JPH10147457A - 巻取軸 - Google Patents
巻取軸Info
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- JPH10147457A JPH10147457A JP30976796A JP30976796A JPH10147457A JP H10147457 A JPH10147457 A JP H10147457A JP 30976796 A JP30976796 A JP 30976796A JP 30976796 A JP30976796 A JP 30976796A JP H10147457 A JPH10147457 A JP H10147457A
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- Japan
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- core holder
- core
- locking claw
- peripheral surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻芯を支持する係止爪の数を、係止爪を着脱
することなく容易に変更可能な巻取軸を提供する。 【解決手段】 本発明は、駆動軸と、この駆動軸に環装
され、駆動軸と一体に回転するフリクションリングと、
このフリクションリングに、その周方向に沿って摺動自
在に環装され、かつ巻取り用の巻芯を着脱自在に支持す
るコアホルダ11とを備えるとともに、コアホルダ11
が、コアホルダ11の径方向に沿って移動自在な係止爪
17と、この係止爪17を、コアホルダ11の外周面よ
り後退する位置から、コアホルダ11の外周面から突出
して前記巻芯の内周面と係合する位置まで変位させる変
位手段15と、係止爪17をコアホルダ11の径方向内
方に付勢する付勢手段18とを備える巻取軸において、
係止爪17を、変位手段15の作動に係わらず、コアホ
ルダ11の外周面より後退する位置に保持する保持手段
20を備えることを特徴としている。
することなく容易に変更可能な巻取軸を提供する。 【解決手段】 本発明は、駆動軸と、この駆動軸に環装
され、駆動軸と一体に回転するフリクションリングと、
このフリクションリングに、その周方向に沿って摺動自
在に環装され、かつ巻取り用の巻芯を着脱自在に支持す
るコアホルダ11とを備えるとともに、コアホルダ11
が、コアホルダ11の径方向に沿って移動自在な係止爪
17と、この係止爪17を、コアホルダ11の外周面よ
り後退する位置から、コアホルダ11の外周面から突出
して前記巻芯の内周面と係合する位置まで変位させる変
位手段15と、係止爪17をコアホルダ11の径方向内
方に付勢する付勢手段18とを備える巻取軸において、
係止爪17を、変位手段15の作動に係わらず、コアホ
ルダ11の外周面より後退する位置に保持する保持手段
20を備えることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物品のウ
ェブを巻芯上に巻取る巻取軸に関し、特に、複数のウェ
ブを、一定のトルクで同時に巻取り可能な巻取軸に関す
る。
ェブを巻芯上に巻取る巻取軸に関し、特に、複数のウェ
ブを、一定のトルクで同時に巻取り可能な巻取軸に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シート状物品のウェブを巻芯上に巻取る
場合、巻取軸が多く用いられている。この巻取軸は、駆
動軸に環装され、かつ巻芯を内側から支持することによ
り巻芯を回転させるもので、特に、2軸式スリッタ等に
は、巻取軸を支持するコアホルダを、駆動軸の長手方向
に沿って複数個環装したものが用いられる。
場合、巻取軸が多く用いられている。この巻取軸は、駆
動軸に環装され、かつ巻芯を内側から支持することによ
り巻芯を回転させるもので、特に、2軸式スリッタ等に
は、巻取軸を支持するコアホルダを、駆動軸の長手方向
に沿って複数個環装したものが用いられる。
【0003】この種の巻取軸の例を図5及び図6に示
す。図中符号1は駆動軸で、この駆動軸1には、円筒状
をなすフリクションリング2が、駆動軸1と一体に回転
可能に環装されている。また、フリクションリング2に
は、複数のコアホルダ3がその長手方向に沿って所定ピ
