JPH10250886A - 巻 軸 - Google Patents

巻 軸

Info

Publication number
JPH10250886A
JPH10250886A JP7885897A JP7885897A JPH10250886A JP H10250886 A JPH10250886 A JP H10250886A JP 7885897 A JP7885897 A JP 7885897A JP 7885897 A JP7885897 A JP 7885897A JP H10250886 A JPH10250886 A JP H10250886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical member
claw
core
winding shaft
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7885897A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kataoka
▲晧▼ 片岡
Takeshi Kataoka
雄 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kataoka Machine Co Ltd
Kataoka Machine Tools Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kataoka Machine Co Ltd
Kataoka Machine Tools Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kataoka Machine Co Ltd, Kataoka Machine Tools Manufacturing Co Ltd filed Critical Kataoka Machine Co Ltd
Priority to JP7885897A priority Critical patent/JPH10250886A/ja
Publication of JPH10250886A publication Critical patent/JPH10250886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding Of Webs (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 巻芯の円筒部材に対する偏心を防止でき、巻
軸が回転しているか停止しているかに関係なく巻芯を円
筒部材上に確実に固定でき、その状態を、巻芯の取外し
が必要になるまで保つことができる、簡素な構造のフリ
クション巻軸を提供する。 【解決手段】 筒状の巻芯に挿入する円筒部材5の外周
に円周方向に形成した少なくとも3つの陥没部6内に収
容した、巻芯内周に係合する係合部7aをもつ爪7と、
係合部が陥没部から進出できるように爪を枢支するピン
8と、円筒部材の円周方向に対して傾斜した爪の下面7
bと陥没部の底面6aとの間に設けた移動体10と、円
筒部材に同心かつ回転可能に取付けた、各移動体の相互
間隔を一定に保持する保持リング11と、爪の下面と陥
没部の底面の隙間の狭い方へ移動体が移動するよう保持
リングを回転付勢する、保持リングと円筒部材との間に
設けたバネ12と、円筒部材に設けた、爪の押戻し装置
9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯状シート又は線条
材を巻取る筒状の巻芯を支持するための巻軸に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に巻軸は筒状の巻芯に挿入する円筒
部材を備え、巻芯を円筒部材に外挿して固定した状態で
支持する。従来の巻軸には、円筒部材に巻芯を固定する
ために、円筒部材の円周方向に3箇所、等間隔に形成し
た陥没部と、各陥没部にそれぞれ収容した爪と、爪の中
央部分を枢支する、中心軸線に平行なピンと、各陥没部
内に設けた、爪の一端側を押上げ付勢するためのバネ
と、各陥没部内に設けた、爪の他の一端側を押上げるた
るめのピストンとを備えたものがある(特願平8−29
7483号の明細書及び図面参照)。この巻軸では、爪
は、バネで押上げられる側の端部付近の上面に、巻芯の
内周に係合する係合部を有する。そして前記ピストンに
圧縮空気を作用させると、ピストンが爪の他の一端側を
押上げ、それによってピンを中心に爪がバネの付勢力に
抗して傾動し、それに伴い爪の一端側の係合部が陥没部
内へ後退する。また、巻芯を円筒部材上に固定すると
き、前記ピストンへの圧縮空気の供給を絶つ。そうする
とバネの付勢力で爪の一端側が押上げられ、爪が、係合
