JP2997410B2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP2997410B2
JP2997410B2 JP8025844A JP2584496A JP2997410B2 JP 2997410 B2 JP2997410 B2 JP 2997410B2 JP 8025844 A JP8025844 A JP 8025844A JP 2584496 A JP2584496 A JP 2584496A JP 2997410 B2 JP2997410 B2 JP 2997410B2
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実 河原
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スワロー電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トランス、詳し
くは、心部に貫通孔を有する筒状のトロイダルコイルを
備えたトランスの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、トロイダルコイルを備えたト
ランスは、広く利用されている。この従来のトロイダル
トランスは、例えば図5に示すように心部に貫通孔a1
を有する筒状をなすトロイダルコイルaと、このトロイ
ダルコイルaを内部に収納するケーシングbとを備え、
そして、ケーシングb内において、ボルトcをトロイダ
ルコイルaの貫通孔a1内に下方側から上方側に通し、
その通したボルトcの端部に、貫通孔a1の内径より径
大な押し部材eを介してナットdを螺合することによ
り、トロイダルコイルaをケーシングbの底壁に支持す
るようにしたものである。しかしながら、ボルトcとナ
ットdとによりトロイダルコイルaを固定したのでは組
付け作業が面倒で、時間がかかってしまっているという
課題がある。又、トロイダルコイルaの貫通孔a1内に
は、ボルトcが通り、しかも、端部側が押し部材e及び
ケーシングbの底壁により塞がれてしまうため、トロイ
ダルコイルaから発生する熱を放出し難いものとなって
いる。更に、一般的なトロイダルコイルaは、外径寸法
が軸方向の厚さより大きく形成されているが、上記のよ
うにトロイダルコイルaの軸方向を上下方向に向けてケ
ーシングb内に支持しているため、ケーシングbの高さ
にに比して横幅が大きくなってしまっている。その結
果、使用に際して設置面積の大きなものとなり、狭所や
床面積を有効利用したいような場合に適応させ難い。
【0003】一方、トロイダルコイルaをケーシングb
に固定しておく手段として、例えば図6に示すようなも
のも提案されている。この固定手段は、二つの細長板状
片f、f各々を折り曲げることによりコの字状のものに
形成して固定用部材とし、そして、これらの細長板状片
f、fを、ケーシングbの底壁に軸方向を上下方向に向
けて載置したトロイダルコイルaに上方側から被せるよ
うにし細長板状片f、fの下端各々をケーシングbの底
壁に設けた係止部に係止することにより、トロイダルコ
イルaを上方側から押さえて固定するものである。とこ
ろが、このものにおいても、コの字状に形成した細長板
状片f、fを必要とするとともに、これらの細長板状片
f、f各々をセットして固定したのでは組付け作業が面
倒で、時間を要してしまう。又、トロイダルコイルaの
端部側が細長板状片f、fとケーシングbの底壁とで塞
がれてしまうため、トロイダルコイルaから発生する熱
を放出し難いものとなっている。更に、先のものと同様
に、トロイダルコイルaの軸方向を上下方向に向けてい
るため、ケーシングbの高さに比して横幅が大きくなっ
てしまっている。その結果、使用に際して設置面積の大
きなものとなり、狭所や床面積を有効利用したいような
場合には適応させ難い。尚、図5中におけるg、gは、
合成樹脂等からなる絶縁体を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、トロイダルコイルをケーシ
