JP2997211B2 - 防草シート - Google Patents
防草シートInfo
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Description
し、さらに詳しくは、遮光性、透水性を有し、かつ引張
強度、引裂強度に優れ、風雨にも耐える質量感を有する
防草シートに関するものである。
園等において雑草繁茂防止用として使用されたり、建物
や街路樹の周囲の美観を維持するために雑草の生育防止
に用いられたり、或いは道路の造成や河川の護岸工事に
おいて堤防法面の表面処理やアスファルトやコンクリー
ト等を敷設する下敷きとして用いられたりしている。雑
草の生育を防止する手段として、光と水を完全に遮断す
るフィルム等の手段が考えられるが、完全に水を遮断し
たフィルムでは、植物の根元などに用いられる場合には
土中に降雨水などが入らないので土が乾燥して植物が枯
死したり、降雨水が排水できないことにより水たまりが
できるなどの問題が発生し、コンクリートの下敷きなど
では、地下水の湧水によりフィルムの下に溜まった水に
より地下の土砂が流されて陥没するなどの問題もあっ
た。また、フィルムのような引張強度の弱いシート体で
は、堤防法面の表面処理や敷設工事の展張時にかかる引
張強度に耐えられない場合に破損するなどの問題を有
し、さらに引裂強度の弱いシートでは、ススキなどのイ
ネ科の成長力の強い植物の成長力に抗し切れずに引き裂
かれてしまうなどの問題もあった。
透水性を有し、遮光性、耐候性を備え、かつ強度的にも
極めて優れた防草シートを提供することを目的とする。
ックを含有するポリオレフィン系樹脂から成形される単
糸繊度が500〜2000デニールのフラットヤーンを
緻密に織成した織布であって、遮光率が90%以上、透
水度が50〜300g/m2・hr、かつ引張強度が1
00kgf/5cm以上、引裂強度が20kgf以上で
ある防草シートを要旨とする。
ンは、ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなどのポリ
オレフィン系樹脂を押出機に投入してTダイ法またはイ
ンフレーション法にてフィルムを成形し、約10〜20
mm幅にスリットしてテ−プ状とした後に縦一軸方向に
延伸し、次いで熱処理して得られる延伸偏平糸である。
ここで、テ−プ状の延伸は、熱板接触式、熱ロール式、
熱風オーブン式などの公知の方法によって通常延伸温度
120〜150℃程度の温度範囲で、具体的には成形す
るポリオレフィン系樹脂の融点より5℃程度低い温度で
行われる。次いで、延伸温度よりも5〜10℃高い温度
で熱弛緩処理を施す。フラットヤーンの延伸倍率は好ま
しくは3〜15倍、より好ましくは5〜10倍である。
即ち、延伸倍率が3倍未満では防草シートを構成するフ
ラットヤーンとしての充分な強力が得られなくなり、一
方延伸倍率が15倍を超えると延伸方向の配向が強すぎ
てフラットヤーンが割れを生じ、また生産性が悪化する
点で問題となる。
かで、本発明で織布を構成するものとして単糸繊度が5
00〜2000デニール(以下、dと略す)が好適に採
用でき、より好ましくは800〜1600dのものであ
る。即ち、フラットヤーンの単糸繊度が500d未満で
は引張強度が不充分となり防草シートを展張施工する際
に破損するなどの支障を生じ、2000dを超えると柔
軟性に欠け、凹凸を有する防草シートの敷設面に密着で
きなくなる。
成形する樹脂中に耐候性を向上させる目的でカーボンブ
ラックが配合される。ここで、カーボンブラックの配合
量としては、ポリオレフィン系樹脂中に0.1〜3重量
%、好ましくは0.5〜1重量%とするのがよい。
経緯条に用いて、スルザー型、サーキュラー型、ウオー
タージェット型など公知の織機により、緻密に織成して
織布を形成する。ここで、織布の織組織は特に限定する
ものではなく平織、綾織、もじり織などが採用される
が、織成効率が良好で目ずれし難い平織が好ましく、ま
た経緯の打込密度は、フラットヤーンの単糸繊度にもよ
るが10〜20本/インチが好ましい。図1には経緯に
フラットヤーンを用いて平織組織で織成した状態を一例
として示す。
草シートと使用するにあたり、シート体の遮光率が90
