JP2563296B2 - モ−タの駆動制御装置 - Google Patents

モ−タの駆動制御装置

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JP2563296B2
JP2563296B2 JP62009378A JP937887A JP2563296B2 JP 2563296 B2 JP2563296 B2 JP 2563296B2 JP 62009378 A JP62009378 A JP 62009378A JP 937887 A JP937887 A JP 937887A JP 2563296 B2 JP2563296 B2 JP 2563296B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモータの駆動制御装置に関し、特に所定の対
象物を任意位置から所望位置に正確に移動できる装置に
関するものである。
従来の技術 従来よりモータを駆動源として所定の対象物の移動動
作を制御する構成は、例えば上記対象物を写真用カメラ
等のレンズとして、このレンズを周知のオートフォーカ
ス装置の出力に基づき所望位置、すなわち合焦位置へ移
動させる等、種々実用化されている。
一方、上記のようなレンズの移動動作は正確に行わな
ければならず、そのためのモータの駆動制御装置として
は、例えば特開昭55−100532号公報あるいは特開昭58−
214130号公報等が提案されている。
上記各提案は、回転しているモータに対するエネルギ
ー供給を遮断してもレンズが即座に停止しない現象、す
なわちレンズおよびモータの慣性力を考慮したもので、
前者は、移動させる対象物であるレンズを所定位置に正
確に停止せしめるために、上記所定位置を含む位置圏に
隣接する位置圏を表す信号を発生する装置を備え、この
隣接位置圏検出装置の出力により隣接位置圏から所定位
置を含む位置圏に達するまでのレンズへのエネルギー供
給状態を脈動的な供給状態に制御すると共に、所定の位
置圏に達するとエネルギー供給を停止するようになした
ものである。
したがって、レンズに供給される移動トルクが3状態
となりレンズおよびモータの慣性力は上記脈動的なエネ
ルギー供給時に大きく吸収されてしまい、モータはエネ
ルギー供給を遮断することにより短時間で停止すること
になる。
後者は、モータへのエネルギー供給状態を、レンズの
合焦位置に対する位置情報に基づき、直流駆動、第1お
よび第2のパルス駆動、逆転駆動状態の4種に制御する
ものであり、したがって、レンズの移動量の違いによる
レンズおよびモータの慣性力の変動にも対処できること
はもちろん、さらに例えば前者における位置圏の設定範
囲を小さく設定しても正確に所望位置に対象物であるレ
ンズを停止できることになる。
発明が解決しようとする問題点 以上のようにモータを駆動源として対象物を所望位置
に正確に移動させるために、上記対象物およびモータの
慣性力を考慮したモータの駆動制御装置は知られている
わけであるが、上記対象物が例えば特開昭60−83921号
公報に開示されたような発光部ユニットの場合、次のよ
うな問題点を生じる恐れがある。
以下、問題点について述べるが、その前に上記公報に
ついて述べておく。
上記公報には、第6図(a),(b)にその要部分解
斜視図と側断面図を示したように、外部ケース1の内部
に閃光放電管3と反射傘4とが一体的に組み合わされた
発光部ユニット2を上記外部ケース1を構成する筒ケー
ス1aの全面に配設される集光レンズ5の光軸L方向にモ
ータ6によって移動可能になした閃光装置が開示されて
いる。
なお、図中、7はモータ6の駆動力を発光部ユニット
2に伝達するギヤ列、8,9は発光部ユニット2をスムー
ズに摺動させるための摺動部およびガイドレールを示
し、10,11は発光部ユニット2の位置を検出するための
接片および導体パターン、12は発光部ユニット2に図示
していない主コンデンサ等の電気エネルギーを供給する
ためのリード線を夫々示している。
