JP3000302B2 - スプリンクラ消火装置 - Google Patents

スプリンクラ消火装置

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JP3000302B2
JP3000302B2 JP5966391A JP5966391A JP3000302B2 JP 3000302 B2 JP3000302 B2 JP 3000302B2 JP 5966391 A JP5966391 A JP 5966391A JP 5966391 A JP5966391 A JP 5966391A JP 3000302 B2 JP3000302 B2 JP 3000302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スプリンクラ消火装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等の高層建築物に設備される閉鎖型
のスプリンクラ消火装置は、消火液供給手段からの消火
液を給水本管により建物の各階に供給している。各階へ
の分岐部分には、地区弁として自動警報弁(開放弁)が設
けられていて、地区弁の二次側には複数個のスプリンク
ラヘッド及び、端末部分には通液試験のための試験弁が
設けられ、スプリンクラヘッドの二次側配管はドレン管
に接続されている。そして、湿式スプリンクラ消火装置
では、配管の端末まで加圧された消火液が常時充液され
ていてヘッドの開放により消火液が放出されるものであ
り、予作動式では、火災監視時は微圧な空気、または水
が充填されていて、火災感知器の動作により地区弁が開
放されてスプリンクラヘッドに消火液が充液され、ヘッ
ドの開放により消火液が放出される構造である。湿式で
は、スプリンクラヘッドの火災検出動作と同時に消火液
が放出されるという特徴を有し、予作動式ではスプリン
クラヘッドの破損や誤動作による水損は無いという特徴
をもっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
スプリンクラ消火装置では、地区弁はスプリンクラヘッ
ドの一次側配管に設けられ、試験弁は、スプリンクラヘ
ッドの二次側配管の端末部分に接続されるので地区弁か
らかなり離れた位置となって、試験弁自体やこれに接続
されるドレン管等の配管工事及び、試験弁を遠隔操作す
るための遠隔操作用配線工事等の設計、施工に多くの手
数を必要としている。そして、地区弁にその一次側の液
圧を所定圧に減圧調整して二次側配管に供給する調圧機
能を付加することにより、消火効率に適した液圧でスプ
リンクラヘッドから放液することができるスプリンクラ
消火装置が出願人によって提案されている。この提案装
置では、上記従来のスプリンクラ消火装置の地区弁に、
上記調圧のための調圧パイロット弁や、地区弁開放のた
めの起動パイロット弁を付設する必要がある。この発明
は、上記既提案のスプリンクラ消火装置での問題に鑑
み、地区弁の周りに試験弁や調圧弁等をユニットとして
構成することにより、例えば製造時に予め各弁等の機能
をチエックできるようにして施工現場での大きい労力を
省き、一層安定した品質機能の消火装置となるようにす
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、警戒地区に火災検出手段1と、閉鎖型のス
プリンクラヘッド4と、常態では閉鎖状態であり、火災
検出手段1に基づく信号により開放状態となって一次側
配管9の消火液を二次側配管5を介してスプリンクラヘ
ッド4に供給する地区弁6とを有しているスプリンクラ
消火装置において、地区弁6に、二次側配管5への通液
を試験する試験手段Tと、一次側配管9の消火液を所定
圧に減圧調整して二次側配管に供給する調圧手段Rと、
地区弁6の上記開放操作を行う開放手段Oとをユニット
1、U2として設けた構成としている。
【0005】そして、上記ユニットU1に、地区弁6を
バイパスして調圧充液する調圧充液手段Fを付加した構
成としている。
【0006】また、警戒地区に閉鎖型のスプリンクラヘ
ッド4と、一次側配管9の消火液を開放時に二次側配管