部の後退時とは逆の方向に傾動し、それに伴い係合部が
陥没部から進出して、円筒部材の外周に装着してある巻
芯の内周に係合する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に巻軸では、巻芯
の着脱を容易にするために円筒部材の外径は巻芯の内径
より僅かに小さくなっており、シート巻取中、巻芯はシ
ートロールの荷重を受けるので、巻芯が円筒部材に対し
て偏心しようとする。そして巻芯が大きく偏心した状態
で巻取りを行うとシートロールが不良品になる。
【0004】上述した従来の巻軸では、各爪がバネで個
々に押上げ付勢され、しかも各バネは、巻芯に荷重が作
用しないとき、それぞれの撓みが均等になるように、同
じバネ定数のものを用いる。それゆえ、巻芯に荷重が全
く作用せず、かつ各バネのバネ定数が完全に同一であれ
ば、巻芯を装着したとき各爪の押上げ力が釣り合い、巻
芯が円筒部材に対して同心に支持される。ところが、巻
芯にシートロールの荷重が加わると、その荷重の大きさ
に応じて、巻軸の上側半周にある爪を押しているバネが
縮み、その分、巻軸の下側半周にある爪を押しているバ
ネが伸び、その状態で各バネの反発力と荷重とが釣り合
うと共に、巻芯が巻軸に対して下方へ偏心する。そし
て、この偏心量は巻芯に荷重が加わる限り完全に零には
ならない。しかしバネの撓み量は荷重に比例しバネ定数
に反比例するため、バネ定数の大きいバネを採用するこ
とができれば、巻芯の巻軸に対する偏心量を小さくする
ことができる。
【0005】ところが、上述の巻軸では、ピストンを、
占有空間が小さく、しかも中心軸に対して回転する円筒
部材に設けるので、ピストンの力を増大させるには限界
がある。そしてバネの撓みを小さくするためにバネ定数
を大きくすると、そのバネの反発力がピストンの力より
大きくなって、爪の係合部を陥没部へ後退させることが
できなくなる。そのため、実用上はバネ定数を大きくす
ることができず、巻芯の偏心を充分に抑えることができ
ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の巻軸で
は、筒状の巻芯へ挿入する円筒部材の外周に円周方向に
形成した少なくとも3つの陥没部と、前記各陥没部内に
それぞれ収容した、巻芯内周に係合する係合部をもつ爪
と、前記係合部が前記陥没部から進出できるように前記
爪を保持する保持手段と、前記円筒部材の円周方向に対
して傾斜した、前記爪の下面又は前記陥没部の底面と、
前記爪の下面と前記陥没部の底面との間に設けた移動体
と、前記円筒部材に同心かつ回転可能に取付けた、前記
各移動体の相互間隔を一定に保持する保持リングと、前
記爪の下面と前記陥没部の底面との隙間が狭い方へ前記
移動体が移動するよう前記保持リングを回転付勢する、
前記保持リングと前記円筒部材との間に設けたバネと、
前記円筒部材に設けた、前記爪の押戻し装置とを備え
た。
【0007】押戻し装置が作動していないとき、保持リ
ングはバネにより回転し、少なくとも一方が傾斜した爪
の下面と陥没部の底面との間の各移動体をそれぞれ同じ
距離だけ隙間の狭い方へ移動させる。それにより各移動
体は爪をそれぞれ同じ量だけ押上げ、それによって爪の
係合部は陥没部から均等に進出する。
【0008】押戻し装置が一斉に作動すると、各爪は係
合部が陥没部内へ後退するよう押戻し装置により押され
る。それによって移動体は爪の下面と陥没部の底面とに
より挟圧され、爪の下面と陥没部の底面との隙間の広い
方へ押戻される。それと同時に保持リングは各移動体よ
り押戻し力を受け、バネによる回転力に抗して回転す
る。つまり全ての押戻し装置による押戻し力が一斉に保
持リングに作用する。それゆえ、バネによる保持リング
の回転力を、各爪毎の押戻し装置による押戻し力の総和
に相当する回転力より少し小さくしておけば、押戻し装
置により爪の係合部を陥没部へ後退させることができ
る。
【0009】本発明の巻軸に巻芯を装着したとき、巻芯
の内周が円筒部材の陥没部から均等に進出した爪の係合
部によって支えられるので、その巻芯と円筒部材とは同
心になる。また、この状態で爪は、バネによる保持リン
グの回転力に応じた押上げ力を受ける。そして、上述し
た従来の巻軸では巻芯に荷重が加われば、それが微小な
ものであってもバネが撓んで爪が変位するのに対し、本
発明の巻軸では、シートロールの荷重が巻芯に加わって
も、その荷重による爪の押下げ力が、保持リングによる
爪の押上げ力より大きくならない限り、爪は後退しな
い。そして、予め撓めた状態で設置したバネにより、例
えば上述した従来の巻軸における各爪毎の押上げ力の総
和に相当する回転力を、保持リングに与えることができ
る。しかも、その保持リングの回転力が、巻軸の上側半
周にあってシートロールの荷重を受ける爪に集中し、そ
の爪の押上げ力として作用する。それゆえ、シートロー
ルによる大きい荷重に屈しない押上げ力を爪に与えるこ
