JP3010503B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents
スプリンクラ消火設備Info
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- JP3010503B2 JP3010503B2 JP2411267A JP41126790A JP3010503B2 JP 3010503 B2 JP3010503 B2 JP 3010503B2 JP 2411267 A JP2411267 A JP 2411267A JP 41126790 A JP41126790 A JP 41126790A JP 3010503 B2 JP3010503 B2 JP 3010503B2
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- Japan
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- fire
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、予作動式スプリンク
ラ消火装置に関する。
ラ消火装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】スプリンクラ消火設備は、従来から閉鎖
型や、開放型、閉鎖型の湿式や乾式等の種々の系統が利
用されている。従来、閉鎖型スプリンクラ消火設備で
は、各警戒地区に設けた閉鎖型スプリンクラヘッドの端
末まで加圧された消火液を常時充填しておくものであ
り、火災検出と同時に散水動作をとることができ、最も
一般的な、ビル等に用いられる設備である。閉鎖型スプ
リンクラ消火設備では、スプリンクラヘッドの破損等に
より大量の消火液が放出されてしまうので、スプリンク
ラヘッドのほかに火災感知器を設置し、火災による火災
感知器の動作によりスプリンクラヘッドまで消火液を充
填し、更にスプリンクラヘッドが動作するときに散水を
行う予作動式(プレアクション式)スプリンクラ消火設備
がある。この予作動式ではスプリンクラヘッドへの配管
内では空気が僅かに加圧されていて、スプリンクラヘッ
ドの破損や誤動作では消火液が放出されることはない。
従って、デパ−ト等の火災時以外の水損を極度に嫌う場
所に設置される。
型や、開放型、閉鎖型の湿式や乾式等の種々の系統が利
用されている。従来、閉鎖型スプリンクラ消火設備で
は、各警戒地区に設けた閉鎖型スプリンクラヘッドの端
末まで加圧された消火液を常時充填しておくものであ
り、火災検出と同時に散水動作をとることができ、最も
一般的な、ビル等に用いられる設備である。閉鎖型スプ
リンクラ消火設備では、スプリンクラヘッドの破損等に
より大量の消火液が放出されてしまうので、スプリンク
ラヘッドのほかに火災感知器を設置し、火災による火災
感知器の動作によりスプリンクラヘッドまで消火液を充
填し、更にスプリンクラヘッドが動作するときに散水を
行う予作動式(プレアクション式)スプリンクラ消火設備
がある。この予作動式ではスプリンクラヘッドへの配管
内では空気が僅かに加圧されていて、スプリンクラヘッ
ドの破損や誤動作では消火液が放出されることはない。
従って、デパ−ト等の火災時以外の水損を極度に嫌う場
所に設置される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】閉鎖型スプリンクラ消
火設備は、配管の端末まで加圧された消火液が常時充填
されているので、スプリンクラヘッドの火災検出による
動作と同時に消火液の放出が可能であるという特徴を有
している。しかし、物が当たる等による事故でスプリン
クラヘッドが開放してしまったときは、加圧された消火
液が放出されると共に、加圧送液装置が起動して、火災
でないことを確認してポンプを停止するまでの間、散水
が続けられ、大きな水損事故となる問題がある。
火設備は、配管の端末まで加圧された消火液が常時充填
されているので、スプリンクラヘッドの火災検出による