ングに容易に支持した状態にして組付けられるトランス
を提供することを第1の目的とする。
【0005】本願発明は、トロイダルコイルから発生す
る熱をトロイダルコイルの筒内を通して放出できるトラ
ンスを提供することを第2の目的とする。
【0006】本願発明は、高さに比して幅を狭く形成で
きるトランスを提供することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有するトランスを提供することにより上記課題を解決
する。本願第1に係る発明は、心部に貫通孔13を有す
る筒状のトロイダルコイル1と、このトロイダルコイル
1を内部に収納するケーシング2とを備える。ケーシン
グ2は、対向する二つの壁面32、33各々に支持部3
2a、33aを備える。又、これらの支持部32a、3
3aは互いに対向してケーシング2の内方向に、トロイ
ダルコイル1の貫通孔13に挿入し得るように突設され
るとともに、その突設された支持部32a、33aの間
隔がトロイダルコイル1の軸方向の厚さより狭くなされ
る。これらの支持部32a、33aは、トロイダルコイ
ル1における貫通孔13の両側から挿入されることによ
り、トロイダルコイル1の貫通孔13の内側面が支持さ
れるものである。このように構成した本願第1発明にお
いては、ケーシング2における対向する二つの壁面3
2、33各々に、ケーシング2の内方向に突設させた支
持部32a、33aを備え、これらの支持部32a、3
3aをトロイダルコイル1の貫通孔13の両側から挿入
しさえすれば良く、これにより、トロイダルコイル1を
ケーシング2に容易に支持した状態でセットできる。
【0008】本願第2に係る発明は、本願第1の発明に
係るケーシング2が、上ケーシング3と、下ケーシング
4とを備える。又、これらの上ケーシング3又は下ケー
シング4の少なくとも一方が、上壁31又は底壁41の
両端から延ばされた対向する二つの側壁32、33を備
える。これらの上壁31又は底壁41と二つの側壁3
2、33との内、少なくとも一つが可撓性を有するもの
から構成されることにより、二つの側壁32、33の間
隔が拡大し得るともに、その拡大した間隔が元の状態に
戻ることができるようになされる。上ケーシング3又は
下ケーシング4の二つの側壁32、33各々には、支持
部32a、33aが備えられ、これらの支持部32a、
33aの間隔が、二つの側壁32、33の間隔の拡大に
伴って拡大することにより、支持部32a、33aがト
ロイダルコイル1における貫通孔13の両側から挿入可
能とされ、支持部32a、33aの間隔が、拡大した二
つの側壁32、33の間隔の戻りに伴い元に戻ることに
より、支持部32a、33aがトロイダルコイル1にお
ける貫通孔13の両側から挿入し得るようになされたも
のである。この本願第2発明においては、例えば二つの
側壁32、33を手で押し広げれば、支持部32a、3
3aをトロイダルコイル1の貫通孔13の両側から挿入
可能状態にでき、手を離せば二つの側壁32、33の間
隔が元に戻るに伴って支持部32a、33aの間隔も元
のトロイダルコイル1の軸方向の厚さより狭い間隔に戻
り、支持部32a、33aがトロイダルコイル1の貫通
孔13の両側から挿入してトロイダルコイル1を支持す
ることができ、その作業をより簡単なものにできる。
又、二つの壁面32、33各々に支持部32a、33a
を設けることにより、トロイダルコイル1の径方向側を
上下方向にしてケーシング2に収納でき、ケーシング2
を幅狭なものにできる。これにより、トランス全体とし
て高さに比し幅の狭いものにできる。更に、支持部32
a、32a各々に通気孔32b…33bを穿設すること
も可能となり、これにより、トロイダルコイル1の貫通
孔13を外部と連通させることができ、トロイダルコイ
ル1から発生する熱をケーシング2の外に放出できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形
態のトランスの分解斜視図である。
【0010】本願発明のトランスは、トロイダルコイル
1と、ケーシング2とを備えている。
【0011】トロイダルコイル1は、従来から一般的に