ッチで環装され、かつ個々のコアホルダ3は、フリクシ
ョンリング2に、その周方向に沿って摺動自在とされて
いる。
す。図中符号1は駆動軸で、この駆動軸1には、円筒状
をなすフリクションリング2が、駆動軸1と一体に回転
可能に環装されている。また、フリクションリング2に
は、複数のコアホルダ3がその長手方向に沿って所定ピ
ッチで環装され、かつ個々のコアホルダ3は、フリクシ
ョンリング2に、その周方向に沿って摺動自在とされて
いる。
【0004】符合4は、個々のコアホルダ3内に、コア
ホルダ3の周方向に沿って等間隔で配設されたボスで、
このボス4は、コアホルダ3内に形成された例えば流路
5に対する給/排気等により、コアホルダ3の径方向に
沿って移動自在とされている。また、符合6は、ボス4
上に例えばネジ等により着脱自在に支持された係止爪
で、この係止爪6は、前記流路5への給/排気等に伴う
ボス4の移動により、コアホルダ3の外周面より後退す
る位置(図6中実線で示す位置)から、コアホルダ3の
外周面から突出する位置(図6中符合Uで示す位置)ま
で変位可能とされている。
ホルダ3の周方向に沿って等間隔で配設されたボスで、
このボス4は、コアホルダ3内に形成された例えば流路
5に対する給/排気等により、コアホルダ3の径方向に
沿って移動自在とされている。また、符合6は、ボス4
上に例えばネジ等により着脱自在に支持された係止爪
で、この係止爪6は、前記流路5への給/排気等に伴う
ボス4の移動により、コアホルダ3の外周面より後退す
る位置(図6中実線で示す位置)から、コアホルダ3の
外周面から突出する位置(図6中符合Uで示す位置)ま
で変位可能とされている。
【0005】ウェブを巻芯上に巻取る場合には、巻芯を
コアホルダ3に環装した後、係止爪6をコアホルダ3の
外周面から突出させ、係止爪6の表面を巻芯に圧接させ
ることにより、巻芯をコアホルダ3に支持させる。そし
て、この状態で駆動軸1を回転させると、巻芯が従動回
転し、ウェブが巻芯上に巻取られる。また、ウェブの巻
取りに際しては、駆動軸1をウェブの巻取り速度より高
速で回転させ、コアホルダ3をフリクションリング2の
周方向にスリップさせながら巻取りを行うようにする。
すると、ウェブは、個々のコアホルダ3とフリクション
リング2との間に発生する一定のフリクショントルクに
より常時引っ張られた状態で巻芯上に巻取られる。
コアホルダ3に環装した後、係止爪6をコアホルダ3の
外周面から突出させ、係止爪6の表面を巻芯に圧接させ
ることにより、巻芯をコアホルダ3に支持させる。そし
て、この状態で駆動軸1を回転させると、巻芯が従動回
転し、ウェブが巻芯上に巻取られる。また、ウェブの巻
取りに際しては、駆動軸1をウェブの巻取り速度より高
速で回転させ、コアホルダ3をフリクションリング2の
周方向にスリップさせながら巻取りを行うようにする。
すると、ウェブは、個々のコアホルダ3とフリクション
リング2との間に発生する一定のフリクショントルクに
より常時引っ張られた状態で巻芯上に巻取られる。
【0006】すなわち、この巻取軸では、複数のコアホ
ルダ3がその長手方向に沿って所定ピッチで環装され、
かつ個々のコアホルダ3とフリクションリング2との間
にそれぞれ一定のフリクショントルクを発生させること
が可能となっている。従って、巻芯を、その幅に応じ
て、個々のコアホルダ3にそれぞれ、あるいは複数のコ
アホルダ3にまたがって着脱自在に支持させ、かつこれ
らの巻芯に、ウェブを一定のフリクショントルクで巻取
ることができる。
ルダ3がその長手方向に沿って所定ピッチで環装され、
かつ個々のコアホルダ3とフリクションリング2との間
にそれぞれ一定のフリクショントルクを発生させること
が可能となっている。従って、巻芯を、その幅に応じ
て、個々のコアホルダ3にそれぞれ、あるいは複数のコ
アホルダ3にまたがって着脱自在に支持させ、かつこれ
らの巻芯に、ウェブを一定のフリクショントルクで巻取
ることができる。
【0007】ところで、巻芯の幅によっては、係止爪6
の一部が巻芯の端部にかかってしまう場合があるが、こ
の場合には、巻芯の端部が係止爪6によって損傷し、損
傷部分がウェブに付着することがある。従って、この問
題を避けるため、巻芯の端部にかかっている係止爪6を
取り外す必要がある。また、同一幅の巻芯を巻取軸に複
数個支持させる場合、これら巻芯と係止爪6間の相対位