動作と同時に消火液の放出が可能であるという特徴を有
している。しかし、物が当たる等による事故でスプリン
クラヘッドが開放してしまったときは、加圧された消火
液が放出されると共に、加圧送液装置が起動して、火災
でないことを確認してポンプを停止するまでの間、散水
が続けられ、大きな水損事故となる問題がある。
【０００４】一方、予作動式スプリンクラ消火設備は、
火災感知器が火災を検出し、かつ、閉鎖型スプリンクラ
ヘッドが動作したとき、即ち、火災感知器とスプリンク
ラヘッドとのＡＮＤ条件によってのみ消火液が放出され
るものであり、常時は配管内には加圧空気が充填されて
いるだけなので、閉鎖型スプリンクラヘッドへの衝撃に
よる開放が発生しても水損事故にはならないという特徴
を有している。しかし、閉鎖型スプリンクラヘッドが接
続される二次側配管を加圧するためのコンプレッサ等を
必要とし、設備全体が複雑で高価になり、実際に火災時
には、スプリンクラヘッドが動作しても当初は加圧され
た空気が出るので、正常に消火液が放出を開始するまで
に遅れがでるという問題がある。
火災感知器が火災を検出し、かつ、閉鎖型スプリンクラ
ヘッドが動作したとき、即ち、火災感知器とスプリンク
ラヘッドとのＡＮＤ条件によってのみ消火液が放出され
るものであり、常時は配管内には加圧空気が充填されて
いるだけなので、閉鎖型スプリンクラヘッドへの衝撃に
よる開放が発生しても水損事故にはならないという特徴
を有している。しかし、閉鎖型スプリンクラヘッドが接
続される二次側配管を加圧するためのコンプレッサ等を
必要とし、設備全体が複雑で高価になり、実際に火災時
には、スプリンクラヘッドが動作しても当初は加圧され
た空気が出るので、正常に消火液が放出を開始するまで
に遅れがでるという問題がある。
【０００５】この発明は、従来のスプリンクラ消火設備
のこのような種々の問題を解決するために提案されたも
のであって、閉鎖型スプリンクラヘッドが衝撃等により
開放した場合でも水損事故を抑制でき、スプリンクララ
ヘッドの動作と共に消火液の放出が可能であり、しか
も、設備構成は簡単で安価なスプリンクラ消火設備を提
供するものである。
のこのような種々の問題を解決するために提案されたも
のであって、閉鎖型スプリンクラヘッドが衝撃等により
開放した場合でも水損事故を抑制でき、スプリンクララ
ヘッドの動作と共に消火液の放出が可能であり、しか
も、設備構成は簡単で安価なスプリンクラ消火設備を提
供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、警戒地区に、火災感知器１と、閉鎖型のス
プリンクラヘッド４と、一次側８と二次側７とを常時閉
状態とし前記火災感知器１の火災現象の検出により開放
状態にされる開放弁６とが設けられ、前記開放弁６の一
次側配管が消火液供給手段１３に、二次側配管５が閉鎖
型のスプリンクラヘッド４にそれぞれ接続され、開放弁
６の二次側配管系統の上部に開口手段Ａを設け、該二次
側配管系統内を無加圧にできる構成としている。
この発明は、警戒地区に、火災感知器１と、閉鎖型のス
プリンクラヘッド４と、一次側８と二次側７とを常時閉
状態とし前記火災感知器１の火災現象の検出により開放
状態にされる開放弁６とが設けられ、前記開放弁６の一
次側配管が消火液供給手段１３に、二次側配管５が閉鎖
型のスプリンクラヘッド４にそれぞれ接続され、開放弁
６の二次側配管系統の上部に開口手段Ａを設け、該二次
側配管系統内を無加圧にできる構成としている。
【０００７】そして開放弁６の二次側配管系統には、開
口手段Ａの高さまで消火液を無圧に充液できる構成とし
ている。
口手段Ａの高さまで消火液を無圧に充液できる構成とし
ている。
【０００８】開口手段Ａは、オリフィス２５又は小孔に
よって構成している。
よって構成している。
【０００９】
【作用】開放弁６の閉止時にはスプリンクラヘッド４ま
での二次側配管系統を大気に開放し無加圧としているの
で、この二次側配管系統に常時開放弁６の一次圧が作用
せず、二次側配管５や、スプリンクラヘッド４、弁類等