とができる。したがって本発明の巻軸では、シートロー
ルの荷重による巻芯の円筒部材に対する偏心を防ぐこと
が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の巻軸では、筒状の巻芯へ
挿入する円筒部材の外周に円周方向に形成した少なくと
も3つの陥没部と、前記各陥没部内にそれぞれ収容し
た、前記巻芯内周に係合する係合部をもつ爪と、前記係
合部が前記陥没部から進出できるように前記爪を保持す
る保持手段と、前記円筒部材の円周方向に対して傾斜し
た、前記爪の下面又は前記陥没部の底面と、前記爪の下
面と前記陥没部の底面との間に設けた移動体と、前記円
筒部材に同心かつ回転可能に取付けた、前記各移動体の
相互間隔を一定に保持する保持リングと、前記爪の下面
と前記陥没部の底面との隙間が狭い方へ前記移動体が移
動するよう前記保持リングを回転付勢する、前記保持リ
ングと前記円筒部材との間に設けたバネと、前記円筒部
材に設けた、前記爪の押戻し装置とを備える。
【0011】また、複数の帯状シートを一斉に巻取るた
めには、前記円筒部材が複数備えてあり、前記各円筒部
材がそれぞれ中心軸に軸受を介して回転可能に支持さ
れ、かつ摩擦係合機構を介して前記中心軸にスリップ回
転可能に摩擦係合するものがよい。
【0012】また、爪をそれが円滑に作動するよう確実
に保持すると共に、爪の保持手段や押戻し装置の構造を
簡素にするために、前記爪が円筒部材の円周方向に伸
び、前記係合部が前記爪の一端側に配置され、前記押戻
し装置が前記爪の他の一端側に配置され、前記保持手段
は前記爪の中央部分を枢支する、前記円筒部材に装着し
たピンからなるものが望ましい。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1において巻軸は中心軸1を備え、この中
心軸1は帯状シートの巻取中、機枠2、2の間に軸受3
と回転センタ装置4とにより両端部を支持され、図示し
ない駆動機構により回転駆動される。中心軸1の外周に
は多数の円筒部材5が取付けてあり、円筒部材5の外周
に、帯状シートを巻取るための筒状の巻芯Cが装着され
る。
【0014】図2において、円筒部材5の外周には陥没
部6が円周方向の4箇所に等間隔に形成してあり、各陥
没部6にはそれぞれ爪7が収容してある。この爪7は、
円筒部材5の円周方向に伸びており、一端側に、巻芯の
内周に係合する係合部7aを有している。爪7の中央部
分は、円筒部材5に取り付けたピン8で枢支してあり、
係合部7aは爪7がピン8を中心に図3に示すように傾
動することにより陥没部6から外方へ進出することがで
きる。爪7の他の一端側には、係合部7aを陥没部6の
中へ後退させるための押戻し装置9が設けてある。この
実施例の場合、係合部7aには巻芯Cの固定を一層確実
にするための突起が設けてある。
【0015】爪7の係合部7aを陥没部6から進出させ
るために、陥没部6には、爪7の係合部7a側の下方に
おいて円周方向に伸びた底面6aが形成してある。また
爪7の係合部7a側の先端部は内側へ折れ曲がってお
り、この部分の下面7bは円筒部材5の円周方向に対し
て傾斜し、爪の下面7bと陥没部の底面6aとの隙間は
爪7の先端に向かって狭くなっている。また陥没部の底
面6aと爪の下面7bのと間には、移動体としての球体
10が設けてあり、各球体10の相互間隔を一定に保持
するための保持リング11が、円筒部材5に同心に回転
可能に取付けてある。更に、図2に示すように、保持リ
ング11と円筒部材5との間には引張りコイルバネ12
が設けてあり、この引張りコイルバネ12により、保持
リング11は爪の下面7bと陥没部の底面6aとの隙間
が狭い方へ球体10が移動するよう回転付勢してある。
なお、爪の下面7bの傾斜角は、球体10が移動できる
よう、円筒部材5の円周方向及び半径方向に対して実質
的な摩擦角より大きくしてある。
【0016】保持リング11は、その一方の側面の4箇
所に円周方向に等間隔に配置した腕部11aを有してお
り、保持リング11には引張りコイルバネ12の一端を
引掛けるためのピン13が植設してある。この実施例に
よれば引張りコイルバネ12は4本備え、ピン13も4
本等間隔に備えてある。保持リング11の腕部11a
は、球体10を押すことができるよう、中心軸1の長手
方向(図2の紙面に垂直方向)の孔15を通って陥没部
の底面6a上まで伸びている。各コイルバネ12の他の
一端は、円筒部材5に各引張りコイルバネ12毎に植設
したピン16に引掛けてある。
【0017】押戻し装置9は、爪7を押上げるためのピ
ストン17と、ピストン17を収容する穴18からな
る。穴18は、陥没部6内に円筒部材5の半径方向に形
成し、その内周面をピストン17が気密を保ちながら円
滑に往復運動できるように仕上げてある。
【0018】図4は図2における切断線A−Aによる断