置が個々の巻芯で同一とならず、その結果、個々の巻芯
を支持する係止爪6の数に差が生じ、個々の巻芯に加わ
るトルクに差が生じる恐れがあるため、係止爪6の数を
揃える目的で、一部の係止爪6をコアホルダ3から取り
外す場合がある。
の一部が巻芯の端部にかかってしまう場合があるが、こ
の場合には、巻芯の端部が係止爪6によって損傷し、損
傷部分がウェブに付着することがある。従って、この問
題を避けるため、巻芯の端部にかかっている係止爪6を
取り外す必要がある。また、同一幅の巻芯を巻取軸に複
数個支持させる場合、これら巻芯と係止爪6間の相対位
置が個々の巻芯で同一とならず、その結果、個々の巻芯
を支持する係止爪6の数に差が生じ、個々の巻芯に加わ
るトルクに差が生じる恐れがあるため、係止爪6の数を
揃える目的で、一部の係止爪6をコアホルダ3から取り
外す場合がある。
【0008】ここで、上記従来の巻取軸の場合、係止爪
6は通常ネジを介してボス5に取り付けられているた
め、係止爪6の取り外しに際しては、このネジを緩めて
取り外した後、保持爪6を取り外している。また、ウェ
ブの巻取り終了後、次回の巻取りのため、取り外した保
持爪6を改めて取り付ける必要がある。
6は通常ネジを介してボス5に取り付けられているた
め、係止爪6の取り外しに際しては、このネジを緩めて
取り外した後、保持爪6を取り外している。また、ウェ
ブの巻取り終了後、次回の巻取りのため、取り外した保
持爪6を改めて取り付ける必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の巻取軸においては、係止爪6の着脱作業に多大な手
間と時間を要するという問題があった。また、繰り返し
て係止爪6の着脱作業を行うと、係止爪6取付用のネジ
が工具により損傷して取り外し不要となる場合があっ
た。更に、取り外した係止爪6やネジを紛失しやすく、
かつ紛失した係止爪6やネジが巻取り中のウェブ内に混
入する可能性もあった。
来の巻取軸においては、係止爪6の着脱作業に多大な手
間と時間を要するという問題があった。また、繰り返し
て係止爪6の着脱作業を行うと、係止爪6取付用のネジ
が工具により損傷して取り外し不要となる場合があっ
た。更に、取り外した係止爪6やネジを紛失しやすく、
かつ紛失した係止爪6やネジが巻取り中のウェブ内に混
入する可能性もあった。
【0010】一方、ボス4及び係止爪6の一方を磁石、
他方を磁性体にてそれぞれ構成し、両者間に作用する磁
力により、係止爪6をボス4に着脱自在に支持させるこ
とも可能である。しかしながら、この場合には、コアホ
ルダ3の回転に伴い係止爪6に作用する遠心力により、
巻取り作業中、係止爪6がボス4から外れる可能性があ
った。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、巻芯
を支持する係止爪6の数を、係止爪6を着脱することな
く容易に変更可能な巻取軸の提供をその目的としてい
る。
他方を磁性体にてそれぞれ構成し、両者間に作用する磁
力により、係止爪6をボス4に着脱自在に支持させるこ
とも可能である。しかしながら、この場合には、コアホ
ルダ3の回転に伴い係止爪6に作用する遠心力により、
巻取り作業中、係止爪6がボス4から外れる可能性があ
った。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、巻芯
を支持する係止爪6の数を、係止爪6を着脱することな
く容易に変更可能な巻取軸の提供をその目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動軸と、こ
の駆動軸に環装され、前記駆動軸と一体に回転するフリ
クションリングと、このフリクションリングに、その周
方向に沿って摺動自在に環装され、かつ巻取り用の巻芯
を着脱自在に支持するコアホルダとを備えるとともに、
前記コアホルダが、前記コアホルダの径方向に沿って移
動自在な係止爪と、この係止爪を、前記コアホルダの外
周面より後退する位置から、前記コアホルダの外周面か
ら突出して前記巻芯の内周面と係合する位置まで変位さ
せる変位手段と、前記係止爪を前記コアホルダの径方向
内方に付勢する付勢手段とを備える巻取軸において、前
記係止爪を、前記変位手段の作動に係わらず、前記コア
ホルダの外周面より後退する位置に保持する保持手段を
備えたことを特徴としている。