5を介してスプリンクラヘッド4に供給する地区弁6と
を有しているスプリンクラ消火装置において、地区弁6
に、二次側配管5への通液を試験する試験手段Tと、一
次側配管9の消火液を所定圧に減圧調整して二次側配管
5に供給する調圧手段Rと、二次側配管5内の減圧時に
地区弁6の上記開放操作を行う減圧時開放手段Dとをユ
ニットU3として設けた構成としている。
【0007】前記試験手段Tは、電動式の遠隔操作試験
弁14、スプリンクラヘッド4の1個分の排液をする1
個試験弁15、スプリンクラヘッド4の複数個分の排液
をする複数個試験弁16、の少なくとも一つを備えた構
成としている。
【0008】上記の構成において、ユニットU1、U2
3に設けた電路17、48、…を火災検出手段1や受
信機3等に接続する接続端子部Cを、このユニット
1、U2、U3に設けている。
【0009】
【作用】地区弁6に、試験手段Tと、調圧手段Rと、開
放手段OをユニットU1、U2として構成したので、製造
時に予めこれら各手段T、R、…の機能をチエックで
き、施工前に確実、かつ、容易にテスト可能となり、安
定した品質機能が確保される。地区弁6にユニット化さ
れている試験手段T、調圧手段R等は、これらを個別に
現場で取付ける場合には配管類が場所をとり、配置等に
苦労するという従来の大きい労力を省くことができる。
【0010】上記ユニットU1に、地区弁6をバイパス
して調圧充液する調圧充液手段Fを付加した構成のもの
は、二次側配管5に消火液を充填して火災監視時を行う
予作動式消火装置における上記予めの機能チエックや、
現場での取付労力の省力や誤った設置防止に有効となっ
ている。
【0011】地区弁6に、二次側配管5への通液を試験
する試験手段Tと、一次側配管9の消火液を所定圧に減
圧調整して二次側配管5に供給する調圧手段Rと、二次
側配管5内の減圧時に地区弁6の上記開放操作を行う減
圧時開放手段DとをユニットU3として設けた構成のも
のでは、消火液が常時充液されている湿式消火装置にお
ける上記予めの機能チエックや、現場での取付労力の省
力に有効となっている。
【0012】試験手段Tに、電動式の遠隔操作試験弁1
4、スプリンクラヘッド4の1個分の排液をする1個試
験弁15、スプリンクラヘッド4の複数個分の排液をす
る複数個試験弁16、の少なくとも一つを備えた構成と
したので、地区弁6(ユニットU1、U2、U3)の手元で
これらの試験弁14、15、…のテストができ、1個試
験弁15を作動してヘッド1個開放時での二次側配管5
内の液圧を、複数個試験弁16を作動してヘッド複数個
開放時の二次側配管5内の液圧を、夫々チエックするこ
とが可能で、ヘッド開放時のそれぞれの実態に即した液
圧調整ができる。
【0013】上記の構成において、ユニットU1、U2
3に設けられる電路17、48、…を火災検出手段1
や受信機3等に接続する接続端子部をこのユニット
1、U2、U3に設けているので、予めのテスト時の結
線や、施工現場での配線等に便利となっている。
【0014】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図に基づき説明
する。図1は、この発明の第1実施例を示すブロック図
である。警戒地区の火災現象を検出する火災検出手段と
しての差動式や定温式等の火災感知器1は、電路2を介
して受信盤3(防災センタ等に設置される)に接続されて
いる。火災感知器1と同様に警戒地区の天井に設けられ
た閉鎖型のスプリンクラヘッド4は、二次側配管5を介
して建物の各階毎に設置されている地区弁6の二次側7
に接続される。地区弁6の一次側8は一次側配管9と一
次側元弁10を介して消火液供給手段としての加圧送液
装置11に接続されており、同図で図示されているポン
プ12と、電路13により受信盤3に接続されたモ−タ
−45等のほか、図示されていない通常の逆止弁や圧力
空気槽等をこの加圧送液装置11は備えている。
【0015】常態では閉鎖状態であり、火災感知器1の
火災感知信号により開放状態にされる地区弁6には、二
次側配管5への通液を試験する試験手段Tと、一次側配
管9の消火液を所定圧に減圧調整して二次側配管5に供
給する調圧手段Rと、地区弁6の上記開放操作を行う開