二次側配管系統の機器部材の耐久性の面で有利となり、
更に、この二次側配管系統を常時空気で加圧しておくた
めのコンプレッサは不要となり、設備コストが削減でき
る。
での二次側配管系統を大気に開放し無加圧としているの
で、この二次側配管系統に常時開放弁６の一次圧が作用
せず、二次側配管５や、スプリンクラヘッド４、弁類等
二次側配管系統の機器部材の耐久性の面で有利となり、
更に、この二次側配管系統を常時空気で加圧しておくた
めのコンプレッサは不要となり、設備コストが削減でき
る。
【００１０】火災監視時はスプリンクラヘッド４までの
二次側配管系統に無加圧の消火液が充液されているの
で、監視時では消火液の排出損失は無く、しかもスプリ
ンクラヘッド４の開放動作と同時に消火液は放出され、
消火動作に遅れは無く、消火動作時でも開口面積の小さ
い開口手段Ａから失われる消火液は極めて僅かであり、
消火動作に支障は無い。
二次側配管系統に無加圧の消火液が充液されているの
で、監視時では消火液の排出損失は無く、しかもスプリ
ンクラヘッド４の開放動作と同時に消火液は放出され、
消火動作に遅れは無く、消火動作時でも開口面積の小さ
い開口手段Ａから失われる消火液は極めて僅かであり、
消火動作に支障は無い。
【００１１】開口手段Ａは、オリフィス２５又は小孔に
よって簡単に構成でき、これは、通常のスプリンクラ消
火設備に極めて僅かな部材を付加することで実施化で
き、設備コストは安価である。
よって簡単に構成でき、これは、通常のスプリンクラ消
火設備に極めて僅かな部材を付加することで実施化で
き、設備コストは安価である。
【００１２】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づき説明す
る。図１は、スプリンクラ消火設備の実施例を示すブロ
ック図である。警戒地区に設けられた差動式又は定温式
等の火災感知器１は、電路２を介して受信盤３に接続さ
れる。火災感知器１と同様に警戒地区の天井に設けられ
た閉鎖型のスプリンクラヘッド４は、二次側配管５を介
して警戒地区に設けられる開放弁６の二次側７に接続さ
れる。開放弁６の一次側８は、加圧送液装置１３に接続
されており、図示した仕切弁９を介し、ポンプ１０と、
電路１１により受信盤３に接続されたモ−タ−１２と、
図示は省略したが、通常の逆止弁や、圧力空気槽等の加
圧手段などが設けられている。
る。図１は、スプリンクラ消火設備の実施例を示すブロ
ック図である。警戒地区に設けられた差動式又は定温式
等の火災感知器１は、電路２を介して受信盤３に接続さ
れる。火災感知器１と同様に警戒地区の天井に設けられ
た閉鎖型のスプリンクラヘッド４は、二次側配管５を介
して警戒地区に設けられる開放弁６の二次側７に接続さ
れる。開放弁６の一次側８は、加圧送液装置１３に接続
されており、図示した仕切弁９を介し、ポンプ１０と、
電路１１により受信盤３に接続されたモ−タ−１２と、
図示は省略したが、通常の逆止弁や、圧力空気槽等の加
圧手段などが設けられている。
【００１３】開放弁６の一次側８と二次側７とは弁座１
４とこの弁座１４を開閉する弁体１５とにより仕切られ
ていて、弁箱１６とこの弁体１５とにより操作室１７が
形成され、ばね１８にて弁座１４を閉じるよう付勢され
た弁体１５には一次側８の液圧の一部を導入するための
小孔１９が開いている。操作室１７は、電路２０にて受
信盤３に接続されたモ−タ−又はソレノイドの如き電動
部２１によって開閉される操作弁２２に通じている。ス
プリンクラヘッド４の配設位置よりも下流側端末にはド
レン管２４を接続している。
４とこの弁座１４を開閉する弁体１５とにより仕切られ
ていて、弁箱１６とこの弁体１５とにより操作室１７が
形成され、ばね１８にて弁座１４を閉じるよう付勢され
た弁体１５には一次側８の液圧の一部を導入するための
小孔１９が開いている。操作室１７は、電路２０にて受
信盤３に接続されたモ−タ−又はソレノイドの如き電動
部２１によって開閉される操作弁２２に通じている。ス
プリンクラヘッド４の配設位置よりも下流側端末にはド
レン管２４を接続している。
【００１４】そしてこの発明の実施例では、二次側配管
