JP2011213488A - 巻取カラー - Google Patents

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Abstract

【課題】回転力伝達機能の停止復活の切替えを簡単な操作により短時間で確実に行うことができる、構造が簡素な巻取カラーを提供する。
【解決手段】カラー本体5の外周面に形成した陥没部13に片持ち梁状の板バネ14を収容してカラー本体5の円周方向に拘束すると共に、その板バネの自由端部に穴15形成し、可動把持体7が傾斜溝6の深部の所定位置にあるとき穴15に嵌るようにリテーナ9の内周面に突起12を配設する。リテーナ9の外周面に形成した開口16に操作用部材19を挿入して板バネ15を押し、その自由端部を下方へ変位させた状態でリテーナ9をカラー本体5に対して必要な方向に所定角度回転させた後、操作用部材19を開口16から抜くことにより、突起12と穴15とを選択的に係合離脱させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の帯状シート毎の巻芯を夫々貫通して支持し、その巻芯のまわりに帯状シートを一斉に巻取る巻軸において、その巻軸を構成する中心駆動軸の外周面に装着される巻取カラーに関する。
従来、上述のような巻軸としては、図12に一例を示すように、中心駆動軸1の外周面に多数の巻取カラー2を一列に並べて装着したものがある。巻芯Cは巻取カラー2の外周に装着され、中心駆動軸1は帯状シート巻取中に回転駆動される。巻取カラー2は、図13、図14に示すように、中心駆動軸1にベアリング3により回転可能に装着され、かつ中心駆動軸1から回転力伝達手段4を通じて回転力を受ける環状のカラー本体5と、カラー本体5の外周面の円周方向の複数箇所に形成した、夫々カラー本体5の円周方向に伸長する傾斜溝6と、傾斜溝6毎にその底面上に配置した、巻芯Cの内周面を把持するための可動把持体としての球体7と、球体7に対応する箇所毎に夫々球体7を傾斜溝6の深部と浅部の間を底面に沿いに移動可能かつ脱落不能に保持する保持部8を有すると共にカラー本体5の外周面に回転自在に装着した環状のリテーナ9とを備えるものがある。この巻取カラー2では、巻取中にカラー本体5に中心駆動軸1の回転力が作用すると共に、帯状シートの張力が巻芯Cにその回転を妨げるように作用するので、その巻芯C並びにリテーナ9がカラー本体5に対して図13に示す矢印の方向に回転すると共に、自動的に球体7が傾斜溝6の浅部に移動してリテーナ外周面から大きく突出して巻芯Cの内周面を押圧して把持し、それによって巻芯Cがカラー本体5上に拘束され、巻芯Cとカラー本体5とが一体となって回転すると共に中心駆動軸1からカラー本体5に受けた回転力を巻芯Cに伝達することが可能になる。巻取カラー2に回転力を伝達する手段4は、この巻軸では、上端部が中心駆動軸1の外周面から突出可能に中心駆動軸1に保持した摩擦片10と、摩擦片10をその下端部に接して押上げるための、圧縮空気により膨張収縮可能なエアチューブ11とからなり、摩擦片10とカラー本体5の内周面との摩擦力に応じた回転力を伝達することができる(下記特許文献1参照)。
一般に各巻取カラー2の幅は互いに同じであり、各巻取カラー2には夫々略等しい回転力が中心駆動軸1から回転力伝達手段4を介して伝達されるので、各巻取カラー2から巻芯Cに伝達される回転力も略一定である。また巻芯Cは、巻取る帯状シートの幅と同じ又は略同じ幅のものが用いられる。そして巻軸に装着した巻芯Cに生じる回転力即ち巻取トルクは、その巻芯Cの内周を保持している巻取カラー2の個数に比例する。したがって、巻芯を夫々巻取カラーに対して正規の位置に装着してあることを前提として、一本の巻軸を用いて同時に巻取る複数の帯状シートの幅が夫々巻取カラーの幅の整数倍である場合には、各帯状シートに生ずる単位幅当りの巻取張力は、その幅の大小に関係なく自動的に略等しくなる。そして、このような巻軸は、広幅の帯状シートをスリッターで複数条に分割しながら巻取る場合によく用いられる。