上記装置は、上記のような構成により、発光部ユニッ
ト2の集光レンズ5に対する関係を制御し、発光照射角
度を制御するものであり、上記発光部ユニット2の移動
動作は、先に述べたレンズと同様、正確に制御、すなわ
ち位置決めされなければならない。
さてここで、上記のような装置において、今、発光部
ユニット2がモータ6によって駆動された場合について
考えてみると、第6図(b)中に破線で示したように発
光部ユニット2と共にリード線12も移動することにな
る。
このリード線12の移動は、屈曲およびその復帰動作と
なることはいうまでもなく当然のことながら、張力が発
光部ユニット2に供給されることになる。
したがって、上記発光部ユニット2の停止動作には上
記張力を考慮した大きな制動力が必要となる。
さらに、発光部ユニット2に他の電気部品を配設して
移動するリード線が増えたりあるいは発光部ユニット2
の発光を直接検知して発光動作を制御するため光ファイ
バーを発光部ユニット2に接続し上記光ファイバーをも
移動させるような場合、上述した張力は増大し、極めて
大きな制動力が、発光部ユニット2の正確な停止動作に
必要となる。
ところが、先に述べた従来例にあっては、対象物およ
び駆動源であるモータの慣性力しか配慮しておらず、そ
のまま、上記した発光部ユニット2の移動制御に使用し
た場合、張力の影響を除去し切れず、発光部ユニット2
を所望位置に正確に位置決めできない場合を生じる問題
点を有している。
換言すれば、前述した従来例にあっては、対象物およ
びモータの慣性力以外の力が移動させたい対象物に作用
し、すなわち対象物の移動量の多少を含む移動条件によ
って対象物を停止させるために必要な制動力に差異が生
じる場合、正確な移動制御動作を期待できなくなる恐れ
を有しているわけである。
本発明は上記のような点を考慮してなしたものであ
り、移動させたい対象物に慣性力以外の力が作用してい
る場合にも上記対象物を正確に移動制御できるモータの
駆動制御装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明によるモータの駆動制御装置は、モータにより
移動させたい対象物の現在位置を検出し現在位置信号を
発生する現在位置信号発生手段と、上記設定位置を示す
設定位置信号を発生する設定位置信号発生手段と、上記
現在位置信号と設定位置信号とを比較し少なくとも両信
号の差の符号信号を出力する比較手段、上記符号信号に
基づいた上記モータの駆動方向信号を出力すると共に上
記符号信号が「0」になったとき上記駆動方向信号とは
逆方向示す反転信号を出力する駆動方向設定手段、上記
対象物が上記現在位置から上記設定位置まで移動するた
めに必要となる移動量および上記モータの慣性力を含む
種々の移動条件に基づいた上記対象物の移動状態を考慮
して上記反転信号の出力期間を決定する反転時間信号を
出力する反転時間設定手段、上記反転時間信号の出力終
了に応答して上記モータの両端を所定期間短絡させるブ
レーキ信号を出力するブレーキ手段、上記駆動方向信
号、反転信号、ブレーキ信号に応答して上記モータへの
エネルギー供給を制御する駆動回路とからなるモータ駆
動手段とを備えて構成されている。
作 用 本発明によるモータの駆動制御装置は、上記のような
構成を有することから、所望の設定位置信号が入力され
ると、モータはまず上記設定位置に対象物を移動させる
ために必要な方向に駆動され、上記対象物が設定位置に
達するとモータにはそれまで駆動してきた方向とは逆方
向への駆動エネルギーが、上記対象物が現在位置から上
記設定位置まで移動するために必要となる移動量および
上記モータの慣性力を含む種々の移動条件に基づいた上
記対象物の移動状態を考慮した期間供給され、上記モー
タは大きな制動力を受け、さらに上記逆方向の駆動エネ
ルギーの供給が終了するとモータの両端は所定期間短絡
されることになり、モータには重ねて制動力が供給され
ることになる。すなわち、設定位置に対象物を移動させ
るために必要なモータの動作を正転動作とすると、モー