５、スプリンクラヘッド４等の二次側配管系統の配置位
置よりも高い位置で大気に開口する小さい面積の開口手
段Ａを設けている。図示例ではこの開口手段Ａは、二次
側配管５の端末部に形成している立上り管２３と、立上
り管２３の開口度をしぼるためのオリフィス２５とによ
って構成しているので、極めて簡易な構造とすることが
できた。尚、開口手段Ａとして、オリフィス２５の代り
に上記立上り管２３に小孔を設ける構成としてもよく、
この場合は漏水を受けることができるドレン管が必要と
なる。
５、スプリンクラヘッド４等の二次側配管系統の配置位
置よりも高い位置で大気に開口する小さい面積の開口手
段Ａを設けている。図示例ではこの開口手段Ａは、二次
側配管５の端末部に形成している立上り管２３と、立上
り管２３の開口度をしぼるためのオリフィス２５とによ
って構成しているので、極めて簡易な構造とすることが
できた。尚、開口手段Ａとして、オリフィス２５の代り
に上記立上り管２３に小孔を設ける構成としてもよく、
この場合は漏水を受けることができるドレン管が必要と
なる。
【００１５】開放弁６の二次側７に接続した配管２６に
は、開放弁６の開放を検知して電路２７により受信盤３
にこれを報知する圧力スイッチ２８を設け、仕切弁２９
を介してドレン管３０にこの配管２６と操作弁２２の二
次側を接続している。開放弁６の一次側８の液圧は圧力
計３１で検知される。
は、開放弁６の開放を検知して電路２７により受信盤３
にこれを報知する圧力スイッチ２８を設け、仕切弁２９
を介してドレン管３０にこの配管２６と操作弁２２の二
次側を接続している。開放弁６の一次側８の液圧は圧力
計３１で検知される。
【００１６】次に上記実施例における動作を説明する。
二次側配管５、立上り管２３等の二次側配管系統に無圧
の消火液を充液しておく。充液は、まず、加圧送液装置
１３により開放弁６の一次側８を介して操作室１７まで
加圧している状態とする。次に仕切弁９を閉じ、操作弁
２２を開いて操作室１７内が減圧されることで開放弁６
を開放状態とする。そして、仕切弁９を徐々に開放し、
消火液をゆっくり開放弁６の二次側配管系に流入させ
る。消火液は、開放弁６の二次側７から二次側配管５、
スプリンクラヘッド４、立上り管２３へ流れ、オリフィ
ス２５を越えてドレン管２４に流れ落ちる。消火液がオ
リフィス２５を越えている時点で操作弁２２を閉じ、開
放弁６を閉止状態にする。
二次側配管５、立上り管２３等の二次側配管系統に無圧
の消火液を充液しておく。充液は、まず、加圧送液装置
１３により開放弁６の一次側８を介して操作室１７まで
加圧している状態とする。次に仕切弁９を閉じ、操作弁
２２を開いて操作室１７内が減圧されることで開放弁６
を開放状態とする。そして、仕切弁９を徐々に開放し、
消火液をゆっくり開放弁６の二次側配管系に流入させ
る。消火液は、開放弁６の二次側７から二次側配管５、
スプリンクラヘッド４、立上り管２３へ流れ、オリフィ
ス２５を越えてドレン管２４に流れ落ちる。消火液がオ
リフィス２５を越えている時点で操作弁２２を閉じ、開
放弁６を閉止状態にする。
【００１７】これにより、二次側配管系に作用していた
圧力液は、オリフィス２５を介してドレン管２４へ排出
されて二次側配管系は無圧に充液された状態になる。こ
のようにして二次側配管５、スプリンクラヘッド４等は
充液され、開口手段Ａにオリフィス２５を用いて大気連
通の割合を微小にしておくことで、消火液の大気への拡
散速度を抑え、無圧充液状態を火災監視中、長期に保つ
ことができる。火災感知器１が動作していない常態では
各警戒地区の開放弁６の一次側８の消火液は小孔１９か
ら操作室１７に入り、加圧送液装置１３の液圧とばね１
８によって弁体１５は弁座１４を閉じ、この消火設備は
監視状態となっている。二次側配管５等の消火液は無加
圧で充液されているので、監視時では消火液の排出損失
は無い。
圧力液は、オリフィス２５を介してドレン管２４へ排出
されて二次側配管系は無圧に充液された状態になる。こ
のようにして二次側配管５、スプリンクラヘッド４等は
