JP2990994B2 - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JP2990994B2
JP2990994B2 JP5082998A JP8299893A JP2990994B2 JP 2990994 B2 JP2990994 B2 JP 2990994B2 JP 5082998 A JP5082998 A JP 5082998A JP 8299893 A JP8299893 A JP 8299893A JP 2990994 B2 JP2990994 B2 JP 2990994B2
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竜彦 沼本
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコー
ダ、ビデオディスクプレーヤ等の映像信号を再生する機
器または、歌唱信号を処理する機器において、再生され
る歌唱または、外部から入力された歌唱により歌を楽し
むカラオケ用機器として利用する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、音響機器のなかで伴奏だけの音声
信号を再生し、それにあわせてマイクロホン入力の信号
を合成して歌を歌うという、いわゆる「カラオケ装置」
と称する装置が一般家庭あるいは業務用として普及して
いる。特にカラオケを実施する時には、歌詞を画面に表
示したり、雰囲気を盛り上げるための手段として、映像
を同時に使用することが広く実施されている。その際、
使用されるメディアとして、カラオケ用の歌唱信号も記
録されたビデオテープやビデオディスクが使用されてお
り、それらのカラオケ用メディアには、カラオケ用の音
声信号(伴奏)とは別に原曲の歌唱信号が記録されてい
るのが一般的である。この原曲の歌唱信号は、カラオケ
のお手本として利用され、カラオケの練習材料として使
用する目的でメディアに記録されている。
【0003】このようなカラオケ装置について以下、従
来例として図面を用いて説明する。図16は従来のカラ
オケ装置を示す図である。
【0004】図16において、1は音声と映像が記録さ
れたディスクであり、2はディスク1を回転させるモー
タ、3はディスクの記録情報をレーザなどで読み取る信
号検出手段、4はモータなどを制御する制御手段、5は
信号検出手段3から出力された信号から映像信号を復調
する映像信号復調手段、6は映像信号復調手段から復調
された映像信号の波形整形やノイズ除去を行う映像信号
処理手段、7は映像信号処理手段の出力をテレビ受像機
などに出力する出力端である。また、8は信号検出手段
から出力された信号から音声信号を復調する音声復調手
段、9は歌い手の声を音声信号に変換するマイクロホ
ン、10はマイクロホンの出力を入力するマイクロホン
入力部、11はマイクロホン入力の信号を増幅する増幅
手段、12は音声復調手段の出力とマイクロホン入力部
の出力を増幅する増幅手段の出力を合成する合成手段、
13は合成手段12の出力を外部に出力するようにする
音声信号処理手段、14、15は音声信号処理手段の出
力を各チャンネル毎に出力する出力端である。
【0005】このような構成について動作を説明する。
まず、ディスク1は映像信号と音声信号が記録されてい
る。ここでは映像信号も記録されているが、音声だけが
記録されているCDの場合も存在する。
【0006】ディスク1はモータ2によって600rpm
から1800rpmの回転数で回転されている。ディス
クに記録された情報は一般にピットと呼ばれる凹凸で、
FM変調で記録されており、それをレーザなどの光学系
を使い信号検出手段3で読み取りが行われる。検出され
た信号はFM変調された映像信号と音声信号を含み、帯
域を選択され映像復調手段5で映像信号と、音声復調手
段8で音声信号に変換される。音声信号はFM変調され
た場合とそれとは別にデジタル記録された場合とがあ
り、あるいは両方の信号が記録されている時があるが、
ここでは簡単のためFM復調された信号で説明する。こ
の復調された音声信号は一般に2チャンネルある。
【0007】次に復調された映像信号は映像信号処理手
段6で波形整形やS/N改善され出力端7よりテレビ受
像機などへ出力される。一般にカラオケディスクと称す
るディスクを再生した時には、この映像信号には歌唱部
分にあわせて歌詞が重畳されており、歌詞を映像ととも
に見ながら歌うようになっている。
【0008】また、マイクロホン9から入力される音声
信号は、マイクロホン入力部10から入力され、増幅手
段11で増幅された後、復調された音声信号と合成手段
12で合成され、さらに音声処理手段13でアンプやス
ピーカに出力できるように処理され、各チャンネル毎に
出力端14、15からアンプあるいはスピーカあるいは
テレビ受像機へ音声が出力される。
【0009】復調された音声信号は一般に伴奏だけの信
号でステレオタイプや、Lチャンネルに伴奏、Rチャン
ネルに伴奏とお手本のボーカルを足したものや、Lチャ
ンネルに伴奏、Rチャンネルにお手本のボーカルを記録
したものなどがあり、いずれにしても、これらの音声と
歌い手の音声を重ねあわせて、歌を歌って楽しむもので
ある。
【0010】このような構成で歌の練習をするときは、
Rチャンネルに記録された歌唱信号をお手本として聴き
ながら歌うなどの方法があり、お手本を元に主観的に評
価していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、原曲の歌唱と歌唱者(歌い手)の歌唱の比較
は、出力された歌唱信号を歌唱者が聞き取り、それぞれ
の音程などを主観的に解釈した結果得られるものであ
る。歌唱者が音程などの聞き取りに優れている場合は、
原曲の歌唱と自分の歌唱の違いを把握できるが、音程な
どを聞き取り能力に優れていない人は、原曲の歌唱と自
分の歌唱の差がわかりにくく、結果的に客観的な評価が
できないという欠点を有していた。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ディスクなどから再生された信号に含まれるお手本
の歌唱と歌い手の歌唱の特性情報を検出するので、客観
的評価を容易にし、なおかつ達成感のある練習方法を実
現しうる再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の再生装置は、記録媒体から音声を再生する再
生手段と、前記再生手段を制御する再生制御手段と、再
生した音声から歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段
と、前記歌唱信号抽出手段の出力が一定振幅以上であっ
た場合に、前記歌唱信号抽出手段の出力から歌唱信号の
音程を検出する第1の特性検出手段と、外部から音声を
入力する入力手段と、前記入力手段の出力が一定振幅以
上であった場合に前記入力手段の出力から音程を検出す
る第2の特性検出手段と、前記第1の特性検出手段と第
2の特性検出手段の出力を比較し、差があった場合、ま
たは、第1の特性検出手段の出力があり且つ第2の特性
検出手段が出力がないときに、第1の一定値より減算あ
るいは増算し、第2の一定値になると演算を終了する比
較演算手段とを備え、再生制御手段は、前記比較演算手
段が演算を終了すると再生状態を再生手段の停止あるい
は一時停止に制御する構成を有している。
【0014】また、記録媒体から音声を再生する再生手
段と、前記再生手段を制御する再生制御手段と、再生し
た音声から歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段と、前
記歌唱信号抽出手段の出力が一定振幅以上であった場合
に、前記歌唱信号抽出手段の出力から歌唱信号の音程を
検出する第1の特性検出手段と、外部から音声を入力す
る入力手段と、前記入力手段の出力が一定振幅以上であ
った場合に前記入力手段の出力から音程を検出する第2
の特性検出手段と、前記第1の特性検出手段と第2の特
性検出手段の出力を比較し、比較のための一定値と差が
あった場合、または、第1の特性検出手段の出力があり
且つ第2の特性検出手段が出力がないときに、第1の一
定値より減算あるいは増算し、第2の一定値になると演
算を終了する比較演算手段と、前記比較演算手段の前記
比較のための一定値を与えるレベル設定手段を備え、再
生制御手段は、前記比較演算手段が演算を終了すると再
生状態を再生手段の停止あるいは一時停止に制御する構
成を有している。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】本発明の再生装置は上記した構成により、歌唱
信号から特定の特性を検出し、歌声と比較し、また、比
較結果より演算を行って制御手段を制御するなどにより
再生状態を変化させるので、歌唱の練習において客観的
な評価手段を与え、且つ緊張感のある効率的な練習が可
能となるものである。
【0019】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施例の構成を示
すブロック図である。図1において、1は映像信号と音
声信号が記録されたディスク、2はディスクを回転させ
るモータ、3はディスク上の記録情報を読み取る信号検
出手段、4はモータなどディスク再生を制御する制御手
段、5は信号検出手段3から出力された信号から映像信
号を復調する映像信号復調手段、6は復調された映像信
号の波形を整形したり、S/Nを改善する映像信号処理
手段、7は映像信号処理手段の出力をテレビ受像機など
に出力する出力端、8は信号検出手段3の出力から音声
信号を復調する音声復調手段、9は歌い手の音声を電気
信号に変換するマイクロホン、10はマイクロホン入力
部、11はマイクロホン入力部からの信号を増幅する増
幅手段、12は音声復調手段8の出力とマイクロホン信
号の増幅手段の出力を加算する合成手段、13は合成さ
れた信号をアンプやスピーカへ出力できるようにする音
声信号処理手段、14、15は音声の各チャンネルを出
力する音声出力端、30は音声復調手段の出力から歌唱
信号部分を抽出する歌唱信号抽出手段、31は歌唱信号
抽出手段の出力から音声の特性を検出する第1の音声特
性検出装置、32はマイクロホンから出力された信号か
ら音声の特性を検出する第2の音声特性検出装置、33
は第1と第2の音声特性検出装置31、32の出力を比
較演算する比較演算手段である。
【0021】以上のように構成された再生装置について
その動作を説明する。まず、ディスク1には一般に映像
信号と音声信号が多重FM記録されており、さらにCD
フォーマットでデジタル音声が低域に重畳されている。
このデジタル音声はない場合もある。ここでは、簡単の
ため、FM記録された音声で説明する。
【0022】このFM記録された音声信号は歌の練習用
にLチャンネルは伴奏、Rチャンネルは伴奏+お手本ボ
ーカルが記録されている場合が多い。この時、通常の練
習ではLチャンネルを選択し、わからない箇所があると
Rチャンネルを選択して練習できる。
【0023】このディスク1は制御手段4によって制御
されたモータによって回転される。この場合、線速度一
定なディスクであれば、500rpmから1800rpmの回
転がなされる。モータ2は一定基準と一致するように制
御され、そこで回転の一定条件が満たされると信号検出
手段3からは復調可能な映像信号と音声信号が含まれる