タは正転動作、対象物の移動状態を考慮した期間の逆転
(反転)動作、ブレーキ動作を行うことになり急峻に停
止し、対象物を正確に設定位置に停止できることにな
る。
実 施 例 第1図は本発明によるモータの駆動制御装置の一実施
例を示すブロック図であり、図中、13は例えばレンズや
発光部ユニットであるモータにより移動させたい対象
物、14は対象物13を移動させる駆動源であるモータ、15
は上記モータ14の駆動を制御するモータ駆動手段、16は
対象物13を移動させたい位置、すなわち所望の設定位置
を示す信号を発生・出力する設定位置信号発生装置、17
は対象物13の現在位置を示す信号を発生・出力する現在
位置信号発生装置を夫々示している。
そして、モータ駆動手段15は、図面に破線で示したよ
うに大きく分けてA〜Eの5つの手段を含み、以下A〜
Eの各手段について説明する。
Aは上述した設定位置信号と現在位置信号とを比較
し、少なくとも両信号の差の符号信号を出力する比較手
段を示し、Bは上記比較手段Aが出力する符号信号に基
づきモータ14の駆動方向を設定し方向信号として出力す
ると共に上記符号信号が「0」になった時それまで設定
していた方向とは逆方向の反転信号を出力する駆動方向
設定手段を示している。
Cは上記対象物13が上記現在位置から上記設定位置ま
で移動するために必要となる対象物の移動量およびモー
タ14の慣性力を含む種々の移動条件に基づいた上記対象
物13の移動状態を考慮してあらかじめ設定してある反転
時間を、設定位置信号発生装置16が発生・出力する設定
位置信号および現在位置信号発生装置17が発生・出力す
る現在位置信号に基づいて選択,設定して駆動方向設定
手段Bに反転時間信号として供給し、この駆動方向設定
手段Bが出力する反転信号の出力期間を制御する反転時
間設定手段を示している。
Dは上記反転時間設定手段Cによる反転時間信号の出
力停止に応答してモータ14の両端を所定期間短絡させる
ためのブレーキ信号を出力するブレーキ手段を示し、ま
たEは上述した駆動方向設定手段B,反転時間設定手段C,
ブレーキ手段Dが出力する上記反転信号等の出力信号に
基づきモータ14を駆動する駆動回路を示している。
なお、反転時間設定手段Cにおける反転時間の設定動
作は新たな設定位置信号が入力された時に行われるよう
になされており、また、上述したモータ駆動手段15、設
定位置信号発生装置16、現在位置信号発生装置17が本発
明によるモータの駆動制御装置となることはいうまでも
ない。
以下、上記のような構成からなるシステムの動作につ
いて説明する。
今、設定位置信号発生装置16にて対象物13を移動させ
たい位置、すなわち設定位置を示す設定位置信号が新た
に出力されると、この新設定位置信号はモータ駆動手段
15の比較手段Aと反転時間設定手段Cに供給されること
になる。
この時、比較手段Aには対象物13の現在位置を示す現
在位置信号が現在位置信号発生装置17から供給されてお
り、したがって比較手段Aは、前述したように設定位置
信号と現在位置信号を比較し、少なくとも両信号の差の
符号信号を出力して駆動方向設定手段Bに供給する。
駆動方向設定手段Bは上記符号信号に基づきモータ14
の駆動方向を決定し、すなわちモータ14を正転させるか
逆転させるかを決定し、この決定した方向を示す方向信
号を駆動回路Eに供給する。
一方、反転時間設定手段Cにも対象物13の現在位置を
示す現在位置信号が供給されており、したがって反転時
間設定手段Cはあらかじめ設定してある種々の反転時間
群の中から、供給された上記新設定位置信号と現在位置
信号に基づいた反転時間を選択・設定し、反転時間信号
として記憶する。
駆動回路Eは供給された方向信号に基づく方向にモー
タ14を駆動するエネルギーを出力し、したがってモータ
14は駆動を開始する。
モータ14が駆動を開始すると、対象物13も移動を開始
し、これにより現在位置信号発生装置17の出力する現在
位置信号が変動してゆき、一方、この現在位置信号が任
意時点で設定位置信号と等しくなると、対象物13は所望