面を示し、円筒部材5は、中心軸1に転がり軸受14、
14を介して回転可能に支持してある。また円筒部材5
は、二つの部材5a、5b及び両者を互いに固定する小
ネジ5cから構成され、部材5aに形成した小径部の外
周に保持リング11が回転可能に嵌め合わせてある。ま
た部材5aには爪7を保持するピン8が装着してある。
部材5bは、保持リング11、図2に示す各引張りコイ
ルバネ12を装着した後、部材5aに取付け、小ネジ5
cで固定する。
【0019】図2に示すように、この実施例によれば、
巻軸は、円筒部材5が所要のトルクで回転するよう、そ
の円筒部材5を中心軸1にスリップ回転可能に摩擦係合
させる摩擦係合機構19を備えている。この摩擦係合機
構19は、中心軸1に設けた半径方向の孔20と、孔2
0に緩く挿入した摩擦体21と、中心軸1の中空部の挿
入した、圧縮空気により膨張し、しかも圧縮空気を抜く
と収縮するゴム製のチューブ22とから構成してあり、
孔20は各円筒部材5にそれぞれ対応する箇所に、中心
軸1の円周方向の3箇所に等間隔に配置してある。
【0020】図1に示すように、中心軸1の一方の端部
には、二種類の圧縮空気の供給源に接続された二つの通
路を持つロータリジョイント24が取付けてあり、ロー
タリジョイント24の一方の通路とチューブ22とを連
絡する導入孔25、並びにロータリジョイント24の他
の一方の通路と、中心軸1の内周及びチューブ22の外
周に挟まれた空間とを連絡する導入孔26が穿設してあ
る。また中心軸1のもう一方の端部は圧縮空気が漏れな
いように塞いである。
【0021】図4に示すように、円筒部材5の内周面に
は、それと中心軸1の外周面との隙間を塞ぐための一対
のシール用リング27、27が配設してあり、更に円筒
部材5の一対のシール用リング27、27に挟まれた内
周と、図2に示す穴18との間には小孔28が設けてあ
る。
【0022】この実施例の巻軸において、導入孔26に
圧縮空気が供給されていないとき、引張りコイルバネ1
2で回転付勢された保持リング11の回転力により、各
球体10が、図3に示すように爪の下面7bと陥没部の
底面6aの隙間の狭い方へ一斉に移動し、それにより爪
7が傾くと共にピストン17が押下げられ、爪7の係合
部7aは円筒部材5の外周から突出する。それによって
係合部7aが、円筒部材5の外周に嵌めた巻芯Cの内周
に押付けられ、巻芯Cが円筒部材5に固定される。
【0023】図2において、導入孔26に圧縮空気を供
給すると、その圧縮空気は、中心軸1とチューブ22に
挟まれた空間から孔20と摩擦体21との隙間を通っ
て、図4に示す中心軸1の外周の一対のシール用リング
27、27の間に至り、更に小孔28を経て穴18に流
入し、全てのピストン17を一斉に押上げ、そのピスト
ン17により爪7を押上げる。そうすると、図3に示す
球体10は、爪の下面7bと陥没部の底面6aとにより
挟圧され、傾斜した爪の下面7bの働きにより隙間の広
い方へ押出されると共に、保持リング11を保持リング
11を引張りコイルバネ12による回転力に抗して押戻
す。そうすると爪7は図2のように傾き、係合部7aが
陥没部6へ後退し、それによって巻芯Cの固定が解かれ
る。
【0024】導入孔25に圧縮空気を供給すると、チュ
ーブ22が圧縮空気により膨張して摩擦体21を押上
げ、その摩擦体21の上端が円筒部材5の内周面に摩擦
係合する。
【0025】上述の巻軸を用いて帯状シートを巻取るに
は、まず、図2に示す中心軸1の導入孔26に圧縮空気
を供給する。そうすると、ピストン17が作動し、爪7
が図2のように傾き、爪7の係合部7aが円筒部材5の
陥没部6へ後退し、巻芯を円筒部材5の外周に装着でき
る状態になる。
【0026】次に、巻芯を円筒部材5の外周に装着し、
つまり円筒部材5を巻芯の内周に挿入した状態にし、そ
の後、巻芯を円筒部材5上に固定するために、導入孔2
6への圧縮空気の供給を止める。
【0027】次に、帯状シートの先端を巻芯C上に係止
して中心軸1を回転駆動すると共に、中心軸の導入孔2
5に所要圧力の圧縮空気を供給する。そうすると円筒部
材5と中心軸1とが摩擦係合し、それによって巻芯Cが
摩擦係合力に応じたトルクでスリップ可能に回転し、帯
状シートが巻芯C上に巻取られる。
【0028】巻取終了後、巻芯Cの固定を解くために導
入孔26へ圧縮空気を供給し、このの状態で巻軸から巻
芯Cと一緒にシートロールを抜き取る。
【0029】この実施例によれば、チューブ22と中心
軸1の内周に挟まれた空間、及び中心軸1に設けた孔2
0を通じて圧縮空気を押戻し装置9へ供給するようにし
たので、中心軸や摩擦係合機構の構造が簡素で加工や組
立が容易になる。
【0030】以上、一実施例について説明したが本発明
の実施態様は必要に応じて変化し得る。例えば本発明の
巻軸は爪が円筒部材の円周方向の3箇所以上に配置され