広く使用されているもので、コイル本体11と、コイル
本体11の両側に配設される絶縁体12、12とを備え
ている。コイル本体11は、筒体に導線を巻き付けるこ
とにより、軸心部に孔11aの形成された筒状を呈して
いる。絶縁体12、12は、コイル本体11とケーシン
グ2との接触を防止するためのもので、合成樹脂製の円
板状のものからなり、中心部に円形状の孔12aが穿設
され、又、孔12aの周部には、全周に渡って側方に突
出されることにより形成された唾部12bが備えられて
いる。この唾部12bの外径は、コイル本体11の孔1
1aの径より径小になされ、コイル本体11の孔11a
に端部側から嵌まり込むようになされている。そして、
絶縁体12、12各々の唾部12b、12bが、コイル
本体11の孔11aの前、後の端部側から嵌まり込むこ
とにより、絶縁体12、12各々がコイル本体11の
前、後の各端面に沿わされ、これにより、図2に示すよ
うにコイル本体11と絶縁体12、12とでトロイダル
コイル1が一つの円筒体をなし、コイル本体11の孔1
1aと絶縁体12、12の孔12a、12aとでトロイ
ダルコイル1の貫通孔13をなしている。又、このよう
にして形成された本実施形態でのトロイダルコイル1全
体の外径寸法hは、軸方向の厚さtに対して1.5〜2
倍程度とされている。尚、図示しないが、コイル本体1
1の外周面には、テープ状の絶縁部材が接着されてい
る。
【0012】ケーシング2は、本実施形態では、上ケー
シング3と、下ケーシング4とから構成されている。
【0013】上ケーシング3は、図3(A)(B)(C) に示す
ように所定幅の可撓性を有する板体の前部と後部とを下
方側に折り曲げ成形することにより一体的に形成された
上壁31、前側壁32、及び後側壁33を有する。前側
壁32と後側壁33の内幅L1は、トロイダルコイル1
の軸方向の厚さtよりやや広く形成されている。又、こ
の内幅L1は、手等で前側壁32と後側壁33とを互い
に後退する方向(図示のX方向)に力をかけることによ
り各壁31、32、33が撓んで広くなり、そのかけた
力を除けば各壁31、32、33の弾力により元の内幅
L1に戻るようになされている。
【0014】上壁31、前側壁32、及び後側壁33の
各々には、トロイダルコイル1のコイル本体11から発
せられる熱を外部に放出するための複数の通気孔部34
…34が備えられている。本実施形態では、横方向に並
設された細長状の複数の小孔34a、34aからなる通
気孔部34が、図の縦方向に複数列に列ねられることに
より形成されている。尚、図では、便宜上、三個の小孔
34aのみを示し、他は省略し、通気孔部34…34の
配設位置のみを図示している。又、後側壁33の通気孔
部34…34は、図示していないが、前側壁32と前後
対称に形成されている。
【0015】又、前側壁32及び後側壁33には、左方
側寄りに前後対称をなす一対の支持部32a、33aが
夫々備えられている。これらは、トロイダルコイル1を
支持するためのもので、前側壁32、後側壁33各々の
一部を互いに対向する方向に突設させることにより、支
持部32a、33aの間隔L2がトロイダルコイル1の
軸方向の厚さtより小さくなるように形成されている。
各支持部32a、33aは、基端側から先端側に漸次径
小となるテーパー状をなし、基端側の外径R1がトロイ
ダルコイル1における絶縁体12の孔12aの内径より
やや大きく、先端側の外径R2が絶縁体12の孔12a
の内径より小さく形成されており、トロイダルコイル1
の貫通孔13内に先端側から入り込めるようになされて
いる。また、各支持部32a、33aの先端面及びテー
パー状の周壁には、複数の円形状からなる通気孔32b
…33bが形成され、トロイダルコイル1のコイル本体
11から発せられる熱を外部に放出できるようになされ
ている。
【0016】下ケーシング4は、図4(A)(B)(C)(D)に示
すように板体の左部と右部とを上方側に折り曲げ成形す
ることにより形成された底壁41と、左側壁42、及び
右側壁43を有する。これらの幅L3は、上記の上ケー
シング3の内幅L1と略同寸法とされ、上ケーシング3