充液され、開口手段Ａにオリフィス２５を用いて大気連
通の割合を微小にしておくことで、消火液の大気への拡
散速度を抑え、無圧充液状態を火災監視中、長期に保つ
ことができる。火災感知器１が動作していない常態では
各警戒地区の開放弁６の一次側８の消火液は小孔１９か
ら操作室１７に入り、加圧送液装置１３の液圧とばね１
８によって弁体１５は弁座１４を閉じ、この消火設備は
監視状態となっている。二次側配管５等の消火液は無加
圧で充液されているので、監視時では消火液の排出損失
は無い。
【００１８】この状態において火災が発生し火災感知器
１が動作すると、火災信号が受信盤３に伝達される。受
信盤３ではこの火災信号により電動部２１を動作させ操
作弁２２を開けるので、操作室１７の液圧はドレン管３
０から排出されて低圧となり、一次側８の液圧によって
弁体１５は弁座１４から離れて開放弁６は開かれる。こ
れにより、図示省略した圧力空気槽等の加圧手段による
一次側８の圧力液は二次側７を経て二次側配管５及び配
管２６に流れ、圧力スイッチ２８が動作して受信盤３に
開放弁６の開放を報知する。この時、圧力空気槽等の加
圧手段からの加圧水の減少割合から、オリフィス２５か
らの洩れによる減圧であるか、或いはスプリンクラヘッ
ド４の開放による減圧であるが受信盤３において判別さ
れ、スプリンクラヘッド４からの減圧である場合は加圧
送液装置１３のポンプが起動される。
１が動作すると、火災信号が受信盤３に伝達される。受
信盤３ではこの火災信号により電動部２１を動作させ操
作弁２２を開けるので、操作室１７の液圧はドレン管３
０から排出されて低圧となり、一次側８の液圧によって
弁体１５は弁座１４から離れて開放弁６は開かれる。こ
れにより、図示省略した圧力空気槽等の加圧手段による
一次側８の圧力液は二次側７を経て二次側配管５及び配
管２６に流れ、圧力スイッチ２８が動作して受信盤３に
開放弁６の開放を報知する。この時、圧力空気槽等の加
圧手段からの加圧水の減少割合から、オリフィス２５か
らの洩れによる減圧であるか、或いはスプリンクラヘッ
ド４の開放による減圧であるが受信盤３において判別さ
れ、スプリンクラヘッド４からの減圧である場合は加圧
送液装置１３のポンプが起動される。
【００１９】即ち、火災地点の温度がさらに上昇する
と、スプリンクラヘッド４が開放して二次側配管５内の
消火液が放出され、加圧送液装置１３のポンプは起動し
て火災が消火されるまでこの放出は続けられる。スプリ
ンクラヘッド４及び、二次側配管５内には、前記従来の
予作動式スプリンクラ消火設備の如き空気は介在してい
ないので、スプリンクラヘッド４の開放動作と同時に消
火液は放出され、消火動作に遅れは無い。
と、スプリンクラヘッド４が開放して二次側配管５内の
消火液が放出され、加圧送液装置１３のポンプは起動し
て火災が消火されるまでこの放出は続けられる。スプリ
ンクラヘッド４及び、二次側配管５内には、前記従来の
予作動式スプリンクラ消火設備の如き空気は介在してい
ないので、スプリンクラヘッド４の開放動作と同時に消
火液は放出され、消火動作に遅れは無い。
【００２０】スプリンクラヘッド４の二次側配管５はオ
リフィス２５を介し大気に開口し、かつ、充液されてい
るので、開放弁６が開いた時、瞬時に流れ込む大量の消
火液による配管内の異常昇圧(ウ−オ−タハンマ現象)は
発生しにくい。そして、調圧機能を有する開放弁６を使
用するか、又は、開放弁６の前後に調圧弁を接続するこ
と等により、開放弁６の開放時に一次側８の圧力に基づ
き、二次側７を所定圧に減圧調整する構成とすれば、消
火動作中も二次側配管系統は低圧のままであり、二次側
配管５やスプリンクラヘッド４等、二次側配管系統の機
器部材は耐圧グレ−ドが十分低いものとすることがで
き、施工が簡易で設備コストの一層低廉なスプリンクラ
消火設備とすることができる。
リフィス２５を介し大気に開口し、かつ、充液されてい
るので、開放弁６が開いた時、瞬時に流れ込む大量の消
火液による配管内の異常昇圧(ウ−オ−タハンマ現象)は
発生しにくい。そして、調圧機能を有する開放弁６を使
用するか、又は、開放弁６の前後に調圧弁を接続するこ
