JP2999003B2 - プリンタにおけるモータ停止制御方式 - Google Patents

プリンタにおけるモータ停止制御方式

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JP2999003B2
JP2999003B2 JP3051574A JP5157491A JP2999003B2 JP 2999003 B2 JP2999003 B2 JP 2999003B2 JP 3051574 A JP3051574 A JP 3051574A JP 5157491 A JP5157491 A JP 5157491A JP 2999003 B2 JP2999003 B2 JP 2999003B2
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正剛 牧
康一 南
研一 宮本
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株式会社 ピーエフユー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,プリンタにおけるモー
タ停止制御方式に関し,特に,プリンタ等でのキャリア
駆動を行うDCモータのモータ停止制御方式に関する。
【0002】マトリックスドットプリンタ等のプリンタ
では,プリンタのキャリア駆動のために,通常,DC
(直流)モータが用いられる。
【0003】
【従来の技術】図3はマトリックスドットプリンタの概
略構成を示す。図3において,ドットマトリックスの
(印字)ヘッド12を移動させるためのキャリア9は,
プーリ10,ベルト11,ヘッド12からなる。キャリ
ア9は,(DC)モータ5の回転により,ベルト11の
長手方向(キャリア軸方向)に駆動される。即ち,ヘッ
ド12がキャリア軸方向に移動する。
【0004】モータ5には,モータドライバ4から,P
WM(パルス幅変調)電圧波形の電源が供給される。P
WM電圧波形は,モータドライバ4において,制御部6
の制御の下で,電源部2から供給された電源から形成さ
れる。この制御のために,エンコーダ13により,モー
タ5の出力が制御部6にフィードバックされる。これに
より,制御部6は,モータ5の回転量即ちベルト11の
移動量を知り,PWM電圧波形のパルス幅を制御し,ヘ
ッド12を所望の位置に移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のマトリックスド
ットプリンタにおいて,種々の原因により,モータ5が
回転しキャリア9が駆動中に,電源OFFという異常が
発生する場合がある。例えば,電源部2へ供給される交
流電源(図示せず)のスイッチがOFFとされる場合で
ある。この場合,キャリア9は,その慣性により,キャ
リア軸方向の移動をある期間,距離だけ行うことにな
る。
【0006】このため,以下の問題が生じる。即ち,ヘ
ッド12のキャリア軸方向の移動範囲(図中矢印の範
囲)は予め定められており,その範囲内に収まるように
モータ5の回転量を制御することにより,本来フレーム
(プリンタの枠体)14等に衝突することはない。とこ
ろが,駆動中に電源OFFとなると,モータ5の回転量
による制御ができなくなり,一方,慣性によりキャリア
9が移動を続ける。このため,ヘッド12(即ちキャリ
ア9)がフレーム14に衝突してしまう場合が生ずる。
この衝突により,フレーム14の変形や衝突音が発生し
てしまう。これは,印刷の高速化の要求に応じるため
に,キャリア9の移動速度が高速化されるに伴い,大き
な問題となっている。
【0007】即ち,当該問題は,モータ5としてステッ
ピングモータや低出力DCモータが用いられていた時点
では,何ら問題となることがなかった。ステッピングモ
ータや低出力DCモータを用いていた時点では,キャリ
ア駆動中の電源断であっても,励磁相を固定してしまえ
ば(電源断でそのまま励磁相固定となる)足りるもので
あった。しかし本願発明の前提となるものの場合のよう
に,印字を高速化するために高出力DCモータを用いる
ようになってきた際に,上記衝突が発生するという問題
が生じることが経験された。本発明は,フレームへのキ
ャリアの衝突を少なくすることが可能なプリンタにおけ
るモータ停止制御方式を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理構
成図であり,本発明によるプリンタの概略構成を示して
いる。なお,このプリンタは図3に示した構成を有す
る。このモータ5は,DCモータであり,印刷のための
キャリア9を駆動するものであり,モータドライバ4に
より駆動され制御される。制御部6は,モータ5に所定
の電圧波形(例えばPWM電圧波形)を印加するように
モータドライバ4を制御する。モータドライバ4には,
モータ5を駆動するために,所定の電力(例えば直流安
定化電源)が電源部2から供給される。電源部2には例
えば,大容量の平滑用のコンデンサが付随して設けられ
る。
【0009】制御部6には,ブレーキ制御部8が設けら
れる。ブレーキ制御部8は,所定の場合に,モータ5が