ところが、最近では、同時に巻取る帯状シートの条数や幅に関する仕様が多様に変わり得る。そして、このような巻取仕様の変更に一本の巻軸だけで対処することが要求されるようになっている。そのため、一斉に巻取る帯状シートが互いに同じ幅のものであったとしても、その幅は、1個の巻取カラーの幅の整数倍になっていないことが多い。そのため、帯状シートが巻取カラー群に対して正規の位置から外れて巻軸に到達し、巻芯Cの端面を、図12に示すように巻取カラー2の球体7上に配置することが不可避となる場合がある。その場合、巻芯が紙管であれば、帯状シートの巻取中に、球体7による押圧力が紙管の端面と内周面の角に集中してその部分に塑性変形や破損が生じてしまうと同時に、その巻取カラー2のカラー本体5の回転力が巻芯Cに伝達不能になるため、必要な巻取張力が得られず、帯状シートの巻取ロールが不良品になるという問題を生ずる。また、巻芯がプラスチック管等の比較的硬いものであるときは、巻取カラー2の半径方向に突出する球体7と巻芯Cとの接触部分が傾斜しているため、球体7の突出力の巻芯幅向の分力が巻芯Cに作用し、それによって帯状シート巻取中に巻芯Cが巻取カラー2に対して幅方向にずれ易くなる。特に、小さい巻取張力を必要とする場合には巻芯が幅方向にずれ易く、それにより巻取ロールの端面に段差が生じて、その巻取ロールが不良品になる傾向が見られる。
ここで、上述のような問題を解決するには、巻取カラーのカラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止と復活の切替えを可能にすればよい。つまり中心駆動軸からカラー本体に伝達された回転力を、カラー本体から巻芯に伝達することができない状態にしたり、カラー本体から巻芯に伝達することができる状態にしたりすることができればよい。即ち、上述の巻軸において巻芯の端面が巻取カラーに対して不適正な位置に配置されるときは、その巻芯の端面に対応する巻取カラーを、カラー本体から巻芯へ回転力の伝達が不可能な状態に巻芯装着前にしておく。そして一斉に巻取る帯状シートの単位幅当たりの巻取張力が不均一にならないようにするために、一本の巻軸に同時に装着される複数の巻芯のうち、端面が巻取カラーに対して不適正な位置に配置される巻芯以外の巻芯についても、その巻芯を保持する巻取カラーのうちの適当するものを選び、その巻取カラーのカラー本体から巻芯への回転力を伝達することができないようにしておくことにより、予め一個の巻芯に回転力を伝達可能な巻取カラーの個数を揃えておく。
このようにカラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止と復活の切替えが可能な従来の巻取カラーとしては、外筒にその円周方向に沿って複数個所に穿設された窓から筒半径方向に出没自在に設けられた爪と、外筒内側において爪を支持すると共に空気圧により筒半径方向外側に変位可能に設けられた爪支持部材とを備え、空気圧により爪を外筒外面から突出させると共に外筒外側に嵌合された巻芯をその内面に圧接された爪により外筒に拘止するようにし、外筒外側に、爪の出没自在な窓を有する別の外筒を円周方向に変位可能に嵌合し、両外筒を相対的に位相をずらせるように回動させることにより、最外の外筒外面からの爪の突出が許容される状態と爪の突出が阻止される状態との選択を可能にしたものがある(下記特許文献2参照)。
しかし、この巻取カラーは、構造が複雑であり、加工コストが高く、爪の突出阻止機能の切替え操作に手間がかかり、また当初設定された爪の突出阻止機能が意に反して切替わる恐れがあり、更に爪の取付けねじが運転中に緩んで、ねじや爪が脱落したり、圧縮空気が外部に漏れ出したりする恐れもある等の点で十分なものとはいえなかった。
特開2001−106397号公報 特開平3−238254号公報
