JP2992007B2 - ビデオボード検査方法及び検査装置 - Google Patents

ビデオボード検査方法及び検査装置

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JP2992007B2
JP2992007B2 JP10113375A JP11337598A JP2992007B2 JP 2992007 B2 JP2992007 B2 JP 2992007B2 JP 10113375 A JP10113375 A JP 10113375A JP 11337598 A JP11337598 A JP 11337598A JP 2992007 B2 JP2992007 B2 JP 2992007B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • G06T7/001Industrial image inspection using an image reference approach
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/90Determination of colour characteristics

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオボード検査装
置及び検査方法に係り,より詳細には,コンピュータに
装着されて映像信号を処理するビデオボードを検査する
際に,ビデオボードから出力される1画面分の対象画面
情報と予め設定された基準画面情報とを直接比較するビ
デオボード検査方法及び検査装置に関する。また本発明
は,1画面分の検査対象情報と予め設定された基準情報
を直接比較して,比較結果を表示装置に表示するビデオ
ボード検査方法及び検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,コンピュータ本体には各種情報
をモニタ上に表示するためのビデオボードが装着されて
いる。コンピュータ本体(主に背面)には家庭用常用電
源が入出力される電源入出力端子や,ビデオ信号が入出
力されるビデオポートや,オーディオ信号が入出力され
るオーディオポートや,専用回線または一般電話網が接
続されるモデムポートや,キーボードが接続されるキー
ボード端子や,ジョイスティックが接続されるジョイス
ティック端子や,マウスが接続されるマウス端子や,冷
却用ファン等がそれぞれ配列されている。前記のような
構成のコンピュータ本体はケーブルによりモニタと接続
されており,コンピュータ本体のビデオボードにおいて
信号処理された画像信号をモニタに伝送してモニタ上に
表示を行うように構成されている。
【0003】このようなビデオボードをコンピュータに
装着する工程においては,ビデオボードが正常に動作す
るかが検査される。検査の方法としては,作業者が直接
目で検査する肉眼検査方法と,ビデオカメラを利用して
検査するカメラ検査方法とがある。肉眼検査方法の場
合,作業者がモニタに表示された画面を直接確認して判
断するため,その判断の結果が主観的であり,作業者の
身体リズムまたは他の周囲環境により検査結果が左右さ
れることがあり,検査結果に対する信頼度は低い。
【0004】そのため一般にはカメラ検査方法が採用さ
れており,以下,図面を参照して従来のカメラ検査方法
について説明する。図7は従来のビデオボード検査装置
の概略的なシステム図,図8は図7の検査器の概略的な
内部ブロック図である。
【0005】図7に示すように,カメラ検査方法は,コ
ンピュータ本体2内に装着されたビデオボードを通して
イメージ化された映像画面をモニタ13に表示し,モニ
タ13に表示された映像画面をビデオカメラ(通常,"
CCDカメラ"を使用する)14により撮像し,撮像し
た対象画面情報を検査器15で予め設定された基準画面
情報と比較して,その結果を別のモニタ16及びプリン
タ17等のような出力装置を通して出力する。図8に示
すように,ビデオカメラ14により撮像された対象画面
情報が検査器15に入力されると,検査器15内のコン
トローラ18は入力された対象画面情報を検査アルゴリ
ズム19に代入して基準画面情報と比較した後,その結
果をモニタ16及びプリンタ17に出力する。この時,