放手段Oと、地区弁6をバイパスして二次側配管5に調
圧充液する調圧充液手段Fと、二次側配管5の異常昇圧
を排液する安全弁S等を、たとえば1枚の取付け板にま
とめて取付けるなどしてユニットU1として形成し、こ
のユニットU1内に配線される上記電路2、13、…等
を火災感知器1や受信盤3(受信機)等に接続する接続
端子部Cも、このユニットU1に設けている。試験手段
Tは、電動式の遠隔操作試験弁14、スプリンクラヘッ
ド1の1個分の排液をする1個試験弁15、スプリンク
ラヘッド1の複数個分の排液をする複数個試験弁16の
うち、少なくとも1つ(図1の実施例ではこれらのすべ
て)を有している。二次側配管5の基部、即ち地区弁6
への接続部分には短管5aがユニットとして地区弁6の
二次側7に接続されていて、上記各手段の接続による液
流の乱れを起こさせず、液圧を確保することができる構
成となっている。
【0016】例示の地区弁6は、一次側8と二次側7と
を区分する弁座18を、ばね19で付勢される弁体20
で閉じるようにし、弁体20に一体のピストン21と弁
箱とでシリンダ22を形成し、このシリンダ室22は、
開放手段Oであるオリフィス23と起動弁24とを介し
て配管25、46とによって一次側8に接続している。
起動弁24は、電路17により受信盤3に接続したモ−
タ−、電磁ソレノイド等の電動部35によって開閉され
る。
【0017】例示の調圧充液手段Fは、配管25と二次
側配管5とを接続するバイパス管26に設けた充液調圧
パイロット弁27と、充液調圧パイロット弁27の一次
側と二次側に設けたバイパス制水弁28及びオリフィス
29とからなり、充液調圧パイロット弁27は、二次側
配管5の小さい減圧を補充するもので、バイパス管26
から二次側配管5の液圧を操作室30に導入してフラム
31とばね32の調圧作用により弁体33が弁座34を
開閉し、これにより一次圧を前記所定圧よりも低い監視
圧に減圧調整するものである。また、圧力スイッチ60
は、二次側配管系統の破損等による大きい減圧を検出す
るものであり、電路59により接続端子部Cを介して受
信盤3に接続されている。
【0018】例示の調圧手段Rは、二次側配管5から二
次側7の液圧を配管36によりその操作室37に導入
し、地区弁6のシリンダ室22の液圧を、配管38と弁
座39を介してドレン管40に排液する構成の調圧パイ
ロット弁41にて構成される。操作室37に導入された
二次側配管5の液圧が所定圧よりも低いときはフラム4
2とばね43の調圧作用により弁体44が閉動作してシ
リンダ室22の圧力液のドレン管40への排液を抑え、
配管25からのシリンダ室22への消火液の導入により
地区弁6は開動作され、二次側7の液圧が所定圧よりも
高いときはフラム42とばね43の調圧作用により弁体
44が開動作してシリンダ室22の圧力液のドレン管4
0への排液を行い地区弁6は閉動作され、このようにし
て二次側配管5の液圧は消火動作に適した所定圧に減圧
調整するものである。
【0019】例示の試験手段Tは、二次側配管5から分
岐した配管47に互いに並列して接続されて夫々の二次
側はドレン管40に導通させた遠隔操作試験弁14と、
1個試験弁15と、複数個試験弁16とからなる。遠隔
操作試験弁14は、電路48により受信盤3に接続した
モ−タ−、電磁ソレノイド等の電動部49によって開閉
され、スプリンクラヘッド4の1個分と同等量の消火液
がその開放により排液されるように開口部分の大きさが
設定される。1個試験弁15は、スプリンクラヘッド4
の1個分と同等量の消火液を、複数個試験弁16は、ス
プリンクラヘッド4複数個分と同等量の消火液を、夫々
その開放により排液するように開口部分の大きさが設定
され、配管47に設けた圧力計50の指針により排液テ
スト時の二次側配管5内の液圧が所定圧に維持されるか
どうかが確認される。
【0020】例示の安全弁Sは、配管47から操作室5
2に導入した二次側配管5内の圧力液が、フラム53と
ばね54とにて設定される許容圧(所定圧よりも若干高
い値)を越えるときは弁体55が弁座56から離れて二
次側配管5の消火液をドレン管40に排液し、二次側配
管5内の圧力を所定圧に維持する。一次側配管9内の液
