JP2001106397A - フリクション式シート巻軸の巻取カラー - Google Patents
フリクション式シート巻軸の巻取カラーInfo
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Abstract
正に支持でき、巻取停止中は巻芯を円滑に着脱できる、
構造が簡素なフリクション式シート巻軸の巻取カラーを
提供する。 【解決手段】 中心駆動軸2の外周に回転可能に装着さ
れ、中心駆動軸2から回転力が伝達される環状の本体3
と、この本体3の外周に幅方向に間をあけて2列、かつ
各列において本体円周方向の6箇所に形成した、それぞ
れ本体3の回転方向に次第に深くなる溝8と、各溝8に
それぞれ収容した球体9と、本体3の外周に回転可能に
装着した、各球体9の相互間隔を保つと共に球体9が溝
8から脱落するのを防ぐための環状の保持器10とを備
える。
Description
して各巻芯のまわりにそれぞれ帯状シートを巻取ること
ができるフリクション式シート巻軸の巻取カラーに関す
る。
般に、中心駆動軸と、この中心駆動軸の外周に装着した
複数の巻取カラーと、中心駆動軸に備えた摩擦部材を巻
取カラーの本体に押し付けて係合させることにより中心
駆動軸の回転力を巻取カラーに伝達する手段とからな
り、例えばプラスチックフィルム、紙、金属箔等の幅の
広い帯状シートをスリッターで幅の狭い複数のシートに
分割しながら、その分割した帯状シートを個々の巻芯の
まわりに一斉に巻取る場合に用いる。
帯状シートを一斉に巻き取るには、それに各分割帯状シ
ート毎の巻芯を装着し、各シート先端を巻芯に止めた
後、中心駆動軸を回転させる。このとき巻取カラーは巻
芯を中心駆動軸に対し回転可能に保持すると共に、その
保持した巻芯に、中心駆動軸から伝達される回転力を与
えるので、幅の異なる帯状シートを同時に巻き取る場合
でも、各巻芯には、それを保持する巻取カラーの数に応
じた回転力がそれぞれ生じ、幅の広い帯状シートには大
きい張力、幅の狭い帯状シートには小さい張力を付与す
ることができる。また巻芯上に巻取中のシートロールの
半径に差異が生じても、巻芯が巻取カラーと共に中心駆
動軸に対しスリップしながら回転するので、半径の大き
いシートロールに回転力が集中することがなく、そのた
め巻取張力が過大になるのを防ぐことができる。そして
フリクション式のシート巻軸は、それに装着できる巻芯
の最小幅が狭ければ狭いほどスリット幅の狭いシートを
巻き取ることができ帯状シートの多様な分割仕様に対応
できるので有用である。
ラーには、特許第2678482号公報に開示されてい
るように、環状の本体の外周に円周方向の複数の傾斜溝
を一列に設け、各傾斜溝に球体を収容し、その球体を、
環状の本体に回転可能に外挿した保持リングにより転動
可能、脱落不能に保持し、その環状の本体の回転により
傾斜溝の深部から浅部へ球体を転動させることで該球体
を傾斜溝から次第に突出させ、それによって、環状の本
体に巻芯を固定できるようにしたものがある。
を、従来の1列に円周方向に並んだ傾斜溝に球体を収容
した1個の巻取カラーに取り付けた場合、巻芯は回転中
心軸線に対し傾いて回転し易く、その巻芯上に巻き取ら
れたシートロールは不良品になることが多い。そこで、
巻芯を巻取カラーに対して傾かないように支持する必要
があり、巻芯を少なくとも二つの巻取カラー上に跨るよ
うに装着しなければならない。そのため巻取カラー自体
の幅を狭くするには限度があり、上述の1列に並んだ溝
に球体を収容した巻取カラーを備えるフリクション式シ
ート巻軸では、それに装着できる巻芯の最小幅は巻取カ
ラー2個分の幅とほぼ等しくなりので、幅の狭い巻芯を
使用することができない。
従来に比べ幅の狭い巻芯を確実に適正に支持でき、巻取
停止中は巻芯を円滑に着脱でき、しかも構造が簡素な、
フリクション式シート巻軸の巻取カラーを提供すること
を目的としている。
ション式シート巻軸の巻取カラーは、中心駆動軸の外周
に回転可能に装着され、中心駆動軸から回転力が伝達さ
れる環状の本体と、この本体の外周に本体幅方向に間を
あけて2列、かつ各列において本体円周方向の少なくと
も3箇所に形成した、それぞれ本体の回転方向に次第に
深くなる溝と、前記各溝にそれぞれ収容した球体と、前