と等により、開放弁６の開放時に一次側８の圧力に基づ
き、二次側７を所定圧に減圧調整する構成とすれば、消
火動作中も二次側配管系統は低圧のままであり、二次側
配管５やスプリンクラヘッド４等、二次側配管系統の機
器部材は耐圧グレ−ドが十分低いものとすることがで
き、施工が簡易で設備コストの一層低廉なスプリンクラ
消火設備とすることができる。
【００２１】開放弁６が開放された以後はオリフィス２
５から消火液の一部は排液されるが、開口面積は小さい
ので排液は僅かであり、消火動作にほとんど支障は無
い。しかも、配管を常時空気で加圧しておくためのコン
プレッサはこの発明の実施例では不要となり、設備コス
トは安価となった。この実施例は、前記従来の予作動式
スプリンクラ消火設備に比べ、二次側配管５にオリフィ
ス２５を付加設備する程度の極めて簡易な構造により実
施化でき、設備コストは安価で済む。一方、機械的な衝
撃によりスプリンクラヘッド４が開放されると、開放弁
６は閉じたままであるので破損開放したスプリンクラヘ
ッド４からの放液量は少なく、液損は軽微で済む。
５から消火液の一部は排液されるが、開口面積は小さい
ので排液は僅かであり、消火動作にほとんど支障は無
い。しかも、配管を常時空気で加圧しておくためのコン
プレッサはこの発明の実施例では不要となり、設備コス
トは安価となった。この実施例は、前記従来の予作動式
スプリンクラ消火設備に比べ、二次側配管５にオリフィ
ス２５を付加設備する程度の極めて簡易な構造により実
施化でき、設備コストは安価で済む。一方、機械的な衝
撃によりスプリンクラヘッド４が開放されると、開放弁
６は閉じたままであるので破損開放したスプリンクラヘ
ッド４からの放液量は少なく、液損は軽微で済む。
【００２２】なお、開口手段Ａとしてのオリフィス２５
の代りに図示は省略したが、小孔を設けた盲栓などのよ
うに大気に小面積で通じる構造のものであれば支障無く
用いることができ、また、開口手段Ａを設ける立上り管
２３の位置は、図示例のような端末部分に限らず、例え
ば二次側配管５の途中から枝管を設けて立ち上げてもよ
い。
の代りに図示は省略したが、小孔を設けた盲栓などのよ
うに大気に小面積で通じる構造のものであれば支障無く
用いることができ、また、開口手段Ａを設ける立上り管
２３の位置は、図示例のような端末部分に限らず、例え
ば二次側配管５の途中から枝管を設けて立ち上げてもよ
い。
【００２３】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、開放弁
６の閉止時にはスプリンクラヘッド４までの二次側配管
系統を大気に開放し無加圧としているので、この二次側
配管系統に常時開放弁６の一次圧が作用せず、二次側配
管５や、スプリンクラヘッド４、弁類等二次側配管系統
の機器部材の耐久性の面で有利となり、更に、この二次
側配管系統を常時空気で加圧しておくためのコンプレッ
サは不要となり、設備コストが削減できる。
６の閉止時にはスプリンクラヘッド４までの二次側配管
系統を大気に開放し無加圧としているので、この二次側
配管系統に常時開放弁６の一次圧が作用せず、二次側配
管５や、スプリンクラヘッド４、弁類等二次側配管系統
の機器部材の耐久性の面で有利となり、更に、この二次
側配管系統を常時空気で加圧しておくためのコンプレッ
サは不要となり、設備コストが削減できる。
【００２４】火災監視時はスプリンクラヘッド４までの
二次側配管系統に無加圧の消火液が充液されているの
で、監視時では消火液の排出損失は無く、しかもスプリ
ンクラヘッド４の開放動作と同時に消火液は放出され、
消火動作に遅れは無く、消火動作時でも開口面積の小さ
い開口手段Ａから失われる消火液は極めて僅かであり、
消火動作に支障は無い。
二次側配管系統に無加圧の消火液が充液されているの
で、監視時では消火液の排出損失は無く、しかもスプリ
ンクラヘッド４の開放動作と同時に消火液は放出され、
消火動作に遅れは無く、消火動作時でも開口面積の小さ
い開口手段Ａから失われる消火液は極めて僅かであり、
消火動作に支障は無い。