RF信号と呼ばれる信号が出力される。
【0024】このRF信号は帯域制限され、映像信号復
調手段5で映像信号に復調され、また、音声信号復調手
段8で2チャンネルの音声信号に復調される。
【0025】復調された映像信号は映像信号処理手段6
で波形整形やノイズの除去が行われれ、出力端7より、
テレビ受像機などへ出力される。
【0026】マイクロホン9の出力は入力10から入力
され、増幅手段11で適当な振幅に増幅された後、音声
復調手段の出力と合成手段12で合成される。合成され
た音声信号は音声処理手段13で適当な振幅や周波数特
性に設定され、各チャンネルの出力14、15からアン
プあるいはスピーカーへ出力される。
【0027】したがって、歌い手の声と伴奏等が重なっ
た形でスピーカから聞こえ、さらに映像信号には歌詞が
含まれている場合が多いので、画面で歌詞をみながら歌
を楽しむことができる。以上は従来と同様であるが、本
発明では、客観的評価を行うため、再生された音声から
基準となるお手本歌唱を抽出し、その基本特性とマイク
から入力された歌声の基本特性を抽出し、比較演算して
いる。その動作について以下で説明する。
【0028】音声信号復調手段8によって復調された音
声信号は、基準となるお手本信号を抽出するために、歌
唱信号抽出手段30にも入力される。歌唱信号抽出手段
30では、Rチャンネルに存在するお手本ボーカルの信
号を抜き取る。これは、一般にカラオケディスクではL
チャンネルの伴奏とRチャンネルの伴奏がモノラルでほ
ぼ等しいることを利用して、L−Rを行い伴奏をキャン
セルし、Rチャンネルに含まれるお手本ボーカルの信号
を抽出するものである。ただし、LとRの音声信号は振
幅の関係が必ずしも1:1でないのでその場合は、Lか
Rのどちらかの信号の振幅を調整してキャンセルするこ
とで、お手本の信号を抽出する。
【0029】図2に、振幅を調整して伴奏をキャンセル
する場合の歌唱信号抽出手段の具体的な回路例を示す。
【0030】図2において、40はLチャンネル入力
端、41はRチャンネル入力端、42は電圧制御増幅
器、43は電圧制御増幅器を制御する電圧制御増幅器制
御手段、44はオペアンプ、45、46、47、48は
オペアンプを差動で動作させるための抵抗値をもつ抵
抗、49は出力端である。これらの構成要素のなかで、
Lチャンネル入力端40とRチャンネル入力端41が、
図1の歌唱信号抽出手段30の入力に対応し、音声復調
手段8の出力を入力とする。また、図2の出力端49は
図1の歌唱信号抽出手段30の出力に対応する。
【0031】いま、音声復調されたLチャンネル音声信
号が入力端40から入力され、41から音声復調された
Rチャンネル音声信号が入力されるとする。Lチャンネ
ル音声信号は電圧制御増幅器42に入力され、その出力
は、抵抗45の一端に入力される。この信号をL`信号
とする。一方Rチャンネル音声信号は、同じく差動アン
プを構成する抵抗47の一端に入力される。この信号を
R信号とする。ここで抵抗45〜48を等しい値にすれ
ば、抵抗45〜48とオペアンプ44は入力信号の差を
とる差動アンプとなり、出力端49には、R信号−L`
信号が得られる。
【0032】この場合、R信号とL`信号の振幅が等し
ければ、出力端49には、ほぼ振幅0の信号が得られる
が、そうでないときは、電圧制御増幅器制御手段43
が、入力されている出力端49の信号が0でないことを
検出して、電圧制御増幅器42の電圧を制御して、L`
信号振幅を設定し、出力端49の信号が振幅0になるよ
うにする。ここで、電圧制御増幅器制御手段43には、
Lチャンネル音声信号も入力されているが、これは、音
声信号があるかないか検出するためのもので、音声信号
のない場合に、出力端49の振幅がいつも0になり、本
来の電圧制御増幅器の電圧設定が行えないため、音声信
号がある時に上記の動作を行うようにするものである。
【0033】このようにしてRチャンネルの音声信号と
同じ振幅になるようにLチャンネル信号を制御して、伴
奏信号がキャンセルされる。ただし、上記のような動作
を行うためには、お手本の歌唱部分のない部分で行う必
要がある。しかしながら、一般に、歌には歌唱部のない
前奏があるので、そのときに上記のような電圧制御増幅
器の電圧設定を行えば問題とならない。この時、ディス
ク等に記録されたカラオケの曲は各々の曲がチャプタと
呼ばれる区分で分けられるので、上記の制御動作をチャ
プタの頭で行うようにすれば、選曲毎に、且つ確実に伴
奏がキャンセルすることができるという利点がある。
【0034】なお、図2では、歌唱信号抽出手段をアナ
ログ回路で実現したが、同じような構成はデジタル回路
でも実現できる。
【0035】また、本実施例では、歌唱信号抽出手段3
0の動作を、Lチャンネルに伴奏、Rチャンネルに伴奏
+お手本ボーカルの場合を例に説明しているが、CDの
ようにLチャンネルに伴奏、Rチャンネルにお手本ボー
カルが記録されている場合があり、このような場合に
は、歌唱信号抽出手段30の構成は、単にRチャンネル
を選択するだけでよい構成となる。すなわち、Lチャン
ネル信号とRチャンネル信号が入力されてもRチャンネ
ル信号だけが出力されればよい。
【0036】次に歌唱信号抽出手段30で抽出された歌
唱信号は音声特性検出手段31で歌唱信号から音声の特
性を検出される。ここで、音声の特性を検出するのは、
歌唱信号のままでは、男性と女性の差あるいは個人差が
信号の波形にかなりあり、比較しにくいので、歌い手に
依存しないようするためである。すなわち、音声に含ま
れる各特性に分け、基本特性に注目することで、あとで
行う比較演算が正確となり、結果として効果的な練習成
果が期待できるものである。この場合、検出すべき音声
の特性には、音程や音声レベル(振幅)やリズムなどが
ある。
【0037】以下に音声特性検出回路について、いくつ
かの例をあげて説明する。まず、音声特性検出回路が音
程を検出する場合の例を図3を用いて説明する。
【0038】図3において、50は入力端で、図1の音
声特性検出手段31あるいは32の入力に相当する。5
1は帯域制限フィルタ、52は信号のゼロクロスの周期
を計測する周期計測手段、53は周期計測された信号の
値を一定時間毎に平均化する平均化処理手段、54は出
力端で、図1の音声特性検出手段31あるいは32の出
力に相当するものである。ここで言う音程は、歌い手の
音の高さのことで、周波数や周期で検出されるものであ
る。
【0039】歌唱信号抽出手段30で抽出された歌唱信
号は入力端50から入力され、帯域制限フィルタ51で
帯域を制限される。一般に、歌唱信号は50HZから80
0HZの間に最も多く存在するので、この帯域に制限する
必要がある。これは、歌唱信号抽出手段で伴奏の信号が
残る場合もあるので精度を向上させる上で有効な手段で
ある。さらに、歌唱信号といっても高調波を多く含むの
で、基本波を抜き取るためという目的もある。
【0040】この基本波成分のエネルギーを大きくする
ことは、単に歌唱信号を扱う場合に比べ、歌い手の声や
歌い方に依存しにくいという利点があり、重要である。
【0041】帯域制限され、基本波のエネルギーが大き
くなった信号は、次にゼロクロス周期計測手段52に入
力される。周期計測手段52は帯域制限された歌唱信号
のゼロクロスを検出し、そのゼロクロス間の時間を計測
し、信号の周期を割り出すものである。その具体的な方
法は、帯域制限された信号をデジタル信号化し、一定値
を横切ったらゼロクロスと判定し、ゼロクロス間の周期
をカウンターなどで計測すればよい。この周期計測手段
により、逐次周期データが計算される。
【0042】計算された周期データは、平均化処理手段
53で一定時間毎に平均化される。この平均化は、歌い
手とお手本のタイミングずれを吸収しデータの信頼性を
向上させたり、次のステップである比較演算のときに代
表値となり、比較しやすくなるなどの利点があり、有用
な方法である。平均化の時間は、音程の変化する時間
が、概ね8分音符や4分音符であることから2秒以内が
好ましい。平均化はマイコンなどの手段で、一定時間の
取得データを取得データ数で割り算するなどで、容易に
実現でき、しかもデジタルデータとして出力できるの
で、後の比較演算などがやり易いなどの利点がある。ま
た、平均をしない場合は逐次比較することになるが、歌
の場合、音程の変化は短い時間では少ないので、逐次比
較は意味がなく、むしろ平均化したデータを扱った結果
の方が練習のための評価に適しているといえる。なお、
平均化はない場合もある。
【0043】また、図4はこの音声特性検出手段が音声
の振幅を検出する例である。図4において、60は、入
力端で、図1の音声特性検出手段31あるいは32の入
力に相当する。61は帯域制限フィルタ、62は振幅検
出手段、63は平均化処理手段、64は出力端で、図1
の音声特性検出手段31あるいは32の出力に相当する
ものである。
【0044】抽出された歌唱信号は、図2の例の音程検
出の場合と同様に、帯域フィルタで帯域制限される。フ
ィルタの出力は、振幅検出手段で振幅を検出される。振
幅の検出にはダイオード検波やフィルタ出力をデジタル
信号化し、デジタル的に検出する方法がある。振幅検出
された信号は平均化手段63で一定時間毎に平均化され
る。この場合、振幅検出手段はデジタル信号化されてい
る方が都合がよい。平均化の時間は音程検出の場合と同
様である。
【0045】このように、音程あるいは振幅の検出を音
声特性検出手段で行う。ほかにもリズムなどがある。
【0046】また、これらの音声の特性を複数検出し
て、構成要素に組み入れる場合も存在する。しかし、複
数の場合は、歌唱の特性差を、ユーザに指摘しても練習
が行いにくいという点もあるので、練習を重点におく装
置を鑑みて、以下では音程に絞って説明する。
【0047】また、音程を検出する場合の音声特性検出
手段31は図5に示すように振幅検出手段を備えている
場合もある。
【0048】図5において、50から54は図3と同様
で、55は振幅検出手段である。この振幅検出手段によ
って入力信号が一定レベル以上かどうかを判定し、周期
計測手段を制御し、一定レベル以下であればデータを出
力しないようにする。これは、一般に歌唱信号には前奏
や息つぎなど歌唱信号のない部分が存材し、不連続とな
る。そのときに、ノイズなどで誤動作しないように一定
レベル以上で動作することで検出データの信頼性を改善
するものである。
【0049】以上が音声特性検出手段31について説明
したものである。一方、歌い手が歌った音声特性検出手
段信号は、マイクロホンから入力され、再生信号と同じ
ように音声特性の検出が行われる。すなわち、増幅手段
11で適切な振幅に増幅されたマイクロホン信号は、第
2の音声特性検出手段32に入力される。この音声特性
検出手段は、先の音声特性検出手段31と同様な構成
で、対をなすものである。すなわち、第1の音声特性検
出手段が音声信号の音程を検出するのであれば、同じよ
うに音程を検出し、平均化すれば同じように平均化を行
うものである。平均化の時間単位は当然両方の音声特性
検出手段で一致している。
【0050】次に、抽出されたお手本の音声特性と歌い
手の信号の音声特性は比較演算手段33で比較演算によ
って、お手本を基準として評価される。
【0051】以下に、比較演算手段について説明する。
まず、第1の音声特性検出手段31と第2の音声特性検
出手段32の出力は、比較演算手段33に入力される。
【0052】比較演算手段33では、歌唱信号の音声特
