JP2997211B2 - 防草シート - Google Patents

防草シート

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JP2997211B2
JP2997211B2 JP8201651A JP20165196A JP2997211B2 JP 2997211 B2 JP2997211 B2 JP 2997211B2 JP 8201651 A JP8201651 A JP 8201651A JP 20165196 A JP20165196 A JP 20165196A JP 2997211 B2 JP2997211 B2 JP 2997211B2
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sheet
flat yarn
kgf
woven fabric
weed
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義和 森宗
白光 青木
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Hagiwara Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防草シートに関
し、さらに詳しくは、遮光性、透水性を有し、かつ引張
強度、引裂強度に優れ、風雨にも耐える質量感を有する
防草シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、防草シートは、果樹園、野菜
園等において雑草繁茂防止用として使用されたり、建物
や街路樹の周囲の美観を維持するために雑草の生育防止
に用いられたり、或いは道路の造成や河川の護岸工事に
おいて堤防法面の表面処理やアスファルトやコンクリー
ト等を敷設する下敷きとして用いられたりしている。雑
草の生育を防止する手段として、光と水を完全に遮断す
るフィルム等の手段が考えられるが、完全に水を遮断し
たフィルムでは、植物の根元などに用いられる場合には
土中に降雨水などが入らないので土が乾燥して植物が枯
死したり、降雨水が排水できないことにより水たまりが
できるなどの問題が発生し、コンクリートの下敷きなど
では、地下水の湧水によりフィルムの下に溜まった水に
より地下の土砂が流されて陥没するなどの問題もあっ
た。また、フィルムのような引張強度の弱いシート体で
は、堤防法面の表面処理や敷設工事の展張時にかかる引
張強度に耐えられない場合に破損するなどの問題を有
し、さらに引裂強度の弱いシートでは、ススキなどのイ
ネ科の成長力の強い植物の成長力に抗し切れずに引き裂
かれてしまうなどの問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ある程度の
透水性を有し、遮光性、耐候性を備え、かつ強度的にも
極めて優れた防草シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、カーボンブラ
ックを含有するポリオレフィン系樹脂から成形される単
糸繊度が500〜2000デニールのフラットヤーンを
緻密に織成した織布であって、遮光率が90%以上、透
水度が50〜300g/m2・hr、かつ引張強度が1
00kgf/5cm以上、引裂強度が20kgf以上で
ある防草シートを要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるフラットヤー
ンは、ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなどのポリ
オレフィン系樹脂を押出機に投入してTダイ法またはイ
ンフレーション法にてフィルムを成形し、約10〜20
mm幅にスリットしてテ−プ状とした後に縦一軸方向に
延伸し、次いで熱処理して得られる延伸偏平糸である。
ここで、テ−プ状の延伸は、熱板接触式、熱ロール式、
熱風オーブン式などの公知の方法によって通常延伸温度
120〜150℃程度の温度範囲で、具体的には成形す
るポリオレフィン系樹脂の融点より5℃程度低い温度で
行われる。次いで、延伸温度よりも5〜10℃高い温度
で熱弛緩処理を施す。フラットヤーンの延伸倍率は好ま
しくは3〜15倍、より好ましくは5〜10倍である。
即ち、延伸倍率が3倍未満では防草シートを構成するフ
ラットヤーンとしての充分な強力が得られなくなり、一
方延伸倍率が15倍を超えると延伸方向の配向が強すぎ
てフラットヤーンが割れを生じ、また生産性が悪化する
点で問題となる。
【0006】このポリオレフィン系フラットヤーンのな
かで、本発明で織布を構成するものとして単糸繊度が5
00〜2000デニール(以下、dと略す)が好適に採
用でき、より好ましくは800〜1600dのものであ
る。即ち、フラットヤーンの単糸繊度が500d未満で
は引張強度が不充分となり防草シートを展張施工する際
に破損するなどの支障を生じ、2000dを超えると柔
軟性に欠け、凹凸を有する防草シートの敷設面に密着で
きなくなる。
【0007】上記ポリオレフィン系フラットヤーンは、
成形する樹脂中に耐候性を向上させる目的でカーボンブ
ラックが配合される。ここで、カーボンブラックの配合
量としては、ポリオレフィン系樹脂中に0.1〜3重量
%、好ましくは0.5〜1重量%とするのがよい。
【0008】このポリオレフィン系フラットヤーンは、
経緯条に用いて、スルザー型、サーキュラー型、ウオー
タージェット型など公知の織機により、緻密に織成して
織布を形成する。ここで、織布の織組織は特に限定する
