JP2992657B2 - 電磁石装置 - Google Patents
電磁石装置Info
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- JP2992657B2 JP2992657B2 JP3196544A JP19654491A JP2992657B2 JP 2992657 B2 JP2992657 B2 JP 2992657B2 JP 3196544 A JP3196544 A JP 3196544A JP 19654491 A JP19654491 A JP 19654491A JP 2992657 B2 JP2992657 B2 JP 2992657B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁継電器,コンタクタ
等に使用される交流電磁石装置に関するものである。
等に使用される交流電磁石装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交流電磁石装置では、交流の影響
により、鉄心が可動鉄片を吸引する際に起こる唸りを防
止するために、鉄心の磁極面にくまとりコイルを巻回す
るようにしている。
により、鉄心が可動鉄片を吸引する際に起こる唸りを防
止するために、鉄心の磁極面にくまとりコイルを巻回す
るようにしている。
【0003】しかしながら、このようにくまとりコイル
を設けるためには、鉄心の磁極面に高精度の平面度が要
求され、その設定に時間がかかる上、繰り返し使用する
中で鉄心および可動鉄片の当接面が荒れること等によ
り、その特性が大きく変化し、唸りを発生するという問
題点があった。
を設けるためには、鉄心の磁極面に高精度の平面度が要
求され、その設定に時間がかかる上、繰り返し使用する
中で鉄心および可動鉄片の当接面が荒れること等によ
り、その特性が大きく変化し、唸りを発生するという問
題点があった。
【0004】このため、例えば、特公昭63─4816
6号公報に記載の交流電磁石装置が考えられている。こ
の交流電磁石装置は、図8に示すように、鉄心41,4
2と可動鉄片45との間に一対の磁気回路φX,φYを形
成するとともに、各磁気回路φX,φYにおいて、巻回方
向が互いに異なる逆向きのコイル43を鉄心41,42
に巻回し、前記一対の磁気回路φX,φY中に、それぞれ
の磁気回路φX,φYに沿って同一極性で相対向する永久
磁石44を配設したものである。そして、コイル43に
電圧を印加して鉄心41,42の磁極面41a,42a
に可動鉄片45を吸引する際、可動鉄片45を通る磁束
を励磁電流の位相に関係なく全波整流して直流電磁石と
ほぼ同様な吸引特性を得るようにしている。
6号公報に記載の交流電磁石装置が考えられている。こ
の交流電磁石装置は、図8に示すように、鉄心41,4
2と可動鉄片45との間に一対の磁気回路φX,φYを形
成するとともに、各磁気回路φX,φYにおいて、巻回方
向が互いに異なる逆向きのコイル43を鉄心41,42
に巻回し、前記一対の磁気回路φX,φY中に、それぞれ
の磁気回路φX,φYに沿って同一極性で相対向する永久
磁石44を配設したものである。そして、コイル43に
電圧を印加して鉄心41,42の磁極面41a,42a
に可動鉄片45を吸引する際、可動鉄片45を通る磁束
を励磁電流の位相に関係なく全波整流して直流電磁石と
ほぼ同様な吸引特性を得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁石装置では、各鉄心41,42と可動鉄片45とでそ
れぞれ形成する磁気回路φx,φyでの磁束の一部が対向
する他方の鉄心側に漏れるため、磁気効率が悪い。ま
た、前記可動鉄片45が鉄心41,42の磁極面41
a,42aを開閉する場合、この可動鉄片45には全波
整流された直流磁束のみが発生することになるので、開
離した状態(復帰時)で十分な吸引力を得ることができ
ない。
磁石装置では、各鉄心41,42と可動鉄片45とでそ
れぞれ形成する磁気回路φx,φyでの磁束の一部が対向
する他方の鉄心側に漏れるため、磁気効率が悪い。ま
た、前記可動鉄片45が鉄心41,42の磁極面41
a,42aを開閉する場合、この可動鉄片45には全波
整流された直流磁束のみが発生することになるので、開
離した状態(復帰時)で十分な吸引力を得ることができ
ない。
【0006】本発明は前記問題点に鑑み、磁気効率が高
く、しかも、可動鉄片の吸引力に優れた電磁石装置を提
供することを目的とする。
く、しかも、可動鉄片の吸引力に優れた電磁石装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、ヨークと、該ヨークに並設し、立設方向に