ビデオカメラ14により撮像された対象画面情報はコン
トローラ18によりピクセル単位R,G,Bが合成され
たカラーの対象画面データに変換された後,ドット単位
R,G,Bそれぞれのカラーで分割されて基準画面情報
と比較される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし,従来のビデオ
ボード検査方法には次のような課題があった。 1. 対象画面情報を画面単位で撮像してこれを画素単
位でデータ化した後,ドット単位で分割して対象画面デ
ータを検出するので,検査過程が複雑になり,検査速度
が遅く比較結果の確認までに長時間を要する。
【0007】2. モニタに表示した映像をビデオカメ
ラで撮像し,撮像された対象画面情報を基準画面情報と
比較するので,モニタの動作状態及び性能の影響を受け
て正確な検査が実行できない。
【0008】3. ビデオカメラの画面解像度は通常6
40×480ピクセルなので,撮像しようとする対象モ
ニタの画面解像度がビデオカメラの画面解像度より高い
場合には,これに充分に対応できず対象画面情報を正確
に検出できない。
【0009】4. ビデオカメラを利用してモニタに表
示された対象画面を撮像するので,モニタとビデオカメ
ラとの間の同期化が困難で,撮像された対象画面に,い
わゆる「エクリプシング(Eclipsing)」によ
る画面流れ現象が発生して検査の正確度が低下する。
【0010】本発明は以上のような課題に鑑みて案出さ
れたもので,その第1の目的は,簡単迅速にビデオボー
ドが検査できるようにしたビデオボード検査方法を提供
することにある。
【0011】本発明の第2の目的は,ビデオボードから
出力される映像信号を直接検査することにより,モニタ
の動作状態及び性能から影響を受けることなく検査の信
頼度を向上することができるビデオボード検査方法を提
供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は,前述のビデオボー
ド検査方法が実行できるビデオボード検査器を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,コンピュータ本体に装着されたビデオボー
ドを検査するためのビデオボード検査方法において,前
記ビデオボードにより所定の基準画面情報を信号処理し
て得られたアナログ画面信号をデジタル変換して対象画
面情報を得るデジタル変換段階と,前記デジタル変換段
階においてデジタル変換された前記対象画面情報と前記
基準画面情報とを比較する比較段階と,前記比較段階に
おける比較の結果に応じて前記ビデオボードが正常であ
るかどうかを判定する判定段階とを含んでビデオボード
検査方法を構成した。
【0014】本発明に係るビデオボード検査方法におい
ては,ビデオボードにより信号処理された情報が直接的
に検査される。すなわちビデオボードにより所定の基準
画面情報が信号処理され,得られたアナログ画面信号が
デジタル変換され,デジタル化された対象画面情報は基
準画面情報と比較される。検査対象のビデオボードが正
常ならば両者は一致するので,比較の結果に応じてビデ
オボードが正常であるかどうかを判定することができ
る。
【0015】デジタル変換段階において,ビデオボード
による信号処理により得られたアナログの画面信号を2
56階調に分割して8ビットの対象画面情報にデジタル
変換してもよい。また比較段階においては,8ビットの
対象画面データと8ビットの基準画データとはドット単
位で比較される。このとき好ましくは,ビデオボードか
ら出力される垂直同期信号と水平同期信号とを計数し
て,8ビットの基準画面データと8ビットの対象画面デ
ータとを同期させた後,両者が同一であるかどうかを比
較する。
【0016】また比較段階において,8ビットの基準画
面データと8ビットの対象画面データとはそれぞれ1ビ
ットずつ順次排他論理和し8ビットの第1結果を導出
し,8ビットの第1結果を全て論理和して第2結果を導
出し,導出された前記第2結果により両者が同一である
かどうかを判断するように構成できる。
【0017】基準画面情報はビデオボードの異常の有無
の検査に適したパターンを表示するための画面情報であ
り,例えば静止画像1画面分のカラー用テストパターン
である。1画面分の画面情報とは,1つの垂直同期信号