ものではなく平織、綾織、もじり織などが採用される
が、織成効率が良好で目ずれし難い平織が好ましく、ま
た経緯の打込密度は、フラットヤーンの単糸繊度にもよ
るが10〜20本/インチが好ましい。図1には経緯に
フラットヤーンを用いて平織組織で織成した状態を一例
として示す。
【0009】こうして得られたフラットヤーン織布を防
草シートと使用するにあたり、シート体の遮光率が90
%以上であることが肝要である。つまり、遮光率が90
%未満では、雑草の繁茂を防止するという防草シートと
しての本来の期待される効果が充分に発揮されない。
【0010】また、フラットヤーン織布の透水度が50
〜300g/m2・hrであることが肝要である。つま
り、透水度が50g/m2・hr未満では、植物の根元
に敷設した場合に、土中に降雨水が入らないで植物が枯
死したり、敷設した防草シート上に溜まった降雨水が排
水されないために水溜まりが生じたりするなどの問題が
あり、コンクリートの下敷きとして敷設された場合に
は、地下水の湧出によりシートと土の間に水が溜まりコ
ンクリートと土の間に空隙を生じるなどの問題を生じ
る。一方、透水度が300g/m2・hrを超えると、
雑草の繁茂を防止するという防草シートとしての効果が
減少する。
【0011】さらには、フラットヤーン織布の引張強度
が100kgf/5cm以上であることが肝要である。
つまり、引張強度が100kgf/5cm未満では、防
草シート敷設工事の展張時に強度不足で破損を生じるな
どの問題が生じ、また、コンクリート等の下敷きとして
敷設した場合にも、長期間の地盤沈下などにより亀裂を
生じるなどの問題を生じる。
【0012】加えて、フラットヤーン織布の引裂強度が
20kgf以上であることが肝要である。つまり、引裂
強度が20kgf未満では、ススキなどのイネ科の成長
力の強い植物の成長力に抗し切れずに引き裂かれてしま
うなどの問題も発生する。
【0013】本発明において、フラットヤーン織布を防
草シートに使用するためには前述の要件を備えることが
不可欠であるが、より好ましい態様として、織布の目付
量と通風性が特定の範囲にあるものである。
【0014】具体的には、フラットヤーン織布の目付重
量は50〜500g/m2であるのが好ましく、即ち、
目付量が50g/m2未満では、防草シートとして敷設
されても風などにより飛散しやすくなり、500g/m
2を超えると重くなり過ぎて取扱いに困難となる。
【0015】また、通気量が1〜20cm3/cm2/s
ecであるのが好ましく、即ち、通気量が1cm3/c
2/sec未満では、防草シートに覆われた有機物な
どの腐敗が促進されて好ましくなく、20cm3/cm2
/secを超えると、空隙率が増大し植物の種子の飛来
などが防止できなくなる。
【0016】
【実施例】以下に実施例によって本発明の防草シートを
具体的に説明する。
【0017】試験方法 1.遮光率:光電池照度計TOPCON、IMー3型を
用いて、無試料時に照度計が10000Luxになるよ
うにセットし、次に試料をセットして遮光率を測定した
(日本化学繊維検査協会法)。 2.透水度:JISL1099、L−1法準拠 3.引張試験:JISZ1651準拠 4.引裂試験:JISZ1651準拠 5.通気量:JISL1096フラジール形法準拠
【0018】実施例 ポリプロピレン(MFR=5)にカーボンブラック1重
量%を配合した組成物をTダイ法でフィルムに形成後、
20mm幅に裁断し、135℃で延伸倍率7倍に延伸し
て繊度1500dのフラットヤーンを得た。ついで14
0℃で熱弛緩処理を施した。このフラットヤーンを経緯
に用いて、スルザー型織機で経緯15本/インチの打込
密度で、平織のフラットヤーン織布を織成して評価し
た。得られた織布は目付量が200g/m2で、遮光率
97.6%、透水度155g/m2・hr、通気量7.2
cm3/cm2/sec、引張強度202.3kgf/5
cm、引裂強度36.5kgfであった。
【0019】この織布を防草シートとして、街路樹の根
元の土部分に被覆したところ、展張時に強度不足で破損
することもなく、1年間雑草の繁茂防止効果は顕著で、
さらにススキ等の成長力の強い植物などの成長による引
裂破損事故等もなく、充分に防草シートの効果は得られ
た。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明は、適度な透水
性、通風性を有し、遮光性、耐候性を備え、かつ機械的
強力に優れたシート体であるから、防草シートとして使
用すると取扱いが容易であって、優れた防草効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防草シートの部分拡大平面図である。
【符号の説明】
1 防草シート 2 フラットヤーン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラックを含有するポリオレフ
    ィン系樹脂から成形される単糸繊度が500〜2000
    デニールのフラットヤーンを緻密に織成した織布であっ
    て、遮光率が90%以上、透水度が50〜300g/m
    2・hr、かつ引張強度が100kgf/5cm以上、
    引裂強度が20kgf以上である防草シート。
JP8201651A 1996-07-31 1996-07-31 防草シート Expired - Lifetime JP2997211B2 (ja)

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