性検出手段31の結果を基準とし、2つの音声特性検出
手段の結果を比較し、歌唱信号かマイクロホン出力のど
ちらの音程が高いか低いかを差を判定する。ただし、音
程の比較をする場合は、1オクターブ下や上であっても
歌を正しく歌えることになるので、基準との比較は、1
オクターブ下の場合は、比較されるマイクロホン信号を
1オクターブ上へシフトして比較したほうがよい場合が
多い。逆に1オクターブ高い場合もマイクロホン信号を
1オクターブ下へシフトして比較したほうがよい。
【0053】さらに、判定の後、比較演算手段33で
は、基準となる一定値Nを設定し、比較判定結果に差が
あれば、一定値NからNより小さい一定値aで1回のず
れ毎に、減ずるように演算する。演算はマイコンなどの
デジタル演算手段で実現できる。
【0054】したがって、歌唱信号に対して、マイクロ
ホン信号の音程がずれていれば、ずれた回数によって一
定値Nが減っていくことになる。さらに、一定値Mを用
意し、一定値Nから減ってMの値になると比較演算手段
33は、演算を終了し、制御手段4に終了を知らせる制
御信号を送る。
【0055】たとえば、Nを50、aを1、Mを0とす
れば、50回ずれると制御信号が出力される。これとは
逆に一定値Nに対して、一定値aを増加し、Nより大き
いMになったら演算を終了し、終了を知らせる制御信号
を出力してもよい。
【0056】この場合に、2つの音声特性検出手段の出
力の差が一定値以上であるときに初めて差があると判定
するほうが、各音声特性検出手段の検出誤差を吸収する
ことができるので好ましい方法である。
【0057】たとえば、第1の音声特性検出手段31が
100HZを検出し、第2の音声特性検出手段32が12
0HZを検出しても、一定値が30HZの場合には、2つの
音声の特性は同じであると判定すれば、音声特性検出手
段の検出誤差があっても問題はなりにくく、また、歌唱
力の個人差を考えれば、一部不感帯をもうけることで、
特別に歌のうまくない人に有利になるので、使用する人
の歌唱力を限定する必要がなくなる。
【0058】また、比較演算手段33では、単に音程ず
れから減算するのでなく、ずれない場合に増加させる方
法がある。さらに、両方を組み合わせる方法もあり、そ
の場合は、単に減点だけでは、歌う練習として興味を失
いがちになるが、増加があることで、達成感があるとい
う利点があり練習に効果的な方法となる。
【0059】また、前奏や間奏や息つぎなどの歌ってい
ない部分は比較しても意味がないため、お手本となる歌
唱信号の特性を第1の音声特性検出手段31が検出でき
ない場合は比較演算手段33では演算を停止する場合が
ある。
【0060】さらに、お手本が歌っているにもかかわら
ず歌い手が声を出していないときには、本来は歌うべき
なので、音声特性検出手段31の出力があるけれど、マ
イクロホン入力の特性を第2の音声特性検出手段32が
検出できない場合は、音程差がある場合と同様にN値を
減少させればよい。
【0061】なお、比較演算手段33は減点や増点を一
律でなく、音声特性検出手段31と音声特性検出手段3
2の差の大小で増減の値を変化させる演算をしてもよ
く、さらに、マイクロホンからの音程データがない場合
は通常より、大きく変化させる演算をしてもよい。
【0062】このように、比較演算手段33では、お手
本の音声特性と歌い手の音声特性を比較し、そこに差が
あるのを検知すると、N値から減算あるいは増算という
演算を行い、一定値Mに達すると演算を終了すること
で、歌い手の歌唱力を評価するものである。さらに、演
算を終了すると制御信号を制御手段4に送る動作をす
る。
【0063】次に、制御信号を送られた制御手段4はモ
ータ2や信号検出手段を制御し、再生状態を変化させ
る。たとえば、制御手段4はモータ2を制御し、回転を
停止し、再生を中止する。あるいは、制御手段4はモー
タ2の回転はそのままで、次のトラックへ進行すること
をやめる、いわゆる一時停止を行い、再生を中断するこ
とになる。
【0064】このような構成で、歌い手は、ディスクに
記録されたお手本の信号の音程を基準に、自分の音程を
比較され、ずれがあれば、一定値から減少され、あって
いれば増加され、結果として元の一定値がなくなれば、
再生を停止され、歌うことができなくなることになる。
【0065】一定値の設定は、曲の頭で行い、しかもデ
ィスクの場合、各曲毎に、チャプターと呼ばれる区分が
あるので、そのチャプターの変化を元に、1曲毎に一定
値を設定すればよく、それによって、各曲ごとの評価が
行うことができ、ずれの回数が多ければ、早く停止し、
1曲の最後まで歌えなくなってしまうことになる。
【0066】これによれば、今までのように単に歌うだ
けでなく、音程ずれが多い程、曲の途中で早く終了し、
少ない程長く歌えることになり、「歌える時間」という
客観的な評価ができることになる。しかも、単に歌が終
わるという点での評価だけでなく、画面を見ながら歌う
ことが前提なので、いつ終わるかという緊張感を発生す
るもので、従来の練習の方法と全く異なる効果が得られ
る。
【0067】なお、本実施例では、映像と音声が記録さ
れたディスクを再生する手段で説明したが、それ以外に
も音声だけを記録した記録媒体、たとえば、CDプレー
ヤやカセットプレーヤ、さらにビデオテープレコーダで
も実現できることはもちろんのことである。
【0068】このように、本発明の再生装置を用いる
と、上達の評価が曲の時間で確認することが可能とな
り、また、目標としても1曲全部を歌えることなどに設
定することができるなど、いままでにない評価基準を与
え、楽しくかつ緊張感のある練習ができ、さらに再生機
の特徴を生かすことで、容易に実現することができると
いう効果がある。
【0069】また、本発明の第1の実施例では、再生機
の特徴を生かしたものであるが、再生制御手段と連動し
なくても、同じような効果をあげる方法がある。それを
本発明の第1の参考例として、図6を用いて説明する。
【0070】(参考例1) 図6は本発明の第1の参考例の構成を示すブロック図で
ある。
【0071】図6において、100は、点線枠内を示す
もので、第1の実施例で説明したような、映像信号と音
声信号が記録されたディスクを再生する再生手段であ
る。
【0072】その中で、第1の実施例と同じように、1
は映像信号と音声信号が記録されたディスク、2はディ
スクを回転させるモータ、3はディスク上の記録情報を
読み取る信号検出手段、4はモータなどディスク再生を
制御する手段、5は信号検出手段3から出力された信号
から映像信号を復調する映像信号復調手段、6は復調さ
れた映像信号の波形を整形したり、S/Nを改善する映
像信号処理手段、7は映像信号処理手段の出力をテレビ
受像機などに出力する出力端、8は信号検出手段3の出
力から音声信号を復調する音声復調手段、13は復調さ
れた信号をアンプやスピーカへ出力できるようにする音
声信号処理手段、14、15は音声の各チャンネルを出
力する音声出力端で、それぞれ同一番号で同じものを示
している。
【0073】また、101と102は音声の各チャンネ
ルを入力する音声入力端、103は映像信号を入力する
映像信号入力端、104は入力された音声信号からお手
本となる歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段、105
は抽出された歌唱信号から音声の特性を検出する音声特
性検出手段、106は声を電気信号に変換するマイクロ
ホン、107はマイクロホンの出力を入力するマイクロ
ホン入力部、108は入力されたマイクロホンの出力を
適切な振幅に増幅する増幅手段、109はマイクロホン
信号から音声の特性を検出する音声特性検出手段、11
0は、歌唱信号の特性を検出する第1の音声特性検出手
段105の出力とマイクロホン信号の出力の音声特性検
出手段特性を検出する第2の音声特性検出手段109を
比較し演算する比較演算手段、111は、再生手段から
出力され、入力端101、102から入力された音声信
号と増幅されたマイクロホン信号を合成する合成手段、
112は合成された音声特性検出手段信号をアンプやス
ピーカへ出力できるように信号を処理する音声処理手
段、113と114はそれぞれ音声の異なるチャンネル
を出力する出力端、115は比較演算手段110の出力
により映像信号入力端103から入力された映像信号を
変化させる映像信号変化手段、116は映像信号の出力
端である。
【0074】以上のように構成された第1の参考例の再
生装置についてその動作を説明する。
【0075】まず、再生手段100は、記録媒体を再生
する手段である。記録媒体は、ここでは映像信号と音声
信号が記録されたディスクを例に説明する。第1の実施
例と同様に、ディスク1には一般に映像信号と音声信号
が多重FM記録されており、さらにCDフォーマットで
デジタル音声が低域に重畳されている。このデジタル音
声はない場合もある。ここでは、簡単のため、FM記録
された音声で説明する。
【0076】このFM記録された音声信号は歌の練習用
にLチャンネルは伴奏、Rチャンネルは伴奏+お手本ボ
ーカルが記録されている場合が多く、カラオケディスク
と呼ばれる。
【0077】このディスク1は制御手段4によって制御
されたモータ2によって回転される。モータ2の回転が
一定条件を満たすと信号検出手段3からは復調可能な映
像信号と音声信号が含まれるRF信号と呼ばれる信号が
出力される。
【0078】このRF信号は帯域制限され、映像信号復
調手段で映像信号に復調され、また、音声信号復調手段
8で2チャンネルの音声信号に復調される。復調された
音声信号は、音声処理手段13で振幅や波形を整えられ
て、各チャンネルの出力14、15から出力される。
【0079】復調された映像信号は映像信号処理手段6
で波形整形やノイズの除去が行われれ、出力端7より、
出力される。
【0080】さて、再生手段100で再生された映像信
号は映像信号入力端103から入力され、映像信号変化
手段115に入力される。
【0081】また、再生手段100で再生された2チャ
ンネルの音声信号は音声入力端101、102から各チ
ャンネル毎に入力され、歌唱信号抽出手段104と合成
手段111に入力される。歌唱信号抽出手段104で
は、Rチャンネルに存在するお手本ボーカルの信号を抜
き取る。これは、一般にカラオケディスクではLチャン
ネルの伴奏とRチャンネルの伴奏がモノラルであること
を利用して、L−Rを行い、Rチャンネルに含まれるお
手本ボーカルの信号を抽出する。ただし、LとRの音声
信号は振幅の関係が必ずしも1:1でないのでその場合
は、どちらかの振幅を調整して伴奏をキャンセルして、
お手本の信号を抽出する。歌唱信号抽出手段の具体的な
回路構成は第1の実施例と同じく図2に示すものであ
る。
【0082】図2において、40はLチャンネル入力
端、41はRチャンネル入力端、42は電圧制御増幅
器、43は電圧制御増幅器を制御する電圧制御増幅器制
御手段、44はオペアンプ、45、46、47、48は
オペアンプを差動で動作させるための抵抗値をもつ抵
抗、49は出力端である。これらの構成要素のなかで、
Lチャンネル入力端40とRチャンネル入力端41が、
図1の歌唱信号抽出手段30の入力に対応し、音声復調
手段8の出力を入力とする。また、図2の出力端49は
図1の歌唱信号抽出手段30の出力に対応する。
【0083】いま、音声復調されたLチャンネル音声信
号が入力端40から入力され、41から音声復調された