の駆動軸に環装され、前記駆動軸と一体に回転するフリ
クションリングと、このフリクションリングに、その周
方向に沿って摺動自在に環装され、かつ巻取り用の巻芯
を着脱自在に支持するコアホルダとを備えるとともに、
前記コアホルダが、前記コアホルダの径方向に沿って移
動自在な係止爪と、この係止爪を、前記コアホルダの外
周面より後退する位置から、前記コアホルダの外周面か
ら突出して前記巻芯の内周面と係合する位置まで変位さ
せる変位手段と、前記係止爪を前記コアホルダの径方向
内方に付勢する付勢手段とを備える巻取軸において、前
記係止爪を、前記変位手段の作動に係わらず、前記コア
ホルダの外周面より後退する位置に保持する保持手段を
備えたことを特徴としている。
【0012】この場合、前記コアホルダが、内筒と外筒
とからなる二重管状をなし、かつ前記係止爪が、前記コ
アホルダの軸線と直交する自らの軸線回りに回転自在と
された円盤状をなすとともに、前記保持手段が、前記係
止爪の外周端から突出して前記外筒の内周面に前記コア
ホルダの内側から当接される突片とされ、この突片を前
記外筒の長手方向に向けた場合に前記係止爪が前記コア
ホルダの外周面から突出可能とされ、かつ前記突片を前
記外筒の端面と平行な接線方向に向けた場合に前記係止
爪が前記コアホルダの外周面より後退する位置で保持さ
れることが望ましい。
とからなる二重管状をなし、かつ前記係止爪が、前記コ
アホルダの軸線と直交する自らの軸線回りに回転自在と
された円盤状をなすとともに、前記保持手段が、前記係
止爪の外周端から突出して前記外筒の内周面に前記コア
ホルダの内側から当接される突片とされ、この突片を前
記外筒の長手方向に向けた場合に前記係止爪が前記コア
ホルダの外周面から突出可能とされ、かつ前記突片を前
記外筒の端面と平行な接線方向に向けた場合に前記係止
爪が前記コアホルダの外周面より後退する位置で保持さ
れることが望ましい。
【0013】また、前記変位手段には、例えば、前記内
筒と外筒との間に環装され、給気に伴う拡径により前記
係止爪を前記コアホルダの径方向外方に押圧する弾性管
が用いられる。更に、前記付勢手段を前記弾性管と前記
外筒との間に設け、かつ前記係止爪が、前記付勢手段を
介して、前記外筒に、前記コアホルダの径方向に沿って
移動自在に支持されていてもよい。一方、前記コアホル
ダは、前記フリクションリングに、その長手方向に沿っ
て複数個環装されていることが望ましい。
筒と外筒との間に環装され、給気に伴う拡径により前記
係止爪を前記コアホルダの径方向外方に押圧する弾性管
が用いられる。更に、前記付勢手段を前記弾性管と前記
外筒との間に設け、かつ前記係止爪が、前記付勢手段を
介して、前記外筒に、前記コアホルダの径方向に沿って
移動自在に支持されていてもよい。一方、前記コアホル
ダは、前記フリクションリングに、その長手方向に沿っ
て複数個環装されていることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施形態について更に詳しく説明する。なお、本発明は、
例えば上記図5及び図6に例示されるような巻取軸のコ
アホルダの改良に関するものであるため、巻取軸を構成
する他の部材については、その説明を省略する。
施形態について更に詳しく説明する。なお、本発明は、
例えば上記図5及び図6に例示されるような巻取軸のコ
アホルダの改良に関するものであるため、巻取軸を構成
する他の部材については、その説明を省略する。
【0015】本発明の巻取軸に係るコアホルダの例を図
1ないし図4に示す。このコアホルダ11は、内筒12
と外筒13とからなる二重管状の部材で、かつ内筒12
を介して、フリクションリング(図示せず。)に、その
周方向に沿って摺動自在に環装されている。また、これ
ら内筒12と外筒13との間には空間14が形成され、
かつこの空間14には、例えばゴム等からなる弾性管
(変位手段)15が環装されている。この弾性管15
は、内筒12の表面に密着し、かつ図示しない給気手段
を介して内筒12の表面と弾性管15との間に給気する
ことにより、例えば図2中符号Eで示すように拡径可能
とされている。
1ないし図4に示す。このコアホルダ11は、内筒12
と外筒13とからなる二重管状の部材で、かつ内筒12
を介して、フリクションリング(図示せず。)に、その
周方向に沿って摺動自在に環装されている。また、これ
ら内筒12と外筒13との間には空間14が形成され、