沿って同一方向に同一極性を有する永久磁石をそれぞれ
嵌合した一対の鉄心と、各鉄心に異なる巻回方向で連続
的に巻回したコイルと、前記両鉄心の上端部またはその
近傍に回動自在に支持され、一端部が前記ヨークに吸
引,離反する可動鉄片とを備えた構成としたものであ
る。
成するため、ヨークと、該ヨークに並設し、立設方向に
沿って同一方向に同一極性を有する永久磁石をそれぞれ
嵌合した一対の鉄心と、各鉄心に異なる巻回方向で連続
的に巻回したコイルと、前記両鉄心の上端部またはその
近傍に回動自在に支持され、一端部が前記ヨークに吸
引,離反する可動鉄片とを備えた構成としたものであ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、コイルに電圧を印加すれば、
可動鉄片と鉄心との間には交流磁束が発生し、可動鉄片
とヨークとの間には直流磁束が発生することになる。
可動鉄片と鉄心との間には交流磁束が発生し、可動鉄片
とヨークとの間には直流磁束が発生することになる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る電磁石装置を電磁継電器
に適用した場合の一実施例について図1ないし図7を参
照して説明する。この電磁継電器は、図1および図2に
示すように、大略、電磁石装置、すなわち、電磁石部1
およびこの電磁石部1の励磁,消磁に基づいて回動する
可動鉄片15と、この可動鉄片15の回動動作に基づい
て駆動する接点開閉機構20とから構成されている。
に適用した場合の一実施例について図1ないし図7を参
照して説明する。この電磁継電器は、図1および図2に
示すように、大略、電磁石装置、すなわち、電磁石部1
およびこの電磁石部1の励磁,消磁に基づいて回動する
可動鉄片15と、この可動鉄片15の回動動作に基づい
て駆動する接点開閉機構20とから構成されている。
【0010】電磁石部1は、ヨーク2に、スプール8を
介してコイル9を巻回した一対の鉄心4,5を立設した
ものである。前記ヨーク2は断面略L字形で、垂直部2
aの上方に短絡環3が設けられ、上端が内方に折り曲げ
られて上面に吸引面2bが形成されている。
介してコイル9を巻回した一対の鉄心4,5を立設した
ものである。前記ヨーク2は断面略L字形で、垂直部2
aの上方に短絡環3が設けられ、上端が内方に折り曲げ
られて上面に吸引面2bが形成されている。
【0011】前記鉄心4,5は断面長方形の棒状体で、
一対のものが前記ヨーク2の水平部2cに立設され、上
方部に設けた貫通孔6には、直方体形状の永久磁石7
が、上方にN極、下方にS極が位置するように嵌合され
ている。
一対のものが前記ヨーク2の水平部2cに立設され、上
方部に設けた貫通孔6には、直方体形状の永久磁石7
が、上方にN極、下方にS極が位置するように嵌合され
ている。
【0012】前記コイル9は、スプール8を介して一方
の鉄心4の下端側から巻回され、上端部で他方の鉄心5
に架け渡され、この鉄心5には、前記鉄心4とは巻回方
向が反対になるようにして下端側に向かって巻回されて
いる。コイル9の両端部は、スプール8の両鍔部に設け
たコイル中継端子10にそれぞれ接続されている。ま
た、各コイル中継端子10には、外部と電気接続される
端子ネジ部11(一方は図示せず)から延設した端子片
12,12が挾持されている。なお、13はコイル絶縁
板である。
の鉄心4の下端側から巻回され、上端部で他方の鉄心5
に架け渡され、この鉄心5には、前記鉄心4とは巻回方
向が反対になるようにして下端側に向かって巻回されて
いる。コイル9の両端部は、スプール8の両鍔部に設け
たコイル中継端子10にそれぞれ接続されている。ま
た、各コイル中継端子10には、外部と電気接続される
端子ネジ部11(一方は図示せず)から延設した端子片
12,12が挾持されている。なお、13はコイル絶縁
板である。
【0013】可動鉄片15は磁性材料からなる板状体
で、略中央部を前記鉄心4,5の上端面縁部4b,5b
に回動自在に支持され、スプール8に一体化したヒンジ
バネ18が固定されることにより、図1中反時計回り方
向に付勢されている。可動鉄片15の先端部16および
後端部17は幅狭で、ヨーク2の吸引面2bと対向する
先端部16には遮磁板19が取り付けられており、この
先端部16の幅寸法、すなわち、対向面積を調整するこ
とにより、前記吸引面2bに吸引されるときの吸引力を
調整できる。また、可動鉄片15の後端部17は下記す
る接点開閉機構20を駆動する。
で、略中央部を前記鉄心4,5の上端面縁部4b,5b
に回動自在に支持され、スプール8に一体化したヒンジ
バネ18が固定されることにより、図1中反時計回り方
向に付勢されている。可動鉄片15の先端部16および