Rチャンネル音声信号が入力されるとする。Lチャンネ
ル音声信号は電圧制御増幅器42に入力され、その出力
は、抵抗45の一端に入力される。この信号をL`信号
とする。一方Rチャンネル音声信号は、同じく差動アン
プを構成する抵抗47の一端に入力される。この信号を
R信号とする。ここで抵抗45〜48を等しい値にすれ
ば、抵抗45〜48とオペアンプ44は入力信号の差を
とる差動アンプとなり、出力端49には、R信号−L`
信号が得られる。
【0084】この場合、R信号とL`信号の振幅が等し
ければ、出力端49には、ほぼ振幅0の信号が得られる
が、そうでないときは、電圧制御増幅器制御手段43
が、入力されている出力端49の信号が0でないことを
検出して、電圧制御増幅器42の電圧を制御して、L`
信号振幅を設定し、出力端49の信号が振幅0になるよ
うにする。ここで、電圧制御増幅器制御手段43には、
Lチャンネル音声信号も入力されているが、これは、音
声信号があるかないか検出するためのもので、音声信号
のない場合に、出力端49の振幅がいつも0になり、本
来の電圧制御増幅器の電圧設定が行えないため、音声信
号がある時に上記の動作を行うようにするものである。
【0085】このようにしてRチャンネルの音声信号と
同じ振幅になるようにLチャンネル信号を制御して、伴
奏信号がキャンセルされる。ただし、上記のような動作
を行うためには、お手本の歌唱部分のない部分で行う必
要がある。しかしながら、一般に、歌には歌唱部のない
前奏があるので、そのときに上記のような電圧制御増幅
器の電圧設定を行えば問題とならない。この時、ディス
ク等に記録されたカラオケの曲は各々の曲がチャプタと
呼ばれる区分で分けられるので、上記の制御動作をチャ
プタの頭で行うようにすれば、選曲毎に、且つ確実に伴
奏がキャンセルすることができるという利点がある。な
お、図2では、歌唱信号抽出手段をアナログ回路で実現
したが、同じような構成はデジタル回路でも実現でき
る。
【0086】また、本実施例では、歌唱信号抽出手段3
0の動作を、Lチャンネルに伴奏、Rチャンネルに伴奏
+お手本ボーカルの場合を例に説明しているが、CDの
ようにLチャンネルに伴奏、Rチャンネルにお手本ボー
カルが記録されている場合があり、このような場合に
は、歌唱信号抽出手段30の構成は、単にRチャンネル
を選択するだけでよい構成となる。すなわち、Lチャン
ネル信号とRチャンネル信号が入力されてもRチャンネ
ル信号だけが出力されればよい。
【0087】次に歌唱信号抽出手段104で抽出された
歌唱信号は音声特性検出手段105で歌唱信号から音声
の特性を検出される。ここで、音声の特性を検出するの
は、歌唱信号のままでは、男性と女性の差あるいは個人
差が信号の波形にかなりあり、比較しにくいので、歌い
手に依存しないようするためである。すなわち、音声に
含まれる各特性に分け、基本特性に注目することで、あ
とで行う比較演算が正確となり、結果として効果的な練
習成果が期待できるものである。この場合、検出すべき
音声の特性には、音程や音声レベル(振幅)やリズムな
どがある。
【0088】音声特性検出回路105については、音声
特性検出手段の具体的な例は第1の実施例で説明したも
のと同様で、図3、図4、図5に示した構成である。
【0089】まず、音声特性検出回路105が音程を検
出する場合の例を図3を用いて説明する。図3におい
て、50は入力端で、図6の音声特性検出手段105あ
るいは109の入力に相当する。51は帯域制限フィル
タ、52は信号のゼロクロスの周期を計測する周期計測
手段、53は周期計測された信号の値を一定時間毎に平
均化する平均化処理手段、54は出力端で、図6の音声
特性検出手段105あるいは109の出力に相当するも
のである。ここで言う音程は、歌い手の音の高さのこと
で、周波数や周期で検出されるものである。
【0090】抽出された歌唱信号は入力端50から入力
され、帯域制限フィルタ51で帯域を制限される。一般
に、歌唱信号は50HZから800HZの間に最も多く存在
するので、この帯域に制限する必要がある。これは、歌
唱信号抽出手段で伴奏の信号が残る場合もあるので精度
を向上させる上で有効な手段である。さらに、歌唱信号
といっても高調波を多く含むので、基本波を抜き取るた
めという目的もある。
【0091】この基本波成分のエネルギーを大きくする
ことは、単に歌唱信号を扱う場合に比べ、歌い手の声や
歌い方に依存しにくいという利点があり、重要である。
【0092】帯域制限され、基本波のエネルギーが大き
くなった信号は、次にゼロクロス周期計測手段52に入
力される。周期計測手段52は帯域制限された歌唱信号
のゼロクロスを検出し、そのゼロクロス間の時間を計測
し、信号の周期を割り出すものである。その具体的な方
法は、帯域制限された信号をデジタル信号化し、一定値
を横切ったらゼロクロスと判定し、ゼロクロス間の周期
をカウンターなどで計測すればよい。この周期計測手段
により、逐次周期データが計算される。
【0093】計算された周期データは、平均化処理手段
53で一定時間毎に平均化される。この平均化は、歌い
手とお手本のタイミングずれを吸収しデータの信頼性を
向上させたり、次のステップである比較演算のときに代
表値となり、比較しやすくなるなどの利点があり、有用
な方法である。平均化の時間は、音程の変化する時間
が、概ね8分音符や4分音符であることから2秒以内が
好ましい。平均化はマイコンなどの手段で、一定時間の
取得データを取得データ数で割り算するなどで、容易に
実現でき、しかもデジタルデータとして出力できるの
で、後の比較演算などがやり易いなどの利点がある。ま
た、平均をしない場合は逐次比較することになるが、歌
の場合、音程の変化は短い時間では少ないので、逐次比
較は意味がなく、むしろ平均化したデータを扱った結果
の方が練習のための評価に適しているといえる。なお、
平均化は必ずしもある必要はない。
【0094】また、図4はこの音声特性検出手段が音声
の振幅を検出する例である。図4において、60は入力
端で、図6の音声特性検出手段105あるいは109の
入力に相当する。61は帯域制限フィルタ、62は振幅
検出手段、63は平均化処理手段、64は出力端で図6
の音声特性検出手段105あるいは109の出力に相当
するものである。抽出された歌唱信号は、上記の音程検
出の場合と同様に、帯域フィルタで帯域制限される。フ
ィルタの出力は、振幅検出手段で振幅を検出される。振
幅の検出にはダイオード検波やフィルタ出力をデジタル
信号化し、デジタル的に検出する方法がある。振幅検出
された信号は平均化手段63で一定時間毎に平均化され
る。この場合、振幅検出手段はデジタル信号化されてい
る方が都合がよい。平均化の時間は音程検出の場合と同
様である。
【0095】このように、音程あるいは振幅の検出を音
声特性検出手段で行う。ほかにもリズムなどがある。
【0096】また、これらの音声の特性を複数検出し
て、構成要素に組み入れる場合も存在する。しかし、複
数の場合は、歌唱の特性差を、ユーザに指摘しても練習
が行いにくいという点もあるので、練習を重点におく装
置を鑑みて、以下では音程を中心に説明する。
【0097】また、音程を検出する場合の音声特性検出
手段105は図5に示すように振幅検出手段を備えてい
る場合もある。
【0098】図5において、50から54は図3と同様
で、55は振幅検出手段である。この振幅検出手段によ
って入力信号が一定レベル以上かどうかを判定し、周期
計測手段を制御し、一定レベル以下であればデータを出
力しないようにする。これは、一般に歌唱信号には前奏
や息つぎなど歌唱信号のない部分が存材し、不連続とな
る。そのときに、ノイズなどで誤動作しないように一定
レベル以上で動作することで検出データの信頼性を改善
するものである。
【0099】以上が音声特性検出手段について説明した
ものである。一方、歌い手が歌った音声特性検出手段信
号は、マイクロホンから入力され、再生信号と同じよう
に音声特性の検出が行われる。すなわち、増幅手段10
8で適切な振幅に増幅されたマイクロホン信号は、第2
の音声特性検出手段109に入力される。この音声特性
検出手段は、先の音声特性検出手段105と同様な構成
で、対をなすものである。すなわち、第1の音声特性検
出手段が音声信号の音程を検出するのであれば、同じよ
うに音程を検出し、平均化すれば同じように平均化を行
うものである。平均化の時間単位は当然両方の音声特性
検出手段で一致している。
【0100】次に、抽出されたお手本の音声特性と歌い
手の信号の音声特性は比較演算手段110で比較演算に
よって、お手本を基準として評価される。
【0101】以下に、比較演算手段について説明する。
まず、第1の音声特性検出手段105と第2の音声特性
検出手段109の出力は、比較演算手段110に入力さ
れる。
【0102】比較演算手段110では、歌唱信号の音声
特性検出手段105の結果を基準とし、2つの音声特性
検出手段の結果を比較し、歌唱信号かマイクロホン出力
のどちらの音程が高いか低いかを差を判定する。ただ
し、音程の比較をする場合は、1オクターブ下や上であ
っても歌を正しく歌えることになるので、基準との比較
は、1オクターブ下の場合は、比較されるマイクロホン
信号を1オクターブ上へシフトして比較したほうがよい
場合が多い。逆に1オクターブ高い場合もマイクロホン
信号を1オクターブ下へシフトして比較したほうがよ
い。
【0103】さらに、判定の後、比較演算手段110で
は、基準となる一定値Nを設定し、比較判定結果に差が
あれば、一定値NからNより小さい一定値aで1回のず
れ毎に、減ずるように演算する。演算はマイコンなどの
デジタル演算手段で実現できる。
【0104】したがって、歌唱信号に対して、マイクロ
ホン信号の音程がずれていれば、ずれた回数によって一
定値Nが減っていくことになる。さらに、一定値Mを用
意し、一定値Nから減ってMの値になると比較演算手段
110は、演算を終了し、制御手段4に終了を知らせる
制御信号を送る。
【0105】たとえば、Nを50、aを1、Mを0とす
れば、50回ずれると制御信号が出力される。これとは
逆に一定値Nに対して、一定値aを増加し、Nより大き
いMになったら演算を終了し、終了を知らせる制御信号
を出力してもよい。
【0106】この場合に、2つの音声特性検出手段の出
力の差が一定値以上であるときに初めて差があると判定
するほうが、各音声特性検出手段の検出誤差を吸収する
ことができるので好ましい方法である。
【0107】たとえば、第1の音声特性検出手段105
が100HZを検出し、第2の音声特性検出手段109が
120HZを検出しても、一定値が30HZの場合には、2
つの音声の特性は同じであると判定すれば、音声特性検
出手段の検出誤差があっても問題はなりにくく、また、
歌唱力の個人差を考えれば、一部不感帯をもうけること
で、特別に歌のうまくない人に有利になるので、使用す
る人の歌唱力を限定する必要がなくなる。
【0108】また、比較演算手段110では、単に音程
ずれから減算するのでなく、ずれない場合に増加させる
方法がある。さらに、両方を組み合わる方法もあり、そ
の場合は、単に減点だけでは、歌う練習として興味を失
いがちになるが、増加があることで、達成感があるとい
う利点があり練習に効果的な方法となる。
【0109】また、前奏や間奏や息つぎなどの歌ってい
ない部分は比較しても意味がないため、お手本となる歌
唱信号の特性を第1の音声特性検出手段105が検出で