と次の垂直同期信号との間の画面情報である。
【0018】また本発明は,コンピュータ本体に装着さ
れたビデオボードの異常の有無を検査するビデオボード
検査装置において,前記ビデオボードに接続され,前記
ビデオボードにより所定の基準画面情報を信号処理して
得られたアナログ画面信号(カラー信号)が入力され,
所定ビットの対象画面情報にデジタル変換するアナログ
/デジタル変換器と,前記アナログ/デジタル変換器か
ら入力された対象画面情報を格納する対象画面データ格
納媒体と,前記基準画面情報を予め格納した基準画面デ
ータ格納媒体と,前記対象画面データ格納媒体から読み
出した前記対象画面データと前記基準画面データ格納媒
体から読み出した基準画面データとが同一であるかどう
かを比較判断する画像比較器と,前記画像比較器により
判断された比較結果を表す比較結果データを一時的に格
納する結果格納媒体と,前記格納媒体に一時格納した前
記比較結果データに基づいて比較結果を報告する報告手
段とを含んでビデオボード検査装置を構成した。
【0019】本発明に係るビデオボード検査装置におい
ては,ビデオボードから出力される画面情報を直接検査
する。すなわちアナログ/デジタル変換器にはビデオボ
ードが接続されており,所定の基準画面情報をビデオボ
ードにより信号処理して得られた対象画面のカラー信号
が入力され,デジタル変換されて対象画面情報が得られ
る。この対象画面情報は対象画面データ格納媒体に格納
される。一方,基準画面データ格納媒体には,基準画面
情報が予め格納されており,画像比較器は対象画面デー
タと基準画面データとをそれぞれ読み出して比較する。
ビデオボードが正常であれば,両者は同一である。比較
結果は比較結果データとして結果格納媒体に一時格納さ
れ,報告手段を通じて報告される。
【0020】このような検査装置はコンピュータにより
構成でき,例えば画像比較の過程はCPUにより実行さ
れ,各格納媒体は1個あるいはそれ以上のRAMにより
構成される。
【0021】ビデオボードとアナログ/デジタル変換器
との間には好ましくはビデオボードと検査装置を接続す
るVGAコネクタを配置し,さらにVGAコネクタとア
ナログ/デジタル変換器との間にはVGAコネクタから
伝送された対象画面情報に包含されたノイズ成分を除去
する信号調節器を配置してもよい。
【0022】またアナログ/デジタル変換器は,任意の
段階を有する基準画面情報をビデオボードにより信号処
理して得られた対象画面のカラー信号を256段階で表
現するための8ビットの対象画面データにデジタル変換
する。この場合,画像比較部は,基準画面データ格納媒
体に予め格納された8ビットの基準画面データとアナロ
グ/デジタル変換器により変換されて対象画面データ格
納媒体に格納された8ビットの対象画面データとを1ビ
ットずつ順次比較する排他的論理和回路と,排他的論理
和回路により順次比較された8ビットの結果データ全体
を比較する論理和回路とを含んで構成することができ
る。このとき,ビデオボードから出力される垂直同期信
号と水平同期信号とを計数して,8ビットの基準画面デ
ータと8ビットの対象画面データの同期時点を制御する
クロック及びタイミング調節部をさらに含むようにする
ことができる。
【0023】また,画像比較器による比較結果データを
報告手段に伝送するためのデータバスと,データバスを
制御するバス制御部とをさらに含んでもよい。報告手段
は,比較結果を表示するモニタと,比較結果を印刷する
プリンタと,比較結果が同一ではない時使用者が認識で
きるように所定警報信号を発生する警報発生部のうち少
なくとも一つ以上とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下,添附図面によって本発明に
よるビデオボード検査方法及び検査装置の好ましい実施
形態について詳細に説明する。
【0025】図1は本発明に係るビデオボード検査装置
の一つの実施の形態を概略的に示すシステム図であり,
図2は図1に示した検査器の概略的な内部ブロック図で
あり,図3は図2に示した実時間イメージプロセッサの
詳細内部ブロック図であり,図4及び図5は図3に示し
た画像比較器の比較過程を示す説明図であり,図6はV
GAコネクタから出力される垂直同期信号と水平同期信
号及びR,G,Bのカラー信号を示す波形図である。