の設定位置に到達したことになり、図示したシステムは
制動動作を行うことになる。
すなわち、両信号が等しくなると先に説明した符号信
号は「0」になり、駆動方向設定手段Bは、上記符号信
号「0」が入力されることにより、それまで出力してい
た方向信号とは逆方向を示す反転信号を駆動回路Eに供
給する。
同時に反転時間信号設定手段Cにて設定され記憶され
ている反転時間信号が上記駆動方向設定手段Bに供給さ
れ、上記反転信号の出力期間を制御する。
この結果、駆動回路Eは上述した反転時間信号に基づ
く期間、モータ14にそれまでとは逆方向の駆動エネルギ
ーを供給することになり、したがって、モータ14には、
対象物13の現在位置と設定位置とに基づいた極めて大き
な制動力が印加されることになる。
上記のような逆方向駆動エネルギーの供給が終了、す
なわち反転時間設定手段Cによって設定された反転時間
が経過すると、ブレーキ手段Dが動作し、駆動回路Eに
ブレーキ信号を出力し、この結果駆動回路Eはモータ14
の両端を所定期間短絡するいわゆる電気ブレーキ動作を
行うことになる。
以上のような動作の結果、対象物13が設定位置に到達
するとモータ14は、対象物の移動状態に応答してその駆
動を停止することになり、もちろん対象物13も停止す
る。
以上のような動作をモータ14へのエネルギー供給特性
で説明すると、以下のようになる。
第2図は、本発明におけるモータ14へのエネルギー供
給特性を示すモータ駆動手段15の出力端子15a,15bの出
力状態の略図であり、時点t0において新たな設定位置信
号が出力され、比較手段Aの出力する符号信号により駆
動方向設定手段Bが正転を示す方向信号を出力した場合
を示している。
かかる第2図からも明らかなように、まず時点t0にて
モータ14に正転駆動エネルギーが出力端子15aを介して
供給され、時点t1にて対象物13が設定位置に到達する
と、反転信号が出力されるためモータ14には上記時点t1
より逆転駆動エネルギーの供給が、すなわち出力端子15
aより低レベル、15bより高レベルの信号の供給が開始さ
れる。
時点t1からの逆転駆動エネルギーの供給は、反転時間
設定手段Cにて設定された反転時間T0を経過した時点t2
で停止され、この時点t2以降は、ブレーキ手段Dの動作
により、モータ14の両端が時点t3まで所定期間T中低レ
ベルに維持されることになる。
なお、対象物13が設定位置に到達するまでの時間が上
述した実線で示した場合より長い場合には、モータ14へ
のエネルギー供給特性自体は上述の場合と同様になる
が、例えば第2図中に破線で示したように、対象物13が
設定位置に到達した時点t1′にて逆転駆動エネルギーの
供給を開始すると共に前述のT0よりも長い反転時間T1
経過した時点t2′にて上記供給を停止し、さらに時点
t2′から時点t3′までの所定期間Tのブレーキ動作を行
うような動作を行うことになる。また、上述した時点t3
および時点t3′以降は、図で示すと上記所定期間T間と
同様になるが、モータ14は次回の動作まで電気的に浮い
た状態になされることはいうまでもない。
第1図に図示したシステムは上述したように動作する
ことになり、したがって第2図においてT0,T1で説明し
た反転時間設定手段Cにおける反転時間の設定を、対象
物13が現在位置から設定位置に移動するために必要とな
る移動量に基づく対象物13、モータ14の慣性力および対
象物13に作用している上記慣性力以外の力を考慮して、
すわち上記対象物13の移動状態を考慮してあらかじめ設
定しておくことにより極めて正確なモータ14の駆動制御
を行え、これにより対象物13の移動制御を正確に行える
ことになる。
この結果、第1図のシステムは、対象物に使用する慣
性力以外の力の上記対象物の制動動作に対する影響が大
きい、あるいは設定位置によって大きく変化するような
対象物の移動動作の場合、例えば対象物の移動範囲が両
端で機械的に限定されているような場合、効率の良い、
かつ正確な位置決めを行えるモータの駆動制御状態を得
られることになり、有効となるわけである。
