JP3000173U - 建設機械の運転室 - Google Patents

建設機械の運転室

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JP3000173U
JP3000173U JP54394U JP54394U JP3000173U JP 3000173 U JP3000173 U JP 3000173U JP 54394 U JP54394 U JP 54394U JP 54394 U JP54394 U JP 54394U JP 3000173 U JP3000173 U JP 3000173U
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JP
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cab
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JP54394U
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卓爾 中
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Kyowa Sangyo Co Ltd
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Kyowa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転席が車体中心の左右いずれかに偏倚して
設けられている建設機械の運転室の構造に関し、密閉型
と開放型との変換が容易で、取り外したときの運搬や収
納にも問題が生じない運転室を得ることを課題としてい
る。 【構成】 運転室の内側側面パネル1、天井枠2及び背
面枠3を金属材料で一体形成し、外側側面パネル9およ
び背面パネル23は合成樹脂製、前面下パネル36及び
フロントパネル39は合成樹脂又はガラス板製とし、そ
れぞれを個別に着脱自在に設ける。運転者が出入りする
扉13は外側側面パネル9に開閉自在に設ける。外側側
面パネル9はその上辺と下辺とを運転席の床7及び天井
枠2にボルト等によって固定し、内外の側面パネル1、
9の前縁上部から上縁にかけてガイドレール8を設け、
フロントパネル39に設けたガイドローラ41をガイド
レール8で案内して、フロントパネル39を上下方向に
開閉自在とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、運転席が車体中心の左右いずれか(通常は左側)に偏倚して設け られている、例えばパワーショベルなどの建設機械の運転室の構造に関するもの で、開放型と密閉型とに容易に変換可能な運転室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パワーショベルなどの建設機械において、風雨や冬の寒さから運転者を保護す るために、密閉型の運転室を設けることが多くなってきている。パワーショベル 等においては、運転室は車体中心より左側に偏倚した位置に設けられ、その外側 側面には運転者が出入りするための扉が設けられ、運転室のフロントガラスは、 例えば足下の作業などを行うときに運転者が身体を乗り出すことができるように 、上方へ撥ね上げて開くことができる構造となっているのが普通である。
【0003】 このような従来の密閉型の運転室は、形鋼、鉄板、透明樹脂板、ガラス板など を用いて底のない箱型に一体に形成し、クレーンで吊り上げて運転席の上に被せ 、その下縁を運転席の床にボルトなどで固定するという構造で取り付けられてい る。
【0004】 一方、小型の建設機械には、開放型の運転室も広く用いられている。開放型の 運転室は、通常運転席の後方に立設したステイで天蓋を支える構造で、天蓋はキ ャンバス地のものなどが多く用いられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
密閉型の運転室は、冬期の作業には良いが、夏は風通しが悪く、運転室の天井 や壁面が太陽光線で加熱されて非常に暑くなる。もちろんフロントガラスや扉を 開いて風通しを良くすることはできるけれども、開放型のものほど涼しくはなら ない。夏は冷房するという方法もあり、大型の建設機械に利用されているが、費 用がかかる。一方開放型の運転室は、夏は良いが冬は寒くて大変である。
【0006】 そこでこの問題を解決する手段として、季節により運転室を着脱して、密閉型 の運転室としたり開放型の運転室としたりする構造が提唱されている。しかし建 設機械の運転室は、150kg程度の重さがあるので、その着脱にはクレーンを必 要とし、取り外した運転室も嵩張るため、置き場所の問題もある。特に工事場を 移動するときなど、取り外した運転室を一々クレーンで積み降ろしてして運ばね ばならず、それらの作業に手数がかかるという問題がある。