本発明では、カラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止復活の切替えを簡単な操作により短時間で確実に行うことができる、構造が簡素な巻取カラーを提供することを課題としている。
そこで、本発明は、複数の帯状シート毎の巻芯を夫々貫通して支持し、その巻芯のまわりに帯状シートを一斉に巻取る巻軸を構成する中心駆動軸に回転可能に装着され、かつ該中心駆動軸から回転力伝達手段を介して回転力を受ける環状のカラー本体と、前記カラー本体の外周面の円周方向の複数箇所に形成した、夫々該カラー本体の円周方向に伸長する傾斜溝と、前記傾斜溝毎にその底面上に配置した可動把持体と、前記可動把持体に対応する箇所毎に夫々前記可動把持体を前記傾斜溝の深部と浅部の間を底面に沿いに移動可能かつ脱落不能に保持する保持部を有すると共に前記カラー本体の外周面に回転自在に装着した環状のリテーナとを備え、前記可動把持体が前記傾斜溝の浅部に移動して前記巻芯の内周面に係合することにより、前記カラー本体に受けた回転力を前記巻芯に伝達することができる巻取カラーにおいて、前記カラー本体の外周面に形成した陥没部と、前記陥没部内に収容して前記カラー本体の円周方向に拘束すると共に、一部分又は全体を下方へ弾力的に変位可能に設けた変位部材と、前記変位部材の変位可能な一部分又は全体が変位可能な変位部材の一部分に形成した変位係合部と、前記可動把持体が傾斜溝の深部の所定位置にあるとき前記変位係合部と係合可能に前記リテーナの内周面に配設した被係合部と、前記リテーナの外周面の、前記変位部材に対応する箇所に形成した、前記変位部材を押下げるための操作部材を受入れる開口とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、選択的にリテーナをカラー本体に対して拘束した状態と回転可能な状態とにすることができるので、可動把持体が巻芯の内周面を把持できない状態と把持できる状態とすることができる。またリテーナをカラー本体に対して回転可能な状態にすると、帯状シート巻取中に可動把持体が自動的に傾斜溝の浅部へ移動して巻芯の内周面に係合し、しかも帯状シート巻取張力の大きさに応じて可動把持体の傾斜溝浅部への移動量が大きくなると共にその突出量も大きくなるので、カラー本体に受けた回転力を巻芯に確実に伝達することができ、そのための圧縮空気も不要になる。そしてリテーナの内側にある陥没部に被係合部並びに変位係合部及び変位部材を収容したので、操作者の意に反して被係合部と変位係合部との係合離脱が行われる心配もない。したがって、巻芯の内周面を把持する可動把持体の個数の多少に関係なくカラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止と復活との切替えを簡単な操作により短時間で確実に行うことができ、構造が簡素で安価な巻取カラーを提供することができる。そして本発明の巻取カラーを備えた巻軸を用いることにより、複数の帯状シートを同時に品質よく巻取ることが可能になり歩留の向上を図ることができる。
また、変位部材を板バネで構成し、変位係合部を、前記板バネの自由端付近に形成した穴又は切欠きにより構成し、更に被係合部を、リテーナの内周面に設けた突起で構成することによって、巻取カラーの構造が更に簡素化し、加工や組立が簡単になると共に、故障しにくい巻取カラーを得ることができる。
また、前記板バネは、板状のバネ素材を折返して片方の先端を前記自由端とし、折返し箇所を挟んで前記自由端の反対側の一端から前記折返し箇所までの部分を装着部分とし、
該装着部分を前記陥没部の底面に沿わせると共に、前記折曲げ箇所及び装着部分の先端付近に夫々前記装着部分の上面に沿うように配設した2本のピンにより前記装着部分を前記カラー本体に固定することによって、前記陥没部内に片持梁状に設けたものであることにより、脱落の恐れがあるボトルや止めネジを用いることなく巻取カラーを構成することができるので、巻取中に部品が飛散する心配のない巻取カラーを得ることができる。