における前側壁32と後側壁33との間にちょうど嵌ま
るようになされている。
【0017】底壁41及び左側壁42には、上ケーシン
グ3と同様に、コイル本体11から発せられる熱を外部
に放出するための通気孔部44、45が備えられてい
る。詳しくは、底壁41の通気孔部44は、円形状の複
数の小孔44a…44aから構成され、又、左側壁42
の通気孔部45は、縦方向に並設された細長状の複数の
小孔45a…45aから構成されている。尚、底壁41
の通気孔部44は、図4(B) に2個の小孔44a、44
aのみ示して他は省略し、各小孔44aの配設位置(図
示の一点鎖線における交点部)を図示している。又、左
側壁42の通気孔部45は、三個の小孔45aのみを示
し、他は省略し、通気孔部45…45の配設位置のみを
図示している。
【0018】又、底壁41の隅部の四か所には、底壁4
1の一部を下方に突設させた載置用脚部46…46が夫
々備えられている。
【0019】一方、右側壁43には、端子接続用等の孔
47…47等が穿設されている。
【0020】このように形成された下ケーシング4は、
図1、2に示すように上ケーシング3に嵌め込まれるこ
とにより、直方体状のケーシング2が形成されて、内部
にトロイダルコイル1を収納する収納部21が区画形成
される。そして、上ケーシング3と下ケーシング4と
は、固定手段により固定される。本実施形態における固
定手段は、図1に示すようにボルト(図示せず)と、上
ケーシング3に形成されたボルト挿通孔51…51と、
下ケーシング4に形成されたネジ孔52a…52aとか
ら構成されている。詳しくは、上ケーシング3の上壁3
1、前側壁32、及び後側壁33の各々には、ボルトを
通すボルト挿通孔51…51が穿設されている。一方、
下ケーシング4の底壁41の前端及び後端、左側壁42
及び右側壁43各々における左端、右端及び上端には、
夫々、折り曲げ成形された縁部52が備えられ、各縁部
52にネジ孔52a…52aが形成されている。そし
て、ボルト挿通孔51…51から通されたボルトがネジ
孔52a…52aに締め付けられることにより、両者が
固定される。尚、固定手段は、上記のようにボルト等に
よるものに限らず、他の従来から使用されている公知の
手段を採用するようにしても良い。
【0021】以上のように形成されたケーシング2の収
納部21に、トロイダルコイル1をセットするには、コ
イル本体11の前後両側に絶縁体12、12を沿わした
状態にしておき、上ケーシング3の前側壁32と後側壁
33との内幅L1を手等で強制的に押し広げ、各々の支
持部32a、33aを、トロイダルコイル1の貫通孔1
3の前方側、後方側に夫々位置合わせする。そして、そ
の状態で内幅L1を押し広げている力を解除することに
より、図2に示すように各壁31、32、33の弾力に
より内幅L1が元の状態に戻り、各々の支持部32a、
33aがトロイダルコイル1の前方側、後方側から絶縁
体12、12の各々の孔12a、12a内に入り込み、
支持部32a、33aの側面が絶縁体12、12の各々
の孔12a、12aの内壁面に当接する。その際、支持
部32a、33aがテーパー状に形成されているため、
支持部32a、33aと貫通孔13との位置合わせが多
少ずれている場合でも、支持部32a、33aが貫通孔
13内に容易に入り込ませることができる。又、支持部
32a、33aと絶縁体12、12とが当接した後は、
各支持部32a、33aが上ケーシング3の前側壁32
と後側壁33との元に戻ろうとする弾力により絶縁体1
2、12を前後両側から内側に押圧するため、トロイダ
ルコイル1を挾持し、これにより、トロイダルコイル1
を確実に固定できる。しかも、支持部32a、33aを
テーパー状に形成しているため、トロイダルコイル1の
軸方向の厚さtが多少異なる場合でも、確実に支持部3
2a、33aを絶縁体12、12に押圧しつつ当接させ
ることができる。その後、下ケーシング4を、上ケーシ
ング3に下方側からあてがうようにし、ボルトで両者を
固定する。以上により、ケーシング2の収納部21にト
ロイダルコイル1のセットが完了する。