圧は圧力計58によりチエックされ、二次側配管5内の
液圧は、圧力計50にて計測され、地区弁6の開放は、
シリンダ室22内の減圧を検知する圧力スイッチ61に
より電路62にて受信盤3に報知される。
【0021】一次側元弁10の開放は、開放監視スイッ
チ63により監視されていて閉止状態の場合に電路64
にて受信盤3に報知される。そして、前記電路13、1
7、48、59、62、64は、接続端子部Cの一方の
コネクタ65に接続され、他方のコネクタ66に接続し
た配線群67により受信盤3に接続されている。
【0022】次にこの第1実施例における動作を説明す
る。二次側配管5への充液は、一次側元弁10を開いて
加圧送液装置11により一次側8に消火液を導入し、次
に一次側元弁10を閉じ、起動弁24を開いて一次側8
の圧力液をシリンダ室22に導入して地区弁6を開放可
能な状態にし、そして一次側元弁10を徐々に開いて消
火液をゆっくり二次側配管5に流入させることにより行
われる。
【0023】この状態において火災が発生して火災感知
器1が動作すると、火災信号が受信盤3に伝達される。
受信盤3ではこの火災信号により電動部35を動作させ
起動弁24を開け、一次側8の消火液は配管46、起動
弁24、配管25からオリフィス23を介して徐々に地
区弁6のシリンダ室22に導入されてピストン21は弁
体20をゆっくり弁座18から離座させ、一次側配管9
の消火液は徐々に二次側配管5に導入される。配管25
内の液圧上昇により圧力スイッチ61が動作して受信盤
3に地区弁6の開放を報知する。オリフィス23により
シリンダ室22の液圧上昇が緩やかであること及び、二
次側配管5内は既に監視圧になっていることにより、地
区弁6の開放時に高圧の消火液が一時に二次側配管5に
流入することによる異常昇圧(ウォ−タ−ハンマ現象)は
防止される。以後は調圧パイロット弁41の弁体44の
開閉動作により、二次側配管5への消火液の導入が制御
され、所定圧に減圧調整される。即ち、操作室37内の
液圧が所定圧よりも低いときはフラム42とばね43の
調圧作用により弁体44が閉動作してシリンダ室22の
圧力液のドレン管40への排液を抑え、配管25からの
シリンダ室22への消火液の導入により地区弁6は開動
作され、二次側7の液圧が所定圧よりも高いときはフラ
ム42とばね43の調圧作用により弁体44が開動作し
てシリンダ室22の圧力液のドレン管40への排液を行
い地区弁6は閉動作される。安全弁Sの操作室52に導
入される二次側配管5内の圧力液が、フラム53とばね
54とにて設定される許容圧(所定圧よりも若干高い値)
を越えるときは弁体55が弁座56から離れて二次側配
管5の消火液をドレン管40に排液し、二次側配管5内
の異常昇圧は防止される。
【0024】そして火災地点の温度がさらに上昇する
と、スプリンクラヘッド4が開放して二次側配管5内の
消火液が放出され、二次側配管5の大きい送液量が図示
しない圧力空気槽等により検知されると加圧送液装置1
1のポンプ12は起動され、一次側配管9に高圧の消火
液供給が行われる。スプリンクラヘッド4等への二次側
配管5に消火液が所定圧で充液されているので、スプリ
ンクラヘッド4の開放動作と同時に消火液は放出され、
消火動作に遅れは無い。
【0025】この第1実施例によれば、二次側配管5の
液圧に基づいて調圧手段Rによる減圧調整動作が行われ
るので、二次側配管系の機器部材の耐圧グレ−ドは十分
低いもので足り、従来の如き高圧圧力液に基づく機器部
材の破損も発生せず、設備コストの抑制もできるスプリ
ンクラ消火装置となった。尚、火災監視時では、スプリ
ンクラヘッド4が衝撃等で開放した場合に放出される低
圧の消火液は僅かであり、従来の閉鎖型スプリンクラ消
火設備のような大きな水損事故は防止できる。以上の
他、二次側配管5を予作動式のように常時空気で加圧し
ておくためのコンプレッサはこの実施例では不要とな
り、設備コストは安価となった。
【0026】このユニットU1の機能試験は、図示しな
いテスト台を用いて現場施工前に行うことができる。即
ち、ユニットU1の一次側配管9に給水ポンプを接続
し、二次側配管5は盲栓等にて塞ぎ、接続端子部Cのコ