また、リテーナの外周面の、変位部材に対応する箇所に表示窓を形成し、変位係合部と被係合部とが係合したとき変位部材の、表示窓を通して見える部分と、変位係合部が被係合部から離脱してリテーナがカラー本体に対し所定角度回転することによりカラー本体に対して回転可能になったとき変位部材の、表示窓から見える部分とを互いに異なる色にすることにより、巻取カラーがカラー本体の回転力を巻芯へ伝達可能な状態か否かを表示窓の色により簡単に知ることができ、巻取カラーにおける回転力伝達機能の停止復活切替え状態の誤認識による帯状シートの巻取不良を防止するのに役立つ。
図1は本発明の一実施例に係る巻取カラーの正面図である。 図2は本発明の一実施例に係る巻取カラーの平面図である。 図3は図5における巻取カラーの要部を示すA−A矢視断面図である。 図4は図5におけるB−B矢視断面図である。 図5は変位係合部を被係合部から離脱させた状態を示す断面図である。 図6は変位係合部と被係合部とが係合した状態を示す断面図である。 図7は本発明の他の実施例に係る巻取カラーの平面図である。 図8は図7におけるA1−A1矢視断面図である。 図9は図8におけるA2−A2矢視断面図である。 図10は本発明の更に他の実施例に係る巻取カラーの要部の横断面図である。 図11は図10におけるD−D矢視断面図である。 図12はフリクション巻軸の一部分を示す正面図である。 図13は図12におけるE−E矢視断面図である。 図14は図13におけるF−F矢視断面図である。
図1は、本発明の一実施例に係る巻取カラーの正面図、図2は、同じく平面図、図3は、図2におけA−A矢視断面を拡大して示した断面図、図4は図3におけるB−B矢視断面を拡大して示した断面図である。図示の巻取カラー2は、図12乃至図14に示すフリクション巻軸に適合するものであり、カラー本体5から巻芯Cへの回転力伝達機能の停止と復活の切替えを可能にするために、カラー本体5の外周面に形成した陥没部12と、この陥没部12内に収容してカラー本体5の円周方向に拘束すると共に、一部分を下方へ弾力的に変位可能に設けた変位部材13と、変位部材13の変位可能な一部分に形成した変位係合部14と、可動把持体7が傾斜溝6の深部の所定位置にあるとき変位係合部14と係合可能にリテーナ9の内周面に配設した被係合部15と、リテーナ9の外周面の、変位部材13に対応する箇所に形成した開口16とを備えている。
巻取カラー2の構造を簡素化するために、この実施例では一つの変位部材13に、変位係合部14をカラー本体4の円周方向に拘束するとともに下方へ弾力的に変位可能に保持する機能を持たせてある。即ち、変位部材13は、陥没部12内に片持梁状に設けた板バネからなり、変位係合部14は、板バネ13の自由端付近に形成した穴からなる。被係合部15はリテーナ9の内周面に設けた突起からなり、この突起15は、リテーナ9の外周面に形成した孔にスプリングピン17をその先端がリテーナ9の内周面から突出するように嵌着して形成してある。また陥没部12は、少なくとも板バネ13を収容し、かつ突起15が、可動把持体7の、傾斜溝6の深部と浅部との間を移動量に相当する距離を移動できるようにする長さのものであればよいが、加工を容易にするために、カラー本体5の外周面を一周するように形成してある。
板バネ13は、一つの板状のバネ素材を、図3示すように鋭角に折曲げて片方の先端を自由端とし、折曲げ箇所13aを挟んで前記自由端の反対側の一端と前記折曲げ箇所13aとの間の部分を陥没部12への装着部分13bとし、該装着部分13bを陥没部12の底面に沿わせると共に、折曲げ箇所13a及び装着部分13bの先端付近に夫々装着部分13bの上面に沿うように配設した2本のスプリングピン18により装着部分13bをカラー本体5に装着することにより、陥没部12内に片持梁状に設けてある。これによって板バネ13の陥没部12への装着は簡単かつ確実になる。スプリングピン18はその両端部を夫々カラー本体5の側面に形成した孔に嵌着してあり、板バネ13の装着部分13bの先端部分13cはスプリングピン18を巻くように折曲げてあるので、板バネ13は、2本のスプリングピン18により陥没部12内にカラー本体5の円周方向に移動不能かつ脱落しないように保持される。