きない場合は比較演算手段110では演算を停止する場
合がある。
【0110】さらに、お手本が歌っているにもかかわら
ず歌い手が声を出していないときには、本来は歌うべき
なので、音声特性検出手段105の出力があるけれど、
マイクロホン入力の特性を第2の音声特性検出手段10
9が検出できない場合は、音程差がある場合と同様にN
値を減少させればよい。
【0111】なお、比較演算手段110は減点や増点を
一律でなく、音声特性検出手段105と音声特性検出手
段109の差の大小で増減の値を変化させてもよく、さ
らに、マイクロホンからの音程データがない場合は通常
より、大きく変化させてもよい。
【0112】このように、比較演算手段110では、お
手本の音声特性と歌い手の音声特性を比較し、そこに差
があるのを検知すると、N値から減算あるいは増算とい
う演算を行い、一定値Mに達すると演算を終了すること
で、歌い手の歌唱力を評価するものである。さらに、演
算を終了すると制御信号を映像信号変化手段115に送
る動作をする。
【0113】次に、制御信号を送られた映像信号変化手
段115では、入力された映像信号を比較演算手段11
0の制御信号に応じて変化させる。たとえば、映像信号
の映像信号振幅を変化させる場合を図7を用いて説明す
る。
【0114】図7において、130は映像入力端で図6
の映像信号変化手段の映像入力に相当する。131はバ
ーストやシンクチップ信号などの同期信号以外の映像部
分を検出する映像信号部検出手段、132は映像信号の
振幅を変化させる可変増幅手段、133は図6の比較演
算手段110の出力が入力される制御信号入力端、13
4は映像信号にバイアスを与えるクランプ回路、135
は出力端で、図6の映像信号変化手段の出力に相当す
る。
【0115】いま、この図7に示す映像信号変化手段に
映像信号と比較演算手段の出力がそれぞれ、映像入力端
130と制御信号入力端133に入力されると、入力さ
れた映像信号は映像信号部検出手段131で同期信号で
ない映像信号部分が検出される。検出はシンクチップを
検出し、その立ち下がりからバースト部が終了するまで
の一定時間をパルスとして出力すればよく、それによっ
て可変増幅手段132の動作を制御する。すなわち、同
期信号以外の映像信号だけ比較演算手段の制御を可能と
する。これは、比較演算手段の制御があっても、同期信
号に変化がなくテレビ出力を安定にするためである。比
較演算手段の制御は、前記の条件になった場合に映像信
号が変化するように、この場合は可変増幅手段を制御
し、たとえば、映像振幅を小さくするようにする。小さ
くされた映像信号は、クランプ回路で直流電圧を与えら
れ、テレビ受像機に安定に出力される。
【0116】ここでは、比較演算手段の動作として、以
下の例をあげて説明する。すなわち、比較演算手段は一
定値Nを用意し、ずれた場合には減算、あっていれば、
増加させるようにする。さらにNより大きいMを設定
し、Nが増加してMになったときに演算を終了し、制御
信号を出力するようにする。
【0117】この制御信号によって、信号変化手段が前
記のようであれば、映像信号が小さくなるので、映像信
号が暗くなる。極端な場合はブラックの背景にもでき
る。
【0118】言い替えれば、歌いながら、あっている場
合が多くなり、一定値Mになると映像信号が暗くなる。
この時に、歌詞などは見にくくなってくることになる。
すなわち、歌がうまくうたえる程、条件を厳しくするこ
とで、歌詞を暗唱できるようになったり、伴奏に集中し
たり、従来にない、緊張感で練習することができる。同
時に達成感もあるので、練習としては効果的な方法であ
る。
【0119】また、このように比較演算手段を設定した
場合は、図8に示すような映像信号の一部を欠落させる
映像信号変化手段も考えられる。
【0120】図8において、140は映像信号入力端で
図7の映像信号変化手段の映像信号入力に相当する。1
41は映像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換
するA/D変換器で、ここでは4ビットとする。142
から145はAND回路で、4ビットに変換された映像
データの各ビットを2入力のうちの1入力とする。14
6は図6の比較演算手段110の出力が入力される制御
信号入力端で、147は入力された制御信号によって、
142から145のAND回路に制御信号を送るセレク
タ回路である。148はデジタルデータをアナログ信号
に変換するD/A変換器で、149は出力端で、図6の
映像信号変化手段の出力に相当する。
【0121】このような構成の映像信号変化手段は、制
御信号が入力されると、セレクタ147で142から1
45のAND回路に一定のパターンで信号を送る。例え
ば、A/D変換された信号のLSBがAND回路145
に入力されているならば、aをL、b,c,dをHとな
るように信号を送る。通常はすべてHであるので、AN
D回路はそのまま、映像信号を通過させるが、制御信号
が入力されるとLSBだけが欠落する映像信号になる。
すなわち、制御信号によって、歌詞が見にくいなどの映
像信号の細かい部分が欠落した映像信号ができ、D/A
変換され出力149より出力されることになる。
【0122】これは、先の場合と同様に、歌い手が一定
条件を満たすと、歌詞が見にくくなるなどの環境がさら
に与えられることになり、練習に一定の刺激を与えるも
のである。
【0123】このような構成で、歌い手は、ディスクに
記録されたお手本の信号の音程を基準に、自分の音程を
比較され、ずれがあれば、一定値から減少され、あって
いれば増加され、結果として元の一定値より大きい値M
になれば、映像信号が変化し、歌う環境が変化すること
になる。
【0124】これによれば、今までのように単に歌うだ
けでなく、音程ずれの多少で通常の歌う環境が変化する
ので、歌詞を覚えたり、伴奏に注目したりなどの付加的
な練習を必要になりことや、さらに、どこまで変化がな
かったかなどの時間的な観点で客観的な評価が可能にな
り、従来の練習方法と異なる緊張感のある練習方法を提
供することができる。
【0125】なお、本実施例では、比較演算手段が一定
値NからNより大きい値Mになった時を例にしたが、逆
にNより小さい値Pであれば、映像信号の変化でずれが
累積されたことを報知することができる。
【0126】さらに、本実施例では、映像と音声が記録
されたディスクを再生する手段で説明したが、それ以外
にもビデオテープレコーダでも実現できることはもちろ
んのことである。また、本実施例を再生機本体と合体さ
せてもよいことは明らかである。
【0127】このように、本発明の再生装置を用いる
と、上達の評価が曲の時間で確認することが可能とな
り、また、環境の変化にも追従するように練習すること
ができるなど、いままでにない評価基準と練習方法を与
え、楽しくかつ緊張感のある練習ができるという効果が
ある。
【0128】また、上記の構成では、評価の途中がわか
りにくいという問題点があった。そこで、評価途中もわ
かる構成を本発明の第2の参考例として、図9を用いて
説明する。なお、第2の参考例の同じ構成要素は第1の
実施例、あるいは第1の参考例と同一番号を付与する。
【0129】(参考例2) 図9は、第2の参考例の構成を示すブロック図である。
【0130】図9において、100は、点線枠内を示す
もので、実施例の2で説明したような、映像信号と音声
信号が記録されたディスクを再生する再生手段で、その
中で、各要素は第1の実施例で説明したように、1は映
像信号と音声信号が記録されたディスク、2はディスク
を回転させるモータ、3はディスク上の記録情報を読み
取る信号検出手段、4はモータなどディスク再生を制御
する手段、5は信号検出手段3から出力された信号から
映像信号を復調する映像信号復調手段、6は復調された
映像信号の波形を整形したり、S/Nを改善する映像信
号処理手段、7は映像信号処理手段の出力をテレビ受像
機などに出力する出力端、8は信号検出手段3の出力か
ら音声信号を復調する音声復調手段、13は復調された
信号をアンプやスピーカへ出力できるようにする音声信
号処理手段、14、15は音声の各チャンネルを出力す
る音声出力端で、それぞれ同一番号で同じものを示して
いる。
【0131】また、101と102は音声の各チャンネ
ルを入力する音声入力端、103は映像信号を入力する
映像信号入力端、104は入力された音声信号からお手
本となる歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段、105
は抽出された歌唱信号から音声の特性を検出する音声特
性検出手段、106は声を電気信号に変換するマイクロ
ホン、107はマイクロホンの出力を入力するマイクロ
ホン入力部、108は入力されたマイクロホンの出力を
適切な振幅に増幅する増幅手段、109はマイクロホン
信号から音声の特性を検出する音声特性検出手段、11
7は、歌唱信号の特性を検出する第1の音声特性検出手
段105の出力とマイクロホン信号の出力の音声特性検
出手段特性を検出する第2の音声特性検出手段109を
比較し演算する比較演算手段、111は、再生手段から
出力され、入力端101、102から入力された音声信
号と増幅されたマイクロホン信号を合成する合成手段、
112は合成された音声特性検出手段信号をアンプやス
ピーカへ出力できるように信号を処理する音声処理手
段、113と114はそれぞれ音声の異なるチャンネル
を出力する出力端、118は比較演算手段117の出力
により出力する映像信号を選択する信号発生手段、11
9は入力端103から入力された映像信号に信号発生手
段117の出力を重畳する映像信号重畳手段、116は
映像信号の出力端である。
【0132】以上のように構成された第2の参考例の再
生装置についてその動作を説明する。
【0133】まず、再生手段100は、記録媒体を再生
する手段であり、第2の実施例で説明したものと同様で
ある。
【0134】再生手段100で再生された映像信号は映
像信号入力端103から入力され、映像信号変化手段1
15に入力される。
【0135】また、再生手段100で再生された2チャ
ンネルの音声信号は音声入力端101、102から各チ
ャンネル毎に入力され、歌唱信号抽出手段104と合成
手段111に入力される。
【0136】歌唱信号抽出手段104では、Rチャンネ
ルに存在するお手本ボーカルの信号を抜き取る。これ
は、一般にカラオケディスクではLチャンネルの伴奏と
Rチャンネルの伴奏がモノラルであることを利用して、
L−Rを行い、Rチャンネルに含まれるお手本ボーカル
の信号を抽出する。ただし、LとRの音声信号は振幅の
関係が必ずしも1:1でないのでその場合は、どちらか
のゲインを調整してお手本の信号を抽出する。
【0137】歌唱抽出手段104の具体的な回路構成は
第1の実施例および第2の実施例と同じく図2に示すも
のである。図2では、アナログ回路で実現したが、同じ
ような構成はデジタル回路でも実現できる。本実施例で
は、Lチャンネルに伴奏、Rチャンネルに伴奏+お手本
ボーカルを例にしているが、CDのようにLチャンネル
に伴奏、Rチャンネルにお手本ボーカルが記録されてい
る場合があるが、このような場合、歌唱信号抽出手段は
単にRチャンネルを選択する構成となる。
【0138】次に歌唱信号抽出手段104で抽出された
歌唱信号は音声特性検出手段105で歌唱信号から音声
の特性を検出される。この場合、検出すべき音声の特性
には、音程や音声レベル(振幅)やリズムなどがあり、