%以上であることが肝要である。つまり、遮光率が90
%未満では、雑草の繁茂を防止するという防草シートと
しての本来の期待される効果が充分に発揮されない。
〜300g/m2・hrであることが肝要である。つま
り、透水度が50g/m2・hr未満では、植物の根元
に敷設した場合に、土中に降雨水が入らないで植物が枯
死したり、敷設した防草シート上に溜まった降雨水が排
水されないために水溜まりが生じたりするなどの問題が
あり、コンクリートの下敷きとして敷設された場合に
は、地下水の湧出によりシートと土の間に水が溜まりコ
ンクリートと土の間に空隙を生じるなどの問題を生じ
る。一方、透水度が300g/m2・hrを超えると、
雑草の繁茂を防止するという防草シートとしての効果が
減少する。
が100kgf/5cm以上であることが肝要である。
つまり、引張強度が100kgf/5cm未満では、防
草シート敷設工事の展張時に強度不足で破損を生じるな
どの問題が生じ、また、コンクリート等の下敷きとして
敷設した場合にも、長期間の地盤沈下などにより亀裂を
生じるなどの問題を生じる。
20kgf以上であることが肝要である。つまり、引裂
強度が20kgf未満では、ススキなどのイネ科の成長
力の強い植物の成長力に抗し切れずに引き裂かれてしま
うなどの問題も発生する。
草シートに使用するためには前述の要件を備えることが
不可欠であるが、より好ましい態様として、織布の目付
量と通風性が特定の範囲にあるものである。
量は50〜500g/m2であるのが好ましく、即ち、
目付量が50g/m2未満では、防草シートとして敷設
されても風などにより飛散しやすくなり、500g/m
2を超えると重くなり過ぎて取扱いに困難となる。
ecであるのが好ましく、即ち、通気量が1cm3/c
m2/sec未満では、防草シートに覆われた有機物な
どの腐敗が促進されて好ましくなく、20cm3/cm2
/secを超えると、空隙率が増大し植物の種子の飛来
などが防止できなくなる。
具体的に説明する。
用いて、無試料時に照度計が10000Luxになるよ
うにセットし、次に試料をセットして遮光率を測定した
(日本化学繊維検査協会法)。 2.透水度:JISL1099、L−1法準拠 3.引張試験:JISZ1651準拠 4.引裂試験:JISZ1651準拠 5.通気量:JISL1096フラジール形法準拠
量%を配合した組成物をTダイ法でフィルムに形成後、
20mm幅に裁断し、135℃で延伸倍率7倍に延伸し
て繊度1500dのフラットヤーンを得た。ついで14
0℃で熱弛緩処理を施した。このフラットヤーンを経緯
に用いて、スルザー型織機で経緯15本/インチの打込
密度で、平織のフラットヤーン織布を織成して評価し
た。得られた織布は目付量が200g/m2で、遮光率
97.6%、透水度155g/m2・hr、通気量7.2
cm3/cm2/sec、引張強度202.3kgf/5
cm、引裂強度36.5kgfであった。
元の土部分に被覆したところ、展張時に強度不足で破損
することもなく、1年間雑草の繁茂防止効果は顕著で、
さらにススキ等の成長力の強い植物などの成長による引
裂破損事故等もなく、充分に防草シートの効果は得られ
た。
性、通風性を有し、遮光性、耐候性を備え、かつ機械的
強力に優れたシート体であるから、防草シートとして使
用すると取扱いが容易であって、優れた防草効果を得る
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 カーボンブラックを含有するポリオレフ
ィン系樹脂から成形される単糸繊度が500〜2000
デニールのフラットヤーンを緻密に織成した織布であっ
て、遮光率が90%以上、透水度が50〜300g/m
2・hr、かつ引張強度が100kgf/5cm以上、
引裂強度が20kgf以上である防草シート。
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- 1996-07-31 JP JP8201651A patent/JP2997211B2/ja not_active Expired - Lifetime
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