かつこの空間14には、例えばゴム等からなる弾性管
(変位手段)15が環装されている。この弾性管15
は、内筒12の表面に密着し、かつ図示しない給気手段
を介して内筒12の表面と弾性管15との間に給気する
ことにより、例えば図2中符号Eで示すように拡径可能
とされている。
【0016】符合16は、外筒13に、コアホルダ11
の軸線と直交するよう開口する円孔で、この円孔16は
空間14に連通され、かつ円孔16内には、円孔16と
同一径の円盤状をなす係止爪17が嵌合されている。こ
の係止爪17は、外筒13の内面に円孔16を横断して
張設された板バネ(付勢手段)18上に、円孔16と同
軸をなすネジ19にて支持され、その結果、係止爪17
は、板バネ18に、ネジ19を介して自らの軸線回りに
回転自在に支持されている。また、係止爪17は、板バ
ネ18の有する弾性により、コアホルダ11の径方向内
方に付勢されるとともに、コアホルダ11の径方向に沿
って移動自在とされている。
の軸線と直交するよう開口する円孔で、この円孔16は
空間14に連通され、かつ円孔16内には、円孔16と
同一径の円盤状をなす係止爪17が嵌合されている。こ
の係止爪17は、外筒13の内面に円孔16を横断して
張設された板バネ(付勢手段)18上に、円孔16と同
軸をなすネジ19にて支持され、その結果、係止爪17
は、板バネ18に、ネジ19を介して自らの軸線回りに
回転自在に支持されている。また、係止爪17は、板バ
ネ18の有する弾性により、コアホルダ11の径方向内
方に付勢されるとともに、コアホルダ11の径方向に沿
って移動自在とされている。
【0017】符合20は、係止爪17の基端側にて、係
止爪17の外周端から、その軸線を挟んで対称となるよ
う径方向外方に突出する一対の突片で、これら突片20
は、外筒13の内周面にコアホルダ11の内側から当接
されている。その結果、係止爪17をネジ19回りに回
転させて、図1及び図2に示すように、突片20を外筒
13の長手方向に向けると、係止爪17が、コアホルダ
の外周面から突出可能となる。一方、図3及び図4に示
すように、突片20を外筒13の端面と平行な接線方向
に向けた場合には、係止爪17が、円孔16に対する突
片20の位置変化に伴いコアホルダ11の径方向内方に
移動し、かつ突片20と外筒13の内周面との当接によ
り、コアホルダ11の外周面より後退する位置で保持さ
れる。
止爪17の外周端から、その軸線を挟んで対称となるよ
う径方向外方に突出する一対の突片で、これら突片20
は、外筒13の内周面にコアホルダ11の内側から当接
されている。その結果、係止爪17をネジ19回りに回
転させて、図1及び図2に示すように、突片20を外筒
13の長手方向に向けると、係止爪17が、コアホルダ
の外周面から突出可能となる。一方、図3及び図4に示
すように、突片20を外筒13の端面と平行な接線方向
に向けた場合には、係止爪17が、円孔16に対する突
片20の位置変化に伴いコアホルダ11の径方向内方に
移動し、かつ突片20と外筒13の内周面との当接によ
り、コアホルダ11の外周面より後退する位置で保持さ
れる。
【0018】ウェブを巻芯上に巻取る場合には、図1及
び図2に示すように、突片20を外筒13の長手方向に
向けた状態で巻芯をコアホルダ11に環装した後、内筒
12の表面と弾性管15との間に給気して、弾性管15
を、図2中符号Eで示すように拡径させる。すると、拡
径した弾性管15に押圧された係止爪17が、板バネ1
8の付勢力に打ち勝って図2に示すようにコアホルダ1
1の外周面から突出し、その結果、係止爪17の表面が
巻芯に圧接して、巻芯がコアホルダ11に支持される。
び図2に示すように、突片20を外筒13の長手方向に
向けた状態で巻芯をコアホルダ11に環装した後、内筒
12の表面と弾性管15との間に給気して、弾性管15
を、図2中符号Eで示すように拡径させる。すると、拡
径した弾性管15に押圧された係止爪17が、板バネ1
8の付勢力に打ち勝って図2に示すようにコアホルダ1
1の外周面から突出し、その結果、係止爪17の表面が
巻芯に圧接して、巻芯がコアホルダ11に支持される。
【0019】そして、この状態で駆動軸をウェブの巻取
り速度より高速で回転させると、巻芯が従動回転すると
ともに、コアホルダ11がフリクションリングの周方向
にスリップし、ウェブが、個々のコアホルダ11とフリ