【0026】図1に示すように,本実施の形態のビデオ
ボード検査装置は,ビデオボードを内蔵したコンピュー
タ本体2から出力された画像信号が入力されてビデオボ
ードの不良の有無を検査する検査器20と,検査器20
に連結されて検査器20による比較結果を表示しあるい
は印刷するモニタ16及びプリンタ17と,検査器20
による比較結果が不良と判断されたことを使用者が容易
に認識できるように警報信号を発生する警報発生部21
とにより構成される。
【0027】検査器20は,図2に図示されるように,
コンピュータ本体2から伝送された画像信号を複数の検
査過程を通して検査するようになっている。すなわち検
査器20は,コンピュータ本体2のビデオ入出力端子か
ら入力されたR,G,B信号と同期信号を利用して各
R,G,Bイメージ画像を再現できるように信号処理す
る各実時間イメージプロセッサ22,23,24と,各
実時間イメージプロセッサ22,23,24により変換
された画像データをモニタ16とプリンタ17及び警報
発生部21等の各種出力装置に伝送できるように外部装
置とのインタフェースを行う入出力ボード25とにより
構成される。
【0028】各実時間イメージプロセッサ22,23,
24それぞれの詳細な構造は,図3に示されるように,
各R,G,B信号を信号処理するVGAコネクタ26
と,VGAコネクタ26から出力されたR,G,Bのい
ずれか一つのカラー信号に包含されているノイズ成分を
除去する信号調節器27と,信号調節器27を通して出
力された色信号を256段階の対象画面カラーデータに
変換する8ビットアナログ/デジタル変換器28と,8
ビットアナログ/デジタル変換器28により変換された
8ビットの対象画面カラーデータと所定の基準画面カラ
ーデータとを比較する画像比較器29と,VGAコネク
タ26から出力された画像信号に含まれる垂直及び水平
同期信号を検出して各構成部の信号処理のためのタイミ
ングを調節するクロック及びタイミング調節部30と,
基準画面カラーデータを予め格納してある第1メモリ3
1と,8ビットアナログ/デジタル変換器28によりデ
ジタル変換された対象画面カラーデータを格納する第2
メモリ32と,画像比較器29により検査された結果デ
ータを格納する第3メモリ33と,モニタ16やプリン
タ17などの各種表示装置及び警報発生部21等に比較
結果を提供するために検査器20と表示装置16,17
及び警報発生部21と接続するデータバス34を制御す
るバス制御部35とにより主に構成される。
【0029】このように構成された本実施の形態の動作
について説明する。なお,モニタからの出力信号である
R,G,B信号の中から任意の一つのカラー信号だけを
選択して検査する装置は,同一の構成により三つのカラ
ー信号を同時に検査することが可能である。したがっ
て,以後の動作説明では一つのカラー信号を検査する過
程に限って説明する。このようにR,G,Bそれぞれの
ための独立した検査器を使用する代りに一つの検査器を
通してハードウェア的に同時検査することにより,R,
G,B全体画面を撮影してこれを分解する検査方法に比
較して検査速度を顕著に向上させることができる。ま
た,R,G,Bの各カラーを独立して検査することによ
り,単一カラーに対する検査の正確度が向上し,経済性
の高い検査装置を得ることができる。
【0030】まず,検査しようとするカラー信号を次の
ように設定する。検査しようとする対象画面情報の対象
画面カラー信号Cは,R,G,Bのうちのいずれか一つ
のカラー信号であると仮定する。モニタに出力される対
象画面カラー信号Cと水平,垂直同期信号HSYNC,
VSYNCは信号調節器27とクロック及びタイミング
調節部30とによりそれぞれ8ビットのデジタルデータ
である対象画面カラーデータに変換される。表示装置
は,画面左側上端から出発して定められた解像度に応じ
た画像信号の一ライン分を表示し,水平同期信号HSY
NCにより次ラインの表示開始位置を前ラインの開始位
置と同期させ,次ライン分の映像信号を表示する。以上
の過程を繰り返し,一画面分の映像信号を全て表示した
ら,垂直同期信号VSYNCにより次画面の表示開始位
置を前画面の開始位置と同期させ,次画面分の映像信号
の表示に移る。
【0031】したがって,垂直同期信号VSYNCが入