たものであればよい。また移動体が保持リングに固設さ
れ、かつ爪の下面が傾斜したものでもよい。また爪の下
面が傾斜せず、代わりに陥没部の底面が傾斜するもので
もよい。また移動体は球体等の転動体に限らない。また
保持リングを回転付勢するバネの数は一つでも複数でも
よい。更に巻軸は円筒部材を1個のみ備え、円筒部材を
中心軸に固着したものでもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、バネで回転付勢された
保持リングの働きにより、各爪の係合部の進出量が均等
になり、かつシートロール荷重を受ける爪に充分な押上
げ力を与えることができるので、巻芯の円筒部材に対す
る偏心を抑えることができる。また、バネで回転付勢し
た保持リングが円筒部材に対し同心に回転することによ
って爪の係合部が突出するので、円筒部材上で保持リン
グが回転しても、それが占有する空間は変わらず、また
保持リングの幅は狭くてもよい。それゆえ保持リングが
装着される円筒部材の幅は従来の巻軸とほぼ同様にする
ことができる。また、バネを複数個設けた場合に各バネ
の力にばらつきがあっても、保持リングは円周方向に滑
らかに回転し、しかも巻芯の偏心を防ぐ効果は変わらな
い。また、爪の係合部はバネの付勢力により進出して巻
芯の内周に係合し、押戻し装置の作動により後退するの
で、巻軸が回転しているか停止しているかに関係なく巻
芯を円筒部材上に確実に固定することができ、その状態
を、巻芯の取外しが必要になるまでバネにより保つこと
ができる。したがって、シートを品質良く巻取ることが
できる、比較的簡素な構造の巻軸を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻軸の一実施例に係る概略正面図であ
る。
【図2】図1の巻軸を断面で示す側面図である。
【図3】爪の係合部が進出した状態を示す側面図であ
る。
【図4】図1の巻軸の要部を断面で示す正面図である。
【符号の説明】
1 中心軸 5 円筒部材 6 軸受 6a 底面 6 陥没部 7 爪 7a 係合部 7b 下面 8 保持手段(ピン) 9 押戻し装置 10 移動体(球体) 11 保持リング 12 バネ 17 ピストン 19 摩擦係合機構 21 摩擦体 22 チューブ 27 シール用リング 29 小孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の巻芯へ挿入する円筒部材の外周に
    円周方向に形成した少なくとも3つの陥没部と、前記各
    陥没部内にそれぞれ収容した、前記巻芯内周に係合する
    係合部をもつ爪と、前記係合部が前記陥没部から進出で
    きるように前記爪を保持する保持手段と、前記円筒部材
    の円周方向に対して傾斜した、前記爪の下面又は前記陥
    没部の底面と、前記爪の下面と前記陥没部の底面との間
    に設けた移動体と、前記円筒部材に同心かつ回転可能に
    取付けた、前記各移動体の相互間隔を一定に保持する保
    持リングと、前記爪の下面と前記陥没部の底面との隙間
    が狭い方へ前記移動体が移動するよう前記保持リングを
    回転付勢する、前記保持リングと前記円筒部材との間に
    設けたバネと、前記円筒部材に設けた、前記爪の押戻し
    装置とを備えることを特徴とする巻軸。
  2. 【請求項2】 前記円筒部材は複数備えてあり、前記各
    円筒部材がそれぞれ中心軸に軸受を介して回転可能に支
    持され、かつ摩擦係合機構を介して前記中心軸にスリッ
    プ回転可能に摩擦係合する請求項1の巻軸。
  3. 【請求項3】 前記爪が円筒部材の円周方向に伸び、前
    記係合部が前記爪の一端側に配置され、前記押戻し装置
    が前記爪の他の一端側に配置され、前記保持手段は前記
    爪の中央部分を枢支する、前記円筒部材に装着したピン
    からなる請求項1又は請求項2記載の巻軸。
JP7885897A 1997-03-13 1997-03-13 巻 軸 Pending JPH10250886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7885897A JPH10250886A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 巻 軸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7885897A JPH10250886A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 巻 軸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10250886A true JPH10250886A (ja) 1998-09-22