音声特性検出手段の具体的な例は実施例1で説明したも
のと同様で、図3、図4、図5に示した構成である。
【0139】検出する特性を音程とすれば、音声特性検
出手段105では、歌唱信号抽出手段104で抽出され
たお手本の歌唱信号から、音程特性を先の構成例によっ
て検出する。検出された音程情報は、一定時間毎に平均
化され、数値で出力されるものとする。もちろん、図5
の構成のように、振幅が一定レベル以上の場合に検出さ
れるものとしてもよい。
【0140】次に、歌い手の歌声は、マイクロホン10
6で音声信号に変換され、マイクロホン入力部107か
ら入力される。入力された音声信号は、増幅手段108
で適切な振幅に増幅された後、音声特性検出手段109
と合成手段111に入力される。合成手段111では、
再生された音声信号の2チャンネルとマイクロホンの信
号が合成され、その出力は音声処理手段112で振幅や
波形を整えられ、出力端113、114からアンプ、ス
ピーカあるいはテレビ受像機に出力される。
【0141】一方、音声特性検出手段109ではマイク
ロホン信号の音声の特性が検出される。この音声特性検
出手段109は、先の音声特性検出手段105と同様な
構成で、対をなすものである。すなわち、第1の音声特
性検出手段105が音声信号の音程を検出するのであれ
ば、同じように音程を検出し、平均化すれば同じように
平均化を行うものである。平均化の時間単位は当然両方
の音声特性検出手段で一致している。
【0142】次に、第1の音声特性検出手段105と第
2の音声特性検出手段109の出力は、比較演算手段1
17に入力される。比較演算手段117は、実施例1と
同様に、まず、歌唱信号の音声特性検出手段105の結
果を基準とし、2つの音声特性検出手段の結果を比較
し、歌唱信号かマイクロホン出力のどちらの音程が高い
か低いかを差を判定する。ただし、音程の比較をする場
合は、1オクターブ下や上であっても歌を正しく歌える
ことになるので、基準との比較は、1オクターブ下の場
合は、比較されるマイクロホン信号を1オクターブ上へ
シフトして比較したほうがよい場合が多い。逆に1オク
ターブ高い場合もマイクロホン信号を1オクターブ下へ
シフトして比較したほうがよい。
【0143】さらに、判定の後、比較演算手段117で
は、基準となる一定値Nを設定し、比較判定結果に差が
あれば一定値NからNより小さい一定値aで1回ずれる
毎に減ずるように演算する。演算はマイコンなどのデジ
タル演算手段で実現できる。さらに、Nが変化する毎に
その値に対応した制御信号を出力する。
【0144】したがって、歌唱信号に対して、マイクロ
ホン信号の音程がずれていれば、ずれた回数によって一
定値Nが減り、一定値Nから減った値に対応する信号を
比較演算手段117は信号発生手段118に送る。
【0145】これとは逆に一定値Nに対して、一定値a
を増加してもよい。この場合に、2つの音声特性検出手
段の出力の差が一定値以上であるときに初めて差がある
と判定するほうが、各音声特性検出手段の検出誤差を吸
収することができるので好ましい方法である。
【0146】たとえば、第1の音声特性検出手段105
が100HZを検出し、第2の音声特性検出手段109が
120HZを検出しても、一定値が30HZの場合には、2
つの音声の特性は同じであると判定すれば、音声特性検
出手段の検出誤差があっても問題はなりにくく、また、
歌唱力の個人差を考えれば、一部不感帯をもうけること
で、特別に歌のうまくない人に有利になるので、使用す
る人の歌唱力を限定する必要がなくなる。
【0147】また、比較演算手段117では、単に音程
ずれから増減するのでなく、ずれない場合に、N値から
増加させる方法がある。さらに、両方を組み合わせる方
法もあり、その場合は、単に減点だけでは、歌う練習と
して興味を失いがちになるのに対し、増加があること
で、達成感があるという利点があり、練習に効果的な方
法となる。
【0148】また、前奏や間奏や息つぎなどの歌ってい
ない部分は比較しても意味がないため、お手本となる歌
唱信号の特性を第1の音声特性検出手段105が検出で
きない場合は比較演算手段110では演算を停止する場
合がある。
【0149】さらに、お手本が歌っているにもかかわら
ず歌い手が声を出していないときには、本来は歌うべき
箇所なので、音声特性検出手段31の出力があるけれ
ど、マイクロホン入力の特性を第2の音声特性検出手段
109が検出できない場合は、音程差がある場合と同様
にN値を減少させればよい。
【0150】なお、比較演算手段110は減点や増点を
一律でなく、音声特性検出手段105と音声特性検出手
段109の差の大小で増減の値を変化させてもよく、さ
らに、マイクロホンからの音程データがない場合は通常
より、大きく変化させてもよい。
【0151】このように、比較演算手段33では、お手
本の音声特性と歌い手の音声特性を比較し、そこに差が
あるのを検知すると、N値から減算あるいは増算という
演算を行い、歌い手の歌唱力を評価するものである。さ
らに、演算の結果に応じた制御データを出力する。
【0152】次に、比較演算手段117から出力された
制御データは信号発生手段118に入力される。
【0153】信号発生手段118では、入力された制御
データに応じた表示信号を発生する。例えば、テレビ受
像機の画面で制御データに比例した表示面積をもつ表示
信号を発生する。発生された信号は、映像信号重畳手段
119で入力映像信号に重畳され、入力映像信号と表示
信号を同時に見ることができる。
【0154】この信号発生手段118の具体的な構成例
を図10に示す。図10において、130は映像信号の
入力端で図9の信号発生手段118の映像信号入力に相
当する。131は映像信号から同期信号を分離する同期
分離回路、132は制御データの入力端で図9では信号
発生手段118の制御信号入力で、比較演算手段117
から制御信号が入力される。133は制御データをパル
ス発生に適するように変換するデコーダ、134はカウ
ンターで構成されるパルス発生回路、135は出力端
で、図9では信号発生手段の出力に相当する。
【0155】いま、制御データが入力端132より入力
されるとデコーダ133でデータ量に比例した値のカウ
ンタ値を発生し、パルス発生回路134にそのカウンタ
値を出力する。パルス発生回路134では、カウンタ値
以外に、入力端130から入力された映像信号の同期信
号が同期分離回路より、水平同期(H)と垂直同期
(V)に分けられ、入力される。パルス発生回路134
は、カウンタがあり、映像信号の同期信号でリセットさ
れ、デコーダの出力に対応した区間「H」となる信号を
出力する。たとえば、一定値Nのままであれば、25US
ECが「H」のパルスとし、Nが減るごとに、0.5USECず
つ幅が減少するようにする。幅はカウンターのデコード
値を変化させれば容易に実現できる。
【0156】これにより、映像信号に同期し、パルス幅
が制御データに対応したパルスが発生される。発生され
たパルスは図11に示すように、1走査線(ライン)毎
に同じ幅の矩形波となり、表示信号として出力端135
から出力される。
【0157】矩形波のあるライン数は、パルス発生回路
であらかじめ制限してもよく、12から20ラインであ
れば、テレビ受像機の画面で充分認識できる。また、発
生タイミングは垂直同期と水平同期を選択することで、
テレビの任意の位置に発生することができ、矩形波を映
像信号の同期信号を除くタイミングで発生させれば、図
12に示すように、テレビ受像機の画面136では、1
37のような横長の長方形となる。
【0158】次に、信号発生手段で発生された表示信号
は、映像信号重畳手段で映像信号に重畳されるが、その
映像信号重畳手段119は図13に示すような構成であ
る。
【0159】図13において、140は映像信号入力端
で図9では映像信号重畳手段119の映像信号入力に相
当する。141は入力された映像信号をクランプするク
ランプ回路、142は信号発生手段118が発生した表
示信号を入力する入力端で図9では信号発生手段118
の出力が入力される。143は振幅調整回路、144は
クランプ回路141と同じ電圧にクランプするクランプ
回路、145は信号発生手段が発生した信号のパルス幅
を検出するパルス幅検出回路、146は切り替え回路
で、パルス幅検出回路145によって制御される。14
7は映像信号出力端で図9では、映像信号重畳手段の出
力に相当する。
【0160】このような構成の映像信号重畳手段につい
て、動作を説明する。入力端140から入力された映像
信号は、クランプ回路141でクランプされる。この場
合、クランプ方式としては、切り替え回路146でバイ
アスずれを考慮しなくてもよいようにペデスタルクラン
プが好ましい。 一方、信号発生手段118で発生され
た表示信号は信号入力端142から入力され、振幅調整
回路143で振幅を調整される。入力信号は矩形波なの
で、その振幅は、入力端140から入力される映像信号
の100IRE相当になるようにする。例えば映像信号
が2Vなら、約1.4Vにする。これによって、振幅調
整された信号は映像信号のホワイト100%に相当する
信号となる。振幅調整された信号は、クランプ回路14
4で映像信号のペデスタルと同じ電位にクランプされ切
り替え回路146に入力される。パルス幅検出回路14
5では入力信号のパルス幅を検出し、切り替え回路14
6を制御し、パルスの区間だけ、クランプ回路144の
出力を出力する。これによって、142に入力された表
示信号が映像信号に重畳される。しかも、振幅が調整さ
れ、クランプ電位も設定されているので、映像信号に重
畳された信号はホワイト信号として加えられる。このホ
ワイト信号は、他の映像信号より輝度レベルが一般に高
いので、はっきり認識しやすい信号である。
【0161】したがって、テレビ受像機の画面でみられ
る重畳信号は、図12に示す長方形137がホワイトの
長方形となる。
【0162】いま、マイクロホン106から歌声が入力
され、再生音声信号から抽出されたお手本と比較され、
ずれがあった場合には、比較演算手段117がずれを検
知し、演算を行って、一定値Nより減算し、ずれがない
場合は増算する。そのたびに、演算結果が信号発生手段
に送られ、発生すべきパルス幅が変化する。パルスの変
化は、テレビ受像機の画面では、表示面積の変化として
認知される。
【0163】したがって、音程ずれの度に表示面積が変
化するので、自分の結果がすぐわかる利点がある。
【0164】また、音程ずれの回数の多少で面積が変化
するので、累積結果となり、歌いはじめてから、どのく
らいのずれの回数があったかが、視覚上でわかる。これ
以外にも、数字を直接表示する方法もあるが、面積で表
せば、直感的にわかることと、数字のように、心理的に
圧迫するようなことはない。
【0165】また、評価方法は音程の変化を正確に判定
しているので、客観的な評価となり、従来のような、あ
いまいさがなくなるという利点を有している。
【0166】また、1曲ごとに、比較演算手段117は
一定値Nをもとに戻せば、1曲の終了後の量で、評価結
果が認識できるので、目標がたてやすく、練習の効果が
あげやすい。
【0167】また、数値の評価と異なり、表示面積がな
くなる時の曲の演奏時間という新しい評価基準も発生す
るという利点もある。
【0168】また、このような画面上に表示しておけ
ば、通常の再生画面と同時に練習ができ、歌詞を読んだ
り、再生画を楽しむことを生かすことでもあり、再生手