なお、第1図におけるモータ駆動手段15は、第3図に
その一具体例を示したようにその大部分、すなわち駆動
回路E以外をマイコン18により構成することができるこ
とはいうまでもない。
次に、上述したような本発明の一実施例を適用した装
置の一具体例について説明する。
第4図は、第1図で説明した本発明の一実施例が適用
された冒頭に述べた特開昭60−83921号公報に開示され
たような発光部ユニットをモータにより駆動する電子閃
光装置の要部構成を示す分解斜視図であり、図中第6図
と同図番のものは同一機能部材を示している。
図面からも明らかなように、この電子閃光装置は例え
ば固着片19aと図示していないネジ等により外部ケース
1に固着される中間枠体19を有している。
この中間枠体19はその内側にガイドレール9を有し、
したがって発光部ユニット2は、その摺動部8が上記レ
ール9内を摺動するよう上記中間枠体19内に配置される
ことになる。
モータ6とギヤ列7は保持部材20により駆動部として
一体化され、中間枠体19にその装着穴19bを介してネジ
構成等の周知の固着手段にて固着される。
発光部ユニット2の現在位置を検出する接片10と導体
パターン11の内、接片10はラック21aを有し発光部ユニ
ット2の下部に設けられたL字形状の固着部2bに固着さ
れるラック部材21に設けられ、また導体パターン11は上
述の駆動部とは独立して中間枠体19に固着される基板22
上に設けられている。
なお、上記ラック部材21は、発光部ユニット2の中間
枠体19への装着時その固着部2bが中間枠体19の装着溝19
c内に配置されることから、中間枠体19に対し上記装着
溝19cの下方近辺に配置されることになる。
さらに中間枠体19の上記装着溝19c近辺の裏面には、
第4図中に破線で示した係止突起23が設けられている。
第4図に示した電子閃光装置は、上記のような構成を
有することから、発光部ユニット2はその前方あるいは
後方への移動が以下のようにして制御される。
すなわち、発光部ユニット2が前方へ移動してゆく
と、その固着部2bに固着されているラック部材21の前方
端面21bが中間枠体19の裏面の係止突起23に当接するこ
とになり、かかる前方端面21bと係止突起23との当接に
より発光部ユニット2の前方への移動限界が設定される
ことになる。
一方、発光部ユニット2が後方へ移動してゆくと、装
着溝19c内を移動してゆく固着部2bの図番2b′で示した
L字形状の角端面が、上記装着溝19cの図番19c′で示し
た後方端面と当接することになり、かかる角端面2b′と
後方端面19c′との当接により発光部ユニット2の後方
への移動限界が設定されることになる。
すなわち、第4図における上記発光部ユニット2はそ
の移動が部材の当接という機械的な係止手段によって制
御されているわけである。
したがって、その前方あるいは後方への移動限界での
停止動作について考えてみると、機械的に係止されその
限界点以上移動できず、限界点でない場合に比して慣性
力等による悪影響は少なく、モータは停止させやすくな
る。
このため、本実施例においては、現在位置および設定
位置自体にて反転時間を設定することから、上記のよう
な点を考慮して下表のような反転時間を例えば設定でき
ることになる。
なお、上表の例は発光部ユニット2を24mmから28mm,3
5mm,50mm,70mm,80mmの焦点距離のレンズの画角をカバー
する照射角度を設定できる複数位置に移動させる場合を
考えている。
すなわち、24mmあるいは80mm対応位置に移動する場合
には機械的係止手段がありモータを停止させやすいため
短い6msecを、35mmあるいは50mm対応位置に移動する場
合および28mmあるいは70mm対応位置に夫々近い方の限界
位置以外から移動する場合には先に述べた慣性力と張力
を考慮して長い15msecを反転時間として設定することが
でき、また、24mmから28mmあるいは80mmから70mm対応位
置に移動する場合、すなわち夫々の近い方の限界位置か