クションリングとの間に発生する一定のフリクショント
ルクにより常時引っ張られた状態で巻芯上に巻取られ
る。すなわち、この巻取軸においても、複数のコアホル
ダ11をその長手方向に沿って所定ピッチで環装し、か
つ個々のコアホルダ11とフリクションリングとの間に
それぞれ一定のフリクショントルクを発生させることが
可能となっている。従って、巻芯を、その幅に応じて、
個々のコアホルダ11にそれぞれ、あるいは複数のコア
ホルダ11にまたがって着脱自在に支持させ、かつこれ
らの巻芯に、ウェブを一定のフリクショントルクで巻取
ることができる。
り速度より高速で回転させると、巻芯が従動回転すると
ともに、コアホルダ11がフリクションリングの周方向
にスリップし、ウェブが、個々のコアホルダ11とフリ
クションリングとの間に発生する一定のフリクショント
ルクにより常時引っ張られた状態で巻芯上に巻取られ
る。すなわち、この巻取軸においても、複数のコアホル
ダ11をその長手方向に沿って所定ピッチで環装し、か
つ個々のコアホルダ11とフリクションリングとの間に
それぞれ一定のフリクショントルクを発生させることが
可能となっている。従って、巻芯を、その幅に応じて、
個々のコアホルダ11にそれぞれ、あるいは複数のコア
ホルダ11にまたがって着脱自在に支持させ、かつこれ
らの巻芯に、ウェブを一定のフリクショントルクで巻取
ることができる。
【0020】一方、係止爪17の一部が巻芯の端部にか
かってしまう場合、あるいは、個々の巻芯を支持する係
止爪17の数を揃える目的で、一部の係止爪17につい
て、コアホルダ11の外周面からの突出を阻止したい場
合がある。このような場合には、コアホルダ11への巻
芯の環装に先立ち、突出させたくない係止爪17を、図
3及び図4に示すように、突片20が外筒13の端面と
平行な接線方向に向くよう回転させておく。すると、係
止爪17が、板バネ18の付勢力によりコアホルダ11
の外周面より後退するとともに、係止爪17のコアホル
ダ11径方向外方への移動が、突片20と外筒13の内
周面との当接により阻止され、その結果、弾性管15
を、図2中符号Eで示すように拡径させた場合でも、係
止爪17が、コアホルダ11の外周面より後退する位置
で保持される。
かってしまう場合、あるいは、個々の巻芯を支持する係
止爪17の数を揃える目的で、一部の係止爪17につい
て、コアホルダ11の外周面からの突出を阻止したい場
合がある。このような場合には、コアホルダ11への巻
芯の環装に先立ち、突出させたくない係止爪17を、図
3及び図4に示すように、突片20が外筒13の端面と
平行な接線方向に向くよう回転させておく。すると、係
止爪17が、板バネ18の付勢力によりコアホルダ11
の外周面より後退するとともに、係止爪17のコアホル
ダ11径方向外方への移動が、突片20と外筒13の内
周面との当接により阻止され、その結果、弾性管15
を、図2中符号Eで示すように拡径させた場合でも、係
止爪17が、コアホルダ11の外周面より後退する位置
で保持される。
【0021】すなわち、本発明の巻取軸の場合、係止爪
17をコアホルダ11に取り付けたまま、個々の係止爪
17について、コアホルダ11の外周面からの突出/突
出阻止を行うことが可能となっている。従って、ウェブ
の巻取りに先立つ係止爪17の取り外しや、ウェブの巻
取り終了後における、取り外した保持爪17のコアホル
ダ11への取り付けが不要となり、その結果、係止爪の
着脱時における部品の損傷や、取り外した部品の紛失、
あるいは、紛失した部品のウェブ内への混入や、巻取り
作業中における係止爪17の脱落といった、係止爪の着
脱に起因する問題を解決することができる。しかも、コ
アホルダ11の外周面からの係止爪17の突出/突出阻
止を、係止爪17の回転という簡単な操作で短時間に切
換えることができるため、係止爪17の着脱に要する手
間と時間も省略される。
17をコアホルダ11に取り付けたまま、個々の係止爪
17について、コアホルダ11の外周面からの突出/突
出阻止を行うことが可能となっている。従って、ウェブ
の巻取りに先立つ係止爪17の取り外しや、ウェブの巻
取り終了後における、取り外した保持爪17のコアホル
ダ11への取り付けが不要となり、その結果、係止爪の
着脱時における部品の損傷や、取り外した部品の紛失、
あるいは、紛失した部品のウェブ内への混入や、巻取り
作業中における係止爪17の脱落といった、係止爪の着
