうしてインナレース12が取り外
されて止め輪19だけが軸16に残された状態なること
から、止め輪19を押し拡げて軸16の止め輪用溝18
から外して取り出すことで、転がり軸受11の取り外し
が完了する。
【0039】以上のように、この固定構造10によれ
ば、インナレース12の内周の凹溝13と軸16の外周
の止め輪用溝18との間に止め輪19を入れてインナレ
ース12を固定するようにしており、わずかな軸方向お
よび径方向のスペースでインナレース12を軸16に固
定することができ、しかも止め輪19の外周がインナレ
ース12の凹溝13で押えられるので、軸16が高速回
転して大きな遠心力が作用する場合に止め輪19が拡が
ることがなく、安定した状態でインナレース12を固定
することができる。
【0040】また、この固定構造10では、インナレー
ス12に凹溝13および止め輪押え溝15を形成すると
ともに、軸6に止め輪用溝18を形成するだけで良く、
簡単な構造であり、加工や製作が容易である。
【0041】さらに、固定や取外しのためバンド31、
インナレース押込治具32、引抜き治具35および締め
具36を用いるが、いずれも小型な簡単なものであり、
安価に製作することができる。
【0042】また、止め輪19としてC型止め輪を用い
るようにしていることから、周囲の一部から押付力を加
えても均等に押し縮めることが出来ず、開口部分が外側
に開くように変形するが、この固定構造10では、取外
治具33の押え部34を円周複数箇所に形成して止め輪
19の周囲から均等に押えることができるので、開口部
が開くように変形せず、取り外しを簡単に行うことがで
きる。
【0043】したがって、航空機エンジン20の補機駆
動軸21の中間部の軸受22のインナレース23の固定
に用いることで、スペースの問題や高速回転による遠心
力の問題を解消して強固に固定することができる。
【0044】なお、上記実施例では、高速回転する軸に
取付ける転がり軸受のインナレースの固定に適用する場
合で説明したが、これに限らず、軸とその外周に取付け
られる部材の固定に利用することができ、軸が回転する
場合に限らず固定状態や往復移動など他の動きの場合に
も同様に適用できるものである。
【0045】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明の請求項1記載の軸に組込まれる部材
の固定構造によれば、軸に組込まれる部材の内周面に凹
溝を形成するとともに、この凹溝に端面および外周面か
ら連通する止め輪押え溝を円周方向に複数形成し、この
部材の凹溝と対向する軸には、止め輪用溝を形成してそ
の深さを止め輪を押さえて収納できるようにしたので、
軸の止め輪用溝に止め輪を装着した状態で、部材を押し
込んで止め輪が凹溝に入るようにして互いを固定するこ
とができ、止め輪押え溝を利用して止め輪を押さえて止
め輪用溝内に押し込むことで、簡単に部材を軸から取り
外すことができる。
【0046】これにより、軸外周への部材の組み込みで
あっても内周側に止め輪を装着して固定でき、しかも軸
方向および径方向のわずかなスペースで止め輪の着脱が
でき、止め輪の外周を部材の凹溝で押さえて遠心力によ
る拡がりを防止して固定状態の維持ができる。
【0047】また、この発明の請求項2記載の軸に組込
まれる部材の固定構造によれば、軸を回転軸とするとと
もに、部材を転がり軸受のインナレースとしたので、イ
ンナレースをわずかなスペースしかない軸の外周に固定
することができ、高速回転する場合の止め輪の拡がりも
防止でき、航空機エンジンの補機駆動軸の中間部の軸受
のインナレースの固定に用いることができ、スペースの
問題と遠心力の問題の両方を解消して強固に固定するこ
とができる。
【0048】さらに、これら発明は、いずれも構造が簡
単であり、必要な治具も簡単に製作することができ、安
価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の軸に組込まれる部材の固定構造の一
実施例にかかる縦断面図およびインナレースの固定状態
の正面図である。
【図2】この発明の軸に組込まれる部材の固定構造の一
実施例にかかる適用対象の一例の補機駆動軸の縦断面図
である。
【図3】この発明の軸に組込まれる部材の固定構造の一
実施例にかかる転がり軸受のインナレースの固定方法の
工程図である。
【図4】この発明の軸に組込まれる部材の固定構造の一
実施例にかかる転がり軸受のインナレースの取外し方法
の工程図である。
【符号の説明】
10 軸に組込まれる部材の固定構造 11 転がり軸受 12 インナレース 13 凹溝 14 一端面 15 止め輪押え溝 16 軸 17 突起部 18 止め輪用溝 19 止め輪 20 航空機エンジン 21 補機駆動軸 22 軸受 23 インナレース 28 ケース 31 バンド 32 インナレース押込治具 33 取外治具 34 押え部 35 引抜き治具 36 爪 37 締め具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に組込まれる部材の内周面に凹溝を形
    成するとともに、この部材の端面および外周面から前記
    凹溝に連通して外側から止め輪を押さえることができる
    止め輪押え溝を当該部材の円周方向に複数形成する一
    方、前記部材が組み込まれる軸の外周に止め輪が装着さ
    れるとともに、装着された止め輪を押さえて収納し得る
    止め輪用溝を形成し、この止め輪用溝に内周部が位置す
    るとともに外周部が前記部材の凹溝に位置して互いを固
    定する止め輪を備えてなることを特徴とする軸に組込ま
    れる部材の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記軸が回転軸であるとともに、前記軸
    に組込まれる部材が転がり軸受のインナレースであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の軸に組込まれる部材の固
    定構造。
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