Family

ID=13673536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7885897A Pending JPH10250886A (ja) 1997-03-13 1997-03-13 巻 軸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10250886A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000069763A1 (fr) * 1999-05-17 2000-11-23 Nishimura Seisakusho Co., Ltd. Dispositif de fixation d'un noyau d'enroulements
CN1099989C (zh) * 1999-05-17 2003-01-29 株式会社西村制作所 卷取型芯固定装置
CN108639812A (zh) * 2018-04-04 2018-10-12 李嘉伟 一种印刷机卷纸用转筒组件及其使用方法
CN108861721A (zh) * 2017-05-11 2018-11-23 东莞市雅康精密机械有限公司 分切设备及其滑差轴
CN108861763A (zh) * 2017-05-11 2018-11-23 东莞市雅康精密机械有限公司 分切设备及其滑差轴
CN109132720A (zh) * 2017-06-28 2019-01-04 东莞市雅康精密机械有限公司 分切设备及其滑差轴

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000069763A1 (fr) * 1999-05-17 2000-11-23 Nishimura Seisakusho Co., Ltd. Dispositif de fixation d'un noyau d'enroulements
US6409119B1 (en) * 1999-05-17 2002-06-25 Nishimura Seisakusho Co., Ltd. Winding core fixing device
CN1099989C (zh) * 1999-05-17 2003-01-29 株式会社西村制作所 卷取型芯固定装置
CN108861721A (zh) * 2017-05-11 2018-11-23 东莞市雅康精密机械有限公司 分切设备及其滑差轴
CN108861763A (zh) * 2017-05-11 2018-11-23 东莞市雅康精密机械有限公司 分切设备及其滑差轴
CN109132720A (zh) * 2017-06-28 2019-01-04 东莞市雅康精密机械有限公司 分切设备及其滑差轴
CN108639812A (zh) * 2018-04-04 2018-10-12 李嘉伟 一种印刷机卷纸用转筒组件及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100547499B1 (ko) 기록지 롤 홀더 장치
JPH11296942A (ja) ディスクのチャック装置
JP2019163167A (ja) スリッター用フリクションシャフト
JPH10250886A (ja) 巻 軸
KR102248117B1 (ko) 프릭션 샤프트 구조체
EP1036646B1 (en) Curing machine for pneumatic tires
JP3000879U (ja) ハブ調心可能なフィルム巻取り装置
JPS6337020B2 (ja)
US20030116675A1 (en) Friction winding shaft for reversible rotation
JP4403526B2 (ja) 巻芯支持軸
JP3632175B2 (ja) クランプ機構及びこのクランプ機構を利用する巻取軸
JP2913614B2 (ja) ロール状記録紙の保持構造
JP7398967B2 (ja) アダプタ
JPH10120255A (ja) フリクション巻軸
JP2595185Y2 (ja) ワイヤコイル支持装置
JP3780451B2 (ja) フィルムロールの支持装置
JP5950224B1 (ja) 帯状シート巻軸
JPH081236Y2 (ja) シートロール用スプール
JP2603914B2 (ja) 紙管類のチャック装置
JP2872646B2 (ja) リールシャフト装置
JPH11208942A (ja) シート巻取軸
JPH0649371Y2 (ja) コイル材受け台
JP2006131359A (ja) 弾性体を装着した拡縮巻取円盤
JPH11157710A (ja) ロールコアチャッキング装置
KR20160024578A (ko) 외팔보 회전축 지지구조