力された直後からの水平同期信号HSYNCを計数を開
始することにより,画面に表示されるドットのライン数
が確認でき,一つの水平同期信号HSYNCと次の水平
同期信号HSYNCとの間におけるカラー信号Cをデジ
タル変換することにより,画面上の一ラインの表示デー
タを全てデジタルデータに変換できる。この時,入力さ
れるカラー信号Cにはノイズが混入されているため,通
常,低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)のような信
号調節器27を使用してノイズを除去する。
【0032】デジタル変換された対象画面カラーデータ
は,比較検査のために検査器20内の第1メモリ31に
予め格納された基準画面カラーデータとを1ビット単位
で排他的論理和演算(XOR,図4参照)を通して'0'
と'1'の結果値が出力される。ここで,その比較データ
が同一であれば結果'0'が出力され,その比較データが
相違すれば結果'1'と出力される。さらにこの比較結果
を8ビット分論理和演算(OR,図5参照)すると1バ
イト単位のデータに対する同一性の有無が検査できる。
比較結果が'0'であれば1バイトが正常状態であり,比
較結果が'1'であれば1バイトが異常状態であることを
示す。
【0033】基準画面カラーデータは,正常なビデオボ
ードが基準画面情報を信号処理して得られた対象画面カ
ラーデータと比較したときに正常と判断されるようなデ
ータとして第1メモリ31に予め格納しておくこともで
き,論理的に構成された検査用画面を出力形態で変換し
て第1メモリ31に格納してからこれを順次的に読み取
って比較することもできる。
【0034】また,第1メモリ31から抽出されるデー
タの(X,Y)座標は,水平同期信号HSYNC間に表
示されるピクセルを画面解像度に応じて使用される周波
数により分割してサンプリングしたものを計数して決定
することができる。
【0035】デジタル変換された8ビットの対象画面カ
ラーデータは,検査器20内の第2メモリ32に格納さ
れた後,検査システムに連結されたモニタ16を通して
R,G,B単位で出力することにより,肉眼検査可能に
も構成できる。
【0036】VGAコネクタ26は,15ピンの出力端
子(図示せず)の中で1番R,2番G,3番B,13番
HSYNC,14番VSYNCを検査器20の入力源と
して使用するものである。特に,垂直同期信号VSYN
Cと水平同期信号HSYNCが,図6のような形態で伝
送される特性を利用しており,垂直同期信号VSYNC
が一回入力されてから次に入力される時点までの期間を
一画面分のデータと認識し,水平同期信号HSYNCが
活性化されてから次に活性化した時点までの期間を一ラ
インのデータと認識し,この時出力されるカラー信号C
を画面に表示される点として認識し,比較演算する。
【0037】信号調節器27は,VGAコネクタ26を
通してコンピュータから出力されるカラー信号Cに包含
されたノイズ成分を除去することにより,8ビットアナ
ログ/デジタル変換器28が入力されたカラー信号Cを
正確にデジタル変換できるようにする。
【0038】8ビットアナログ/デジタル変換器28は
入力されたカラー信号Cを256階調の対象画面カラー
データに変換する。ビデオボードが装着されたコンピュ
ータのモニタに表示すべきカラー数が65536階調ま
たは1048576階調等の緻密なカラーであり,カラ
ー信号Cがこれに対応するアナログ信号であっても,2
56階調のカラーデータのみで認識するようにして,ア
ナログ/デジタル変換器を8ビットのものに簡略化して
いる。
【0039】画像比較器29は,カラー信号Cを検査す
るため第1メモリ31に予め格納された基準画面カラー
データの1バイトのデータと,8ビットアナログ/デジ
タル変換器28を通して入力された対象画面カラーデー
タの1バイトのデータとを比較演算した後,その結果を
第3メモリ33に格納する。この時,アナログ/デジタ
ル変換器28においては,デジタル変換する前のカラー
信号Cがアナログ信号であるため,ノイズの影響を無視
することができない。従って,適当な誤差許容値を設定
して,元の基準画面カラーデータと変換後の対称画面カ
ラーデータとの間の差異が誤差許容値内にあれば,基準
画面カラーデータと対象画面カラーデータとは同一であ
ると判定することが好ましい。このように比較結果が格