ネクタ65をテスト台の受信盤のコネクタに接続して、
充液調圧パイロット弁27による前記充液動作が行われ
ることや、1個試験弁15を開いてスプリンクラヘッド
4の1個分の消火液を放出したとき、或は複数個試験弁
16を開いてスプリンクラヘッド4の複数個分の消火液
を放出したとき、圧力計50の指針により二次側配管5
内の液圧が所定圧に維持されるかどうかの調圧パイロッ
ト弁41の動作などを確認することができる。また、受
信盤3から、起動弁24と遠隔操作試験弁14を電気信
号で開放することによって、地区弁6の動作を圧力スイ
ッチ60からの信号で遠隔点検することができる。
【0027】このように調圧パイロット弁41や充液調
圧パイロット弁27、試験手段T等のスプリンクラ消火
装置の主要構成部分をユニットU1としたので、 (a)現場施工前にユニットU1周りの配管配線作業と機能
試験及び調整作業を、容易、かつ正確に実施できる。 (b)施工現場では、ユニットU1を現場配管配線に接続す
る僅かな現場作業で済み、省力ができる。 というこの実施例による格別の効果が得られた。
【0028】図2はこの考案の第2実施例を示すブロッ
ク図である。この第2実施例では、図1の第1実施例の
調圧充液手段Fを除いた各部材によってユニットU2
構成し、二次側配管5に無圧の消火液を充液するための
無圧充液器70を、ユニットU2の外にて二次側配管5
に接続したものであり、これ以外の構造は前記図1の第
1実施例と同一であるので共に同一の符号を付してその
構造説明は省略した。例示の無圧充液器70は、水槽7
1(小容量で可)と、水槽71内の水位を検知する複数の
電極棒72a、72b、72c、…を持つ水位監視器7
3と、水槽71の高い位置からドレン管40に接続した
配管74と、水槽71の底部孔75を二次側配管5の高
い位置へオリフィス76を介して連通した配管77と、
水槽71の水位が下がったとき底部孔75を塞ぐことが
できるフロ−ト78とを備えている。水位監視器73
は、電路68により図示例では直接に受信盤3に接続さ
れているが、この電路68は接続端子部Cを介して受信
盤3に接続してもよい。
【0029】二次側配管5への充液は、一次側元弁10
を開いて加圧送液装置11により一次側8に消火液を導
入し、次に一次側元弁10を閉じ、起動弁24を開いて
一次側8の圧力液をシリンダ室22に導入して地区弁6
を開放可能な状態にし、そして一次側元弁10を徐々に
開いて消火液をゆっくり二次側配管5に流入させる。消
火液はスプリンクラヘッド4及び、配管77からオリフ
ィス76を通って底部孔75から水槽71に流入し、電
極棒72a、…にて所定の水位を検知した水位監視器7
3の報知動作により起動弁24を閉じれば、二次側配管
5内は無圧に充液される。火災監視時での二次側配管5
内に液漏れ等がでると、水槽71の消火液が落差により
底部孔75からオリフィス76を介して二次側配管5に
補充され、水槽71の水位低下と共にフロ−ト78も下
がる。水位低下が大きくなって図2の2点鎖線で示す位
置ではフロ−ト78は底部孔75を塞ぎ、二次側配管5
等に連通している配管内の消火液がサイフォン作用によ
って液漏れにつられて排液してしまうことは防止され
る。
【0030】この第2実施例も、スプリンクラ消火装置
の主要部分をユニットU2としたので、 (a)現場施工前にユニットU2周りの配管配線作業と機能
試験及び調整作業を、容易、かつ正確に実施できる。 (b)施工現場では、ユニットU2を現場配管配線に接続す
る僅かな現場作業で済み省力ができる。 という格別の効果と、調圧装置Rによる減圧調整動作が
正しく行われる結果、二次側配管系の機器部材の耐圧グ
レ−ドは十分低いもので足り、従来の如き高圧圧力液に
基づく機器部材の破損も発生せず、設備コストの抑制も
でき、火災監視時にスプリンクラヘッド4が衝撃等で開
放した場合に放出される無圧の消火液は僅かであり、従
来の閉鎖型スプリンクラ消火設備のような大きな水損事
故は防止でき、二次側配管5を予作動式のように常時空
気で加圧しておくためのコンプレッサはこの実施例では
不要となり、設備コストは安価となるなど、前記第1実
施例と同等の効果が発揮される。