後端部17は幅狭で、ヨーク2の吸引面2bと対向する
先端部16には遮磁板19が取り付けられており、この
先端部16の幅寸法、すなわち、対向面積を調整するこ
とにより、前記吸引面2bに吸引されるときの吸引力を
調整できる。また、可動鉄片15の後端部17は下記す
る接点開閉機構20を駆動する。
【0014】接点開閉機構20は可動ブロック21と固
定ブロック27とからなる。可動ブロック21は、樹脂
製で四角枠体形状のカード22に、長手方向に所定間隔
で先端に可動接点24を有する可動片23を並設させた
もので、この可動片23の背面には補助バネ25が設け
られている。この補助バネ25は、一部が切り起こされ
て前記カード22の一部に圧接し、接点閉成時の接触圧
を得ることができるようになっている。また、前記カー
ド22は、その一部に可動鉄片15の後端部17が当接
し、この可動鉄片15の回動動作により、カード22が
その一端面に配設したスプリング26の付勢力に抗して
図1中右方向に移動するようになっている。一方、固定
ブロック27は、並設した端子ネジ部28,28から固
定端子片29を延設し、この固定端子片29の先端部に
固定接点30を固着したものである。
定ブロック27とからなる。可動ブロック21は、樹脂
製で四角枠体形状のカード22に、長手方向に所定間隔
で先端に可動接点24を有する可動片23を並設させた
もので、この可動片23の背面には補助バネ25が設け
られている。この補助バネ25は、一部が切り起こされ
て前記カード22の一部に圧接し、接点閉成時の接触圧
を得ることができるようになっている。また、前記カー
ド22は、その一部に可動鉄片15の後端部17が当接
し、この可動鉄片15の回動動作により、カード22が
その一端面に配設したスプリング26の付勢力に抗して
図1中右方向に移動するようになっている。一方、固定
ブロック27は、並設した端子ネジ部28,28から固
定端子片29を延設し、この固定端子片29の先端部に
固定接点30を固着したものである。
【0015】次に、前記電磁継電器の動作について説明
する。電磁石部1が無励磁の場合、可動鉄片15はスプ
リング26に基づく可動ブロック21の付勢力によって
反時計回り方向に回動し、可動接点24は固定接点30
から開離している。また、電磁石部1を励磁した場合、
可動鉄片15はヨーク2の吸引面2bおよび鉄心4,5
の磁極面4a,5aに吸引されて時計回り方向に回動
し、可動ブロック21を駆動して可動接点24を固定接
点30に閉成する。
する。電磁石部1が無励磁の場合、可動鉄片15はスプ
リング26に基づく可動ブロック21の付勢力によって
反時計回り方向に回動し、可動接点24は固定接点30
から開離している。また、電磁石部1を励磁した場合、
可動鉄片15はヨーク2の吸引面2bおよび鉄心4,5
の磁極面4a,5aに吸引されて時計回り方向に回動
し、可動ブロック21を駆動して可動接点24を固定接
点30に閉成する。
【0016】電磁石部1の励磁時に於ける磁束の発生状
態は以下のようになっている。すなわち、コイル9に流
れる電流が図2の矢印a方向である場合、鉄心4では上
端がN極、下端がS極になり、コイル9により発生する
磁束は鉄心4の下から上の方向に流れる。これにより、
永久磁石7の磁束はコイル9による磁束の流れに沿うこ
とになる。この場合、コイル9によって鉄心4の断面
(貫通孔6を設けた部分での断面)を通過する磁束をφ
1とし、永久磁石によって発生する磁束をφ2とすると、
鉄心4には磁束(φ1+φ2)が発生することになる。
態は以下のようになっている。すなわち、コイル9に流
れる電流が図2の矢印a方向である場合、鉄心4では上
端がN極、下端がS極になり、コイル9により発生する
磁束は鉄心4の下から上の方向に流れる。これにより、
永久磁石7の磁束はコイル9による磁束の流れに沿うこ
とになる。この場合、コイル9によって鉄心4の断面
(貫通孔6を設けた部分での断面)を通過する磁束をφ
1とし、永久磁石によって発生する磁束をφ2とすると、
鉄心4には磁束(φ1+φ2)が発生することになる。
【0017】一方、鉄心5では、上端がS極、下端がN
極になり、コイル9により発生する磁束は鉄心5の上か
ら下の方向に流れる。このコイル9による磁束は、永久
磁石7の磁束と逆方向であるため、鉄心5には磁束(φ
1−φ2)が発生することになる。
極になり、コイル9により発生する磁束は鉄心5の上か
ら下の方向に流れる。このコイル9による磁束は、永久
磁石7の磁束と逆方向であるため、鉄心5には磁束(φ
1−φ2)が発生することになる。
【0018】つまり、前記可動鉄片15には、鉄心4の
磁極面4aから鉄心5の磁極面5aに向かっては、磁束