【0022】このようにして、セットするようにすれ
ば、従来のようにケーシング2にトロイダルコイル1を
固定しておくための部材が不要となり、部品点数を少な
くでき、しかも、上ケーシング3の前側壁32と後側壁
33との内幅L1を手等で押し広げるという簡単な操作
で組付けでき、作業を簡素化できる。
【0023】又、上記のようにしてトロイダルコイル1
の径方向側を上下方向にしてケーシング2に収納するこ
とにより、ケーシング2を幅狭なものにできる。これに
より、トランスを設置する機器全体を幅の狭いものにで
き、例えばパチンコ遊戯機に取り付ける場合において、
一般にパチンコ遊戯機は裏面同士を向かい合わせるよう
にして並設させられ、その両側に通路が形成されるが、
本願発明のトランスをパチンコ遊戯機同士の間に設置す
るようにすれば、パチンコ遊戯機同士の間隔を狭くで
き、その結果、通路の間隔を広くでき、床面積の有効利
用を図ることができる。
【0024】更に、ケーシング2の収納部21にセット
したトロイダルコイル1の貫通孔13が、支持部32
a、33aの通気孔32b…33bを介してケーシング
2の外部と連通し、コイル本体11から発せられる熱を
外部に放出でき、ケーシング2の貫通孔13内が熱せら
れるようなことを防止できる。
【0025】尚、本実施形態では、支持部32a、33
aを、上ケーシング3の前側壁32と後側壁33とに設
けているが、下ケーシング4の左側壁42と右側壁43
とに設けるようにしても良い。又、上ケーシング3の前
側壁32と後側壁33、又は、下ケーシング4の左側壁
42と右側壁43とは、上壁31又は底壁41から延設
した形態のものに限らず、各々を別体の板状板から構成
し、上壁31又は底壁41にボルト等で固定しても良
く、このようにしても、各壁の撓みによる弾性により前
側壁32と後側壁33との間隔等を手で拡大できるとと
もに、手を離せば拡大した間隔を元に戻すことができ、
支持部32a、33aを容易にトロイダルコイル1の貫
通孔13に挿入して支持できる。
【0026】又、支持部32a、33aの形状は、テー
パー状にするものに限らず、円筒状等であっても良い。
又、二つの支持部32a、33aは、同一形状に形成し
なくても、例えば一方をテーパー状に、他方を円筒状に
形成しても良い。更に、二つの支持部32a、33a
は、前側壁32、後側壁33各々から同長さだけ突設す
るものに限らず、支持部32a、33aの間隔L2がト
ロイダルコイル1の軸方向の厚さtより小さくなるよう
に形成しておけば良い。
【0027】一方、本実施形態では、ケーシング2の一
部から一体に形成しているが、例えば支持部32a、3
3aを、ケーシング2と別体のものから構成するととも
に、ケーシング2の側壁に支持部32a、33aを嵌合
する嵌合孔を穿設したものとし、その嵌合孔に支持部3
2a、33aを嵌合する際にトロイダルコイル1の貫通
孔13に挿入するようにしても良い。又、その場合は、
支持部32a、33aの間隔を広げる必要もないため、
例えば上ケーシング3を前後の両側壁32、33に加
え、左右の両側壁を設けるようにしても良い。
【0028】更に、本実施形態では、支持部32a、3
3aを設けた上ケーシング2の上壁31、前側壁32、
及び後側壁33を、全て可撓性を有するものから構成
し、前側壁32と後側壁33とを押し広げれば、上壁3
1、前側壁32、及び後側壁33各々が撓んでその間隔
L1が広がるようにしているが、上壁31、前側壁3
2、又は後側壁33の内の少なくとも一つを可撓性を有
するものから構成しておけば良く、これにより、上記間
隔L1を広げることができる。
【0029】
【発明の効果】以上、本願第1の発明は、ケーシングに
おける対向する二つの壁面に突設させた支持部によっ
て、トロイダルコイルをケーシングに容易に支持した状
態でセットできる。又、トロイダルコイルの径方向側を
上下方向にしてケーシングに収納でき、ケーシングを幅
狭なものにでき、トランス全体として高さに比し幅の狭
いものにできる。これにより、床面積の有効利用を図れ
るものとなる。更に、支持部各々に通気孔を穿設するこ
とも可能となり、これにより、トロイダルコイルの貫通