【0031】図3はこの考案の第3実施例を示すブロッ
ク図である。この第3実施例は、二次側配管5に所定圧
に減圧調整された消火液が常時充液されていてスプリン
クラヘッド4の開放により消火液が放出される湿式方式
に相当するもので、第1実施例の調圧手段Rと開放手段
Oとを結合して二次側配管5内の減圧時に開放し所定圧
になると閉止する減圧時開放手段Dに構成して、この減
圧時開放手段Dと、試験手段Tと、安全弁Sと、接続端
子部Cとを地区弁6と共にユニットU3にしたものであ
り、これ以外の構造は前記図1の第1実施例と同一であ
るので共に同一の符号を付してその構造説明は省略し
た。例示の減圧時開放手段Dは、二次側配管5から二次
側7の液圧を配管80によりその操作室81に導入し、
配管46、82にて取り込んだ一次側8の液圧を、フラ
ム83とばね84の調圧作用により弁座85と配管25
とにより地区弁6のシリンダ室22へオリフィス23を
介して導入する構成の調圧パイロット弁86によって構
成している。地区弁6のシリンダ室22は、オリフィス
87と排液方向にのみ通液可能な逆止弁88とを介して
配管89によりドレン管40に連通している。
【0032】操作室81に導入された二次側配管5の液
圧が所定圧よりも低いときはフラム83とばね84の調
圧作用により弁体87が弁座85から離れて一次側8の
圧力液がシリンダ室22へオリフィス23により徐々に
導入されて地区弁6は開かれ、二次側配管5の液圧が所
定圧よりも高いときはフラム83とばね84の調圧作用
により弁体87が閉動作してシリンダ室22への圧力液
の導入は抑えられ、シリンダ室22内の圧力液は配管8
9からオリフィス87によりドレン管40に排液されて
減圧し地区弁6は閉動作され、このようにして二次側7
の液圧は消火動作に適した所定圧に減圧調整されるもの
である。従って火災が発生してスプリンクラヘッド4が
開放し二次側配管5内が減圧されると、スプリンクラヘ
ッド4から直ちに所定圧の消火液が放出し、調圧パイロ
ット弁86の弁体87が弁座85から離れて地区弁6は
十分に開かれ、二次側配管5に消火液が所定圧で供給さ
れる。
【0033】この第3実施例も、スプリンクラ消火装置
の主要部分をユニットU3としたので、 (a)現場施工前にユニットU3周りの配管配線作業と機能
試験及び調整作業を、容易、かつ正確に実施できる。 (b)施工現場では、ユニットU3を現場配管配線に接続す
る僅かな現場作業で済み、省力ができる。 という格別の効果と、調圧装置Rによる減圧調整動作が
正しく行われる結果、二次側配管系の機器部材の耐圧グ
レ−ドは十分低いもので足り、従来の如き高圧圧力液に
基づく機器部材の破損も発生せず、設備コストの抑制も
でき、火災監視時にスプリンクラヘッド4が衝撃等で開
放した場合に放出される無圧の消火液は僅かであり、従
来の閉鎖型スプリンクラ消火設備のような大きな水損事
故は防止でき、二次側配管5を予作動式のように常時空
気で加圧しておくためのコンプレッサはこの実施例では
不要となり、設備コストは安価となるなど、前記第1実
施例と同等の効果が発揮される。上記各実施例において
地区弁6として、シリンダ室22の加圧によって弁体2
0が開放される所謂加圧開型の弁を使用しているが、こ
れを減圧開型の弁等、他の型式の弁としてもよく、ま
た、ユニットU1、…内の他の弁やオリフィス等の部材
も、上記図示例と同等の機能を持つ他のものに置き換え
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、地区弁
6に、試験手段T、調圧手段R、開放手段O、或は減圧
時開放手段DなどををユニットU1、U2、U3として構
成したので、製造時に予めこれら各手段T、R、…の機
能をチエックでき、施工前に確実、かつ、容易にテスト
可能となり、安定した品質機能が確保される。その上、
ユニット化されている試験手段T、調圧手段R…等は、
これらを個別に現場で取付ける従来の大きい労力を省く
ことができる。
【0035】上記ユニットU1に、地区弁6をバイパス
して調圧充液する調圧充液手段Fを付加した構成のもの
は、二次側配管5に消火液を充填して火災監視時を行う
予作動式における上記予めの機能チエックや、現場での