φA(φ1−φ2)が発生し、鉄心4の磁極面4aからヨ
ーク2の吸引面2bに向かっては残る磁束φB(2φ2)
が発生する。
磁極面4aから鉄心5の磁極面5aに向かっては、磁束
φA(φ1−φ2)が発生し、鉄心4の磁極面4aからヨ
ーク2の吸引面2bに向かっては残る磁束φB(2φ2)
が発生する。
【0019】また、コイル9に流れる電流が図2の矢印
b方向(矢印aとは反対方向)である場合、鉄心4およ
び5で発生する磁束は前述とは全く逆の状態、すなわ
ち、鉄心4では(φ1−φ2)、鉄心5では(φ1+φ2)
となる。つまり、可動鉄片15に発生する磁束は、鉄心
5の磁極面5aから鉄心4の磁極面4aに向かってφC
(φ1−φ2)、鉄心5の磁極面5aからヨーク2の吸引
面2bに向かってはφD(2φ2)となる。
b方向(矢印aとは反対方向)である場合、鉄心4およ
び5で発生する磁束は前述とは全く逆の状態、すなわ
ち、鉄心4では(φ1−φ2)、鉄心5では(φ1+φ2)
となる。つまり、可動鉄片15に発生する磁束は、鉄心
5の磁極面5aから鉄心4の磁極面4aに向かってφC
(φ1−φ2)、鉄心5の磁極面5aからヨーク2の吸引
面2bに向かってはφD(2φ2)となる。
【0020】ところで、前記コイル9は各鉄心4,5に
直列で、かつ、逆向きに巻回されているため、鉄心4と
5とで発生する磁束の位相がずれ、図3に示すように、
磁束φA,φBまたはφC,φDが交互に発生する。つま
り、ヨーク2の吸引面2bと可動鉄片15との間には、
図4の実線に示すように磁束φBおよびφDが発生し、短
絡環3によって2点鎖線で示すようにほぼ直流磁束とな
る。また、鉄心4,5の磁極面4a,5aと可動鉄片1
5との間には磁束φAおよびφCが交互に発生して交流磁
束となる。
直列で、かつ、逆向きに巻回されているため、鉄心4と
5とで発生する磁束の位相がずれ、図3に示すように、
磁束φA,φBまたはφC,φDが交互に発生する。つま
り、ヨーク2の吸引面2bと可動鉄片15との間には、
図4の実線に示すように磁束φBおよびφDが発生し、短
絡環3によって2点鎖線で示すようにほぼ直流磁束とな
る。また、鉄心4,5の磁極面4a,5aと可動鉄片1
5との間には磁束φAおよびφCが交互に発生して交流磁
束となる。
【0021】前記直流磁束と交流磁束とは、図5に示す
ように、ストローク(吸引面2bあるいは磁極面4a,
5aと可動鉄片15との距離)が大きい場合には交流磁
束による吸引力が大きく、吸引した状態では直流磁束に
よる吸引力が大きいことがわかっている。
ように、ストローク(吸引面2bあるいは磁極面4a,
5aと可動鉄片15との距離)が大きい場合には交流磁
束による吸引力が大きく、吸引した状態では直流磁束に
よる吸引力が大きいことがわかっている。
【0022】したがって、前記電磁継電器では、図1に
示すように、可動鉄片15が反時計回り方向に回動して
先端部16がヨーク2の吸引面2bから離反している場
合には、主に、交流磁束によって吸引されるので、従来
の直流電磁石に比べて吸引力が大きい。しかも、可動鉄
片15が回動してヨーク2の吸引面2bに吸着されてい
る場合には、主に、直流磁束が作用して大きな吸引力が
得られ、従来の交流電磁石のような唸りが発生すること
なく、大きな吸引力を維持できる。
示すように、可動鉄片15が反時計回り方向に回動して
先端部16がヨーク2の吸引面2bから離反している場
合には、主に、交流磁束によって吸引されるので、従来
の直流電磁石に比べて吸引力が大きい。しかも、可動鉄
片15が回動してヨーク2の吸引面2bに吸着されてい
る場合には、主に、直流磁束が作用して大きな吸引力が
得られ、従来の交流電磁石のような唸りが発生すること
なく、大きな吸引力を維持できる。
【0023】なお、本実施例では、ヨーク2の垂直部2
aに短絡環3を設けるようにしたが、図6に示すよう
に、鉄心4,5に短絡環31を設けてもよい。この短絡
環31は、板状体に略I字形の貫通孔31aを設けたも
ので、この貫通孔31aの両端部に鉄心4,5の磁極部
が嵌合するようになっている。
aに短絡環3を設けるようにしたが、図6に示すよう
に、鉄心4,5に短絡環31を設けてもよい。この短絡
環31は、板状体に略I字形の貫通孔31aを設けたも
ので、この貫通孔31aの両端部に鉄心4,5の磁極部
が嵌合するようになっている。
【0024】また、図7に示すように、可動鉄片15に
短絡環32を設けてもよい。この短絡環32は板状体を
階段状に形成したもので、その中央部には可動鉄片33
が挿通する貫通孔32aが設けられている。さらに、前
記ヨーク2は断面略L字形としたが、鉄心4,5を断面
略L字形としてもよい。
短絡環32を設けてもよい。この短絡環32は板状体を
階段状に形成したもので、その中央部には可動鉄片33