納されたメモリのアクセスを通してエラー補正をソフト
ウェア的に実現することにより,微細なエラーが発生し
たビデオボードに対しても判定の柔軟性が確保できる。
【0040】クロック及びタイミング調節回路30は,
垂直同期信号VSYNCと水平同期信号HSYNCを利
用して画面上に表示されるカラー信号Cのドット表示タ
イミングを決定する。すなわちアナログ/デジタル変換
プロセスや,ドット検査プロセス,各種メモリ31,3
2,33にデータを格納するプロセスにおいて,基準タ
イミングを調節して円滑な記録動作や表示動作等が実行
されるようにする。
【0041】第1メモリ31は,基準画面カラーデータ
と対象画面カラーデータとが一致するかどうかを検査す
るため基準画面カラーデータが予め格納されたデータ用
メモリである。検査器20において信号の比較を行うた
めに現在入力される対象画面カラーデータと比較すべき
基準画面カラーデータを予め記憶装置に格納しておく必
要があり,例えば電力投入時に検査器20を初期化する
過程で記憶装置(図示していない)に記憶された基準画
面カラーデータを第1メモリ31領域に読み込むように
している。本実施の形態においては,基準画面カラーデ
ータは8ビットである。
【0042】第2メモリ32は,8ビットアナログ/デ
ジタル変換器28によりデジタル変換された対象画面カ
ラーデータを格納する。8ビットアナログ/デジタル変
換器28によりデジタル変換された対象画面カラーデー
タは,読み出されて画像比較器29に伝送され,第1メ
モリ31から読み出された基準画面カラーデータと比較
されるだけではなく,第2メモリ32に一時的に格納さ
れて,検査過程を検査器20に接続されたモニタ16に
表示し,ビデオボードが装着されたコンピュータのモニ
タ(図示していない)の表示と比較することにより,基
準画面情報と対象画面情報の相関関係を検査者が直接確
認できるようにしている。これにより,自動検査と受動
検査を並行して行うことができる。第2メモリ32に格
納される情報は最大1画面分であり,垂直同期信号VS
YNCの入力により格納されていたデータに新しいデー
タが重ね書きされる形態で更新される。
【0043】第3メモリ33は,画像比較器29におい
て判別した結果を画面の座標値に対応するメモリ位置に
格納し,格納された1画面分の比較結果データによって
総合的な判定を実行するための資料を提供する。
【0044】バス制御部35は,多様なデータバス34
への接続のために検査器20のボード形態に適合するよ
うにデータバス34を制御する。
【0045】データバス34には,パソコン等に接続す
るためのスロットが構成されており,比較結果をパソコ
ン等に伝送することにより,オペレータは該当比較結果
を容易に確認することができる。例えば,データバス3
4には,比較結果を表示するモニタ16や,比較結果を
印刷するプリンタ17や,比較結果が同一ではない時に
使用者が認識できるように所定警報信号を発生する警報
発生部21などを接続することができる。
【0046】以上のように,本実施の形態に係るビデオ
ボードの検査装置によると,ビデオボードから出力され
る対象画面情報を直接検査することにより,モニタの状
態や性能の影響を受けずに,常に安定された検査動作が
確保できる。
【0047】以上,添付図面を参照しながら,本発明に
かかるビデオボードの検査方法及び検査装置の好適な実
施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定さ
れない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された
技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例
に想到し得ることは明らかであり,それらについても当
然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によるビデ
オボード検査方法及び検査装置によると,コンピュータ
に装着されたビデオボードから出力される対象画面情報
を直接検査することにより,コンピュータのモニタの動
作状態や性能などの影響を受けることなく,迅速かつ正
確に検査の結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオボード検査装置の一つの実