【0007】 そこでこの考案は、密閉型と開放型との変換が容易で、取り外したときの運搬 や収納にも問題が生じない建設機械用の運転室を得ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案の運転室は、運転室の車体内側の側面パネル1、天井枠2及び背面枠 3を金属材料で一体に形成し、運転室の床7に固定して設けている。そして運転 室の外側側面パネル9および背面パネル23は合成樹脂製、前面下パネル36及 びフロントパネル39は合成樹脂製またはガラス板製とし、それぞれを個別に着 脱自在に設けている。天井パネル27は金属または合成樹脂製とし、天井枠2に 固定または着脱自在に設ける。
【0009】 外側側面パネル9には運転者が出入りする扉13を設けている。この扉13は 外側側面パネル9に開閉自在に組み込んだ構造とし、外側側面パネル9の内側上 下に設けたレール14に沿ってスライド式に開閉される構造とするのが簡便であ る。外側側面パネル9及び扉13の上半部に設けた窓12、17には透明樹脂板 を嵌め込む。外側側面パネル9はその上辺と下辺とを運転席の床7及び天井枠2 にボルト等によって固定して装着される。背面パネル23は透明樹脂板を嵌め込 んだ窓24を有し、背面枠3にボルト止めまたは嵌め込み構造で固定される。
【0010】 前面下パネル36およびフロントパネル39は透明樹脂板またはガラス板で形 成する。前面下パネル36は、ボルト止めまたは嵌め込み構造により、内側側面 パネル1と外側側面パネル9の前縁37、38に取り外し自在に固定する構造と する。
【0011】 内側側面パネル1及び外側側面パネル9の前縁上部内側と上縁内側にかけてフ ロントパネル39を案内するガイドレール8、8を設ける。フロントパネル39 にはその両側縁の上下にガイドローラ41、41を設け、このガイドローラ41 、41を前記ガイドレール8、8で案内することにより、フロントパネル39を 内側側面パネル1と外側側面パネル9とで上下方向に開閉自在に支持する。
【0012】
【作用】
上記のパネル群を含んで構成した運転室は、そのフロントパネル39、前面下 パネル36、背面パネル23及び外側側面パネル9を取り外すことにより、開放 型の運転室となり、これらのパネルを取り付けることにより、密閉型の運転室と なる。各パネル39、36、23、9はそれぞれが平板状で、合成樹脂またはガ ラス板製であるから、一人で運搬できる程度の重さにすることができ、着脱時や 運搬時に一々クレーンを準備する必要がない。外側側面パネル9は最も大型とな るが、これらに設けた窓は透明樹脂で形成できるので、重量を軽くできる。一方 運転室のフロント部分は、ワイパーによる瑕付きがなく高い透明性を維持できる 点から、ガラス板を用いるのが良いが、この部分のパネルは、前面下パネル36 とフロントパネル39とに分割されており、それぞれの大きさが小さくなるので 、透明部分にガラス板を用いても人が運搬できないほど重くなることはない。
【0013】 上記パネル39、36、23、9を取り外して、開放型の運転室としたときの 内側側面パネル1、天井枠2及び背面枠3は、立方体の隣接する三面を形成する ように一体に鋼材で形成されるため、各パネル1ないし枠2、3が隣接するパネ ルないし枠の補強部材の役目を果たし、充分な剛性を備えた構造で運転室の床7 に定着させておくことができる。
【0014】
【実施例】
図2はこの考案の実施例を開放型にして示したものである。運転室の内側側面 パネル1、天井枠2及び背面枠3は、鋼板の折り曲げ及び溶接構造により一体に 形成されている。補強の必要な箇所には補強板や形鋼などを適宜配置して充分な 剛性を備えたものとする。内側側面パネル1の上半部には窓4が設けられており 、この窓4にはHゴム42(図7参照)を用いて、透明プラスチック板5が嵌め 込まれている。背面枠3は下半部をパネル状とし、上半部が矩形枠状となってい る。この一体の内側側面パネル1、天井枠2及び背面枠3は、内側側面パネル1 及び背面枠3の下辺を内側に折り曲げて、ボルト6で運転席の床7に固定されて いる。
【0015】 内側側面パネル1の前縁上部内側には、図3に示すフロントパネル用のガイド レール8が設けられている。このガイドレール8は断面コ字形の溝状で、この溝 に沿って後述するフロントパネル39に設けたガイドローラ41がガイドされる ようになっている。このガイドレール8及びフロントパネルを降ろしたとき及び 撥ね上げたときのロック構造などは、従来公知の構造をそのまま用いることがで きるので、詳細な説明は省略する。
【0016】 外側側面パネル9は、図1に示すように、出入り口11と窓12部分に開口を 設けた合成樹脂製で、その上下縁には図4に示すような扉13のためのレール1 4と固定のための上下フランジ15、16が設けられている。扉13は上半部に 窓17を有する合成樹脂製で、レール14に嵌合してスライド式に開閉自在に設 けられている。窓12及び17には前述したHゴム42を用いて、透明樹脂板が 嵌め込まれている。図3に示したガイドレール8は、この外側側面パネル9の前 縁内側上部にも設けられている。この外側側面パネル9はその上縁及び下辺のフ ランジ15、16に設けたボルト孔21、22に挿通されるボルトで、天井枠2 及び運転席の床7に固定される。
【0017】 背面パネル23は窓24に透明樹脂板を嵌め込んだ合成樹脂製の小さなパネル で、ボルト25止めまたは嵌め込み構造により、背面枠3の上方の矩形枠部分に 取り付けられる。嵌め込み構造としては、例えば図5に示すように、背面枠3の 左右のステイ部分に対向する断面コ字形のレール26を形成しておき、このレー ル26に背面パネル23を上方より落とし込んで嵌め込む構造等を採用できる。