その時点での回転方向と逆方向に回転するように,モー
タドライバ4にモータ5を制御させる。また,所定の場
合に,モータ5の巻線をショートさせるように,モータ
ドライバ4にモータ5を制御させる。
【0010】
【作用】電源部2からの電源がOFF(遮断)の際に,
CPUは*VCTL信号を電源部2に送り,モータ系の
レギュレータのスイッチングを停止させる。次にブレー
キ制御部8は,キャリア9が駆動中か否かを調べる。駆
動中である場合,前述の如く,キャリア9のヘッド12
が当該プリンタのフレーム14に衝突する可能性があ
る。そこで,ブレーキ制御部8は,モータドライバ4に
対し,以下のブレーキ制御を行わせる。
【0011】即ち,キャリアが駆動中の場合には,モー
タ5が逆方向に回転するような電流(逆方向電流)を,
モータ5にかけるように制御させる。この電流源とし
て,モータ系の出力側コンデンサの電荷を用いるように
制御する。
【0012】以上によれば,モータ5を積極的に逆回転
させることにより,キャリア9の移動にブレーキをか
け,衝突を少なくすることができる。また,このために
モータ系の出力側コンデンサの電荷を用いることによ
り,必要かつ十分なだけ逆回転させることができる。
【0013】
【実施例】図1において,電源部2には,スイッチSW
を介して,交流電源1から,例えば100Vの交流が供
給される。電源部2は,この100Vの交流から,所定
の電圧(モータ5の駆動電圧)の直流安定化出力を形成
して,モータドライバ4へ供給する。従って,例えばス
イッチSWを開くことにより,電源部2への交流が断た
れる結果,モータドライバ4への電源部2からの電源が
OFFとなる。
【0014】電源部2からモータドライバ4への電源線
の間にモータ系の出力側コンデンサ3が並列に挿入され
る。コンデンサ3は,例えば平滑用(又はAC−DCコ
ンバータの一部を構成する)コンデンサであり,平滑の
ために十分に大容量のものが用いられる。
【0015】電源部2は,図1(B)に示す如く,スイ
ッチSWの開による交流の遮断に応じて,(ハイレベ
ル)信号*OFFを出力し,この出力から所定の時間後
に(ハイレベル)信号*RSを出力する。所定の時間
は,例えば,数十m秒である。信号*OFFは,制御部
6へ電源遮断を通知する割込み信号である。信号*RS
は,制御部6において,電源再投入時の動作開始のため
に,そのCPUのリセットを通知するリセット信号であ
る。電源部2は,電源遮断後において,入力側コンデン
サ3′と制御系出力側コンデンサ3″とに蓄積された電
荷の放電により動作し,これらの信号を出力する。
【0016】制御部6は,CPU(中央処理装置)とメ
モリ等からなり,モータドライバ4を制御すると共に,
プリンタ全体の制御を行う。このメモリ上には割込み処
理ルーチンが存在し,CPUと共に割込み処理部7を構
成する。割込み処理部7は,信号*OFFによって起動
され,所定の処理を行う。例えば,履歴や用紙状態等の
各種の情報を所定の領域に記録し,また,信号*RSを
待ってCPUのリセットを行う。
【0017】ブレーキ制御部8は,割込み処理部7に設
けられ,例えば割込みルーチンの先頭に位置する。ブレ
ーキ制御部8は,起動されると,エンコーダ13からの
フィードバック入力により,キャリア9が駆動中かを調
べる。なお,本実施例のプリンタは,図3に示した構成
を有し,同図に示す如く,モータ5の回転軸の一端に取
付けられたエンコーダ13からモータ5の回転出力のフ
ィードバックが制御部6に入力される。
【0018】ブレーキ制御部8は,キャリア9が移動中
の場合,モータドライバ4に対して,逆方向電流をモー
タ5に流すように指示がなされる。
【0019】図2は,モータ停止制御フローである。ス
テップ1において,スイッチSWの開によって電源部2
への交流が遮断されると,電源部2が信号*OFFを制
御部6へ送る。ステップ2において,信号*OFFによ
り割込み処理部(割込み処理ルーチン)7が起動され
る。
【0020】割込み処理部7が起動されると,まず,ブ
レーキ制御部8が,以下の処理を行う。ステップ3にお
いて,キャリア9が駆動中か否か,即ち,稼動状態のモ
ータ5があるか否かが調べられる。ない場合,ステップ
10が実行される。ある場合,ブレーキ制御が開始され
る(ステップ4)。
【0021】即ち,スップ7において,ブレーキ制御部
8からモータドライバ4に対し,モータ5への逆方向電
流を流すことが指示される。これにより,モータドライ
バ4は,モータ系出力側コンデンサ3の電荷を用いて,
モータ5に逆方向電流を流す。この電流により,モータ
5の回転速度は著しく減少する。従って,衝突の可能性
は小さくなり,衝突しても極めて遅い速度での衝突とな
る。
【0022】この逆方向電流は,所定の時間だけ供給さ
れる(所定のデューティとされる)。ステップ8におい
て,ブレーキ制御部8により,モータ5が(所定の時間
の経過を待たずに)停止したか,又は,所定の時間が経
過したかが調べられる。停止せず,かつ,所定の時間が
経過していない場合,ステップ7が繰り返される。従っ
て,逆方向電流は,所定の時間だけ,繰り返し所定の間
隔で供給される。停止又は所定の時間が経過した場合,