施の形態を概略的に示すシステム図である。
【図2】図1に示した検査器の概略的な内部ブロック図
である。
【図3】図2に示した実時間イメージプロセッサの詳細
内部ブロック図である。
【図4】図3に示した画像比較器の比較過程を示す説明
図である。
【図5】図3に示した画像比較器の比較過程を示す説明
図である。
【図6】図3のVGAコネクタから出力される垂直同期
信号と水平同期信号及びR,G,Bのカラー信号を示す
波形図である。
【図7】従来のビデオボード検査装置の概略的なシステ
ム図である。
【図8】図7に示した検査器の概略的内部ブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 : コンピュータ本体 16 : モニタ 17 : プリンタ 20 : 検査器 21 : 警報発生部 22,23,24 : 実時間イメージプロセッサ 25 : 入出力ボード 26 : VGAコネクタ 27 : 信号調節器 28 : 8ビットアナログ/デジタル変換器 29 : 画像比較器 30 : クロック及びタイミング調節部 31 : 第1メモリ 32 : 第2メモリ 33 : 第3メモリ 34 : データバス 35 : バス制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ本体に装着されたビデオボ
    ードを検査するためのビデオボード検査方法において, 前記ビデオボードにより所定の基準画面情報を信号処理
    して得られたアナログ画面信号からノイズを除去するノ
    イズ除去段階と,前記ビデオボードから出力される垂直同期信号および水
    平同期信号の出力回数を計測する同期信号計測段階と, 前記ノイズ除去段階においてノイズが除去されたノイズ
    除去済アナログ画面信号をデジタル変換し,前記同期信
    号計測段階における計測結果に基づき一画面分の 対象画
    面情報を得るデジタル変換段階と, 前記デジタル変換段階において得られた前記一画面分の
    対象画面情報と一画面分の前記基準画面情報を排他的論
    理和演算を行うことによって比較する比較段階と, 前記比較段階において得られた比較結果が予め設定され
    ている誤差許容値内にあれば前記ビデオボードが正常で
    ある判定する判定段階と 前記デジタル変換段階において得られた前記一画面分の
    対象画面情報を対象画面情報格納媒体に格納する対象画
    面情報格納段階と, 前記比較段階において得られた比較結果を比較結果格納
    媒体に格納する比較結果格納段階と, を含むことを特徴とする,ビデオボード検査方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータ本体に装着されたビデオボ
    ードを検査するビデオボード検査装置において, 前記ビデオボードにより所定の基準画面情報を信号処理
    して得られたアナログ画面信号からノイズ成分を除去し
    ノイズ除去済アナログ画面信号を生成する信号調整器
    と, 前記ビデオボードから出力される垂直同期信号および水
    平同期信号を検出し出力回数を計測する同期信号検出部
    と, 前記信号調整器によって生成されたノイズ除去済アナロ
    グ画面信号をデジタル変換し,前記同期信号検出部によ
    る計測結果に基づき一画面分の対象画面情報を 得るアナ
    ログ/デジタル変換器と, 前記アナログ/デジタル変換器によって得られた前記一
    画面分の対象画面情報と一画面分の前記基準画面情報を
    排他的論理和演算を行うことによって比較し,比較結果
    が予め設定されている誤差許容値内にあれば前記ビデオ
    ボードが正常であると判断する画像比較器と, 前記アナログ/デジタル変換器よって得られた前記一画
    面分の対象画面情報が格納される対象画面情報格納媒体
    と, 前記画像比較器による比較結果を格納する比較結果格納
    媒体と, 前記画像比較器による比較結果を外部に報告する報告手
    段と, を含むことを特徴とする,ビデオボード検査装置。
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