孔を外部と連通させることができ、トロイダルコイルか
ら発生する熱をケーシングの外に放出できる。
【0030】本願第2の発明は、本願第1の発明の効果
に加え、例えば二つの側壁を手で押し広げれば、支持部
をトロイダルコイルの貫通孔の両側から挿入可能状態に
でき、手を離せば元のトロイダルコイルの軸方向の厚さ
より狭い間隔に戻すことができ、支持部をトロイダルコ
イルの貫通孔の両側から挿入させてトロイダルコイルを
支持することができ、その作業をより簡単なものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のトランスの一実施形態の分解斜視図
である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】(A) は、上ケーシングの正面図、(B) は、その
平面図、(C) は、その左側面図である。
【図4】(A) は、下ケーシングの正面図、(B) は、その
平面図、(C) は、その左側面図、(D) は、その右側面図
である。
【図5】従来のトランスの断面図である。
【図6】従来のトランスにおけるトロイダルコイルをケ
ーシングに固定するための固定用部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 トロイダルコイル 2 ケーシング 3 上ケーシング 4 下ケーシング 11 コイル本体 32a、33a 支持部 32b、33b 通気孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】心部に貫通孔(13)を有する筒状のトロイダ
    ルコイル(1) と、このトロイダルコイル(1) を内部に収
    納するケーシング(2) とを備え、 ケーシング(2) が、対向する二つの壁面(32)(33)各々に
    支持部(32a)(33a)を備え、これらの支持部(32a)(33a)が
    互いに対向してケーシング(2) の内方向に、トロイダル
    コイル(1) の貫通孔(13)に挿入し得るように突設される
    とともに、その突設された支持部(32a)(33a)の間隔がト
    ロイダルコイル(1) の軸方向の厚さより狭くなされ、 これらの支持部(32a)(33a)が、トロイダルコイル(1) に
    おける貫通孔(13)の両側から挿入されることにより、ト
    ロイダルコイル(1) の貫通孔(13)の内側面が支持される
    ものであることを特徴とするトランス。
  2. 【請求項2】上記ケーシング(2) が、上ケーシング(3)
    と、下ケーシング(4) とを備え、これらの上ケーシング
    (3) 又は下ケーシング(4) の少なくとも一方が、上壁(3
    1)又は底壁(41)の両端から延ばされた対向する二つの側
    壁(32)(33)を備え、これらの上壁(31)又は底壁(41)と二
    つの側壁(32)(33)との内、少なくとも一つが可撓性を有
    するものから構成されることにより、二つの側壁(32)(3
    3)の間隔が拡大し得るともに、その拡大した間隔が元の
    状態に戻ることができるようになされ、 上ケーシング(3) 又は下ケーシング(4) の二つの側壁(3
    2)(33)各々には、支持部(32a)(33a)が備えられ、これら
    の支持部(32a)(33a)の間隔が、二つの側壁(32)(33)の間
    隔の拡大に伴って拡大することにより、支持部(32a)(33
    a)がトロイダルコイル(1) における貫通孔(13)の両側か
    ら挿入可能とされ、支持部(32a)(33a)の間隔が、拡大し
    た二つの側壁(32)(33)の間隔の戻りに伴い元に戻ること
    により、支持部(32a)(33a)がトロイダルコイル(1) にお
    ける貫通孔(13)の両側から挿入し得るようになされたも
    のであることを特徴とする請求項1記載のトランス。
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