ら移動する場合には、先にも述べたように移動量が少な
く慣性力が小さくなるため比較的長い11msecという反転
時間を設定できることになる。換言すれば、本実施例に
おいては、反転時間を、移動させたい対象物である発光
部ユニット2の移動量のみに基づいてではなく、当該移
動量をも含んで考慮しながら先に説明した現在位置およ
び設定位置に基づいて設定することができることにな
る。
また、第3図で説明したように、上述したような反転
時間の設定動作を含む動作を行う先の第1図におけるモ
ータ駆動手段15の駆動回路E以外をマイコンで構成する
場合、当該マイコンは例えば第5図に示したようなフロ
ーチャートで動作することになる。
なお、説明の便宜上、上記駆動回路Eの動作について
は先に述べた特開昭58−214130号公報にも開示されてい
るように周知であり、その説明を省略すると共に、第5
図に図示したフローチャートは新たな設定位置信号を受
けるステップ500をスタートとする。
すなわち、ステップ500にて新たな設定位置Wが入力
されると、まず、ステップ501ないし506にて上記設定位
置Wの確認が行われ、当該設定位置Wが24mm,80mmある
いは35mm,50mmと確認された場合、夫々そのまま次のス
テップ507,508にて6msec,15msecが反転時間として設定
される。
一方、設定位置Wが28mmあるいは70mmであると確認さ
れた場合のみステップ509,510にて現在位置Xの確認が
なされ、この確認された現在位置Xが夫々の設定位置W
の近い側の限界位置24mmあるいは80mmの場合、ステップ
511にて11msecが、そうでない場合ステップ508にて15ms
ecが設定されることになる。
反転時間の設定が終了すると、次にステップ512にて
設定位置Wと現在位置Xとの差Yが検出され、さらに次
のステップ513にて上記差Yの符号が検出されてモータ1
4の駆動方向が決定され、例えば上記差Yの符号が
「+」の場合ステップ514が、「−」の場合ステップ517
が選択されることによりモータ14の正転あるいは逆転駆
動が開始される。
モータ14の正・転駆動が開始されると、夫々ステップ
515あるいは518に進み、上記モータ14の正・逆転駆動に
伴って移動を開始する対象物13の現在位置Xnが検出さ
れ、次いでステップ516あるいは519に進み、先の設定位
置Wと上記ステップ515あるいは518で検出した現在位置
Xnとが比較される。
上記ステップ516,519での比較結果が不一致の場合に
は再びステップ515,518に戻り、一致した場合にはステ
ップ520が選択される。
ステップ520は反転信号を出力するステップであり、
したがってモータ14にはそれまでの駆動方向とは逆方向
の駆動エネルギーが供給されることになる。
上記ステップ520の反転信号の出力期間は、前述のス
テップ507,508あるいは511にて設定された反転時間に基
づき動作する次のステップ521のタイマにより制御さ
れ、このステップ521が終了するとステップ522に進み、
所定期間モータ14の両端を短絡するブレーキ動作が行わ
れ、この結果、モータ14はステップ523に示したように
その駆動を停止する。
モータ14の駆動が停止すると、新たな設定位置信号が
入力されるまでフローチャートはその動作を停止するこ
とになる。
以上のようなフローチャートにしたがったマイコンの
動作により、モータ14は所望方向への回転動作、反転動
作、ブレーキ動作を行うことになる。
この結果、第4図における発光部ユニット2は、前述
した慣性力および張力に加え、機械的係止手段の影響を
も考慮できた効率の良い、実用的な移動動作を行うこと
ができることになるわけである。
発明の効果 本発明によるモータの駆動制御装置は上述してきたよ
うに、モータの駆動状態を、対象物を所望の設定位置に
移動させるために必要な所望方向への駆動動作、その所
望方向とは逆方向に駆動する逆方向駆動エネルギーを供
給する反転動作、モータの両端を短絡するブレーキ動作
に制御し、かつ上記反転動作の期間を、上記対象物が上