が挿通する貫通孔32aが設けられている。さらに、前
記ヨーク2は断面略L字形としたが、鉄心4,5を断面
略L字形としてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る電磁石装置によれば、発生する磁束の大部分を可動
鉄片の回動動作に寄与させることができるので、磁気効
率がよい。また、発生する磁束を交流磁束および直流磁
束とすることができるので、可動鉄片の回動位置に拘ら
ず安定した吸引力が得られ、可動鉄片の回動動作が安定
する。特に、前記電磁石装置を電磁継電器に適用した場
合には、電磁石装置の操作電圧が大きく変動しても、可
動鉄片がヨークに吸引される際、あるいは、吸引された
状態では、可動鉄片とヨークとの間には、主に、直流磁
束が作用するので、安定した動作特性が得られる。
係る電磁石装置によれば、発生する磁束の大部分を可動
鉄片の回動動作に寄与させることができるので、磁気効
率がよい。また、発生する磁束を交流磁束および直流磁
束とすることができるので、可動鉄片の回動位置に拘ら
ず安定した吸引力が得られ、可動鉄片の回動動作が安定
する。特に、前記電磁石装置を電磁継電器に適用した場
合には、電磁石装置の操作電圧が大きく変動しても、可
動鉄片がヨークに吸引される際、あるいは、吸引された
状態では、可動鉄片とヨークとの間には、主に、直流磁
束が作用するので、安定した動作特性が得られる。
【図1】 第1実施例に係る電磁継電器の正面図であ
る。
る。
【図2】 図1の部分斜視図である。
【図3】 図1の磁気回路図である。
【図4】 ヨークに発生する磁束を示すグラフである。
【図5】 コイルに電圧を印加した場合の吸引力カーブ
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図6】 第2実施例に係る電磁継電器の電磁石部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】 第3実施例に係る電磁継電器の電磁石部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】 従来例に係る電磁継電器の磁気回路図であ
る。
る。
2…ヨーク、2a…垂直部、2b…吸引面、2c…水平
部、4,5…鉄心、7…永久磁石、9…コイル、15…
可動鉄片、20…接点開閉機構。
部、4,5…鉄心、7…永久磁石、9…コイル、15…
可動鉄片、20…接点開閉機構。
Claims (1)
- 【請求項1】 ヨークと、該ヨークに並設し、立設方向
に沿って同一方向に同一極性を有する永久磁石をそれぞ
れ嵌合した一対の鉄心と、各鉄心に異なる巻回方向で連
続的に巻回したコイルと、前記両鉄心の上端部またはそ
の近傍に回動自在に支持され、一端部が前記ヨークに吸
引,離反する可動鉄片とを備えたことを特徴とする電磁
石装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3196544A JP2992657B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3196544A JP2992657B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電磁石装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541317A JPH0541317A (ja) | 1993-02-19 |
JP2992657B2 true JP2992657B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=16359510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3196544A Expired - Fee Related JP2992657B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電磁石装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2992657B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP3196544A patent/JP2992657B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0541317A (ja) | 1993-02-19 |
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