【0018】 天井パネル27はその前方部分に透明樹脂製の窓28を設けた樹脂製のパネル で、図6に示すようなシールボルト29により天井枠2に固定される。シールボ ルト29は、先端にナット31を埋設したゴム質の鍔付きスリーブ32にボルト 33を捩じ込む構造のもので、ボルト33にスリーブ32を被せた状態でスリー ブ32をボルト孔34に挿通し、ボルト33を締め込むことにより、スリーブ3 2の先端を膨らませてボルト孔34から抜けないように変形させて、パネル27 を天井枠2に締結する構造となっている。このようなシールドボルト29で天井 パネル27を固定することにより、ボルト止め部分からの雨水の浸入を防止でき る。なお天井パネル27の側縁及び後縁部分には、図6に示すようにシール材3 5を設けて、内外の側面パネル1、9及び背面パネル23との間の隙間を密閉す るようにする。
【0019】 前面下パネル36は1枚の透明樹脂板からなり、その両側辺を内側側面パネル 1及び外側側面パネル9の前縁に設けた前縁フランジ37、38に、前述したシ ールボルトなどによって固定して取り付ける。またフロントパネル39は上部を 円弧状に屈曲した板ガラスの周囲に枠縁を設け、その枠縁の前面側にシール材を 設けるとともに、その両側縁内側上下端にガイドローラ41を設けて、このガイ ドローラ41を前記ガイドレール8の溝に嵌合することにより、上下に移動して 開閉自在に設ける。ガイドレール8の前下端は、前方に向いて屈曲しており、ガ イドローラがこの前下端に達したとき(閉鎖時)にフロントパネル39が少し前 方に移動し、上記枠縁の前面側に設けたシール材が側面パネル1、9の前縁フラ ンジ37、38などの対向面に押圧されて密閉するようになっている。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したこの考案の構造によれば、運転室の前面、外側側面及び背面を形 成するパネルをそれぞれ個別に取り外すことにより、運転室を開放型とすること ができ、またこれらのパネルを取り付けることにより、密閉型の運転室とするこ とができる。そして着脱される各パネルは合成樹脂製であるか、あるいは小型の ガラス板製のものであるから、一人で着脱及び運搬することが可能な重さとする ことができ、運転室の開放型または密閉型への変換時及び移動時に一々クレーン を準備する必要もなく、これらの作業を容易に行うことができる。また、取り外 した各部材はそれぞれがパネル状であるから、それらを重ねて立て掛けた状態で 収容しておけば、収容場所も少なくてよいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】密閉型にしたときの運転室の分解斜視図
【図2】開放型にしたときの運転室の斜視図
【図3】フロントパネルのガイドレールを示す模式図
【図4】外側側面パネルの下端部分の断面平面図
【図5】背面パネルの嵌合構造の例を示す模式図
【図6】シールボルトの説明図
【図7】Hゴムの断面図
【符号の説明】
1 内面側面パネル 2 天井枠 3 背面枠 7 床 8 ガイドレール 9 外側側面パネル 12 窓 13 扉 14 レール 17 窓 23 背面パネル 27 天井パネル 36 前面下パネル 37 前縁フランジ 38 前縁フランジ 39 フロントパネル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室の内側側面パネル(1) 、天井枠
    (2) 及び背面枠(3) を金属材料で一体に形成して運転室
    の床(7) に固定して設け、運転室の外側側面パネル(9)
    および背面パネル(23)は合成樹脂製、前面下パネル(36)
    及びフロントパネル(39)は合成樹脂製またはガラス板製
    とし、それぞれを個別に着脱自在に設けたことを特徴と
    する、建設機械の運転室。
  2. 【請求項2】 外側側面パネル(9) に運転者が出入りす
    る扉(13)が設けられており、この扉(13)は外側側面パネ
    ル(9) の内側上下に設けたレール(14)に沿ってスライド
    式に開閉される構造である、請求項1記載の建設機械の
    運転室。
JP54394U 1994-01-14 1994-01-14 建設機械の運転室 Expired - Lifetime JP3000173U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001053613A1 (fr) * 2000-01-19 2001-07-26 Yanmar Diesel Engine Co.,Ltd. Cabine de pelle retro

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WO2001053613A1 (fr) * 2000-01-19 2001-07-26 Yanmar Diesel Engine Co.,Ltd. Cabine de pelle retro

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