次に、上述のように構成した巻取カラー2におけるカラー本体5から巻芯Cへの回転力伝達機能の停止復活切替え操作について説明する。図3に示す巻取カラー2は、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができる状態にあり、リテーナ9はカラー本体5に対して回転方向に拘束されていない状態である。また図3に示す球体7は傾斜溝6の深部に位置している。この状態では、リテーナ9は、板バネ13の自由端に突起15が係合するので、カラー本体5に対して図3に示す位置から更に時計方向に回転することができない。そのため突起15が穴14に係合することができない状態が維持される。しかしリテーナ9は、図3に示す位置から反時計方向に、球体7を浅部に移動可能にするための一定の回転角度の範囲内でカラー本体5に対して回動可能である。
巻取カラー2を、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができない状態にするには、図5に示すように、開口16に棒状の操作用部材19を挿入し、板バネ13をその弾力に抗して押し下げ、板バネ13の自由端を突起15の先端より下方に変位させることにより、突起15が板バネの自由端に係合しない状態にし、その状態でリテーナ9を、カラー本体5に対して時計方向に所定角度回転させることによって、図6に二点鎖線で示すように突起15が板バネ13の先端部の穴14に向き合う位置につけ、その後、操作用部材19を開口16から抜取る。操作用部材19を抜取ると、板バネ13の弾性によって板バネ13の自由端が上方へ変位し、図6に実線で示すように突起15が穴14に入る。それによって穴14と突起15とが係合し、球体7が傾斜溝の深部の所定位置に配置された状態でリテーナ9がカラー本体5に対して拘束される。なお、この実施例の場合、図5においてリテーナ9をカラー本体5に対して時計方向に回転させるとき、回転角度が過大になって穴14が突起15を通過してしまうのを防ぐために、図6に示すように穴14が突起15に係合可能な位置までリテーナ9を回転させると、傾斜溝6の中に突出するようにリテーナ9に形成した孔に嵌着したピン21の先端部が傾斜溝6の終端に係合してリテーナ9の回転が阻止されるようにしてあるので、穴14と突起15とを簡単かつ確実に係合させることができる。
図6に示す巻取カラー2を、図3に示すようにカラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができる状態にするには、操作用部材19を開口16から挿入して、板バネ13を、突起15が穴14から抜出る位置まで押し下げ、その状態でリテーナ9を、図5に示すように本体6に対して突起15が少なくとも板バネ13の自由端から外れる位置まで反時計方向に回転させた後、操作用部材19を開口16から抜取る。
巻取カラー2を、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができない状態であるか否かを操作者が容易に把握できるようにするために、リテーナ9の外周面の、板バネ13に対応する箇所に表示窓20を形成し、突起15と穴14とが係合したとき、板バネ13の、表示窓20を通して見える部分14eと、穴14が突起15から離脱してリテーナ9がカラー本体5に対し所定角度回転して回転自在になったとき、板バネ13の、表示窓20を通して見える部分とを互いに異なる色にするとよい。そこで、この実施例の場合、突起15と穴14とが係合したとき、板バネ13の、表示窓20を通して見える部分14eのみを、例えば黄色の塗料で塗装しており、他の部分の色は板バネ13自体の色である。したがって、巻取カラー2が、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができない状態になっているとき、表示窓20の中に黄色が見える。