段を有効に使えるという利点も有している。
【0169】このように本発明の第2の参考例によれ
ば、ずれの回数をテレビ受像機の画面で認知できるの
で、客観的な評価が、随時または累積して、認識でき、
さらに、時間的な評価基準も与え、再生画を損なうこと
なく、楽しみながら且つ緊張感のある練習を行うことが
できるなど、非常に有効な手段となる。
【0170】(参考例3) また、これまでの実施例では、映像信号を何等かの形で
扱う例で説明したが、一般にはそうでない機器も多々あ
り、音声だけを再生する手段に対し、本発明の第3の参
考例として、図14を用いて説明する。
【0171】図14は本発明の第3の参考例の構成を示
すブロック図である。図14において、第1の参考例
同じ構成のものには同一番号を付与している。
【0172】図14において、150はCD再生機で、
1はCDディスク、2はCDディスクを回転させるモー
タ、3はCDから信号を検出する信号検出手段、4はモ
ータを制御する制御手段、8は信号検出手段の出力から
音声信号を復調する音声復調回路、13は復調された音
声信号のS/Nや周波数特性、振幅を適切な特性にする
音声処理回路、14、15は再生された音声の各チャン
ネルを出力する出力端である。
【0173】また、101と102は音声の各チャンネ
ルを入力する音声入力端、103は映像信号を入力する
映像信号入力端、104は入力された音声信号からお手
本となる歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段、105
は抽出された歌唱信号から音声の特性を検出する音声特
性検出手段、106は声を電気信号に変換するマイクロ
ホン、107はマイクロホンの出力を入力するマイクロ
ホン入力部、108は入力されたマイクロホンの出力を
適切な振幅に増幅する増幅手段、109はマイクロホン
信号から音声の特性を検出する音声特性検出手段、15
1は、歌唱信号の特性を検出する第1の音声特性検出手
段105の出力とマイクロホン信号の出力の音声特性検
出手段特性を検出する第2の音声特性検出手段109を
比較し演算する比較演算手段、111は、再生手段から
出力され、入力端101、102から入力された音声信
号と増幅されたマイクロホン信号を合成する合成手段、
112は合成された音声特性検出手段信号をアンプやス
ピーカへ出力できるように信号を処理する音声処理手
段、113と114はそれぞれ音声の異なるチャンネル
を出力する出力端、152は、音声処理手段の出力を出
力するかどうか設定する出力切り替え手段である。
【0174】以上のように構成された第3の参考例の再
生装置について、動作を説明する。CD再生機150
は、制御手段4によりモータを制御してCDディスク1
を回転させ、光学的にディスク上の信号を信号検出手段
3で検出する。検出した信号から音声復調回路8が音声
信号を復調し、音声処理回路13で、周波数特性が改善
されたり、振幅が調整され、出力端14、15から音声
信号を出力する。ここでの音声復調回路はディスクに記
録されたデジタルデータをアナログ音声信号として復調
する。
【0175】CD再生機150から、再生された2チャ
ンネルの音声信号は音声入力端101、102から各チ
ャンネル毎に入力され、歌唱信号抽出手段104と合成
手段111に入力される。歌唱信号抽出手段104で
は、2チャンネル信号を使ってお手本ボーカルの信号を
抜き取る。
【0176】一般に、カラオケ用CDディスクでは、L
チャンネルに伴奏、Rチャンネルにお手本の歌唱が記録
されている場合が多い。したがって歌唱信号抽出手段1
04では、Rチャンネルだけを選択すればよい。ただ
し、カラオケ用CDディスクの中には実施例1などで説
明したような、Lチャンネルに伴奏、Rチャンネルに伴
奏+お手本歌唱信号という場合もあるが、そのときは歌
唱信号抽出手段104は実施例1で説明したように、図
2に示した構成などにすればよい。
【0177】次に歌唱信号抽出手段104で抽出された
歌唱信号は音声特性検出手段105で歌唱信号から音声
の特性を検出される。音声の特性を検出するのは、歌唱
信号のままでは、男性と女性の差あるいは個人差が信号
の波形にかなりあり、比較しにくいので、歌い手に依存
しないようするためである。すなわち、音声に含まれる
各特性に分け、基本特性に注目することで、あとで行う
比較演算が正確となり、結果として効果的な練習成果が
期待できるものである。この場合、検出すべき音声の特
性には、音程や音声レベル(振幅)やリズムなどがあ
る。
【0178】この音声特性検出手段は、第1の実施例と
同様に図3、図4、図5のような構成でよい。つまり、
歌唱信号から音声特性検出手段の特性として、例えば、
図3のように音程を検出する構成や、図4のように、音
声振幅を検出する構成があり、しかも一定時間毎に、平
均値を求めるようにする構成がる。さらに、図5のよう
に、振幅検出手段を備え、一定振幅以上のときに音程デ
ータを検出する場合もある。いずれにしても、音声の特
性を検出し、結果を出力する。以下では、音程を検出す
る場合を例に説明する。
【0179】以上が音声特性検出手段について説明した
ものである。一方、歌い手が歌った音声特性検出手段信
号は、マイクロホンから入力され、再生信号と同じよう
に音声特性の検出が行われる。すなわち、増幅手段10
8で適切な振幅に増幅されたマイクロホン信号は、第2
の音声特性検出手段109に入力される。この音声特性
検出手段は、先の音声特性検出手段105と同様な構成
で、対をなすものである。すなわち、第1の音声特性検
出手段が音声信号の音程を検出するのであれば、同じよ
うに音程を検出し、平均化すれば同じように平均化を行
うものである。平均化の時間単位は当然両方の音声特性
検出手段で一致している。
【0180】次に、抽出されたお手本の音声特性と歌い
手の信号の音声特性は比較演算手段151で比較演算に
よって、お手本を基準として評価される。
【0181】以下に、比較演算手段について説明する。
まず、第1の音声特性検出手段105と第2の音声特性
検出手段109の出力は、比較演算手段151に入力さ
れる。
【0182】比較演算手段151では、歌唱信号の音声
特性検出手段105の結果を基準とし、2つの音声特性
検出手段の結果を比較し、歌唱信号かマイクロホン出力
のどちらの音程が高いか低いかを差を判定する。ただ
し、音程の比較をする場合は、1オクターブ下や上であ
っても歌を正しく歌えることになるので、基準との比較
は、1オクターブ下の場合は、比較されるマイクロホン
信号を1オクターブ上へシフトして比較したほうがよい
場合が多い。逆に1オクターブ高い場合もマイクロホン
信号を1オクターブ下へシフトして比較したほうがよ
い。
【0183】さらに、判定の後、比較演算手段151で
は、基準となる一定値Nを設定し、比較判定結果に差が
あれば、一定値NからNより小さい一定値aで1回のず
れ毎に、減ずるように演算する。演算はマイコンなどの
デジタル演算手段で実現できる。
【0184】したがって、歌唱信号に対して、マイクロ
ホン信号の音程がずれていれば、ずれた回数によって一
定値Nが減っていくことになる。さらに、一定値Mを用
意し、一定値Nから減ってMの値になると比較演算手段
151は、演算を終了し、制御手段4に終了を知らせる
制御信号を送る。
【0185】たとえば、Nを50、aを1、Mを0とす
れば、50回ずれると制御信号が出力される。これとは
逆に一定値Nに対して、一定値aを増加し、Nより大き
いMになったら演算を終了し、終了を知らせる制御信号
を出力してもよい。
【0186】この場合に、2つの音声特性検出手段の出
力の差が一定値以上であるときに初めて差があると判定
するほうが、各音声特性検出手段の検出誤差を吸収する
ことができるので好ましい方法である。
【0187】たとえば、第1の音声特性検出手段105
が100HZを検出し、第2の音声特性検出手段109が
120HZを検出しても、一定値が30HZの場合には、2
つの音声の特性は同じであると判定すれば、音声特性検
出手段の検出誤差があっても問題はなりにくく、また、
歌唱力の個人差を考えれば、一部不感帯をもうけること
で、特別に歌のうまくない人に有利になるので、使用す
る人の歌唱力を限定する必要がなくなる。
【0188】また、比較演算手段151では、単に音程
ずれから増減するのでなく、ずれない場合に増加させる
方法がある。さらに、両方を組み合わせる方法もあり、
その場合は、単に減点だけでは、歌う練習として興味を
失いがちになるが、増加があることで、達成感があると
いう利点があり練習に効果的な方法となる。
【0189】また、前奏や間奏や息つぎなどの歌ってい
ない部分は比較しても意味がないため、お手本となる歌
唱信号の特性を第1の音声特性検出手段105が検出で
きない場合は比較演算手段151では演算を停止する場
合がある。
【0190】さらに、お手本が歌っているにもかかわら
ず歌い手が声を出していないときには、本来は歌うべき
なので、音声特性検出手段105の出力があるけれど、
マイクロホン入力の特性を第2の音声特性検出手段10
9が検出できない場合は、音程差がある場合と同様にN
値を減少させればよい。
【0191】なお、比較演算手段151は減点や増点を
一律でなく、音声特性検出手段105と音声特性検出手
段109の差の大小で増減の値を変化させてもよく、さ
らに、マイクロホンからの音程データがない場合は通常
より、大きく変化させてもよい。
【0192】このように、比較演算手段151では、お
手本の音声特性と歌い手の音声特性を比較し、そこに差
があるのを検知すると、N値から減算あるいは増算とい
う演算を行い、一定値Mに達すると演算を終了すること
で、歌い手の歌唱力を評価するものである。さらに、演
算を終了すると制御信号を出力切り替え手段152に送
る。
【0193】出力切り替え手段152では、比較演算出
力手段151の制御信号により、入力された音声信号を
出力しないようにする。
【0194】したがって、このような構成で、歌い手
は、ディスクに記録されたお手本の信号の音程を基準
に、自分の音程を比較され、ずれがあれば、一定値から
減少され、あっていれば増加されたりし、結果として元
の一定値とは異なる一定値なると音声の出力がなくな
り、歌えなくなってしまうことになる。また、逆にずれ
の回数がすくなければ、1曲の最後まで歌えるので、歌
唱力によって歌える時間が異なる結果になる。
【0195】これによれば、今までのように単に歌うだ
けでなく、音程ずれの回数の多少でどこまで歌えるかが
わかり、それを基準に練習することができ、時間的な観
点で客観的な評価が可能になり、従来の練習方法と異な
る緊張感のある練習方法を提供することができる。
【0196】なお、本発明の実施例では、CD再生機を
用いて説明したが、テープレコーダなどの音響機器でも
音声信号にお手本歌唱があれば、同じように実施できる
のは明らかである。
【0197】また、これまでの実施例では、歌い手の歌
唱力が変わっても、比較演算手段の比較感度を変化でき
ないという問題点がある。すなわち、曲によっては、音
程ずれなどの差が生じにくいものもあり、だれによって
も1曲最後まで、なんの変化もないなどの結果となり、
練習にならない時がある。
【0198】(実施例2) そこで、この問題を解決するために、比較演算手段のレ
ベル設定手段を備えた例を、本発明の第2の実施例とし
て図面を用いて説明する。
【0199】図15は、本発明の第2の実施例の構成を