取付労力の省力に有効となっている。
【0036】試験手段Tに、電動式の遠隔操作試験弁1
4、スプリンクラヘッド4の1個分の排液をする1個試
験弁15、スプリンクラヘッド4の複数個分の排液をす
る複数個試験弁16、の少なくとも一つを備えた構成と
したので、地区弁6(ユニットU1、U2、U3)の手元で
これらの試験弁14、15、…のテストができ、1個試
験弁15を作動してヘッド1個開放時での二次側配管5
内の液圧を、複数個試験弁16を作動してヘッド複数個
開放時の二次側配管5内の液圧を、夫々チエックするこ
とが可能で、ヘッド開放時のそれぞれの実態に即した液
圧調整ができる。
【0037】上記の構成において、ユニットU1、U2
3に設けられる電路13、17、…を火災検出手段1
や受信機3等に接続する接続端子部をこのユニット
1、U2、U3に設けているので、予めのテスト時の結
線や、施工現場での配線等に便利となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】この発明の第3実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 火災感知器(火災検出手段) 4 スプリンクラヘッド 5 二次側配管 6 地区弁 9 一次側配管 13、17、48、59、62、64 電路 14 遠隔操作試験弁 15 1個試験弁 16 複数個試験弁 C 接続端子部 D 減圧時開放手段 F 調圧充液手段 O 開放手段 R 調圧手段 T 試験手段 U1、U2、U3 ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−152661(JP,A) 特開 昭57−72665(JP,A) 実開 昭56−68551(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 35/00 - 37/50

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警戒地区に火災検出手段と、閉鎖型の
    スプリンクラヘッドと、常態では閉鎖状態であり、火災
    検出手段に基づく信号により開放状態となって一次側配
    管の消火液を二次側配管を介してスプリンクラヘッドに
    供給する地区弁とを有しているスプリンクラ消火装置に
    おいて、地区弁に、二次側配管への通液を試験する試験
    手段と、一次側配管の消火液を所定圧に減圧調整して二
    次側配管に供給する調圧手段と、地区弁の上記開放操作
    を行う開放手段とをユニットとして設けていることを特
    徴とするスプリンクラ消火装置。
  2. 【請求項2】 ユニットに地区弁をバイパスして調圧
    充液する調圧充液手段を備えていることを特徴とする請
    求項1のスプリンクラ消火装置。
  3. 【請求項3】 警戒地区に閉鎖型のスプリンクラヘッ
    ドと、一次側配管の消火液を開放時に二次側配管を介し
    てスプリンクラヘッドに供給する地区弁とを有している
    スプリンクラ消火装置において、地区弁に、二次側配管
    への通液を試験する試験手段と、一次側配管の消火液を
    所定圧に減圧調整して二次側配管に供給する調圧手段
    と、二次側配管内の減圧時に地区弁の上記開放操作を行
    う減圧時開放手段とをユニットとして設けていることを
    特徴とするスプリンクラ消火装置。
  4. 【請求項4】 試験手段は、電動式の遠隔操作試験
    弁、スプリンクラヘッド1個分の排液をする1個試験
    弁、スプリンクラヘッド複数個分の排液をする複数個試
    験弁、の少なくとも一つを備えていることを特徴とする
    請求項1、2または3のスプリンクラ消火装置。
  5. 【請求項5】 ユニットに設けられた電路を火災検出
    手段や受信機等に接続する接続端子部を、このユニット
    に設けていることを特徴とする請求項1、2、3または
    4のスプリンクラ消火装置。
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