図7乃至図9は本発明の他の実施例を示す。この巻取カラー2では、傾斜溝6をカラー本体5に一列だけ設け、その傾斜溝6の列に沿ってカラー本体5を一周にするように陥没部12を設けている。更に、陥没部12には、前述の実施例と同様の板バネ13を同様に収容し、板バネ13の隣には、カラー本体5に巻芯が被さっていないとき転動体7が傾斜溝6の深い部分に自動的に戻るようにリテーナ9をカラー本体5に対して傾斜溝6が次第に深くなる方向へ付勢するための圧縮コイルバネ22を収容している。圧縮コイルバネ22の一端は板バネ13を介してピン18に係合し、他の一端はリテーナ9の内周面に設けた突起23に係合している。カラー本体5の一方の端部には鍔部5aを形成し、カラー本体5の他方の端部の外周面には、環状体24を嵌めて止めねじ25で固定している。そしてカラー本体5の鍔部側の内周と環状体23の内周には夫々ベアリング3を装着しており、カラー本体5を中心駆動軸1上に回転可能に装着できるようにしている。
図10及び図11は本発明の更に他の実施例を示す。この巻取カラー2では、陥没部12は、カラー本体5の外周面から中心に向けて形成した穴からなる。この穴12の中心軸線に直交する断面は円形である。被係合部15は、リテーナ9の内周面に形成した溝26の底面に設けた突起からなる。この突起15は、リテーナ9に半径方向に形成した孔に嵌着したスプリングピン27の先端部分である。変位部材13は、円柱状に形成して、陥没部12にスライド可能に嵌めてある。そして陥没部12の底部に収容した圧縮コイルバネ28で支えられているので、その変位部材13全体が下方へ弾力的に変位可能である。変位係合部14は、変位部材13の上端面に形成された突起からなる。図11に示すように、変位部材13の中心軸線からカラー本体5の幅方向に一定距離移動した位置に開口16が配設してある。この開口16は、リテーナ9の外周面の、変位部材13の上端面に対応する箇所であって、溝26に対応しない箇所に形成してあるので、この開口16に操作用部材19を挿入して変位部材13を押し下げ、その状態でリテーナ9をカラー本体5に対して必要な方向に所定角度回転させた後、操作用部材19を抜取ることにより、リテーナ9をカラー本体5に選択的に拘束解放することができる。
図10において、球体7が傾斜溝6の浅部へ移動するようにリテーナ9をカラー本体5に対して反時計方向に回転させようとしても、その回転を、溝26内の突起15と変位部材13上の突起14とが係合して阻止するので、リテーナ9がカラー本体5に拘束されており、巻取カラー2は、カラー本体5から巻芯へ回転力を伝達することができない状態になっている。この状態で、変位部材13を図11に示すように押し下げて、突起15が、図10の二点鎖線で示す位置に配置されるようにリテーナ9をカラー本体5に対して反時計方向に回転させることにより、突起14が溝26内の突起15から離脱し、それによってリテーナ9はカラー本体5に対する拘束を解かれて、球体7が傾斜溝6の深部と浅部との間を移動できるように回動可能になり、巻取カラー2は、カラー本体5から巻芯へ回転力を伝達可能な状態になる。リテーナ9の外周面には、図10に示すように変位係合部14と被係合部15とが係合したとき、変位係合部14に対応する箇所に表示窓20が形成してあり、変位係合部14並びに変位部材13の上端面は、変位部材13の素材の色と異なる色に着色してある。
以上、少数の実施例により本発明を説明したが、本発明の実施態様は上述の実施例に限定されず、必要に応じて発明の要旨を変えることなく公知技術に基づき多様に変化し得る。本発明では、例えば図3に示す板バネ13に変位係合部14として穴を形成する代わりに、板バネの片方の側縁に切欠きを形成してもよいし、板バネ13に変位係合部14として突起を設けると共に、リテーナの内周面に穴を設けてもよい。また図10に示す変位部材13に変位係合部14として穴を設けると共に、リテーナ9の内周面に突起を設けることもできる。また可動把持体として、球体やコロ等の転動体の代わりに、傾斜溝の底面上を摺動可能な摺動体を採用したものでもよい。