記本体の外周に回転可能に装着した、前記各球体の相互
間隔を保つと共に球体が溝から脱落するのを防ぐための
環状の保持器とを備えることを特徴とする。
向に間をあけて2列、かつ各列において本体円周方向の
少なくとも3箇所に形成した溝にそれぞれ収容した各球
体は、保持器の回転に伴い一斉に溝の深部から浅部へ底
面上をそれぞれ移動して、巻芯の幅方向における2箇所
において実質的に同心に巻芯内周を支えるので、巻芯を
安定性よく確実に支えることができる。そして巻芯の幅
が1個の巻取カラーの幅とほぼ同じでも、適正に支持さ
れ、しかも各球体はあらゆる方向に回転できるので巻芯
を円滑に着脱できる。
施例を示す。図1はフリクション式シート巻軸の巻取カ
ラーの斜視図、図2は図1におけるA-A矢視断面図、
図3はフリクション式シート巻軸の横断断面図、図4は
巻取カラーの分解斜視図である。巻取カラー1は、フリ
クション式シート巻軸の中心駆動軸2の外周に、軸方向
に複数個並べて装着される。中心駆動軸2は、図示しな
い駆動機構により回転駆動することができようになって
いる。中心駆動軸2の外周に装着した巻取カラー1の外
周には、帯状シートSを巻取るための巻芯Cが外挿さ
れ、その巻芯Cは巻取カラー1によって保持され、巻取
カラー1と共に回転する。
端に転がり軸受4を有しており、転がり軸受4の内輪は
中心駆動軸2の外周に嵌めてあるので、本体3は中心駆
動軸2に対して回転可能である。本体3に中心駆動軸2
の回転力を伝達することができるようにするために、各
巻取カラー1に対応するよう中心駆動軸2に円周方向に
等間隔に3個の放射貫通穴5を開設し、各放射貫通穴5
に耐熱摩擦性を有する押し上げ棒6を挿入し、押し上げ
棒6の内端を、圧縮空気の圧力に応じて膨張収縮するエ
アチューブ7により支え、エアチューブ7に中心駆動軸
2の外部より所要圧力の圧縮空気を供給できるようにし
てある。
方向に所定の間隔をとって2列、かつ各列において本体
円周方向の6箇所に溝8が形成してあり、溝8の底面8
aは図3に示すように本体1の円周方向に対して傾いて
おり、矢印Bの方向に外周面から次第に深くなってい
る。各溝8には球体9を収容し、各球体9を共通の保持
器10により、所定の相互間隔で溝8の底面8a上を移
動可能かつ溝8から脱落不能に保持する。保持器10を
本体3上の所定位置に拘束するために、図4に示すよう
に本体3の一端部には鍔3aを形成し、本体3の他の一
端部外周面には、止め輪15を装着するための円周方向
の細溝3bを形成している。更に球体9を本体3の細溝
3b側の端部から溝8に挿入できるようにするために、
各溝8の深部側の一端付近に、本体3の端面から溝8に
通じる横溝11を設けている。
周に回転可能に嵌めることができる一つの環体でできて
おり、その両縁に球体9を個々に収容するための切り欠
き部12を有している。切り欠き部12は、それぞれ保
持器10の外周側の開口幅を球体9の直径より狭くし、
保持器10の内周側の開口幅を球体9の直径より広くし
てあるので、各球体9を、所定の間隔に保ちながら溝8
の底面8a上を転がって移動し、かつ溝8から脱落しな
いように保持することができる。また保持器10にはピ
ン13を取り付ける孔14が形成してある。
保持器10を本体3の外周に嵌め、球体9を鍔3a側の
溝8にそれぞれ入れる共に、保持器10をその端面が鍔
3aに接する位置まで移動させて切り欠き12内に収容
する。次いで、保持器10の切り欠き12を本体3の横
溝11の位置に合わせ、細溝3b側の各球体9を、横溝
11を通じて溝8並びに切り欠き12内へ収容する。そ
の後、保持器10が本体から脱落しないよう細溝3bに
止め輪15を装着すると共に、保持器10の孔13にピ
ン14を圧入して固着する。したがって保持器10は構
造が簡単で、加工や組立が容易であり、故障しにくい巻
取カラーを得ることができる。
軸2を回転させることにより、球体9を、鎖線で示すよ
うに溝8の浅い部分から溝8の深い部分へ戻したとき、
孔14に固着したピン13は、溝8の深部側の一端に係
合することで、球体9が溝8の深い部分を越えて移動し
ないよう、本体3に対する保持器10の回転範囲を制限
し、球体9が図4に示す横溝11へ戻るのを阻止してい
る。
対して中心駆動軸2を、図3に示す矢印Bの方向に回転
させると、球体9が巻芯Cの内周に摩擦係合して溝8の