脱に起因する問題を解決することができる。しかも、コ
アホルダ11の外周面からの係止爪17の突出/突出阻
止を、係止爪17の回転という簡単な操作で短時間に切
換えることができるため、係止爪17の着脱に要する手
間と時間も省略される。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の巻取軸は、
係止爪を常時コアホルダの外周面より後退する位置に保
持する保持手段を備えているため、コアホルダへの巻芯
の環装に先立ち、突出させたくない係止爪を、保持手段
を用いてコアホルダの外周面より後退する位置に保持さ
せておくことにより、係止爪をコアホルダに取り付けた
まま、個々の係止爪について、コアホルダの外周面から
の突出/突出阻止を行うことが可能となっている。従っ
て、ウェブの巻取りに先立つ係止爪の取り外しや、ウェ
ブの巻取り終了後における、取り外した保持爪のコアホ
ルダへの取り付けが不要となり、その結果、係止爪の着
脱時における部品の損傷や、取り外した部品の紛失、あ
るいは、紛失した部品のウェブ内への混入や、巻取り作
業中における係止爪の脱落といった、係止爪の着脱に起
因する問題を解決することができる。
係止爪を常時コアホルダの外周面より後退する位置に保
持する保持手段を備えているため、コアホルダへの巻芯
の環装に先立ち、突出させたくない係止爪を、保持手段
を用いてコアホルダの外周面より後退する位置に保持さ
せておくことにより、係止爪をコアホルダに取り付けた
まま、個々の係止爪について、コアホルダの外周面から
の突出/突出阻止を行うことが可能となっている。従っ
て、ウェブの巻取りに先立つ係止爪の取り外しや、ウェ
ブの巻取り終了後における、取り外した保持爪のコアホ
ルダへの取り付けが不要となり、その結果、係止爪の着
脱時における部品の損傷や、取り外した部品の紛失、あ
るいは、紛失した部品のウェブ内への混入や、巻取り作
業中における係止爪の脱落といった、係止爪の着脱に起
因する問題を解決することができる。
【0023】更に、コアホルダの外周面からの係止爪の
突出/突出阻止を、例えば係止爪の回転という簡単な操
作で短時間に切換えることができるため、係止爪の着脱
に要する手間と時間が省略されるという効果もある。
突出/突出阻止を、例えば係止爪の回転という簡単な操
作で短時間に切換えることができるため、係止爪の着脱
に要する手間と時間が省略されるという効果もある。
【図1】 本発明の巻取軸に係るコアホルダの例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】 本発明の巻取軸に係るコアホルダの構造の例
を示すII−II線に沿った断面図である。
を示すII−II線に沿った断面図である。
【図3】 本発明の巻取軸に係るコアホルダの例を示す
側面図である。
側面図である。
【図4】 本発明の巻取軸に係るコアホルダの構造の例
を示すIV−IV線に沿った断面図である。
を示すIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】 従来の巻取軸の例を示す側面図である。
【図6】 従来の巻取軸の構造の例を示すVI−VI線
に沿った断面図である。
に沿った断面図である。
1 駆動軸 2 フリクションリング 11 コアホルダ 12 内筒 13 外筒 14 空間 15 弾性管(変位手段) 17 係止爪 18 板バネ(付勢手段) 20 突片(保持手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動軸と、この駆動軸に環装され、前記
駆動軸と一体に回転するフリクションリングと、このフ
リクションリングに、その周方向に沿って摺動自在に環
装され、かつ巻取り用の巻芯を着脱自在に支持するコア
ホルダとを備えるとともに、 前記コアホルダが、前記コアホルダの径方向に沿って移
動自在な係止爪と、この係止爪を、前記コアホルダの外
周面より後退する位置から、前記コアホルダの外周面か
ら突出して前記巻芯の内周面と係合する位置まで変位さ
せる変位手段と、前記係止爪を前記コアホルダの径方向
内方に付勢する付勢手段とを備える巻取軸において、 前記係止爪を、前記変位手段の作動に係わらず、前記コ
アホルダの外周面より後退する位置に保持する保持手段
を備えたことを特徴とする巻取軸。 - 【請求項2】 前記コアホルダが、内筒と外筒とからな