示す図である。図15において、200は、音声信号に
伴奏とお手本の歌唱信号が含まれている信号を再生する
再生手段、201は、再生された音声信号が入力される
入力端、202、は再生された音声から基準となるお手
本を信号を抽出する歌唱信号抽出手段、203は、抽出
した歌唱信号から、音声の特性を検出する音声特性検出
手段、204は、マイクロホン、205は、マイクロホ
ンなどの歌い手の音声信号が入力されるマイクロホン信
号入力端、204はマイクロホン信号の音声の特性を検
出する音声特性検出手段、206は、マイクロホン信号
を適切な振幅に増幅するアンプ、207はお手本の音声
特性の検出結果とマイクロホン信号の音声特性の検出結
果を比較し、演算する比較演算手段、208は再生動作
などを制御する制御手段、209は制御手段208の具
体的対象例であるモータ、210は外部からの設定信号
が入力される設定信号入力端、211は比較演算手段2
08の基準値を設定するレベル設定手段である。
【0200】このように構成された第2の実施例の再生
装置について、動作を説明する。まず、再生手段200
は、音声出力信号に伴奏とお手本歌唱を含む再生機で、
第1の実施例や、第3の参考例で説明したディスク再生
機と同じものである。再生手段200の出力は音声信号
入力端201から入力され、歌唱信号抽出手段202で
お手本となる歌唱信号が抽出される。歌唱信号抽出手段
は、第1の実施例の図2で説明したものと同じで、入力
音声信号のLチャンネルに伴奏、Rチャンネルに伴奏+
お手本歌唱があれば、第1の実施例で説明したように概
ねL−Rで歌唱信号を抽出するものである。また、第3
の参考例のように、Rチャンネルがお手本歌唱だけであ
れば、Rチャンネルを選択するものである。
【0201】抽出された歌唱信号は、音声特性検出手段
203で、音声の特性が検出される。ここでいう音声の
特性とは、音程や振幅、リズム等があり、ここでは、音
程を例に説明する。
【0202】音声特性検出手段203は、第1の実施例
で説明した構成と同じで、一定時間毎に検出したデータ
を平均化すれば、比較演算の時に代表値になり、比較し
やすくなったり、お手本と歌い手の比較の時に、歌い方
の差を吸収できるなどの利点がある。
【0203】また、音声特性検出手段は、第1の実施例
の図5の構成のように振幅検出手段を備えることで、一
定振幅以上の信号に対し、検出を行えば、抽出された歌
唱信号に伴奏が残っていたり、マイクロホンの入力にノ
イズがあっても誤動作しにくくできる。
【0204】一方、マイクロホン204から出力された
歌声の音声信号は、マイクロホン入力端205から入力
され、アンプ206で適切な振幅に増幅された後、音声
特性検出手段207へ入力される。音声特性検出手段2
07は、マイクロホン信号の音声特性を検出するもの
で、音声特性検出手段203と同じ構成で、対をなすも
のである。
【0205】次に、音声特性検出手段203と207の
出力は比較演算手段208へ入力される。比較演算手段
208は、第1の実施例などと同様に、お手本の歌唱信
号の音声特性を基準に、マイクロホン信号の音声特性を
比較し、演算する。
【0206】たとえば、比較演算手段208は、音声特
性検出手段203の出力を基準に、音声特性検出手段2
07の出力の差をとり、一定値Dより大きいときは一定
値Nより、減算をする。また、一定値Dより、小さい時
は一定値Nより増算する。これらは、併用する場合もあ
る。以下、併用する場合で説明する。
【0207】具体的には、お手本歌唱がある一定時間内
の平均で100HZの音程となった時に、歌い手の音程
が同じ時間で150HZであったとする。このとき、一
定値Dが30HZであれば、両者の差が50HZなので
一定値Dの30より大きいので、一定値Nより、たとえ
ば、1を減算する。逆に、お手本歌唱がある一定時間内
の平均で100HZの音程となった時に、歌い手の音程
が同じ時間で90HZであった場合は、一定値Dが30
HZであれば、両者の差が10HZなので一定値Dの3
0より小さいので、一定値Nに例えば1を加算する。な
お、音程の比較をする場合は、1オクターブ下や上であ
っても歌を正しく歌えることになるので、基準との比較
は、1オクターブ下の場合は、比較されるマイクロホン
信号を1オクターブ上へシフトして比較したほうがよい
場合が多い。逆に1オクターブ高い場合もマイクロホン
信号を1オクターブ下へシフトして比較したほうがよ
い。
【0208】このように、音声特性検出手段203と2
07の比較差と一定値Dとの比較結果で演算をしてい
く。
【0209】これによれば、一定値Dより大きいずれの
回数が多くなれば、一定値Nが減っていき、それ以外で
あれば、一定値Nより増加することになる。そこで、も
うひとつの一定値M(M<N)を設定しておき、Nが変
化してMになったとき比較演算手段208は制御信号を
出力するようにする。
【0210】この制御信号で、再生手段の制御手段20
9は再生動作を変化させ、例えば、第1の実施例のよう
に、モータ210を停止させる。
【0211】したがって、ずれの回数が多くなると、早
く再生が停止することになり、N値を1曲ごとに設定す
れば、1曲をどのくらいの時間、歌っていられるかを評
価することができる。
【0212】さらに、比較演算手段208は、設定信号
入力端211から入力された指令でレベル設定手段21
2によって、 一定値Dを新たに設定することができ
る。
【0213】すなわち、レベル設定手段212は入力さ
れた指令で、異なる設定値を一定値Dの代わりに設定す
る。たとえば、設定信号で、一定値Dが30HZから5
0HZに代えることのできる。
【0214】これにより、ずれの判定基準を可変にで
き、歌い手の歌唱力に動作をあわせることができる。
【0215】なお、制御手段209はモータの制御で説
明したが、映像信号や音声信号の再生等を制御してもよ
い。
【0216】このような構成により、音程ずれなどの客
観的評価ができ、しかも曲の時間という評価基準を与
え、しかも歌唱力の個人差にも対応でき、練習としては
非常に有用性が高いものである。
【0217】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の再生装置は、音程などの歌の特性を検出しているの
で、客観的な評価であり、また、どのくらい長く歌える
かなどの新たな時間評価をあたることができ、しかも映
像信号を生かす構成なので、楽しみながら、緊張感のあ
る歌の練習ができ、しかも歌い手の歌唱力に対応できる
など、従来にない非常に有用性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
【図2】同実施例の歌唱抽出手段の構成例を示すブロッ
ク図
【図3】同実施例の音声特性検出手段の構成例を示すブ
ロック図
【図4】同実施例の音声特性検出手段の構成例を示すブ
ロック図
【図5】同実施例の音声特性検出手段の構成例を示すブ
ロック図
【図6】本発明の第1の参考例の構成を示すブロック図
【図7】同参考例の映像信号変化手段の構成例を示すブ
ロック図
【図8】同参考例の映像信号変化手段の構成例を示すブ
ロック図
【図9】本発明の第2の参考例の構成を示すブロック図
【図10】同参考例の信号発生手段の構成例を示すブロ
ック図
【図11】同参考例の信号発生手段の発生する信号例を
示す図
【図12】同参考例の信号発生手段の発生する信号を映
像信号に重畳した例を示す図
【図13】同参考例の映像信号重畳手段の構成例を示す
ブロック図
【図14】本発明の第3の参考例の構成を示すブロック
【図15】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
【図16】従来のカラオケ装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
30 歌唱信号抽出手段 31 音声特性検出手段 33 比較演算手段 115 映像信号変化手段 118 信号発生手段 119 映像信号重畳手段 152 出力切り替え手段 212 レベル設定手段
フロントページの続き (72)発明者 村木 健司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−288193(JP,A) 特開 平4−13176(JP,A) 特開 昭56−85773(JP,A) 特開 平3−288193(JP,A) 実開 平4−1600(JP,U) 実開 平4−93872(JP,U) 実開 昭61−60300(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 15/04 302 G10L 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から音声を再生する再生手段
    と、前記再生手段を制御する再生制御手段と、再生した
    音声から歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段と、前記
    歌唱信号抽出手段の出力が一定振幅以上であった場合
    に、前記歌唱信号抽出手段の出力から歌唱信号の音程
    検出する第1の特性検出手段と、外部から音声を入力す
    る入力手段と、前記入力手段の出力が一定振幅以上であ
    った場合に前記入力手段の出力から音程を検出する第2
    の特性検出手段と、前記第1の特性検出手段と第2の特
    性検出手段の出力を比較し、差があった場合、または、
    第1の特性検出手段の出力があり且つ第2の特性検出手
    段が出力がないときに、第1の一定値より減算あるいは
    増算し、第2の一定値になると演算を終了する比較演算
    手段とを備え、再生制御手段は、前記比較演算手段が演
    算を終了すると再生状態を再生手段の停止あるいは一時
    停止に制御することを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体から音声を再生する再生手段
    と、前記再生手段を制御する再生制御手段と、再生した
    音声から歌唱信号を抽出する歌唱信号抽出手段と、前記
    歌唱信号抽出手段の出力が一定振幅以上であった場合
    に、前記歌唱信号抽出手段の出力から歌唱信号の音程を
    検出する第1の特性検出手段と、外部から音声を入力す
    る入力手段と、前記入力手段の出力が一定振幅以上であ
    った場合に前記入力手段の出力から音程を検出する第2
    の特性検出手段と、前記第1の特性検出手段と第2の特
    性検出手段の出力を比較し、比較のための一定値と差が
    あった場合、または、第1の特性検出手段の出力があり
    且つ第2の特性検出手段が出力がないときに、第1の一
    定値より減算あるいは増算し、第2の一定値になると演
    算を終了する比較演算手段と、前記比較演算手段の前記
    比較のための一定値を与えるレベル設定手段を備え、再
    生制御手段は、前記比較演算手段が演算を終了すると再
    生状態を再生手段の停止あるいは一時停止に制御するこ
    とを特徴とする再生装置。
  3. 【請求項3】 再生手段は、記録媒体が光ディスクであ
    ることを特徴とする請求項1あるいは2記載の再生装
    置。
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