記現在位置から上記設定位置まで移動するために必要と
なる移動量および上記モータの慣性力を含む種々の移動
条件に基づいた上記対象物の移動状態を考慮して決定し
ていることから、上記対象物に自身およびモータの慣性
力以外の力が作用している場合であっても、上述した反
転動作による制動力を対象物の移動状態に応じた大きな
制動力とすることができ、よって対象物を正確に所望の
設定位置に移動できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるモータの駆動制御装置の一実施例
を示すブロック図、第2図は第1図に示した実施例にお
けるモータ14へのエネルギー供給状態を示す略図、第3
図は第1図に示したモータ駆動手段15の一具体例を示す
回路図、第4図は第1図に示した実施例が適用された電
子閃光装置の要部構成を示す分解斜視図、第5図は第4
図に示した実施例におけるモータ駆動手段15の駆動回路
E以外をマイコンで構成した場合の当該マイコンの動作
フローチャート例を示している。 第6図(a),(b)は従来周知の電子閃光放置の一例
を示す要部分解斜視図と側断面図を示している。 1……外部ケース、2……発光部ユニット、2b……固着
部材、2b′……角端面、13……対象物、14……モータ、
15……モータ駆動手段、16……設定位置信号発生装置、
17……現在位置信号発生装置、18……マイコン、19……
中間枠体、19c……装着溝、19c′……後方端面、20……
保持部材、21……ラック部材、21a……ラック、21b……
前方端面、22……基板、23……係止突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 裕仁 大阪市大淀区長柄東2丁目9番95号 ウ エスト電気株式会社内 (72)発明者 鈴鹿 隆 大阪市大淀区長柄東2丁目9番95号 ウ エスト電気株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−214130(JP,A) 特開 昭60−152275(JP,A) 特開 昭59−148587(JP,A) 特開 昭49−65472(JP,A) 特開 昭59−185183(JP,A) 実開 昭57−110533(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の設定位置に対象物を移動させるモー
    タの駆動制御装置において、前記対象物の現在位置を検
    出し現在位置信号を発生する現在位置信号発生手段と、
    前記設定位置を示す設定位置信号を発生する設定位置信
    号発生手段と、前記現在位置信号と設定位置信号とを比
    較し少なくとも両信号の差の符号信号を出力する比較手
    段、前記符号信号に基づいた前記モータの駆動方向信号
    を出力すると共に前記符号信号が「0」になったとき前
    記駆動方向信号とは逆方向示す反転信号を出力する駆動
    方向設定手段、前記対象物が前記現在位置から前記設定
    位置まで移動するために必要となる移動量および前記モ
    ータの慣性力を含む種々の移動条件に基づいた前記対象
    物の移動状態を考慮して前記反転信号の出力期間を決定
    する反転時間信号を出力する反転時間設定手段、前記反
    転時間信号の出力終了に応答して前記モータの両端を所
    定期間短絡させるブレーキ信号を出力するブレーキ手
    段、前記駆動方向信号、反転信号、ブレーキ信号に応答
    して前記モータへのエネルギー供給を制御する駆動回路
    とからなるモータ駆動手段とを備えてなるモータの駆動
    制御装置。
  2. 【請求項2】反転時間設定手段は、対象物の現在位置お
    よび設定位置自身に基づき前記反転信号の出力期間を決
    定する反転時間信号を出力する特許請求の範囲第(1)
    項に記載のモータの駆動制御装置。
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