浅い方へ移動する。このとき、少なくとも一つの球体9
が巻芯Cの内周に摩擦係合して溝8内を移動すれば、そ
れと一緒に保持器10が本体3に対して回転し、その保
持器10の回転により各球体9が一斉に溝8の浅部へ移
動して、各球体9の頂部が溝8から実質的に等量だけ突
出し、図2に示すように巻芯Cの内周を2列の球体9
で、しかも各列とも図3に示すように巻取カラー1に対
して巻芯Cを同心に支える。
うに環状の本体3の端部に鍔3aを形成して設ける代わ
りに、細溝3bと反対側の本体3の端部外周面にも同様
に細溝を設け、その細溝に止め輪を装着することにより
鍔を設けてもよい。
2列に配置した球体を一つの保持器で保持することによ
り、幅の狭い巻芯であっても、それを1個の巻取カラー
で確実に適正に保持でき、幅の狭い帯状シートを巻取っ
て品質の良いシートロールを得ることができる。しかも
各球体はあらゆる方向に回転可能であるので、巻芯をシ
ート巻軸へ円滑に着脱できる。したがって、フリクショ
ン式のシート巻軸に装着できる巻芯の最小幅を従来に比
べ小さくすることができ、かつ巻芯を円滑に着脱できる
構造が簡単なシート巻軸の巻取カラーを提供することが
できる。そして従来のように更に幅の狭いシート分割巻
取工程を経なくても、幅の狭い高品質のシートロールを
得ることができるようになり、多様な幅の巻取仕様に対
処できるフリクション式シート巻軸を得ることができ
る。
巻軸の巻取カラーの斜視図である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 フリクション式シート巻軸において巻芯
を中心駆動軸に対し回転可能に保持すると共に、その保
持した巻芯に、中心駆動軸から伝達された回転力を与え
るための巻取カラーであって、前記中心駆動軸の外周に
回転可能に装着され、中心駆動軸から回転力が伝達され
る環状の本体と、この本体の外周に本体幅方向に間をあ
けて2列、かつ各列において本体円周方向の少なくとも
3箇所に形成した、それぞれ本体の回転方向に次第に深
くなる溝と、前記各溝にそれぞれ収容した球体と、前記
本体の外周に回転可能に装着した、前記各球体の相互間
隔を保つと共に球体が溝から脱落するのを防ぐための環
状の保持器とを備えることを特徴とするフリクション式
シート巻軸の巻取カラー。 - 【請求項2】 前記保持器は、その両縁部に前記球体を
個々に収容するための切り欠き部を有する環体からな
り、前記本体の一方の端部外周面に設けた鍔と、前記本
体のもう一方の端部外周面に設けた細溝に装着した止め
輪との間に拘束される請求項1記載のフリクション式シ
ート巻軸の巻取カラー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP28676499A JP4240518B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | フリクション式シート巻軸の巻取カラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=17708755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28676499A Expired - Lifetime JP4240518B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | フリクション式シート巻軸の巻取カラー |
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-
1999
- 1999-10-07 JP JP28676499A patent/JP4240518B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR102478135B1 (ko) * | 2020-12-24 | 2022-12-16 | 주식회사 에이치와이티씨 | 프릭션 샤프트 |
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---|---|
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