C 巻芯
1 中心駆動軸
2 巻取カラー
3 ベアリング
4 回転力伝達手段
5 カラー本体
6 傾斜溝
7 可動把持体
8 保持部
9 リテーナ
10 摩擦片
11 エアチューブ
12 陥没部
13 変位部材
14 変位係合部
15 被係合部
16 開口
17 スプリングピン
18 スプリングピン
19 操作用部材
20 表示窓
21 ピン
22 圧縮コイルバネ
23 突起
24 環状体
25 止めねじ
26 溝
27 突起
28 圧縮コイルバネ

Claims (5)

  1. 複数の帯状シート毎の巻芯を夫々貫通して支持し、その巻芯のまわりに帯状シートを一斉に巻取る巻軸を構成する中心駆動軸に回転可能に装着され、かつ該中心駆動軸から回転力伝達手段を介して回転力を受ける環状のカラー本体と、前記カラー本体の外周面の円周方向の複数箇所に形成した、夫々該カラー本体の円周方向に伸長する傾斜溝と、前記傾斜溝毎にその底面上に配置した可動把持体と、前記可動把持体に対応する箇所毎に夫々前記可動把持体を前記傾斜溝の深部と浅部の間を底面に沿いに移動可能かつ脱落不能に保持する保持部を有すると共に前記カラー本体の外周面に回転自在に装着した環状のリテーナとを備え、前記可動把持体が前記傾斜溝の浅部に移動して前記巻芯の内周面に係合することにより、前記カラー本体に受けた回転力を前記巻芯に伝達することができる巻取カラーにおいて、前記カラー本体の外周面に形成した陥没部と、前記陥没部内に収容して前記カラー本体の円周方向に拘束すると共に、一部分又は全体を下方へ弾力的に変位可能に設けた変位部材と、前記可動把持体が傾斜溝の深部の所定位置にあるとき前記変位係合部と係合可能に前記リテーナの内周面に配設した被係合部と、前記リテーナの外周面の、前記変位部材に対応する箇所に形成した、前記変位部材を押下げるための操作用部材を受入れる開口とを備えることを特徴とする巻取カラー。
  2. 前記変位部材は、前記陥没部内に片持梁状に設けた板バネからなり、前記変位係合部は、前記板バネの自由端付近に形成した穴又は切欠きからなり、前記被係合部は、前記リテーナの内周面に設けた突起からなる請求項1に記載の巻取カラー。
  3. 前記板バネは、板状のバネ素材を折返して片方の先端を前記自由端とし、折返し箇所を挟んで前記自由端の反対側の一端から前記折返し箇所までの部分を装着部分とし、該装着部分を前記陥没部の底面に沿わせると共に、前記折曲げ箇所及び装着部分の先端付近に夫々前記装着部分の上面に沿うように配設した2本のピンにより前記装着部分を前記カラー本体に固定することによって、前記陥没部内に片持梁状に設けたものである請求項2に記載の巻取カラー。
  4. 前記リテーナの外周面の、前記変位部材に対応する箇所に表示窓を形成し、前記変位係合部と前記被係合部とが係合したとき前記変位部材の、前記表示窓を通して見える部分と、前記変位係合部が前記被係合部から離脱して前記リテーナが前記カラー本体に対し、前記傾斜溝が浅くなる方向に所定角度回転することにより前記カラー本体に対して回転可能になったとき前記変位部材の、前記表示窓から見える部分とが互いに異なる色を有することを特徴とする請求項1に記載の巻取カラー。
  5. 前記陥没部は、カラー本体の外周面から回転中心に向けて形成した穴からなり、前記被係合部は、リテーナの内周面に形成した溝の底面に設けた突起からなり、前記変位部材は、前記穴にスライド可能に嵌めて、前記穴の底部に収容した圧縮コイルバネによって支えてあり、前記変位係合部は、変位部材の上端面に設けた突起からなり、前記開口は、リテーナの外周面の、前記変位部材の上端面に対応する箇所であって、前記溝に対応しない箇所に形成した請求項1に記載の巻取カラー。
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