ステップ9において,モータドライバ4は以後の逆方向
電流の供給を停止し,モータ5の巻線をショートする。
【0023】*VCTL信号によってモータ系のレギュ
レータのスイッチングを停止させたことにより,入力コ
ンデンサ3′と制御系出力側コンデンサ3″の電荷は十
分保持することができ,またその電荷により動作する電
源部2の動作に支障をきたすことはない。従って,信号
*RSは正しく送出される。
【0024】ステップ10において,割込み処理部7
が,履歴等の各種の情報を所定の領域に書き込み,ステ
ップ11において,信号*RS待ちの状態となる。ステ
ップ12において,信号*OFFの送出から所定時間後
に,電源部2が信号*RSを制御部6へ送り,制御部6
の割込み処理部7がこれを受ける。ステップ13におい
て,割込み処理部7が,CPUをリセット状態とする。
例えば,CPUの所定のレジスタの内容を所定のメモリ
の領域へ退避する。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
プリンタにおけるモータ停止制御において,コンデンサ
の電荷を利用した逆方向電流を流す手段と巻線のショー
トという手段を併用することによってキャリア(のヘッ
ド)がプリンタのフレームに衝突する可能性を少なく
し,又は極めて遅い速度で衝突するようにすることがで
きるので,フレームの変形を防止し,衝突音を極めて小
さいものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】モータ停止制御フローである。
【図3】マトリックスドットプリンタの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 交流電源 2 電源部 3 コンデンサ 4 モータドライバ 5 モータ 6 制御部 7 割込み処理部 8 ブレーキ制御部 9 キャリア 10 プーリ 11 ベルト 12 ヘッド 13 エンコーダ 14 フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 研一 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地 の2 株式会社ピーエフユー内 (56)参考文献 特開 平2−7885(JP,A) 特開 昭57−46686(JP,A) 特開 昭63−178780(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷のためのキャリア(9)を駆動する
    モータ(5)と, 前記モータ(5)を駆動するモータドライバ(4)と, 所定の電源から電圧を印加されると共に,前記モータ
    (5)に所定の電圧波形を印加して前記キャリア(9)
    を駆動および/または停止させるように前記モータドラ
    イバ(4)を制御する制御部(6)と, 前記モータドライバ(4)に前記所定の電源から電圧を
    印加される電源部(2)と, 前記電源部(2)に付随する大容量の出力側コンデンサ
    とを有するプリンタにおいて, 前記モータ(5)がその回転方向と逆方向に回転するよ
    うに,前記モータドライバ(4)に前記モータ(5)を
    制御させるブレーキ制御部(8)を前記制御部(6)に
    設け, 前記電源がOFFの際に,前記制御部(6)が,前記キ
    ャリア(9)を駆動中の現に稼動状態にあるモータが存
    在するか否かかを調べ, 前記稼動中のモータが存在する場合に,前記ブレーキ制
    御部(8)が,当該モータに対応する前記モータドライ
    バ(4)に対して,前記出力側コンデンサの電荷を用い
    当該モータ(5)を前記逆方向に回転させるように
    モータ(5)に逆方向電流をかける制御を行い,かつ
    当該逆方向電流をかけた後に当該モータ(5)の巻線を
    ショートする制御を行うようにしたことを特徴とするプ
    リンタにおけるモータ停止制御方式。
  2. 【請求項2】 前記逆方向電流は所定の時間だけ供給
    し,これを所定の間隔で繰り返すことを特徴とする請求
    項1に記載のプリンタにおけるモータ停止制御方式。
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JPS5746686A (en) * 1980-08-30 1982-03-17 Fujitsu Ltd Control method for dc motor
JPS5829381A (ja) * 1981-08-13 1983-02-21 Hitachi Ltd インバ−タによる電動機の逆相制動方法
JP2563296B2 (ja) * 1987-01-19 1996-12-11 ウエスト電気株式会社 モ−タの駆動制御装置
JPH027885A (ja) * 1988-06-24 1990-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導電動機の制御装置

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