【００２５】開口手段Ａは、オリフィス２５又は小孔に
よって簡単に構成でき、これは、通常のスプリンクラ消
火設備に極めて僅かな部材を付加することで実施化で
き、設備コストは安価で消火動作を迅速に行い得て、簡
易で優れたスプリンクラ消火設備となった。
よって簡単に構成でき、これは、通常のスプリンクラ消
火設備に極めて僅かな部材を付加することで実施化で
き、設備コストは安価で消火動作を迅速に行い得て、簡
易で優れたスプリンクラ消火設備となった。
【図１】この発明の実施例の構成を示したブロック図で
ある。
ある。
１ 火災感知器 ４ スプリンクラヘッド ５ 二次側配管 ６ 開放弁 ７ 二次側 ８ 一次側 １３ 加圧送液装置(消火液供給手段) ２５ オリフィス Ａ 開口手段
Claims (3)
- 【請求項１】 警戒地区に、火災感知器と、閉鎖型の
スプリンクラヘッドと、一次側と二次側とを常時閉状態
とし前記火災感知器の火災現象の検出により開放状態に
される開放弁とが設けられ、前記開放弁の一次側配管が
消火液供給手段に、二次側配管が閉鎖型のスプリンクラ
ヘッドにそれぞれ接続され、開放弁の二次側配管系統の
上部に開口手段を設け、該二次側配管系統内を無加圧に
できる構成としたことを特徴とするスプリンクラ消火設
備。 - 【請求項２】 開放弁の二次側配管系統には、開口手
段の高さまで消火液を無圧に充液できる構成としたこと
を特徴とする請求項１のスプリンクラ消火設備。 - 【請求項３】 開口手段は、オリフィス又は小孔であ
ることを特徴とする請求項１又は２のスプリンクラ消火
設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2411267A JP3010503B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | スプリンクラ消火設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2411267A JP3010503B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | スプリンクラ消火設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04218176A JPH04218176A (ja) | 1992-08-07 |
| JP3010503B2 true JP3010503B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=18520293
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2411267A Expired - Fee Related JP3010503B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | スプリンクラ消火設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3010503B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5188439B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-04-24 | 能美防災株式会社 | スプリンクラ消火設備 |
| JP5230834B2 (ja) * | 2012-06-27 | 2013-07-10 | 能美防災株式会社 | スプリンクラ消火設備 |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP2411267A patent/JP3010503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04218176A (ja) | 1992-08-07 |
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