る二重管状をなし、かつ前記係止爪が、前記コアホルダ
の軸線と直交する自らの軸線回りに回転自在とされた円
盤状をなすとともに、前記保持手段が、前記係止爪の外
周端から突出して前記外筒の内周面に前記コアホルダの
内側から当接される突片とされ、この突片を前記外筒の
長手方向に向けた場合に前記係止爪が前記コアホルダの
外周面から突出可能とされ、かつ前記突片を前記外筒の
端面と平行な接線方向に向けた場合に前記係止爪が前記
コアホルダの外周面より後退する位置で保持されること
を特徴とする請求項1記載の巻取軸。 - 【請求項3】 前記変位手段が、前記内筒と前記外筒と
の間に環装され、給気に伴う拡径により前記係止爪を前
記コアホルダの径方向外方に押圧する弾性管であること
を特徴とする請求項2記載の巻取軸。 - 【請求項4】 前記付勢手段を前記弾性管と前記外筒と
の間に設け、かつ前記係止爪が、前記付勢手段を介し
て、前記外筒に、前記コアホルダの径方向に沿って移動
自在に支持されていることを特徴とする請求項3記載の
巻取軸。 - 【請求項5】 前記フリクションリングに、前記コアホ
ルダが、その長手方向に沿って複数個環装されているこ
とを特徴とする請求項1,2,3または4記載の巻取
軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30976796A JPH10147457A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 巻取軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30976796A JPH10147457A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 巻取軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10147457A true JPH10147457A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17997024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30976796A Pending JPH10147457A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 巻取軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10147457A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011213488A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-27 | Kataoka Mach Co Ltd | 巻取カラー |
CN105151853A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-12-16 | 长兴科恩德服装材料有限公司 | 一种衬布收卷机 |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP30976796A patent/JPH10147457A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011213488A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-27 | Kataoka Mach Co Ltd | 巻取カラー |
CN105151853A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-12-16 | 长兴科恩德服装材料有限公司 | 一种衬布收卷机 |
CN105151853B (zh) * | 2015-07-08 | 2017-05-31 | 长兴科恩德服装材料有限公司 | 一种衬布收卷机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060509 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |