JP2992850B2 - 自動二輪車の前輪支持装置 - Google Patents

自動二輪車の前輪支持装置

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JP2992850B2
JP2992850B2 JP3264599A JP26459991A JP2992850B2 JP 2992850 B2 JP2992850 B2 JP 2992850B2 JP 3264599 A JP3264599 A JP 3264599A JP 26459991 A JP26459991 A JP 26459991A JP 2992850 B2 JP2992850 B2 JP 2992850B2
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豊二 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下方向のショック吸
収性を改善した自動二輪車の前輪支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,526,249号明細書
には、前輪の上下動許容量を大きくすることによって、
路面からのショック吸収性を向上した自動二輪車が提案
されている。この上下動許容機構は、ナックルアーム
(前輪支持アーム)を車体フレームの前部に上下一対の
揺動リンクによって上下動可能に支持し、このナックル
アームの上端部とヘッドパイプに軸支したハンドル軸と
の間を、上下伸縮自在なスプライン操向軸と自在継手と
によって連結するようにしたものであった。
【0003】本発明者は、このような上下動許容機構を
活用することによって、さらに前輪側のショック吸収性
を向上することについて鋭意研究した結果、上記スプラ
イン操向軸の上下伸縮量を可及的に大きくするような手
段を講ずればよいことに着目し、以下に説明するような
本発明に至ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した上下動許容機構を有する自動二輪車において、上下
方向のショック吸収性を一層向上するようにした前輪支
持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、車体フレーム前部に揺動リンクを介して前輪支持
アームを上下動可能に支持する一方、該車体フレーム前
部の上部側にヘッドパイプを固定し、該ヘッドパイプに
軸支したハンドル軸の下端に、少なくとも1個の自在継
手と上下伸縮自在なスプライン操向軸とを介して前記前
輪支持アームの上部を連結した自動二輪車において、前
記自在継手を円環リングを主構成部品として構成し、該
円環リングの内径側空間に前記スプライン操向軸の端部
を進入自在にしたことを特徴とするものである。
【0006】このように自在継手を円環リングを主構成
部品として構成すると共に、その円環リングの内径側空
間にスプライン操向軸の端部を進入可能にしたので、そ
のスプライン操向軸の上下伸縮量を増大させることがで
きる。その結果、このスプライン操向軸の上下伸縮量の
増大によって、緩衝器が有するショック吸収能を更に広
い範囲で作用させることができるようになる。
【0007】
【実施例】図1及び図2は、本発明の実施例からなる前
輪支持装置を有する自動二輪車のフロント部を示すもの
である。これらの図において、1は車体フレームであ
り、不図示のエンジンなどが搭載されている。この車体
フレーム1の上部にはヘッドパイプ2が固定され、この
ヘッドパイプ2にハンドル軸3が回動自在に軸支されて
いる。ハンドル軸3の上部には不図示のハンドルバーが
連結されている。
【0008】車体フレーム1の下部には上部揺動リンク
4と下部揺動リンク5とを介してナックルアーム(前輪
支持アーム)6が上下揺動自在に支持され、かつその下
部に前輪7が支持されている。上部揺動リンク4と下部
揺動リンク5とは、それぞれ車体フレーム1側はピン
8,9によって連結され、またナックルアーム6側はボ
ール継手10,11によって連結されている。このよう
な構成により、前輪7は上下二つのボール継手10,1
1の中心を通る軸線Xを中心として左右に回動するよう
になっている。また、下部揺動リンク5の中間部と車体
フレーム1との間には、伸縮自在の緩衝器12が連結さ
れている。
【0009】上下に揺動するナックルアーム6の上端部
には、自在継手15を介して上下伸縮自在なスプライン
操向軸13が連結され、さらにそのスプライン操向軸1
3の上端は自在継手14を介してハンドル軸3の下端に
連結されている。このような構成によって、ナックルア
ーム6が上下部揺動リンク5,6を介して揺動すると
き、スプライン操向軸13が伸縮し、これが緩衝器12
の緩衝作用と共動して、路面からのショックを吸収する
ようになっている。
【0010】図3及び図4は、上記スプライン操向軸1
3付近の詳細を示す。このスプライン操向軸13は、内
軸16と外筒17とが同心状に組み付けられて構成され
ている。内軸16と外筒17とは、内軸16側の表面に
4条のスプライン溝18を軸方向に穿設する一方、外筒
17側には内壁に装着したスリーブ20に複数のボール
19を列状に保持させ、このボール19を上記スプライ
ン溝18に嵌合させることにより軸方向に相対移動可能
にし、上下に伸縮自在になっている。
【0011】このように伸縮自在なスプライン操向軸1
3は、その内軸16の上端部にフランジ21を固定し、
そのフランジ21をボルト23aを介して円環状の自在
継手14に連結している(図4参照)。さらに、円環状
の自在継手14は、ボルト23bを介してハンドル軸3
の下端に固定されたフランジ22に連結されている(図
3参照)。一方、外筒17の下端部にはフランジ25が
一体に形成され、このフランジ25をボルト24aを介
して円環状の自在継手15に連結している(図4参
照)。さらに、円環状の自在継手15は、ナックルアー
ム6の上端部にボルト24bを介して連結されている
(図3参照)。
【0012】このように自在継手14,15が円環状で
あることによって、スプライン操向軸13の内軸16
は、その両端部を自在継手14,15の内径側空間に進
入自在にされ、この進入自在な構造によって上記スプラ
イン操向軸13の上下伸縮量をさらに増大させるように
している。このスプライン操向軸13の伸縮量の拡大に
より、前輪7の上下方向のショク吸収性は一層大きくな
っている。
【0013】上述した円環状の自在継手14,15は、
2枚重ねの円環リング26と孔付きの玉ベアリング27
から構成されている。2枚の円環リング26は、×印で
示す数個所でスポット溶接wされ、その円周方向の4個
所に孔付きの玉ベアリング27を保持させている。この
ような構成からなる自在継手14,15は、その玉ベア
リング27の孔にボルト23a,23b;24a,24
bを挿通させ、かつ座金28を介することにより、前述
したようにフランジ21,22,25、或いはナックル
アーム6上端部に対して連結されるようになっている。
座金28は、その外側に延びる端部を、ボルト23a,
23b;24a,24bの六角頭部の一辺に接触させて
小さな角度で折り曲げられると共に、他方の端部を円環
リング26の内径側に折り曲げられて回り止めされてい
る。また、その内径側に臨む左右両縁部が外側に折り曲
げられて剛性が与えられるようになっている。
【0014】なお、上述した実施例では、自在継手1
4,15が剛性の高い円環状リング26に孔付き玉ベア
リング27を組み付けて構成されているが、これを円環
状リング26自体を可撓弾性のバネ鋼で構成することに
より、玉ベアリング27の設置を省略するようにしても
差し支えない。また、上述の実施例では、スプライン操
向軸13の両端部に自在継手14,15を連結するよう
にしたが、この自在継手をいずれか一方だけにするよう
にしてもよい。また、スプライン操向軸13の上下の位
置関係は、上記実施例の場合とは上下逆の関係に取り付
けられていてもよい。
【0015】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、車体フ
レーム前部に上下一対の揺動リンクを介して前輪支持ア
ームを上下動可能に支持する一方、該車体フレーム前部
の上部側にヘッドパイプを固定し、該ヘッドパイプに軸
支したハンドル軸の下端に、少なくとも1個の自在継手
と上下伸縮自在なスプライン操向軸とを介して前記前輪
支持アームの上部を連結した自動二輪車において、自在
継手を円環リングを主構成部品として構成すると共に、
その円環リングの内径側空間にスプライン操向軸の端部
を進入可能にする構成にしたので、そのスプライン操向
軸の上下伸縮量を増大させることができ、このスプライ
ン操向軸の上下伸縮量の増大によって、緩衝器が有する
ショック吸収能を更に広い範囲で作用させることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる前輪支持装置を有する
自動二輪車のフロント部の要部を示す側面図である。
【図2】同自動二輪車のフロント部の要部を図1のA矢
視で示す正面図である。
【図3】同自動二輪車のスプライン操向軸付近を縦断面
にして示す側面図である。
【図4】図3で示すスプライン操向軸付近を縦断面にし
て示す正面図である。
【図5】同自動二輪車のスプライン操向軸に連結する自
在継手の縦断面図である。
【図6】図5の自在継手の平面図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 ヘッドパイプ 3 ハンドル軸 4 上部揺動リンク 5 下部揺動リンク 6 ナックルアーム
(前輪支持アーム) 7 前輪 13 スプライン操向
軸 14,15 自在継手 16 内軸 17 外筒 26 円環リング 27 玉ベアリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム前部に揺動リンクを介して
    前輪支持アームを上下動可能に支持する一方、該車体フ
    レーム前部の上部側にヘッドパイプを固定し、該ヘッド
    パイプに軸支したハンドル軸の下端に、少なくとも1個
    の自在継手と上下伸縮自在なスプライン操向軸とを介し
    て前記前輪支持アームの上部を連結した自動二輪車にお
    いて、前記自在継手を円環リングを主構成部品として構
    成し、該円環リングの内径側空間に前記スプライン操向
    軸の端部を進入自在にした自動二輪車の前輪支持装置。
JP3264599A 1991-10-14 1991-10-14 自動二輪車の前輪支持装置 Expired - Fee Related JP2992850B2 (ja)

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US6786499B2 (en) 2002-11-15 2004-09-07 Tempest Cycles, Inc. Suspension system
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